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私は、Z32専門店を営む店主ですが、オーナーの一人でもあります。
私自身が、このクルマに乗ることで、お客さまにもその楽しさをお伝えしています。
長年乗っていますが、不思議と他車に乗りたいと思ったことがありません。
どんなにクルマが進化しても興味が湧かず、Z32に乗っていきたいのです。
では、その醍醐味とは何でしょうか?
改めて、考えてみました。
■醍醐味1:とにかくカッコイイ!他車に目移りしない!
これは手前味噌ですが(笑)、とにかくZ32がカッコいいのです!
もちろん仕事抜きで!
何らかの魅力がなければ、ましてやカッコ悪ければとっくに乗り換えていますよね?
その魅力がいつまで経っても変わることがなく、他車に目移りしないのは私自身も不思議です。
と同時に、いつまでも飽きることがなく、そして魅力が色褪せない存在(私にとってのZ32)に巡り逢えた幸運に感謝しています。
■醍醐味2:自分だけの愛車!所有欲や優越感が半端ない!
自分だけのクルマという実感があります。
豊田章男氏が「クルマは“愛”がつく工業製品である」と語っていましたが、まさに「愛車」です。
毎日のように接する冷蔵庫や洗濯機などの「白物家電」に愛着があっても、それとは別の感情のように思えます。
しいていえば、愛用のカメラや自転車、オーディオなどの趣味の世界と同じカテゴリーではないでしょうか。
しかし、買い替えたり、数が増えていったり‥と、ひとつのものだけを長く使うケースは意外に稀のように感じます。
こんな所有物はなかなかありませんよね?
その感覚がいつまでも色あせず、所有欲や優越感が継続するのは不思議です。
■醍醐味3:クルマであってクルマじゃない!いつまでも連れ添いたい!
クルマであってクルマでない感覚があります。
ポルシェを語る際に「最新は最良」という表現がよく使われますが、これは他のクルマにも当てはまると思っています。
機械として進化したものがベストであり、最新モデルに乗りつづける、乗りつづけたいという欲求は(ステータス云々はさておき)至極真っ当です。
しかし、最新モデルに魅力を感じない、敢えて不便で、最新モデルと比較していつ故障するかも分からない旧車にこそ魅力を感じる方がいます。
機械である以上、それは気のせいでしかないのですが、ときにまるで意思を持っているかのような錯覚に陥ることがあります。
デジタルではなく、機械というより、どこか人間味がある。
ハイレゾオーディオより、レコード(または蓄音機)が奏でる音に魅力を感じる方と似ているかもしれません。
その雰囲気がいつまでも失せないからこそ、連れ添っていきたいと思うのです。
■醍醐味4:大事に乗らなきゃ!オーナーとしての志が高まる!
オーナー次第でクルマのコンディションが大きく変わるのが旧車の世界。
それだけに「大事に乗らなきゃ」という愛車精神のようなものが自然と生まれます。
これぞ旧車の醍醐味と感じるか、煩わしいと感じるかによって、古いクルマに対する向き不向きが見えてきます。
私の場合、その気持ちがいつまでも失せず、オーナーとしての志が高まっていくのを実感する日々です。
■醍醐味5:同じクルマを乗る仲間との出会いも!連帯感が生まれる!
クルマはコミュニケーションツールとおっしゃるお客様がいらっしゃいます。
Z32を所有していなければ、Z32を生業とするような仕事を選んでいなかった確率が高いでしょう。
仕事であっても、同じクルマを乗る仲間と出会いが嬉しいです。
年齢を重ねるに連れて、友だちが作りづらくなりがちです。
しかしクルマという共通言語があるおかげで、年齢や世代を問わず、それぞれに人生を歩んできた方たちと知り合うことができます。
そして、クルマを介して知りあった仲間たちとは、一生の友だちになれるほどの連帯感が生まれるのが不思議です。
■まとめ
一期一会で出会ったクルマを愛し、大事に乗ってゆく。
その価値感こそが、最大の醍醐味ではないでしょうか。
旧車は、今のクルマにないスタイル、雰囲気、味わいが堪能でき、一生飽きることのない素晴らしい存在です!
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[ライター・撮影/小村英樹(Zone代表)]