NSX遣いがサーキットで初ドライブ!手作りの6輪F1タイレルP34を追え!Vol.8

目次
1.■初の試み!ハンドメイドのタイレルP34を綿引氏以外のドライバーがドライブ! 2.■NSX乗りのT氏、タイレルP34を鮮やかにドライブ! 3.■タイレルP34をドライブしたT氏のコメント 4.■タイレルのその後について 5.■巴自動車商会/カスタムビルド&レストア WATAHIKI 店舗情報

今年の4月にエビスサーキット西コースを走ってからおよそ半年。9月下旬のある日、手作りの6輪F1タイレルP34がふたたびエビスサーキットを走るということで、取材班も現地へ向かうことに。

現地の天気予報は曇り一時雨。ゲートオープン前の午前7時頃に現地に到着した時点では小雨。多少、雨は降ったものの、当日は何とか持ち堪えてくれた。

当日の模様はこちらの記事をご覧いただきたい。

■エビスサーキット東コースを攻める!手作りの6輪F1タイレルP34を追え!Vol.7
https://www.qsha-oh.com/historia/article/tyrell-p34-vol7/

実はこの日、行われたエビスサーキット東コースでは、筆者も予想外のサプライズが用意されていた(想定外というべきかも?)。

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■初の試み!ハンドメイドのタイレルP34を綿引氏以外のドライバーがドライブ!

2回目の周回を終えて、マシンから降りた綿引氏が「走行会に参加していたNSX乗りのT氏にタイレルに乗ってもらおうと思うんだ」とつぶやいた。

この時点でT氏はまだ何も知らない。何しろ「ついさっき」決まったばかりだ。

綿引氏が丹精込めて造り上げたハンドメイドのタイレルP34を、他のドライバーに託して走らせる。

なかなか決断できるものではないように思う。

何しろ、T氏にとってはぶっつけ本番。まさに青天の霹靂ともいえるサプライズなのだ。

驚いた筆者が綿引氏に問うと「TさんはあちこちのサーキットをNSXで走っているし、運転もていねいだから大丈夫」と語る。

そして茶目っ気たっぷりに「俺もタイレルP34が走っているところを観たいし(笑)」と付け加える。

たしかに、誰かにタイレルP34のステアリングを託さない限り、綿引氏が走行シーンを見ることは不可能なのだが・・・。

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■NSX乗りのT氏、タイレルP34を鮮やかにドライブ!

綿引氏の突然のオファー(無茶振り?)に驚きつつも、タイレルP34のドライブを決意したT氏。

たしかに、こんな機会はまたとないことは確かだ。筆者も、正直いってめちゃくちゃうらやましい。

それはさておき、走行前にまずタイレルP34のコクピットに潜り込み、綿引氏からコクピットドリルを受けるT氏。

そしていよいよT氏がフルフェイスのヘルメットを被り、レーシンググローブをはめてタイレルP34のコクピットへ。

隼エンジンがうなりをあげ、エンジンスタート!

クラッチをミートし、スムーズにタイレルP34を動かすT氏。まったくギクシャクすることなく、スムーズにピットロードを走らせ、コースイン!

1周目はスローペースに終始し、タイレルP34の感触を確かめるT氏。

そのままホームストレートを掛け抜け、2周目に突入。

とても初めてのドライブとは思えないほどスムーズだ。

その後、いったんピットロードに戻り、再度コースイン!

少しずつマシンの慣れてきたのだろう。先ほどよりもあきらかにペースが速い!

この日、走行会に参加していたメンバーもその様子を見守る。

とはいえ「大丈夫かな。壊さないかな・・・」といった雰囲気ではない。

安心して観ていられるのだ。

そして、周回を重ねるにつれて、綿引氏がドライブするときのペースに近づいていっていることが分かる。

事実、わずか3周の周回で1'10"520をマークしたという。

その後、綿引氏がドライブしたときのラップタイムが1'08"646(ベストラップが1'07"174)だったことを考えると、T氏がさらにタイレルP34を走り込めば(綿引氏には失礼かもしれないが)綿引氏よりも速いタイムを叩き出す可能性も充分に考えられる。

やはり綿引氏の人選は的確だったのだ。そして、その場にいた誰もがT氏の鮮やかなドライビングテクニックに舌を巻いたことだろう。

■タイレルP34をドライブしたT氏のコメント

今回、貴重かつ大変光栄な体験の機会を頂いた綿引さんにとても感謝しています。私のような素人がいきなり乗っても、何の問題もなく普通に走行できたのは、タイレルの完成度が高いことの証なんだと感じました。

レーシングカーと言うとクセや気難しさをイメージしてしまいますが、そんなことは一切なく、どのコーナーでもニュートラルなハンドリング、エンジンや各操作系レスポンスの鋭さ、ブレーキの効きやバランスも抜群に素晴らしく、綿引さんの匠の業にとても感動しました。

いきなりのオファーだったとはいえ、T氏にとっても貴重な体験となったようだ。

このときの模様は、CBR WATAHIKIのYouTubeチャンネルでも公開されているので、ぜひご覧いただきたい。

■ハンドメイドF1ドライバーチェンジ!
https://www.youtube.com/watch?v=moXX1l510Hw

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■タイレルのその後について

その後、10月14日~15日に新潟県妙高市で開催された「妙高ヒルクライムHILL G.P2023」においてクラッシュしたタイレルP34だが、それから1ヶ月後には1977年仕様のカウルをまとって無事復活!

さらにReynard製のF3000「MF308」を新たに入手!タイレルP34との2台体勢となり、今度どのように活躍していくのか?2024年も目が離せない。

綿引氏が撮影した画像をお借りすることができたので、こちらもご覧いただきたい。今後も継続して取材していくのでお楽しみに!

■巴自動車商会/カスタムビルド&レストア WATAHIKI 店舗情報

住所:〒310-0912 茨城県水戸市見川3-528-2
TEL:TEL/FAX 029-243-0133
URL:http://cbr-watahiki.com
お問い合わせ:http://www.cbr-watahiki.com/mail.html

●綿引氏のYouTubeチャンネル"cbrwatahiki"

※「アルミのイオタ」および「タイレル P34」の製作風景も紹介されています

https://www.youtube.com/@cbrwatahiki

※YouTubeで動画を配信している「ぺーさんxyz」さんがイオタの製作過程を詳細にまとめた動画。手作業で造られていったことが分かる構成となっています。

●板金職人の技炸裂!アルミ板叩き出しでランボルギーニ・イオタを製作するまで【前編】

https://www.youtube.com/watch?v=hvAf5PfcSJg&t=8s

●アルミ板叩き出しでランボルギーニ・イオタを製作するまで【後編】

https://www.youtube.com/watch?v=WidFHqbp4QA

■Special Thanks!

エビスサーキット

●営業時間8:30~17:00(GATE OPEN8:30)/*冬期間9:00~16:30(GATE OPEN9:00)
*大会やイベントで変更になる場合もあり
●定休日:毎週水曜日 *水曜日が祝日の場合、G.Wの場合、お盆休みの場合などは営業する日もあり

●住所:〒964-0088 福島県二本松市沢松倉1番地
*案内図:chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.ebisu-circuit.com/images/ebisu_syuhen.pdf
●TEL/FAX:TEL:0243-24-2972/FAX:0243-24-2936
●E-Mail:autoland81@techno-as.com
●URL:https://www.ebisu-circuit.com/
●Twitter:https://twitter.com/ebisu_circuit
●Facebookページ:https://www.facebook.com/EBISUCIRCUIT.JP/
●YouTubeページ:https://www.youtube.com/user/ebisucircuit
●LINE:https://page.line.me/whe3251y?openQrModal=true

[ライター・カメラ/松村 透 画像提供:綿引雄司氏]

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