旧車売買の豆知識

中古車の車検はいつ?車検&整備あり・なしの違いも詳しく解説
旧車売買の豆知識 2023.11.06

中古車の車検はいつ?車検&整備あり・なしの違いも詳しく解説

中古車を購入するときに、「車検あり」や「車検なし」という表記を目にすることがあるのではないでしょうか。中古車を購入するときは、この車検の有無に関する表記にも注目しておきましょう。今回は、車検を受ける頻度や車検表示の見方、車検にかかる費用や検査を受ける場所などを解説します。中古車の車検について気になることがある方は、この記事の内容を参考にしてみてください。 中古車の車検を受ける頻度 中古の乗用車の車検頻度は、初回の登録から1年以上経過している場合、2年ごとに受けなければなりません。 ただし、バスやタクシーなど車の種類によっては、1年ごとに車検になることもあります。乗用車以外の車の購入を検討している方は、中古車販売店やディーラーなどで何年車検なのか確認しておきましょう。 一般的な車(乗用車)や軽自動車(乗用車)の多くは、初回(新車)3年、以降2年ごとです。そのため、乗用車の中古車を検討している方は、2年ごとと覚えておけばよいでしょう。 中古車購入時に車検が残っているか確認する方法 中古車を購入するときは、車検が残っているか確認しておきましょう。 車検残は、主にフロントガラスの中央上部に貼ってある車検のステッカーで確認できます。大きな数字で「月」、小さい数字で「年」が表記されています。「年月」だけを確認したいのであれば、車両の外側からフロントガラスの中央上部を見ましょう。また、年の表示は、令和や平成などの「和暦」で表記されているため、西暦と間違えないよう注意してください。 車検期限を詳しく知りたい場合は、車検ステッカーの裏面を見ましょう。ステッカーの裏面には「年月日」が記載されています。車検証にも車検期限が記載されていますが、盗難防止の観点から展示されている中古車に車検証が備え付けられていないことがあります。そのため、展示車の車検期限を知りたいときは、車検ステッカーの裏面を見るとよいでしょう。 ただし、中古車の中には、車検ステッカーが貼られていない車もあります。車検ステッカーが貼られていない車は車検が切れている車です。ただし、車検切れの車であっても、車検ステッカーを剥がさずに放置している場合があるため、ステッカーがあるからといって油断せず、期限を確実に確認しましょう。 中古車の車検が切れている場合どうなる? 中古車の車検が切れている場合、公道を走行することができません。 車検を通さずに公道を走行すると罰則が課せられます。そのため、車検を通してから公道を走るようにしてください。また、車検が切れていると、自賠責保険の期限も切れていることが多いです。加入が義務付けられている自賠責保険の期限が切れている状態で車を走らせると、罰則が課せられるため、自賠責保険の加入も忘れずにしておきましょう。 車検が切れている中古車の購入を検討するときは、車検も同時に通せるか、費用がどのくらいかかるのかなどを確認しましょう。 中古車購入時に確認したい車検表示 中古車の車検に関する表示は、主に「車検あり」、「車検整備付き・車検整備2年付き」、「車検整備なし・車検なし」の3つです。それぞれどのような違いがあるのか解説します。 車検あり 「車検あり」は、車検の有効期限がある中古車となります。つまり、いつでも公道を走行できる状態にあるということです。そのため、車検ありの中古車を購入するときの手続きは名義変更のみとなります。 名義変更は後でも良いと考える方もいますが、名義変更をせずに販売店の名義や前オーナーの名義のまま走行すると、事故のときにトラブルになったり、リコールなどの重要な通知が届かなかったりします。 そのため、名義変更は確実に行わなければならないのです。 名義変更にかかる費用は、すべて自分で行う場合は5,000円ほど、販売店やディーラーに委託した場合は1万円〜3万円ほどです。名義変更の手続き費用は、販売店やディーラーなどによって異なるため、詳しい費用は購入する店舗に確認しましょう。 車検整備付き・車検整備2年付き 「車検整備付き・車検整備2年付き」の中古車は、車検が切れた車両であるものの、購入するときに車検を通してから納車されます。そのため、納車から2年間の車検有効期限があります。 ただし、表示価格に車検整備以外の諸費用が含まれていないことがあるため、総支払額の見積もりを出してもらうことを忘れないようにしましょう。 また、「車検あり」と「車検整備付き・車検整備2年付き」のどちらの中古車にしようか悩んでいるときは、最終的な支払い金額を比べて、どちらの方がお得に買えるのか検討することをおすすめします。 車検整備なし・車検なし 「車検整備なし・車検なし」の中古車は、車検に関する整備や検査がされません。そのため、中古車購入後に自分自身で車検を通したり、業者に車検を依頼したりする必要があります。 「車検整備なし・車検なし」の中古車は、「車検あり」の車と比べると車両本体を安く購入できることから魅力的に感じるでしょう。しかし、車検を販売店やディーラー、車検を専門とする業者などに依頼すると、最終的な支払額が「車検あり」の車より高くなることもあります。車検の費用は、業者や車の状態によって異なるため、車検がいくらかかるのか確認しましょう。 「車検整備なし・車検なし」の中古車を検討しているときは、公道を走れるようになるまでの総支払額がいくらになるのか見積もりを出してから購入することをおすすめします。 中古車の車検にかかる費用 中古車の車検にかかる費用は、おおよそ10万円以上かかるでしょう。ここからは、車検にかかる費用を詳しく解説します。 法定費用 車検の法定費用とは、自動車重量税、自賠責保険料、検査手数料の3つの費用のことです。この法定費用は、法律により金額が決まっているため、どの業者で車検を受けても金額に違いはなく、必ずかかる費用となります。 自動車重量税は、車両重量に応じて課税される税金です。自家用車で2年(継続検査)の場合、0.5tあたり8,400円の税金がかかります。一般的な乗用車は、1.0t〜2.5t程度が多いため、自動車重量税は24,600円〜41,000円となります。軽自動車は、一律6,600円です。 自賠責保険料(令和3年4月1日時点)は、自家用乗用車が20,010円(24ヶ月)、軽自動車が19,730円(24ヶ月)となります。 検査手数料は、印紙で支払う手数料です。1,700円程度が相場となっています。 車検の法定費用の合計は、軽自動車が28,030円、普通車が46,310円〜62,710円です。 車検基本費用 車検基本費用は、24ヶ月定期検査料、測定検査料、車検代行手数料などを合計した金額となります。ただし、車検を受ける場所によって、車検基本費用が異なるため、車検の見積もりを出したときには、基本料金がいくらなのか、内訳がどのようになっているのか確認しましょう。 一般的には、ディーラーや販売店などの車検基本費用が5万円程度です。格安で車検を通すことができる業者では、車検基本費用を2万円程度に抑えることもできます。 部品交換費用 保安基準に適合しない場合、部品交換をして基準を満たします。この部品交換にかかったパーツ代と工賃の合計が部品交換費用です。 部品交換費用は、車の状態やパーツの劣化具合などによって、大きく異なります。 古い車の場合、部品の生産が終了していたり、部品が見つからなかったりするため、部品代が高額になることがあるでしょう。また、数年間動かしていない車の場合、部品はあるものの、交換しなければならない部位が多くなる可能性が高いです。そのため、部品点数が多くなったり、分解が必要になると工賃も高額になったりする傾向があります。 中古車を買うときは、部品交換費用のことまで考えてから購入しましょう。 中古車の車検を受ける場所 中古車の車検は、ディーラーや販売店、整備工場、ガソリンスタンドなどで受けられます。どこで車検を受ける方が良いのでしょうか。ここからは、車検を受ける場所について解説します。 ディーラー ディーラーでは、質が高く、専門的な整備を受けられることが特徴です。中古車であっても、正規ディーラーで車検を受けることができます。ディーラーで中古車の車検を受けようとするときは、事前に受け付けてくれるか確認しておきましょう。ただし、ディーラーでの車検は、費用が高くなることが多いです。部品交換が少なく、必要最低限の整備のみにした場合であっても、15万円ほどになるでしょう。 整備工場 整備工場は、自動車整備を専門とする業者です。 整備工場には、検査まで実施できる「指定工場」と、整備のみを行い陸運支局など検査ラインがある場所に持ち込んで車検を通す「認証工場」があります。いずれも自動車整備を専門としているため、メーカー・車種問わず車検を受け付けてくれることがほとんどです。 費用は、ディーラーよりも安く済むことが多いでしょう。また、中古部品やリビルト部品などを使うことで部品交換費用を抑えることもできます。 ガソリンスタンド ガソリンスタンドは、併設の整備工場で車検を行うケースと車検を他の業者に委託するケースがあります。いずれも、費用を安く抑えられることがメリットです。 ただし、ガソリンスタンドは自動車整備が専門ではないため、整備に時間がかかることがあります。また、車検を他の業者に委託するガソリンスタンドの場合、委託先の業者がわからないことから、整備の質が不明瞭です。質の高い整備を求めるのであれば、整備工場やディーラー・販売店で車検を通したほうが良いでしょう。

【初心者向け】中古車の買い方ガイド!失敗しないためのポイントを徹底解説
旧車売買の豆知識 2023.11.06

【初心者向け】中古車の買い方ガイド!失敗しないためのポイントを徹底解説

中古車を購入するとき、購入方法や購入の流れ、注意点など、さまざまなことがわからないものです。今回は、初めて中古車を購入する初心者の方に向けて、中古車の購入方法や気をつけるべきこと、購入の流れなどを解説します。 中古車の購入方法 中古車は、どのような方法で購入すればよいのでしょうか。まず、中古車の購入方法について解説します。 中古車販売店に直接行く 中古車を購入するときには、中古車販売店に直接行くという方法があります。 中古車販売店には、大手の業者や小さな販売店など、規模や実績がさまざまです。中古車の購入が初めての場合、大手の中古車業者や販売店の方が購入時のサポートやアフターケアが充実しているため安心感があるでしょう。 一方、小規模で個人経営のような中古車販売店では、相場以上の価格で販売していたり、アフターケアが充実していなかったりするため、初心者にはおすすめできません。 中古車販売店に直接行って車を購入するときには、在庫数が多い、大手業者を選ぶとよいでしょう。 中古車検索サイトを利用する 中古車検索サイトとは、カーセンサーやグーネットなど、インターネットで中古車情報や販売店案内をしているウェブサイトのことです。 中古車検索サイトでは、日本全国の中古車情報を参照できるため、探している車の相場や希望する車を効率よく探せます。 ディーラーの認定中古車を購入する 新車を販売しているディーラーでも中古車の取り扱いをしている場合があります。ディーラーの認定中古車であれば、専門性の高いディーラーの整備やチェックを受けた車は手に入ります。 初心者が避けるべき中古車の購入方法 初心者が中古車を購入するときは、個人売買やオークションを避けたほうが良いでしょう。ここからは、初心者が避けるべき中古車の購入方法について解説します。 個人売買 個人売買は、売り手と買い手が直接売買する方法です。 ただし、何らかのトラブルがあったときは自分ですべての責任を取らなければなりません。そのため、初心者が車の個人売買をするのを避けたほうがよいのです。 個人売買は、業者を通して購入するより、安く買うことができる場合が多いです。しかし、購入後にトラブルがあった場合、予想以上の出費を強いられることがあるため、初めて中古車を購入する初心者は個人売買を避けたほうがよいでしょう。 カーオークション カーオークションは、オークション代行業者に依頼して、オークションで車を購入してもらう方法です。 購入までは業者が行ってくれますが、その後の整備やメンテナンスなどの対応は、代行を依頼した購入者が行わなければなりません。そのため、初心者には向いていないのです。 また、カーオークションの場合、実際に車を見ることができない状態で購入することになります。そのため、実車を見て購入したい場合には、カーオークションは避けたほうがよいでしょう。 中古車購入の流れ 中古車購入の流れは、予算決めから納車まで6つのステップとなります。ここからは、中古車購入の流れを解説します。 1.予算を決める 中古車に限らず、車を購入するときは予算を決めましょう。予算を決めずに購入してしまうと支払いに苦労することがあります。車を購入するときは、生活を圧迫しない程度の予算を計算して購入しましょう。 2.購入する車を決める 購入する車種を決めましょう。車種を選ぶときは、目的や用途に合った車を選ぶことをおすすめします。金額だけで車を選んでしまうと購入後に後悔してしまう可能性があるため、車種は慎重に選びましょう。 3.必要書類を用意する 車種が決まったら必要書類を準備しましょう。車の購入には、「車庫証明書」や「印鑑証明書」などの書類が必要です。特に、車庫証明書は、取得までに時間がかかるため早めに準備しましょう。また、駐車場を借りる場合には、空き駐車場があるか確認が必要です。駐車場に空きがないのに車を購入してしまうと、納車までに保管場所が見つからず困る事になるかもしれません。 4.契約する 車種が決まり、駐車場の確保ができたら、売買契約を取り交わしましょう。購入の契約は署名や押印するだけのため、さほど大変ではありません。契約の際には印鑑や実印を持参していくとよいでしょう。 5.代金を支払う 代金を支払います。一括で購入する場合には、振り込みで購入代金全額を振り込むケースがほとんどです。ローンで購入する場合には、頭金や初回代金を支払います。詳しい代金の支払方法は、購入店舗の担当者と相談しましょう。 6.納車 代金の支払いが終わったら、いよいよ納車です。納車のときには、車が契約したときと変わりない状態か確認することがポイントとなります。いち早く乗り出したい気持ちはわかりますが、購入した車にトラブルや不具合がないか確認してから受け取りましょう。 中古車購入に失敗しないためのポイント 中古車を購入するときに失敗しないようにするためには、主に3つのポイントがあります。ここからは、中古車購入で失敗しないためのポイントを解説します。 可能な限り車を直接確認する できるだけ実車を確認しましょう。外装や内装は写真や動画などで確認できますが、車内の臭いや小さなキズ・汚れなどは実際に車を見なければわかりません。そのため、中古車を購入するときは、できる限り実車を確認するようにしましょう。 保証を確認する 中古車は、新車よりも故障や不具合などが発生するリスクが高いです。そのため、中古車を購入するときは、販売店の保証を確認しましょう。また、補償内容が充実しているか、保証期間が長いかも確認しておくこともポイントです。 業者の信頼性をチェックする 業者の信頼性をチェックしましょう。信頼性を確かめるのは難しいことです。業者の信頼性は、中古車販売店としての経歴、実績、規模などをもとに確かめるとよいでしょう。

認定中古車とは?普通の中古車との違いは何?メリット・デメリットも紹介
旧車売買の豆知識 2023.11.06

認定中古車とは?普通の中古車との違いは何?メリット・デメリットも紹介

中古車の購入を検討する際は、認定中古車を選ぶべきかどうか迷う方もいるでしょう。認定中古車には通常の中古車とは違った特徴があります。この記事では、認定中古車とは何かを詳しく解説します。認定中古車のメリットやデメリット、向き不向きも解説するので、ぜひ参考にしてください。 正規ディーラーの認定中古車とは 正規ディーラーの認定中古車とは、各メーカーが規定している条件をクリアし、品質が保証された車です。高品質な車の提供を目的に厳しい検査を実施しており、さらに修理保証がついているため安心して購入できます。名称は各メーカーで異なり、トヨタは「U-car」フォルクスワーゲンなら「Das WeltAuto」などと差別化されていることが特徴です。 また認定中古車は、顧客から下取りした低年式で走行距離が少ない車の中から厳選されています。ナンバー登録が行われただけの届出済未使用車や、試乗車も認定中古車として販売されているケースも多いです。 中古車販売店の認定中古車とは 中古車販売店の認定中古車は、正規ディーラーと同様、各販売店が規定している条件をクリアした高品質な車が多いです。主に顧客から買取した車の中から、認定中古車を厳選し、販売店独自の修理保証を付与します。正規ディーラーで付帯された保証が残っていれば、継承手続きも行われます。 認定中古車のメリット 認定中古車は品質がよく、手厚いアフターサービスを受けられるので、安心して購入できます。続いて、認定中古車のメリットをそれぞれ詳しく解説します。 品質が良い 認定中古車は、品質がよいため優良車を購入できます。なぜなら認定中古車として販売されているのは、低年式で走行距離が少ない車がほとんどで、各メーカーが定めた厳しい条件をクリアしているからです。また修復歴がない車が多く、コンディションがよいので、購入してすぐに不具合が発生するケースは少ないでしょう。 安心感がある 認定中古車は、販売される前に厳しい検査を行っているため安心感があります。正規ディーラーの認定中古車であれば、各メーカーに精通した整備士が検査を行うため、故障する確率が高い箇所を入念に点検してくれます。またメーカーによっては、エンジンオイルやワイパーなどの消耗品を新品に交換してくれるので、購入してすぐにメンテナンスを行う必要がありません。 長期保証がついているものが多い 認定中古車は、長期保証がついているものが多いです。ほとんどの正規ディーラーや販売店では、購入してから1年間無料で保証が付き、追加料金を支払えば延長もできます。保証期間内であれば、エンジンやトランスミッションなどが故障しても、無料で修理してくれるため、高額な費用が発生しません。またロードサービスが付帯されるケースもあるので、トラブルが起きても安心です。 認定中古車のデメリット 認定中古車は、状態のよい車を安心して購入できますが、デメリットもあります。続いて、認定中古車のデメリットを詳しく解説します。 価格が高い 認定中古車は、通常の中古車より価格が高いことがデメリットです。入念な検査や点検が行われ、修理保証も付帯されるため、通常の中古車より割高になってしまいます。また新車の状態に近い届出済未使用車を購入しても、サンルーフや本革シートなどのメーカーオプションが付けられないので、実費で後付けする必要があります。 故障のリスクはゼロではない 認定中古車は、品質がよく入念に検査や点検が行われているとはいえ、故障のリスクがゼロではありません。車は機械のため、今日調子がよくても明日には故障する可能性もあります。また検査や点検は人間が行うので、整備ミスも起こるでしょう。認定中古車は通常の車より安心して購入できますが、完璧で故障しない車ではないため、注意が必要です。 認定中古車が向いている人 認定中古車は、状態がよい車を求めている人に向いています。また修理保証やロードサービスといった手厚いサービスを、購入した店舗で受けたい人にもおすすめです。さらに正規ディーラーであれば、購入した車に精通した整備士やスタッフが対応してくれるため、安心できるでしょう。 認定中古車が向いていない人 認定中古車は、費用を抑えて中古車を購入したい人には向いていません。また認定中古車は、厳選された車しか販売されていないため、種類に限りがあります。年式や走行距離など、さまざまな車を比較したい人は、通常の中古車を販売している店舗で購入するとよいでしょう。

ホイールのインセットとは?基本情報や注意点を解説
旧車売買の豆知識 2023.11.06

ホイールのインセットとは?基本情報や注意点を解説

ホイールの「インセット」という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。ホイールのインセットは、ホイール交換の際に必要な情報です。 今回は、ホイールのインセットの概要、どのような時にインセットの情報が必要になるのか、インセットに関する注意点などを解説します。ホイールの交換やホイール付きタイヤを購入する際の参考にしてみてください。 ホイールのインセットとは ホイールのインセットとは、ホイールの幅(リム幅)の中心線から取付面までの距離のことです。インセットには、「インセット」「アウトセット」「ゼロセット」の3つのパターンがあります。 インセット(表記例:+45) インセットの数値が+(プラス)になると、取付面が中心線より外側になるため、ホイールを取り付けた時にホイール全体が車体に(イン側)寄ります。これを「インセット」と呼びます。 アウトセット(表記例:-45) インセットの数値が-(マイナス)になると、取付面が中心線より内側になるため、ホイールを取り付けた時にホイール全体が車体から離れ(アウト側)ます。これを「アウトセット」と呼びます。 ゼロセット(表記例:0) 取付面が中心線とイコール(プラスマイナスゼロの状態)の場合は、インセットの数値はゼロとなります。これをゼロセットと呼びます。 同じサイズのホイールでもインセットの数値が異なると、ホイールが車体からはみ出たり車体側に引っ込んだりするため、ホイール交換をする時はインセットの数値にも注目しなければなりません。 オフセットとの違い オフセットとは、現在のインセットと同じ意味の言葉です。 馴染みのあった言葉から名称が変更されたのは2008年で、JATMA(日本自動車タイヤ協会)が名称を国際基準に合わせることを提唱し、「オフセット」が「インセット」になりました。 ホイールのインセットの情報が必要なケース ホイールのインセットの情報は、ホイールの交換をするときや同一サイズのホイールを購入するとき(ホイール付きスタッドレスタイヤなど)に必要です。 正しいインセットのホイールを選ばなければ、走行できなくなる可能性もあるため、ホイール購入の際はインセットも確認しましょう。 インセットを変更するときの注意点 インセットは、ホイールがフェンダーやキャリパーに干渉しないために必要な間隔(クリアランス)です。 そのため、適切なインセットのホイールを選ばなければ、ホイールとタイヤが車体や部品に干渉してしまいます。ホイールとタイヤが車体や部品に干渉すると、走行できなくなるため、ホイールを選ぶときはインセットにも注目しなければなりません。 インセット以外に知っておきたい情報 ここまでホイールのインセットについて解説してきました。しかし、ホイールを交換するときには、インセット以外にも知っておくべき情報があります。ここからは、インセットと合わせて必要な情報の概要を紹介します。 リム径 リム径とは、ホイールの直径のことです。単位はインチとなっています。たとえば「17×7.5 J 5-112 45」というホイールの場合、最初の17がリム径です。17インチをセンチに換算すると43.18cm(413.8mm)となります(参考:1インチ=2.54cm)。 リム幅 リム幅は、タイヤがはめ込まれる部分のサイズです。リム幅の単位もインチで表記されます。たとえば「17×7.5 J 5-112 45」というホイールの場合、7.5がリム幅です。7.5インチをセンチに換算すると19.5cm(195mm)となります(参考:1インチ=2.54cm)。 ボルト穴数 ボルト穴数は、ホイールを固定するボルトの本数を表しています。一般的な乗用車は4穴〜5穴がほとんどです。 P.C.D P.C.Dは、Pitch Circle Diameterの略で、ボルト穴のピッチ円直径を意味しています。単位はmmです。 まとめ ホイールのインセットは、ホイールの交換やホイール付きタイヤを購入する時に必要となる重要な情報です。インセット(+)・ゼロセット(±0)・アウトセット(-)を理解しておくと、ホイール選びで失敗することが減るため、ぜひ覚えておきましょう。

ブラックアイスバーンとは?事故を起こさないための対策方法も紹介
旧車売買の豆知識 2023.10.27

ブラックアイスバーンとは?事故を起こさないための対策方法も紹介

路面が凍結しているアイスバーンにはいくつか種類があり、発生する場所や滑りやすさがそれぞれ異なります。なかでも「ブラックアイスバーン」はとても滑りやすく、見落としてしまう可能性が高いため、特に注意が必要です。この記事では、ブラックアイスバーンについて解説するとともに、事故を起こさないための対策方法を紹介します。 ブラックアイスバーンとは ブラックアイスバーンとは、寒冷地域や寒冷時期に路面が凍結する現象のことです。外気温の低さにより路面の水が薄い氷の膜となってしまい、スリップを起こしやすく、事故につながる恐れがあります。道路上の雪が溶けたときや、寒冷時季の雨が降った後の夜間から明け方にかけては、特に発生しやすいため注意して運転しましょう。 特徴 ブラックアイスバーンは雪が降り積もった道路に比べて滑りやすく、スタッドレスタイヤでもスリップするケースもあるため大変危険です。 また、路面が濡れているだけのように見えるものの、実は凍結しているためアイスバーンよりも見落としやすい傾向があります。道路や歩道上の氷は、基本的に白いため路面が凍結していることを把握できるでしょう。 一方、ブラックアイスバーンは透明であるため、アスファルトが濡れているだけと誤認識してしまう恐れがあります。特に夜間は視界が悪く、見落とす確率が高まるため、日中よりも注意して運転しましょう。 なお、アイスバーンには「圧雪アイスバーン」や「ミラーバーン」もあります。圧雪アイスバーンとは、行き交う車のタイヤで雪が踏み固められ、硬く圧縮された状態のことです。アイスバーンの種類のなかで最も滑りにくいものの、雨が降ったり表面の雪が溶けてしまうとスリップしやすくなるため注意しましょう。 ミラーバーンとは、行き交う車のタイヤで雪が磨かれ、鏡のように路面が凍結している状態のことです。ヘッドライトや太陽光に反射しやすいため、ブラックアイスバーンより認識しやすい特徴があります。 発生しやすい場所 ブラックアイスバーンが発生しやすい場所は、以下のとおりです。 ・日陰・トンネルの出入り口・橋の上 日陰は太陽光が当たりにくいため、ブラックアイスバーンが発生しやすい場所です。たとえば、建物の陰になるエリアや森林内などに発生しやすく、1日中晴れていても氷が溶けないケースもあります。冷え込んだ天気のよい朝や気温が低い日は、なるべく日陰を避けて運転しましょう。 また、トンネルの出入り口は日陰になっている時間が長く、冷たい風が強く吹くためブラックアイスバーンが発生しやすい場所です。橋の上も冷たい風が吹くほか、地熱が橋上まで届かないため、ブラックアイスバーンが発生しやすい傾向にあります。周辺の道路は凍結していなくても、橋の上だけに発生しているケースもあるため、十分に速度を落として走行しましょう。 なお、圧雪アイスバーンやミラーバーンは、行き交う車のタイヤが路面を圧雪したり磨いたりする交差点付近に発生する傾向があります。スリップすると交差点を飛び出す危険性があるため、十分に減速しましょう。 ブラックアイスバーンでの制動距離 ブラックアイスバーンの制動距離は、ウェット路面よりも長いため、注意して運転する必要があります。JAF(日本自動車連盟)で実施された測定テストでは、以下の制動距離が立証されています。 ・ウエット路面 11m・圧雪アイスバーン 20.2m・ブラックアイスバーン 69.5m・アイスバーン 84.1m ※スタッドレスタイヤを装着して40km/hでABSが作動するほどの急ブレーキをかけた場合 参考:JAF公式サイト『路面は黒いけど止まれない「ブラックアイスバーン」とは・・・?』 制動距離とは、ブレーキをかけてから実際に車が停止するまでの距離です。ブラックアイスバーンは通常のアイスバーンより短いものの、ウェット路面より6倍以上の制動距離がかかります。ただのウェット路面だと誤認識し、11m手前でブレーキをかけると、事故を起こす可能性が高いため注意が必要です。 また、実際にブレーキが効き始めるまでの「空走距離」も考慮したうえで、早めに減速しましょう。 ブラックアイスバーンの対策 ブラックアイスバーンを走行する際は、スピードを落としたりポンピングブレーキしたりしてスリップ事故を防ぎましょう。続いて、ブラックアイスバーンの対策を紹介します。 スピードを落とす ブラックアイスバーンでは、走行速度が速いとさらに制動距離が伸びるため、スピードを落として走行しましょう。普段より早めにブレーキを踏んで減速することを意識してみてください。 また、前方車や後方車と十分な車間距離を保つことも重要です。仮に前方車がスリップした場合でも、十分な車間距離が保たれていれば事故を防げる可能性があります。誰がスリップしても、事故を最小限に抑えられるよう十分な車間距離を確保して運転しましょう。 ポンピングブレーキする ブラックアイスバーンで通常どおりのブレーキをかけると、急な制動力が加わることにより車がスリップする可能性があるため、ポンピングブレーキを活用しましょう。ポンピングブレーキとは、停止したい地点よりも前に、何回かに分けて浅めのブレーキを踏むことです。 特に、タイヤのロックや制御不能を防止する「ABS」が搭載されていない車は、スリップする可能性が高いため、急ブレーキをかけないよう注意してください。また、ポンピングブレーキは余裕を持って減速できるほか、後方車にブレーキを促すメリットもあります。 ブレーキを踏む&ハンドルは動かさない ブレーキを踏む際には、ハンドルの動作にも気をつけましょう。車がスリップする原因のほとんどは、ハンドルを動かしてしまうことです。ハンドルを動かすほど車体が不安定になるため、なるべく余計な操作は行わず、真っ直ぐ走行できるよう心がけてください。なお、ハンドルを動かさなければならない状況では、緩やかなハンドル操作を意識して運転しましょう。 まとめ ブラックアイスバーンとは、寒冷地域や寒冷時期に路面が凍結する現象です。雪が積もった路面より滑りやすい特徴があり、ブラックアイスバーンで急ブレーキをかけると、スリップしてしまうため大変危険です。色が透明で路面が濡れているだけのように見えるため、ブラックアイスバーンだと気づかずに走行してしまう危険性もあります。 また、ブラックアイスバーンはウェット路面よりも6倍以上の制動距離がかかるため、注意して運転しましょう。万が一ブラックバーンを走行する場合は、スピードを落としたりポンピングブレーキを活用したりして、なるべくハンドルを動かさないように運転してみてください。

旧車ユーザーは三重苦に悩まされる?! 苦労を減らすためのポイントも解説
旧車売買の豆知識 2023.10.27

旧車ユーザーは三重苦に悩まされる?! 苦労を減らすためのポイントも解説

「人とは違う車に乗れる」「現在の車にはないスタイリング」など多くの魅力が詰まった旧車。しかし、旧車を保有するには、現行車にはない特有の苦労もあります。旧車に乗る際は、魅力だけではなくリスクも十分検討することが重要です。 そこで、オーナーを悩ませる旧車所有の苦労を紹介します。少しでも苦労をなくすためのポイントも紹介しているため、これから旧車を購入予定の方はぜひ参考にしてみてください。 旧車乗りが必ず直面する三重苦 旧車オーナーが直面する問題は、税金を含めた維持費用の高騰です。一方で、そもそもパーツが入手できないという、お金では解決できない問題もあります。 まずは旧車の所有により直面する、3つの問題点を詳しくみていきましょう。 税金が高い 旧車に乗るうえでオーナーの直接的な負担になるのが、毎年かかる自動車税と車検ごとの自動車重量税です。自動車税は、新車登録から13年が経過すると15%程度(ガソリン車の場合)上昇します。自動車重量税に関しては13年経過のあと、さらに18年経過でも加算されるため注意が必要です。 また、明確に旧車に乗ろうと思っていない方でも、13年経過時点での重課は車の購入時に意識しておく必要があります。日本の自動車の平均保有期間は7年というデータもあり、購入時点で6年が経過していれば、普通に車を保有しているだけでも13年に達してしまうためです。 故障リスクが高い 旧車最大の問題は、故障リスクが高い点です。自動車の実際の耐用年数は一概にはいえないものの、目安として法定耐用年数を参考にすると、普通車でも6年とされています。新車登録から10年どころか20年以上が経過する旧車であれば、ゴムや革製パーツの劣化、ポンプやコンプレッサーといった稼動部の故障リスクは避けられません。 旧車に乗る際は日常的に小まめなメンテナンスを行い、故障箇所をできるだけ早く見つけることが重要です。また、一ヶ所を修理すると他の部品に負荷がかかり、連鎖的に故障するケースも少なくありません。旧車を所有する場合は、小さな違和感にも常に気を配るようにしましょう。 パーツが入手しにくくなる 旧車が故障した場合、パーツが入手しにくい点にも気をつけましょう。税金の高くなる13〜18年程度であれば、国産メーカーなら入手可能です。しかし、ゴルフ 5を始めとした欧州車などでは部品の廃盤も始まっている車種もあります。 ただし、国産メーカーでも生産終了から10年を目安としているほか、ディーラーオプションなどは車輌の生産終了とともにパーツの生産も打ち切られるケースもあるため注意が必要です。 故障の発生しやすくなる旧車だけに、パーツの入手性は事前に確認しておきましょう。 旧車に乗るなら特に注意したいポイント 旧車を保有する以上、三重苦を完全になくすことはできません。しかし、いくつかのポイントに注意すれば、苦労を軽減できます。せっかく入手した旧車をできるだけ長く維持するために、ぜひ参考にしてください。 旧車を維持するうえで気をつけたいポイントを3つ紹介します。 夏や冬といった温度変化の激しい季節 旧車で故障が発生しやすいのは、真夏や真冬といった温度変化の激しい季節です。特に真夏は、温暖化の進行によって新車販売時には想定していなかった気温になる日も少なくありません。 具体的に注意したいポイントは、温度変化に弱いゴムや革製のパーツの劣化です。例えば、2008年式のプジョー308SWでは、酷暑の影響でシフトノブが突然ポロポロと崩れ落ちたといった事例もあります。 また、ボディ塗装の劣化も、旧車を保有していると避けられない問題です。塗装は紫外線の影響で、時間経過とともに徐々に劣化していきます。特に夏場は紫外線が強いうえ、雨上がりの水滴がレンズの役目をして、太陽光線がボディを焼いてしまうこともあるようです。屋根付きのガレージや車全体を覆うカバー、日除けの装備など、できるだけ温度変化を抑えられる工夫をして保管しましょう。 さらに、酷暑による影響は劣化しやすいパーツだけではありません。エンジンの冷却系やエアコンのコンプレッサーなど、熱を逃がすための機器類に過剰に負荷がかかる恐れもあります。特にエアコンは、夏を迎える前に点検とメンテナンスを実施し、突然の故障に見舞われないよう注意しましょう。 比較的新しくても油断しない 旧車というと、極端に古いクルマをイメージしがちです。しかし、FD2型シビックタイプR 、Z33型フェアレディZ 、GRB型やGVB型インプレッサWRX STI、NC型ロードスター、ポルシェ911(Type99)など、現代的なイメージの強いクルマも製造から10年以上経過する旧車の域に入っています。 今は目立った劣化がなくても、ちょっとしたきっかけで故障に発展する恐れもあるため注意が必要です。日常的に点検をすることで、大きな故障への発展を防げる場合もあります。できるだけ軽微なうちに故障箇所に対応して、愛車をより長く健全な状態を保ちましょう。 重要なパーツは予備を保有しておく 旧車を保有する場合は、重要パーツの予備を準備しておくことをおすすめします。生産終了から一定の年数が経過するとパーツの生産が打ち切られるケースもあるほか、仮に生産されていても供給自体が絞られる可能性が高いためです。 例えば、1996年式のトヨタ AE111型カローラレビンのリアハブベアリングは、メーカーによる供給は続いているものの受注生産のため納品まで数ヶ月かかります。万が一故障した場合は、数ヶ月間クルマを動かせません。 旧車には「持病」と呼ばれる、特有の故障しやすい箇所が判明している車種もあります。修理する可能性の高い部品は、入手可能なタイミングで予備を用意しておきましょう。 三重苦があってもやはり旧車は魅力的 現代では考えられないスタイリングや設計思想など、旧車には多くの魅力があります。避けられない三重苦があってもなお旧車は人気を集める存在です。また、しっかりとメンテナンスされた旧車であれば、車種によっては資産としての価値も生まれます。 一方で、旧車の売買をする際は、一般的な中古車業者での取引はおすすめしません。購入時は当然、専門業者によるメンテナンスや車輌状態の説明が必要不可欠です。一方、売却時には、やむを得ない経年劣化も含めて、正しく査定してもらうことが重要になります。一般的な中古車店では、古いというだけで減額されるかもしれません。三重苦に耐えて維持してきた旧車なだけに、売却の際は正確な査定をしてもらえる専門業者に相談してください。

海外赴任したら車の保険はどうなる?中断方法や再開手続きについて紹介
旧車売買の豆知識 2023.10.19

海外赴任したら車の保険はどうなる?中断方法や再開手続きについて紹介

海外赴任が決定したことにより、所有している車や保険をどのようにすればよいのか、不安に思う方もいるでしょう。自動車保険には中断制度があるため、帰国した際も今までの等級を引き継ぐことが可能です。ただし、利用するには中断証明書を発行してもらう必要があり、発行条件をクリアしなければなりません。 この記事では、海外赴任の際に保険を中断する方法や条件、帰国後の再開手続きなどについて紹介します。 海外赴任の際は中断制度で車の保険を中断する 海外赴任の際は、中断制度で車の保険を中断しておくと、再会時も今までの等級を引き継いで契約できます。自動車保険には「等級制度」があり、等級によって割引率や割増率が異なります。無事故の場合は等級が上がり、高いほど保険料を抑えられる仕組みです。渡航前に中断しておけば、帰国した際も今までの等級が適用されるため、同様の割引率で保険を契約できます。 中断制度は海外赴任や、やむを得ない事情と保険会社に判断された場合に利用でき、日本を出発した翌日から「10年間」は等級が維持されます。契約している保険会社に問い合わせると、中断制度の利用方法を案内してもらえるでしょう。 保険の中断制度を利用しない問題点 保険の中断制度を利用せずに海外赴任すると、今までの等級が無効になるため、帰国後に車を利用する予定がなくても念のため発行しておいた方がよいでしょう。たとえば、20等級(事故なし)だった場合、保険料の割引率は63%です。一方、帰国した際に新規で加入し直すと、割引率が13%の「6等級」から再スタートしなければなりません。 つまり、中断制度を利用せずに海外赴任すると今までの等級ではなく、6等級の割引率が適用されるため、本来の保険料より多く支払うことになります。帰国後も今までの保険を引き継ぎたい場合は、保険会社に「中断証明書」を発行してもらいましょう。 自動車保険の中断証明書の発行条件 自動車保険の中断証明書を発行してもらうには、定められた条件をクリアする必要があります。発行条件は、各保険会社によって異なるケースがあるため、加入している会社へ問い合わせましょう。保険会社の発行条件の一例を紹介します。 ■中断時の等級が7等級以上■以下のうち1つに該当・車を売却や譲渡もしくは廃車にした・車検が切れている・ナンバープレートを返納した・車を盗難された・災害によって車が滅失した・海外赴任する場合■満期日から5年以内に中断証明書の発行手続きをしている 自動車保険は新規で加入し直すと6等級からスタートするため、7等級以上ないと中断制度を利用する意味がありません。たとえば、3等級の場合は「38%割増」されるため、13%割引される6等級で加入し直した方が保険料を抑えられます。ただし、前契約の満期日から13ヶ月経過しないと、6等級で加入し直せない点に注意しましょう。 また、中断証明書は海外赴任以外の事由でも発行してもらえます。事由によっては「車検証」や、抹消後に発行される「登録識別情報等通知書」の提出を求められるケースがあるため、保険会社に確認しておきましょう。 自動車保険を再開するときの手続き 帰国した翌日から1年以内に「中断証明書」を保険会社に提出し、自動車保険を再開させます。必ずしも中断前の保険会社で契約する必要がないため、他社へ乗り換えることも可能です。ただし、中断証明書の期限である「10年以内」に手続きしないと、今までの等級は引き継げません。新たに契約する保険と中断前で、以下の事項が異なる場合も同様です。 ・記名被保険者・車の所有者・車の用途・車種 たとえば、中断前は自分名義、帰国後は別居している息子名義の車での契約ができない点に注意してください。また、中断前と新たに契約する保険では、自分名義であれば同じ車である必要がありません。月極駐車場を契約していると海外赴任中も駐車料金が発生するため、帰国後に車を利用する予定がない場合は、一旦売却しておく手段もあります。 なお、中断証明書を紛失した場合、保険会社で中断した履歴を確認できれば再発行しなくても自動車保険を再開できます。他社に乗り換える場合は中断証明書の提出を求められるケースがあるため、中断前の保険会社で再発行の手続きをしましょう。 まとめ 海外赴任する場合、自動車保険の中断制度を利用すると今ある等級を一定期間保存できます。スタートである6等級で加入し直す必要がなく、今までの割引率を引き継げるため、保険料を抑えることが可能です。海外赴任が決まった場合は、加入している保険会社に問い合わせて、中断証明書を発行してもらいましょう。 また、自動車保険を再開する際は、中断前と同じ車である必要がありません。月極駐車場を利用している場合は、海外赴任中も駐車料金が発生するため、帰国後すぐに車を利用する予定がなければ渡航前に車を売却しておくとよいでしょう。

旧車にガラスコーティングしても問題ないのか?メリット・デメリットを解説
旧車売買の豆知識 2023.10.17

旧車にガラスコーティングしても問題ないのか?メリット・デメリットを解説

買った当初はピカピカで綺麗だった車も、年月が経つと色褪せたり、輝きを失ったり、塗装が剥げて、古く見えてしまいます。年月が経過した車を再び綺麗な状態に戻すためには「コーティング」が効果的です。しかしコーティングといってもさまざまな種類があり、どれを選べばいいのか迷う方もいるでしょう。 ボディの保護という面でも、見た目の美しさという面でも、特におすすめしたいのはガラスコーティングです。 そこで今回は、旧車にガラスコーティングをしても問題ないのかという点について詳しく解説します。あわせて、ガラスコーティングのメリットとデメリット、市販のコーティング剤の効果と注意点について紹介します。 車にガラスコーティングをしても問題ないのか? 一般的に、旧車にガラスコーティングをしても問題はありません。見た目を美しくしたり、傷や汚れなどから車本体を保護する目的で、ガラスコーティングはおすすめです。 実際に使用する前に、まずはガラスコーティングのメリットとデメリットについて詳しく確認しておきましょう。 ガラスコーティングのメリット ガラスコーティングをするメリットとしては、次の点が挙げられます。 ・傷や汚れから車体を保護できる・汚れがついても落としやすくなる・色あせや傷みを防げる・見た目が美しくなる・他のコーティングよりも効果が長く続く 車体にガラスコーティングをすると、見た目がピカピカになって美しくなるだけでなく、ホコリや小石、紫外線などから車体や塗装面を守り、長期間にわたって綺麗な状態を保てます。また、汚れがつきにくくなるため洗車時間も短縮できるでしょう。 車のコーティングには、ガラス系の他に、油脂や樹脂などを用いたものもありますが、ガラスコーティングが最も耐久期間が長いといわれています。ガラスコーティングの持続期間は、およそ3~5年程度です。ただし、車の保管場所の環境や使用状況によって、コーティングの持続期間は変わるため、おおよその目安として考えておくとよいでしょう。 ガラスコーティングのデメリット ガラスコーティングは自分で施工するのが難しいタイプもあり、専門店に持ち込んで施工を依頼しなければならない場合があります。そのため、一時的に車が使えない期間が発生したり、費用が高いことがデメリットです。専門店などに依頼した時の相場は、業者やガラスコーティングの種類によって異なりますが、およそ5~8万円程度が目安といわれています。 また、ガラスコーティングは比較的効果が長続きしますが、定期的なメンテナンスが必要です。コーティングのメンテナンスにも費用がかかることも合わせて覚えておきましょう。 施工費用を抑えたいなら市販のコーティング剤も検討しよう 専門店やネット通販などでは、自分で施工できるガラスコーティング剤が販売されています。コーティング剤の価格は、数千円程度であるため、専門店に依頼するより費用を抑えられるでしょう。また、スプレータイプのものなら、吹き付けて専用クロスで拭くだけなため、自分で簡単に施工できます。 自分でコーティングを施工する場合は、コーティング剤を吹き付ける前にボディの汚れをしっかり落としておく必要があります。ボディに汚れが残っていると、コーティングの効果が長続きせず、見た目も美しくありません。 市販のコーティング剤の耐久期間は、専門店で施工してもらうコーティングに比べて短めです。コーティングの持続期間は、コーティングの種類や車の保管環境などによって異なりますが、およそ数ヶ月~1年ほどといわれています。 コーティングの費用を抑えたい方は、市販のコーティング剤も検討してみるとよいでしょう。

車が雹の被害に遭ってしまった!保険適用の可否や対策も紹介
旧車売買の豆知識 2023.10.16

車が雹の被害に遭ってしまった!保険適用の可否や対策も紹介

車を運転しているときや屋外駐車場に停めているときに雹が降ると、車がへこんだりガラスが割れたりする危険があります。今回は、雹から車を守るための方法を紹介します。自然災害である雹の被害を最小限に留めたいときの参考にしてみてください。 車の雹被害の特徴 車が雹の被害を受けると、ルーフ・ボンネット・トランクリッドなどがへこんだり、フロントガラスが割れたりします。また、雹による車の損傷を修理しようとすると、数万円から数十万円の費用がかかる場合も珍しくありません。 このような雹の被害や修理費用の負担を軽減させるためにも、保険の内容を見直す、車の保管場所に注意するなど対策しておきましょう。 車の雹害には車輌保険を使える 車が雹の被害を受けた場合、車輌保険を使うことができます。 ただし、車輌保険を使って修理すると等級が下がるため、翌年の保険料が高くなります。そのため、車の修理費用と翌年の保険料の増額分を比較してから、車輌保険を使うかどうか判断するとよいでしょう。 車の雹害対策 車を雹の被害から守るためにはどのような方法があるのでしょうか。ここからは、雹の被害を受けにくくする方法を紹介します。 カーポートの下に駐車する カーポートや屋内駐車場などに駐車すれば、雹の被害から車を守ることができます。雹が降りやすい季節で雲行きが怪しいときは、なるべく屋根の下に車を停めましょう。 厚手のカバーを使う 屋根がない駐車場に車を停めるときは、厚手のカバーを使うと雹の被害を最小限に留められます。屋外駐車場に停めていて、雹の被害から車を守りたいときは、カバーを利用しましょう。 運転中に雹が降ってきたときの対処法 運転中に雹が降ってきたときは、速やかに屋根がある駐車場に入りましょう。 もし、視界が悪くなるほど雹が降ってきたり、フロントガラスが割れたりしたときは、無理に運転を続けないようにしてください。 走行中に雹が降り始めて停車するときは、道路の左側に車を寄せ、ハザードランプを点滅させて、雹がやむ、もしくは、救援が来るのを待ちましょう。 車の雹害の修理費用はどれぐらい? 車が雹の被害を受けたときの修理費用は、被害を受けた部位や範囲などによって異なります。そのため、一概に相場を示すことはできませんが、おおよその目安は次のとおりです。 ・範囲が狭く、へこみの深さが浅い場合:数万円程度・範囲が広く、へこみが深い場合:数万円~十数万円・鉄板やガラスへの被害が大きく、部品交換が必要な場合:数十万円~ ダメージが大きすぎるときは乗り換えも検討しよう 雹によって車が大きなダメージを受けた場合、修理費用が高額になるために、修理にかかる費用を頭金にして車を乗り換えるのも選択肢の1つです。 雹の被害を受けたときは、修理の見積りをとり、修理費用が高い場合は乗り換えも視野に入れるとよいでしょう。 まとめ 雹が、いつ、どこで降り始めるか予想するのは難しいものです。もし、運転中に雹が降ってきたら、なるべく早めに屋根がある場所に移動しましょう。 また、雹の被害を受けてしまい、ガラスが割れたり、ヒビが入ったりしたときは、速やかに車を停めて救援要請しましょう。ガラスにヒビが入ったり割れたりしたまま運転を続けると、前方の視界不良によって事故を起こすリスクが高まります。 また、屋外駐車場に停めてある車の雹害を最小限に抑えるためには、カバーをかけるのが効果的です。雹が降る予報が発表されたときは、雹が降る前にカバーをかけておきましょう。

海外赴任するときは車を持っていくべきなのか?メリットやデメリット、選択肢などを紹介
旧車売買の豆知識 2023.10.16

海外赴任するときは車を持っていくべきなのか?メリットやデメリット、選択肢などを紹介

海外への赴任が決まったとき、今まで日本で乗っていた車を海外の赴任先へ持っていくか悩むことがあるのではないでしょうか。今回は、海外赴任の際の車の扱いについて判断できるようになるために、車を現地に持っていくメリットやデメリット、海外の赴任先へ車を輸送する判断基準について紹介します。 海外の赴任先へ車を持っていくメリット 赴任先(現地)に車を持っていくメリットは、日本で乗り慣れていた車を使い続けられることです。長期にわたって滞在する場合は、現地に車を持っていくとよいでしょう。 海外の赴任先へ車を持っていくデメリット 輸送に高額な費用がかかってしまう点は、海外の赴任先に車を持っていくデメリットです。 輸送にかかる費用を気にする場合は、日本で車を売却して現地で新たに車を購入することも視野にいれるとよいでしょう。 また、国や地域によって、ハンドルの位置が逆だったり、右ハンドルの車の輸入が禁止されている場合もあります。 車を持っていく以外の選択肢 ここからは、車を持っていく以外の選択肢について紹介します。 車を日本に置いていく 日本に車を置いていくのも方法の1つです。海外赴任の期間が1年程度と短い場合や家族を日本に残して単身で海外赴任する場合は、車を持っていかない方がよいでしょう。帰国後も車検までの期間が残っていたり、持って行くメリットよりも手続きの手間のほうが大きい可能性があります。 車を売却する 海外での赴任期間が長く、帰国がしばらく先になる場合は、日本で車を売却してから海外へ行くとよいでしょう。 車は、所有しているだけでも維持費がかかります。また、長期間にわたり車を動かさないと、車に不具合が起きる可能性があります。このようなことから、海外に赴任するときは車の売却も選択肢の1つとして覚えておくとよいでしょう。 車を知人に貸す 日本に帰国する予定がわかっている場合や海外での赴任期間が短い場合は、信頼できる友人や知人に車を貸すのも1つの手段です。 あらかじめ、洗車やメンテナンスなども行うことを条件に友人や知人に貸せば、コンディションの維持が可能です。日本に戻ってきたときに車検やメンテナンスなどをしなくても、すぐに運転できるでしょう。ただし、信頼できる人に預けなければ、傷ついたり故障したりする可能性があるため、貸し出す人は慎重に選ぶ必要があります。 海外赴任時の車をどうするのかの判断基準 海外赴任するときに車をどうするか悩んだとき、何を判断基準としたらよいのでしょうか。具体的なポイントを紹介します。 期間 海外への赴任期間が長く、日本に帰国する予定がしばらく先になる場合は、車を売却してから赴任したり、車を現地に持っていったりするとよいでしょう。 海外赴任の期間が短い場合や家族を日本に残して単身で海外に行く場合は、家族や知人に預けることをおすすめします。 費用 車は保有しているだけで、自動車税、メンテナンス費、駐車場代などの費用がかかります。このような費用(維持費)を気にするのであれば、車を売却してから海外に行くほうがよいでしょう。 現地の環境 赴任先の環境によっては、ハンドルの位置が逆になることがあります。また、現地の法基準を満たしていない可能性もあります。そのため、現地の道路環境や交通事情にあわせて、車を持っていくか、日本に置いていくか、売却するか決めましょう。 まとめ 海外へ赴任するときに日本で乗っていた車をどうするかは悩むポイントの1つです。海外の赴任先(現地)に車を持っていくかどうかは、海外赴任の期間や家庭の事情など、総合的に考えて判断しましょう。

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