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住所に変更があった場合、15日以内に車検証の住所変更をする必要があります。陸運局に出向く時間がないため、オンラインで車検証の住所変更をしたい方もいるでしょう。この記事では、オンラインで車検証の住所変更ができるワンストップサービス(OSS)の概要や、必要書類などについて紹介します。
オンラインで車検証の住所変更ができる「ワンストップサービス(OSS)」とは?
ワンストップサービス(OSS)とは、自動車保有関係手続きをオンライン上で行えるサービスのことです。国土交通省が提供しており、サービスが開始された2005年当初は地域限定だったものの、現在では高知県を除く46都道府県で利用できます(※2024年1月時点)。
自動車販売店だけではなく一般の方も利用できます。また、24時間365日使えるため、忙しい方におすすめのサービスです。ただし、申請内容が受理されるのは平日9時〜16時頃までのため、すぐに手続きしたい場合は夜や土日祝日を避けるようにしましょう。
なお、今までどおり陸運局で車検証の住所変更を行うことも可能です。
OSSで手続きを行うメリット
OSSで手続きすれば、引っ越し後に陸運局に出向く必要がありません。引っ越し後は転入届の提出やライフラインの変更などと、多くの手続きが必要なため、15日以内に陸運局へ出向けない方もいるでしょう。
OSSで手続きすれば、オンライン上で車検証の住所変更が完結するため、陸運局に出向く手間を省けます。
また、車検証の住所変更には住民票や引っ越し後の保管場所の車庫証明書も必要です。手続き時にマイナンバーカードを提示することで、住民票の添付を省略できるほか、車庫証明書の申請も同時に行えます。
OSSでできる手続き
OSSでできる手続きは、以下のとおりです。
種類 |
説明 |
新車新規登録 |
一度も登録したことがない車の手続き |
中古車新規登録 |
抹消した車の再登録の手続き |
移転登録 |
所有者の名義変更手続き |
変更登録 |
所有者の氏名や住所などに変更があった場合に行う手続き |
一時抹消登録 |
一時的に車を抹消する際に行う手続き |
永久抹消登録 |
廃車する際に行う手続き |
移転一時抹消登録 |
所有者の名義変更&一時的に車を抹消登録する手続き |
変更一時抹消登録 |
所有者の氏名や住所などの変更&一時的に車を抹消登録する手続き |
継続検査 |
車検の有効期限が切れた後に引き続き車を使用する際に行う手続き |
車検証の住所変更を行う場合は「変更登録」が該当します。変更登録は住所のほかに、婚姻により所有者や使用者の氏名に変更があった際にも行われます。
オンラインで車検証の住所変更をする方法
オンラインで車検証の住所変更をするには、手続きの条件を満たしたうえで必要な書類や物を準備する必要があります。続いて、オンラインで車検証の住所変更をする方法を紹介します。
OSSの利用条件
車検証の住所変更をオンラインで手続きするには、一定の条件を満たす必要があります。たとえば、手続きするクルマがレンタカーやタクシーの場合は、オンラインでの住所変更は行えません。オンラインで手続き可能かどうかは、こちらから簡易チェックができるため、事前に確認してみてください。
必要な準備
オンラインで車検証の住所変更をするには、以下を用意する必要があります。
1.車検証
2.自動車保管場所証明申請書
3.保管場所の所在図・配置図
4.保管場所使用承諾証明書 ※保管場所が所有地の場合は「保管場所使用権原疎明書面」
5.使用者の委任状 ※所有者と使用者が異なる場合
6.希望番号予約票 ※希望ナンバーを申請した場合
7.マイナンバーカード
8.ICカードリーダー
9.スキャナー ※必要書類を電子化する必要があるため
上記1〜6は、本来陸運局や警察署に提出が必要な書類です。窓口に提出しない代わりに、スキャナーで書類を端末に取り込み、画像として必要書類を添付します。スキャナーがない場合は、スマホで撮影したファイルでも書類の提出が可能です。
ただし、書類は100KB程度のJPEGファイルに電子化する必要があります。ファイルサイズが大きいと、画面の移動に時間がかかったり動作が不安定になったりするため、1024×768ピクセル程度で書類を電子化しましょう。
また、オンラインで車検証の住所変更をするには、以下の利用環境を満たす端末を用意しなければなりません。
■OS
・Windows8.1
・Windows10
・Windows11
■ブラウザ
・Microsoft Edg
・Google Chrome
・Internet Explorer
※Internet Explorerは2022年6月10日以降利用不可
手続きの流れ
車検証の住所変更をオンラインで行う際の申請の流れは、以下のとおりです。
1.必要書類を準備する
2.申請画面で必要事項を入力する
3.受付審査時に必要書類を添付して提出する
4.車庫証明の申請手数料を納付する
5.保管場所の状況を審査してもらう
6.車庫証明の交付手数料を納付する
7.車庫証明のステッカーや控えを警察署で受け取る
8.住所変更の手数料を納付する
9.自動車税の税申告をする
10.車検証とナンバープレートを陸運局で受け取る
変更後の車検証は、自宅に郵送してもらうことも可能です。ただし、以下を陸運局へ送付しなければなりません。
・車検証のコピー
・返送先の陸運局の郵送先を記入したレターパック
車庫証明のステッカーや控えも、同様に自宅まで郵送してくれる警察署もあります。地域によっては、直接出向いて受け取りに行く必要があるため、管轄の警察署に確認しましょう。
また、管轄の陸運局に変更がある場合は、新ナンバープレートが発行されます。本来、住所変更後すぐにナンバープレートを交換する必要があります。しかし、引越時の負担の軽減の一環として、次回の車検時に新ナンバープレートを受け取っても問題ありません。
たとえば、練馬区から足立区に引っ越した場合は、以下のように管轄の陸運局が異なるためナンバープレートを変更しなければなりません。
住所変更前:練馬自動車検査登録事務所
住所変更後:足立自動車検査登録事務所
車検を自動車販売や整備工場へ依頼する際は、新ナンバープレートの受け取りが必要である旨を伝えましょう。
なお、住所変更する際に発生する手数料は以下の方法で、納付できます。
・ATM
・インターネットバンキング
・キャッシュレス
オンラインで車検証の住所変更をするのが向いている人・向いていない人
OSSは、手軽に車検証の住所変更ができるものの、操作方法や手続きの流れに対して不安に思う方もいるでしょう。続いて、オンラインと陸運局のどちらがよいかを解説します。
向いている人
OSSは、マイナンバーカードやICカードリーダーなど、手続きする際に必要なものをすでに持っている場合や、平日に陸運局へ出向けない人に向いています。
向いていない人
手続きの条件を満たしていない場合は、OSSで住所変更できません。特に、現時点でマイナンバーカードを所持していない場合は手続きを進められないため、陸運局で住所変更しましょう。マイナンバーカードは申請してから発行されるまで1ヶ月程度かかるため、住所変更の期限である15日を過ぎてしまいます。
また、OSSの操作手順は複雑なほか必要書類を電子化する必要もあるため、確実に手続きできるか不安に思う方もいるでしょう。OSSの操作手順や必要書類の電子化に不安がある場合は、陸運局に出向いて住所変更した方が確実に手続きができます。
なお、車検証の住所変更は自動車販売店や行政書士に、手続きの代行を依頼できます。代行費用が発生するものの、車の各種手続きに精通しているため、スムーズな手続きが可能です。住所に変更があってから15日以内に手続きできない場合は、各業者に代行を依頼することも検討してみてください。
まとめ
オンライン上でクルマの各種手続きができる「ワンストップサービス(OSS)」を利用すれば、陸運局に出向かずに車検証の住所変更ができます。24時間365日使用できるため、忙しい方におすすめのサービスです。
ただし、オンラインで手続きするには、一定の条件を満たしていなければなりませんOSSは操作手順が複雑なため、陸運局に出向いて直接手続きしたほうが、確実に車検証の住所変更ができるケースもあります。
OSSに対して不安があり、15日以内に陸運局に出向けない場合は、自動車販売店や行政書士に車検証の住所変更を依頼しましょう。
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