故障車のレッカー費用の相場について、よくわからないという人も多いでしょう。今回は、故障車のレッカー費用の相場やレッカー費用が決まる要素、故障車のレッカー費用を抑える方法やレッカー業者を選ぶ際のポイントなどについて解説します。車が故障したときにあわてないように、事前にチェックしておきましょう。
故障車のレッカー費用の相場
故障車のレッカー費用の相場は、基本作業料で1〜2万円程度、総額で2〜3万円です。費用が決まる要素は、時間帯やけん引する距離、故障車かどうか、脱輪などで引き上げ作業が必要かどうかなどです。
故障車のレッカー費用が決まる要素
故障車のレッカー費用が決まる要素について、さらに詳しく解説します。
参考:JAF ホームページ ロードサービス料金表・作業工数表
レッカーの走行距離
レッカーの走行距離は、故障車のレッカー費用を大きく左右します。JAFの場合、15kmまで無料、15km超過の場合は1kmごとに730円加算されます。なお、任意保険のロードサービスの場合は、加入しているサービスによって距離ごとの料金設定が異なります。
不動車の引き上げ
不動車の引き上げにかかる料金は、特殊な状況でなければ作業時間で計算されます。大型車両や改造車輌、水没や高低差のある場所での引き上げは、通常装備のクレーンでは対応できないため追加料金が発生する可能性があります。通常クレーンでの作業の場合、1時間あたりの作業工賃は1000〜2000円程度です。
時間帯
レッカーを依頼する時間帯は、レッカー費用の基本料に大きく影響します。JAFの場合、8〜20時の基本料金8,380円(税込)に対して20〜8時の夜間早朝帯は10,480円と25%も割増されます。自宅の駐車場などで故障した場合は、特殊な事情がない限り日中にレッカー移動を依頼するとよいでしょう。
場所
レッカーを依頼する場所によっても費用が変動します。中でも高速道路は、サービスエリアやパーキングエリア内であっても料金が高くなります。特に、高速道路の本線上での作業の場合は、一般道路の倍の基本料金となることもあります。
故障車のレッカー費用を抑える方法
故障車のレッカー費用を抑える方法について詳しく解説します。
ロードサービス付帯の任意保険に加入する
故障車のレッカー費用を抑える方法は、ロードサービス付帯の任意保険に加入することです。レッカー移動サービスが付与された任意保険は数多くラインナップされており、指定工場までなら距離に関係なく無料のサービスもあります。ただし、JAFとは異なり被保険車輌が事故や故障でレッカー移動が必要な場合のみ利用が可能であることが多いため注意が必要です。
JAFに入会する
JAFは他のサービスと比べて料金が低水準のため、費用を抑えたい方は入会するのがおすすめです。また、自家用車以外の車でもレッカー依頼が可能です。レンタカーや家族の車が故障した場合でも依頼できます。
よく利用している修理業者に依頼する
よく利用している修理業者の場合、サービスの1つとして積載車やレッカー車で対応してくれる可能性があります。また、レッカー業者の紹介や格安もしくは無料での対応などをしてくれる場合もあるため、まずは相談してみるとよいでしょう。
故障車のレッカー業者を選ぶ際のポイント
故障車のレッカー業者を選ぶ際のポイントについて詳しく解説します。
評判を最優先に選ぶ
故障車のレッカー業者は、評判をもとに選びましょう。任意保険付帯のロードサービスやJAFについては評判を調べる必要はありません。知名度が低い、利用したことがない業者に依頼するときはインターネット上での口コミを参考にして選ぶことをおすすめします。
激安料金の業者には要注意
故障車のレッカー業者を選ぶときは、激安料金の業者に注意しましょう。相場と比べて著しく料金が安い業者は、作業が雑であったり高額な追加料金を請求されたりする場合があります。
任意保険付帯のロードサービスかJAFが安心
任意保険付帯のロードサービスやJAFが安心です。JAFは創立60周年を迎えた会員数二千万人以上のロードサービスの老舗で、高い信頼を誇っています。任意保険付帯のロードサービスも保険会社の審査をクリアした委託先のため信頼度は高いでしょう。
故障車のレッカー移動の流れ
故障車のレッカー移動の流れについて詳しく解説します。
1.業者に連絡する
故障により自走できないと判断したらすぐにレッカー業者に連絡しましょう。連絡する場合は後続車の追突や、他車や歩行者の通行を妨害することを防ぐために、安全な場所で行う必要があります。任意保険付帯のロードサービスは保険証券とともに送られてきたカードに連絡先が記載されています。JAFは#8139で依頼できます。いずれの場合も緊急時に備えて番号を携帯電話に登録しておくとよいでしょう。
2.安全な場所で待機する
車内外のどちらで待機する場合でも、まずは安全を確保することが重要です。特に高速道路上では、ハザードランプや発炎筒などで故障発生の合図や追突防止策を行いながら車輌と運転手、同乗者の安全に気を配りましょう。
3.業者とやり取りをする
レッカー業者が到着したら詳しい状況と搬送先を伝えましょう。作業についてはすべて業者が行ってくれるため、引き続き安全な場所で待機するか必要に応じて搬送先に向かいましょう。
4.到着報告を受ける
レッカー業者が指定された搬送先に到着すると電話やメールで到着報告が入ります。必要に応じて保険会社やディーラーにも搬送場所を伝えましょう。
5.修理依頼・保険会社と連絡を取り合う
故障の場合はディーラーなどに修理依頼、事故の場合は保険会社に連絡を入れて今後の流れを確認しましょう。
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