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イタリアを代表するスーパースポーツカーメーカーのランボルギーニ。高性能なモデルを製造するランボルギーニを維持するためにはどのくらいの費用がかかるのでしょうか。今回は、ランボルギーニの維持費や内訳、費用の目安について解説します。 ランボルギーニの特徴 ランボルギーニ(Automobili Lamborghini)は、世界的に高い人気を誇るスーパースポーツカーを製造しているイタリアの自動車メーカーです。 半世紀以上にわたる歴史の中で350 GT、Miura、Espada、Countach、Diablo、Murciélago、Reventón、Sesto Elemento、Veneno、Centenarioなど、さまざまなモデルを販売してきました。 2019年に発表された限定生産63台のLamborghini Sián FKP 37では、初めてハイブリッド技術を導入。スーパースポーツカーならではの卓越したパフォーマンスをそのままに、環境にも配慮したモデルとなっています。 ランボルギーニは、時代の変化に対応しながら、今もなおスーパースポーツカーを作り続けています。 ランボルギーニの維持費の内訳 ランボルギーニを維持するためには、燃料代、税金、任意保険、メンテナンス、車検など、さまざまな費用がかかります。ここからは、ランボルギーニを維持するためにかかる費用の内訳について解説します。 燃料代 燃料代は車種や使用燃料などによって変わりますが、ここではランボルギーニを代表するモデル「ガヤルド(2003年式)」でシミュレーションします。 ガヤルドの燃費は、年式やグレード、走り方などによって異なりますが、平均するとおおよそ6.0km/Lです。1年間に1万km走行する場合、必要な燃料は1,666L。ハイオクガソリンの単価180円だとした場合、1年間にかかる燃料代は29万9,880円です。燃料代だけで1年に約30万円かかることになります。 自動車税 自動車税は、エンジン排気量によって税額が決まる税金です。初年度登録から13年以上が経過すると重課の対象となります。古い年式のランボルギーニを購入するときは、自動車税の重課にも注意してください。 ランボルギーニ「ガヤルド(2003年式)」は、エンジン排気量が4,961cc、初年度登録から13年以上経過しているため、自動車税は10万1,200円です。 任意保険 自動車保険(任意保険)の保険料を大手ネット保険で見積もりしてみましょう。条件は次のとおりです。 【条件】年齢:30歳等級:6等級使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 【補償内容】対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円車輌保険:あり(限定タイプ) 上記の条件で見積もりしたところ、自動車保険の保険料は1年間で約12万円でした。なお、グレードや年式が異なる場合は保険料も変わるため参考程度にお考えください。 車検 車検の費用について見てみましょう。下記は、ディーラーで車検を受けた場合のシミュレーションです。 【ディーラー車検の場合】自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)※2024年時点、離島以外の地域の場合自動車重量税:3万7,800円(24ヶ月)※車輌重量1.5t未満印紙代:1,800円車検基本料金:約8万円(点検・検査・代行費用)合計:13万7,250円 ※車検基本料金は内容や整備工場などにより変動します 上記の車検費用は、初年度登録から18年以上経過しているモデルで試算した金額です。年式やグレードが異なる場合は、車検費用も異なることに注意してください。また、この車検費用は車検にかかる最低限の費用のため、部品交換や整備・調整をした場合は別途追加料金がかかります。 メンテナンス費用 ランボルギーニのメンテナンスには、次の項目があります。 ・洗車・ワイパーゴム交換・ウォッシャー液・冷却水の補充・エアコンフィルターの交換・ヘッドライトのバルブ交換・エンジンオイル交換・オイルフィルター交換・ブレーキオイル交換・エアクリーナー交換 など このような費用がかかることから、年間10万円程度のメンテナンス費用がかかります。また、タイヤ交換をしたときは、20〜30万円程度の費用が追加で必要です。 ランボルギーニの年間維持費はいくら? ランボルギーニの維持費をまとめると次のようになります。 ・燃料代:約30万円・自動車税:10万1,200円・任意保険:約12万円・メンテナンス費:約10万円〜40万円・車検:約7万円(2年毎のため約14万円の半額分)合計:約69万1,200円〜99万1,200円 この試算合計は、車を維持するためにかかる最低限の費用です。ローンで車を購入したり、駐車場を契約したりすると、別途費用がかかります。 ランボルギーニの維持費が高いと思った時の対処法 ランボルギーニの維持費は、一般的な乗用車と比べると高いため、維持するのが大変だと感じる方も多いでしょう。ランボルギーニを維持するのが大変だと思ったときは、車を売却して新しい車に乗り換えるのも1つの方法です。 ランボルギーニを売却する際は、ランボルギーニの歴史や各モデルの特徴に詳しく、古い年式のモデルの査定・買取も得意としている買取店に依頼すると高く売れる可能性が高くなります。 まとめ イタリアを代表するスーパーカーであるランボルギーニは、お金に変えられない魅力がある車です。しかし、ランボルギーニを維持するためには多額のお金が必要となります。今まで頑張ってランボルギーニを維持し続けてきたものの、「もう維持するのは無理」と思ったときは、売却して新しい車に乗り換えるので検討するとよいでしょう。
日産を代表するスポーツセダン「スカイライン」。長い歴史をもつ、日本を代表する名車の1つです。今回は、日産の代表車種のスカイラインの維持費がどのくらいかかるのか解説します。「スカイライン」の購入を検討している方は参考にしてみてください。 ▼モデル別の維持費はこちらで解説していますR30 スカイラインの維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説R31 スカイラインの維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説R32 スカイラインの維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説R33 スカイラインの維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説R34 スカイライン GT-R の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説R35 スカイラインGT-Rの維持費はどのくらい?内訳と安く押さえる方法を解説 スカイラインの特徴 日産 スカイラインは、1957年の初代誕生から半世紀以上の歴史があり、多くのユーザーから「憧れのクルマ」として愛されてきたプレミアムスポーツセダンです。また、スカイラインは最先端技術を採用し、進化し続けているのも特徴となっています。 ここで、各世代のスカイラインの特徴を振り返っていきましょう。 1957年 初代(ALSI型)スカイライン:最高出力の60馬力エンジンを搭載し、当時の国産車最速の最高速度125km/hを誇ったモデル。「運転する喜び」を感じられるセダンは、人々の憧れの存在でした。 1963年 2代目(S50型)スカイライン:1964年の第2回日本グランプリに出場した「スカイラインGT」は、ポルシェ904GTSを7周目で抜き去るという離れ業を成し遂げました。「羊の皮を着た狼」ともいわれる世代です。 1968年 3代目(C10型)スカイライン:3代目スカイラインは、グランドツーリングを楽しむクルマというイメージが定着したモデル。そのボクシーなスタイリングから、「ハコスカ」の愛称で親しまれています。 1972年発売 4代目(C110型)スカイライン:「ケンとメリーのスカイライン」の広告シリーズがヒットし、「ケンメリ」とも呼ばれるスカイライン。累計販売台数は歴代最高の約67万台を記録し、ベストセラーとなりました。 1977年発売 5代目(C210型)スカイライン:「SKYLINE JAPAN」のメッセージとともにデビューした5代目スカイライン。1980年にはターボエンジン搭載車を追加し、省燃費・高性能・低公害・静粛性を妥協なく追及し、80年代が求める新しいGTの姿を実現しました。 1981年発売 6代目(R30型)スカイライン:ポール・ニューマンを広告キャラクターに起用した世代。「走りを追い求める真のGT」の道を歩みました。また、8年ぶりとなる4バルブDOHCエンジン搭載の2000RSを追加したことで「走りのスカイライン」が復活しました。 1985年発売 7代目(R31型)スカイライン:高級スポーティサルーンを目指し、C10以来搭載されてきたL20型からRB20エンジンに変更されました。また、世界初の4輪操舵システム「HICAS(ハイキャス)」を搭載しています。 1989年発売 8代目(R32型)スカイライン:走行性能の徹底的に追求し、ボディサイズを縮小して躍動感のある斬新なスタイリングのボディになりました。また、4輪マルチリンクサスペンションをはじめとする新機軸を多数搭載。16年ぶりに「GT-R」が復活し、レースで再び無敵の存在となりました。 1993年 9代目(R33型)スカイライン:居住性と快適性にスポーツ性を合わせ持つ「卓越した走りの本流グランドツーリングカー」をコンセプトとし、ボディサイズを拡大しながらも、軽量化や重量配分の改善を行いました。 1998年 10代目(R34型)スカイライン:ホイールベースと全長を短縮して剛性を向上させました。新たなボディは"DRIVING BODY"と名づけられ、現在でも車好きから高く評価されています。 2001年 11代目(V35型)スカイライン:従来のスポーツの概念を一変させたスカイラインです。どのような走行状況や路面状況でも常にフラットな姿勢を保ちつつ、快適に速く走るフラットライド思想をもとに、コンパクトなV型6気筒エンジンをフロントミッドシップに搭載した新世代「FMパッケージ」を採用。「プレミアムスポーツセダン」として劇的に進化しました。 2006年 12代目(V36型)スカイライン:「魅惑・洗練・高性能」をコンセプトに、新たに「VVEL」を組み込んだV型6気筒エンジンを搭載。高剛性ボディやアルミ高強度材を多用した新設計のサスペンション、世界初の4輪アクティブステア(4WAS)など、スカイラインらしさを取り入れました。 2014年 13代目(V37型)スカイライン:世界初のステアバイワイヤーを実現した「ダイレクトアダプティブステアリング」や圧倒的な走行性能とトップレベルの環境性能を両立した「インテリジェントデュアルクラッチコントロール」によるハイブリッドパワートレインを採用した13代目スカイライン。日産のセーフティシールドコンセプトを体現する「全方位運転支援システム」を全グレードに標準装備し、世界最高レベルの安全性能も実現しました。 スカイラインの維持費の内訳 日産 スカイラインを維持するためには、燃料代・自動車税・任意保険料の支払い、車検やメンテナンスなどを受けなければなりません。ここからは、スカイラインの維持費の内訳を解説します。 燃料代 燃料代は、世代やエンジンごとに異なりますが、各世代の燃費を平均すると10km/L弱です。1年間に1万キロ走行する場合、燃料が1,000L以上必要となるため、燃料代は17万5,000円以上かかるでしょう。運転の仕方やモデルによって燃費は異なるため参考程度に考えてください。 自動車税 自動車税は、エンジンの排気量によって税額が決まります。日産 スカイラインのエンジン排気量は、1.5L〜3.8Lと幅広く、世代やグレードによって自動車税額が異なります。ここでは、エンジン排気量別の自動車税額を一覧にしました。スカイライン購入時に参考にしてみてください。 【エンジン排気量別自動車税額(初年度登録から13年以上経過して重課された場合)】・1.0L超〜1.5L以下:3万9,600円・1.5L超〜2.0L以下:4万5,400円・2.0L超〜2.5L以下:5万1,700円・2.5L超〜3.0L以下:5万8,600円・3.0L超〜3.5L以下:6万6,700円・3.5L超〜4.0L以下:7万6,400円 このように年式が古いスカイラインになると自動車税が重課され、税額が割高になります。スカイラインを購入するときは初年度登録から何年経過しているのかを事前に調べておきましょう。 任意保険 任意保険の保険料を大手ネット保険で見積もりしてみましょう。 【条件】年齢:30歳等級:6等級使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 上記の条件で各世代ごとに見積もりしたところ、自動車保険料は1年間で約4万〜8万円でした。なお、GT-Rのほうが保険料が高い傾向にあります。車種・グレード・年式が異なる場合は、保険料も異なるため、参考程度に考えてください。 車検 車検の費用について見てみましょう。 【ディーラー車検の場合】自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)※2023年時点、離島以外の地域の場合自動車重量税:3万2,800円〜5万400円(24ヶ月)印紙代:1,800円車検基本料金:約8万円(点検・検査・代行費用)合計:約13万2,250円〜14万9,850円 ※車検基本料金は内容や整備工場などにより変動します スカイラインは長い歴史をもつモデルのため、世代によっては初年度登録から13年もしくは18年経過していて、重量税が重課されている場合があります。また、この車検費用は車検にかかる必要最低限の費用です。部品交換や整備・調整をした場合、追加料金がかかります。 メンテナンス費用 スカイラインは、次のメンテナンスをしながら維持することになります。 ・洗車・ワイパーゴム交換・ウォッシャー液・冷却水の補充・エアコンフィルターの交換・ヘッドライトのバルブ交換・エンジンオイル交換・オイルフィルター交換・ブレーキオイル交換・エアクリーナー交換・イグニッションコイル交換・MFD液晶パネルの交換 など これらの費用がかかるため、年間10万円程度のメンテナンス費用がかかるでしょう。また、タイヤ交換をしたときは、10万円〜20万円程度の費用が追加で必要となります。なお、メンテナンス費やタイヤ交換代金は、世代やグレードなどによって異なるため参考程度にお考えください。 スカイラインの年間維持費はいくら? スカイラインの維持費をまとめると次のようになります。 ・燃料代:約17万5,000円・自動車税:3万9,600円〜7万6,400円・任意保険:約4万〜8万円・メンテナンス費:約10万円〜30万円・車検:約6万6,125円〜7万4,925円(2年毎のため約13万2,250円〜14万9,850円の半額分)合計:約42万725円〜70万6,325円 上記は、車を維持するためにかかる最低限の費用です。ローンで車を買ったり、駐車場を契約したりした場合、別途費用がかかります。また、年式やグレードなどが異なる場合は、それぞれの費用が異なります。 スカイラインの維持費が高いと思った時の対処法 スカイラインの維持費が高いと感じたときは、スカイラインを売却して新しい車に乗り換えるとよいでしょう。 日本を代表するスポーツセダンのスカイラインの買取額は、世代やグレードによって異なります。スカイラインの中でも人気が高いのは、ハコスカやケンメリなどの旧車、スポーツモデルのGT-Rです。これらのスカイラインは、購入したときの金額以上の査定額になる可能性もあります。そのため、スカイラインを専門としている業者に売却することで、より高値で売却できるでしょう。 まとめ 日本を代表するスポーツセダンのスカイラインは、長い歴史があるだけでなく、レースでの実績や映画で使われるなど、世界的に知られているモデルです。 ただし、スカイラインを維持するためには、さまざまな面でお金がかかるため、保有し続けるのが大変だと感じる方も多いでしょう。維持費が大変だと思ったときは、スカイラインを売却して新しい車に乗り換えるのも検討してみてください。 スカイラインは、世代やグレードにより異なりますが、高値で売却できる可能性が高いモデルです。旧車を専門としている買取店なら高価買取が期待できるため、スカイラインを売却するときは旧車王にご相談ください。
RX-7 FC3Sは、ロータリーエンジン搭載の代表的なスポーツカーの1つです。購入したものの予想以上に維持費がかかり、手放してしまうケースもあります。80年代から90年代のスポーツカーの魅力が詰まったモデルですが、乗り続けるには多くの維持費がかかることを理解しておくことが不可欠です。 今回は、FC3Sの維持費について詳しく解説します。ロータリーエンジンならではの注意点や詳しい内訳も紹介しますので、維持が可能かどうかの判断にぜひ役立ててください。 FC3Sの特徴 1985年から1992年にかけて販売された2代目サバンナRX-7 FC3S。力強いロータリーエンジンとキビキビしたハンドリングが特徴のピュアスポーツカーです。短めのホイールベースが優れたコーナリング性能をもたらし「曲がる・走る・止まる」のバランスに優れています。 人気漫画「頭文字D」での活躍や、塊感のあるデザインと近年のモデルではみられないリトラクタブルライトが、多くの人の心を掴みました。また、年式による大胆なデザイン変更やエンジン出力の向上、特別仕様車の設定など7年間で進化を遂げたモデルでもあります。 ファンから「FC(エフシー)」の愛称で親しまれており、登場から30年以上が経過した今でも高い人気を誇る1台です。 FC3Sの維持費の内訳 ここからは、FC3Sの維持費について5項目に分けて紹介します。具体的な費用のイメージを掴むために役立ててください。 燃料代 FC3Sはレギュラーガソリンモデルです。燃費は10・15モードで7.7km/L、実燃費で6.51km/L程度といわれています。燃費が悪いことで知られるロータリーエンジンを搭載したピュアスポーツカーとしては、及第点ではないでしょうか。 燃料代のシミュレーション結果は以下のとおりです。 1ヶ月通勤で1,000キロ走行したと仮定した場合、消費するガソリンは153.61L、ガソリン代は2万6,129円(*1)、年間換算で31万3,548円(*2)ほどになる計算です。 *1 燃費は6.51km/Lで算出*2 2024年3月12日のレギュラーガソリン1Lあたりの平均価格170.1円で算出 自動車税 FC3Sは総排気量1,308ccですが、ロータリーエンジンは高出力の特性上、1.5倍で計算します。つまり、1,308×1.5=1,962ccとなり、1クラス上の1.5L〜2.0L以下の自家用自動車に該当します。2024年3月現在の基本税額は3万9,500円/年です(新車登録が2019年9月30日以前の場合)。 しかし、1985年〜1992年が初年度登録の場合、13年以上経過した15%の重課対象のため、4万5,400円/年がかかります。スペックだけでは見えにくい部分のため、購入を検討する際には注意が必要です。 任意保険 FC3Sの任意保険料を、大手ネット型保険で見積もりをとった結果、約4万1,000円でした。設定した条件と補償内容は以下のとおりです。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで)人身障害:あり(車内のみ補償)人身障害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車輌保険:なし 今回の見積もりでは、車輌保険をつけられませんでした。車輌保険は、クルマの時価を参考に保険金を決めるのが一般的です。FC3Sは時価がごく少額であり、希少性があるものの保険においては考慮されないケースがほとんどです。なお、車輌保険をつけられる可能性がゼロではないため、気になる場合は加入する保険会社に確認しましょう。 車検 FC3Sを自家用自動車で登録した場合の車検代は、10万7,750円です。内訳は以下のとおりです。 自賠責保険(24ヶ月):1万7,650円自動車重量税:3万7,800円(24ヶ月)※初年度登録から18年以上経過で算出印紙代:2,300円 ※認定工場の場合車検料:5万円合計:10万7,750円 ※車検料は、内容や整備工場などによって増減します FC3Sは最終型でも30年以上経過したクルマのため、自動車重量税が重課されます。また、ロータリーエンジンは構造の特性上専門知識が必要です。納税は2年ごとですが、信頼できる店舗を複数探し相見積もりを取るなど、計画的に準備して負担を減らすように工夫しましょう。 メンテナンス費用 FC3Sのメンテナンス費用は、年間15万円程度です。具体的な項目は以下のとおりです。 ・洗車代・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・エンジンオイル交換代・プラグ交換代・ブレーキオイル交換代・オイルフィルター交換代・冷却水交換代・エアコンフィルター交換代 そのほか、走りが魅力のクルマゆえ、以下の項目が追加になる可能性があります。 ・リトラクタブルライトモーター交換代・タイヤ交換代・ハンドル交換代・Vベルト交換代・ブーツ交換代・オイル漏れ修理代・水漏れ修理代 リトラクタブルライトのモーター交換やタイヤ交換が必要となった場合、5万円以上はかかるでしょう。メンテナンスのための費用は、計画的に用意することが大切です。 FC3Sの年間維持費はいくら? FC3Sの年間維持費は、約60万円〜です。項目ごとの金額は以下のとおりです。 ガソリン代:31万3,548円自動車税:4万5,400円任意保険:4万1,000円車検:5万3,875円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費用:15万円(パーツ交換費用の有無で変動)合計:60万3,823円 1ヶ月に換算すると約5万円です。さらに、ローンで購入した場合は車輌本体の返済額が、駐車場を借りる場合は駐車場代がかかります。 FC3Sの維持費が高いと思った時の対処法 FC3Sはロータリーエンジンの力強い走りが魅力のピュアスポーツカーです。しかし、30年以上前のロータリーエンジン搭載車であるため、自動車税や自動車重量税が重課されます。維持するには相応の経済的余裕が必要です。 実際に所有しており維持費が高いと感じている場合は、手放すことも検討しましょう。FC3Sは多くのファンをもつクルマです。中古車市場で出回っている数も限られており、高く売却できる可能性があります。 まとめ FC3Sは操る楽しさを味わえる1台です。小気味よいハンドリングや、ロータリーエンジンならではのトルクフルな加速は、長く憧れの存在として輝きを放っています。 ただし、維持費は年間60万円以上と、簡単に維持できるクルマとはいえません。ガソリン代や車検代など、最低限必要な費用だけでなく、各パーツの交換費用が追加される可能性もあります。 維持が難しい場合は、思い切って手放すのも1つの手段です。ファンから支持されているモデルのため、予想を大きく超える高額査定となるかもしれません。今回紹介した維持費を目安に、購入や売却を検討してみてください。
プレミアムブランドであるレクサスのフラッグシップモデル「LS」は、高級感に溢れ、走行性能や静粛性などに優れているセダンです。今回は、レクサス LSの維持費用やその内訳について解説します。プレミアムセダンのLSを検討中の方は参考にしてみてください。 レクサスLSの特徴 レクサス LSは、レクサスブランドの理念である「高級の本質」を追求し、ときめきとやすらぎに満ちた時間を提供するために、乗る人の心に響く車づくりを念頭に開発されたフラッグシップセダンです。 外装・内装のデザインに強いこだわりがあるだけではなく、エンジン、トランスミッション、プラットフォーム、サスペンションなど、さまざまな部分に先進システムを取り入れています。優れた生産技術と熟練の匠の技によって細部までこだわって作られたモデルです。 レクサスLSの維持費の内訳 レクサス LSの維持には、燃料代、税金、任意保険、メンテナンス、車検など、さまざまな費用がかかります。レクサス LSを維持するためにかかる費用や内訳を解説します。 燃料代 燃料代は、年式やグレードなどによって変わります。ここでは、初代LSの初期モデル「LS460(2006年式)」でシミュレーションします。 LS460の燃費は9.1km/Lで、使用燃料はハイオクガソリンです。1年間に1万km走行する場合、必要な燃料は1,098L。ハイオクガソリンの単価を180円とした場合、1年間にかかる燃料代は19万7,640円です。 自動車税 自動車税は、エンジン排気量によって税額が決まります。また、初年度登録から13年以上が経過すると重課の対象となり、自動車税が割高になります。古い年式のLSを購入するときは、自動車税の重課にも注意してください。 LS460はエンジン排気量が4,608ccで、初年度登録から13年以上経過しているケースが多いため、自動車税は10万1,200円かかるでしょう。 任意保険 自動車保険(任意保険)の保険料を大手ネット保険で見積もりしてみましょう。条件は次のとおりです。 【条件】年齢:30歳等級:6等級使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 【補償内容】対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円車輌保険:あり(限定タイプ) 上記の条件で見積もりしたところ、自動車保険の保険料は1年間で12万4,103円でした。なお、グレードや年式が異なる場合、保険料が変わるため参考程度にお考えください。 車検 車検の費用について見てみましょう。ここでは、ディーラーで車検を受けた場合のシミュレーションとなっています。 【ディーラー車検の場合】自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)※2024年時点、離島以外の地域の場合自動車重量税:4万5,600円(24ヶ月)※車両重量2t未満印紙代:1,800円車検基本料金:約8万円(点検・検査・代行費用)合計:14万5,050円 ※車検基本料金は内容や整備工場などにより変動します 上記の車検費用は、初年度登録から13年以上経過した場合の金額です。年式やグレードが異なる場合は、車輌重量や重量税額が変わるため注意してください。また、この車検費用は車検にかかる必要最低限の費用です。部品交換や整備・調整をした場合は、別途料金がかかります。 メンテナンス費用 レクサス LSのメンテナンスには、次の項目があります。 ・洗車・ワイパーゴム交換・ウォッシャー液・冷却水の補充・エアコンフィルターの交換・ヘッドライトのバルブ交換・エンジンオイル交換・オイルフィルター交換・ブレーキオイル交換・エアクリーナー交換 など 上記を踏まえると、年間10万円程度のメンテナンス費用がかかるといえます。また、タイヤ交換をしたときは、追加で20万円程度の費用がかかるでしょう。 レクサスLSの年間維持費はいくら? レクサス LSの維持費をまとめると次のようになります。 ・燃料代:約20万円・自動車税:10万1,200円・任意保険:約12万円・メンテナンス費:約10万円〜30万円・車検:約7万5,000円(2年毎のため約15万円の半額分)合計:約59万6,200円〜79万6,200円 上記は、車を維持するためにかかる最低限の費用です。ローンで車を購入した場合や駐車場を契約した場合は、別途費用がかかります。 レクサスLSの維持費が高いと思った時の対処法 レクサス LSの維持費は、時間が経過すると税金が重課されたり、交換しなければならない部品が増えたりするため、維持するための費用が年々高くなっていきます。 LSを維持するのが大変だったり、維持費が高いと感じたりしたときは、車を売却して新しい車に乗り換えることも検討してみてはいかがでしょうか。 LSは、高級感があるフラッグシップセダンという側面だけでなく、レクサスブランドならではの高い信頼性により、時間が経過しても高額査定となりやすいモデルです。もし、LSを売却しようと考え始めたときは、LSの歴史に詳しく、古い年式のモデルの買取を得意としている買取店で売却するとよいでしょう。 まとめ レクサスのフラッグシップセダン「LS」は、プレミアムブランドのラグジュアリーセダンと比較されるほどの質感と走りを兼ね備えているモデルです。しかし、プレミアムセダンらしい質感や走りを維持し続けるためには、定期的な点検やメンテナンス、車検や部品交換などの維持費をかける必要があります。 LSの維持費は、他の乗用車と比べると高い傾向にあることから、維持し続けるのが大変だと思う方も多いでしょう。LSの維持が大変で、売却を検討される際には、年式が古いクルマやラグジュアリーカーを得意としている業者へのご依頼をおすすめします。
エンジンやヘッドライト、オーディオなど、車には電気を使う部品が数多く搭載されています。バッテリーが上がってしまうと、こうした電装品が使えなくなり車を動かせなくなります。それでは、どのような理由で車のバッテリー上がりが起こってしまうのでしょうか。今回は、バッテリーが上がる理由や上がらないようにする対策などについて解説します。 車のバッテリー上がりの原因と対策 車のバッテリーが上がってしまう原因はさまざまです。まずはバッテリー上がりの原因や対策について紹介します。 エアコンやライトなどの過度な使用 エアコン、ヘッドライト・ルームランプ、ナビ・オーディオなどの電装品の電力使用量がバッテリーに蓄積された電気量を上回ると、バッテリーが上がります。 電装品を過度に使用しないためにも、車から降りるときは、エアコン、ライト類、ナビ・オーディオなどをオフにしましょう。 走行距離が短い 1回の走行距離が短いとバッテリーが上がる可能性が高くなります。 車のバッテリーはエンジンが動くことで発電するため、走行距離が短いと使用量より発電量が少なくなり、バッテリーが上がってしまいます。日頃の運転で短距離走行が多い場合は、週1回以上は1時間ほど運転し続けるようにしましょう。 しばらく車に乗っていない しばらく車に乗っていないと、バッテリーが上がる可能性が高くなります。 前述のとおり、エンジンが回る力によってバッテリーは蓄電します。車を動かさないと充電されないだけでなく、自然放電によってバッテリーが徐々に減ってバッテリーが上がってしまうのです。 車を動かさない日が続いた場合は、しばらく走行してバッテリーを充電しましょう。 バッテリーが劣化している バッテリーそのものが劣化することによって、バッテリーが上がる場合があります。バッテリーは、充放電を繰り返すうちに劣化が進み、充電や放電の性能が低下します。 バッテリーの寿命の目安は3年前後であるため、前回の交換から3年程度経過したらバッテリーの性能をチェックし、必要に応じて交換しましょう。費用がかかるからといって劣化したまま使用し続けると、バッテリーが上がって車が動かなくなることもあります。そうなるとロードサービスを利用することになり、余計に費用がかかる可能性もあるため、バッテリーは適切な頻度で交換しましょう。 車のバッテリーが上がったときの対処法 バッテリー上がりの原因と対策について解説しましたが、突然起きてしまった場合には、どのように対処すればよいのでしょうか。バッテリー上がりの対処法を紹介します。 ジャンプスターターを使う バッテリーが上がったときに、ジャンプスターターを使ってエンジンをかけるという方法があります。 ジャンプスターターとは、車用のポータブルバッテリーを使って電力を供給し、エンジン始動を手助けする機器のことです。カー用品店や通販サイトなどで購入できます。車に乗る頻度が低く、バッテリー上がりが心配な場合は、ジャンプスターターを用意しておくとよいでしょう。 他の車から電力を供給する 他の車から電力を供給してもらってエンジンをかけるのも手段の1つです。 ただし、車によっては他の車に電力を供給したり電力を受けたりできないため、取扱説明書で確認してから行うようにしてください。 バッテリーを充電する 車のバッテリーを充電するのも対処法の1つです。ただし、車のバッテリーを充電するための装置が必要です。取扱説明書をよく読み、適切な方法で充電しましょう。 ロードサービスに依頼する ロードサービスを手配してエンジンを動かしてもらったり、整備工場やディーラーなどに車を運んでもらったりするのも方法の1つです。 バッテリー上がりによって車が停止した場所や車の状態によっては、ジャンプスターターを使用したり、他の車を使うことができなかったりします。このようなときは、ロードサービスに依頼して対応してもらいましょう。 車のバッテリーが上がったときの修理・交換費用 車のバッテリーが上がってしまうと、充電性能が落ちたり、バッテリーが劣化したりするなどの症状が現れます。バッテリーが上がってしまったときは、応急処置だけでなく、その後も使い続けることができるかディーラーや整備工場などで点検してください。 バッテリーの症状によって点検や修理の費用は異なります。主な修理費用は次のとおりです。 ・バッテリーの充電:数千円前後・バッテリーの交換:数千円〜数万円(アイドリングストップ対応バッテリーは割高になる可能性が高い)・バッテリー液の補充:数千円程度※料金は依頼する整備工場やディーラー、バッテリーの種類や修理内容などによって異なります。 車のバッテリーが上がったときのNG行為 車のバッテリーが上がると、焦ってしまい何度もエンジンをかけたり、バッテリー本体のケーブルを触ったり抜いたりしてしまうことがあるでしょう。そのような行動は事態の悪化を招く可能性があります。バッテリーが上がってしまったときのNG行動について解説します。 エンジンを何度もかける 何度もエンジンをかけようとすると、残りわずかなバッテリーの電力を消費してしまいます。エンジン始動を何度もトライしたくなるかと思いますが、バッテリーに必要以上の負荷をかけないためにも、少し時間をおいてから再度エンジンをかけるようにしてください。 もし、時間をおいてもエンジンがかからないときは、バッテリーを充電したり、ジャンプスターターを使ってエンジンをかけたりしましょう。 放置する バッテリーが上がっているときにそのまま放置するのはやめましょう。放置すると劣化が進み、バッテリーの性能が下がってしまいます。 むやみにバッテリー周りを触る バッテリーが上がっているときにその周辺を触るのはやめましょう。 バッテリーが上がってしまいエンジンがかからなくなっても、バッテリーにはわずかに電力が残っている場合があります。むやみにバッテリーやその周辺を触ると感電する可能性があるため、取り扱いがわからないときはロードサービスを呼んだり、整備士に出張整備してもらいましょう。 車のバッテリー上がりは自然回復しない 車のバッテリーは、身の回りにある充電機器と同じように、充電しなければ機能しません。自然に充電されたり、機能が回復することはないため、定期的に車を動かしてバッテリーが上がらないようにしましょう。 まとめ 車のバッテリーは、車を動かしたり、ライトやオーディオなどの電装品を動かすために必要な部品です。バッテリーが上がって車が動かなくなってしまうことがないようにするためにも、定期的に車を動かし、バッテリーを充電しましょう。 また、バッテリーが上がってしまったときは、無理に再始動させたり、バッテリーに触れたりしないよう注意してください。取り扱い方がわからないときは、ロードサービスや出張整備を依頼しましょう。
イタリアに本拠地を置く自動車メーカーのマセラティは、個性的なスタイリング、ラグジュアリーなインテリア、優れた走行性能などが魅力の車を数多く生み出しています。マセラティの車を維持するためにかかる費用はどのくらいなのでしょうか。今回は、マセラティの維持費の目安と内訳を紹介します。 マセラティの特徴 マセラティ(Maserati)は、唯一無二の個性的な車を生産しているイタリアの自動車メーカーです。マセラティならではのスタイル、テクノロジー、高級感などにより多くの人々を魅了しています。広く知られているモデルは、デザインをはじめ、パフォーマンス、快適性、優雅さ、安全性など、さまざまな観点から高く評価されており、イタリアを代表するラグジュアリースポーツカーとして今でも高い人気を誇ります。 かつては、スポーツカーをメインとしていましたが、近年ではSUVやセダンなどラインナップを拡大しています。 マセラティの維持費の内訳 マセラティを維持するためにかかる費用は、燃料代、税金、任意保険、メンテナンス、車検などです。ここからは、マセラティを維持するためにかかる費用の内訳について解説します。 燃料代 燃料代は、車種や使用燃料などによって変わりますが、マセラティを代表するモデル「グラントゥーリズモ」、「グランカブリオ」、「3200GT」などでは、ハイオクガソリンを使用します。 燃費は各モデルごとに異なりますが、平均すると約6.0km/L前後です。1年間に1万km走行する場合、必要な燃料は1,666L。ハイオクガソリンの単価180円だとした場合、1年間にかかる燃料代は29万9,880円です。燃料代は、運転方法や走る場所によって変わるものの、約30万円はかかるでしょう。 自動車税 自動車税は、エンジン排気量によって税額が決まります。また、初年度登録から13年以上が経過すると重課の対象となるため、年式が古いマセラティを購入するときは注意してください。 ここでは、マセラティを代表するモデル「グラントゥーリズモ」、「グランカブリオ」、「3200GT」の自動車税を紹介します。 ・3200GT(エンジン排気量:3,216cc/1998年式 ベースグレード):6万6,700円(重課後の税額)・グラントゥーリズモ(エンジン排気量:4,691cc/2009年式 Sオートマチック):10万1,200円(重課後の税額)・グランカブリオ(エンジン排気量:4,691cc/2010年式 ベースグレード):10万1,200円(重課後の税額) このように初年度登録から13年以上経過したモデルは、通常の税額より割高となります。マセラティの自動車税額は、モデルによって異なりますが、おおよそ10万円前後かかるといえるでしょう。 任意保険 自動車保険(任意保険)の保険料を大手ネット保険で見積もりしてみましょう。条件は次のとおりです。 【条件】 年齢:30歳等級:6等級使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 【補償内容】対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円車輌保険:なし 上記の条件で見積もりしたところ、自動車保険の保険料は1年間で6万〜8万円程度でした。(※)なお、今回のシミュレーションでは、車輌保険を付帯していません。車輌保険を付帯すると保険料が変わるため注意してください。なお、車種・グレード・年式が異なる場合や車両保険の有無で保険料は異なります。 ※「自動車税」で例に挙げたモデルでシュミレーションを実施しております。 車検 車検の費用について見てみましょう。ここでは、ディーラーで車検を受けた場合のシミュレーションしています。 【ディーラー車検の場合】自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)※2024年時点、離島以外の地域の場合自動車重量税:4万5,600円または5万400円(24ヶ月)※車両重量2t未満印紙代:1,800円車検基本料金:約8万円(点検・検査・代行費用)合計:14万5,050円〜14万9,850円 ※車検基本料金は内容や整備工場などにより変動します 「自動車税」で例に挙げたモデルをもとに、初年度登録から13年および18年以上経過していると仮定して試算しました。車種やグレードが異なる場合は、車検費用も異なるため注意してください。また、こちらは車検にかかる必要最低限の費用です。部品交換や整備・調整をした場合は追加料金がかかります。 メンテナンス費用 マセラティの主なメンテナンス項目は、次のとおりです。 ・洗車・ワイパーゴム交換・ウォッシャー液・冷却水の補充・エアコンフィルターの交換・ヘッドライトのバルブ交換・エンジンオイル交換・オイルフィルター交換・ブレーキオイル交換・エアクリーナー交換 など これらの費用がかかるため、年間10万円程度のメンテナンス費用がかかると考えられるでしょう。また、タイヤ交換をしたときは、20万〜30万円程度の費用が追加で必要です。 マセラティの年間維持費はいくら? マセラティの維持費をまとめると次のようになります。 ・燃料代:約30万円・自動車税:約10万円・任意保険:約6〜8万円・メンテナンス費:約10万円〜40万円・車検:約7万5,000円(2年毎のため約15万円の半額分)合計:約63万5,000円〜95万5,000円 ここでの試算の合計は、車を維持するためにかかる最低限の費用です。ローンで車を買ったり、駐車場を契約したりした場合、別途費用がかかります。また、車種やグレードなどが異なる場合は、それぞれの金額が異なります。 マセラティの維持費が高いと思った時の対処法 マセラティは、ガソリン代や税金などが高くなりやすく、年式が古いモデルほどかかる費用が高くなります。そのため、マセラティを維持するのが年々大変になっていく可能性があります。どうしても維持が難しい場合には、売却するのも1つの手でしょう。 マセラティを高く売りたいのであれば、年式が古い車の査定や買取を専門としていて、マセラティの走行性能や高級感を高く評価できる買取店で売却することをおすすめします。 まとめ マセラティは、優れた走行性能や高級感などを両立している高級車です。しかし、マセラティを維持し続けるためには、多額の費用がかかるため、維持するのが大変だと感じる方もいるでしょう。マセラティの維持が大変だと思ったときは、売却も視野に入れてよいかもしれません。せっかくの愛車を手放すのであれば、その価値を熟知している買取店に依頼しましょう。
「都市工学スカイライン」のキャッチコピーでハイソカー路線へ舵を切ったR31スカイライン。実際に手にした際の維持費が気になる方もいるのではないでしょうか。どれだけ魅力的なモデルでも、維持費がいくらかかるのかを理解せずに購入すると、維持できずに結局は手放すことになりかねません。 そこで今回は、R31スカイラインの維持費について詳しく解説します。燃料代や自動車税、保険料といった内訳も詳しく紹介しますので、現実的に維持できそうかどうかの判断に役立ててください。 R31スカイラインの特徴 R31スカイラインは、1980年代の日産を象徴するモデルです。1985年に4ドアセダンとして発表され、1986年には2ドアクーペのGTSが登場しました。当時のトレンドを反映した直線的なボディラインと、スポーツクーペを体現したデザインが特徴です。 Bピラーによってボディ剛性を高めつつ、サッシレスなドアでスタイリッシュさを強調しています。また、4ドアセダンモデルと変わらないホイールベースにより、クーペでありながら後席に十分な居住性を実現しました。 エンジンは直列6気筒DOHCで、2,000ccのニッサンECCS(電子制御燃料噴射システム)を採用し、低燃費とパフォーマンスの両立を実現しています。ターボチャージャーのタービンに軽量なセラミックを採用したセラミックターボを搭載することにより、ターボラグの軽減に成功しました。 GT-Rグレードが存在しない時代のモデルでありながら、現在でも熱狂的なファンをもつR31スカイラインは、80年代を象徴するデザインとモータースポーツへの参戦により、スカイラインの歴史や伝統の根幹を作る役割を果たしました。 また、限定生産モデルや高性能グレードのラインナップは、コレクターズアイテムとして高い価値を持ちます。 R31スカイラインの維持費の内訳 ここからは、R31スカイラインの維持費について、5つの項目に分けて詳しく金額を解説します。 ※金額は、1988年式 GT 型式:E-HR31を例に算出 燃料代 R31スカイラインGTは、レギュラーガソリンモデルです。燃費のベンチマークである10・15モードは1991年に定められたためカタログ数値は不明ですが、実燃費は9km/L程度といわれています。登場から30年以上経過した旧車のなかでは、十分な燃費といえるでしょう。 具体的な燃料代をシミュレーションした結果は、以下のとおりです。 1ヶ月通勤で1,000キロ走行したと仮定すると、消費するガソリンは111.1L、ガソリン代は1万8,977円(*1)、年間で換算すると22万7,724円(*2)ほどかかる計算です。 *1 燃費は9km/Lで算出*2 2024年3月4日のレギュラーガソリン1Lあたりの平均価格170.8円で算出 自動車税 R31スカイラインは、1.5L〜2L以下の自家用自動車に該当するため、2024年3月現在の基本税額は3万6,000円/年です。(新車登録が2019年10月1日以降の場合)しかし、1988年が初年度登録の場合、13年以上経過した15%の重課対象のため、4万5,400円/年がかかります。 任意保険 R31スカイラインの任意保険料を、大手のネット型保険で見積もりをとった結果、約4万2,400円/年でした。見積もりの条件と具体的な補償内容は以下のとおりです。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約:なし人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院時諸費用特約:なし車輌保険:なし 一般的な補償内容を付けても、大きな負担になるような金額にはなりませんでした。しかし、車輌保険が付帯できない可能性があります。中古車市場では評価の高いR31スカイラインですが、一般的な任意保険では、その価値は考慮されないため0円と算出されるケースが多々みられます。以上の内容から、車輌保険は付帯できない場合がある点には注意が必要です。 車検 R31スカイラインを自家用乗用車で登録した場合の車検代は、10万7,750円です。それぞれの金額は以下のとおりです。 自賠責保険(24ヶ月):1万7,650円自動車重量税:3万7,800円(24ヶ月)※初年度登録から18年以上経過で算出印紙代:2,300円 ※認定工場の場合車検料:5万円合計:10万7,750円 ※車検料は、内容や整備工場などによって増減します R31スカイラインは、30年以上の歴史をもつクルマのため、自動車重量税の重課対象です。納税の頻度は2年に1回なものの、予想以上に高額な納税が必要にならないように、あらかじめ確認しておきましょう。 メンテナンス費用 R31スカイラインのメンテナンス費用は、年間5万円程度が目安です。メンテナンスの主な内容は以下のとおりです。 ・洗車代・ワイパーゴム交換・ウォッシャー液絵交換・エンジンオイル交換・ブレーキオイル交換・オイルフィルター交換・冷却水交換・エアコンフィルター交換・オイル漏れ修理・水漏れ修理 なお、購入したクルマの状態によっては、以下の内容も追加で必要になる可能性があります。 ・ドア周りのゴム交換・エンジンベルト交換・タイミングベルト交換・バッテリー交換・タイヤ交換 製造から30年以上が経過した旧車は、より丁寧なメンテナンスが必要です。加えて、R31のパーツは探すこと自体が困難なケースも想定されます。取り寄せたり、ほかのパーツで代用したりすれば、費用はかさむでしょう。 R31スカイラインの年間維持費はいくら? R31スカイラインの年間維持費は、約41万円〜です。項目別の金額は以下のとおりです。 <自家用車登録のR31スカイライン年間維持費>ガソリン代:22万7,724円自動車税:4万5,400円任意保険:4万2,400円車検:5万3,875円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費用:5万円(パーツ交換費用の合算有無で変動)合計:41万9,399円 1ヶ月あたり3万4,950円ほどです。さらに、ローンや駐車場代などの費用を見積もって、維持費を計算する必要があります。 R31スカイラインの維持費が高いと思った時の対処法 R31スカイラインの維持費は、旧車としては現実的な範囲といえます。しかし、快適に乗り続けるためには、手を掛ける必要があるのも事実です。ガソリン代やオイル交換など、乗り方でおさえられる部分はありますが、全体からみるとわずかな金額です。 想定外の出費がかさんでしまったり、維持費が負担に感じたりした場合、思い切って手放すことも考えてみましょう。R31スカイラインは、1980年代のレトロな雰囲気と高い走行性能により、多くのファンがいるモデルです。中古車市場での需要は衰えを知らず、高く売却できる可能性を秘めています。 まとめ R31スカイラインは、当時の日産の技術を集約したクルマです。その魅力は、R32や33、34とGT-Rがグレードに設定されたモデルにも負けないものがあります。また、フロントから真っ直ぐに伸びたボディラインは、見ていて飽きがきません。 なお、維持費は3万4,950円と、近年のモデルよりも負担が大きいです。実際に手にしてみて、負担に感じる場合は乗り換えることも選択肢の1つでしょう。
住所に変更があった場合は、車検証の住所変更が必要です。しかし、手続きを忘れており、車を売却する際に住所変更していないことに気づくケースもあるでしょう。 こうした場合、車の売却は可能なのでしょうか。この記事では、住所変更をしない問題点や、車検証の住所が異なる場合の売却方法などについて解説します。 車検証の住所変更をしなくても売却はできる? 車検証の住所変更をしなくても、所定の書類を添付すれば車を売却できます。しかし、本来は住所に変更があってから15日以内に車検証の住所変更が必要です。 住所変更しない場合、50万円以下の罰金が科せられる可能性があります。車検証の住所変更をしなくても売却できるとはいえ、法律違反に該当するため、住所が変わった際は速やかに手続きをしましょう。 参考:道路運送車両法「12条」「109条の2」 車検証の住所変更をしない問題点 車検証の住所を変更しないと、自動車税の納税通知書が旧住所に届きます。納税が必要なことは理解していても、通知書が届かなければ納税を忘れてしまう可能性があります。 納税通知書が届く時期は5月上旬〜中旬頃で、納税の期日は5月31日です(地域によっては6月30日)。5月31日を過ぎると延滞金が発生することに加え、自動車税が未納なことを理由に買取を断られる可能性もあります。 また、リコールの通知も車検証の住所に送付されるため、担当者に新住所を伝えていない限りは、旧住所に案内が届くでしょう。リコールの内容によっては、実施しないと車検に通らないうえに、車の安全性にも関わります。 予期せぬトラブルを防ぐためにも、車検証の住所を変更しましょう。 車検証の住所変更の方法 車検証の住所変更は、現住所を管轄する陸運局で手続きします。住所変更の必要書類は以下のとおりです。 1.住民票2.登記簿謄本 ※車が法人名義の場合3.車庫証明書4.印鑑 ※認印可5.車検証6.申請書(第1号様式)7.手数料納付書8.自動車税申告書9.委任状 ※代理人が手続きする場合 6〜8の書類は陸運局で入手できるため、手続き当日に記入して提出しましょう。車庫証明書は以下の書類を揃えて、保管場所を管轄する警察署に申請します。 ・自動車保管場所証明申請書・保管場所標章交付申請書・車庫の所在図・配置図・保管場所使用承諾証明書 ※保管場所が私有地の場合は保管場所使用権原疎明書面(自認書) 申請してから交付されるまでには3〜4日程度かかります。また、住所変更の手続きの流れは以下のとおりです。 1.保管場所を管轄する警察署で車庫証明書を取得する2.車検証の住所と現住所のつながりを証明する書類を取得する3.必要書類を持参して陸運局で手続きする 陸運局の受付時間は土日祝日を除く9時頃〜16時頃までです。時間の都合上、平日に手続きすることが難しい場合は、委任状を用意すれば家族や知人、業者などに手続きを代行してもらうことも可能です。 なお、住所変更する際は以下の手数料が発生します。 ・車庫証明書:2,500円程度・住所変更の手数料:350円・ナンバープレート代:2,000円程度 管轄の陸運局に変更がない場合は、ナンバープレートを交換する必要がないため、ナンバープレート代は発生しません。 車検証の住所が異なる場合の売却方法 車検証の住所と現住所が異なる場合は、住所のつながりを証明する公的な書類が必要です。引っ越した回数によって用意する書類が異なります。車検証の住所が異なる場合の売却方法と必要書類について紹介します。 1回引っ越した場合 車検証の住所から1回引っ越した場合は、住民票によって住所のつながりを証明できます。車を売却する際は、申請書に実印を押印するため、印鑑証明書が必要です。 本来、印鑑証明書と車検証に記載されている住所は一致している必要があります。しかし、車の住所変更をしていない場合、印鑑証明書に記載されているのは現住所のため、車検証の住所と一致しません。 住民票には旧住所と現住所が記載されているため、住所のつながりを証明できます。なお、住民票は発行されてから3ヶ月以内のものを用意する必要があります。 2回以上引っ越した場合 車検証の住所から2回以上引っ越しをしている場合は、戸籍の附票が必要です。戸籍の附票とは、戸籍が作成されてから現在にいたるまでの住所歴を確認できる書類のことです。 たとえば、A町からB町に引っ越したのにもかかわらず、住所変更せずにC町へ転居した場合に住所のつながりを証明できます。車が法人名義の場合は「商業閉鎖登記簿謄本等」を用意する必要があります。 また、戸籍の附票の代わりに「住民票の除票」でも住所のつながりの証明が可能です。住民票の除票とは、引っ越しにより住民登録が削除された住民票のことです。転出先や移転年月日が記載されており、前住所を管轄する役所で入手できます。 戸籍の附票は本籍地がある役所や行政サービスコーナーの窓口でしか入手できないため、出向くことが難しい場合は住民票の除票を利用しましょう。なお、マイナンバーカードを保有している場合は、コンビニ交付で戸籍の附票を入手できます。 まとめ 車検証の住所変更をしていなくても、住民票や戸籍の附票などの住所のつながりを証明できる書類を添付すれば、車を売却できます。 ただし、15日以内に住所変更をしないと法律違反になり、50万円以下の罰金が科せられる可能性があります。自動車税の納税通知書やリコールの通知も旧住所に届いてしまうため、車をすぐに売却しない場合は、ひとまず車検証の住所変更をしましょう。 なお、自動車販売店では車検証の住所変更の代行を実施しています。平日に陸運局で手続きできない場合は、自動車販売店に代行を依頼しましょう。
車検切れの状態では公道を走行できないため、レッカー移動で車を整備工場に持ち込もうとしている方もいるでしょう。レッカー移動は、けん引する車のタイヤを道路に転がす必要があるため、無車検運行に該当します。 ただし、所定の申請を行えば、レッカーで車検切れの車を移動させることが可能です。この記事では、車検切れ車のレッカー移動や、業者にけん引を依頼した場合の費用などについて紹介します。 車検切れでもレッカー移動は可能 車検切れの車は、レッカー移動で整備工場や車検場に持ち込むことが可能です。ただし、車検切れの車は公道を走行できないため、レッカー移動するには仮ナンバーを取得する必要があります。 仮ナンバーとは、取り付けると一時的に公道の走行が許可されるナンバープレートのことです。車検切れの車をレッカー移動させる際は、前輪または後輪を公道に転がす必要があるため、無車検車運行に該当します。 しかし、仮ナンバーを取得すれば、公道でどちらかのタイヤを転がしても無車検運行に該当しません。車検切れの車をレッカー移動させたい場合は、事前に仮ナンバーを取得しましょう。 また、レッカー移動する際は自賠責保険も必要です。未加入の状態でレッカー移動すると「無保険車運行」に該当するため、注意しましょう。 積載車で移動させるのも方法の1つ レッカー車ではなく、積載車で車検切れの車を整備工場や車検場に持ち込む方法もあります。積載車は車体を完全に荷台へ載せるため、レッカー車のようにタイヤを公道に転がす必要がありません。そのため、仮ナンバーを取得せずに整備工場や車検場に車を持ち込めます。 また、積載車はレンタカー会社で借りられるものの、現行の運転免許では「車輌総重量3.5t未満」かつ「積載量2t未満」の車しか運転できません。積載車は車輌総重量が5t以上のものがほとんどのため、運転するには準中型以上の免許が必要なことに留意してください。 ただし、2007年6月1日までに運転免許を取得した場合は、普通免許でも以下の積載車を運転できます。 ・車輌総重量:8t未満・最大積載量:5t未満 なお、積載車を所有している整備工場もあります。自分で積載車を運転できない場合は、車検の予約時に積載車での引き取りが可能かどうか相談しましょう。 レッカー移動にかかる料金の目安 レッカー移動には、基本料金に加えて1kmごとにけん引料が発生します。 料金の目安は以下のとおりです。 ・基本料金:1万円〜1万5,000円程度・けん引料:1kmあたり700〜800円程度 たとえば、15km先の整備工場までレッカー移動をJAFに依頼した場合は、2万4,080〜2万8,830円のレッカー費用がかかります。※JAF非会員の場合 【内訳】※2024年3月時点・基本料:8,380円・吊り上げ作業料:4,750円 ※タイヤロックにより4輪吊り上げる場合は+4,750円・けん引料:1万950円(1kmあたり730円) レッカー移動を依頼する場合は、目的地までの距離を事前にチェックしておきましょう。 ただし、車検切れでレッカー移動をJAFに依頼する際は、仮ナンバーが必要です。レッカー移動は料金が発生するため、自走できる場合は業者に依頼せず、自分で運転して車を持ち込むことをおすすめします。 なお、高速道路を走行する場合や時間帯が深夜な場合は、追加料金が発生します。 レッカー移動に必要な仮ナンバーの取得方法 仮ナンバーは、車の保管場所や目的地などを管轄する役所で取得する必要があります。続いて、レッカー移動に必要な仮ナンバーの取得方法を紹介します。 必要書類 仮ナンバーの取得に必要な書類は、以下のとおりです。 ・自動車臨時運行許可申請書・車検証・自賠責保険証明書 ※有効なもの・運転免許証 自動車臨時運行許可申請書は、申請者や車の情報のほかに、目的地までの経由地を記入する必要があります。役所に用意されているため、申請当日に入手して記入しましょう。 また、仮ナンバーの使用期間をカバーしている自賠責保険も必要です。 自賠責保険は、基本的に車検満了日の1ヶ月後に切れるよう加入されているものの、仮ナンバーを取得する頃には保険期間が過ぎているケースもあります。たとえば、仮ナンバーを3日間使用したい場合、以下では取得できません。 車検満了日:2024年3月30日自賠責保険の保険期間:2024年4月30日仮ナンバー取得予定日:2024年4月29日 未加入の状態では仮ナンバーを取得できないため、事前に保険会社の窓口や代理店で自賠責保険に加入しましょう。 手続きの流れ 仮ナンバーの手続きは、以下5ステップで完了します。 1.自賠責保険に加入する2.必要書類を揃える3.市役所で申請する4.仮ナンバーを受け取る5.仮ナンバーを取り付ける 仮ナンバーは最大5日まで使用できます。使用できる期間が決まっているため、使用期間を考慮して車検の段取りを組みましょう。 また、使用期間が終わったら5日以内に、市役所へ返却する必要があります。たとえば、3月10日から3日間申請した場合、3月18日までに仮ナンバーを返却しなければなりません。 期限までに返却しなかった場合は、6ヶ月以下の懲役もしくは30万円以下の罰金が科せられる可能性があるため、注意が必要です。 車検切れの車で走行したときの罰則 車検切れの車で公道を走行した場合、違反点数が6点加算されるほか、6ヶ月以下の懲役もしくは30万円以下の罰金が科されます。 累計点数が6点に達すると、免許停止になります。前歴があったり累計点数が多かったりする場合は、免許取消処分が下されるため注意が必要です。 また、自賠責保険の保険期間が過ぎている場合は、無車検運行に加えて「無保険運行」にも該当します。無車検運行と無保険運行では、併合罪に該当するため、1年6ヶ月以下の懲役もしくは80万円以下の罰金が科されます。 より厳しい罰則が下されるため、車検切れの車で公道を走行しないようにしましょう。 なお、車をガレージに保管したままの状態や所有地を走行する場合、罰則はありません。 参考:道路運送車両法「第58条」「第108条の1」・刑法 第9章 併合罪「第47条」「第48条」 車検切れの車は速やかに車検を受ける 車検切れの車は、もう一度車検を受ければ公道を走行できます。車検が切れた状態で長い間放置すると、消耗品や部品が劣化し車検費用が高額になる傾向があるため、すみやかに車検を受けましょう。 また、車検切れでも自動車税は課税されている状態です。車に乗る予定がない場合は、運輸支局で一時的に車の登録を抹消したり、売却したりして自動車税の課税を止めましょう。 まとめ 車検切れの状態では公道を走行できないため、車をレッカー移動させるには、市役所で仮ナンバーを取得する必要があります。車検切れの車をレッカー移動で整備工場や車検場に持ち込みたい場合は、必要書類を揃えて仮ナンバーを取得しましょう。 また、積載車の場合はけん引する車のタイヤを道路に転がす必要がないため、仮ナンバーを取得する必要がありません。整備工場によっては、積載車を所有しているケースがあるため、引き取りが可能かどうか車検の予約時に相談しましょう。
車内の温度上昇を防ぐ効果を期待して取り付けるサンシェードは、本当に効果があるのでしょうか。今回はサンシェードを取り付けたときの効果や選び方について解説します。サンシェードを取り付けることを検討している方は参考にしてみてください。 車のサンシェードとは サンシェードとは、フロントガラスの内側や外側に取り付ける日避けです。また、サンシェードのタイプによっては、フロントガラスに加え、運転席と助手席の窓まで覆うタイプもあります。 いずれも日差しが車内に入り込むのを防ぐことを目的としているため、車を止めておく場所の環境に応じて適切なサンシェードを選ぶことが大切です。 車のサンシェードの効果 サンシェードには、車内の温度を上昇しにくくしたり、インテリアパーツの劣化を抑えたりする効果があります。ここからは、サンシェードの主な効果を3つ紹介します。 車内の温度上昇を抑える サンシェードには、車内の温度を上昇させにくくする効果があります。ただし、室内の温度上昇を緩やかにする効果しかないため、車内の温度上昇を完全に防ぐことはできません。 JAFのユーザーテストの結果によると、サンシェードを装着しても、室内温度が50度前後にまで上昇することが明らかとなっています。 それでは、サンシェードはどこの温度上昇を抑えることができたのでしょうか。それはダッシュボードです。ダッシュボードの表面温度は、サンシェードの有無で20度近くの差が出ています。 このようなテスト結果からも、サンシェードは室内温度の上昇を緩やかにし、ダッシュボードの温度上昇を抑える効果しかないといえるでしょう。 強い日差しによる内装パーツの劣化を抑える ダッシュボードやインパネなど、室内の雰囲気や質感に影響する内装パーツは、日光によって劣化しやすいパーツです。 内装のパーツは、サンシェードを装着すると直射日光を避けられるため、劣化を抑えることができます。樹脂パーツや色褪せしやすいカラーのインテリアの場合には、サンシェードは有効といえるでしょう。 凍結を防げる サンシェードには、内側の窓に取り付けるタイプだけではなく、外側に取り付けるタイプもあります。 外側に取り付けるサンシェードであれば、フロントガラスの凍結を防ぐことができます。温度差が激しい季節や冬場のフロントガラスの凍結を防止したいのであれば、外側に取り付けるサンシェードがおすすめです。 車のサンシェードのタイプと取り付け方 車のサンシェードには、どのような種類があるのでしょうか。ここからは、サンシェードのタイプや取り付け方などについて紹介します。 吸盤タイプ 吸盤タイプは、サンシェードに付いている吸盤をフロントガラスの内側に張り付けて装着します。 吸盤タイプのサンシェードは、バリエーションが多く手軽に購入することが可能です。ただし、吸盤の跡が残ってしまうことがあるため、内窓を汚したくないのであれば、吸盤タイプは避けた方がよいでしょう。 内装パーツに挟むタイプ 内装パーツに挟むサンシェードは、フロントガラスと窓枠の隙間にサンシェードを差し込んで、バイザーでサンシェードを押さえるタイプです。 また、フロントガラスのサイズとサンシェードの大きさが合っていれば、フロントガラスとピラー(窓枠のフレーム)の隙間にサンシェードを差し込むだけで固定することもできます。 ただし、しっかりと固定されていない場合、サンシェードがずれ落ちてしまうことがあります。 傘タイプ 傘タイプは、折り畳み傘のようにコンパクトに収納できるサンシェードです。 使い方は、傘タイプのサンシェードを広げ、フロントガラスを内側から覆うように固定するだけとなっています。操作が簡単で、コンパクトに収納できることから近年人気が高まっています。 静電気を利用するタイプ 静電気を利用するタイプのサンシェードは、ガラスの表面に発生している静電気を利用して取り付けます。 ガラスが吸盤の跡で汚れないといったメリットがありますが、ガラスにホコリやごみなどが付着していると取り付けられないという点がデメリットです。 静電気を利用して取り付けるサンシェードは、定期的に車内の窓をキレイにしているユーザーにおすすめといえるでしょう。 外側に取り付けるタイプ 外側に取り付けるサンシェードは、外側からフロントガラスを覆うタイプです。夏場の日差しだけでなく、冬場のガラス凍結を防ぐこともできます。 外側から取り付けるサンシェードの固定方法は、サンシェードの端をドアに挟んだり、ドアミラーにひっかけたり、ホイールに固定したりするなど、サンシェードの種類によって異なります。 外側に取り付けるサンシェードは、車内から取り付けるサンシェードより手間がかかるものの、夏場も冬場も役立つことが特徴です。 車のサンシェードの選び方 車のサンシェードは、素材やサイズなどを基準に選びましょう。ここからは、サンシェードを選ぶときのポイントについて紹介します。 素材で選ぶ サンシェードの素材には、アルミ材やメッシュ材などがあります。 アルミ材は、光を反射させられるため直射日光を防げることがメリットです。メッシュ材は小さな穴が空いているサンシェードのため、日陰を作れるだけでなく通気性にも優れています。ただし、メッシュ材は日光を反射しにくいため、車内の温度上昇を抑えられません。 駐車時に車内の温度上昇を抑えるためにサンシェードを購入するならアルミ材、日陰を作ることや通気性に優れるサンシェードが欲しいのであればメッシュ材がおすすめです。 ガラスサイズに合ったものを選ぶ サンシェードは、ガラスのサイズに合ったものを選びましょう。ガラスのサイズに合っているサンシェードを選ばないと、正しく取り付けられず日光が室内に入ってしまい、室内の温度が上昇してしまいます。 カー用品店やインターネットなどで販売されている汎用タイプのサンシェードを購入する場合は、サンシェードが車のガラスサイズに適合しているか確認してから買いましょう。 デザインで選ぶ サンシェードには、キャラクターが描かれているものもあります。銀色のサンシェード以外のものを選びたい場合には、キャラクターが描かれているものや色が付いたタイプを選ぶとよいでしょう。 車のサンシェードの注意点 サンシェードには、車内の温度上昇を防止する効果がありません。そのため、サンシェードを装着しているからという理由で、エンジンを止めて車内に子どもを残すことがないようにしてください。 サンシェードは、ダッシュボードが高温になるのを抑えるのに有効なアイテムです。室内の温度を下げたい場合には、窓を開けたり、エアコンをつけたりするなどの対策が必要となります。 サンシェードを使うときには、サンシェードの効果をしっかりと理解したうえで利用しましょう。 また、サンシェードを取り付けたまま走行してしまうと違反になることもあります。そのため、車を走らせるときやサンシェードを使わないときは取り外しておきましょう。 さらに、カーテンを取り付けていたり、窓にタオルを挟んだまま走行したりするのも違反となるため、視界を妨げるおそれがあるものを取り付けたまま車を走らせないよう注意してください。