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旧車の売買と鑑定市場

車のローンは債務整理するとどうなる?残債の返済が難しい場合の対処法も紹介
旧車の売買と鑑定市場 2023.09.29

車のローンは債務整理するとどうなる?残債の返済が難しい場合の対処法も紹介

車のローンを解消するため、債務整理を検討している方もいるでしょう。債務整理を行うと車のローンの返済義務はなくなるものの、信用情報機関に履歴が残るというデメリットがあります。そのため、任意整理するかどうかはよく検討したうえで判断しなければなりません。この記事では、債務整理後の車のローンの扱いや、残債の返済が難しい場合の対処法を紹介します。 車のローンの扱いは債務整理の種類によって異なる 債務整理を行うと、所有権留保されている車は引き上げられるため、自動車ローンの返済義務がなくなります。所有権留保とは、残債を完済するまでローン会社や信販会社が所有者となり、車を担保にすることです。車をローンで購入すると所有者はローン会社や信販会社になっているケースが多く、残債を完済するまで自分名義に変更できません。万が一残債を返済できなくなった場合、ローン会社や信販会社は車を引き上げることで、未回収額を補填します。 ただし、債務整理の種類によっては車を残せるケースがあるため、必ず引き上げられるわけではありません。まずは、債務整理の種類ごとの車のローンの扱いを紹介します。 任意整理 自動車ローンの返済ができなくなった場合に任意整理を行うと、車は引き上げられるため、返済の義務がなくなります。任意整理とは、返済の負担を軽くできるよう、支払う必要がある「利息」や「遅延損害金」をカットして借金を減額する方法です。 また、任意整理はすべての債権者に平等に対応する必要がありません。他の借り入れが負担となり、車のローンを返済できない場合は、自動車ローンを除いて任意整理すれば手元に残すことも可能です。任意整理を行なっても、車が引き上げられるケースがあることも把握しておきましょう。 個人再生 個人再生とは、すべての債権者からの借金をまとめて大幅に減額し、原則的に「3年」または「5年」で返済する方法です。任意整理が各債権者との交渉が必要であるのに対し、個人再生は裁判所の判断のもとで可否が決まります。 個人再生を行うと、所有権留保されている車は引き上げられるため、自動車ローンの返済義務がなくなります。任意整理とは異なり、すべての債権者に平等に対応する必要があるため、自動車ローンだけを除くことはできません。 自己破産 自己破産とは、すべての債務者からの借金を裁判所を介した手続きによって全額免除する方法のことです。個人再生でも返済ができないほどに経済的に破綻している場合にのみ利用できます。 自己破産を行うと、基本的に車は引き上げられるため、自動車ローンの支払い義務がなくなります。自己破産した場合、衣類や家電以外の「99万円以上」の財産は換価処分されるため、車も手放す必要があります。ただし、ローンを完済していて車の価値が「20万円以下」の場合は、換価処分されないため自己破産しても手元に残せるでしょう。 債務整理のデメリット 債務整理を行うと数年間はローンを組めないほか、クレジットカードの作成に制限がかかるというデメリットもあります。続いて、債務整理のデメリットを紹介します。 数年間はローンを組めなくなる 債務整理を行うと、数年間はローンを組めなくなります。なぜなら、債務整理した履歴は信用情報機関に登録され、ローン会社や金融機関に返済能力がないと判断されるためです。信用情報機関とは、個人の返済状況や借入状況などを管理している機関のことです。ローン会社や金融機関は、申込者に返済能力があるかどうかを審査するため、信用情報機関に登録されている情報を参照します。 信用情報機関の履歴が消えるには、借金を完済してから5年以上はかかるため、数年間はローンを組めなくなることを把握しておきましょう。 クレジットカードの作成に制限がかかる 債務整理を行うと、クレジットカードの作成に制限がかかります。ローンを組めなくなることと同様に、信用情報機関に債務整理した履歴があると「安定した返済は望めない」と判断されるため、クレジットカードを作成できません。借金を完済し、信用情報機関から履歴が抹消されたら、新たにクレジットカードを作成できる可能性があります。 また、債務整理後は現在持っているクレジットカードは即日で利用できなくなり、すべて解約扱いになることを把握しておきましょう。 車のローンの返済が難しい場合の債務整理以外の対処法 車のローンの返済が難しい場合、債務整理ではなく売却したりローンを借り換えたりする方法もあります。続いて、車のローン返済が難しい場合の債務整理以外の対処法を紹介します。 売却する ローン返済が難しい場合は、車を売却することで残債の負担を減らせる可能性があります。ただし、ローン中で所有権留保されている車は、基本的に残債を完済して自分名義に変更しないと売却できません。つまり、ローン中の車を売却するには残債を完済することになるため、まとまった資金が必要です。 なかには、ローン中で所有権留保されている車を買取してくれる業者もいるため、売却できるか問い合わせてみましょう。 また、車を売却したとはいえ売却額が残債を下回った場合は、差額を返済する必要があります。売却額が残債に達するよう、少しでも高く売却できる業者に車を売却しましょう。 なお、売却したい車に精通している買取業者に査定してもらうと、高く売却できる可能性があります。たとえば、スポーツカーは「スポーツカー専門店」クラシックカーの場合は「旧車専門店」と専門の業者に売却することで、売却額が残債を上回るケースもあるでしょう。 借り換える 車のローン返済が難しい場合は、ローンを借り換える方法もあります。金利が低い金融機関のローンを組めば、返済の負担を軽減できます。 ただし、ローンの借り換えは収入や他社への借り入れ状況などが審査されるため、通過しなければ利用できません。収入に対して借入額が多く、複数社でローンやキャッシングしている場合は、審査に通過しない可能性があります。借入額を減らしたり、他社のローンを少しでも返済したりすれば、審査に通過できる可能性があるため参考にしてください。 まとめ 債務整理を行うと、所有権留保されている車は引き上げられるため、ローンの返済義務がなくなります。ただし、ローンが数年間組めなくなるほか、クレジットカードの作成の制限がかかるデメリットがあります。車のローンを解消したい場合は、債務整理ではなく「売却」や「借り換え」も視野に入れておきましょう。 なお、高く売却できる買取業者に車を手放せば、売却額が残債を上回るケースもあります。ローン中で所有権留保されている車でも業者によっては買い取りしてくれるため、まずは相談してみましょう。

残クレの再ローンは可能?注意点の紹介やフルローンとも比較
旧車の売買と鑑定市場 2023.09.29

残クレの再ローンは可能?注意点の紹介やフルローンとも比較

残クレを契約している場合、最終回の支払い時に残価を一括返済すると車を買い取れます。まとまった資金がない場合は、再ローンを組み残価を分割払いで買い取ることも可能です。とはいえ、再ローンを行うべきか迷っている方もいるでしょう。この記事では、残クレの再ローンの特徴や注意点を紹介するとともに、フルローンと比較解説します。 残クレの最終回の支払い時点で再ローンが可能 残クレは、最終回の支払い時点で再ローンが可能です。残クレで契約した車を買い取るには、基本的に一括返済しなければなりません。ただし、まとまった資金がない場合は残価分のローンを組むことで分割で返済できます。 販売店やローン会社から、最終回の選択についての案内が届いたら「再ローンをして乗り続けたい旨」を伝えましょう。なお、メーカーによっては「再クレジット」や「再分割」とも呼ばれています。 残クレの再ローンの注意点 残クレの再ローンは、まとまった資金がなくても車を買い取れるものの、注意しなければならない点がいくつかあります。残クレの再ローンを組む際の注意点を紹介します。 金利が上がる 再ローンは、金利が上がるため月々の返済額が増えます。金利は以下のようにマイカーローンの種類ごとに異なり、残クレはディーラーローンより低金利な傾向があります。 ・金融機関のマイカーローン 2〜4%・ディーラーローン 4〜8%・残クレ 3〜5% ただし、再ローンを組む際は、ディーラーローン程度の金利に引き上げるメーカーがほとんどです。金利が高くなると月々の返済額が増えるため、家計に負担がかかる点に注意しましょう。 再度審査に通過する必要がある 再ローンを組むには再度審査に通過しなければなりません。審査では、収入に対して借入額が高すぎないかや、他社への借入状況を確認されます。返済能力がないと判断された場合は、再ローンを利用できません。 また、審査基準は残クレ時より再ローンの方が厳しい傾向にあるため、通過できない可能性があることに留意が必要です。なかでも、マイカーローン以外に他社でも借入をしている場合や、税金の支払いを滞納していると審査に影響が出る可能性があります。 支払回数が制限される 再ローンは、支払い回数が制限されているケースがあります。トヨタやホンダでは、残クレと再ローンの支払い回数を合わせて「84回(7年)」までと指定されています。つまり、残クレの60回(5年)支払いで契約した場合、再ローンを組む際は残価を「24回(2年)」で返済しなければなりません。 たとえば、年利3.9%で300万円の車を残クレの60回で契約し、残価が150万円の場合は、月々「3万2,000円」程度を支払う必要があります。84回までと制限されている場合の再ローンは、残価の150万円を24回で返済する必要があるため、月々の返済額は「6万6,000円」程度です(年利6.5%の場合)。 支払い回数が制限されていることにより、月々の返済額が増える可能性がある点に注意しましょう。なお、残クレは基本的に車検を取得するタイミングである「36回(3年)」もしくは「60回(5年)」で契約されることがほとんどです。 残クレのメリットが小さくなる 再ローンを組むと、残クレの「月々の返済額を抑えられる」メリットが小さくなります。再ローンは残クレ時より金利が上がるため、月々の返済額が増えるほか、余分に利息を支払わなければなりません。余分な利息により総支払額も増えるため、フルローンで車を購入するより損する可能性があります。総支払額を減らすためにも、再ローンを組む際はなるべく支払い回数を短くして契約するとよいでしょう。 残クレの再ローンとフルローンの比較 350万円の車を「残クレの再ローン」と「フルローン」で購入した場合の利息や総支払額を算出しました。利息を少しでも減らして車を購入したい場合は、参考にしてみてください。 【残クレの再ローンで車を買い取りした場合】 残クレ時(残価190万円・36回払い・金利3.9%・ボーナス払いなし) 残クレ再ローン時(48回払い・金利6.5%・ボーナス払いなし) ・月々の返済額 5万円5,000円程度・利息 31万1,000円程度 ・月々の返済額 4万5,000円程度・利息 26万2,000円程度 再ローンで車を買い取るまでは、「57万3,000円」程度の利息が発生し、総支払額は「407万3,000円」程度です。 【フルローンで車を購入した場合】・3年ローン・金利 6.5%・頭金なし・ボーナス払いなし 上記の条件で350万円の車をフルローンすると、「36万円」程度の利息が発生し「386万円」程度の総支払額で車を購入できます。月々の返済額は「10万7,000円」程度と毎月の負担はあるものの、フルローンの方が結果的に支払う金額が少ないことがわかります。少しでも利息を減らしたい場合は、フルローンで車を購入するとよいでしょう。 残クレの再ローン以外の選択肢 残クレは再ローンを組む以外に、次の選択肢があります。 ・車を乗り換える・車を返却する・最終回分を支払う 上記の選択肢は、最終回の支払いの6ヶ月前に、販売店やローン会社から案内が届きます。どの方法を選択するか考える猶予があるため、メリットやデメリットを考慮して慎重に選びましょう。 車を乗り換える 車を「ディーラーの下取り」もしくは「買取業者に売却」して、新たに乗り換える方法があります。最新モデルに乗り換えられるため、新しいモデルを好む方に選択されることがほとんどです。また、「家族が増えた」「親の介護が必要になった」など、ライフスタイルに変化があった場合、ニーズに合わせて車を購入できます。 ただし、売却額が残価を下回った場合は差額分を一括返済するか、新たにローンを組まなければなりません。状態によっては、差額分の支払いが生じる可能性があるため、車を高く売却できる業者に買い取ってもらうとよいでしょう。 また、乗り換えた場合は3年間の無料のメーカ保証が付帯されます。一方、再ローンを組んだ車は登録されてから3年以上経過しているため、付帯されているメーカー保証が切れている状態です。 万が一、エンジンやトランスミッションが壊れると100万円程度の修理費が発生するため、保証に加入している新車に乗り換えた方が維持費を抑えられます。輸入車の場合は、さらに修理費が高額になるため、新車に乗り換えた方が維持費を抑えられるでしょう。 とはいえ、メーカーによっては3年後以降も加入できる「延長保証」を購入できます。ただし、延長保証は有料であり、5〜10万円程度の加入費用が発生することを把握しておきましょう。 車を返却する 車を査定してもらい、購入した販売店に返却します。転勤や海外赴任など、車に乗る予定がなくなった場合や、他メーカーに乗り換えたい方におすすめの選択肢です。ただし、売却額が残価を下回る場合は、乗り換えと同様に差額を一括返済もしくは新たにローンを組まなければなりません。修復歴や損傷、設定された走行距離を超えていると売却額は残価に満たないため、返済前に車の状態を確認してみましょう。 また、売却額と残価の差額を一括返済できる場合は、契約途中でも車を返却できます。基本的に違約金が発生しないほか、ブラックリストにも載らないため、自分のタイミングで残クレを中途解約できます。ただし、メーカーによっては違約金を設定している可能性があるため、事前に契約書や販売店に確認しておきましょう。 最終回分を支払う 最終回分を一括返済すると、車を買い取れます。車に愛着があり手放したくない場合は、最終回分を一括返済するとよいでしょう。買い取った車は自分名義になるため、後に売却や譲渡を自由に行うことも可能です。 また、残クレは最終回の支払い時に売却額が残価を達するよう、走行距離やカスタマイズが制限されています。車を買い取ると、走行距離を気にせず運転できる点や、自分好みにカスタマイズできる点はメリットといえるでしょう。 残クレを利用するときは再ローンしないことが前提 残クレは、契約期間満了後に「乗り換え」もしくは「返却」すると金額面で得をします。一方、再ローンは金利が上がることで利息を余分に支払う必要があるため、逆に損する可能性があります。どうしても乗り換えられない理由がない限りは、利用しない方がよいでしょう。万が一再ローンを組む場合は、残クレ時との金利の違いや利息をしっかり確認したうえで利用を検討してください。 まとめ 残クレは最終回の支払い時点で、残価を再ローンできます。ただし、金利が上がり利息を余分に支払う必要があるため、メリットである「月々の返済額を抑える」ことができなくなります。残クレで車を契約する際は、再ローンしないことを前提に利用するとよいでしょう。 なお、再ローンのほかに、乗り換えや販売店に車を返却する方法もあります。売却額が残価を下回った場合は、差額を「一括返済」もしくは「新たにローンを組む」必要があるため、少しでも高く売却できる業者に車を売却しましょう。

車のローン残債がある状態でも乗り換えられる?方法や注意点を紹介
旧車の売買と鑑定市場 2023.09.29

車のローン残債がある状態でも乗り換えられる?方法や注意点を紹介

車のローン残債がある状態で、乗り換えたい方もいるでしょう。結論からいうと、車のローン残債がある状態でも乗り換えは可能です。ただし、車の所有者が誰なのかによって手続き方法が異なります。この記事では、車のローン残債がある状態で乗り換える方法や、注意点などを紹介します。 車のローン残債がある状態で乗り換える方法 車の所有者が「自分」の場合と「自分以外」とで、乗り換えるときの対応が異なります。車検証の所有者欄をチェックして、所有者が誰なのかを確認してみましょう。 まずは、車のローン残債がある状態で乗り換える方法を紹介します。 自分が所有者の場合 車の所有者が自分の場合は、以下の方法で乗り換えが可能です。 1.自分が持っているお金でローンを完済し、新しい車に乗り換える2.車を売却したお金でローン返済や乗り換え費用に充てる 金融機関のローンを組んで車を購入すると、所有者は自分になっているケースがあります。自分が所有者の場合は、自由に車を売却できる権利があり、特別な手続きが不要なためスムーズに乗り換えることが可能です。 ただし、完済前の売却を禁止している金融機関もあります。完済前に売却してもよいのか、ローンを組んでいる金融機関に問い合わせてみましょう。 自分以外が所有者の場合 車の所有者が自分以外の場合は、自分が持っているお金でローンを完済し、新しい車に乗り換えることができます。 ローンで購入した車の所有者は、基本的にディーラーや信販会社です。ディーラーや信販会社でローンを組んでいる場合は「所有権留保」されているため、残債を完済するまで車を売却できません。所有権留保とは、万が一返済が滞った際に未回収額を補填できるよう、車を担保にすることです。 残債を完済した後に、ディーラーや信販会社から自分名義に変更する「所有権解除」を行えば、車を売却できます。残債を完済したら、ローン会社に所有権解除したい旨を伝えて、手続き方法や必要書類を案内してもらいましょう。 また、自分以外が所有者の場合でも車を売却できる買取業者もいるため、自分が持っているお金で残債を完済せずに乗り換えることも可能です。たとえば、90万円の残債がある車に100万円の査定額を提示されたとします。買取額のうち、残債である90万円をローン会社に支払い、所有権解除をした後に買取業者名義に変更します。残りの10万円は、売却金として受け取ることが可能です。車の所有者が自分以外でも、買取してもらえるのかを業者に確認しましょう。 車のローン残債がある状態で乗り換える際の手続きの流れ 手続きの流れを事前に把握しておくと、スムーズに車を乗り換えられます。続いて、車の残債がある状態で乗り換える際の手続きの流れを紹介します。 1.所有権解除 車の所有者が自分以外の場合、まずは使用者が住んでいる地域を管轄する「運輸支局」で所有権解除の手続きをしなければなりません。 手続きする際は以下の書類が必要なため、漏れがないよう揃えておきましょう。 ■完済後にローン会社に送付してもらう書類・ローン会社の印鑑証明書・譲渡証明書・委任状 ■自分で用意する書類・使用者の印鑑証明書・自動車税納税証明書・申請書(第1号様式)・手数料納付書・車検証・実印 また、実印を押印した委任状を用意すれば、ディーラーやローン会社に所有権解除の代行を依頼できます。ただし、1万円程度の代行費用が発生するため、費用を抑えたい場合は自分で手続きしましょう。 2.売却 所有権解除によって所有者が自分名義になれば、残債がある車を売却できます。車買取専門店で査定してもらうと、高い金額で手放せる可能性があります。なぜなら、価値を理解していることにより車を適正に評価できるほか、高く売却できる販売ルートを持っているからです。外車は「輸入車専門店」クラシックカーの場合は「旧車専門店」のように、売却する車の専門店に査定を依頼してみましょう。 3.新しく購入する 乗り換え後もローンを組んで車を購入するには、新たにローン会社と契約しなければなりません。車の売却金を返済に充てても残債を完済できなかった場合、新たに契約するローンに上乗せしなければならないため、家計に負担がかかるケースもあるでしょう。家計に負担がかかる場合は、購入する車のグレードを下げるほか、取り付けるオプション品も見直してみてください。 また、金利が低い金融機関のローンを組むと、家計への負担を軽減できます。ただし、金利が低い分、審査基準が厳しい傾向にあるため、必ずローンを組めるわけではないことを把握しておきましょう。 ローン残債がある車を売る際の注意点 残債がある車を売却する際は、売却額に注意して手放す必要があります。続いて、残債がある車を売る際の注意点を紹介します。 売却ではローンを完済できない場合がある 車の状態によっては、売却してもローンを完済できない場合があります。なぜなら、売却する際に傷やへこみがあったり走行距離が多かったりすると、査定額が低くなるためです。査定額が残債を下回った場合は、不足分を一括返済する必要があります。たとえば、ローン残債が120万円で車の査定金額が100万円だった場合、不足分の20万円を一括返済しなければなりません。 一括返済が難しい場合は、乗り換え時に組むローンに上乗せして返済する方法もあります。ただし、上乗せする金額によっては乗り換え後の返済額が増えるため、家計に負担がかかります。残債を少しでも減らすには、車を高く売却することが大きなポイントです。 時期によって売却額が異なる 中古車の市場価格は常に変化しているため、時期によっては売却額が異なります。たとえば、2020年の新型コロナウィルス蔓延により、車を生産するために必要である「半導体」が不足した時期です。新車の生産が間に合っていなかったため、中古車の需要が上がり、車を高く売却できる時期がありました。また、1〜3月は4月に新生活を始める方が多く、中古車の需要が上がる傾向にあるため、高く売却できるでしょう。 一方で、中古車の需要がない時期に売却すると査定額が低くなるケースもあります。ローン残債を少しでも減らせるよう、売却するタイミングを見極めることも、重要なポイントです。 まとめ 車の残債がある状態でも、乗り換えが可能です。ただし、車の所有者がローン会社や信販会社になっている場合は、残債を完済した後に自分名義へ変更しないと基本的に売却できません。とはいえ、中には残債を完済しなくても車を売却できる買取業者がいるため、自分名義以外でも買取してもらえるのかを確認しましょう。 また、査定額によっては残債を「一括返済」もしくは「乗り換えるローンに上乗せ」する必要があります。少しでも残債を減らせるよう、車の価値を理解した業者に売却してみてください。

海外赴任が決まったときは車をどうすればよい?保管する方法や注意点を解説
旧車の売買と鑑定市場 2023.09.28

海外赴任が決まったときは車をどうすればよい?保管する方法や注意点を解説

仕事の都合で海外赴任することになったとき、所有している車をどうしたらよいのか悩む方も多いのではないでしょうか。今回は、海外赴任するときに日本で車を保管するメリットやデメリット、手続き方法などについて紹介します。海外赴任するときの参考にしてみてください。 海外赴任の際に車を自宅で保管するメリット まず、海外赴任する際に車を自宅で保管するメリットを紹介します。車を自宅で保管するメリットは主に次の2点です。 戻ってきたときに車にすぐに乗れる 車を保管しておくと、海外赴任から帰国したときにすぐに車に乗ることができます。 ただし、海外赴任の期間や赴任中の車のメンテナンスなどの事情で変わります。すぐに乗りたい場合はコンディションを保つためにメンテナンスを欠かさないようにしましょう。家族や友人などに海外赴任中の車のメンテナンスを依頼してください。 なお、免許証の有効期限や車検証の期限などにも注意が必要です。 単身赴任の場合は自宅に残った家族が乗れる 単身で海外赴任する場合は、日本に残った家族が車に乗ることができます。 家族の中で誰かしら運転する可能性があるのであれば、海外赴任する際に自宅に車を保管しておくとよいでしょう。 海外赴任の際に車を自宅で保管するデメリット 次に、海外赴任する際に車を自宅で保管するデメリットを紹介します。自宅で保管する主なデメリットは次の3点です。 車のリセールバリューが下がる恐れがある 車のリセールバリューが下がる恐れがあります。 海外赴任している間に、モデルチェンジしたり新型車が登場したりすると、海外赴任前に現行モデルであった車も型落ちとなってしまいます。型落ちした車のリセールバリューは、現行モデルと比べると低くなるケースがほとんどです。そのため、帰国後に車を売却しようとしたとき、思っていたほど高く売れない可能性があります。 駐車場代や車検代などがかかり続ける 海外赴任中であっても、ナンバープレートがついていれば、税金や車検などの維持費がかかります。また、駐車場を借りている場合には駐車場代、車の状態を保つためのメンテナンス代などもかかります。このように車は乗っていなくても維持にお金がかかることを覚えておきましょう。 残った家族が引っ越す際に困る可能性がある 単身で海外赴任し、後に家族と海外で同居することになった場合、車の売却に困ることがあります。 車に関する手続きは、基本的に所有者でなければ行うことができません。もし、所有者が海外赴任していて、残った家族が車の手続きをしたいと考えても、所有者の委任状など、さまざまな書類が必要となります。このようなことから、海外赴任するときは家族と話し合い、事前に所有者を変更したり売却したりするとよいでしょう。 海外赴任の際に車を日本で保管するときの手続き ここからは、海外赴任をする際に日本で車を保管しておくときの手続きについて紹介します。 一時抹消登録 一時抹消登録をしておくと、自動車税の課税をストップすることができます。 ただし、一時抹消登録をするとナンバープレートを返却しなければならないため、再度公道を走行するためには再登録が必要です。一時抹消登録をしたら、車を動かさないよう注意してください。 自賠責保険の解約 一時抹消登録をしたら、自賠責保険の解約をしましょう。自賠責保険の解約は、契約した保険会社に連絡することで実施できます。 任意保険の中断 任意保険(自動車保険)の中断手続きをしましょう。 車を所有している方のほとんどが加入している自動車保険は、等級によって保険料が変わる制度となっています。単に自動車保険を解約してしまうと等級がリセットされてしまうため、中断手続きをして等級を引き継げるようにしておくことがポイントです。 車を日本で保管するときの注意点 海外赴任に伴い、日本で車を保管するときは、気を付けなければならないことがいくつかあります。ここでは、特に気を付けたいポイントを3つ紹介します。 乗らない場合でもメンテナンスが必要 車に乗らない場合でも車のメンテナンスは必要です。 車は機械部品の集合体であるため、動かしていなかったりメンテナンスを怠ったりすると、あっという間に劣化してしまいます。 帰国後すぐに乗れるようにするためにも、メンテナンスはしっかりと行っておきましょう。メンテナンスは家族に依頼したり信頼できる人に依頼することをおすすめします。 ガソリンは満タンにして保管する ガソリンは、なるべく満タン状態にしておきましょう。 車の燃料タンクは樹脂製が多くなっているものの、金属部品が使われている部分もあります。金属部品が空気に触れてしまうと、酸化して劣化してしまうため、ガソリンはなるべく満タンにしておくとよいでしょう。 なるべくこまめに動かす 車をこまめに動かして、部品の劣化や硬化を防ぎましょう。 車を長期間にわたり止めておくと、部品が劣化し、オイルによる潤滑や防錆効果が落ち、ゴム部品の硬化などが進行してしまいます。 このような部品の劣化を避けるためにも、こまめに動かして、車の状態を維持しておきましょう。 車を日本に保管する以外の選択肢 車を日本に保管する以外の選択肢には、売却や赴任先に送るなどがあります。ここからは、保管以外の方法を紹介します。 売却する 海外赴任に伴い、車を売却するのも手段の1つです。 長期にわたり海外赴任する可能性がある場合は、車を売却するとよいでしょう。ただし、期間が決まっていたり、家族が日本にいたりする場合には、車を売却するか慎重に検討する必要があります。 赴任先に送る 赴任先に車を送るのも1つの方法です。 海外赴任先に車を送る場合は、さまざまな手続きが必要になり、費用もかかるため、長期にわたる赴任または日本に戻ることがほとんどない場合の手段といえるでしょう。 知人に貸す 海外赴任中に友人や知人に車を貸すという方法を検討するとよいでしょう。 車を手放したくないものの、不動車にしたくない場合は、友人や知人に車を貸して、普段使いしてもらうと車の調子を維持できます。ただし、事故を起こしてしまったとき、キズ・汚れをつけてしまった場合、税金や車検の支払負担などについては、海外赴任する前にしっかりと取り決めておきましょう。 まとめ 海外赴任によって車を保管するかどうか悩んだときは、海外赴任する期間や家庭環境、帰国後も今までの車に乗りたいかなど、あらゆる側面から車の必要性を考え、手放すか保管するかを決めるとよいでしょう。

転勤するときは車を売却した方がいい?ケース別で考える車の売却について
旧車の売買と鑑定市場 2023.09.28

転勤するときは車を売却した方がいい?ケース別で考える車の売却について

仕事の都合により、転勤や単身赴任などをする際に、車を売却するかどうか迷う方は多いのではないでしょうか。今回は、転勤や単身赴任などをするときに車を売却するか悩んだときの判断方法を解説します。これから転勤や単身赴任をする可能性がある方は参考にしてみてください。 転勤時に車を売却したほうがよいケース まず、転勤するときに車を売却した方がよいケースを紹介します。 転勤先で車を使わない 転勤先で車を使わない場合には車を売却したほうがよいでしょう。ただし、単身赴任により、家族が車を使う場合は車を売却するか家族で話し合って決めましょう。 駐車場代が著しく高くなる 駐車場代が著しく高くなる場合も、車の売却を前向きに検討したほうがよいでしょう。 たとえば、地方から都市部へ転勤になった場合、駐車場代が今まで住んでいた場所の2倍以上になることも珍しくありません。そのため、転勤するときは、転勤先の駐車場の相場を調べることをおすすめします。もし、駐車場代が今までより著しく高くなる場合は、車を売却して公共交通機関で通勤する方がよいでしょう。 転勤時に車を売却しないほうがよいケース 次に、転勤時に車を売却しなくてもよいケースを紹介します。 転勤先の通勤で車を使う 転勤先で車を使う場合は、売却しなくてもよいでしょう。転勤先に車を持っていくときは、引っ越しするタイミングに合わせて自走または業者に依頼して車を持っていきましょう。 まだ購入したばかり 車を購入したばかりで、手放したくないときは無理に車を売る必要はありません。 ただし、車の保管場所を決めたり、メンテナンス費用や税金の支払い額を明確にしておくなど、十分な準備が必要です。 転勤前と環境がほとんど変わらない 転勤前と転勤後で環境がほぼ変わらない場合も無理に売却する必要はないでしょう。 たとえば、駐車場代が今までと変わらなかったり、収入と支出のバランスが変わらない場合は、車を維持し続けても問題ないといえます。 単身赴任の場合は車を売却すべき? 単身赴任をする場合は、車を売却すべきなのでしょうか。ここからは、単身赴任する場合に車を売却するかどうか悩んだときに考えるべきことを紹介します。 保管にもコストがかかる 車の保管にはコストがかかります。駐車場代、税金、車検など、車は買った後もお金がかかる乗り物です。このコストの支払い目処は立っているか、誰がどのようにして支払うのかしっかりと考え、車を売却するか保管しておくか決めましょう。 知人に貸すのも1つの方法 単身赴任をするときに、友人や知人に車を貸すのも1つの方法です。 車は機械であるため、動かしていないと部品が劣化したり不具合が起きたりしてしまい、いずれ動かせなくなってしまいます。せっかく手に入れた車のコンディションを良好な状態に保つためにも、車を動かしてくれる人に貸し出すのも手段の1つといえるでしょう。 車のリセールバリューは年々下がることが一般的 車のリセールバリューは、基本的に時間の経過とともに下がっていきます。走行距離が伸びていなくても、時間の経過によって価値が下がっていくことから、しばらく乗る予定がない場合や長期の単身赴任の場合は、思い切って車を売却することも視野に入れるとよいでしょう。 転勤に伴って車を売却するメリット 転勤や単身赴任に伴って車を売却するメリットは、まとまった資金が得られることや車の保管・維持にかかる費用の心配をする必要がないことなどです。 まとまった資金を得られれば、転勤や単身赴任の引っ越しにかかる費用に充てることができます。また、転勤や単身赴任に伴って車を売却すれば、車の状態がどうなっているのか、転勤や単身赴任が終わって車が手元に戻ってきたときに問題なく動かすことができるかなどの心配がないため、気を楽にして転勤や単身赴任に向かうことができます。 このようなメリットがあることも踏まえて、転勤や単身赴任の際に車を売却するか決めるとよいでしょう。 まとめ 仕事の都合により、転勤や単身赴任しなければならないときは、車を売却するかどうか慎重に検討することをおすすめします。車を売却するか悩んだときは、転勤後の生活環境、車の必要性、期間など、あらゆる面から車が必要かどうかを判断し、売却するか保管しておくか決めましょう。

クルマのローンの最適解は何年?返済期間を決めるコツ・負担を減らす方法も紹介
旧車の売買と鑑定市場 2023.09.28

クルマのローンの最適解は何年?返済期間を決めるコツ・負担を減らす方法も紹介

「クルマのローンを組みたいけど、返済期間を何年にすればいいか迷っている…」という方もいるでしょう。ローンを契約したら毎月返済しなければいけません。月々の金額が安くても、あまりにも長期間返済が続くのは大変です。 この記事では車のローンの平均年数、最長年数、年数を決める際のポイントや注意点、年数別シミュレーションを紹介します。車のローンを組みたいと考えている人はぜひ参考にしてみてください。 クルマのローンの平均返済期間は5年 ナイル株式会社が2023年に実施した調査によると、新車のローン年数で最も多いのは「5年」です。次いで、10年、3年、7年という結果になりました。詳細な割合は下記のとおりです。 Q.何年ローンを組んでいますか?「5年」:40.5%「10年」:14.9%「3年」:11.3%「7年」:8.6%「1年」:5.0%「2年」:5.0%「その他」:14.7% 出典:【新車のローンに関する調査】約半数が毎月「2~3万円」負担している | ナイル株式会社のプレスリリース 長い期間でローンを組む方が多いことから、月々の負担をなるべく減らしたいという方が多い傾向にあると推察できます。 クルマのローンの最長年数は? クルマのローンには、銀行系ローンとディーラーローンがあり、それぞれ設定できる返済年数とメリット・デメリットが異なります。それぞれのローンの最長年数について、詳しく解説します。 銀行系は7~10年 銀行などの金融機関が行っているクルマのローンの期間は一般的に最長7年から10年で設けられているため、月々の負担を抑えて返済できるメリットがあります。デメリットは、審査が厳しい傾向にあるため、希望した条件では利用できない場合があることです。 ディーラーは6~8年 ディーラーローンは車のディーラーが提携している信販会社が行うローンで、最長6年から8年と銀行系に比べて短めに設けられています。銀行系より審査が甘い傾向があります。デメリットは返済期間が短い分、月々の返済額が高くなることです。 クルマのローン年数を決める際のポイント クルマのローン年数は、維持費の上限や乗り換え記事、他のローンの予定などをふまえて決めることをおすすめします。ここでは、クルマのローン年数を決める際の主なポイントを紹介します。 クルマの維持にかけられる金額 クルマの維持にかけられる金額は、ローン返済額を決めるうえで重要です。一般的なクルマの維持費には、ローン返済の他に、税金、保険料、ガソリン代、駐車場代、メンテナンス費用などが含まれます。 具体的には、月々の所得から、これらの維持費を差し引いた金額の範囲内でローンの返済額を設定することをおすすめします。特に、修理やメンテナンスの費用は、クルマの年式が古くなるほど増加する傾向にあるため、余裕を持った計画を立てることが賢明です。 生活に関わる他の支出 クルマのローン返済を考える際は、他の生活費や将来の支出計画も考慮する必要があります。住宅ローンや教育費、結婚資金など、人生の重要なイベントに関わる支出を見据えた計画を立てることが重要です。 他のローンを組む予定の時期 住宅ローンや教育ローンなどを組む予定がある人は、それまでにローンが完済するように設定しましょう。 特に住宅ローンは借入期間が長く、月々の返済金額も高くなります。2つのローンを月々返済することになると、毎月の家計への負担が大きくなり、生活が苦しくなり結果として車や家を手放すことになるリスクが高まります。 また、住宅ローンを借りるには審査があり、その審査にあたって返済負担率が金融機関の審査基準を下回っていなければ審査が通りません。返済負担率とは、年収に対する年間の返済額の割合のことで、計算には車のローンはもちろんクレジットカードローンや奨学金など全ての返済額が含まれます。 毎月の返済可能額 ローンの返済額は年数によって大きく変わります。ローンの借入期間は、月々の返済にゆとりを持てるかどうかを踏まえて決めるとよいでしょう。返済期間が短い場合、返済総額は抑えられるものの、月々の返済額は高くなってしまいます。 反対に返済期間が長いと月々の返済額は抑えられても総返済額が高くなります。月々支障なく支払える金額であることと、その場合の返済総額がいくらになるのかを確認したうえで、無理のない年数を設定しましょう。 また、車には維持費も必要になります。駐車場代・車検代・ガソリン代・税金などの維持費がかかることも考慮したうえで、月々の返済額を決めるとよいでしょう。 クルマの耐用年数 ランニングコストに加え、クルマの耐用年数も加味してローン年数を検討するとよいでしょう。耐用年数とは、クルマを購入したときから何年使えるのかという利用可能年数のことです。普通自動車の場合は6年、軽自動車の場合は4年と、税務上で年数が細かく定められています。この年数をローンを組む際の参考にしてもよいでしょう。 参考:自動車の耐用年数や計算方法など、自動車の減価償却の仕組みとは【税理士に聞く】 クルマのローンの負担を減らす方法 クルマのローンを組む際には、きちんと返済計画を立てる必要があります。一方で、そもそもクルマのローンの返済負担を軽減する方法はあるのでしょうか。 ここでは、クルマのローンの負担を減らす有効な方法について紹介します。 頭金を多めに支払う 頭金を多く支払うことで借入額が減少し、その分月々の返済額と支払う利息も少なくなります。 たとえば、300万円のクルマを購入する際、50万円の頭金を支払えば、ローンの借入額は250万円です。さらに頭金を100万円に増やせば、借入額は200万円まで抑えることができます。このように毎月の返済額が減少するだけでなく、支払う利息の総額も大幅に削減できます。 また、頭金を多く支払うことで、審査が通りやすくなるというメリットもあります。頭金が多いと借り手のリスクが低いとローン会社に判断されるためです。 繰り上げ返済する 繰り上げ返済とは、予定より早く返済を行うことで、支払う利息を減らす方法です。なお、銀行ローンでしか利用できません。ボーナスや臨時収入を活用して、一部または全額を繰り上げ返済すれば、総支払額を抑えられます。 特に、返済期間の早い段階で繰り上げ返済を行うと、より大きな利息の削減効果が期待できます。ローンの返済の仕組み上、初期の段階では支払額に占める利息の割合が高いためです。 ただし、繰り上げ返済には手数料がかかる場合があるため、契約時に手数料の有無や金額を確認しておきましょう。 金利の低いローンを契約する 金利の違いはローンの総支払額に大きな影響を与えるため、複数のローン会社の金利を比較検討し、低金利のローンを選びましょう。 一般的に、ディーラーのローンよりも信販会社や銀行のマイカーローンの方が金利が低い傾向にあります。また、同じローン会社でも、返済期間によって金利が異なる場合があります。 クルマのローン年数における注意点 クルマのローン年数を決めるにあたり、原則としてローン年数を延ばせないことや売却する場合は一括返済が必要ことなど、さまざまな注意点を覚えておく必要があります。 ローン年数を延ばすことは通常は認められない クルマのローンは契約時に決めた返済期間を変更できません。月々の返済額が家計の負担になり、返済期間を伸ばして返済額を減らしたいと思っても、ローン年数の延長は通常認められないため注意しましょう。 やむを得ない事情で月々の返済額を減らしたい場合は現在のローンを解約し、借換え(新しいローンを組み直す)をすることになります。借換えには手数料がかかり、新しいローンを組むための審査を受けなければなりません。 ローン年数を設定する場合は、契約時点でゆとりを持って返済できる年数で設定しましょう。 売却する場合は一括返済が必要 ローンの返済期間中にクルマを売却する場合は、残りの金額を一括返済しなければなりません。車を売却した金額が、ローンの残った額より多い場合は問題ありませんが、その逆となった場合はその金額を一度に払えるように用意しなければならず、家計に大きな負担が生じてしまうため気をつけましょう。 返済期間が長くなるほどに利息が高くなる 返済期間が長くなれば月々の返済額は抑えられる一方で、支払う利息が高くなります。利息が高くなるほど総返済額が高くなるため、ローン年数を設定する場合は月々の返済額だけでなく、総返済額も確認してから決めましょう。 返済方式によって総返済額が異なる ローンの返済方式には元利均等返済と元金均等返済の2種類があり、種類によって総返済額が異なります。それぞれのメリットデメリットは以下のとおりです。 メリット・元利均等返済:毎月の返済額が一定になるため、返済計画を立てやすい・元金均等返済:元金部分が早く減るため、返済総額が元利均等返済に比べ少なくなる デメリット・元利均等返済:元金部分の減り方が遅くなるため、返済総額が元金均等返済より高くなる・元金均等返済 : 毎月の返済額のうち、元金部分の残高に大自他利息額が上乗せされるため、ローン利用開始時の返済額が高くなる それぞれのメリット・デメリットをふまえたうえで、どちらの返済方式の方が自分が無理することなく返済できるのかを確認して選びましょう。 クルマのローン年数別シミュレーション クルマのローンを借入額300万円・400万円・500万円とした場合、3年・5年・10年でそれぞれいくらになるのかシミュレーションしてみました。返済方式は元利均等返済で固定金利、ボーナス払いはなし、金利3%としてシミュレーションしています。 ※JAバンク「マイカーローン返済シミュレーション」にて算出 借入額300万円 借入額300万円の場合の返済額は以下のとおりです。 返済期間 毎月の返済額 総返済額 利息総額 3年 8万7,243円 314万769円 14万769円 5年 5万3,906円 323万4,360円 23万4,360円 10年 2万9,968円 347万6,180円 47万6,180円 返済期間を5年に設定すると、3年に比べて毎月の返済額が3万3,337円安くなる分、利息総額が9万3,591円高くなり、10年に設定すると毎月の返済額が5万7,275円安くなる分、利息総額が33万5,411円も高くなります。 借入限400万円 借入額400万円の場合の返済額は以下のとおりです。 返済期間 毎月の返済額 総返済額 利息総額 3年 11万6,324円 418万7,694円 18万7,694円 5年 7万1,874円 431万2,485円 31万2,485円 10年 3万8,624円 463万7,910円 63万7,910円 返済期間を5年に設定すると、3年に比べて毎月の返済額が4万4,450円安くなる分、利息総額が12万4,791円高くなり、10年に設定すると毎月の返済額が7万7,700円安くなる分、利息総額が45万216円も高くなります。 借入額500万円 借入額500万円の場合の返済額は以下のとおりです。 返済期間 毎月の返済額 総返済額 利息総額 3年 14万5,406円 523万4,616円 23万4,616円 5年 8万9,843円 539万605円 39万605円 10年 4万8,280円 579万3,640円 79万3,640円 返済期間を5年に設定すると、3年に比べて毎月の返済額が5万5,563円安くなる分、利息総額が15万5,989円高くなり、10年に設定すると毎月の返済額が9万7,126円安くなる分、利息総額が55万9,024円も高くなります。 3つの借入額を比較すると、金額が高い方が借入期間が増えた場合、毎月の返済額の差額が大きくなりますが、その分利息総額との差額も大きくなるため、それも含めて無理のない借入額と返済期間を設定しましょう。 まとめ 今回はクルマのローンの平均年数、最長年数、年数を決める際のポイントや注意点、年数別シミュレーションを紹介しました。クルマのローンの返済期間を設定する際は、駐車場代や車検・ガソリン代などの維持費がかかることも考慮しながら、月々いくらなら問題なく支払えるかと確認したうえで設定することが大切です。また、返済期間が長くなる分、総返済額が上がることも忘れずに自分にとって最適な期間と借入額を決めましょう。

クルマのローンは組み直し(借り換え)で本当に安くなる? メリットや注意点を解説
旧車の売買と鑑定市場 2023.09.22

クルマのローンは組み直し(借り換え)で本当に安くなる? メリットや注意点を解説

クルマは住宅に次いで大きい買い物だといわれます。そのため、多くの方が購入の際にローンを組みます。 しかし、ライフスタイルが変化したり他の出費が増えたりすると、クルマのローンを負担に感じることがあります。「今のクルマはまだ手放したくないけど、月々の支払額を抑えたい」と悩んでいる方も少なくないはずです。 今回は、毎月の支払額の負担を軽減するための方法として、現在のローンを途中でやめて新たに借り入れする組み直し(借り換え)について紹介します。 クルマのローンの組み直し(借り換え)とは クルマのローンの組み直し(借り換え)とは、新たな機関から融資を受けて現在組んでいるローンを一括返済することです。一括返済したあとは、融資を受けた分を新たなローンとして返済していきます。 手続きが手間に思えるかもしれませんが、場合によっては大幅に月々の支払額を減らせるため、現在のローンに大きな負担を感じている方にとっては検討したい対処法の1つです。 クルマのローンを組み直す(借り換える)メリット クルマのローンの組み直し(借り換え)のメリットについて、ここから詳しく解説します。 月々の支払額が減る可能性がある クルマのローンを組み直す(借り換える)最大のメリットは、月々の支払額が減る可能性がある点です。 ローンの支払額は、主に金利に左右されます。車輌の本体価格が同じだとしても、ローンを契約する機関や会社によって金利が異なるため、現在のローンよりも金利の低いローンで契約し直せば、月々の支払額を減らせます。 以下にローンの種類別の金利の相場をまとめました。自分の組んでいるローンの金利が高いのか低いのかわからないという方は、ぜひ目安にしてみてください。 ローン別の金利相場 ・銀行系ローン 1〜4%「オートローン」や「マイカーローン」とも呼ばれるローンです。ディーラーローンや自社ローンより金利は低いですが、審査が厳しい傾向にあります。 ・ディーラーローン 2〜8%ディーラーローンは、その名のとおりディーラーでクルマを購入した際に申し込みできるローンです。クルマの購入と審査を1つの店舗で完結できるというメリットがあります。 ・自社ローン 10〜15%自社ローンは、販売店独自のローンです。新車だけではなく中古車販売店でも実施しています。審査は通りやすいといわれているものの、銀行系ローンやディーラーローンに比べて金利が高い点に気をつけましょう。また、金利のかからない自社ローンもありますが、保証料や手数料が10〜15%上乗せされるため、結果的に他のローンよりも総支払額が高くなります。 名義を自分に変えられる場合がある 2つ目のメリットは、クルマの名義を自分に変えられる場合があることです。 ディーラーローンや自社ローンで購入した場合、名義(所有者)は販売店もしくはローン会社になります。普段使用しているときには、名義が販売店であってもローン会社であってもあまり支障はありません。しかし、クルマを売却するなどの手続きを行う際には名義変更が必要です。手続き自体にも時間がかかるうえ、指定の書類を用意する手間もかかります。 対して、銀行系ローンの場合は自分自身の名義で契約するため、売却の際にもスムーズに手続きできます。現在ディーラーローンや自社ローンで支払いしている方が銀行系ローンに組み直し(借り換え)すれば、金利が低くなるばかりではなく将来的な手続きの負担も軽減できるのです。 クルマのローンを組み直す(借り換える)ときの注意点 ここまで、クルマのローンを組み直す(借り換える)メリットを紹介しました。一方で、事前に把握しておきたい注意点もいくつかあります。次からは、クルマのローンを組み直す(借り換える)際に気をつけたいポイントを3つに絞って解説します。 審査を通過しないといけない クルマのローンの組み直し(借り換え)とは新たに融資を受けることであるため、必ず審査が実施されます。当然ながら、審査に落ちてしまうと組み直し(借り換え)はできません。なお、金利が低いほど審査が厳しい傾向にあります。 審査に通りにくいパターン 以下2つのいずれかに当てはまっている場合、ローンの審査に通りにくい傾向にあります。 ・過去に返済を遅延した記録がある現在組んでいるローン、もしくは過去に組んでいた別のローンで遅延した記録があると審査に通りにくくなります。 ・勤続年数が短いローンの審査には、現在所属している会社での勤続年数が影響するといわれています。勤続年数があまりにも短いと審査に通らないことがあるため、留意しておきましょう。目安として、勤続年数が1年未満だと審査に通りにくい傾向にあるようです。 ・年収が下がった直後転職やライフスタイルの変化で年収が下がってしまって間もない時期にローンに申し込むと、審査に落ちてしまう場合があります。 残債が少ないと安くならない可能性がある 現在組んでいるローンの残債が少なかったり、残存期間が短かったりする場合、組み直し(借り換え)しても負担が減らない場合があります。申し込みする前に残債の金額を確認し、このまま支払いを続けた場合と組み直し(借り換え)した場合の総支払額を確認しておきましょう。 以下のようなシミュレーションできるサイトを使用すれば、おおむねの金額がひと目でわかります。【イー・ローン】マイカーローンのかんたん借り換えシミュレーション 手数料がかかる場合がある ローンによっては、組み直し(借り換え)する際に手数料がかかります。金額は3,000〜5,000円程度です。 クルマのローンの組み直し(借り換え)の手順   続いて、クルマのローンを組み直し(借り換え)する際の手順を紹介します。実際に手続きをする際の参考情報としてお役立てください。 なお、審査や契約の際には現在のローンの残債の情報や、本人確認書類など必要なものがあるため、申し込み先に事前に確認しておきましょう。 1.新たなローンの申し込み まずは新しく借り入れする機関にて申し込みを実施します。銀行などに来店しないと申し込みできないローンもあるため、事前に方法を確認しておきましょう。 2.審査の実施・結果の通知 申込後には審査が実施されます。早ければ翌営業日、遅くとも1週間以内には結果が通知されます。 3.契約手続き・融資実行 審査に通ったら契約手続きを行い、契約完了後に融資が実行されます。審査に通ってからお金が振り込まれるまでにおおよそ数日かかります。 4.現在のローンの返済 融資が実行された後、振り込まれたお金で現在組んでいるローンの残債を一括で返済します。銀行から融資を受けた場合には、現在組んでいるローンの会社に銀行が直接お金を振り込むケースが多いです。 5.新たなローンの返済開始 現在のローンの返済が終わったら、新たなローンの返済がはじまります。 ローンの組み直し(借り換え)以外での対処法は? ここまでローンの組み直し(借り換え)による、クルマのローンの負担額を軽減する方法について解説しました。しかし、申し込みできなかったり審査に通らなかったりした場合を想定して、他の対処法も知っておくとよいでしょう。 ここでは、ローンの組み直し(借り換え)以外で月々の負担額を減らす対処法を紹介します。 家計の収支を見直す クルマのローンだけに着目するのではなく、家計全体の収支を見直して、節約できるものがないかを確認してみましょう。もう使用していないサブスクリプションサービスはないか、スマートフォンの契約プランをグレードダウンできないか、食費で節約できる部分はないか、など費用を抑えられる項目があるかもしれません。 副業をはじめる 節約だけに注力するのではなく、収入を増やすことを検討するのもよいでしょう。現在の雇用契約内容によりますが、副業で稼ぐのも1つの方法です。 まとめ クルマのローンの組み直し(借り換え)のメリットと注意点、手順について解説しました。 愛車にいつまでも乗り続けたいけれど、月々の負担額との折り合いがつかず悩んでいる方は決して少なくないでしょう。安心してクルマを長く所有するために、ローンの組み直し(借り換え)は有効な方法の1つです。今後のカーライフを充実させるため、今回紹介した情報をぜひお役立てください。

車のローン残債を確認するには?ローンを早く減らす方法や乗り換え時の注意点を解説!
旧車の売買と鑑定市場 2023.09.22

車のローン残債を確認するには?ローンを早く減らす方法や乗り換え時の注意点を解説!

自動車ローンの返済期間は、金融機関にもよりますが3~10年と比較的長期で設定されることが多い傾向にあります。長期ローンを組むと、月々の負担が減るというメリットがあります。 とはいえ、長い返済期間中にライフステージが変わったり、新型車が発表されたりすると、車を乗り換えたくなることがあるかもしれません。ローン返済中に車を乗り換えるには、さまざまな手続きが必要ですが、まずはなんといっても残債を確認することが大切です。 そこで今回は、車のローン残債を確認する方法や、新しい車に乗り換える際の注意点などについて解説します。 車のローン残債を確認する方法とは? 車を維持するためには、ローンの支払いだけではなく、保険代やガソリン代、車検代などさまざまな費用が必要です。ローンの支払いが家計の大きな負担となっている場合は、ローンの残債を確認し、支払い方法やローンの見直しを検討しましょう。 また、車の買い替えや売却を検討している際も、ローン残債のチェックは必須です。はじめに、車のローン残債を確認する方法を3つご紹介します。 ローン会社のWebサイトで照会する ローン会社の中には、Webサイト内に利用者向けのページを用意している会社もあります。時間や場所を選ばずいつでも残債の確認ができるため、おすすめの方法です。利用者向けのページにログインするためには事前の登録が必要となり、メールアドレスやパスワードなどの情報を用意しなければなりません。 また、カードローンではカード番号も必要な場合があります。ログインに必要な情報は、契約時に通知されていることがほとんどですが、わからないようであればローン会社に問い合わせてみましょう。 支払金一覧表を確認する 支払金一覧表とは、契約内容や支払い方法、金額などが記載された書類のことで、契約時または契約後に渡されます。ローン会社により手続き方法は異なりますが、書類を郵送してもらう方法のほか、Webサイトの利用者向けページからPDF形式で閲覧できる場合もあります。 支払金一覧表では、現在のローン残高はもちろん、今後の支払いスケジュールも確認できます。ただし、返済が遅れてしまったことがある、ボーナス払いで多めにローンの返済をしたことがある場合には、実際のローン残高と書類上の金額が一致しない可能性がありますので注意しましょう。 電話で問い合わせる 車のローンを組んだ会社に、電話で問い合わせて残高を確認する方法もあります。Webサイトで照会ができなかったり、支払金一覧表を紛失してしまったりした際は、電話で確認するとスピーディーで確実です。 ただし、氏名や生年月日などの本人確認があるため、問い合わせは契約者本人が行いましょう。また、夜間や土日は対応していないこともあるため、営業時間を確認するようにしましょう。 車のローン残高を早く減らす方法 ローンを組んで車を持つメリットは、一度に大きな金額の出費をせず、月々の支払いに分散できる点です。しかし、収入・支出のバランスが変わってローンが家計の負担となってしまった場合や、新しい車への乗り換えを考えている場合には、少しでも早くローンの残高を減らしたいものです。次に、ローンの残高を早く減らす方法について解説します。 一括返済 一括返済は、ローンの残額を一度に返済することで支払い期間を短縮する方法です。まとまったお金が用意できるのであれば、一括返済することで返済を終わらせることができます。ローンは借入金額に対して利息がかかるため、期間が長いほど返済額が多くなりますが、少しでも早く返済することで利息分を節約でき、通常通りローンを支払うより、返済総額を減らすことにつながります。※たとえ同じ金利でも、支払い回数が多いほど、もしくは期間が長いほど利息が増えるため、総支払額は多くなります。 また、車の所有権をローン会社が持っている場合、返済後に所定の手続きを経ることで自分の名義に変更できるため、いつでも自由に売却できるようになるというメリットも得られます。ただし、ローン会社によっては一括返済を行う場合に手数料が発生する場合もあるため、手数料の有無や金額、返済総額などを確認した上で手続きを進めましょう。 繰り上げ返済 一部繰り上げ返済は、ローン残債の一部を先に返済する方法です。ローン残債を一括で返済できるほどの余裕はないものの、ボーナスなどでまとまった費用が用意できる場合は、一部繰り上げとしてそれらを充てる方法もあります。一括返済ほど大きなメリットは得られませんが、前倒しで返済することで利息を減らせます。 一部繰り上げ返済の返済方式は主に2つです。一つは、返済期間を変えず、月々の返済金額を減らす返済額減額方式、もう一つは、返済期間を短くする期間短縮方式です。 ただし、ローン会社によっては一部繰り上げ返済を行うことで手数料が発生する場合もありますので、事前に確認しておきましょう。また、ディーラーローンの場合、一部繰り上げ返済に対応していないケースもあります。 借り換え 借り換えとは、ローン会社を見直して、今よりも低い金利でローンを組むことです。これにより、車のローン残債を早く減らせる可能性があります。ほかにもローンを組んでいる場合、複数のローンを一本化するおまとめローンを選ぶことも一つの方法です。 ただし、返済期間がほとんど残っていない場合や、借り換え前後の金利差が0.1〜0.2%程度と小さい場合、返済総額はあまり変わらないかもしれません。また、手数料が必要になるケースでは、かえって支払総額が増えてしまうこともあるため要注意です。 ローン残債があっても車は乗り換えられる? ローンが残っているけれど今の車を手放して乗り換えたい、というケースもあるでしょう。このような場合、新しく車を購入することはできるのでしょうか。続いては、ローン残債がある状態で車を乗り換える方法をご紹介します。 ローンが残っていても乗り換え自体は可能 現在の車のローンが残っていても、新しい車に乗り換えること自体は可能です。ただし、買い替えることでローンが相殺されるわけではないため、引き続きローンを支払いながら、新しい車の購入費用を負担しなければなりません。 2台分の支払いが必要になることを踏まえると、ローンを完済してから買い替えることが望ましいでしょう。併せて、これまで乗っていた車をできるだけ高い金額で買い取ってもらうなどの工夫も必要です。 買取額 > ローン残債の場合 走行距離が少ない、人気の車種である場合には、高額の査定を提示してもらえるケースもあるため、買取金額がローンの残債を上回る可能性があります。例えば、ローンの残債が50万円の車を、60万円で買い取ってもらうことができれば、ローンの支払いをまかなうことができます。 買取額 < ローン残債の場合 ローン残高がある車の乗り換えにおいて注意しなければならない点は、車の買取額より残債が上回った場合の対応です。たとえば、車のローン残債が50万円に対して買取額が35万円の場合、15万円はローンとして残ります。残りの金額のみで再度ローンを契約することもできますが、かえって金利が高くなることも少なくありません。 新しい車を契約し、乗り換える気になっていたにもかかわらず、新たにローンが組めなくなってしまったという事態を招かないためにも、返済計画に無理がないかを見極めることが大切です。 ローン残債がある車を売却する時の注意点 ローン残債がある状態で車を乗り換える場合には、通常よりも確認と手続きが多くなることがあります。最後に、ローン残債がある車を売却する時の注意点について解説します。 車の所有権を確認する まずは、車の所有権について確認しましょう。「自分で購入したのだから、名義は自分にあるのでは?」と思いがちですが、信販会社やディーラーでローンを契約した場合、ローン会社が所有権を持っているケースが多くあります。ただし、銀行などの金融機関でローンを組んだ場合は、返済中も名義人は自分であることが一般的です。 所有者の名前は、車検証の「所有者の氏名又は名称」の欄に記載されています。そこに自分の氏名が記載されていれば、車は本人の所有物です。 この欄が信販会社あるいはディーラーの名称になっていた場合は、ローンの完済と、所有権を自分に変更する「所有権の解除」という手続きを行わなければ、車を売却することができません。 所有権が自分にあるケース 所有権が自分にある場合でも、契約書はよくチェックする必要があります。「完済前の売却を禁止する」「ローン完済まで信販会社が所有権を留保する」といった記載がある場合、車が担保になっているため、完済まで車を自由に売却することはできません。これらの条件がなければ、特に手続きをする必要なく、売却、譲渡、処分が可能です。 所有権が自分ではないケース 所有権が自分ではない「所有権留保」とは、万が一契約者がローンを返済できなくなった時に備え、ディーラーや信販会社が車の所有者となり、勝手にその車を売却・譲渡・処分できないようにする制度です。 車の名義を自分に変更するためには、所有権の解除に関する手続きをしなければなりません。もとの名義人(ディーラーや信販会社)と、解除後の名義人(自分)がそれぞれ書類を用意し、管轄の陸運局に出向いて、所有権解除の手続きと名義変更の手続きを行います。手続きは自分自身で行えるほか、ディーラーや信販会社に代行してもらえる場合もあります。 【所有権の解除のために用意する書類】・車検証・印鑑証明書(発行から3ヶ月以内)・ローン完済証明書・納税証明書・印鑑・所有権解除依頼書 ※・委任状 ※※ディーラーやローン会社側でテンプレートを用意しているケースがほとんど 【名義変更のために用意する書類】・手数料納付書・車検証・印鑑証明書(発行から3ヶ月以内)・自動車取得税・自動車税納税証明書・申請書・譲渡証明書・車庫証明書・印鑑(新所有者の実印)・委任状 まとめ 車のローン残債は、ローン会社のWebページのほか、支払金一覧表や電話での問い合わせでも確認することができます。車のローン残債がある場合の乗り換えを検討する際には、まずローン残債を正確に確認し、少しでも早く返済できる方法を見つけましょう。ローン会社を見直せば、当時より金利の低い会社が見つかるかもしれません。 また、残債が買取額を上回る場合には、残ったローンの支払い方法についても併せて検討し、無理のない資金計画を立てましょう。車の買取相場は日々変動するため、相場が高いのであれば、早めの売却をおすすめします。

日産 R35 GT-Rは故障しやすいのか?よくある故障や対策方法を紹介
旧車の売買と鑑定市場 2023.09.15

日産 R35 GT-Rは故障しやすいのか?よくある故障や対策方法を紹介

日産 R35 GT-Rは故障しやすいのでしょうか。今回は、R35 GT-Rが故障しやすいのか、よくある故障、故障したときの対処法について解説します。R35 GT-Rのオーナーだけでなく、これからGT-Rを手に入れようと考えている方も参考にしてみてください。 R35 GT-Rは故障しやすい? R35 GT-Rは、自動車大国でもある日本車であることや、長年にわたり車を作り続けてきた日産のモデルであることなど、さまざまな理由により故障しにくい車といえるでしょう。 故障が全くないわけではありませんが、高性能モデルとしては故障しにくい部類に入ります。ただし、高い出力を発生させるエンジンを搭載していることから、エンジンの熱による部品の劣化やトラブルがよくあるようです。 そのため、エンジンの熱がエンジンルーム内に溜まらないような走りや過酷な走行をしないようにしていれば、大きなトラブルに見舞われることは少ないでしょう。 R35 GT-Rのよくある故障 ここからは、R35 GT-Rによくある故障を紹介します。現オーナーや今後所有を考えている方はここで解説する故障部位の修理がされているか、保証の対象となっているか確認するとよいでしょう。 メーターパネルの異常 R35 GT-Rは、メーターパネルのLEDが切れてしまうトラブルがよくあるようです。 主な原因は、エンジンルーム内の熱や走行振動による接触不良などが大半です。 メーターパネルのLEDが切れてしまうとメーターそのものを交換したり、LEDの打ち直しをしたりしなければなりません。もし、走行中にメーターパネルが点滅したり、部分的にブラックアウトしたりするときは、早めに修理しましょう。 費用は、メーター交換とLEDの打ち直しで異なります。修理工場に持ち込み、見積もりを出してもらいましょう。 フライホイールのトラブル フライホイールのトラブルもよくあるトラブルです。 フライホイールのトラブルは、特に初期型のGT-Rにみられ、アイドリングをしているときに足元付近からカラカラ音が聞こえるのが初期症状となります。 初期症状を見逃してしまい、フライホイールのトラブルが悪化するとエンジンやトランスミッションなどにも被害が拡大するため、早めに点検することが大切です。 液漏れ 冷却水やオイルクーラーなどの液漏れもよくあるトラブルとして挙げられます。 液漏れが発生すると「エンジンシステム異常」のメッセージが表示されるため、異常にすぐ気付くことができるでしょう。走行中に警告メッセージが表示されたら安全な場所に車を止め、車をレッカーで修理工場に持ち込みましょう。 そのまま走行を続けるとエンジンもダメージを受け、走行不能になる可能性もあるため、走行を続けないようにしてください。 エアコンのコンプレッサー エアコンのコンプレッサーも故障しやすい部位の1つです。 エアコンのコンプレッサーは、経年劣化により、焼付きや異音が発生するといったトラブルが起きます。初年度登録から時間が経過したGT-Rを所有している方はエアコンのコンプレッサーのトラブルに注意しましょう。 オルタネーター オルタネーター(発電機)の故障もよくあるトラブルです。 オルタネーターは、熱により劣化が進んだり、経年劣化により故障したりすることがあります。年数が経過しているGT-Rを所有している方は、オルタネーターの故障にも注意しましょう。 R35 GT-Rが故障したときはどうする? R35 GT-Rが故障したときは、GT-Rの取り扱いをしているディーラー(ハイパフォーマンスセンター)やGT-R専門の工場などに持ち込むことをおすすめします。 GT-Rは、国産車の中でもトップクラスの性能を誇るモデルです。そのため、専門的な知識や技術がなければ、修理することが難しいといえるでしょう。 R35 GT-Rの故障を防ぐ方法 R35 GT-Rの故障を完全に防ぐことは不可能です。これは、GT-Rに限った話ではなく車全般にいえることとなります。 そのため、ここでは故障を最小限に抑える方法を紹介します。 一般的に、車の故障を最小限に留めるためには、定期的な点検やメンテナンスを実施することが大切です。定期点検をしていれば、不具合や異常を早期発見できます。また、定期的にメンテナンスをしていれば、車の状態を維持しやすくなります。 R35 GT-Rは、エンジンルーム内の熱により、部品が劣化したりトラブルが起きたりすることがあります。街乗りだけをしていたり、頻繁に渋滞に巻き込まれたりすると、エンジンルーム内の熱が排出されず、故障しやすくなります。このような熱によるトラブルを避けるためにも、GT-Rの街乗りや渋滞に巻き込まれやすい道の利用は控えた方がよいでしょう。 まとめ R35 GT-Rは、2007年のデビュー以降モデルイヤー制による改良や改善などにより、絶えず進化し続けてきました。そのため、初期型の経年劣化やトラブルは避けられない状況にあるといえるでしょう。トラブルを少なくするためには、定期的に点検やメンテナンスをするだけでなく、走行によるエンジンルーム内の排熱を心がけながら運転することをおすすめします。

GT-R (R35) に適合するカスタムホイールとは?おすすめ8選を紹介
旧車の売買と鑑定市場 2023.08.29

GT-R (R35) に適合するカスタムホイールとは?おすすめ8選を紹介

日産自動車が世界に誇るといえば、やはりスカイラインGT-Rでしょう。その後継車種として現在販売されているのがGT-R(R35)です。スーパーカー愛好者の憧れのクルマであり、国産メーカーの中でも特に走破性に優れています。そんなGT-R(R35)に乗るならやはりホイールにもこだわりたいものです。本記事では、GT-R (R35) に適合するホイールの規格とおすすめのホイール8つを詳しく紹介します。 GT-R(R35)に適合するホイール GT-R(R35)に標準装備されているホイールは、レイズ製の鍛造アルミホイールに統一されており、サイズは20センチです。ただし、グレードによってデザインが異なります GT-R(R35)におすすめのホイール8選 GT-R(R35)にふさわしく、デザインにも機能性にも優れたおすすめのホイールを8つ紹介します。 ヨコハマホイール アドバン TC-4 アドバンレーシングトップの人気を誇るのが「アドバン TC-4」です。コンパクトカーに最適な16・15インチも登場し、サイズ展開も豊富になりました。フルフェイス5本スポークデザインに先端部と股部分にのみ施されたサイドカットが特徴的です。16インチには、PCD114.3の5ホールサイズも設定されています。 HOMURA 2×7 ファーストモデルであり、アイコン的存在が「HOMURA 2×7」です。新造形のフラットテーパー断面を採用することによって、より大きく伸びやかな表現を可能にしました。今までにないエレガントなデザインが特徴的です。 ブリジストン WORK EMOTION 正統派スポーツ系を代表するのが「WORK EMOTION」です。バリエーションが11種類も用意されており、特にサイズのバリエーションが豊富です。デザインは軽量化を重視した5スポークをはじめ、ツイン5スポーク、7スポーク、10スポーク、11スポーク、メッシュが揃っています。 BBS RI-D 「BBS RI-D」は、軽量の超超ジュラルミンA7000系を採用した鍛造ホイールです。GT-R(R35)をはじめとする超高性能スポーツモデルをターゲットに開発されました。BBSホイールのなかでも最も強度があり、見た瞬間に走りの良さをイメージすることができる5本のクロススポークが採用されています。 レイズ ボルクレーシング G16 多数あるメッシュデザインホイールとは一線を画する注目のモデルがボルクレーシングのGシリーズから登場した「G16」です。レースホイールの製造に用いられる「ノンストレスライン」でデザインが構成されており、8本スポークが交互に重なる16本スポーク形状になっています。「G16」というネーミングはそこから由来しています。 レイズ ボルクレーシング TE37 ウルトラ TRACK Edition 1996年に誕生して以来、スポーツ系ホイールのキングに君臨したのが「TE37」です。2016年に新たに誕生したのが「TE37 ウルトラ TRACK Edition」です。スポーク間に新たなマシニング加工を追加し、強度と剛性は一か所につき10グラム、トータル60グラムの軽量化に成功しました。軽量なだけでなく高剛性にも優れており、ブラックカラーが一番人気のカラーです。 エンケイ GTC01 「GTC01」は、最新鋭MAT製法で成形した高剛性に優れた軽重量のホイールです。デザインの自由度は高いけれど重くなりがちな鋳造製法を独自の最新技術で軽量化に成功し、デザイン性も高いです。 エンケイ レーシング RS05RR ドレスアップパーツとして、アルミホイールのデザイン性を限界まで高めるというコンセプトの基に開発されたのが「レーシング RS05RR」です。コンケーブフェイスを採用した伸びやかで立体的なフォルムが特徴的で、フロントフェイス、ミドルフェイス、リアフェイスの3種類が用意されています。   GT-R(R35)のホイールを選ぶときのポイント まず、 GT-R(R35)のホイールを選ぶときには十分な注意が必要です。純正装着のタイヤサイズは20インチですが、前後の幅が異なるという特殊性を持っているためです。ここでは、ホイールを選ぶときに重要な2つのポイントを紹介します。 ボディカラーとの相性を考える ホイールのカラーは、シルバーやブラック、ガンメタリック、ダークブルーといったダークカラー系が定番でGT-R(R35)に良くフィットしますが、自分の好みに合ったカラーを選びたいものです。その際は、ボディカラーとの相性を考えて選択することをおすすめします。 エアロパーツとの相性を考える 同車種であっても年式の違いやグレードで取り付けられるエアロパーツが異なる可能性があります。また、純正パーツとの相性も関係するため、せっかく購入したのに装着できないといった事態に陥らないように事前に確認が必要です。車検証を見れば年式はわかりますが、グレードの表記はありません。「類別区分番号」をもとにネット検索して調べることをおすすめします。 ホイールデザインの種類 ホイールデザインには、主に以下の4種類があります。その他にも様々なデザインや機能が備わったホイールが出ていますが、まずは、メインタイプを知ってから、クルマのデザインやカラーリングに合わせて自分の好みのホイールを選びましょう。 スポークタイプ 最も一般的なホイールのタイプで 純正アルミホイールでもよく採用されているのがスポークです。ホイールの中心から外側に向かうように配置しているデザインが特徴で、軽量で放熱性がよく、冷却性に優れています。スポークが少ないほど軽量になりますが、耐久性が悪くなるといったデメリットもあります。 フィン スポークタイプの一種ですが、スポークをより細くして増やしたタイプがフィンです。高級感のあるデザインで、走行時のホイールの回転も軽やかな動きに見える特徴があります。放熱性や冷却性にも優れています。 メッシュ ホイールの外周から中心の部分に網目状にスポークが配置されたデザインのことをメッシュと呼びます。網目が細かくなるほど高級感が出て、粗いメッシュだと力強い印象になるのが特徴です。 ディッシュ 円盤状のスポークがお皿のようなデザインとなっていることからディッシュと呼ばれています。剛性に優れていて、空気抵抗は少なくなります。重量感のあるデザインで迫力も出ますが、重量があるため、燃費はあまりよくないといったデメリットがあります。

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