SUVは、使い勝手のよさと魅力的なデザインで多くの人から支持されています。これまで触れる機会のなかった方のなかには、SUVとはどのような車なのか具体的にイメージできない方もいるのではないでしょうか。
この記事では、SUVの概要から選び方までを解説します。SUVが自分に合っているかどうか判断できるようになるため、ぜひ最後までご覧ください。
SUVとは
SUVは、Sports Utility Vehicle(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)の略称です。セダンやステーションワゴンよりも車高が高く、スタイリッシュな見た目であることから、運転初心者の方や女性、ファミリーユース層まで、幅広く支持されています。
運転しやすいうえに荷室空間が広く取られているため、かさばりやすいレジャーグッズが必要なアウトドアシーンでも活躍します。
SUVの人気は自動車業界を揺るがすほどです。国産メーカーはもちろん、以前はスポーツカーしか製造していなかったフェラーリやランボルギーニなどのプレミアムブランドも、SUVモデルを発表するほどに市場をにぎわせています。
SUVの特徴は「優れた視認性」「高い走行性能」「広い荷室空間」を実現している点です。幅広い用途を1台でこなせる基本能力の高さは、ほかのボディタイプでは難しいでしょう。また、機能性だけではなくスタイリッシュな見た目もSUVならではです。
かつては、SUVといえばクロカンと呼ばれる四輪駆動でタイヤサイズの大きなモデルが主流でした。悪路の走破性に優れていたものの、燃費や乗り心地の部分でほかのボディタイプより劣るモデルもありました。
現在では、SUVと一言でいっても、オフロードに強い本格的なSUVから、街乗りに適したクロスオーバーSUVまで、さまざまなモデルが各メーカーから登場しています。
SUVの種類
現在発表されているSUVは、大きく分けて5種類のタイプに分けられます。タイプ別に特徴を紹介するので、SUVの基礎知識として役立ててください。
コンパクトSUV
コンパクトSUVに定義はありませんが、全長4,400mm以下のSUVを指す傾向があります。単に運転のしやすさだけではなく、燃費のよさや魅力的な外観、優れたランニングコストなどが特徴です。
SUVのなかでは本体価格が比較的安いため、予算が限られている人も購入しやすいでしょう。
コンパクトSUVの例は、以下のとおりです。
・トヨタ ライズ
・トヨタ ヤリスクロス
・マツダ CX-3
ミドルサイズSUV
ミドルサイズSUVは、全長5,000mm未満かつ、コンパクトSUVよりはボディサイズの大きなSUVです。
乗り心地と悪路走破性のどちらも優れており、コンパクトSUVよりも2列目シートの居住性にゆとりがあります。なかには、3列目シートが用意されているモデルもあるほどです。
どのモデルも機能が充実した万能タイプであり、SUVのなかで選択肢がもっとも豊富なため、1台に絞るのが難しいかもしれません。
ミドルサイズSUVの例は、以下のとおりです。
・トヨタ ハリアー
・三菱 アウトランダー
・日産 エクストレイル
フルサイズSUV
フルサイズSUVは、全長5,000mm以上の大型SUVです。最低地上高に余裕があるため、悪路走破性や視点の高さは圧倒的といえます。
大柄なボディで車輌重量が重いことが、優れた走行安定性につながっています。
また、ラグジュアリーな装備が充実しており、質感の高さが満足度を高めてくれるでしょう。
フルサイズSUVの例は、以下のとおりです。
・トヨタ ランドクルーザー
・レクサスLX
・ランドローバー ディスカバリー
クロスカントリー車
クロスカントリー車は、ほかのSUVとは根本的な車の構造が異なります。なぜなら、厳しい環境のオフロード走行に適した頑丈さと耐久性を持たせるためです。
ラダーフレーム構造と呼ばれる作りになっており、フレームの上にエンジンやボディを乗せて1台の車に仕上げています。車を動かすエンジンが高い位置にあるため、川の中を渡れたり凹凸の激しい岩場を走行できたりと、優れた走行性能を誇ります。
クロスカントリー車の例は、以下のとおりです。
・トヨタ ランドクルーザープラド
・スズキ ジムニーシエラ
・メルセデスベンツ Gクラス
軽SUV
SUVの特性をもった軽自動車です。使い勝手のよさや、維持費の安さなど軽自動車の特性をあわせ持ちます。
また、普通車よりもボディが軽く悪路でも身軽に走行できたり、ほかの軽自動車よりも最低地上高が高いことで運転がしやすかったりと多くの魅力があります。
軽SUVの例は、以下のとおりです。
・スズキ ジムニー
・スズキ ハスラー
・三菱 EKクロス
日本の代表的なSUV車
SUVは多くのメーカーから販売されており、自分に合ったモデル選びは難しいかもしれません。そこで、SUVの代表車を5つ紹介します。
トヨタ ハリアー
1997年発売のトヨタを代表するミドルサイズSUVです。数あるSUVのなかでも、都会的なイメージの強いデザインで多くの人を魅了しています。
SUVらしく十分な積載量のため、多人数で乗っても快適に移動できます。
優れたデザインと内装の質感の高さによって、高い満足度を得られるでしょう。
トヨタ ランドクルーザー
日本にとどまらず、世界中から支持されているSUVです。誕生から70年以上の長い歴史を持っており、最新型の300系はハイテク技術と相まって、歴代最高の悪路走破性と走行安定性を誇ります。
余裕のあるボディサイズで5〜8名(300系から最大7名)まで乗車が可能なため、幅広い利用シーンに適応できる1台です。
力強いデザインに加え、内装もラグジュアリーに仕立てられているため、乗るのが楽しみになるでしょう。
なお、国産車のなかでは大柄なため、駐車環境に適合するかどうかは事前に確認が必要です。
ホンダ CR-V
2022年に国内販売終了したモデルですが、最新型はシフトレバーがボタン式で先進的なイメージに仕上がっています。内装の随所にウッドパネルが使われており、高級感があるほか、ナビやLEDヘッドライト、運転席パワーシート、ステアリングヒーターなど装備が充実しています。
ミドルサイズSUVのなかでは大柄ですが、最小回転半径5.5mと小回りがきくため、街中の走行もストレスにはならないでしょう。
5人乗りと7人乗りが設定されており、SUVでも多くの人を乗せて移動したい人に適している1台です。
日産 エクストレイル
ミドルサイズSUVのなかでは、アウトドア志向のイメージが強いモデルです。グレードによってはシートに防水加工が施されており、アウトドアで汚れた服やグッズを載せても簡単に掃除できます。
走行モードセレクト機能がついているため、街中では低燃費走行の「2WD」、雪道やオフロードでは「LOCK」など、どんな道でも安心して走行可能です。
さらに、最新モデルでは日産独自のe-POWERと新開発のVCターボエンジンの組み合わせで、スムーズかつ低燃費な走行を実現しています。
スズキ ハスラー
スズキを代表する、軽トールワゴンとSUVのクロスオーバーSUVです。丸目のヘッドライトのほか、2トーンのボディカラーが選べたり、内装もシートカラーが選べたりと個性を大事にしたい方に適したモデルです。
スズキ独自の先進安全装備「レーダーブレーキサポート」搭載で安全性に優れており、窓が多く視認性にも優れています。
後席はスライドとリクライニングができるため、軽自動車でありながら利用シーンに応じてさまざまな使い方が可能です。
SUV車の選び方
SUVを検討するうえで知っておきたい自分に合った車輌の選び方を紹介します。数あるSUVの中から自分に合った車輌を見つけたい方はぜひご覧ください。
利用シーン
SUVを選択するうえで、利用シーンの想定が選び方の土台となります。なぜなら、SUVは選択肢が豊富であるがゆえに、どのような使い方をするかで候補モデルが絞られてくるためです。
たとえば、アウトドアやレジャーに出かける機会が多い方は、荷室スペースが広く悪路走破性の高いミドルサイズSUVやフルサイズSUVが候補となるでしょう。
反対に、街乗りがメインであれば、取り回しに優れたコンパクトSUVや軽SUVが選択肢に入ります。
なお、街中がベースの場合、燃費を重視した2WDやハイブリッド車などを選ぶとガソリン代がおさえられて経済的です。
サイズ
利用シーンの次にボディサイズを選択しましょう。ボディサイズの範囲が決まると、具体的なモデルが絞られてきます。
扱いやすいSUVであれば軽SUVやコンパクトSUV、広いラゲッジスペースや多人数で移動する機会が多い場合は、ミドルサイズ以上が筆頭候補です。
なお、同じクラスのなかでもモデルによって細かいサイズは異なるため、現在乗っている車と比較したり駐車環境に収まるか確認したりするとよいでしょう。
デザイン
SUVがもつ魅力の1つがデザインです。利用シーンとサイズが決まると、デザインの選択肢も絞られてきます。
たとえば、スタイリッシュなデザインが好みであれば、ハリアーやエクストレイルなどのクロスオーバースタイルを中心に検討しましょう。
ワイルドなデザインが好みであれば、ランドクルーザーやジムニーなどのクロカンスタイルが候補となります。
まとめ
SUVは走行性能が高く、幅広いシーンに適応できるため多くの人に支持されています。選択肢が豊富なため、SUVは選び方が重要です。
街乗りとアウトドアのどちらのシーンで主に利用するのか、流れるようなデザインと角張ったデザインでは、どちらが好みかなどで絞りましょう。
まずは、本記事で紹介した代表的なSUVをチェックして、比較検討の材料とするのがおすすめです。どのSUVがご自身に合っているのか、理想とするカーライフが送れるのかに注目して、購入する車輌を検討してみてください。
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