セレナの購入を検討しているものの、維持費がどれくらいかかるのか気になる方も多いでしょう。維持費を把握せずに購入すると、家計を圧迫するおそれがあるため、事前にチェックしておくことが大切です。
この記事では、セレナにかかる維持費の内訳や、高いと思ったときの対処法を紹介します。
セレナの特徴
セレナは、1991年から日産が販売しているミニバンです。2018年と2019年に、2年連続で「ミニバン販売台数No.1」を獲得(※1)しているほど人気があります。
セレナには、5ナンバーサイズの標準仕様に加え、3ナンバーサイズでエアロ仕様の「ハイウェイスター」がラインナップされています。それぞれのグレードに「e-POWER」という日産独自の技術を駆使したモデルが用意されていることも特徴です。
e-POWERとは、ガソリンとモーターを融合したパワートレインのことです。エンジンは発電用で使い、100%モーター走行するため低燃費を実現しています。また、ハイウェイスターには専用エアロが装備されているため、スポーティーさを楽しみたい方も十分に満足できるでしょう。
ミニバンクラスNo.1(※2)を誇る広々とした室内空間も、セレナの特徴の1つです。シートアレンジも多彩で、乗員数や荷物の量に応じて柔軟に対応できるため、ファミリー層から特に人気があります。
なお、セレナの標準モデルは5ナンバーです。ただし、ハイウェイスターは専用エアロにより車幅が広くなるため3ナンバーとなります。
※1 定員6名以上の国産車。 ミニバン順位は、2019年1月~2019年12月自動車登録情報(新車新規登録情報)に基づく日産調べ。
引用:日産自動車、2019年暦年の国内販売で「ノート」が3年連続コンパクトカーNo.1、「セレナ」が2年連続ミニバンNo.1を獲得
※2 全高1.8m以上の1.2~2.0Lクラス 7/8人乗りミニバン(2021年11月現在 日産調べ
引用:日産:セレナ [ SERENA ] ミニバン/ワゴン | 室内空間
セレナの維持費の内訳
セレナを所有した際にかかる維持費を具体的に紹介します。なお、今回は2010年式ハイウェイスター(型式:DBA-FC26)をもとに、維持費を算出しています。
燃料代
2010年式のハイウェイスターの燃費は、JC08モードで14.6km/Lです。JC08モードとは、2011年4月から用いられている測定方法のことです。セレナは車体が大きいものの、ミニバンにしては燃費がよいといえます。
仮に15km先の職場まで1ヶ月通勤した場合、燃料代は月7,716円(年間9万2,598円)です。
※170.7/L(ガソリン価格)× 往復30km×22日(1ヶ月)÷ 14.6km/L(燃費)
※2024年5月20日のガソリン平均価格をもとに算出
自動車税
自動車税は、クルマの排気量に応じて税額が変わります。セレナの排気量は1,997ccであり、1.5L超〜2L以下クラスに該当するため、本来であれば税額は3万9,500円(2019年9月30日以前に初度登録した場合)です。
ただし、2010年式では初度登録から13年以上経過している可能性が高いため、重税措置が適用されて4万5,400円になります。
▼自動車税の一覧はこちらの記事に掲載しています。
車の維持費はどのくらいかかる?車を保有する際にかかる費用の一覧を解説
任意保険
ネット型保険でセレナのシミュレーションをしたところ、任意保険料は年間7万874円でした。
任意保険の条件と補償内容は以下のとおりです。
【条件】
・等級:6E
・年齢:30歳
・使用目的:通勤・通学
・免許:ブルー
・補償範囲:本人限定
【補償内容】
・対人賠償保険:無制限
・対物賠償保険:無制限
・人身傷害保険:1人につき上限3,000万円 ※車内のみ
・免責金額:1回目5万円、2回目10万円
・車両保険:あり
・弁護士特約:なし
・個人賠償責任保険:なし
車両保険金額は50〜70万円の間で設定できます。ただし、大きな事故を起こしたりエンジンが故障したりした場合、修理費や買い替え費用を保険金で賄えないでしょう。
十分な補償が受けられない可能性があるため、車両保険に加入しない方もいます。
また、車両保険に加入しなければ任意保険料を抑えられます。車両保険に加入しなかった場合、任意保険料は年間4万9,941円です。
車検
ディーラーで車検を受けた場合にかかる料金の目安は、以下のとおりです。
・重量税:4万5,600円
・自賠責保険料:1万7,650円
・印紙代:1,800円
・車検基本料金:4万2,790円
合計:10万7,840円
2010年式のハイウェイスターの車輌重量は1,630kgであり、2t以下に該当するため、本来の税額は3万2,800円です。ただし、2010年式の場合は初度登録から13年以上経過しており、重税措置が適用されるため、税額は4万5,600円と高くなります。
▼重量税の計算方法については以下の記事で解説しています。
自動車重量税とは?計算方法や納付のタイミングをわかりやすく紹介
また、車検基本料金は依頼先によって異なります。維持費を抑えたい場合は、車検基本料金を低く設定している業者に依頼しましょう。
メンテナンス費用
セレナのメンテナンス費用は、以下のとおりです。
・法定1年点検:1万〜2万円
・エンジンオイル交換:5,000〜1万円程度
・ワイパーゴム交換:2,000〜3,000円程度
・冷却液補充:1,000円程度
・エアコンフィルター交換:3,000〜8,000円程度
・ブレーキオイル交換:5,000〜1万円程度
合計:2万6,000〜5万2,000円
セレナのメンテナンス費用は、年間約5万円程度と予想しておくとよいでしょう。ただし、状態次第では以下の交換が必要なケースもあります。
・タイヤ:2万5,000〜12万円程度 ※タイヤの種類やインチ数によって異なる
・バッテリー:3万円程度
・ラジエーター:3万〜8万円程度
・ウォーターポンプ:2万〜5万程度
・サーモスタット:1万〜3万円程度
状態次第では、5万円以上のメンテナンス費用がかかることに留意してください。
セレナの年間維持費はいくら?
セレナの年間維持費は以下のとおりです。
・燃料代:9万2,598円
・自動車税:4万5,400円
・任意保険料:7万874円
・車検代:5万3,920円 ※1年分
・メンテナンス費用:5万円
合計:31万2,792円
ただし、ローンで購入している場合は返済費用もかかります。また、駐車場を契約している場合は駐車場代もかかることに留意してください。
セレナの維持費が高いと思った時の対処法
セレナの維持費が高いと思ったときは、車両保険を外したりメンテナンス費用を抑えたりしましょう。車両保険を付帯しなければ、年間で3万円抑えられます。
また、依頼先によって工賃が異なるため、相見積もりを取って、料金が安い業者に交換してもらうとメンテナンスコストを抑えることが可能です。さらに費用を抑えたい場合は、純正品ではなく社外品やリビルト品を使う方法もあります。
このような対策を講じてもセレナの維持費が高いと感じる場合は、手放すことも検討しましょう。セレナは低燃費で使い勝手がよいため、ファミリー層に人気があるクルマです。初度登録から10年以上経過していたり、走行距離が10万kmを超えていたりしても、高く売却できる可能性があります。
まとめ
セレナの年間維持費は、31万2,792円です。ただし、状態次第ではメンテナンス費用が5万円以上かかるでしょう。
また、セレナをローンで購入していたり、駐車場を契約していたりする場合はさらに維持費がかかります。年間維持費を参考に、購入するかどうか検討してみてください。
メンテナンス費用や任意保険料を抑えても、維持費が高いと感じたときは、手放すことも視野に入れるとよいでしょう。セレナは年式が低くてもファミリー層に人気があるため、高く売却できるケースもあります。手放す際は、セレナを高く評価してくれる買取店に売却しましょう。
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