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走行性能と快適性をあわせもち、登場から30年以上経過した今も愛されているR33スカイライン。R33の維持費はどれくらいかかるのか、気になっている方もいるのではないでしょうか。 維持費を確認しないまま購入すると、維持ができなくなって手放すことになりかねません。 そこで今回は、R33スカイラインの維持費について詳しく解説します。維持費の目安を確認し、購入の判断に役立ててください。 R33スカイラインの特徴 1993年に登場したR33スカイラインは、ユーザーからの不評を買った一方で、多くの新機能を導入した革新的なモデルです。 先代のR32よりも、全長が140mm長くなり全幅も125mm拡大し、ボディが大型化しました。その結果、デザイン面については「大きい」「太った」「おとなしく見えすぎる」といった批判的な意見が噴出。しかし、現在においては、広い室内空間と優れた衝突安全性を実現した端正なスタイルが高い評価を受け、人気が高まっています。 また、1995年に登場したGT-Rには電動式後輪操舵システム「スーパーHICAS」と、電子制御トルクスプリット式4輪駆動システム「アテーサE-TS」が搭載され、優れた走行性能を実現しました。ニュルブルクリンクサーキットで、先代モデルのR32より21秒もタイムを縮めたことが何よりの証拠です。また、280psを発生させる6気筒ターボのRB26DETTエンジンは、5速MTと相まって運転する楽しさをドライバーに感じさせてくれるでしょう。 R33スカイラインの維持費の内訳 ここからは、R33スカイラインに必要な維持費を5つに分けて、具体的な金額を解説します。※金額は、1993年式 R33スカイライン GTS25tタイプMを例に算出 燃料代 R33スカイライン GTS25tタイプMは、IC付きターボを備えたRB25DET型エンジンのハイオクガソリンモデルです。10.15モードのカタログ数値で10.2km/L、実燃費は約7km/Lといわれています。走りが楽しめるモデルとしては、納得できる燃費といえるでしょう。 燃料代を具体的にシミュレーションした結果は、以下のとおりです。 1ヶ月通勤で1,000キロ走行したと仮定すると、消費するガソリンは142.8L、ガソリン代は2万5,814円(※1)、年間で換算すると30万9,768円(※2)ほどかかる計算になります。 ※1 燃費は7km/Lで算出※2 2024年2月22日のハイオクガソリン1Lあたりの平均価格180.7円で算出 自動車税 R33スカイラインは、2L〜2.5L以下の自家用自動車に分類され、2024年2月現在の基本税額は4万5,000円/年です。しかし、初年度登録から13年を超えるケースが多いため、15%の重課税が適用されて年間5万1,700円がかかります。 任意保険 R33スカイラインの任意保険料を、大手のネット型保険で見積もりをとった結果、約6万7,000円/年でした。条件と保証内容は以下のとおりです。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身障害:あり(車内のみ補償)人身障害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車輌保険:なし スポーティなクルマとしては平均的な金額といえます。ただし、車輌保険を付帯できない可能性がある点には注意が必要です。R33スカイラインはプレミア価格が付く旧車ですが、一般的な任意保険では考慮されないため車輌価格が0円と算出されます。よって、車輌保険は付帯できない場合があります。 車検 R33スカイラインを自家用乗用車で登録した場合の車検代は、10万7,750円です。内訳は以下のとおりです。 自賠責保険(24ヶ月):1万7,650円自動車重量税:3万7,800円(24ヶ月)※初年度登録から18年以上経過で算出印紙代:2,300円 ※認定工場の場合車検料:5万円合計:10万7,750円 ※車検料は、内容や整備工場などによって増減します R33スカイラインは登場から30年以上経過した旧車のため、重量税が高めの設定です。車検は2年ごとですが、計画的に予算を準備する必要があります。 メンテナンス費用 R33スカイラインのメンテナンス費用としては、年間5万円程度を見込んでおくとよいでしょう。想定される内容としては、以下のとおりです。 ・洗車代・ワイパーゴム交換・ウォッシャー液交換・冷却水交換・エアコンフィルター交換・エアクリーナー交換・エンジンオイル交換・オイルフィルター交換・ブレーキオイル交換 R33スカイラインならではの走りを楽しむと上記の内容にプラスして、タイヤ代が加わるかもしれません。その場合、205/55R16のタイヤサイズのため、1万〜3万5,000円/本×4=4万〜14万円の追加を考慮する必要があります。 R33スカイラインの年間維持費はいくら? R33スカイラインの年間維持費は、約53万円となります。内訳の金額を含めた詳細は以下のとおりです。 <自家用車登録のR33年間維持費> ガソリン代:30万9,768円自動車税:5万1,700円任意保険:6万7,000円車検:5万3,875円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費用:5万〜19万合計:53万2,343〜67万2,343円 月額に換算すると、4万4,300〜5万6,000円ほどが必要な計算です。もし、ローンで購入した場合や月極駐車場を契約した場合、さらに費用がかかります。 R33スカイラインの維持費が高いと思った時の対処法 R33スカイラインの維持費は、決して安いとはいえません。30年以上前のクルマであるため、丁寧なメンテナンスが必要です。乗り方の工夫によって、ガソリン代をはじめとする消耗品の費用は多少抑えられます。 もし、あらゆる手を尽くしても維持費が高いと思った場合は、手放すことも1つの選択肢です。R33スカイラインはファンからの人気も高く、適切にメンテナンスされていれば、高く売却できる可能性があります。 まとめ R33スカイラインは、発表当時よりも現在のほうが高く評価されている1台です。当時は評価されなかった大型化によって後席の室内空間が確保されており、セダンとしての快適性は十分なものがあります。さらに、スカイラインならではの高い運動性能を5速MTで操る喜びは、ほかに変えられないものといえるでしょう。 ただし、維持費は1ヶ月に4万4,300〜5万6,000円ほどかかります。もし、維持費の部分で困った場合は、手放す選択も考えておきましょう。クルマは実車に触れてわかることが多いため、まずはいい状態のR33スカイラインがあるか情報収集から始めてみてはいかがでしょうか。
車検切れでも税金の支払いが必要なのか、気になる方もいるでしょう。車検切れでも一部の税金を支払う必要があり、所定の手続きを行わない限り納税義務はなくなりません。この記事では、車検切れの車に発生する税金や、支払いを停止させる方法などを紹介します。 車検切れでも自動車税の支払いは必要 車検切れでも自動車税を支払う必要があります。自動車税は、車の排気量に応じて4月1日時点の所有者に課せられる税金です。 車検の有無は考慮されないため、どのような状況でも4月1日時点の所有者宛に自動車税の納付書が送付されます。ただし、運輸支局で抹消登録をすれば自動車税の支払いを完全に停止させることも可能です。 車検切れの場合は重量税はかからない 車検切れの場合、重量税はかかりません。重量税は、車の重さや経過年数に応じて課される税金であり、車検時にまとめて2年分を支払います。 重量税は車検時に必要な法定費用であり、支払わないと公道を走行できません。しかし、車検を受けない場合は公道を走行しないため、重量税を支払う必要がないということになります。 車検切れの車を保管しておく場合は、自動車税しか発生しないことに留意してください。なお、車検切れの車は公道を走行できないため、被害者を補償する自賠責保険に加入する必要もありません。 課税保留制度によって一時保留となる場合がある 地域によっては「課税保留制度」が適用されるため、自動車税が一時保留となる場合があります。課税保留制度は、車検切れにより車を使用していないと自治体に判断された場合に、自動車税の支払いを一時的に保留する制度です。 課税保留制度により、5月を過ぎても「自動車税の納付書が来ない」といったケースもあります。たとえば千葉県は、4月1日時点で車検が切れている車に対して、納付書の送付を差し止めているため、課税保留制度が適用されている地域です。一方、京都府では車検が切れていても自動車税を支払わなければなりません。 このように課税保留制度が適用されない地域もあるため、自動車税の納付書が届いた場合は、すみやかに支払いましょう。納付期限を過ぎると、延滞金が発生するため注意が必要です。 参考:千葉県公式Webサイト「車検が切れている自動車の納税通知が届きません」・京都府公式Webサイト「府税Q&A:自動車税(種別割)」 車検を受ける際は保留分の自動車税の支払いが必要 保留された自動車税は、車検を受けるときに支払う必要があります。課税保留制度は、あくまでも自動車税の支払いを一時的に停止する制度であり、税額の減額や免除を行うわけではありません。 切れたまま数年経過している状態で再度車検を受ける場合は、以下のとおりあわせて最大4年分の自動車税を支払う必要があります。 ・最大3年分・今年度分(車検を受ける年) ただし、上記は一例であり自動車税は地方税のため、各自治体によって対応が異なります。保留された自動車税について不明点がある場合は、管轄の税事務所に問い合わせてみましょう。 使わない車の自動車税の支払いを停止する方法 自動車税の支払いを停止するには、運輸支局で抹消登録を行う必要があります。自動車税は4月1日時点の所有者に課されるため、支払いを止めたい場合は、3月31日までに手続きを行いましょう。 また、抹消登録には「一時抹消登録」と「永久抹消登録」の2種類があり、手続きの内容や必要書類が異なります。続いて、自動車税の支払いを停止する一時抹消登録と永久抹消登録について紹介します。 一時抹消登録 車検を受ける予定がある場合は、一時抹消登録をして一時的に自動車税の支払いを停止させます。一時抹消登録とは、一時的に車の登録を抹消し、ナンバープレートを運輸支局に返却することです。 公道を走行できないものの、自動車税の支払いを止めた状態で車を保管できます。ただし、公道を走行するには車検を受けて、運輸支局で再び車輌を登録しなければなりません。 一時抹消登録の手続きに必要な書類は、以下のとおりです。 ・所有者の印鑑証明書 ※発行から3ヶ月以内・所有者の実印・委任状 ※代理人に代行してもらう場合・車検証・申請書 第3号様式の2・手数料納付書・ナンバープレート前後・手数料 350円 手続き後は、運輸支局から「登録識別情報等通知書」が交付されます。登録識別情報等通知書は、車輌を再登録する際に必要なため、大事に保管しておきましょう。 永久抹消登録 車検切れの車に乗る予定がない場合は、永久抹消登録をして自動車税の支払いを停止させます。永久抹消登録とは、解体した後に車の登録を抹消する手続きのことです。業者に車の解体を依頼し、永久抹消登録をして自動車税の支払いを止めましょう。 永久抹消登録の手続きに必要な書類は、以下のとおりです。 ・所有者の印鑑証明書 ※発行から3ヶ月以内・所有者の実印・委任状 ※代理人に代行してもらう場合・移動報告番号と解体報告記録日のメモ・車検証・申請書 第3号様式の3・手数料納付書・ナンバープレート前後・手数料 移動報告番号と解体報告記録日は、車の解体後に業者から報告されます。報告を受けた際は、移動報告番号と解体報告記録日を必ず控えましょう。 また、永久抹消登録をした場合、本来であれば重量税の還付を受けられます。しかし、車検切れでは車検証の有効期限の残存期間がないため、重量税の還付金はありません。 まとめ 車検切れの場合でも、毎年自動車税を支払う必要があります。しかし、公道を走行するわけではないため、重量税の支払いや自賠責保険の加入は不要です。 また、地域によっては課税保留制度が適用されるため、一時的に自動車税の支払いが保留されます。自動車税の減免や免除を行うわけではないため注意しましょう。 自動車税の支払いを完全に停止させるには、運輸支局で抹消登録をする必要があります。車検切れの車を使用していない場合は、税金を抑えられるため必要書類を揃えて抹消登録をしましょう。
「中古車を購入したいけど、どこで買うのがいいかわからない」という人もいるのではないでしょうか。中古車を購入できる店は多いため、どこで買うべきか迷いますよね。 そこで今回は、中古車の購入先や購入先の選び方について詳しく紹介します。購入時の注意点や購入時に必要となる書類についても解説するため、中古車購入を考えている方はぜひ参考にしてください。 中古車の購入先 中古車の購入先には以下の種類があります。 ・ディーラー ・中古車販売店 ・サブディーラー ・オークションサイト ・中古車検索サイト ・個人売買 それぞれの購入先について詳しくみていきましょう。 ディーラー ディーラーは特定の自動車メーカーの車を販売するお店です。メーカーと契約を結んでおり直接車を仕入れています。メーカーの厳しい安全基準をクリアした車のみが販売されています。高品質な車が多い点は、購入者にとって安心できるポイントでしょう。 中古車販売店 中古車販売店では、ディーラーよりも安く車を購入できるケースが多いです。ディーラーの場合、自動車メーカーからの指示に基づいて価格を設定する必要がありますが、中古車販売店は店舗で金額を設定できます。 サブディーラー サブディーラーとは、特定のメーカーと契約を結んでいない自動車販売会社のことです。ディーラーとは異なり、複数のメーカーの車を販売しています。 オークションサイト オークションを行っているWebサイトで自分で欲しい車を落札する方法です。落札後は自分で車を引き取り、名義変更の手続きを行います。 具体的な流れは以下のとおりです。 ・中古車オークションを行っているサイトを探す(ヤフオク!、メルカリ、ラクマなど) ・オークションサイトに登録し、車種・メーカー・年式・走行距離などで検索し、欲しい車を見つける ・入札する ・落札できたら出品者と連絡を取り、車を受け取る日時や段取りを決める ・入金する ・納車されたら名義変更を行う 自分で手続きを進める自信がない方は、オークション代行業者の利用をおすすめします。入札から名義変更まで業者に依頼可能です。ただし、車の本体価格に加えて、消費税・入札料・成約料・自動車税・輸送費用などを支払う必要があるため、個人でオークションを利用するよりも費用がかさむことに注意しましょう。 中古車検索サイト 中古車検索サイトでは、車のメーカーや車名、地域、予算、年式、走行距離などの希望の条件を入力し、欲しい車を探すことができます。また、販売店での検索も可能なため、近くの店舗に実車があるかどうかの確認や、口コミ・評判の調査にも使えます。 個人売買 個人売買には2つの方法があります。知人から購入する方法とフリマサイトで購入する方法があります。売り主と直接やり取りできるため、価格交渉できたり中間業者を挟まないためにスムーズに連絡をとれたりする点がメリットです。 しかし、いずれにしても個人間で契約を行うため、事前に確認していた項目に不備が見つかるケースも少なくありません。たとえば、細かな傷が目立たないところについていたり、足回りのパーツに不具合が起きていたりするケースがあります。 また、売買時の手続きを自分で全て行わなければなりません。そのため、忙しい人や、車に詳しくない人に個人売買は向かないでしょう。 中古車の購入先の選び方 中古車の購入先は、以下のことを確認したうえで選びましょう。 ・サービスの充実度 ・相談しやすさ ・価格 それぞれ詳しく解説します。 サービスの充実度 販売店によってサービスの内容や質は異なります。返品保証や1年保証、点検サービスなど、サービスが充実している販売店で購入すれば安心してカーライフを楽しめるでしょう。 相談しやすさ 販売スタッフへの相談のしやすさも、中古車の購入先を選ぶうえで大切です。中古車は新車と異なり、以前に誰かが乗っていた車のため、同じ年式の同じ車種でも状態が異なります。 そのため、車の良い点・悪い点を正確かつ丁寧に教えてくれる販売店を選びましょう。悪い点もきちんと伝えてくれるお店であれば、購入後に思わぬトラブルが起こっても相談しやすいため、安心して契約できます。 価格 なるべく価格が安い店舗で購入したいという方は多いかと思います。しかし、問題があるために極端に価格が低く設定されている場合もあるため、なぜその金額なのかを聞いておくと安心です。 中古車購入時の注意点 中古車を購入するときの注意点は以下のとおりです。 ・スタッフやサイトの信頼性を見極める ・メンテナンスノートを確認する ・細かな傷まで入念にチェックする ・条件を明確にしてから探す それぞれ詳しくみていきましょう。 スタッフやサイトの信頼性を見極める 中古車を購入するときは、店舗のスタッフや購入サイトが信頼できるかしっかり見極めてから契約しましょう。店舗の公式ホームページや購入サイトに書かれている口コミだけでなく、SNSや友人・知人などの口コミも参考にすることをおすすめします。 メンテナンスノートを確認する メンテナンスノートは、法定点検などの内容を記録した定期点検整備記録簿とメーカーの保証書がセットになったものです。整備内容や修理をいつ行ったかが確認できます。車輌の状態を正確に把握するのに重要であるため、メンテナンスノートの有無は必ず確認しておきましょう。 細かな傷まで入念にチェックする 中古車を購入する際は、傷がないかしっかりチェックしましょう。もし購入後に傷や故障が見つかった場合、別途修理費がかかる可能性があります。また、購入後に傷がついた可能性を疑われ、補償を受けられないことも予想されます。 このようなトラブルを防ぐためにも、購入する際には傷がないか、ドアの開閉が問題ないか、エンジンはスムーズにかかるかなどを入念にチェックしましょう。 条件を明確にしてから探す 中古車を購入するときは、欲しい車の条件を明確にしてから探すと車選びがスムーズに進みます。購入前に車種や年式、走行距離、ボディーの色などを決めておきましょう。 中古車購入時の必要書類 普通車を購入する場合は、印鑑証明書と車庫証明書、軽自動車なら住民票と印鑑が必要です。ディーラーで以前乗っていた車を下取りして買い替える場合は、自動車税納税証明書とリサイクル券、譲渡証明書も求められます。 まとめ 今回は中古車の購入先や購入先の選び方について詳しく紹介しました。中古車を購入するにはディーラーや中古車販売店、サブディーラー、オークションサイトや個人売買などさまざまな方法があります。 オークションや個人売買は、自分で売買手続きや購入後の登録手続きをしなければいけないため、車に詳しくない方にはおすすめできません。 中古車販売会社やディーラーなどの店舗で購入する際は、サービス内容やスタッフの対応、価格などから自分に合う店舗を探して購入するようにしましょう。
車検切れの車を運転して、整備工場や車検場に持ち込もうとしている方もいるでしょう。車検切れの車を運転するには、仮ナンバーを取得する必要があります。 仮ナンバーを取り付けずに運転した場合は、罰則が科されるため注意が必要です。この記事では、仮ナンバーの必要性や取得方法、注意点などについて紹介します。 仮ナンバーとは 仮ナンバーとは、取り付けると一時的に公道を走行できるナンバープレートのことで、正式名称を「自動車臨時運行許可番号標」といいます。 仮ナンバーには一般用と業務用があり、それぞれ特徴が異なります。一般用がナンバープレートに赤い斜線が入っているのに対し、業務用は周囲が赤く囲われています。 個人で仮ナンバーを取得する場合は、赤い斜線が入っているナンバープレートを使用することを把握しておきましょう。なお、仮ナンバーは車検切れのほかに、ナンバープレートが盗まれた際や廃車にする車を移動させるときなどにも使われます。 車検切れのときに仮ナンバーが必要な理由 車検切れでは公道を走行できないため、車検を受けるには仮ナンバーを取得する必要があります。仮ナンバーを取り付けると、自分で運転して整備工場や車検場に車を持ち込むことが可能になります。 車検切れの状態で公道を走行すると、以下の罰則が科せられるため注意が必要です。 ・違反点数......6点・懲役/罰則......6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金・行政罰......30日間免許取消 参考:道路運送車両法「第58条」「第108条」 車検切れで検挙されると、違反点数が6点加算されるため、一発で免許停止処分が下されます。前歴が多かったり、累積点数が15点を超えたりする場合は、免許取消処分が下されることに留意してください。 仮ナンバーの取得方法 仮ナンバーは、必要書類を揃えて役所で取得する必要があります。必要書類や手続きの流れなどを把握して、スムーズに手続きを行えるようにしましょう。続いて、仮ナンバーの取得方法を紹介します。 必要書類 仮ナンバーの取得に必要な書類は、以下のとおりです。 ・車検証・自賠責保険証明書・身分証明証・自動車臨時運行許可申請書・認印 仮ナンバーを取得するには、有効な自賠責保険を用意する必要があります。自賠責保険は、車検満了の1ヶ月後に有効期限が切れるように加入されているケースがほとんどです。 そのため、車検切れの場合は自賠責保険の有効期限も過ぎている可能性があります。自賠責保険の有効期限が過ぎている場合は、新たに加入してから仮ナンバーを取得しなければなりません。 また、自動車臨時運行許可申請書には、申請者の氏名や住所などに加えて、以下を記入します。 ・運行の目的・運行する経路・運行の期間 手続きの流れ 仮ナンバーの手続きの流れは、以下のとおりです。 1.自賠責保険の有効期限を確認する2.役所に出向く3.自動車臨時運行許可申請書を記入する4.必要書類を提出する3.仮ナンバーを受け取る まずは、自賠責保険の有効期限を確認します。有効期限が過ぎている場合は、保険会社の窓口や保険代理店である自動車販売店、または整備工場などで自賠責保険に加入しましょう。 また、仮ナンバーは以下いずれかの役所で手続きする必要があります。 ・出発地・経由地・到着地 仮ナンバーは申請した当日に受け取れるため、取得日に合わせて車検の予約をしましょう。ただし、役所の受付時間内でしか申請できないため、平日の日中に手続きする必要があります。 費用 仮ナンバーの取得には、1車輌につき750円程度の手数料が発生します。地域によって金額が異なるケースもあるため、各自治体の公式Webサイトを確認しましょう。 また、自賠責保険の有効期限が過ぎている場合は、自賠責保険料が発生します。自賠責保険は1日単位での加入ができないため、月単位で契約する必要があります。 車検切れを理由に仮ナンバーを取得する際の注意点 仮ナンバーには、使用できる日数や用途が決められています。ルールを守れなかった場合は、罰則を受ける可能性があるため注意が必要です。続いて、車検切れを理由に仮ナンバーを取得する際の注意点を紹介します。 最長5日まで使用できる 仮ナンバーは「最長5日」まで使用できると、道路運送車両法35条で定められています。あくまでも車の移動や整備にかかる期間に対して、一時的に運行が許可されているだけのため、必要な日数分だけを申請しましょう。 また、仮ナンバーは使用する当日のほかに、前日からでも申請できます。使用する当日が早朝の場合は、前日に役所で申請しましょう。 申請経路しか走行できない 仮ナンバーは、あくまでも特例的に運行を許可しているだけのため、申請した経路以外は走行できません。走行できるのは、自動車臨時運行許可申請書に記入した経路に限られます。 また、申請した目的以外での使用も禁止されているため、買い物や通勤で車を運転できないことに留意してください。 決められた用途でのみ使用できる 仮ナンバーは、以下の車輌でしか使用できません。 ・普通自動車・小型自動車・自動二輪車 ※250cc以上・軽自動車・大型特殊自動車 大型特殊自動車には、ブルドーザーやロードローラーなどが該当します。原付や小型特殊自動車などは、仮ナンバーを取得できないことを把握しておきましょう。 期間満了後は5日以内に返却する 仮ナンバーは、使用期間が満了した日から5日以内に役所へ返却する必要があります。たとえば、3月1日から5日間取得した場合、3月10日までに返却しなければなりません。 返却しなかった場合は、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科される可能性があるため、注意しましょう。 参考:道路運送車両法「35条第6項」「108条」 また、仮ナンバーを失くしたり破損してしまった場合は、警察署に届け出なければなりません。1,000〜2,000円程度の弁償金を役所に支払う必要もあるため、使用期間中は適切に管理しましょう。 まとめ 車検切れでは公道を走行できないため、役所で仮ナンバーを取得する必要があります。仮ナンバーを取り付けていれば、自分で運転して整備工場や車検場に車を持ち込むことが可能です。 仮ナンバーを取得せずに公道を走行した場合は、以下の罰則を受けることになるため、注意しましょう。 ・違反点数......6点・懲役/罰則......6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金・行政罰......30日間免許取消 なお、ディーラーや自動車販売店によっては、積載車で車検切れの車を引き取りに来てくれるケースもあります。平日に仮ナンバーを取得できない場合は、ディーラーや自動車販売店に車検を依頼しましょう。
「ワゴン車は自分に合っているんだろうか」「検討の土台に挙げるべきか」など、次の1台としてワゴン車を考えている方は多いのではないでしょうか。ワゴン車は、広い荷室と乗用車としての快適性を兼ね備えた人気のボディタイプです。しかし、情報の取捨選択ができなければ車選びは失敗する可能性があります。 そこで今回は、ワゴン車の特徴や選び方について解説します。人気モデルや向いている人の傾向もお伝えするため、購入を検討すべきかどうか適切な判断ができるようになります。ぜひ最後までご覧ください。 ワゴン車とは ワゴン車とは、人と荷物の両方を快適に運ぶために作られた車のことです。荷馬車の人や荷物を載せるワゴンが発祥元といわれており、1970年代に商用車のバンを乗用車仕様にしたワゴン車が登場し、これまで発展してきました。 特徴は車内空間が広く、荷物の積載能力も高いことです。家族との旅行やレジャーなど、幅広い用途に対応できる車として、特に1990年代に市場を賑わせました。 2020年代に入った現在でも、多くのメーカーがワゴン車をラインナップに取り揃えており、ファンからの支持は高い状態にあります。 ワゴン車の種類 ワゴン車には、ボディタイプごとに大きく分けて5つの種類があります。それぞれの特徴についてみていきましょう。 ワンボックスワゴン ワンボックスワゴンは、キャブオーバー型ワンボックス車かつ乗用車登録(5ナンバー、3ナンバー)の車を指します。 人が乗るキャビン部分とエンジンルームが一体化した設計がされており、人や荷物のスペースにゆとりのあるモデルが多い傾向にあります。たとえば、トヨタのハイエースワゴンや日産キャラバンワゴンなどは、10名程度の乗車が可能です。 軽ワンボックスなどの乗車定員の少ないモデルを選ぶと広大な荷室が手に入るため、大きな家具やサーフボードなどの長尺物も問題なく載せられます。最近では、車中泊仕様にカスタムしたモデルも登場し、用途の幅はさらに広がっているワゴン車です。 ステーションワゴン ステーションワゴンは、セダンの快適性と運動性能を兼ね備えつつ、荷室の容量を拡張した車です。セダンベースのため、重心の低さを活かしてスポーツカーに迫るような運動性能をもつモデルもあります。 たとえば、スバルのレガシィやマツダのアテンザワゴンなどは、荷室部分が低いため積み下ろしが容易なことが特徴です。 快適性と積載能力のバランスが取れており、日常的な使用から週末のアウトドアまで、幅広いシーンで活躍します。 軽ワゴン 軽ワゴンはその名のとおり、ワゴンタイプの軽自動車です。なお、軽ワゴンのなかでも「トールワゴン」や「スーパーハイトワゴン」など、細かく種類が分かれています。 具体的なモデルとしては、スズキワゴンRやホンダN-BOXなど、セダンタイプよりも室内空間にゆとりがあり、後席の足元も広々としているモデルが軽ワゴンには豊富です。 後席に人が乗らない場合は、座席を倒すと広い荷室空間として使えるため、利用シーンに合わせて手軽にレイアウトを変更できます。 使い勝手と経済性のバランスに長けたワゴン車です。 トールワゴン 背の高い箱型のワゴンです。背の高さを活かした頭上空間により、開放感が感じられるほかコンパクトなボディサイズのモデルが多く、取り回しに優れている点などが特徴です。 例として、日産キューブやトヨタのポルテなどは、街中での取り回しのよさと広い室内空間で人気を博しました。 駐車スペースが限られていたり、街中での運転が日常的だったりする方に適しているワゴン車といえます。 ミニバン 背の高いボックスタイプのワゴン車がミニバンです。名前に「バン」と付きますが、エンジンルームが独立しており、乗用車専用設計のため、商用車のバンよりも乗り心地が優れています。 トヨタのヴォクシーや日産セレナなどをはじめ、スライドドア搭載車が多く、ファミリー層や介護が必要な人などに人気です。室内空間にも余裕があるため、多人数で移動したり荷物を載せたりするほか、使い方によっては車中泊もできます。 普段使いからレジャーまで対応できるワゴン車です。 ワゴン車が向いている人 1台の車に長く乗り続けたい人には、ワゴン車が向いているでしょう。なぜなら、乗車スペースと荷物スペースの両方が備わっており、ドライバーとして運転する楽しみを味わったり、乗る人が増えても快適に移動できたりするためです。 荷室が広くとられているモデルが多く、日常の買い物はもちろん、非日常を味わうためにアウトドアや旅行に行くときでも、荷物が載らなくて困ることもありません。 利用シーンを選ばず、何かを諦めなくてはいけないといったケースも少ないため、長く乗れる愛車をみつけたい方にワゴン車は適しているといえます。 ワゴン車の選び方 ワゴン車の選び方に関する6つの方法を紹介します。選び方を知っておくと候補のモデルを絞れるようになるため、ご自身の状況に照らし合わせながらチェックしてみてください。 用途で選ぶ ワゴン車はステーションワゴンからミニバンまで、さまざまなボディタイプがあります。どのような用途で使う機会が多いのかを踏まえて選びましょう。 たとえば、荷物を載せてドライブを楽しみたい方は、低重心で安定した走行ができるステーションワゴン、経済性を優先したい方は軽ワゴン、多人数での移動機会が多い方はミニバンが候補となります。 まずは「どの車を選ぶか」よりも「何をしたいのか」という用途で選ぶと、的確な車選びができるでしょう。 人気度で選ぶ 用途でボディタイプが絞れたら、人気のモデルを確認すると候補がみつけやすくなります。 ワゴン車は1つのカテゴリーでも選択肢が豊富です。たとえば、ミニバンだけでも片手では足りないほど多くのモデルがあります。 人気モデルをみると、ボディタイプがもっている特徴がより具体的に把握できます。どんな車があるのか迷った際には、人気度でワゴン車の魅力を探してみましょう。 予算で選ぶ 予算で選ぶ方法は大きく2つあります。モデルが決まってから予算で絞る方法と、予算からモデルを絞っていく方法です。 1つ目に具体的なモデルが絞れたら、自分の予算範囲に収まるかを確認しましょう。人気モデルは長期間に渡って販売される傾向にあるため、マイナーチェンジを繰り返しているケースがあります。同じモデルでも、1つ前の型はより安く手に入れられるかもしれません。 2つ目は最初に予算で絞って、どんなモデルが該当するのかを確認する方法です。似た装備を搭載した車同士でも、モデルによっては手頃な価格になっている場合があります。 手元資金を多く残せれば、購入後のカスタマイズ費用にあてたり、メンテナンスパックを追加できたりと、使い道の選択肢は広がります。予算を計画的に見積もったうえでワゴン車を選びましょう。 荷物の荷室容量で選ぶ 載せたい荷物の量が把握できている場合は、数字で比較できる荷室容量で選ぶ方法が有効です。数字が大きくなるほどに多くの荷物を載せられるため、ワゴン車としての満足度は高まります。 インターネットで「モデル名+荷室容量」と検索すれば詳細を確認できます。気になるモデルの情報を集めて比較しましょう。 ただし、荷室の形状は縦方向に広いのか、横方向に広いのかなどはモデルによって異なるため、現物や写真で確認したほうが後悔せずに済みます。 燃費で選ぶ ワゴン車は、人と荷物を載せるスペースを生み出すため、ボディサイズが大きいモデルや車輌重量が重いモデルが多い傾向にあります。ガソリン代を含めた毎月の維持費を考えると、燃費のチェックは重要です。 予算との兼ね合いもありますが、どれだけ魅力に感じるモデルであっても、燃費の部分で後悔する可能性はゼロとはいえません。 カタログ値を参考にしつつ実燃費について販売店に聞いたり購入者のレビューを確認したりしましょう。 デザインで選ぶ 自分好みのデザインの車を選ぶことで、所有満足度が高まります。同じボディタイプや価格帯のなかで迷った際には、自分好みのデザインの車輌を選びましょう。 メーカーによってデザインの特徴はさまざまです。ワゴン車は外装の形状で大きく印象が変わります。また、内装のデザインは使い勝手に影響するため、実車を見たり触れたりしましょう。 デザインは後から簡単には変えられないため、買った後に満足できる自分好みのデザインかどうか、時間をかけて考えてみてください。 ワゴン車の人気モデル5選 中古車のなかから、2013年以前のモデルに絞って5車種紹介します。 トヨタ ハイエース トヨタを代表するワンボックスワゴンです。箱形のボディ形状で、フラットかつ広大な荷室が特徴です。従来より、多くの人から支持されていましたが、コロナ禍での車中泊人気の高まりによって、さらに注目のモデルとなりました。 ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの2つが選択できるほか、ロングセラーモデルのため、年式をとわず顔が変わらない点も魅力です。また、アフターパーツも充実しており、自分だけの1台としてカスタムも楽しみたい方に適したモデルです。 マツダ アテンザワゴン アテンザは2002年に登場したマツダのフラッグシップモデルです。ボディタイプの1つとしてスポーツワゴンがラインナップされていました。年式やグレードによって2.0Lと2.5Lエンジンから選択できます。 2008年のフルモデルチェンジでオートクルーズコントロールや本革巻きのステアリングなど装備が充実し、2012年の3代目で、最新のマツダデザインテーマ「魂動(こどう)」が採用され、スポーツワゴンの名称が「アテンザワゴン」に変更されました。 ワゴンでありながら、マツダ車らしい運転の楽しさが味わえるため、デザインと荷室容量を手に入れたい方に適したモデルです。 日産 ステージア 1996年に登場したステーションワゴンです。スカイラインのワゴン版として人気を博し、2001年に2代目にモデルチェンジしています。2.5Lエンジンと3.5Lエンジンから選択できるほか、後席はリクライニング機構が付いており、運動性能と快適性の高さも申し分ありません。 2ボックスを体現したような荷室は、ワゴン車としての魅力が感じられるフォルムで、今も根強い人気を誇ります。リアゲートにガラスハッチを採用し、狭い場所でもリアゲートを開けることなく荷物の出し入れが可能なため、駐車環境に制限のある方でも検討しやすいモデルといえます。 スバル レガシィツーリングワゴン スバルを代表する1台です。ステーションワゴンといえば、レガシィをイメージする人も多く、ボクサーエンジンと、シンメトリカルAWDで高い走行性能を誇ります。 1989年の登場以来、その人気は国内だけにとどまらず、北米をはじめとする海外でも販売されるほど。広い後席と大容量の荷室で、使い勝手は抜群で、古いモデルであっても高値で取引されています。 ボンネットに設けられたエアインテークは、スポーティな印象を高める存在として、レガシィを象徴づけるデザインといえます。また、2003年に登場した4代目から、イグニッションオンでスピードメーターとタコメーターが動く演出が付き、ハンドルを握る時の気持ちが高まるでしょう。 スポーティなステーションワゴンが好みの方は、検討リストに入れても損のないモデルです。 ホンダ フリード 「ちょうどいいホンダ」がキャッチコピーのコンパクトミニバンです。5ナンバーサイズで運転がしやすく、ホンダ車らしい室内空間が大切にされた作りによって、最大で8名まで乗車が可能です(初代モデル)。 フロントピラーが細いうえに三角窓が大きく作られているため、運転席からの視界がよく、人通りの多い街中や住宅街も安心して運転できます。また、室内収納が豊富で、1列目から3列目までドリンクホルダーや小物の収納を備えています。 ガソリンエンジンモデルのほかハイブリッドモデルも選べるため、燃費を重視したいファミリー層からの支持を獲得しているモデルです。 まとめ ワゴン車は、優れた荷室空間の使い勝手と安定した走行性能によって長く使える車です。ワンボックスカー・ステーションワゴン・軽ワゴン・トールワゴン・ミニバンと種類が豊富なため、好みに合わせて検討できます。 まずは、自分の理想とするワゴン車の用途を整理して、人気のモデルから情報を集めていくと愛車の候補となるモデルに出会えるでしょう。
住所が変わった場合は、15日以内に車検証の住所変更が必要です。しかし、手続きすることを忘れてしまい、車検証の住所から2回以上引っ越している方もいるでしょう。 2回以上引っ越している場合、手続き時の必要書類が変わるため注意が必要です。この記事では、車検証の住所から2回以上引っ越すとどうなるかや、手続きに必要な書類などについて紹介します。 車検証の住所から2回引っ越すとどうなる? 車検証の住所から2回以上引っ越すと、住民票の代わりに住所の履歴が確認できる「戸籍の附票」の提出が必要です。戸籍の附票とは、戸籍が作成されてから現在にいたるまでの住所が記載されている書類のことです。 車検証の住所と現住所のつながりを証明する必要があるため、戸籍の附票を運輸支局に提出しなければなりません。たとえば、A市からB市に移転したのにもかかわらず車検証の住所変更を行わず、さらにC市へ引っ越した場合に戸籍の附票が必要です。 さらに、本籍地も変わっている場合は、前本籍地での「除籍の附票」も取得する必要があります。除籍の附票とは、戸籍の附票から本籍を抜いたもののことです。 なお、2回以上引っ越しをしても同じ自治体内であれば、戸籍の附票ではなく「履歴付きの住民票」で代用できます。 戸籍の附票の取得方法 戸籍の附票は、本籍を置いている役所や出張所の窓口で取得できます。身分証明書と認印、発行手数料の300円を持参して取得しましょう。本籍地が遠い場合は郵送でのやり取りも可能なため、各自治体に問い合わせてください。 ただし、戸籍や除籍の附票は5年間しか役所で保存されません。保存期間が過ぎている場合は、書類を可能な限り揃えたうえで、誓約書とあわせて提出しましょう。 また、戸籍の附票は本人以外に以下の方でも取得できます。 ・戸籍の附票に記載されている方・配偶者・直系親族 上記に該当しない場合は、請求理由を詳しく記載することに加えて、委任状の提出も必要です。 なお、マイナンバーカードを保有していれば、全国のコンビニエンスストアのマルチコピー機でも戸籍の附票を取得できます。 車検証の住所変更手続きの流れ 手続きの流れを事前に把握しておくと、スムーズに住所変更できます。続いて、2回以上引っ越している場合の住所変更手続きの流れを紹介します。 1.戸籍の附票を取得する まずは、本籍を置いている役所で戸籍の附票を取得します。ほとんどの役所の受付時間は平日8時30分〜17時までのため、時間を過ぎないよう注意してください。 マイナンバーカードを保有している場合は、コンビニ交付を活用しましょう。 2.車庫証明を取得する 車庫証明は、車の保管場所を管轄する警察署で取得します。取得するには以下の書類を警察署で入手し、記入して提出する必要があります。 ・自動車保管場所証明申請書・保管場所標章交付申請書・所在図および配置図・保管場所使用権原疎明書面(自認書)※車庫が私有地の場合・保管場所使用承諾書 ※車庫が他人の所有地の場合 保管場所使用承諾書は、駐車場の所有者である大家や管理会社に署名してもらわなければなりません。管理会社によっては、発行時に3,000円〜4万円程度の手数料が発生することに留意してください。 また、車庫証明は申請してから3〜4日程度かかるうえに、交通安全課の受付時間内に申請や交付を受ける必要があります。申請した当日に交付されるわけではないため、すぐに車庫証明が必要な場合は注意しましょう。 なお、軽自動車の場合は車庫証明が不要です。ただし、住所変更の手続き後に駐車場を管轄する警察署で、保管場所の届出が必要な地域もあります。管轄の警察署の公式Webサイトを確認し、必要な場合は住所変更後に保管場所の届出をしましょう。 3.管轄の関係機関に申請する 戸籍の附票と車庫証明を持参して、新住所を管轄する以下の機関で住所変更の申請をします。 ・普通車:運輸支局・軽自動車:軽自動車検査協会 申請時は取得した書類と車検証に加えて、運輸支局で入手できる以下の書類も必要です。 【普通車】・申請書 第1号様式・手数料納付書・自動車税申告書・委任状 ※代行を依頼した場合 【軽自動車】・申請書 軽第1号様式・軽自動車税申告書・申請依頼書 ※代行を依頼した場合 上記は記入が必要なため、窓口にある記入例を参考にしながら作成しましょう。 また、普通車の住所変更は350円の申請手数料がかかります。運輸支局内の「整備振興会」で350円分の収入印紙を購入し、手数料納付書に貼り付けて申請手数料を支払いましょう。 ただし、収入印紙による支払いを廃止している運輸支局もあります。クレジットカードやキャッシュレス決済アプリで支払う必要があるため、事前に用意しておきましょう。 なお、各機関は土日祝日を除く8時45分〜16時しか手続きを受け付けていないため、平日に出向く必要があります。平日に出向けない場合は、自動車販売店に車検証の住所変更を代行してもらいましょう。 まとめ 車検証の住所から2回以上引っ越している場合は、住民票の代わりに戸籍の附票を取得する必要があります。戸籍の附票は、本籍を置いている役所や出張所の窓口で取得できます。 マイナンバーカードを保有している場合は、コンビニエンスストアでの交付が可能なため、役所や出張所に行く手間を省くことが可能です。 また、警察署や運輸支局は平日の日中しか手続きを受け付けていません。平日に出向けない場合は、自動車販売店に車庫証明の取得や住所変更の手続きを依頼しましょう。
運転中にもしブレーキが効かなくなったら、自分や同乗者だけでなく、周りの車にも迷惑がかかる可能性があります。 今回はフットブレーキが効かなくなるべーパーロック現象について、原因や対策、対処法などについて解説します。起きた際に慌てずに済むように、ベーパーロック現象について確認しておきましょう。 べーパーロック現象とは べーパーロック現象は、フットブレーキを連続で使用したことで生じた摩擦熱によってブレーキ液(ブレーキフルード)が沸騰し、液の中に気泡が発生することでブレーキが効かなくなる現象です。本来はブレーキのペダルを踏んだときに発生する圧力でスピードを落としますが、気泡ができたことで圧力がブレーキ液に伝わらなくなり、ブレーキが効かなくなります。 ベーパーロック現象が起きる原因 べーパーロック現象が起きる原因は以下の3つです。 ・過度なブレーキ操作 ・ブレーキ液の水分の吸収 ・ブレーキ管内に空気が混入する それぞれ詳しくみていきましょう。 過度なブレーキ操作 ベーパーロック現象のきっかけとなるブレーキ液の沸騰は200℃前後(※)で起こります。通常のブレーキ操作では、ブレーキ液がこれだけ高温になることはありません。 しかし、高速走行時に急ブレーキをかけたり、ブレーキを長時間使い続けたり、短時間で繰り返しブレーキを使ったりすると、200℃前後にまで達する可能性があります。 ※ブレーキ液の種類によって沸点は異なります。 ブレーキ液の水分の吸収 ブレーキ液は、水分を吸収すると沸騰しやすくなります。 ブレーキ液には、水分を吸収しやすいという特徴があります。そのため、走行時と停車時の温度差によって生じた水滴がブレーキ管の中に入ってしまったり、ブレーキ液を交換するときに誤って水気が入ってしまったりすると、その湿気を吸収してしまい沸点が下がってしまうのです。結果としてブレーキ液が沸騰し、ベーパーロック現象が起こります。 ブレーキ管内に空気が混入する ブレーキ管の内部に空気が混入して、ブレーキ液に気泡が生じる場合もあります。 空気が混入する原因は、ブレーキを分解して整備・点検を行ったときやブレーキ液の交換作業中などでの混入、エア抜き作業の失敗、ブリーダーというブレーキ管内のエアを抜くための部品がゆるんでいることなどです。 ブレーキ周りの交換や修理、点検の作業をしたあとは、ブレーキが正常に作動するか確認しましょう。 べーパーロック現象とフェード現象との違い 「フェード現象」もブレーキが効かなくなる現象ですが、べーパーロック現象とは仕組みが異なります。 ブレーキを連続使用すると、ブレーキパッドに熱が発生し、ゴムや樹脂が分解されてガスになります。そのガスがタイヤとパッドの間に入り込んで摩擦力が減少し、ブレーキが作用しなくなる現象がフェード現象です。 起こる仕組みは異なりますが、どちらもフットブレーキを連続で使用すると起こる可能性があります。 ベーパーロック現象を防ぐ方法 べーパーロック現象を起こさないためには、次の2点を押さえる必要があります。 ・坂道ではエンジンブレーキを使う ・ブレーキ液を定期的に交換する それぞれ詳しくみていきましょう。 坂道ではエンジンブレーキを使う 坂道が近づいてきたらギアを下げ、先にスピードを落としておきます。そして、坂道を走るときはエンジンブレーキでスピードを調整しましょう。 ブレーキ液を定期的に交換する ブレーキ液を交換せずに使い続けると、空気中の水分を多く吸収してしまいます。その結果、沸点が下がり、多少の熱が加わっただけで沸騰するようになります。そのため、ブレーキ液は定期的に交換し、沸点を下げないようにすることが重要です。 ベーパーロック現象が起きたときの対処法 ブレーキペダルを踏んでも速度が落ちない場合は、ギアを段階的に下げてエンジンブレーキで走行スピードを下げます。ギアを一気に下げると駆動輪がロックされたりトラブルや故障の原因となったりするため、1段ずつ下げましょう。 車のスピードが落ちたら、パーキングブレーキをゆっくりかけて車を停止させます。車が停止してすぐにエンジンを切ってしまうとハンドル操作ができなくなるため、エンジンはすぐに切らないようにしましょう。 まとめ べーパーロック現象の原因や対処法について解説しました。 車を安全に走行させるために、運転中はフットブレーキだけではなくエンジンブレーキも活用しましょう。 万一、運転中にペダルを踏んでもスピードが落ちないときは、エンジンブレーキを使って速度を落とし、その後パーキングブレーキをかけてゆっくり車を停止させてください。
日産を代表するスポーツカーの1つでもあるフェアレディZは、半世紀以上の歴史をもち、世界中の車好きから愛されているモデルです。今回は、フェアレディZの維持費がどのくらいかかるのか、その内訳や費用の目安とともに解説します。 ▼モデル別の維持費はこちらで解説しています日産 フェアレディZ(Z33)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説日産 フェアレディZ(Z34)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説 フェアレディZの特徴 日産 フェアレディZは、世界で180万台以上販売されている、半世紀以上の歴史をもつスポーツカーです。 1969年に登場した初代フェアレディZ(S30)以降、世界トップレベルの走行性能、走りのために鍛え上げられたしなやかでダイナミックなデザインで世界中を魅了し、真のスポーツカーとして評価されてきました。 フェアレディZは、ダットサンフェアレディシリーズの後継として1969年10月に初代S30型がデビュー。本格スポーツカーとして、これまでにないバリュー・フォー・マネーを実現したことで北米市場を中心に大ヒットしました。以降、S130型、Z31型、Z32型、Z33型、Z34型、RZ34型と歴史を重ねてきました。 また、モータースポーツのベース車輌として使われたり、ドラマに登場したり、パトカーとして採用されたりするなど、さまざまな場面で活躍しています。 フェアレディZの維持費の内訳 フェアレディZを維持するためには、どの程度の費用がかかるのでしょうか。一般的な印象どおり維持が大変なスポーツカーなのか、それとも低コストで維持できるのかを知るために、維持費の内訳をシミュレーションしてみましょう。 燃料代 燃料代は、世代やグレードによって異なります。 フェアレディZの燃費は、平均すると9km/L前後。1年間に1万キロ走行する場合、燃料は1,111Lほど必要です。フェアレディZはハイオク限定車のため、ハイオクガソリンの単価が1Lあたり180円だと、燃料代は約20万円かかります。 なお、燃料代は世代やグレードだけでなく、走り方によっても異なるため、参考程度に考えてください。 自動車税 自動車税は、エンジン排気量によって税額が決まる税金です。 フェアレディZのエンジン排気量は、2.0L〜3.7Lと世代やグレードによって異なります。ここでは、エンジン排気量別の自動車税額を一覧で紹介します。 【エンジン排気量別自動車税額(初年度登録から13年以上経過した場合)】・1.5L超〜2.0L以下:4万5,400円・2.0L超〜2.5L以下:5万1,700円・2.5L超〜3.0L以下:5万8,600円・3.0L超〜3.5L以下:6万6,700円・3.5L超〜4.0L以下:7万6,400円 初年度登録から13年以上経過すると重課の対象となります。上記の一覧は重課後の税額です。古い年式のフェアレディZを購入するときの参考にしてみてください。 任意保険 任意保険の保険料を大手ネット保険で見積もりしてみましょう。条件は次のとおりです。 【条件】年齢:30歳等級:6等級使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 上記の条件で各世代ごとに見積もりしたところ、自動車保険料は1年間で約5万〜15万円でした。年式の古いモデルだと車輌保険が付帯されない場合があります。世代やグレード、年式が異なる場合は、保険料も異なるため、参考程度に考えてください。 車検 車検の費用をシミュレーションしてみましょう。ここでは、ディーラーで車検を受けた場合を想定してシミュレーションします。 【ディーラー車検の場合】自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)※2023年時点、離島以外の地域の場合自動車重量税:2万5,200〜5万400円(24ヶ月)印紙代:1,800円車検基本料金:約7万円(点検・検査・代行費用)合計:約11万4,650〜13万9,850円 ※車検基本料金は内容や整備工場などにより変動します フェアレディZは長い歴史をもつモデルのため、世代によっては初年度登録から13年もしくは18年経過しており、重量税が重課される場合があります。車検にかかる費用は、世代やグレード、年式などによって異なるため注意してください。また、この車検費用は車検にかかる必要最低限の費用で、部品交換や整備・調整をした場合は追加費用がかかります。 メンテナンス費用 フェアレディZのメンテナンスには、次の項目があります。 ・洗車・ワイパーゴム交換・ウォッシャー液・冷却水の補充・エアコンフィルターの交換・ヘッドライトのバルブ交換・エンジンオイル交換・オイルフィルター交換・ブレーキオイル交換・エアクリーナー交換 など 年間10万円程度のメンテナンス費用がかかるでしょう。また、タイヤ交換をしたときは、10万円〜20万円程度の費用が追加で必要です。 フェアレディZの年間維持費はいくら? フェアレディZの維持費をまとめると次のようになります。 ・燃料代:20万円・自動車税:4万5,400〜7万6,400円・任意保険:約5万〜15万円・メンテナンス費:約10万〜30万円・車検:約5万7,325〜6万9,925円(2年毎のため約11万4,650〜13万9,850円の半額分)合計:約45万2,725円〜79万6,325円 ここでの試算の合計は、車を維持するためにかかる最低限の費用となっています。ローンで車を買ったり、駐車場を契約したりした場合、別途費用がかかるため注意してください。また、世代やグレードなどが異なる場合は年間維持費も異なります。 フェアレディZの維持費が高いと思った時の対処法 フェアレディZの維持費が高いと感じたときは、フェアレディZを売却して新しい車への乗り換えを検討するとよいでしょう。 フェアレディZは、歴史が長く、車好きから高く評価されているモデルであるため、高価買取に期待できます。 まとめ 世界中で愛され続けているフェアレディZは、日本を代表するスポーツカーの1つです。フェアレディZを維持し続けるためには多額の費用がかかるため、経済的な余裕がなければ維持は難しいでしょう。 もし、フェアレディZに乗る機会が減っていたり、家庭環境が変化したり、維持するのが大変と感じたりしたときは、フェアレディZの価値を正しく評価できる買取店に売却し、新しい車に乗り換えるのも検討するとよいでしょう。
親子間で譲渡した場合や個人売買をした場合は、自分たちで車の名義を変更する必要があります。必要書類を揃えてしかるべきタイミングで手続きしなければならないため、方法や期限などを把握しておきましょう。この記事では、必要書類や手続きの流れ、名義変更の期限などを紹介します。 車の名義変更とは 車の名義変更とは、所有者や氏名が変わったときに行われる手続きのことです。名義変更には2パターンあり、所有者が変わった際は「移転登録」、氏名を変更する場合は「変更登録」の手続きをします。 移転登録と変更登録では、必要書類や手続きの流れに違いがあることに留意してください。 車の名義変更が必要なケース 具体的にどのようなケースで車の名義変更が必要なのか、疑問に思う方もいるでしょう。続いて、名義変更が必要なケースを紹介します。 家族・親子間での譲渡 家族や親子間での譲渡をした際は、車の名義変更が必要です。たとえば、免許を返納した祖父や父から車を譲渡してもらった場合です。 中古車を販売店で購入した場合は店舗のスタッフが名義変更を代行しますが、個人間の譲渡では基本的に新所有者が手続きする必要があります。なお、家族や親子間での譲渡は移転登録に該当します。 個人売買 個人売買で車を入手したときも、名義変更が必要です。たとえば、知人から車を買ったときや、フリマアプリで中古車を購入した場合などです。 また、知人やフリマアプリで車を売却した場合も相手名義に変更しなければなりません。名義変更をしないとさまざまなトラブルが起きる可能性があります。 トラブルを避けるためにも、引き渡し後に買い手側がきちんと名義変更したかどうか、しっかり確認するとよいでしょう。なお、個人売買での名義変更も移転登録に該当します。 氏名変更 婚姻や養子縁組などにより、氏名が変わったときも車の名義変更が必要です。法人名義の場合は、会社名が変わったときに手続きを行います。 氏名変更は所有者の名前を変更するだけのため、移転登録ではなく変更登録に該当します。 相続 車を相続した場合も名義変更が必要です。たとえば、祖父が使っていた車を相続したケースがあげられます。 ただし、祖父が使っていたとしても車のローンが残っている場合は、クレジット会社が所有者のケースもあります。所有者がクレジット会社の場合は名義変更前に「所有権解除」の手続きをしなければなりません。 所有権解除とは、残っているローンを完済し、所有者をクレジット会社から購入者に変更する手続きのことです。所有権解除を行わないうちは所有権がクレジット会社にあるため、自由に車の名義を変更できません。 クレジット会社に相続する旨を伝えて、所有権解除の案内をしてもらいましょう。なお、相続した車を名義変更するときは移転登録をします。 車の名義変更の必要書類 名義変更の必要書類は、移転登録と変更登録で異なります。普通車と軽自動車でも異なるため、該当する書類を用意しましょう。 新所有者が移転登録するときに必要な書類は、以下のとおりです。 ■普通車1.新所有者の印鑑証明書2.新所有者の実印3.車庫証明(警察署に申請・証明した日から40日以内のもの)4.前所有者の印鑑証明書5.前所有者の委任状6.譲渡証明書7.車検証8.OCRシート 第1号様式9.手数料納付書10.自動車税申告書 事情により前所有者が手続きするときは、新所有者の実印が押印された委任状を用意する必要があります。 ■軽自動車1.新所有者の住民票2.車検証3.OCRシート 軽第1号様式4.軽自動車税申告書5.申請依頼書 申請依頼書は、普通車の委任状と同等の書類です。前所有者が手続きするときは、新所有者が署名した申請依頼書が必要なため、忘れずに用意しましょう。 なお、OCRシートや手数料納付書、税申告書は手続きする場所で入手できるため当日に記入しましょう。 車の名義変更の手続きの流れ 名義変更は新所有者の住所を管轄する「運輸支局」で手続きします。軽自動車の場合は「軽自動車検査協会」で手続きする必要があるため、混同しないようにしましょう。 続いて、普通車と軽自動車それぞれの手続きの流れを紹介します。 普通車 普通車の手続きの流れは、以下のとおりです。 1.必要書類を準備する2.必要書類と車を運輸支局に持ち込む3.申請書や手数料納付書などを入手して記入する4.整備振興会の窓口で手数料分の収入印紙を購入する5.手数料納付書に収入印紙を貼り付ける6.検査登録事務所の窓口で必要書類を提出する7.名義変更後の車検証を受け取る8.自動車税事務所の窓口で税申告をする9.ナンバーセンターで旧ナンバープレートを返却する10.封印取付所で新ナンバープレートを取り付ける 前所有者と新所有者で管轄の運輸支局が異なる場合は、ナンバープレートを変える必要があります。たとえば、以下の場合にナンバープレートが変わります。 前所有者:東京都八王子市在住 (八王子自動車検査登録事務所)新所有者:東京都立川市在住 (多摩自動車検査登録事務所 ) 管轄の運輸支局が異なるかどうかは、こちらから確認できるため、手続きする前にチェックしておきましょう。なお、氏名変更による変更登録を行う場合、9と10は省略されます。 軽自動車 軽自動車の手続きの流れは以下のとおりです。 1.必要書類を準備する2.必要書類を軽自動車検査協会に持ち込む3.申請書や軽自動車税申告書を入手して記入する4.窓口に必要書類を提出する5.名義変更後の車検証を受け取る6.地方税の窓口で税申告をする7.旧ナンバープレートを返却する8.新ナンバープレートを受け取って取り付ける 普通車と軽自動車の大きな違いは、車を持ち込む必要があるかどうかです。軽自動車はナンバープレートの封印が不要なため、車を持ち込む必要がありません。 流れについて不安がある場合は、「総合窓口」で手続きの案内をしてもらいましょう。管轄の軽自動車検査協会がわからない場合は、こちらから確認できるため手続きの前にチェックしてください。なお、氏名変更を行う場合は7と8が省略されます。 車の名義変更の費用 名義変更したときに発生する費用は以下のとおりです。 ・車庫証明 2,500〜2,900円程度 ※地域によって異なる・申請手数料 500円 ※変更登録は350円・ナンバープレート代 1,500円程度 軽自動車の場合は車庫証明の費用と手数料が不要です。ただし、名義変更後に車の保管場所の届出が必要な地域もあります。 必要な場合は、新所有者の住所を管轄する警察署で車庫証明の申請や、保管場所の届出を行う必要があります。軽自動車の車庫証明の費用は500〜600円です。保管場所の届出が必要かどうかは、各自治体の公式Webサイトで確認しましょう。 また、運輸支局によっては収入印紙による支払いを廃止しているケースもあります。クレジットカードやキャッシュレス決済アプリで、名義変更にかかる手数料を支払いましょう。 氏名変更による変更登録は、ナンバープレート代と車庫証明が不要なため、かかる費用は350円です。 車の名義変更の期限 名義変更の期限は、変更があってから15日以内と道路運送車両法で定められています。氏名に変更があった場合も、15日以内に名義変更しなければなりません。 所有者や氏名に変更がある場合は、なるべく早く名義変更しましょう。 なお、名義変更は自動車販売店や行政書士に代行を依頼できます。各業者は車の手続きに精通しているため、スムーズに名義変更してもらうことが可能です。期限内に名義変更できない場合は、各業者に代行を依頼しましょう。 参考:道路運送車両法「第12条」「第13条」 車の名義変更をしないとどうなる? 名義変更を期限内に手続きしないと、50万円以下の罰金が科せられる可能性があります。 自動車税は4月1日時点の所有者に課せられる税金のため、名義変更しないと前所有者が納税義務者となります。自動車税の納付書も前所有者の住所に届くため、誰が支払うかでトラブルに発展するかもしれません。 なお、名義変更しないと新所有者が違反をした場合、前所有者に違反金が科せられる可能性があります。たとえば、新所有者が速度違反や駐車違反などの違反行為をした場合です。 現行犯でなければ、車の登録情報をもとに特定するため、前所有者が違反者として扱われる可能性があります。罰則やトラブルを避けるためにも、必ず期限内に名義変更しましょう。 参考:道路運送車両法「第109条」 まとめ 車の名義変更は、所有者や氏名に変更があったときに行なう手続きです。必要書類を揃えて、新所有者の住所を管轄する以下の場所で手続きします。 ・普通車……運輸支局・軽自動車……軽自動車検査協会 所有者や氏名に変更があってから15日以内に手続きしないと、50万円以下の罰金が科せられる可能性があります。前所有者と新所有者の間にトラブルが発生する可能性もあるため、すみやかに名義変更をしましょう。
エンジンブレーキを正しく使えば、スムーズな運転が実現します。しかし、正しい使い方の具体的な方法、間違った使い方について、詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。 この記事では、エンジンブレーキの正しい使い方や、適切な使用によって得られるメリットについて詳しく解説します。さらに、エンジンブレーキを使うべきシーンや、間違った使い方がもたらす問題点にも触れるため、運転の安全性と快適性の向上に役立ちます。ぜひ最後までご覧ください。 エンジンブレーキとは エンジンブレーキは、車の速度を落とす技術の1つです。アクセルペダルから足を離すことでエンジンの回転数が落ち、その際に生じる抵抗力で減速する現象をエンジンブレーキといいます。足で踏むフットブレーキとは異なり、ブレーキパッドやディスクへの負担が少ないという特徴もあります。 アクセルから足を離すとガソリンを使わないため、速度が落ちるだけではなく燃費向上の面でも有効な方法です。さらに、フットブレーキよりも緩やかな速度調整によって、同乗者も快適に過ごせるでしょう。 また、アクセルペダルから足を離したあとにシフトダウンすると、エンジン回転数が上がるため、より強い制動力が発生します。 なお、シフトダウンをMT車やAT車ではなく、CVT搭載車で行なう場合は「Sレンジ」にすると、「Dレンジ」よりもエンジンブレーキが強くかかります。山道や高速道路など、長い下り坂での速度制御や、フットブレーキの多用を避ける場合に適した方法です。 「ブレーキ」と一言でいっても以下3つの種類があります。 ・足で踏むブレーキは「フットブレーキ」・エンジンの力を使うのは「エンジンブレーキ」・車を完全に止めるのは「ハンドブレーキ」 エンジンブレーキの正しい使い方 AT車ではDやSにギアを入れたまま、MT車ではN以外にギアを入れたまま、アクセルペダルから足を離します。エンジンブレーキはフットブレーキよりも緩やかです。 また、速度が速い状態で必要以上にシフトダウンしてしまうと、エンジンに大きな負担がかかるため、車に悪い影響を及ぼす可能性もあります。 なお、エンジンブレーキはブレーキランプが点灯しない点で後続車への配慮が必要です。必要に応じて、フットブレーキで速度を落とす意志を示しながらエンジンブレーキを使うと、追突事故のリスクを軽減できます。 エンジンブレーキの正しい使い方をステップでおさらいしておきましょう。 ・アクセルペダルから足を離す・ギアを下げる場合:AT車はセカンドやロー、MT車はギアを1速ずつ落とす、CVT車はSレンジ・必要に応じてフットブレーキも使う エンジンブレーキの間違った使い方 エンジンブレーキは緩やかな速度調整に便利ですが、常に使うのは間違いです。なぜなら、エンジンブレーキを使うとエンジンやミッションへの負担や故障が高まるためです。エンジンの回転数が上がっている状態が続くとそれだけエンジンに負担がかかってしまい、最悪の場合は故障してしまいます。 また、エンジンブレーキは、フットブレーキのようにブレーキランプが点灯しないため、後続車が速度を落としていないことに気付きにくい点にも注意が必要です。十分な車間距離が取られていない場合、追突されるリスクがあります。 エンジンブレーキをメインとするのではなく、あくまで補助的な役割にとどめて、足で踏むフットブレーキとの併用が必要なものと認識して使うようにしましょう。 エンジンブレーキを正しく使うメリット ここからは、エンジンブレーキを正しく使うことで得られる3つのメリットを解説します。 フェード現象のリスクを抑えられる エンジンブレーキによって、ブレーキの効きが弱くなる「フェード現象」の発生防止につながります。足で踏んでかけるフットブレーキは、長時間使うとタイヤとボディの間にあるブレーキパッドが過熱してしまい、ブレーキを踏んでいるのに止まらない状態になってしまいます。この状態が「フェード現象」です。 特に山道は下り坂が長く、角度も急なためフェード現象が起こりやすい環境といえます。なお、ブレーキの熱が下がれば、フェード現象が発生したとしても通常の状態に復活します。エンジンブレーキを適切に使ってブレーキへの負担が減る運転を心がけましょう。 べーパーロック現象のリスクを抑えられる エンジンブレーキを適切に利用することで、ブレーキが効きにくくなる「ベーパーロック現象」のリスクを低減できます。ベーパーロック現象の原因は、ブレーキによる摩擦熱が原因でブレーキオイルが沸騰することです。 ブレーキオイルが沸騰すると、ブレーキペダルからの圧力がタイヤに伝わりにくくなり、ブレーキをかけているのに車が止まらない状態になってしまいます。 フットブレーキの多用によってブレーキオイルを過熱させないためにも、エンジンブレーキの適切な活用が重要です。 燃費が上がる エンジンブレーキを使う間はアクセルから足が離れており、ガソリンを使わず走行できるため自然と燃費が向上します。 エンジンブレーキを使う間はガソリンを使わない燃料カット機構がついている車種が多く、燃費向上に貢献します。特にハイブリッド車や電気自動車であればバッテリーの充電にも役立つため、さらなる燃費向上につながるでしょう。 エンジンブレーキを使うのに適したシーン エンジンブレーキを使ったほうがいい3つのシーンを紹介します。これからの運転で気にかけるとメリットが感じられるでしょう。 高速道路 緩やかな速度調整が必要な高速道路は、エンジンブレーキが有効です。渋滞に直面したときの速度調整や、サービスエリアでの利用がよくあるシーンとして想定されるでしょう。 高速道路でフットブレーキを使うと、急な減速やブレーキランプの視覚的な部分で、周りの車のストレスになる可能性が考えられます。エンジンブレーキはそのようなリスクがないため、高速道路での利用に適している点がメリットです。 信号付近 街中の信号付近の停止場面でも、エンジンブレーキは役立ちます。高速道路ほど速度が出ていないためエンジンへの負荷が少なく、スムーズな停止が可能です。 意外に青信号から赤信号へ切り替わる際の速度調整は、気を遣う場面といえます。特に初めて通る道ではタイミングが難しく、停止線から出てしまった経験がある方もいるのではないでしょうか。 停止線からはみ出さずに停止するためには、エンジンブレーキを併用した緩やかなブレーキが有効です。また、アクセルから足を離すタイミングも早くなるため、燃費向上にも役立ちます。 ブレーキパッドの摩耗も少なくなるため、ブレーキ自体の寿命も伸びます。車検や定期点検などで、出費が抑えられるという効果にも期待できるでしょう。 下り坂 急な下り坂や長い下り坂は、エンジンブレーキが有効な場面です。フットブレーキだけを使ってしまうと、ブレーキが効かなくなるフェード現象やベーパーロック現象のリスクがあります。 エンジンブレーキを使うと緩やかに速度が落ちて、ハンドルのコントロールもしやすくなります。ブレーキへの負担を過度に恐れて、スピードを落としきれずに事故になってしまっては本末転倒です。ブレーキは走行する際の風で冷やせるため、心配する必要はありません。 フットブレーキの適切な使用によって運転の安全性が高まるため、下り坂はエンジンブレーキを積極的に併用するようにしましょう。 まとめ エンジンブレーキは、適切に使えばブレーキの負担を減らしながら、安全運転にも役立つ機能です。また、ブレーキが効かなくなるフェード現象やベーパーロック現象の防止にも効果的です。 使えるシーンは、高速道路から街中の運転までさまざまです。エンジンブレーキの正しい活用によって、安全運転につながるだけではなく、燃費を向上させたり車の部品を長持ちさせたりといった経済面にも貢献します。ぜひ、エンジンブレーキを運転に取り入れてみてください。