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「運転経歴証明書」とは、免許返納をすると交付を受けられる証明書です。身分証明書として使用できるほか、さまざまな特典を受けられるというメリットがあります。 本記事では、運転経歴証明書をもっているメリットの詳細と申請・取得方法を解説します。 運転経歴証明書とは 運転経歴証明書は、運転免許証と同じ大きさの写真付き証明書です。運転免許証に代わる公的な身分証明書(本人確認書類)として利用できます。 免許を自主返納した方や免許を失効した方が、運転経歴証明書の交付を受けられます。 運転経歴証明書に有効期限はある? 運転経歴証明書は、有効期限がなく永年利用できる証明書です。ただし、免許返納や免許失効をしてから5年以上経過すると取得できなくなることに注意しましょう。交通違反等により過去に免許取り消しとなった方にも、運転経歴証明書は交付されません。 また、公的な身分証明書として使用できる運転経歴証明書は、平成24年4月1日以降に交付されたものに限ります。平成23年3月31日以前に運転経歴証明書を受けた方は、身分証明書として利用することができません。そのため、身分証明書として使いたい場合は、運転経歴証明書の再交付が必要です。 「運転経歴証明書」と「運転免許経歴証明書」の違い 運転経歴証明書と名前がよく似ている「運転免許経歴証明書」という証明書があります。似ているのは名前だけで、用途は全く異なります。 運転免許経歴証明書とは、過去に失効した免許、取り消された免許、現在受けている免許の種類や取得年月日などを証明するものです。安全運転に関する複数の事業を行う「自動車安全運転センター」が発行しています。免許の経歴を明らかにするのみで、身分証明書としては使用できません。 運転経歴証明書を取得するメリット 運転経歴証明書は、身分証明書として永年使える公的書類です。そのほか、取得した人だけが受けられる特典があります。ここからは、運転経歴証明書を取得するメリットを解説します。 身分証明書として使える 運転経歴証明書は、運転免許証に代わる本人確認書類として使用できます。ただし、本人確認書類の種類が指定されている場合は、運転経歴証明書を本人確認書類として利用できないこともあるため注意が必要です。 たとえば、本人確認書類に「免許証」という記載があった場合、有効な運転免許証を指すことがほとんどです。そのため、運転免許証の代わりになる運転経歴証明書を本人確認書類として使えないことがあります。身分証明書の提示が必要なときは、運転経歴証明書を本人確認書類として使えるか事前に確認しましょう。 特典を受けられる 運転経歴証明書を提示すると、各自治体の支援や公共交通機関・企業のサービスなどの割引を受けられます。特典内容は、各都道府県や自治体によってさまざまです。ここでは、主要な都道府県の特典の一例を紹介します。 東京都の特典 まずは、東京都で運転経歴証明書の提示で受けられる特典の一部を紹介します。 デパート・スーパー ■株式会社京王ストア5,000円以上のお買上げで当日宅配サービス無料。※会員登録が必要※65歳以上の本人限定 その他複数のデパート・スーパーで特典あり 交通 ■一般社団法人東京都個人タクシー協会タクシー乗車料金10%割引※障害者割引とは併用不可※一部除外車輌あり その他複数のタクシー会社で特典あり ※高齢者運転免許自主返納サポート協議会加盟企業・団体の特典一覧 警視庁 より引用・抜粋 神奈川県の特典 続いて、神奈川県で運転経歴証明書の提示で受けられる特典の一部を紹介します。 スーパー ■イオン2,000円以上お買い上げ、かつ運転経歴証明書提示で、即日配達便1個あたり配達料金100円(税込)引き※一部店舗にて特典内容が異なります タクシー・ハイヤー ■門川ハイヤー有限会社運転経歴証明書の提示により、運賃を10%割引き ※神奈川県高齢者運転免許自主返納サポート制度協賛事業所一覧表/神奈川県警察 より引用・抜粋 北海道の特典 次に、北海道で運転経歴証明書の提示で受けられる特典の一部を紹介します。 ショッピング ■イオン北海道株式会社(イオン・イオンスーパーセンターなど)・ご当地G.G WAONを無料で進呈※サービスカウンターにて電子マネーWAON会員と楽宅便の登録が必要※道内42店舗で実施・電動アシスト自転車を購入する際、「あんしんパック3年型」無料付与※道内42店舗のうち、自転車取扱店のみで実施 その他複数のショッピング施設で特典あり 交通機関 ■第一交通産業グループ 札幌ブロック(興亜第一交通株式会社・札幌第一交通株式会社・北広島第一交通株式会社)タクシー乗車料金10%割引※道内7営業所で実施 その他複数の交通機関で特典あり ※「北海道高齢者運転免許サポート制度」協賛店一覧 より引用・抜粋 愛知県の特典 続いて、愛知県で運転経歴証明書の提示で受けられる特典の一部を紹介します。 交通 ・マナカチャージ券、元気パス購入券の交付・タクシー料金助成券の交付※市区町村により金額は異なります その他地域ごとに特典あり ※「運転免許証」自主返納支援制度設置自治体一覧 参照 大阪府の特典 次に、大阪府で運転経歴証明書の提示で受けられる特典の一部を紹介します。 医療・薬局・整骨院 ■コクミン薬局・コクミンドラッグ・シルク店頭価格から5%割引※一部対象外商品あり※購入商品1点のみ その他複数の医療関連施設・薬局・整骨院で特典あり 乗り物・交通手段 ■ナニワ交通タクシー乗車運賃から10%割引 その他複数の交通機関で特典あり ※高齢者運転免許自主返納サポート企業・自治体及び特典内容 より引用・抜粋 福岡県の特典 続いて、福岡県で運転経歴証明書の提示で受けられる特典の一部を紹介します。 交通 ・ICカード乗車券、タクシー利用券の交付※市区町村により金額は異なります その他地域ごとに特典あり ※運転免許を自主返納された高齢者の方に対する支援サービス 参照 運転経歴証明書の申請・取得方法 運転経歴証明書の交付を受けるためには、書類や手数料などを用意しなければなりません。ここでは、運転免許の返納手続きと同時に運転経歴証明書の交付を受ける方法を解説します。 手続き方法 運転経歴証明書は、運転免許試験場、免許センターや警察署で交付を受けられます。受付場所や時間については、管轄の運転免許試験場、免許センターや警察署へ確認してください。 ▼関連記事はこちら免許返納できる場所は?調べ方やあわせて知っておきたいことも解説! 必要書類 免許返納と運転経歴証明書の交付を同時にする場合には次の書類が必要となります。 ・運転免許証・申請用紙(免許センターや警察署などで入手可)・申請用写真(1枚)・手数料(1,100円) ※免許証がない場合には、住所・氏名・生年月日が確認できるものが必要です。※代理人が手続きを代行する場合には、委任状と代理人の住所・氏名・生年月日が確認できるものが必要です。 ▼関連記事はこちら免許返納の申請には写真が必要?写真の規格や悪い例も紹介免許返納の代理申請は可能?手続きの場所や必要なものも解説 【5年以内に免許返納している場合】運転経歴証明書の申請・取得方法 免許返納してから時間が経っている場合、運転経歴証明書の交付を受けるにはどのような手続きが必要なのでしょうか。ここからは、5年以内に免許返納した方が運転経歴証明書を交付するときの手続き方法を解説します。 手続き方法 運転経歴証明書の交付を受けるときは、警察署、運転免許試験場、免許センターのいずれかで手続きします。どこで交付を受けられるのかは管轄の公安委員会によって異なるため、事前に確認しておきましょう。 必要書類 運転経歴証明書の交付に必要な書類は次のとおりです。 ・申請用紙(免許センターや警察署などで入手可)・申請用写真(1枚)・手数料(1,100円)・住所・氏名・生年月日が確認できるもの(住民票の写しやマイナンバーカードなど) ※失効した免許証や自主返納の際に交付された取消通知書があれば持参してください。※代理人が手続きを代行する場合には、委任状と代理人の住所・氏名・生年月日が確認できるものが必要です。 ▼関連記事はこちら運転免許が期限切れでも返納はできる?できないケースや返納のメリットも解説 まとめ 運転経歴証明書を取得するメリットについて紹介しました。 免許返納をするにあたって「身分証明書がなくなってしまうのでは」「移動が不便になるのでは」などさまざまな不安を抱く方もいるでしょう。しかし、運転経歴証明書を取得すれば、身分証明書として使用できるほか公共交通機関での割引を受けられる場合があり、大変便利です。 年齢を重ねれば重ねるほど、運動機能や認知機能の低下によってクルマを運転するにあたってのリスクが高まります。運転を続けることを不安に感じ始めたら、免許返納と運転経歴証明書の取得を検討してみてください。 なお、古いクルマに特化した買取サービス・旧車王では、運転経歴証明書をお持ちでおクルマをご売却いただいた方に1万円分の旅行券をプレゼント(※)しております。免許返納と同時におクルマのお手放しをご検討の方は、ぜひ一度旧車王にお問い合わせください。 ※運転経歴証明書の交付を受けてから6ヶ月以内の方に限ります。
「あまり運転する機会がない」「高齢者になったから免許を返納したい」と免許の返納を検討している方は多いのではないでしょうか。免許証を返納するときは、どのような手続きが必要なのでしょうか。今回は、免許返納する方法や免許返納のメリットなどを紹介します。 免許返納の手続き方法 運転免許証の返納には年齢制限がありません。そのため、不要になったときや加齢によって身体機能が低下し、運転への不安を感じるようになったときなど、いつでも免許証を返納できます。一度、免許を返納して免許を再び取得したい場合には、再度試験に合格する必要がある点に注意しましょう。 一般的に、以下の条件に当てはまる人は自主返納ができません。 ・運転免許の取消基準に該当している・運転免許停止中、もしくは停止の基準に該当している※違反者講習の対象となり、受講した場合は申請可・初心運転者制度における再試験の基準に該当している ここでは、東京都での免許を返納する時の申請方法について解説します。東京都以外の地域でも手続き内容はほぼ同じですので、参考にしてください。 手続きの場所 免許返納をする場所は、主に「運転免許試験場」「運転免許更新センター」「警察署」です。それぞれの受付時間や注意点などについて紹介します。 運転免許試験場 ・受付日時平日:8:30~16:30日曜:8:30~12:00、13:00~PM16:30 ・場所 府中運転免許試験場鮫洲運転免許試験場江東運転免許試験場 ※休み:土曜・祝休日・年末年始(12/29〜1/3)※運転経歴証明書は即日交付が可能(作成に時間がかかります)※運転経歴証明書の交付を希望する場合には、「持参した申請用写真」もしくは、「試験場で撮影したもの」のどちらかを選択 運転免許更新センター ・受付日時平日:8:30〜16:30 ・場所 神田運転免許更新センター新宿運転免許更新センター ※休み:土曜・日曜・祝休日・年末年始(12/29〜1/3)※運転経歴証明書の受け取りまでにかかる期間は2週間程度※運転経歴証明書の交付を希望する場合には、申請用写真を持参する 警察署 ・受付日時平日:8:30〜16:30 ・場所警察署一覧 ※休み:土曜・日曜・祝休日・年末年始(12/29〜1/3)※運転経歴証明書の受け取りまでにかかる期間は2週間程度(島部警察署では4週間程度)※運転経歴証明書の交付を希望する場合には、申請用写真を持参する ▼免許返納の手続き場所についてはこちらでも解説しています。免許返納できる場所は?調べ方やあわせて知っておきたいことも解説! 必要書類 免許返納の際の必要書類を紹介します。 本人が申請する場合 必要書類 ・運転免許証・申請用写真(1枚) ※紛失等で運転免許証がない場合、「運転免許試験場のみ」での受付可。運転免許証の代わりに住所・氏名・生年月日が確認できるものを持参する。■住民票の写し(コピー不可、個人番号未記載のもの)、マイナンバーカード(通知カード不可)、健康保険証、旅券(パスポート)、在留カードなど ※返納する免許証の住所が現住所と異なる場合、現住所が分かるものを持参する。■住民票の写し(コピー不可、個人番号未記載のもの)、マイナンバーカード(通知カード不可)、健康保険証、消印付郵便物など 代理人が申請する場合 必要書類 ・本人の運転免許証・申請用写真(1枚)・委任状・代理人の住所・氏名・生年月日が確認できるもの ※紛失等で運転免許証がない場合、「運転免許試験場のみ」での受付可。運転免許証の代わりに住所・氏名・生年月日が確認できるものを持参する。■住民票の写し(コピー不可、個人番号未記載のもの)、マイナンバーカード(通知カード不可)、健康保険証、旅券(パスポート)、在留カードなど ※返納する免許証の住所が現住所と異なる場合、以下のいずれかで現住所が分かるものを持参する。■住民票の写し(コピー不可、個人番号未記載のもの)、マイナンバーカード(通知カード不可)、健康保険証、消印付郵便物など ※代理人の住所・氏名・生年月日が確認できるものは以下のとおりです。■運転免許証、住民票の写し(コピー不可、個人番号未記載のもの)、マイナンバーカード(通知カード不可)、健康保険証、旅券(パスポート)、在留カードなど ▼免許返納の代理申請についてはこちらでも解説しています。免許返納の代理申請は可能?手続きの場所や必要なものも解説 参考:運転免許証の自主返納と同時に運転経歴証明書の交付申請をする方 運転経歴証明書の申請写真「免許写真判断基準」の要件 運転経歴証明書の申請用写真については、次のようなポイントがあります。ご自身で写真を持参する場合には、「申請用写真及び持参写真のご案内」で確認しましょう。 ・縦3センチメートル×横2.4センチメートル(国外運転免許証申請時に添付する写真サイズ:縦4.5センチメートル×横3.5センチメートル)・無帽、正面、上三分身、無背景(宗教上、医療上の理由により帽子や布などを使用する場合、個人識別の容易性が確保できる範囲であれば可能です。事前に相談しましょう。)・申請前6か月以内に撮影したもの・個人識別が容易にできるもの・免許証が適正に作成できるもの 申請書に添付された写真を基に運転経歴証明書を作成するため、「免許写真判断基準」の要件を満たした写真を用意しましょう。 運転免許試験場で申請する場合には、運転免許試験場で撮影も可能です。不適切な場合、お断りされる場合があるので、写真判断基準表等で確認をするか、申請当日に撮影してもらうことをおすすめします。 ▼運転経歴証明書の写真についてはこちらでも解説しています。免許返納の申請には写真が必要?写真の規格や悪い例も紹介 また、運転経歴証明書をその場で受け取らず、郵送での受け取りを希望の方は、レターパックライト(青色)を購入し、申請する際に持参しましょう。 手数料 運転免許証を返納するだけであれば無料ですが、運転経歴証明書を取得する際に手数料1,100円がかかります。 郵送による免許返納手続き方法 郵送で免許返納できるかどうかは、各都道府県によって異なります。そのため、事前のお住まいの地域の管轄部署に問い合わせて確認しておきましょう。 たとえば、東京都では郵送での手続きは不可ですが、愛知県では電話で事前申込すれば手続きできます。※2023年12月15日時点 免許返納の手続き完了後について 運転免許証の返納手続きが完了した後は、どのようになるのでしょうか。具体的には、以下3点が挙げられます。 車の運転は一切できなくなる 運転免許を返納しているので、車の運転はできません。地方自治体によって異なりますが、公共の交通機関を割引・無料で利用できる場合があります。その他、宿泊施設・観光スポット、レジャー施設などの料金割引やデパート、小売店の購入代金の割引などの「支援制度」などもあるので、お住いの地域で利用できるサービスについて確認しておきましょう。 運転経歴証明書を受け取れる 運転経歴証明書は、「自主的に免許を返納したことを証明する」書類です。自主的にすべての免許返納手続きをした方に交付されます。運転免許証の代わりになる公的な本人確認書類をして利用できます。(平成24年4月1日以降に交付された運転経歴証明書のみ) 以下の人は運転経歴証明書を交付してもらえません。交通違反等もしくは、認知機能検査で免許が取り消しになっている ・交通違反等もしくは、認知機能検査で免許が取り消しになっている・免許失効後5年以上が経過している・自主返納後5年以上が経過している・所有する免許の一部のみ返納する場合(普通自動車免許のみ返納し、言動付自転車の免許は返納しないなどの状態) ▼運転経歴証明書についてはこちらでも解説しています。免許返納をした後の証明書「運転経歴証明書」の交付方法やメリットを解説 特典を受けられる 運転経歴証明書を提示すると、割引や無料サービスなどの特典を受けられます。病院や買い物などへ行けなくなってしまうときの移動手段に困らないよう、各自治体や事業者などが特典を提供しています。 原則として65歳以上の方が対象です。「高齢者運転免許自主返納ロゴマーク」というマークのある店舗では、運転経歴証明書を提示することで受けられます。(詳しくは、高齢者運転免許自主返納サポート協議会をご覧ください。) ▼免許返納後の特典についてはこちらでも解説しています。免許返納後の特典は?知っておきたいポイントから特典の一例まで紹介免許返納をしたらタクシーの特典を受けられるのか解説 ------------------------------------------- ▼免許返納に関する記事一覧免許返納できる場所は?調べ方やあわせて知っておきたいことも解説!免許返納の代理申請は可能?手続きの場所や必要なものも解説免許返納をした後の証明書「運転経歴証明書」の交付方法やメリットを解説免許返納の申請には写真が必要?写真の規格や悪い例も紹介免許返納後の特典は?知っておきたいポイントから特典の一例まで紹介免許返納をしたらタクシーの特典を受けられるのか解説 -------------------------------------------
自動車を相続することになり名義変更しようと思っているが、手続きが複雑だからと先延ばしにしている人もいるのではないでしょうか。 相続した車の名義変更は、通常の名義変更と必要書類が異なりますが、押さえておくポイント掴めば、それほど難しくないのです。本記事では、相続した車の名義変更の手続きの流れや、必要書類を詳しく解説します。 自動車の相続における名義変更の必要性 相続した車を名義変更しなくても、法律で義務化されていないので、罰則はありません。しかし、相続した車の名義変更を行わないと様々な問題が起こる可能性があるのです。次は、名義変更しないと、どのような問題が起こるのか解説します。 自動車の相続での名義変更とは 自動車の相続での名義変更とは、被相続人(亡くなった人)の車を譲り受けるための手続きです。相続した自動車の名義変更をしないでいると、下記の問題が発生する可能性があります。 売却・廃車できない事故をした場合、補償面で不利になる可能性がある車を担保にできない 上記のような問題が発生するのは、相続した自動車が相続人の財産になっていないからです。また、手続きを先延ばしにしてしまうと、必要書類を揃えるのに時間がかかるため、スムーズに名義変更ができない可能性があります。名義変更を先延ばしにするメリットはないので、できるだけ早めに手続きをしておきましょう。 自動車の名義変更の流れ ここからは、自動車の名義変更の流れを詳しく解説します。流れを把握し、スムーズに名義変更の手続きができるようにしておきましょう。 自動車の名義を確認 まず、自動車の所有者を確認する必要があります。自動車の所有者は、基本的に被相続人の名義になっています。しかし、ローンを完済していなかったりリース契約だったりすると、車の所有者はローン会社や自動車販売店の名義になっているのです。 ローン会社や自動車販売店が所有者の場合、自動車の名義変更を行うには相続人がローンの残債を精算して、所有者を変更(所有権解除)する必要があります。 所有者の確定 次に、自動車を相続する所有者を確定させます。遺言書に相続人が記載されている場合、遺言書を添付すれば名義変更の手続きが可能です。一方で、遺言書がない場合は、遺産協議で相続人を決める必要があります。 また、相続人が1人で単独相続するのか、相続人全員で共同相続するかによって必要書類が変わるので注意が必要です。所有者が確定していれば必要書類を揃えるだけなので、名義変更の手続きはスムーズに済むでしょう。 必要書類を揃えて手続き 最後に、所有者が確定したら警察署で車庫証明を申請し、申請している間にその他の必要書類も揃えておきましょう。車庫証明の交付日数は申請先の警察署によって異なります。早ければ3営業日後、遅いと6営業日後になるので注意が必要です。必要書類が全て揃ったら、管轄の運輸支局で名義変更を行います。 また、自動車を共同相続する場合は相続人の中から1人代表を決め、その人の名義で車庫証明を発行し名義変更の手続きをしましょう。 相続における自動車の名義変更方法 次は、相続で自動車の名義変更を行う場合の費用や、当事者以外でも手続きの代行ができるか解説します。 相続で自動車の名義変更を行う場合の費用 相続で自動車の名義変更を行う場合の費用は下記の通りです。 被相続人(死亡者)の戸籍謄本 約500円相続人の印鑑証明 約300円車庫証明代 約3,000円ナンバープレート代 約1,500円(管轄が変わる場合)移転登録手数料(印紙代) 約500円 ご自身で手続きを全て行う場合は、約6,000円で名義変更ができます。しかし、行政書士や自動車ディーラーで手続きの代行を依頼すると、代行費用として1万円以上費用が発生する可能性があるのでご注意ください。管轄の警察署や運輸支局によっては上記で紹介した費用が異なる場合もあるので、事前に確認しておくと良いでしょう。 当事者以外の人に名義変更を代行してもらうことはできる? 当事者以外の人に名義変更を代行してもらえます。しかし、必要書類に加えて相続人の実印を押印した委任状が必要です。委任状は運輸支局やインターネットでダウンロードができます。そのため家族や知人に、代行してもらうことが可能です。とはいえ、平日に時間が作れない人が多く、行政書士や買取店に依頼する人も多いです。 相続におけるケース別手続き方法 次は、相続におけるケース別の手続き方法を解説します。 名義変更を行う前に確認すべきこと 自動車を相続する際、通常の名義変更の書類に加えて遺産協議書が必要なケースと、遺産分割協議成立申込書が必要な場合があります。また、軽自動車の場合は普通車よりも必要書類が少ないです。では、どのようなケースで必要書類が変わるのでしょうか。詳しく解説します。 遺産分割協議書が必要なケース 遺言書に相続人が記載されておらず、相続人を遺産協議の中で決める場合は、遺産分割協議書が必要です。遺産協議で誰が自動車を相続するか決まったら、遺産協議を元に作成された遺産分割協議書を添付して、名義変更の手続きをしなければなりません。 遺産分割協議成立申立書で対応できるケース 相続する自動車の時価額が100万円以下の場合は、遺産分割協議書が簡略化された「遺産分割協議成立申込書」を、通常の名義変更の書類に加えて手続きをします。遺産分割協議書は、相続人全員の実印が必要です。一方で、遺産分割協議成立書は相続する人の実印だけで手続きができます。 しかし、相続する車の価値が100万円以下かどうかを証明しなければなりません。そのため、買取店などで査定してもらう必要があります。遺産分割協議成立申込書を添付して名義変更する場合は、買取店で入手した査定書も必要なので注意してください。 軽自動車の相続の場合 軽自動車を相続する場合は、遺産分割協議書や遺産分割協議成立申込書も必要がありません。なぜなら軽自動車は普通車より価値が比較的低く、遺産争いが考えにくいからです。そのため、軽自動車の名義変更は普通車より手間なく手続きができます。 また、軽自動車を相続する場合は、普通車とは異なり運輸支局ではなく軽自動車検査協会で名義変更の手続きをします。 相続の流れと必要書類 自動車を相続する場合の流れは下記の通りです。 相続する自動車の所有者を確定必要書類の準備運輸支局または軽自動車検査協会で名義変更の手続き 運輸支局は営業時間が平日8:45〜16:00なので、その間に手続きができるよう、スケジュールを調整しましょう。次は、相続した自動車の名義変更に必要な書類を解説します。 自動車の名義変更に必要な書類 自動車の名義変更に必要な書類は下記の通りです。 書類名 備考 被相続人の戸籍謄本 被相続人の死亡が確認でき、相続人が全員記載されているもの ※発行から3ヶ月以内 相続人の印鑑証明 共同名義にする場合は、相続人全員の印鑑証明が必要※発行から3ヶ月以内のもの 相続人の実印 相続人以外が名義変更する場合は、実印を押印した委任状も必要 遺産分割協議書 ・相続人全員の実印の押印が必要・自動車の時価額が100万円以下の場合は、遺産分割協議成立申込書で手続きが可能・軽自動車の場合は不要 車検証(原本) 車検証を紛失している場合は、再発行の手続きが必要 車庫証明 被相続人と相続人が同居の場合は不要 以上の6点を揃えて、管轄の運輸支局で名義変更の手続きをしましょう。 その他のパターンでの名義変更における注意点 相続した自動車の名義変更後に、注意点がいくつかあります。これから紹介する注意点も把握しておけば、スムーズに自動車を手放せるでしょう。 自動車を売却する場合 単独相続した場合、自動車の所有権は1人のものなので、売却に関して特に問題はありません。しかし、共同相続で売却した際に出た利益を、複数の相続人でもめてしまう可能性があります。相続した自動車を売却する予定があれば、単独相続で名義変更の手続きをした方が、相続人同士のトラブルを回避できるでしょう。 廃車をする予定の場合 自動車は所有しているだけで税金が発生するので、廃車する予定があれば速やかに名義変更して廃車手続き(永久抹消登録)を済ませておきましょう。さらに、相続した自動車が不動車の場合は解体業者までレッカー搬送してもらわなければなりません。 手間も費用も発生するため、無料で引取や手続きをしてくれる買取店に廃車の依頼をすると良いでしょう。加入している自動車保険の解約も、忘れないようにしてください。 未成年者が相続する場合 未成年者は遺産分割協議ができないため、父母以外の第三者を特別代理人として立てる必要があります。父母も自動車の相続権がある場合が多く、利益反則行為になるため父母を特別代理人として立てられないのです。家庭裁判所の審判で第三者の特別代理人が決められたあと、特別代理人は遺産分割協議に参加できるようになります。署名捺印などの手続きを特別代理人が未成年の代わりに行い、名義変更の手続きをします。 また、通常の必要書類に加えて、下記の書類が必要になる陸運局もあるので、事前に問い合わせて確認しておきましょう。 ・特別代理人選任の審判書の謄本・特別代理人の印鑑証明書 名義変更の方法を理解して適切に手続きを進めよう 相続した自動車の名義変更の方法で、押さえておくポイントは誰が相続するかです。単独相続なのか、それとも共同相続するのかを初めに明確にしておくと必要書類を揃えやすいのでスムーズに手続きができます。さらに、所有者が被相続人ではなく、ローン会社や自動車販売店になっている可能性もあるので事前に確認をしておきましょう。上記の場合は、残債を全て精算して所有者を相続人にする(所有権解除)手続きも行う必要があります。 また、平日に時間がなく、ご自身で名義変更の手続きができない場合は、行政書士や買取店に依頼するなどして、手間をかけずに手続きを行うのもおすすめです。相続した自動車の名義変更を先延ばしにするメリットはないので、速やかに名義変更の手続きするようにしましょう。
突然意識を失ったり、痙攣したりすることがある「てんかん」の方は、運転免許の取得ができないのでしょうか。また、既に免許を取得していて、てんかん発作が再発するようになった場合、免許の返納が必要なのでしょうか。今回は、てんかんの症状がある方の運転免許について解説します。 そもそも「てんかん」とは? てんかんとは、脳の神経細胞の過剰な電気活動が原因で起こる発作です。てんかんの症状には、意識を失う、全身の痙攣、突然倒れるなどがあります。また、てんかんの発作はいつ、どこで起きるかわかりません。そのため、運転免許を取得できない場合があります。ただし、発作が再発するおそれがない場合は、運転免許の取得が可能です。また、発作が再発しても、意識障害や運動障害とならない場合や睡眠中に限り発作が再発する場合は、運転免許の取得ができます。ただし、てんかんの人が運転してもよいかどうかは医師が判断します。 てんかんのある人は免許返納が必要? てんかんの症状がある人は、運転免許の返納を希望するのであれば、返納した方がよいでしょう。警察庁のホームページによると、てんかんのような意識障害や運動障害をもたらす病気を持つ方は、免許の拒否や留保、拒否や取り消しの対象になると公表されています。運転中に意識障害や運動障害になると、交通事故を起こしたり、車を暴走させたりする可能性が高いです。そのため、てんかんの発作が再発するようになったら医師の診断を受け、運転を継続して問題ないか相談し、必要に応じて自主返納を検討するとよいでしょう。 免許取消後に再取得はできる? てんかんを理由に免許が取り消された場合は、再取得が可能です。警察庁が公表している情報によると、てんかんを理由に免許を取り消された人が、その後、病気の回復などにより免許を再取得しようとした場合、免許が取り消された日から3年以内であれば試験の一部が免除されると公表されています。ただし、免許の再取得をしようとする人が、免許を取り消された日の直近に提出した質問票等について、虚偽の記載をして提出した場合は試験の一部免除の対象外となります。 違反した場合はどうなる? てんかんの症状や発作があるにもかかわらず、質問票に虚偽の申告をして免許を取得したり、てんかんの発作があることを知りながら事故を起こしたりした場合、罰則が科せられることがあります。また、死傷事故を起こすと、刑罰が重くなります。そのため、質問票には正しく回答しましょう。また、過去にてんかんの発作を起こしたことがある人は、医師や警察の窓口で事前に相談することをおすすめします。 てんかんがある状態で運転することの問題点 てんかんの症状がある状態で運転すると、交通事故を起こすリスクが高まったり、自分の周りの人に迷惑をかけてしまったりすることがあります。ここからは、てんかんの症状や発作があると運転にどのような影響を及ぼすのか解説します。 事故を起こすリスクが非常に高い 運転中に意識障害や運動障害などのてんかん発作が起きると、交通事故を起こしてしまう可能性があります。てんかんの発作が起きているときは、本人の意識がないことがほとんどであるため、発作が落ち着いたときには、取り返しのつかない状態になっていることが多いでしょう。自分の身を守るだけでなく、周囲の人の安全のためにも、てんかんの症状や発作がある時は運転を控えるようにしましょう。 人の命を奪うこともある てんかん発作は、痙攣や脱力などが起き、運動能力が正しく機能しないことが多いです。意識が失くなると車の操作が正しく行われず、周囲の車やバイク、自転車や歩行者を巻き込む事故に発展する可能性もあります。また、運動障害により車が暴走すると、死傷者を出してしまう大事故になりかねません。てんかん発作があったり、頻繁に症状が現れたりしているときは、運転をしないようにしましょう。 関係者が二次被害を受ける恐れがある てんかんであることを知りながら、車の運転をして事故を起こしてしまった場合、職場や家族などの関係者に迷惑がかかります。自分に関係する人に心配と迷惑をかけないためにも、てんかんがあることを隠さずに申告しておきましょう。また、てんかんの症状や発作が再発したときは、速やかに関係者に報告しておくことが大切です。
自動車運転免許には自主返納という制度があり、高齢者のように運転が不安になってきた方が自主的に免許を返納できます。そんな自主返納制度ですが、免許返納によるメリットは何なのでしょうか。今回は、免許返納のメリットとそれを十分に得るためのポイントについて解説します。 免許返納のメリット 免許を返納するメリットについて紹介します。 特典を受けられる 免許を返納すると特典を受けることができます。特典にはさまざまな種類があり、自治体ごとに異なります。多くは公共交通機関の割引や飲食店の割引、タクシー券など、日常生活で使いやすいものとなっています。気になる方は免許返納前に各自治体のサイトなどで調べてみましょう。 ▼免許返納後の特典についてはこちらでも解説しています。免許返納後の特典は?知っておきたいポイントから特典の一例まで紹介 車の事故の心配がなくなる 免許返納することで、車の事故の心配がなくなります。自主返納する理由としては、事故を起こすリスクが高くなってきたからという人が大半でしょう。免許返納によって事故を起こすリスクをゼロにすることで、人を巻き込んで罪に問われてしまう可能性や、損害賠償などの請求をされる心配もなくなります。 運動習慣が身につきやすくなる 免許返納し、車での移動を止めることで運動習慣が身につきやすくなります。少し遠い距離でも徒歩・自転車での移動が多くなりますし、公共交通機関を利用するのにも歩くことになるため、運動習慣が身につき健康につながります。 車の維持費がかからなくなる 車の維持費が一切かからなくなります。車は毎年かかる重量税に、2年に一度の車検、自動車保険料など所持をしているだけでお金がかかります。免許を返納して車も手放すことで、それらのお金が一切かからなくなるので、年間で数万円単位のお金が浮くでしょう。 免許返納のメリットを得るためのポイント 免許返納のメリットを得るためには、具体的にどのようなことをしておけばよいのでしょうか。ここからは免許返納のメリットを得るためのポイントについて解説します。 運転経歴証明書を確実に受け取る 特典を受けるためには運転経歴証明書が必要です。運転経歴証明書は、運転免許自主返納後に申請するともらえるもので、運転免許に変わる公的な身分証明書となります。基本的に特典はこの運転経歴証明書に付随してくるものなので必ず申請しましょう。 ただし、運転経歴証明書を申請するには、次の条件を満たす必要があります。・有効な運転免許を持っている・運転免許を自主返納した日から5年以内・運転免許証の有効期間が過ぎてから5年以内上記、いずれかの条件を満たしている人が申請できます。ただし、運転免許取り消し処分中の人は運転経歴証明書を取得できません。 ▼運転経歴証明書についてはこちらでも解説しています。免許返納をした後の証明書「運転経歴証明書」の交付方法やメリットを解説 住んでいる地域の特典を確認しておく 免許返納をする前に、ご自身の住んでいる地域の特典を確認しておくことで特典を十分に活かせるようになります。例えば、メガネや補聴器などの購入割引があれば、自主返納するまでは新しいものを買わないようにする方法があります。このように、特典の内容を事前に知っておくことで、免許返納のメリットが大きくなります。 免許返納後の移動手段を決めておく 免許返納後の移動手段を決めておくことも大切です。車が移動手段として使えなくなってしまうので、その代替手段を決めておきましょう。特典でタクシー券やバスの割引券などがもらえるかどうかも確認しておくことをおすすめします。 ▼免許返納後のタクシーの特典についてはこちらでも解説しています。免許返納をしたらタクシーの特典を受けられるのか解説 ------------------------------------------- ▼免許返納に関する記事一覧免許返納する時の手続きとは?免許返納するメリットについて解説免許返納できる場所は?調べ方やあわせて知っておきたいことも解説!免許返納の代理申請は可能?手続きの場所や必要なものも解説免許返納をした後の証明書「運転経歴証明書」の交付方法やメリットを解説免許返納後の特典は?知っておきたいポイントから特典の一例まで紹介免許返納をしたらタクシーの特典を受けられるのか解説 -------------------------------------------
高齢者が起こす交通事故が社会問題となり、免許を自主返納する人が増えています。しかし免許を返納すると移動手段に困ったり、身分を証明できるものが無くなったりするため、返納するか迷っている人もいるでしょう。この記事では、運転免許証を返納した場合に受けられる特典を紹介します。免許を返納した場合の特典は、上記の悩みを少しでも解消できるような内容です。ご家族で免許返納を検討している人がいれば、返納するメリットがあることを教えてあげましょう。 免許返納後の支援 免許返納後、市町村や協賛事業所からの支援として特典を受け取れます。ただし、特典を受けるには、運転経歴証明書が必要です。運転経歴証明書や、市町村または協賛事業所の支援など、免許返納後の支援について詳しく解説します。 運転経歴証明書の交付 運転免許センターで運転免許証を自主返納した後に申請手続きすると、運転経歴証明書を交付してもらうことができます。運転経歴証明書は、本人確認書類として永年有効です。 ただし、下記の場合は交付の対象外です。 ・自主返納後申請をせずに5年以上経過・運転免許失効後5年以上経過・交通違反により免許取り消し・一部の免許種別のみ返納したい ▼免許返納手続きと運転経歴証明書の取得についてはこちらで解説しています。免許返納する時の手続きとは?免許返納するメリットについて解説免許返納後にもらえる運転経歴証明書とは?受け取り方法も解説 市町村の支援 免許を自主返納すると、市町村から公共交通機関の回数券や割引券が交付されます。免許を自主返納した人の経済的な負担を抑えられるよう、免許返納後の支援が実施されているのです。車を運転しなくなると、必然的に公共交通機関を利用する場面が増えるので嬉しい特典でしょう。 協賛事業所の支援 協賛事業所も、免許を自主返納した人への支援を実施しています。「高齢者運転免許自主返納ロゴマーク」のある店舗や施設で運転経歴証明書を提示すると、さまざまな特典が受けられます。 協賛事業所の支援は下記のような内容です。 ・商品券の贈呈・百貨店で購入した商品の宅配料金割引・飲食店や温泉施設の料金割引 上記のほか、補聴器や電動車椅子の割引を実施している協賛事業所もあります。 免許返納の特典について知っておきたいポイント 免許返納の特典は、市町村ごとに独自の特典が用意されています。市町村によって内容が異なっていたり、回数が限られていたりするため注意が必要です。続いて、免許返納の特典について知っておきたいポイントについて詳しく解説します。 ▼免許返納のメリットについてはこちらでも解説しています。免許返納のメリットは?メリットを最大限得るポイントも解説 特典の内容は市町村で異なる 運転免許証を自主返納した際の特典は、市町村によって異なります。各都道府県警察や都道府県のサイトで、どのような特典が受けられるのか確認しましょう。 継続的に受けられるかどうか確認が必要 自主返納の特典が、継続的に受けられるかどうか確認をしましょう。公共交通機関の回数券や割引券は、毎月配られるわけではなく、1回限りの場合が多いです。回数券や割引券は枚数が限られているため、計画的に使用する必要があります。 協賛事業所によっては、運転経歴証明書の提示で継続的にサービスを受けられます。特典内容を確認する際は、支援の回数や内容を詳しく確認しましょう。 免許返納の特典の一例 続いて、東京都で免許返納した場合の特典の一例を紹介します。これから紹介する特典は一部なので、全て気になる人は各都道府県警や都道府県のサイトを確認して、特典を把握しておきましょう。 物流 【日本通運株式会社】引越しの通常料金の10%割引 銀行 【東京シティ信用金庫】免許証返納定期(スーパー定期預金)店頭金利+0.05%(期間1年間・継続後は店頭金利になる)1人10万円〜500万円(運転経歴証明書交付日から1年以内) 【東京信用金庫】運転経歴証明書所有者専用定期預金スーパー定期預金の金利優遇店頭金利+0.05%(期間1年間・自動継続の取扱は不可)1人10万円〜500万円 【東京東信用金庫】ひがしん運転経歴証明書定期預金店頭金利+0.05%(期間1年間・継続後は店頭金利)1人10万円〜500万円(運転経歴証明書交付から1年以内) ホテル 【帝国ホテル東京】帝国ホテルのレストランまたはバーラウンジにて10%割引 【浅草ビューホテル】浅草ビューホテル館内のレストランの料理・飲み物が10%割引※運転経歴証明書1枚につき5名まで 【ホテルカデンツァ東京】ホテル館内直営レストラン3店舗にて平日限定10%割引※運転経歴証明書1枚につき8名まで※一部対象外あり デパート・スーパー 【株式会社京王ストア】 購入金額5,000円以上で当日宅配サービス無料※会員登録が必要※65歳以上・本人限定 【丸正チェーン加盟店(総本店・保谷北口店)】500円分のクーポン贈呈 【高島屋(本橋店・新宿店・玉川店・立川店)】購入した商品をご自宅へ無料で配送※65歳以上限定 趣味・娯楽等 【トミコシ高島平ボウル】ボウリング1ゲーム料金の割引平日 470円土日祝 570円 【はとバス】A・B・Cで始まるコース料金の5%割引 【ボックスツアー】都内発日帰りゴルフツアーの半額サポート(初回参加に限る) 交通 【一般社団法人東京都個人タクシー協会】タクシー乗車料金10%割引※障害者割引とは併用不可※一部除外車輌あり ▼免許返納後のタクシーの特典についてはこちらでも解説しています。免許返納をしたらタクシーの特典を受けられるのか解説 【銀河鉄道株式会社】銀河鉄道株式会社の路線バス(東村山青葉恩多町線、小平国分寺線)に1年間乗り放題 参考:高齢者運転免許自主返納サポート協議会加盟企業・団体の特典一覧 ------------------------------------------- ▼免許返納に関する記事一覧免許返納する時の手続きとは?免許返納するメリットについて解説免許返納のメリットは?メリットを最大限得るポイントも解説免許返納後にもらえる運転経歴証明書とは?受け取り方法も解説認知症の方が運転する危険性と免許返納の説得方法を解説免許返納はした方が良いのか?免許を返納することのメリットとデメリットを解説免許返納をしたらタクシーの特典を受けられるのか解説 -------------------------------------------
中古車業界は、昔からあまりにも不正が多い業界です。 販売においては、メーター巻き戻し問題に始まって、事故歴や修復歴を隠したまま、もしくは見抜けないまま店頭に並べる、おとり広告で架空の車を掲載して集客して別の車を広告とは違う価格で販売する、法外な諸費用をとる、売却では買取契約後に大幅に減額する(いわゆる二重査定)、お客様がキャンセルしたいというと法外な違約金を請求する、そして今回の保険金水増し請求という問題。 なぜ中古車業界で不正が横行しているのでしょうか。 実は、中古車売買事業は参入障壁が非常に低く、古物商許可を取得すれば簡単に開業できます。さらに資金さえあれば、現在はオートオークションが発達しているので仕入れも容易です。 車に関する知識・ノウハウ・技術がなくても、誰でも足を踏み入れられる業界。極端な話、車を一度も触ったことがない人でも始められる事業です。 しかし、「車」は本当にそんなに簡単に取扱いできる存在でしょうか。 車は、約3万点以上もの機械と電子部品が複雑に組み合わさって構成されています。部品の役割も知らない、触ったこともない人が取扱いできる代物ではありません。 中古車になれば、さらにハードルが上がります。 雨風、猛暑や雪や台風のなかを、車体が振動を受け、人や荷物を載せて、何万キロも走行し、時には擦ったりぶつけてしまったりもする、そんな過酷な状況を走ってきたのが中古車です。 ただでさえ複雑だというのに、中古車は長年のダメージを負っています。どの部品をどのように直したらいいのか、もともとどのくらいの価値があったのか、見極めなければならないポイントは多岐に渡ります。正しく取扱うには、豊富な知識、訓練、磨いた技術が必要不可欠です。 瑕疵をプロの眼で見極め、プロの技術で修理し、プロとして流通させるのが、本来の中古車事業です。 技術力を無視して成立させようとするから、不正をしなければ事業運営ができないのです。 そして悲しいことに、中古車業界はそうした会社で溢れかえっています。 しかし、私たちは不正をはたらく会社とは、決して違うと断言します。 私たちは複雑な中古車を取扱うことに誇りをもっています。 不正のはびこる業界体制をどうにかして変えたいと本気で考えています。 旧車王を運営するカレント自動車は、20年以上に渡って数十年前の古いクルマから、世界にわずかしか残っていない希少車、カスタムされたスポーツカー、事故現状車、不動車、故障車などありとあらゆる車輌を取扱いしてきました。本気で車を愛し、そして本気でお客様に寄り添って鑑定します。 中古車を取扱うことに誇りをもつ、私たちこそが本物の「クルマ屋」だと確信しています。 中古車業界の悪しき習慣を変えるべく、これからも真のプロとして邁進して参ります。 2023年9月カレント自動車株式会社
免許の自主返納は、高齢者に限らず若い世代でも行えます。「なんとなく免許を取ったけれどペーパードライバーになった」「交通事故で身体が不自由になった」「病気で運転できなくなった」などの場合、自主返納することを検討してみてはいかがでしょうか。今回は、若い世代の免許自主返納のメリットや返納する理由などについて解説します。 若者でも免許返納は可能 免許の自主返納は若い世代でも可能です。例えば、病気や交通事故など、運転をできない身体になってしまった場合は、自主返納できます。一般的に、身体機能や認知能力によって免許を自主返納する目安は70歳代と考えられています。人によって、「運転を不安」に感じるタイミングや理由は異なりますので、もし、若い世代でも「免許は身分証明書の代わりで取っただけ」「運転苦手で事故を起こしたらどうしよう」と不安になっている場合は、自主返納を検討しましょう。 若者が免許返納するメリット 若者が免許を返納するメリットについて紹介します。 任意保険料の負担がなくなる 運転免許を返納すると、車の運転ができなくなります。車を運転する際は、任意保険に加入することが一般的です。免許を返納するということは、車の運転ができなくなるので、免許返納する人が加入している自動車保険は不要となります。結果、自動車保険がかからなくなるという点で経済的なメリットがあります。 運転経歴証明書を身分証明書として使える 免許を自主返納すると、身分証明書の代わりとして「運転経歴証明書」を発行してもらえます。運転経歴証明書は身分証明書として使えるため、免許証を身分証明書として使っていた人が困ることはありません。なお、「運転免許経歴証明書」という運転経歴証明書と似た名称の書類もありますが、これは過去に失効した免許や取り消された免許など「免許」そのものに関する証明書であり、身分証明書としては使用できません。 若者が免許返納する際に考えるべきこと 早くに免許を自主返納しようとするときは、次の2点について検討しましょう。 生涯にわたり車の運転が不要かどうか 運転免許証をもう一度取得したい場合、「適性試験」と「学科試験及び技能試験」に合格合格しなければなりません。その点も踏まえて返納するかどうか検討しましょう。 車に乗る可能性があるかどうかが重要 今後車に乗る可能性があるかどうかに注目しましょう。現在は車が不要でも、数年後や10年以上経ってから車が必要になる可能性があります。 若者が免許返納する理由 若者の免許返納のよくある理由について紹介します。 車の運転が恐くなった 免許を取ったときは、教官が横に乗っていて安心できていたけど、いざ免許を取得してから一人で運転をしようと思ったときに運転を怖く感じる場合があります。また、免許を取得してから車をしばらく運転しておらず、久しぶりの運転のときに緊張し、車を運転する気持ちになれなくなることもあるでしょう。 しばらくすれば落ち着いて運転ができるようになる可能性もありますが、一生運転したくないと思う場合もあります。 車の維持が難しくなった 車の維持には、ガソリン代のほかに、車検や定期点検の費用、自動車保険料などさまざまな費用がかかります。また、事故を起こしたときは修理代が、相手に怪我をさせたときは慰謝料がかかる恐れもあります。 駐車場を借りていれば、駐車料金もかかるでしょう。 維持費が予想以上に高くて生活に支障をきたし、免許返納を選択する方もいます。 車の運転が難しい状況になった 不慮の事故や病気などで身体機能に問題が起きて、運転ができなくなったのを機に免許返納する方もいます。身体障害者でも運転できる車もありますが、車種が限られていたり高額な費用がかかったりして、車の運転を諦める方もいるでしょう。
数年ほど前から高齢者による自動車事故が取り沙汰されており、ご自身もしくは身近の高齢者の免許返納を考えている方も多いのではないでしょうか。免許返納は周りの人に心配をかけない、事故を起こさないためにも非常に大切です。そこで今回は、免許返納の年齢を決めるポイントと年齢を誤ることによるリスクについても解説します。 免許返納の年齢別件数 免許返納の年齢別件数は、運転免許統計として警察庁から発表されています。令和2年度の年齢別件数では65歳以上が最も多く、525,942件と全体の95%を占めています。平成30年度の65歳以上と比べてみても平成30年度は406,517件ですので、ここ2,3年で免許返納者の数は急激に増加しています。理由としては、ここ数年で高齢者の逆走や踏み間違えなどによる事故が頻発するようになったことが挙げられます。 出典元:警察庁『運転免許統計 令和2年版』 免許返納の年齢を決める時のポイント 免許返納をいつするのか、免許返納の年齢を決める時のポイントについて解説します。 運転に不安を覚えたら年齢に関係なく返納する 免許の自主返納に年齢制限はないので、運転に不安を覚えたら年齢関係なく返納しましょう。高齢者が多く返納する理由は、運転で事故を起こすリスクが高いからです。高齢者でなくとも、運転で事故を起こす可能性があるかもと感じた方は自分のためにも返納しましょう。 特典を受け取れる年齢を目安にする 65歳以上の高齢者に対しては、高齢者免許自主返納サポート協議会が特典を用意しているので、その特典を受け取れる65歳を目安に返納をするのもよいでしょう。特典は、タクシーやバスなど交通機関の割引、商品券、飲食店の割引など自治体によって異なります。また、免許を自主返納すると運転免許証と同様に公的身分証明書として使うことのできる「運転経歴証明書」を発行してもらえるので、身分証がなくなる心配もありません。 家族を不安にさせているかどうか 自分だけではなく、家族など身の回りの人を不安にさせているかどうかも免許返納を決めるときの大切なポイントです。自分では問題ないと思っていても周りの人からすると危ない運転をしている可能性もあります。そのような場合は、自分の大切な人に心配をかけないためにも免許を返納しましょう。 交通の便 交通の便を考えて免許返納の年齢を決めるのもよいでしょう。基本的に都会と田舎では公共交通機関の発達度合いが異なるため、場所によって車がなくても生活できたり、できなかったりします。自分の身の回りの交通の便を考えて免許返納をすることも大切です。 免許返納の年齢を誤る問題点 免許返納の年齢を誤ると様々な問題が発生します。 事故を起こすリスクが高まる 免許返納の年齢を誤ると交通事故を起こすリスクが高まります。特に高齢者は目の認識機能や体の反応する速度がどんどん衰えていくので、免許返納を遅らせるほど事故を起こすリスクが上がります。事故を起こすと、被害者だけではなく、自分の家族にも迷惑がかかってしまうので、免許返納をする年齢は適切に判断しましょう。 人を巻き込むと多額の損害賠償が発生するリスクがある 人を巻き込んだ事故の場合には多額の損害賠償が発生するリスクがあります。特に、被害者を死亡させてしまった場合には、数千万単位かそれ以上の損害賠償が発生するケースが少なくありません。このような事態を防ぐためにも、免許返納を検討しましょう。 罪に問われるケースもある 場合によっては罪に問われるケースもあります。例えば、不注意で人身事故を起こしてしまった場合は過失運転致死傷罪が適用され、懲役7年以下又は罰金100万円以下が科される可能性があります。免許返納の年齢を誤ると、こういった罪に問われるリスクも増加します。
世界でも稀有な唯一無比の名機として知られる、マツダの名機ロータリーエンジンは、通常のレシプロエンジンに比べてコンパクトで軽量。また、中心のローターによる回転運動は振動やパワーロスも少なくまさに夢のエンジンです。しかし、そんな一見メリットばかりに映るロータリーが、2012年をもって生産終了を迎えたのはなぜでしょうか? 燃費と環境性能が最優先の時代には合わなかったロータリーエンジン ロータリーエンジンが途絶えてしまった大きな要因は“採算性”の乏しさに尽きます。 まずユーザーにとって大きなデメリットと言えるのが燃費の悪さで、最後のロータリー搭載車となったRX-8で実数値6〜8km/L前後。ターボを装着したFC型やFD型のRX-7では、5km/Lを下回ることも少なくありません。また、構成部品点数が少ないからこそ、確実なメンテナンスとそれを請け負う確かな技術が要求されます。その結果、ロータリーエンジンを本来の性能で維持していくためには、それなりの手間と費用を覚悟しなければなりません。 運転の楽しさやスポーティーな走りを求める層は激減する一方、今や電気自動車をはじめハイブリッド車がもてはやされるいま、ロータリーエンジンは時代に合わないと判断されてしまったのです。 ロータリーエンジンに欠かせないオイル交換とオーバーホール 燃費と環境性能ばかりが注目される昨今では、デメリットばかりに見えるロータリーエンジンですが、やはりその滑らかで鋭い回転フィールはナニモノにも代えられない魅力です。 そんなロータリーエンジンの性能を維持し、快適に維持していくためには、確実なオイル交換とオーバーホールが欠かせません。 ロータリーエンジンのオイル管理はシビア 通常のレシプロエンジンとは構造が異なるため、エンジンオイルは単なる潤滑油という役割以上に重要であり、定期的な交換と慎重な管理が必要です。 最低でも3000kmでオイル交換、できればその都度のフィルター交換をおすすめ。ただし、構造上エンジンオイルも燃料と一緒に燃えるため、通常のレシプロエンジンよりも早くエンジンオイルは減少します。そのため、距離に限らずオイル量のチェックはこまめに行うようにしましょう。 また、粘度はFC型やFD型のRX-7なら10W-40とやや硬め、RX-8ならば0W-30がおすすめです。 平均8万km以上でオーバーホールが必要になる 燃焼室が移動しながら爆発する構造のため、ロータリーエンジンには特有のトラブルがあります。その代表的なトラブルが圧縮抜けです。 回転するロータリーの気密を保持しているのは、三角形のローター頂点にあるアペックスシールとサイドハウジングとのあいだにあるサイドシール。これらのシール類のすき間にススや異物が入り込むことで動きが阻害され、十分な気密を保持できなくなってしまうのです。 MTなのかATなのか?また使い方によっても違いはありますが、十分なメンテナンスをされてこなかった個体で50000km前後、平均でも8〜90000km前後で圧縮抜けの症状が現れます。明らかに始動性が悪くなった、力不足を感じた場合にはオーバーホールを考えた方が良いかもしれません。 オーバーホールの判断基準はコンプレッション オーバーホールが必要かどうか判断する大きな基準である圧縮圧力。コンプレッションとも言われるこの圧縮圧力は、ロータリーエンジンの健康状態を計るバロメーターです。 計測方法は250rpm回転数を基準に、1ローター3室、前後それぞれのコンプレッションを測定。標準の基準値は850kpa(RX-8は830kpa)ですが、万が一下限値とされる700kpa(RX-8は650kpa)を下回った場合。また、1ローター3つある燃焼室に150kpa以上の差がある場合や、前後ローターで100kpa以上差がある場合はオーバーホールが必要と判断されます。 オーバーホール費用は個体によって異なる ロータリーエンジンのオーバーホール費用について、30万円程度からというのが相場です。しかし、それはあくまでもアペックスシールやサイドシール、さらにオーバーホールにともなって必要になる最低限の消耗品を交換する程度と考えておきましょう。 万が一ローターの交換が必要ならば50万円は必要となり、各部の研磨や補機類の交換などが加算されれば、最悪の場合100万円近い価格になる可能性も0ではありません。これからロータリーエンジンのオーバーホールを検討している方は、信頼できる専門ショップとよく相談することがおすすめです。 ロータリーエンジンが持つ魔力にも似た魅力 通常のレシプロエンジンであれば、よほどのことが無い限りオーバーホールをする必要はありません。しかし、ロータリーエンジンはその特異な構造のため、どんなエンジンでも定期的なオーバーホールは必須。特にファミリーカー的な使われ方をする傾向の強いRX-8は圧縮不足による始動不良を起こす車両が多く、マツダ純正のリビルトエンジンが存在するほどです。 そんな手間とお金の掛かるロータリーエンジンですが、それでも人気が衰えないのはロータリーエンジンにしかない魅力があるからにほかなりません。あの軽快で滑らかな吹け上りとトルク感、さらに独特な音を一度でも体験してしまったら最後。多くの車好きがその魔力にも似た魅力から逃れられなくなってしまうのです。 [ライター/増田真吾]