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クルマにはさまざまな部品が使われており、メンテナンスや交換を怠ってしまうと、トラブルや故障の原因となります。今回は、メンテナンス・交換部品の中でも長期的な間隔で交換が必要なタイミングベルトの交換費用について解説します。また、交換しない場合のトラブルや不具合もなどもあわせて解説するため、タイミングベルトの不調について知りたい方は参考にしてみてください。
タイミングベルトの交換費用
タイミングベルトの交換には、部品代と工賃がかかります。タイミングベルトそのものの部品代はそれほど高くありません。しかし、エンジンの一部を分解するなど手間がかかるため、工賃が高くなります。ここでは、部品代と工賃のおおよその目安を紹介します。あくまでも目安であり、車種やエンジンの型式によってタイミングベルト交換費用が異なるため参考程度に考えてください。
軽自動車
軽自動車のタイミングベルト交換費用は、次のとおりです。
・部品代:2,000円〜5,000円程度
・工賃:2万〜3万円程度
合計:2万2,000円〜3万5,000円程度
また、タイミングベルトの交換と同時に取り替える部品は次のとおりです。
・タイミングベルトテンショナー、プーリー など
さらに、エンジンの一部を分解してタイミングベルトを交換する際に、あわせて交換する可能性がある部品は次のとおりです。
・ウォーターポンプ
・クランクシャフトやカムシャフトのオイルシール
・プーリー類
・その他ベルト類 など
なお、車種や交換部品などによって費用は異なります。
普通自動車
普通自動車のタイミングベルト交換費用は、次のとおりです。
・部品代:2,000円〜1万円程度
・工賃:2万円〜4万円程度
合計:2万2,000円〜5万円程度
また、タイミングベルトの交換と同時に取り替える部品は次のとおりです。
・タイミングベルトテンショナー、プーリー など
さらに、エンジンの一部を分解してタイミングベルトを交換する際に、あわせて交換する可能性がある部品は次のとおりです。
・ウォーターポンプ
・クランクシャフトやカムシャフトのオイルシール
・プーリー類
・その他ベルト類 など
軽自動車と同様に車種や交換部品などによって費用は異なります。構造が特殊なクルマだとエンジンの着脱に数時間を要する場合もあるため、10万円程度に工賃が膨らむことも少なくありません。詳細を知りたい場合には、ディーラーや整備工場で見積もりしてもらいましょう。
タイミングベルトの交換時期
タイミングベルトの交換時期は、一般的に10万kmといわれています。ただし、この距離はあくまでも目安のため、10万kmまで異常なく使い続けられる保証はありません。サーキット走行や長距離ドライブを頻繁に楽しんでいる場合には、目安よりも早くタイミングベルトが劣化する可能性が高いです。
また、走行距離だけでなくベルトの劣化の状態によって交換時期は変わるため、定期的な点検を欠かさず行い、劣化や不具合をいち早く見つけましょう。
タイミングベルトの消耗の確認方法
タイミングベルトは、自分で劣化や消耗をチェックするのが難しい部品です。カバーで覆われていたり、エンジンルームの奥に位置していたりするため、見つけられないことがあります。また、ベルトが見つかっても、どのような状態が正常で、どのようになっていたら劣化・消耗しているのかについては、整備のプロでなければ見抜けない可能性が高いです。
タイミングベルトの状態は定期点検のときにプロに見てもらうことをおすすめします。
タイミングベルトを交換しないとどうなる?
タイミングベルトを交換しない場合、クルマに不具合が起きたり故障したりします。ここでは、タイミングベルトを交換しなかった場合に起きるトラブルや不具合の代表例を紹介します。
エンジンの出力が低下する
タイミングベルトを交換しなかった場合、エンジンの出力が低下する可能性があります。タイミングベルトは、燃焼室と吸排気ポートを遮断するバルブを適切なタイミングで開閉させる役割をもつベルトです。そのため、タイミングベルトが劣化したり消耗したりすると、バルブの開閉のタイミングが狂ってしまい、エンジンの出力が低下する可能性があります。
エンジンが停止する
タイミングベルトを交換せずに放置しておくと、ベルトが切れてエンジンが停止する可能性があります。タイミングベルトは、ゴム製の部品です。そのため、時間の経過とともに硬化したりひび割れたりするなどの劣化が進みます。この劣化を放置しておくと、いつかベルトが切れてエンジンが停止してしまいます。
エンジン内部にダメージが加わる
タイミングベルトが劣化したり切れたりすると、エンジン内部にもダメージが加わります。
タイミングベルトは、クランクシャフトやカムシャフトなど、エンジンの作動に関わる重要な部品と連動しています。そのため、タイミングベルトにトラブルが起こるとエンジンの調子が狂い、内部に予期せぬダメージが加わります。万が一エンジン内部が故障すると、タイミングベルトの交換よりも高額な修理費用がかかる可能性が高いため、適切な時期にタイミングベルトを交換しましょう。
タイミングベルトへのダメージを最小限に抑える方法
タイミングベルトの劣化や損傷がひどい場合には、一般的な交換時期より早めに交換する必要があります。ここでは、タイミングベルトの交換頻度を最小限に抑えるための注意点を紹介します。
エンジンオイルと冷却液を定期的に点検・交換する
エンジンオイルや冷却水の点検や交換を定期的に実施しましょう。タイミングベルトは、ゴム製の部品であるため、熱によって劣化が進みやすくなります。エンジンオイルや冷却水の点検や交換をしなかった場合、エンジンや各部品の冷却効率が下がり、ベルトへダメージを与えてしまうことになります。
そのため、冷却関係(エンジンオイルや冷却水など)のメンテナンス・点検・部品交換は必ず実施しましょう。
エンジンへの浸水を防ぐ
エンジンが浸水すると、ベルト類をはじめ、さまざまな可動部品の劣化が進み、トラブルや不具合の原因となります。そのため、アンダーパスの通過や豪雨などによる浸水には注意しましょう。もし、クルマが浸水してしまったら、まずディーラーや整備工場などに相談し、必要に応じてレッカー移動することをおすすめします。
浸水したクルマを無理に動かそうとすると、不具合の範囲が拡大したり、クルマが故障したりするため、無理に動かさないようにしましょう。
エンジンに負荷がかからないように走行する
エンジンの回転と連動しているタイミングベルトは、エンジンに負荷がかかる運転をすると、劣化したり消耗が激しくなったりします。そのため、急加速、急発進、急停止などの操作はなるべく控えましょう。丁寧に運転していると、タイミングベルトへのダメージが軽減されるだけでなく、タイヤの偏摩耗を防ぐことができ、燃費も向上します。
まとめ
タイミングベルトは、クルマに必要な部品の1つで、定期的に交換しなければなりません。一般的な交換時期は、10年や10万kmといわれますが、クルマの使い方や走行距離によって適切な時期は異なります。
そのため、点検を定期的に受け、タイミングベルトの摩耗や劣化がないか合わせて確認してもらい、トラブルや不具合が起きる前にタイミングベルトを交換しましょう。
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