旧車売買の豆知識

日産 10代目ダットサンピックアップ(D22型)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説
旧車売買の豆知識 2023.08.09

日産 10代目ダットサンピックアップ(D22型)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説

ダットサントラックといえば1935年〜2012年まで製造・販売されていた日産(ダットサン)のピックアップトラックです。日産の歴史の中で最も長く続いたモデルとして知られています。特に国内向け最終モデルの10代目ダットサンピックアップは、中古市場で大変人気な車輌です。しかし「ピックアップトラックは維持費が大変そう……」と心配の方も多いのではないでしょうか。この記事では10代目ダットサンピックアップにかかる維持費について解説します。 10代目ダットサンピックアップの特徴 10代目ダットサンピックアップは、国内向け最後のレジャー向けモデルとして1997年に登場しました。2012年まで15年にわたり製造・販売されたロングセラーモデルです。ピックアップにはダブルキャブ(4ドア)が採用されました。大人4人が快適に移動できる使い勝手の良さが特徴です。 ダットサンピックアップ維持費の内訳 ダットサンピックアップの維持費について、5項目に分けて解説します。 燃料代 最もリーズナブルな2.4Lガソリンモデルで燃費を見てみましょう。カタログ燃費は10.15モードで8.5〜9.5km/Lほどです。実燃費はカタログ値より1〜2kmほど低くなる場合が多いといわれています。 ここからは金額をシミュレーションします。2.4Lガソリンモデルのダットサンピックアップを通勤で使用し月間1,000km走行した場合、燃料は約143L使用(*1)し、燃料代はおよそ2万4,252円(*2)かかります。この条件で1年間走行した場合、1年間の燃料代は29万1,033円(*2)ほどです。*1 燃費は7km/Lで算出(実燃費)*2 2023年7月11日のレギュラーガソリン1L当たりの平均価格169.6円で算出 自動車税 燃費に続き、自動車税も2.4Lガソリンモデルを例に価格を算出します。2023年7月現在、最大積載量1t以下、排気量1.5L超のトラック(貨客兼用車)自動車税は1万6,000円/年です。ただし、ダットサンピックアップの一部個体は車齢が13年を超えます。そのため重課税対象車(2019年9月30日以前に新車登録した場合)として扱われ、自動車税は1万7,600円です。 任意保険 ダットサンピックアップ2.4Lガソリンモデルの任意保険について大手のネット型保険で見積もりをしました。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:なし 上記内容でシミュレーションしたところ、総額が約7万2,000円/年でした。車両保険はつけられません。 車検 次にダットサンピックアップ2.4Lガソリンモデルの車検代について見ていきましょう。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:1万8,230円(12ヶ月)自動車重量税:1万2,300円(12ヶ月)※初年度登録から13年経過で算出印紙代:2,300円車検料:5万円合計:8万2,830円※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します ダットサンピックアップの重量税は2.0t超~2.5t以下に区分され、同区分の現行モデルの多くは9,900円です。しかし、初年度登録から13年以上経過した個体は重課税により1万2,300円かかります。また、古いクルマは故障が多く交換部品や整備が必要であると予想されるため、車検代は高額な可能性が高いです。 メンテナンス費用 最後にメンテナンス費用を見ていきましょう。ダットサンピックアップについては下記の費用がかかってきます。 ・洗車代・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・冷却水補充代・エアコンフィルター交換代・ヘッドライト交換代・エンジンオイル交換代・オイルフィルター交換代・ブレーキオイル交換代・エアクリーナー交換代 1年間でこれらの費用が発生します。高く見積もって5万円ほどを見込んでおけば良いでしょう。ダットサンピックアップのタイヤ交換が発生する場合は追加で数万円かかるケースもあります。 ダットサンピックアップ年間維持費はいくら? 維持費の内訳を見てきましたが、ダットサンピックアップの場合、合計でいくらぐらいになるのでしょうか。合計額を見ていきましょう。 <自家用車登録のダットサンピックアップ年間維持費>ガソリン代:29万1,033円自動車税:1万7,600円任意保険:7万2,000円車検:8万2,830円メンテナンス費:5万円合計:51万3,463円 月額では4万2,800円ほどかかります。通勤で使用しない場合はガソリン代と任意保険料を下げることが可能です。ローンで購入した場合は、さらに月々の返済が発生し、月極駐車場を契約する場合は、別途駐車場代が毎月かかります。 ダットサンピックアップの維持費が高いと思った時の対処法 旧車の維持には自動車税と重量税が重課税されるために費用がかさんでしまいます。また、貨物は税金の優遇がありますが毎年車検を受けなければなりません。もし、ダットサンピックアップの維持費が高いと思ったら、手放すことを検討してみてはいかがでしょうか。 ※2023年7月11日時点のデータです

スバル 2代目フォレスター STiバージョン(SG9)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説
旧車売買の豆知識 2023.08.09

スバル 2代目フォレスター STiバージョン(SG9)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説

フォレスターといえば、スバルを代表するSUVモデルです。1997年にデビューし、現在では5代目が販売されています。なかでも2代目にあたるSG9ではSTiバージョンが登場し人気に火がつきました。中古市場でも需要が高く、狙っている方も多いのではないでしょうか。しかし「SUVのスポーツモデルは維持費が大変そう……」と心配の声もよく聞くモデルです。そこでこの記事ではフォレスターSTiバージョン(SG9)にかかる維持費について解説します。 フォレスターSTiバージョン(SG9)の特徴 SG9は2代目のフォレスターです。2004年にはスポーツグレードの「STiバージョン」が登場し、多くのスバルファンから注目を集めました。265馬力の2.5L4気筒水平対向エンジンを搭載し、スポーツカーにも負けない走行性能を発揮します。 また、STiバージョンはエクステリアに専用の力強いエアロパーツが装着されたことで、スポーツカー好きからも高い支持を得ました。 フォレスターSTiバージョン(SG9)維持費の内訳 フォレスターSTiバージョン(SG9)の維持費について、5項目に分けて解説します。 燃料代 フォレスターSTiバージョン(SG9)には2.5Lの水平対向エンジンが搭載されています。10.15モードのカタログ燃費は10km/Lです。実燃費は8km/Lほどだといわれています。スポーツグレードのためガソリンはハイオク限定です。 ここからは金額をシミュレーションします。フォレスターSTiバージョン(SG9)を通勤で使用し月間1,000km走行した場合、ハイオクガソリンを約125L使用(*1)し、燃料代はおよそ2万2,813円(*2)かかります。この条件で1年間走行した場合の総額は、27万3,756円(*2)ほどです。 *1 燃費は8km/Lで算出*2 2023年7月27日のハイオク1L当たりの平均価格182.5円で算出 自動車税 2023年7月現在、2.0L超~2.5L以下(自家用)の自動車税は4万5,000円/年です。SG9のSTiバージョンは車齢が13年超えのため重課税され、5万1,700円/年かかります。(2019年9月30日以前に新車登録した場合) 任意保険 フォレスターSTiバージョン(SG9)の任意保険について大手のネット型保険で見積もりをしました。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:あり車両保険(保険金額):45万円車両保険免責金額(1回目-2回目以降):5〜10万円 上記内容でシミュレーションしたところ、総額が約8万2,700円/年でした。車両保険は45万円まで補償されます。 車検 フォレスターSTiバージョン(SG9)の車検代について見ていきましょう。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)自動車重量税:3万7,800円(24ヶ月)※初年度登録から18年経過で算出印紙代:2,300円車検料:6万円合計:11万7,750円※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します SUVでありながら車重は1.0t超〜1.5t以下に区分されます。現行モデルの重量税は2万4,600円ですが、初期モデルの場合は発売から18年経過するため二段階に重課税されて3万7,800円かかります。また、古いクルマのため整備箇所が多い場合は車検代が跳ね上がる可能性も高いでしょう。 メンテナンス費用 最後にメンテナンス費用を見ていきましょう。フォレスターSTiバージョン(SG9)のメンテナンスには下記の費用がかかってきます。 ・洗車代・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・冷却水補充代・エアコンフィルター交換代・ヘッドライト交換代・エンジンオイル交換代・オイルフィルター交換代・ブレーキオイル交換代・エアクリーナー交換代 1年間でこれらの費用が発生します。5万円ほどを見込んでおけば良いでしょう。フォレスターSTiバージョン(SG9)のタイヤ交換が発生する場合は、大きなタイヤのため追加で10万円以上かかるケースもあります。 フォレスターSTiバージョン(SG9)年間維持費はいくら? 維持費の内訳を見てきましたが、合計でいくらぐらいになるのでしょうか。合計額を見ていきましょう。 <自家用車登録のフォレスターSTiバージョン(SG9)年間維持費>ガソリン代:27万3,756円自動車税:5万1,700円任意保険:8万2,700円車検:5万8,875円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費:5万円合計:51万7,031円 月額では4万3,080円ほどかかります。通勤で使用しない場合はガソリン代と任意保険料を下げることが可能です。フォレスターSTiバージョン(SG9)は車齢18年以上のクルマであるため自動車税、重量税が重課税されます。 ローンで購入した場合は、さらに月々の返済が発生し、月極駐車場を契約する場合は、別途駐車場代が毎月かかってきます。東京都内で維持していくには、23区内の築浅1kマンションの家賃レベルで維持費がかかるかもしれません。 フォレスターSTiバージョン(SG9)の維持費が高いと思った時の対処法 旧車の維持にはお金がかかるものです。もし、フォレスターSTiバージョン(SG9)の維持費が高いと思ったら手放しを検討してみてはいかがでしょうか。※2023年7月27日時点のデータ

トヨタ 5代目マークⅡ(GX71)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説
旧車売買の豆知識 2023.08.09

トヨタ 5代目マークⅡ(GX71)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説

マークⅡといえば、トヨタを代表するハイソカーです。1984年にデビューした5代目マークⅡ(GX71)はバブル時代を駆け抜けたモデルです。当時では珍しいエンジンと高級感あふれるデザインをあわせ持ち、現在でも高い人気を誇ります。中古市場では200万円以上の個体も珍しくはありません。狙っている方も多いのではないでしょうか。しかし「旧車は維持していくのが大変そう……」と悩みますよね。この記事ではマークⅡ(GX71)にかかる維持費について解説します。 マークⅡ(GX71)の特徴 GX71は1984年に発売された5代目のマークⅡです。現代のセダンにはない直線的なデザインが施されています。中でも日本初のツインカムターボエンジンを搭載したモデルは、ハイソカーブームを牽引するほどの人気を誇りました。 内装は高級ラウンジを連想させるワインレッドが人気です。手のこんだ豪華な作りによって、今でもファンの心を魅了し続けています。 マークⅡ(GX71)維持費の内訳 1G-GTEU型 直6エンジンを搭載したマークⅡ(GX71)の維持費について、5項目に分けて解説します。 燃料代 マークⅡ(GX71)の実燃費は6〜9km/Lほどといわれています。ガソリンについては、レギュラーよりもハイオクがおすすめです。 ここからは金額をシミュレーションします。 仮に通勤で使用し月間1,000km走行した場合、ガソリンは約133L使用(*1) し、燃料代は2万3,780円(*2) です。この条件で1年間走行した場合は、28万5,364円(*2) かかります。 *1 燃費は7.5km/Lで算出*2 2023年7月5日のハイオクガソリン1L当たりの平均価格178.8円で算出 自動車税 マークⅡ(GX71)の排気量は1,988ccで自動車税は3万9,500円ですが、車齢が13年以上経過しているため、4万5,400円と約15%重課税されます。(2019年9月30日以前に新車登録した場合) 任意保険 マークⅡ(GX71)の任意保険について大手のネット型保険で見積もりをしました。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):なし人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:なし 上記内容でシミュレーションしたところ、総額が約4万1,000円/年でした。車両保険は付帯できません。前述の通り、マークⅡ(GX71)は200万円以上で取り引きされるクルマです。しかし一般的な保険会社ではプレミア価格を考慮した保険料の算出ができないため、車両保険には入れません。 車検 マークⅡ(GX71)の車検代について見ていきましょう。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)自動車重量税:3万7,800円(24ヶ月)※初年度登録から18年以上経過で算出印紙代:2,300円車検料:8万円合計:13万7,750円※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します 注目すべきポイントは自動車税の重課税です。1t超~1.5t以下の重量税は2万4,600円ですが、初年度登録から18年以上経過した車両は二段階重課税され、3万7,800円かかります。 メンテナンス費用 最後にメンテナンス費用を見ていきましょう。マークⅡ(GX71)のメンテナンスについては下記の費用がかかってきます。 ・洗車代・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・冷却水補充代・エアコンフィルター交換代・ヘッドライト交換代・エンジンオイル交換代・オイルフィルター交換代・ブレーキオイル交換代・エアクリーナー交換代 1年間でこれらの費用が発生します。高く見積もって5万円ほどを見込んでおけば良いでしょう。マークⅡ(GX71)のタイヤ交換が発生する場合は数万円追加でかかるケースもあります。 マークⅡ(GX71)年間維持費はいくら? 維持費の内訳を見てきましたが、マークⅡ(GX71)の場合、合計でいくらぐらいになるのでしょうか。合計額を見ていきましょう。 <マークⅡ(GX71)年間維持費>ガソリン代:28万5,364円自動車税:45,400円任意保険:4万1,000円車検:6万8,875円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費:5万円合計:49万639円 月額では4万800円ほどかかります。通勤で使用しない場合はガソリン代と任意保険料を下げることが可能です。 ローンで購入した場合はさらに月々の返済が発生し、月極駐車場を契約する場合は、別途駐車場代が毎月かかります。 マークⅡ(GX71)の維持費が高いと思った時の対処法 マークⅡ(GX71)のような旧車は、自動車税と重量税が重課税されるため維持費がtoかさみます。また、こまめにメンテナンスする必要がありお金がかかります。ハイオク限定で燃費が悪いことも維持費を押し上げる要因です。マークⅡ(GX71)の維持費が高いと思ったら、手放しを検討してみてはいかがでしょうか。 ※2023年7月5日時点の情報です。

トヨタ チェイサー(JZX100)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説
旧車売買の豆知識 2023.08.09

トヨタ チェイサー(JZX100)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説

チェイサーといえば、1977年から2001年まで生産されたトヨタを代表するミドルクラス高級セダンです。なかでも最終型のJZX100はモータースポーツにも参戦し、2023年現在もスポーツカー好きから高い支持を得ています。購入を検討している方も多いかもしれません。しかし「20年以上前の旧車は維持費が大変そう……」と心配になりますよね。そこで本記事ではチェイサー(JZX100)にかかる維持費について解説します。 チェイサー(JZX100)の特徴 チェイサー(JZX100)は6代目で最終型のチェイサーです。マークⅡ・クレスタ・チェイサーはマークⅡ3兄弟と呼ばれています。3兄弟の中でスポーティな位置づけがチェイサーです。そのためスポーツグレードの「ツアラーV」が最も売れました。また、ツアラーVのうち約3割は5速マニュアルだったようです。280馬力エンジン・FR・マニュアルの組み合わせは高級セダンというよりスポーツカーといってよいでしょう。 チェイサー(JZX100)維持費の内訳 1JZ-GTE型 2.5L 直6エンジンを搭載したチェイサー(JZX100)の維持費について、5項目に分けて解説します。 燃料代 チェイサー(JZX100)の実燃費は7〜8km/L程度。ガソリンはハイオク限定です。 ここからは金額をシミュレーションします。 通勤で使用し月間1,000km走行した場合、ガソリンは約133リットル使用(*1) し、燃料代は23,360円(*2) です。この条件で1年間走行した場合、280,320円(*2) かかります。   *1 燃費は7.5km/Lで算出*2 2023年5月30日のハイオクガソリン1リットル当たりの平均価格175.2円で算出 自動車税 チェイサー(JZX100)ツアラーVの排気量は2,491ccです。自動車税は45,000円ですが、チェイサー(JZX100)は車齢が13年以上経過しているため重課税され、51,700円かかります。(2019年9月30日以前に新車登録した場合) 任意保険 チェイサー(JZX100)の任意保険について大手のネット型保険で見積もりをしました。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):なし人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:なし車両保険(保険金額):25万円免責金額(1回目-2回目以降):5万円~10万円 上記内容でシミュレーションしたところ、総額は約92,000円/年でした。車両保険の保険金額は25万円だけです。チェイサー(JZX100)ツアラーVは新車価格以上で取り引きされることが多いクルマです。しかし一般的な保険会社ではプレミア価格を考慮した保険料の算出ができません。そのため、保険金額が少なくなってしまいます。 車検 チェイサー(JZX100)の車検代について見ていきましょう。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:17,650円(24か月)自動車重量税:37,800円(24か月)※初年度登録から18年以上経過で算出印紙代:2,300円車検料:50,000円合計:107,750円 ※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します 注目すべきポイントは自動車税の重課税です。1トン超~1.5トン以下の重量税は24,600円ですが、初年度登録から18年以上経過した車両は二段階重課税され、37,800円かかります。 メンテナンス費用 最後にメンテナンス費用を見ていきましょう。チェイサー(JZX100)のメンテナンスについては下記の費用がかかってきます。 ・洗車代・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・冷却水補充代・エアコンフィルター交換代・ヘッドライト交換代・エンジンオイル交換代・オイルフィルター交換代・ブレーキオイル交換代・エアクリーナー交換代 1年間でこれらの費用が発生します。高く見積もって50,000円ほどを見込んでおけば良いでしょう。チェイサー(JZX100)のタイヤ交換が発生する場合は数万円追加でかかるケースもあります。 チェイサー(JZX100)年間維持費はいくら? 維持費の内訳を見てきましたが、チェイサー(JZX100)の場合、合計でいくらぐらいかかるのでしょうか。合計額を見ていきましょう。 <チェイサー(JZX100)年間維持費>ガソリン代:280,320円自動車税:51,700円任意保険:92,000円車検:53,875円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費:50,000円合計:527,895円 月額では44,000円ほどかかる計算です。通勤で使用しない場合はガソリン代と任意保険料を下げられます。 ローンで購入するとさらに月々の返済が発生し、月極駐車場を契約する場合は別途駐車場代が毎月かかります。 チェイサー(JZX100)の維持費が高いと思った時の対処法 チェイサー(JZX100)のような古いクルマは自動車税、重量税が重課税され維持費が高額になります。また、こまめにメンテナンスする必要がありお金がかかります。 チェイサー(JZX100)の維持費が高いと思ったら、手放すことを検討してみてはいかがでしょうか。売却するなら、古いクルマを専門に扱う買取業者がおすすめです。発売から20年近く経過したクルマは取り扱いが難しく、その価値を正しく見極められる業者は多くありません。古いクルマ、“旧車”に特化した業者への売却をぜひ検討しましょう。   ※2023年5月31日時点のデータです

日産 2代目ローレル(ブタケツ)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説
旧車売買の豆知識 2023.08.09

日産 2代目ローレル(ブタケツ)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説

ローレルといえば、1968年から2003年まで製造・販売されていた日産を代表するミドルクラスの高級車です。中でも2代目ローレル(ブタケツ)は、C110型スカイラインの姉妹車として人気があります。2023年現在でもローレル(ブタケツ)の人気は高く、狙っている方も多いのではないでしょうか。しかし「ローレル(ブタケツ)のような旧車は維持していくのが大変そう……」と悩みますよね。この記事ではローレル(ブタケツ)にかかる維持費について解説します。 ローレル(ブタケツ)の特徴 ブタケツとは、1972年~1977年に発売された2代目のローレル(C130型)です。バンパー内にコンビランプを収めた独特のデザインとウェッジシェイプの形状から「ブタケツ」という愛称で呼ばれています。姉妹車であるケンメリの人気に隠れていますが、総販売台数は34万台にまでのぼりました。 ローレル(ブタケツ)維持費の内訳 ローレル(ブタケツ)の維持費について、5項目に分けて解説します。 燃料代 ローレル(ブタケツ)の実燃費は5~7km/Lほどです。ガソリンについては、レギュラーよりもハイオクの給油をおすすめします。 ここからは金額をシミュレーションします。通勤で使用、月間1,000km走行した場合、ガソリンは約167L使用(*1) し、燃料代は2万9,810円(*2) です。この条件で1年間走行した場合は、35万7,720円(*2) になります。*1 燃費は6km/Lで算出*2 2023年07月03日のハイオクガソリン1L当たりの平均価格178.5円で算出 自動車税 排気量2Lのモデルで見ていきましょう。1.5〜2.0Lの自動車税は3万9,500円ですが、ローレル(ブタケツ)は車齢が13年以上経過しているため、4万5,400円と約15%重課税されます。 任意保険 ローレル(ブタケツ)の任意保険について大手のネット型保険で見積もりをしました。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):なし人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:なし 上記内容でシミュレーションしたところ、総額が約6万5,000円/年でした。月額だと5,500円程度です。車両保険を付帯できないため注意が必要です。ローレル(ブタケツ)はプレミア価格で取引されるクルマですが、一般的な保険会社ではプレミア価格を考慮した保険料の算出ができません。そのため、年式が古く価値のないクルマとして扱われ車両保険には入れないのです。 車検 ローレル(ブタケツ)の車検代について見ていきましょう。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)自動車重量税:3万7,800円(24ヶ月)※初年度登録から18年以上経過で算出印紙代:2,300円車検料:5万円合計:10万7,750円※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します 注目すべきポイントは自動車税の重課税です。1t超~1.5t以下の重量税は2万4,600円ですが、初年度登録から18年以上経過した車両は二段階重課税され、3万7,800円かかります。 メンテナンス費用 最後にメンテナンス費用を見ていきましょう。ローレル(ブタケツ)のメンテナンスについては下記の費用がかかります。 ・洗車代・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・冷却水補充代・エアコンフィルター交換代・ヘッドライト交換代・エンジンオイル交換代・オイルフィルター交換代・ブレーキオイル交換代・エアクリーナー交換代 1年間でこれらの費用が発生します。高く見積もって5万円ほどを見込んでおけば良いでしょう。ローレル(ブタケツ)のタイヤ交換が発生する場合はスポーツタイヤのため10万円以上追加でかかるケースもあります。 ローレル(ブタケツ)年間維持費はいくら? 維持費の内訳を見てきましたが、ローレル(ブタケツ)の場合、合計でいくらぐらいになるのでしょうか。合計額を見ていきましょう。 <自家用車登録のローレル(ブタケツ)年間維持費> ガソリン代:35万7,720円自動車税:4万5,400円任意保険:6万5,000円車検:5万3,875円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費:5万円合計:57万1,995円 月額では4万7,666円ほどかかります。通勤で使用しない場合はガソリン代と任意保険料を下げることも可能です。ローンで購入するとさらに月々の返済が発生し、月極駐車場を契約する場合は、別途駐車場代が毎月かかってきます。 ローレル(ブタケツ)の維持費が高いと思った時の対処法 ローレル(ブタケツ)のような旧車は自動車税と重量税が重課税されるため、維持費が高額です。また、こまめにメンテナンスする必要がありお金がかかります。ハイオク限定で燃費が悪い点も維持費を押し上げる要因です。 ローレル(ブタケツ)の維持費が高いと思ったら、手放すことを検討してみてはいかがでしょうか。ローレル(ブタケツ)は希少性も高いため、走行や多少ダメージがあっても高く売却できるかもしれません。

フォルクスワーゲン ヴァナゴン T4の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説
旧車売買の豆知識 2023.08.09

フォルクスワーゲン ヴァナゴン T4の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説

ヴァナゴンといえば世界的人気を誇るフォルクスワーゲンのバンです。その中でもT4はFFレイアウトで多彩なシートアレンジが可能で、日本国内でも高い支持を得ました。「デザインがおしゃれで他の人と被らないバンがほしい!」と狙っている方も多いのではないでしょうか。しかしヴァナゴンT4は日本に上陸したのが1995年のクルマ。「古い外車は維持費が大変そう……」と心配の方も多いでしょう。そこでこの記事ではヴァナゴンT4にかかる維持費について解説します。 ヴァナゴンT4の特徴 ヴァナゴン(VANAGON)とはVAN+WAGONの文字を組み合わせた造語です。バンのように多くの積載量がありながら、ワゴンのように快適な乗り心地を実現しています。1994年に日本に上陸し、1997年まで販売が続きました。また、現代のクルマにはない、素っ気ないカクカクとしたクラシカルなデザインが特徴です。日本国内では特にサーファーからの支持が高く、オリジナルにカスタムして楽しむオーナーも多く存在します。 ヴァナゴンT4維持費の内訳 ヴァナゴンT4の維持費について、5項目に分けて解説します。 燃料代 ヴァナゴンは2,460ccのガソリンエンジンを搭載しており、燃料は無鉛プレミアムガソリン(ハイオク)指定です。カタログ燃費は10.15モードで7.6km/L。実燃費はカタログ値より1〜2kmほど低くなる場合が多いようです。 ここからは金額をシミュレーションします。 ヴァナゴンT4を通勤で使用し月間1,000km走行した場合、ガソリンは約153L使用(*1)し燃料代は2万7,586円(*2)かかります。この条件で1年間走行した場合、1年間の燃料代は33万1,032円(*2)です。 *1 燃費は6.5km/Lで算出(実燃費)*2 2023年7月10日のハイオク1L当たりの平均価格180.3円で算出 自動車税 2023年7月現在、2.0L超~2.5L以下(自家用)の自動車税は4万5,000円/年です。ヴァナゴンT4は最終モデルが1997年に発売されており、車齢が13年を超えるため、自動車税は重課税されて5万1,700円かかります。 任意保険 ヴァナゴンT4の任意保険について大手のネット型保険で見積もりをしました。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):なし人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:なし 上記内容でシミュレーションしたところ、総額が約5万円/年でした。車両保険は付帯できません。プレミアム価格がついているクルマでも、保険会社はその価値を加味せずに保険料を算出します。そのため、一般的な保険会社では旧車に車両保険を付帯できないケースが非常に多いです。 車検 次にヴァナゴンT4の車検代について見ていきましょう。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)自動車重量税:5万400円(24ヶ月)※初年度登録から18年経過で算出印紙代:2,300円車検料:12万円合計:19万350円※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します ヴァナゴンの重量税は、1.5t超~2.0t以下に区分され、同区分の現行モデルの多くは3万2,800円です。しかし、初年度登録から18年以上経過したモデルは2段階の重課税により5万400円かかります。。また、古い外車は故障が多く、交換部品や整備が必要であると予想されるため、車検代が跳ね上がる可能性が高いです。 メンテナンス費用 最後にメンテナンス費用を見ていきましょう。ヴァナゴンT4のメンテナンスについては下記の費用がかかってきます。 ・洗車代・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・冷却水補充代・エアコンフィルター交換代・ヘッドライト交換代・エンジンオイル交換代・オイルフィルター交換代・ブレーキオイル交換代・エアクリーナー交換代 1年間でこれらの費用が発生します。高く見積もって5万円ほどを見込んでおけばよいでしょう。ヴァナゴンT4のタイヤ交換が発生する場合は追加で数万円かかるケースもあります。 ヴァナゴンT4年間維持費はいくら? 維持費の内訳を見てきましたが、ヴァナゴンT4の場合、合計でいくらぐらいになるのでしょうか。合計額を見ていきましょう。 <自家用車登録のヴァナゴンT4年間維持費>ガソリン代:33万1,032円自動車税:5万1,700円任意保険:5万円車検:9万5,175円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費:5万円合計:57万7,907円 月額では4万8,000円ほどかかります。通勤で使用しない場合はガソリン代と任意保険料を下げることが可能です。ローンで購入した場合は、さらに月々の返済が発生し、月極駐車場を契約する場合は、別途駐車場代が毎月かかります。 ヴァナゴンT4の維持費が高いと思った時の対処法 旧車の維持では、自動車税と重量税が重課税されるため費用がかさんでしまいます。さらに外車だと整備費用が国産車より高くなるため車検代が高額です。もしヴァナゴンT4の維持費が高いと思ったら、手放しを検討してみてはいかがでしょうか。 ※2023年7月10日時点のデータです 【関連車種】メーカー:フォルクスワーゲン車種:ヴァナゴン

アルファロメオ・アルファスパイダー916の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説
旧車売買の豆知識 2023.08.09

アルファロメオ・アルファスパイダー916の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説

アルファスパイダー916はイタリアの高級車メーカーアルファロメオが1994年から2006年まで製造したクルマです。独特のデザインが一部のファンから熱狂的に支持されています。しかし、購入を検討するにあたって「デビューが約30年前の古いイタ車は維持費が大変そう……」と心配の方も多いのではないでしょうか。この記事ではアルファスパイダー916にかかる維持費について解説します。 アルファスパイダー916の特徴 アルファスパイダーはアルファロメオGTVのオープンモデルとして1994年にデビューしました。デザインはイタリアの代表的なカロッツェリア「ピニンファリーナ」に在籍していたエンリコ・フミアが手掛けています。ボディサイズは全長4,290mm、全幅1,780mmで、日本の狭い道路でも運転がしやすいモデルです。 ピニンファリーナデザインのイタリア車は世界中で人気があります。その中でもアルファスパイダー916は次世代のクラシックカーとして注目度の高いクルマです。 アルファスパイダー916維持費の内訳 アルファスパイダー916の維持費について、5項目に分けて解説します。アルファスパイダー916のエンジン仕様は、2L、3L、3.2Lの3種類です。ここでは最も大きい3.2Lエンジンを搭載するモデルをみていきましょう。 燃料代 3.2Lエンジンを搭載しているアルファスパイダー916は、最終型の最上級グレードです。ハイオク限定で、実燃費は7〜9km/L程度だといわれています。 ここからは金額をシミュレーションします。 アルファスパイダー916を通勤で使用し月間1,000km走行した場合、ハイオクガソリンを約125L使用(*1)し、燃料代はおよそ2万2,650円(*2) かかります。この条件で1年間走行した場合、1年間の燃料代は27万1,800円(*2)ほどです。 *1 燃費は8km/Lで算出*2 2023年7月19日のハイオクガソリン1L当たりの平均価格181.2円で算出 自動車税 2023年7月現在、3.0L超~3.5L以下(自家用)の自動車税は5万8,000円/年です。アルファスパイダー916は車齢が13年超えのため重課税され6万6,700円/年かかります。(2019年9月30日以前に新車登録した場合) 任意保険 アルファスパイダー916の任意保険について大手のネット型保険で見積もりをしました。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:あり車両保険(保険金額):45万円車両保険免責金額(1回目-2回目以降):5〜10万円 上記内容でシミュレーションしたところ、総額が約8万5,000円/年でした。車両保険は45万円まで補償されます。 車検 アルファスパイダー916の車検代について見ていきましょう。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)自動車重量税:3万7,800円(24ヶ月)※初年度登録から18年経過で算出印紙代:2,300円車検料:10万円合計:15万7,750円※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します 車重は1.0t超〜1.5t以下の区分です。車齢は18年超えのため重量税は二段階重課税されます。また、古いイタリア車のため整備箇所が多い場合は車検代が跳ね上がる可能性が高いです。 メンテナンス費用 最後にメンテナンス費用を見ていきましょう。アルファスパイダー916のメンテナンスについては下記の費用がかかってきます。 ・洗車代・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・冷却水補充代・エアコンフィルター交換代・ヘッドライト交換代・エンジンオイル交換代・オイルフィルター交換代・ブレーキオイル交換代・エアクリーナー交換代 1年間でこれらの費用が発生します。5万円ほどを見込んでおけば良いでしょう。タイヤ交換が発生する場合は、スポーツタイヤのため10万円以上かかるケースもあります。 アルファスパイダー916の年間維持費はいくら? 維持費の内訳を見てきましたが、合計でいくらぐらいになるのでしょうか。合計額を見ていきましょう。 <自家用車登録のアルファスパイダー916年間維持費>ガソリン代:27万1,800円自動車税:6万6,700円任意保険:8万5,000円車検:7万8,875円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費:5万円合計:55万2,375円 月額では4万6,000円ほどかかります。通勤で使用しない場合はガソリン代と任意保険料を下げられます。アルファスパイダー916は車齢13年以上のクルマであるため自動車税と重量税が重課税されます。ローンで購入した場合は、さらに月々の返済が発生し、月極駐車場を契約する場合は、別途駐車場代が毎月かかってきます。東京都内で維持していくには、23区内の築浅1kマンションの家賃並みの維持費がかかるかもしれません。 アルファスパイダー916の維持費が高いと思った時の対処法 旧車の維持にはお金がかかるものです。もし、アルファスパイダー916の維持費が高いと思ったら手放しを検討してみてはいかがでしょうか。 ※2023年7月19日時点のデータ

車の相続には査定書が必要。遺産分割協議成立申立書と共に必要な書類や書類の取得方法を解説
旧車売買の豆知識 2023.08.08

車の相続には査定書が必要。遺産分割協議成立申立書と共に必要な書類や書類の取得方法を解説

車を相続するときは、手続きが必要です。今回は、車を相続するときに査定書が必要な理由、遺産分割協議成立申立書とは何なのか、名義変更に必要な書類などを解説します。車を相続するときの参考にしてみてください。 自動車の相続手続きは必要か 自動車の所有者が亡くなった時は、相続の手続きが必要です。相続手続きをしなければ、売却や廃車などの手続きができなくなってしまいます。車の手続きを滞りなく進めるためにも、相続手続きをしておきましょう。 自動車の査定書を用いて簡易的な手続きで相続する方法 自動車の相続手続きは、相続人全員で話し合う遺産分割協議によって相続内容を取り決め、遺産分割協議書にまとめておくことが一般的です。ただし、車両の価格が100万円以下の場合には、遺産分割協議成立申立書によって名義変更をすることができ、相続手続きを簡略化できます。 簡易的に手続きできる方法 車の遺産手続きを簡略化する遺産分割協議成立申立書は、車両の価格が100万円以下のときに使用できる書類です。相続人が遺産分割協議成立申立書を作成し、必要書類を準備して管轄の運輸支局で手続きをすれば、名義変更ができ、売却や廃車などができます。 遺産分割協議成立申立書による手続き 遺産分割協議成立申立書による手続きは、相続人ひとりでできる手続きです。そのため、相続人全員の同意を得なくても書類を作成できてしまいます。しかし、同意を得ずに手続きをすると後に揉め事に発展する可能性もあるため、同意を得た後に遺産分割協議成立申立書を作成しましょう。また、遺産分割協議成立申立書は、車両が100万円以下のときに利用できる書類であるため、車両価格を証明する査定書が必要です。 遺産分割協議書との違い 遺産分割協議成立申立書と遺産分割協議書の違いは、相続人全員の署名、実印の捺印、印鑑証明書が必要かどうかという点です。 遺産分割協議書の場合、相続人全員で協議をして遺産分割協議書へ全員の署名・実印の捺印・印鑑証明書の添付が必要となります。しかし、遺産分割協議成立申立書は、相続人ひとりの署名と捺印、印鑑証明書だけで相続手続きが可能です。 遺産分割協議成立申立書で必要な書類 車の遺産手続きを遺産分割協議成立申立書で行うときは、申立書以外にも書類をいくつか準備しなければなりません。ここからは、申立書以外に必要な書類について解説します。 自動車の査定書 遺産分割協議成立申立書で相続手続きをする場合は、車両の価格が100万円以下でなければなりません。そのため、車両価格を証明する査定書が必要です。査定書の入手方法については、「自動車の査定書の入手方法」にて詳しく解説します。 その他の必要書類 車の相続手続きをするときには、遺産分割協議成立申立書の他に、「車検証(自動車検査証)」、「旧所有者の戸籍謄本または除籍謄本(死亡を確認するため)」、「新所有者の戸籍謄本(相続人であることを証明するため)」、「印鑑証明書(所有者のもの)」、「新所有者の車庫証明書」、「査定士証の写し」が必要です。 自動車の査定書の入手方法 車の査定書の入手方法は、日本自動車査定協会やディーラー・買取業者に依頼することで手に入れることが可能です。ここからは、査定書の方法について詳しく解説します。 日本自動車査定協会 日本自動車査定協会では、相続車両の査定を実施しています。査定料は、軽自動車が5,500円~6,600円、普通車が7,150円~1万2,100円です。ここに記した査定料は、いずれも東京支部の価格であるため、詳しい査定料などは、各支部にお問い合わせください。 ディーラー・買取業者 ディーラーや買取業者でも査定書の発行が可能です。しかし、ディーラーや買取業者は、車を買い取って再販売することを目的としているため、査定書を発行してくれない場合があります。ディーラーや買取業者に依頼するときは、事前に相続のための査定であることを伝え、査定書の発行や査定士証の写しをもらえるか確認しましょう。 名義変更は自分で行うことが可能か 車の相続の名義変更は自分でできるのでしょうか。ここからは、遺産分割協議成立申立書による手続きを自分でできるか解説します。 遺産分割協議成立申立書は自身でも手続き可能 遺産分割協議成立申立書による名義変更は自分でできます。申立書と査定書とその他必要書類を準備して運輸支局に持ち込めば手続きが可能です。ただし、書類の不備があると受理してもらえないため、必要書類の不足などがないか確認してから運輸支局に提出しましょう。 行政書士・司法書士に依頼することも可能 名義変更は、行政書士や司法書士に依頼することもできます。ただし、手数料が発生するため、事前にどのくらいの費用がかかるのか各事務所に確認してから依頼すると良いでしょう。 自動車の査定額に合わせて手続き方法を検討しよう 車の相続は、車両価格次第で手続き方法を簡略化することができます。基本的に車の相続は、遺産分割協議書による手続きとなりますが、車両価格が100万円以下であれば、遺産分割協議成立申立書による手続きが可能です。どちらで手続きすべきなのかということは、車両価格によって異なるため、業者に査定を依頼し、査定額に応じて相続手続きを検討することをおすすめします。

旧車に多いターボエンジンってなに? なんとなく理解している車用語を詳しく解説
旧車売買の豆知識 2023.08.08

旧車に多いターボエンジンってなに? なんとなく理解している車用語を詳しく解説

ハイパワー化を追い求めていた時代に生み出されたクルマ、現在では旧車と呼ばれる車種に搭載されていることの多い「ターボ」。エンジンの高出力化にターボが有効とわかっていても、詳しい仕組みまでは知らないという人も少なくありません。 そこで今回は、ターボの仕組みを基本から特性まで詳しく紹介します。 排気量以上のパワーを生み出すターボ ターボの正式名称は「ターボチャージャー」で、日本語では「過給機」と呼ばれています。「チャージ」するのは、燃料の燃焼に欠かせない空気です。 同じ排気量のエンジンでも、ターボの装着によってより高いパワーを発揮できます。なぜターボでパワーアップができるのか、エンジンの基本的な仕組みとともにみていきましょう。 エンジンパワーは爆発力で変わる ターボの説明をする前に、まずはエンジンがパワーを得る仕組みを簡単に解説します。一般的なガソリンエンジンは、シリンダーに取り込んだ空気と気体化した燃料を混ぜた混合気に点火し、爆発した際に発生するエネルギーを取り出すという仕組みです。 つまり、爆発力を高めれば、それだけエンジンパワーが上がります。燃料を増やせば爆発力を上げられると単純に考えがちですが、燃焼(爆発)させるには燃料に見合った量の酸素も必要です。空気(酸素)の量が変わらなければ、残念ながら燃料を増やしても爆発力は向上しません。 そこで、エンジンに送り込む空気量を増やすために、ターボチャージャーが開発されました。ターボによって空気を圧縮しエンジンに送り込む空気量を増加させ、混合気の爆発力を高めます。 ターボは排気ガスを利用して空気を圧縮 ターボは空気を圧縮して、より多くの酸素をエンジンに送り込む装置です。空気は圧縮すると密度が高まり、同じ体積でも量を増やせます。さらに、ターボで空気を圧縮する際は、排気ガスの圧力を使用するため、別のエネルギーを必要としません。本来、ただ排出するだけであった排気ガスのエネルギーを再利用するため、効率的にパワーアップできる点もターボの特徴です。 大まかな仕組みは、排気管の途中に「タービン」と呼ばれる風車を取り付け、排気ガスの圧力で風車を回し、吸気菅側にあるコンプレッサーを回して空気を圧縮します。 ターボには実は欠点もある 排気量以上のエンジンパワーを引き出せるターボですが、残念ながら万能ではありません。圧縮された空気の温度上昇と、「ターボラグ」と呼ばれる空気を圧縮できるエネルギーが得られないタイミングが存在します。ターボの欠点と補うための装置を紹介します。 ターボの効率を最大化するインタークーラー 空気は、圧縮されると温度が上昇する性質があります。温度が高い空気をエンジンに送り込むと、ノッキングが発生しやすくなりパワーや燃費面で不利です。また、気体は温度が上昇すると密度が下がる性質もあるため、十分なパワーを発揮できません。そこで、圧縮して温度が上がった空気を冷やす装置として、インタークーラーが開発されました。 インタークーラーは、ラジエーターと同じ仕組みです。圧縮して温度が上昇した空気をインタークーラーに送り込み、フィンで放熱して温度を下げます。 ただし、国産ターボ車が登場した1979年当時はインタークーラーを装備していないクルマも多く、パワー競争が激化した1980年代に入ってから各メーカーがこぞって採用しました。 ターボラグのないスーパーチャージャー ターボは、排気ガスの圧力でタービンを回して空気を圧縮します。つまり、排気ガス圧力の低い低回転域では、空気を圧縮する力を十分に得られません。タービンが回って空気を圧縮できるまでの時間差を「ターボラグ」といい、この間には十分なパワーを発揮できないため、ターボの弱点だといえます。 ターボと同じく空気を圧縮する「スーパーチャージャー」は、この弱点を克服しました。空気の圧縮にエンジン自体の回転を利用する仕組みのため、低回転域から効率よく空気を圧縮できます。しかし、エンジンパワーの一部を空気の圧縮に利用するため、少なからずパワーロスが発生する点がデメリットです。特に高回転域では、スーパーチャージャー自体が足かせになってしまい、あまりパワーが伸びません。 ターボ車は部品点数が多いので中古車の場合はしっかりと確認 ターボは、ハイパワー化の一途をたどっていた1980年代以降、多くのクルマに搭載されました。特にスポーツカーなど、現在でも中古車として人気の高い車種に数多く搭載されています。また、タービンやインタークーラーの交換といったチューニングで、簡単にパワーアップをできるのもターボ車が人気の理由です。 ただし、自然吸気エンジンに比べてターボ車は部品点数が多いうえ、過給によってエンジンに大きな負担をかけるため中古車を購入する際は状態をしっかりと確認しましょう。 また、ターボ車を売却する際は、ターボ関連の部品を正しく査定してくれる専門業者に依頼しましょう。一般的に中古車として価値が高いのは、純正で状態の良い個体です。しかし、旧車の場合は状態の悪くなった純正パーツを交換している場合も多いでしょう。旧車の取り扱いに慣れていない業者だと、純正ではないという理由だけで査定額を下げられるかもしれません。流通量の少ない旧車であっても、車輌状態を正しく評価できる業者に持ち込むことが重要です。

JPUCって何?適正買取店への依頼が安心な理由を解説!
旧車売買の豆知識 2023.08.07

JPUCって何?適正買取店への依頼が安心な理由を解説!

JPUC(ジェイパック)という団体をご存じでしょうか。簡単にいうと、消費者が安心して中古車を売買できるように業界全体の健全化を目指し、さまざまな取り組みを行っている団体です。優良な事業者であるとJPUCに認められた買取事業者は「JPUC適正買取店」として事業を展開できます。それでは、認定を受けた業者とそうではない業者で一体何が違うのでしょうか。JPUC設立の背景から、適正買取店へ査定依頼するメリットまで詳しく解説します。 JPUCって何? JPUCとは、一般社団法人日本自動車購入協会の英語名、Japan Purchase Used Car Associationの略称です。「一般消費者への安全・安心なサービスの提供」の実現のために自動車買取業界の健全化を図っています。 1990年代より自動車買取業界は急速な成長を遂げました。参入企業がどんどん増えて消費者からの注目が高まるなかで市場が確立されます。しかし、成長スピードの速さに業界ルール・基準の制定が追いつかず、取引の不正が横行しました。 こうした背景のなかで、買取業界のさらなる発展のために一刻も早い業界団体の設立が望まれ、2014年に生まれたのがJPUCです。 引用:JPUCとは|一般社団法人日本自動車購入協会(JPUC) JPUC適正買取店認定制度とは? 買取業界の発展と健全化を図るにあたって、まず取り組むべきはお客様が安心して取引できる環境の整備でした。そこでJPUCは「JPUC適正買取店認定制度」をスタートさせます。公式サイトには「中古車買取事業者が本来備えているべき基準を満たし、JPUCが実施する適正買取店研修の修了者が店舗に1名以上在籍している買取事業者を認定する仕組み」とあり、つまりはどの業者が信頼に値するのかを明確にする制度です。事業者がJPUCに申請し、要綱を満たしていればJPUC適正買取店として認定を受けられます。 引用:JPUC適正買取店認定制度|一般社団法人日本自動車購入協会(JPUC) JPUC適正買取店に査定依頼するメリット JPUC適正買取店認定制度について解説しましたが、認定を受けた業者とそうではない業者で何が違うのでしょうか。JPUC適正買取店へ依頼するメリットを紹介します。 しつこい営業電話がない 1つ目のメリットは、営業電話が少ないことです。 自動車買取業界が発展していくなかで競合他社に負けないようにと、何十回も電話をかけつづける業者は少なくありませんでした。お客様は日中夜間問わずの営業にうんざりしてしまい、業界として大きな問題へと発展します。そこでJPUC適正買取店認定制度では、営業電話の発信制限を設けました。1回の申し込みにつき、1社から1日10回以上発信しないことが定められています。 契約トラブルを防げる 2つのメリットは、契約トラブルに発展しにくい点です。 JPUC適正買取店として認められた業者には、JPUCが実施する適正買取店研修の修了者が在籍しています。また、申請日から過去3年以内にJPUCと消費者庁からの警告や措置を受けていないという要件もあります。不正のない信頼性の高い業者しか登録されていないため、トラブルなく契約を進められるでしょう。 参考:JPUC適正買取店認定制度申請要領 旧車王はJPUC適正買取店です! ここまで、JPUCと適正買取店認定制度について解説しました。 実は、私たち旧車王もJPUC適正買取店の認定を受けています!20年以上にわたって買取事業を行っていますが、その間ずっとお客様にとって安心・安全なサービスを提供し続けています。 査定申し込みはこちらから! 旧車王ならここも安心!二重査定一切ナシ! さらに旧車王は「二重査定を絶対にしない」こともお客様にお約束しております。二重査定とは、後から見つかった瑕疵などを理由に契約後に関わらず買取金額を減額する行為です。昨今、買取業界で大きな問題として取り沙汰されています。 そもそもなぜ二重査定を行う業者が存在するのでしょうか。車は何千、何万という部品で構成される精密機器のため、細かな不具合を見落とす業者も少なくありません。目視で確認しづらい箇所の不具合に関しては、申告しなかったお客様の責任を追求します。その結果が二重査定、契約後の減額です。 しかし、私たちは長い年月で積み重ねた知識・ノウハウを活かし、一度の“鑑定”でお客様の愛車の価値を見極めます。万が一後から修復歴や故障が発覚しても、こちらの見落としと認識して、お客様には一切の責任を問いません。確かな実力があるからこその「二重査定一切ナシ」のお約束です。  

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