旧車売買の豆知識

車はクレジットカード払いで購入できるの?メリット・デメリットも解説
旧車売買の豆知識 2023.11.06

車はクレジットカード払いで購入できるの?メリット・デメリットも解説

日常生活で広く使われているクレジットカードですが、車の購入で利用する際には注意が必要です。車は高額な商品なため、カード払いのサービスで発生する手数料なども高額になります。この記事では車の購入にカード払いを利用するときのメリットとデメリット、注意点について詳しく解説します。 車をカード払いできるかどうかは店舗で異なる カード払いの可否や利用可能額は店舗で異なります。クレジットカード払いを選択すると、販売者側は手数料の負担が発生します。手数料をどこまで負担できるかは各店舗の判断に委ねられているため、カード払いの利用については店舗次第です。 一部の代金のみカード払いできることが一般的 車の支払いに関するカード払いは、支払い代金の一部のみで利用できるのが一般的です。特に新車を購入する際には、全額一括払いはできないと考えましょう。 車の購入費用の内訳は、大部分を占める車両代金、税金や保険料、車庫証明や検査登録のための費用などです。新車でオプションを選択すれば、車両基本価格にメーカーオプション価格、ディーラーオプション価格が加算されるでしょう。カード払いは、これらの一部費用のみの利用に限定されている場合が多いため、全額払いができることを前提に購入の計画を立てないことが大切です。また、分割払いの場合は頭金のみにカードを利用できるケースもあります。 販売店がカード払いを敬遠しがちな理由 販売店がカード払いを敬遠しがちなのは、多額の手数料を負担しなければならないからです。カード払いの手数料はカード利用額に応じて決まるため、高額なカード利用の場合、販売店はカード会社に多額の手数料を支払わなければなりません。この手数料は販売店の利益を目減りさせるため、販売店はカード払いを敬遠します。 車をカード払いで購入するメリット 車をカード払いで購入することにはメリットもあります。店舗側に負担がかかるものの、自身にとってメリットが大きい場合は、カード払いすることも検討しましょう。カード払いのメリットは次のとおりです。 ポイントがつく カード払いは利用額に応じてポイントが付与されるため、高額な支払いをすれば多くのポイントを獲得できます。カード払いが車の支払いの一部であっても、日常生活で発生する支払額よりは大きいでしょう。仮に30万円をカード払いにして、1%がポイント還元される場合 カード利用額(30万円)X ポイント還元率(1%)= 3,000ポイント 実質支払額を3,000円安くすることができます。 翌月まで支払いが猶予される カード払いにするメリットに、支払いが翌月まで猶予されますが、これは車の購入でも変わりません。支払い時期を遅らせることができます。 車をカード払いするデメリット カード払いによるデメリットもあります。カード払いを検討する際には、以下の2点について理解しておきましょう。 利用限度額の多くを消費する 車の支払いで高額なカード利用をすれば、その他の支払いに利用できる金額は少なくなります。利用限度額が50万円のカードで48万円を車の支払いに利用すれば、その月のカード利用額は2万円しか残りません。公共料金など毎月発生する料金の支払いにカードを利用している場合には、引き落としができなくなる恐れがあります。 引き落とし口座への入金が必要 普段は多額のカード払いには利用しておらず、カード払いの引き落とし口座に十分な預貯金がない場合には、残高不足になるかもしれません。残高不足にならないよう、引き落とし日までに入金が必要です。 車をカード払いするときの注意点 車をカード払いする際には、以下の3点について注意しましょう。 分割払い・リボ払いは利用しない 分割払いやリボ払いを利用すると、利用手数料が発生します。高額な支払いで多くのポイント還元があっても、利用手数料の方が高いケースが多くあります。分割払いやリボ払いの利用は避けるべきでしょう。 別で決済手数料がかからないか店舗に確認する カード利用ができたとしても、別で決済手数料が発生することもあります。カードを利用することで決済手数料がかからないか、必ず店舗に確認しましょう。 使用できるブランドかどうか確認する 前述のとおり、販売店は車の購入についてカード利用は敬遠しがちなため、店舗によっては利用できるカードのブランドが少ないこともあります。利用したいカードのブランド扱いについて、店舗に確認しましょう。

車の一括査定とは?よくあるトラブルや信頼性の高い一括査定サイトの選び方についても解説
旧車売買の豆知識 2023.11.06

車の一括査定とは?よくあるトラブルや信頼性の高い一括査定サイトの選び方についても解説

買取業者ごとに査定してもらうよりも、一括で査定を依頼する方が効率的と感じる方も多いでしょう。車の一括査定を利用することにはメリットとデメリットがあります。今回は車の一括査定や、よくあるトラブルについて解説します。車の一括査定を検討中の方は参考にしてください。 車の一括査定の注意点 車の一括査定とは、サイトに査定情報を登録するだけで複数の業者に一括して査定依頼ができるサービスです。多くの買取業者に相見積もりを出す場合、依頼先探しと業者とのやり取りに相応の手間や時間がかかります。また、査定を依頼する業者ごとに個人情報を送信したりアンケートを回答したりする必要もあり、それだけでも煩わしく感じてしまうものです。 一括査定の強みは、このような手間と時間を削減できることです。ただし、査定はインターネットや電話だけで完結するわけではありません。効率的に見えて実は余計な労力がかかるケースもあるため、仕組みを十分に理解したうえで利用を検討しましょう。 それでは、車の一括査定の注意点を詳しく解説します。 しつこい営業電話が来る場合がある 一括査定サイトに店舗情報を掲載すると、費用がかかります。そのため、サイトへの掲載費用の回収や営業ノルマの達成などを目的に、依頼主へしつこく営業電話をかける場合があります。 一括査定サイトの利用者は一番最初に対応してくれた買取業者に依頼する傾向があるため、昼夜問わずに電話をしてくる業者も少なくありません。また、アポイントの約束や買取が成立するまでしつこく連絡をしてくることも多く、国民生活センターや消費生活センターに苦情が寄せられる案件にもなっているので注意が必要です。 複数の買取業者と連絡を取り合うことになる 一括査定を利用すると、そのサイトと提携している複数の買取業者と連絡を取り合うことになります。車の査定は店舗や出張査定により行われるため、時間や場所決めのアポイントが必須です。また、買取りが成立した後も断りの連絡をすべての業者に入れる必要があります。 地域によっては十分な数の業者の査定を受けられない 地域によっては十分な数の業者に査定を受けられない可能性もあります。また、業者の営業活動範囲から外れていると、場合によっては出張査定に費用が発生することや買取時に車の陸送費を別途で請求されてしまうこともあるので注意しましょう。 車の一括査定でよくあるトラブル 続いて、車の一括査定でよくあるトラブルについて解説します。 契約後に査定額が下がる 契約後に査定額が下がるケースは通常の買取でも発生します。悪質なケースでは、他社よりも早く契約するために高額な査定額を提示し、契約後に「車に不具合があった」と意図的に査定額を下げてくることもあります。契約書面に二重査定についての項目があり、同意の上で契約すると後のキャンセルに高額な違約金が発生する場合もあるので契約前にしっかりと確認しておきましょう。 二重査定とは.........買取契約が成立した後に業者が再度査定を行い、瑕疵(大きな不具合や欠陥)が発見された場合に買取査定額が減額されることです。その旨が記載された契約書面の内容を読んだり説明を受けた後で契約を行うと同意した上での契約と見なされます。 焦らされて不利な契約をしてしまう 車の買取価格は社会情勢や相場に大きく影響を受けやすく、短い期間で大幅に価値が変わってしまうこともあります。買取業者によっては、そういったことを逆手にとって「今だけこの査定額で契約できます」と焦らせて不利な契約を急がせることもあるので注意が必要です。 高額なキャンセル料を請求される 一度契約してしまうと、他の買取業者で高い査定額が出てもキャンセルされないように高額なキャンセル料を請求する業者も存在します。契約書にその旨の記載がある場合は、法的にも有効となるので契約時にしっかりと確認しておく必要があります。ただし、あまりにも法外なキャンセル料となる場合は、消費者契約法に違反する可能性もあるので消費者ホットラインなどに相談するようにしましょう。 信頼性が高い一括査定サイトの選び方 信頼性が高い一括査定サイトの選び方について解説します。一括査定サイトの利用を検討中の方は、未然にトラブルを回避できるよう参考にしてください。 業者の運営会社を入念に確認する 業者の運営会社を入念に確認することは重要です。業者のホームページや他サイトなどで過去の実績やレビューなどを詳しく検索して、その業者が信用できるか判断しましょう。また、アポイント取得時の電話の応対で最低限のことしか伝えてこない業者は要注意です。あいさつや今後の流れの説明などを丁寧にしてくれるかどうかをポイントにしてください。 個人情報を他の用途で使われないか確認する 一括査定サイトでは車の情報以外に必ず個人情報の入力が必要です。その個人情報の取扱いがどのようにされるかは事前に利用条件を確認しておくといいでしょう。買取業者に個人情報がすべて渡り、いきなり自宅に訪問されたというケースも発生しています。 連絡手段をメールに限定できるか 連絡手段をメールに限定できるかどうかは重要です。それほど急ぎの連絡でもないのに仕事中や家族との時間に電話が何度もなるのは煩わしさしかありません。一括査定サイトに登録した瞬間に何社もの買取業者から電話が入るといった事態を避けるために、業者からの連絡手段をメールに限定できるサイトを選ぶこともできます。 また、メールは記録として残せるため、買取業者の説明に不備がありトラブルに発展した際に、証拠として活用できます。こまかい質問やその回答などもメールで残しておくとよいでしょう。 一括査定を受ける以外の選択肢 一括査定を受ける以外の選択肢について解説します。一括査定を利用するのが不安だと思う方は参考にしてください。 ディーラーの下取りを利用する ディーラーの下取りでは、購入する車の商談中に査定を受け、納車時に引き取ってもらえるため、自分で中古車買取業者を探して持ち込む手間を削減できます。買取業者との連絡や商談などは不要となるので煩わしさは一切ありません。ただし、査定額は買取業者よりも低くなる可能性があるため、下取り額を確認したうえで処分の方法を検討しましょう。 中古車買取業者と直接交渉する 一括査定サイトを利用せずに近隣の中古車買取業者と直接交渉する場合、複数の業者の店舗に一日でまわるという手段があります。その中で最も査定額が高くて信頼できそうな業者と売買契約を結ぶのも1つの方法です。契約を迫られても「他の買取業者に査定の予約をしている」と伝えれば無理な引き止めもされません。 事前に相場や信頼できそうな中古車買取業者を調べておくことや、相見積もりが出ればすぐに契約先を選んで売却するという気持ちで挑めば、短期間で済ませることができます。ただし、どれだけ急いでいたとしても、疑問点や不安点は契約前に解消しておくことが大切です。 廃車にする 一括査定サイトの利用や買取業者とのやり取りに煩わしさを感じるなら、廃車にすることもひとつの手段です。ただし、廃車にも費用が発生するので、査定額があまり出ないと思う車でも買取業者に相場額を確認するといいでしょう。電話で「こういった車でも買取はしてもらえますか」と確認するだけなら、個人情報を伝えなくても対応してくれる買取業者も存在します。 査定額が出る車なら詳細査定が必要という回答が出るので、そこから査定依頼を検討してみるといいでしょう。査定額が出ない車なら「廃車費用が発生する」「自動車税や自賠責保険の還付金との相殺で無料で引取ります」などの回答が出ることもあるので試されてみてはいかがでしょうか。

故障した車を放置するとどうなる?車の修理の依頼先や修理費用の目安についても解説
旧車売買の豆知識 2023.11.06

故障した車を放置するとどうなる?車の修理の依頼先や修理費用の目安についても解説

車が突然故障すると、どうすればよいのかわからない人も多いでしょう。自走で帰宅できても、修理に出さなければ車が使用できなくなる恐れがあります。今回は、故障した車を放置するとどうなるのかや、車の修理の依頼先や費用などについて解説します。車の故障が発生したときに焦らず対処できるよう参考にしてください。 故障した車を放置するとどうなる? 故障した車を放置すると、大きな問題に発展することがあるため注意が必要です。走行中に車が不具合を起こしたからといって路上に放置すると、駐車違反や後続車両が追突するなど事故の原因となる可能性があります。 また、自宅の車庫や駐車場に長期間放置しておくと、バッテリーあがりやガソリンの酸化劣化で不動車になるかもしれません。電気自動車やハイブリッド車についても補機バッテリーだけでなく駆動用バッテリーあがりの可能性も出てくるため、故障時は早めに修理に出しましょう。 車の修理の依頼先 車の修理の依頼先の特徴やメリット・デメリットについて解説します。 ディーラー 特徴........メーカー独自の認定整備士資格者を有しており、整備技術力が高い。メリット........取扱車種の知識や不具合情報が豊富なため安心感が強い。保証期間内であれば規定範囲内で無償修理が受けられる。デメリット........鈑金などは外部の提携工場に依頼することもあり、修理期間が長くかかることがある。メーカー廃番となった部品の取り寄せや代替品の確保が難しい場合がある。有償修理は修理費が高額である。 カー用品店 特徴........様々なメーカーに対応する部品を取り扱っている。メリット........修理代が安い。年末年始やお盆休暇期間中でもオープンしている。デメリット........簡単な修理しか対応できない場合が多く、エンジンなど重要な機構は基本的に修理対応しない。 整備工場 特徴........部品交換ではなく修理をメインに行っている。メリット........技術力や経験値が高い整備士が在籍していると頼りになる。純正部品が手に入らなくても中古品やリンク品(使用済みパーツをオーバーホールした部品。安価で保証付)など様々な提案をしてくれる。ディーラーよりも安い。デメリット........整備工場ごとに対応の幅が異なる。人員が少ないため、すぐに対応してもらえず修理期間が長くなる場合がある。 車の修理費用の目安 車の修理費用の目安は、故障箇所や状態によって大きく異なります。 故障修理にかかる費用の目安エンジン........修理対応で済む場合は10〜20万円、エンジンの交換が必要な場合は30〜100万円。マフラー........修理対応で1万円前後、交換が必要な場合は3〜10万円程度。エアコン........ガス切れ1万円程度、故障修理(修理箇所の点検費用が1万円前後)1〜10万円、交換15〜20万円。※車種や年式、修理依頼先によって修理費用は前後します。 車の修理を依頼する際のポイント 続いて、車の修理を依頼する際のポイントについて詳しく解説します。 保険やメーカー保証の適用可否を確認する 車を修理に出すときは、保険やメーカー保証の適用可否を確認しましょう。保険では、相手がいる事故や自損事故、盗難、天災による修理費用などが補償される可能性があります。ただし、劣化や自然故障に関しては適用外です。 メーカー保証は、「新車」と「新車保証を継続した中古車」に適用されます。いずれも初度登録から期間もしくは走行距離が決まっているため、故障修理に適用できるか販売店に確認しましょう。 【メーカー保証(国産車)の種類】一般保証........初度登録より3年もしくは走行距離60,000kmのいずれか早い方まで。消耗品などを除くほとんどの部品が対象。特別保証........初度登録より5年もしくは走行距離100,000kmのいずれか早い方まで。エンジンなどの重要部品についてのみ対象。ボディ塗装のサビや穴あき........初度登録より1〜5年。車種によって異なる。 中古車については中古車販売店ごとの保証が適用となる可能性があるため、保証内容の確認が必要です。 費用が気になるときは複数店舗で見積もりを取る 費用が気になるときは複数店舗で見積もりを取りましょう。ディーラーに関しては部品や工賃がメーカー規定で全国一律(離島などを除く)であることが多いため、ディーラー同士の相見積もりは必要ありません。しかし、カー用品店や整備工場に依頼する場合は、それぞれに修理費用が異なるため複数店舗で見積りを取って比較するとよいでしょう。 修理にかかる期間を確認する 修理の依頼先を決める前に、修理にかかる期間を確認しましょう。時期によっては部品の手配が難しく、予想以上に修理期間がかかります。その間に車が必要になるとレンタカーの手配が生じ、修理以外の費用がかかるかもしれません。。代車を用意してもらえるかどうかも確認しておくと安心です。 車の故障のサイン 車の故障にはサインがあります。普段とは異なる異音や異臭、振動の大きさなどを感じたら、不具合が出る予兆と考えましょう。特に10万kmを超える走行距離の多い車や初度登録から10年以上経過している車は、早めに点検に出すとよいでしょう。 代表的な故障のサインと故障内容異音........ベルトの劣化、冷却水不足、エンジンオイル不足、エンジン内の摩耗や破損、マフラーの劣化など異臭........燃料漏れ、冷却水漏れ、エンジンオイル漏れ、マフラーの破損など振動........足回りの破損、点火系統やエンジンの故障など 車が故障して動かせないときの対応方法 車が故障して動かせないときは、ディーラーや中古車販売店に連絡しましょう。積載車やレッカー車を所有している業者であれば、有償無償のどちらかで修理工場に搬送してくれる可能性があります。また、契約している自動車保険のレッカーサービスが使える場合はそちらに連絡しましょう。いずれも対応が難しい場合は、JAFや民間のレッカー会社を利用してください。 車を修理するか買い換えるかの判断基準 車を修理するか買い換えるかの判断基準は、修理費の負担が大きいかどうかです。メーカー保証や保険で修理費が補償されない場合は、修理費が同クラスの中古車を購入できるほどの金額になる可能性があります。 走行距離が長い車や年式が古い車は同じ個所が何度も故障する可能性もあるため、将来的な安心を考えるなら買い替えを前向きに検討しましょう。 車が故障したときにやってはいけないこと 車が故障したときにやってはいけないことは、自分や他者に危険が及ぶ行為をしないことです。車通りの多い路上に車を放置することは衝突事故の原因となります。また、路上で車を停車させて状況を確認しようと周りをうろうろすることも危険です。走行中に違和感を感じたら、すぐに安全な場所に車を止めるようにしましょう。

廃車とはどのような定義なのか?廃車の意味や種類などについて解説
旧車売買の豆知識 2023.11.06

廃車とはどのような定義なのか?廃車の意味や種類などについて解説

何らかの理由によって車を廃車するとき、どのような手続きがあるかご存じでしょうか。廃車を大きく分類すると、「車の使用を中止する手続き」と「車を完全に解体してから行う手続き」の2パターンがあります。今回は、廃車とはどのような定義やどのようなときに廃車にすべきなのか解説します。 廃車とは 廃車とは、「車籍(登録)」を抹消することです。廃車手続きをして車籍を消さなければ自動車税を払い続けることになります。 もし、何らかの理由によって車に乗ることができなくなり、車庫に放置し続けていても、抹消登録つまり廃車手続きをしない限りは自動車税の支払通知書が届いてしまうため、車に乗ることがなくなったら速やかに廃車手続きをしましょう。 では、売却や解体と廃車にはどのような違いがあるのでしょうか。ここからは、売却や解体との違いについて解説します。 売却との違い 売却とは、車を売って手放すことです。買取業者の中には、不動車や事故車など、動かすことができない車の買取を専門としているところもあります。そのため、動かすことができなくなった車を手放すときは、即廃車と考えるのではなく、不動車や事故車などの買取業者に売却できないか相談してみるとよいでしょう。 解体との違い 解体とは、物理的に車を分解することです。一般的にはスクラップといわれる状態にすることを指します。ただし、車を物理的に解体したとしても車籍は消えません。そのため、車を解体処分した場合であっても抹消登録(廃車)手続きが必要です。 廃車の種類 廃車(抹消登録)には、大きく分けると「永久抹消登録」と「一時抹消登録」の2種類があります。また、一時抹消後に車を解体処分した場合は「解体届出」が必要です。では、それぞれの廃車手続きについて詳しく説明します。 永久抹消登録 永久抹消登録は、自動車をリサイクル事業者に引き渡し、適正に解体処分した場合の手続きです。 陸運支局での手続きに必要な書類は以下のとおりです。 ・申請書・手数料納付書・印鑑証明書(所有者のもので発行後3ヶ月以内のもの)・自動車検査証(車検証)・ナンバープレート・委任状(代理人による申請の場合に必要) など 一時抹消登録 一時抹消登録は、海外出張など自動車の使用を一時的に中止する場合の手続きです。 陸運支局での手続きに必要な書類は次のとおりです。・申請書(所有者本人が直接申請する場合は実印を押印)・手数料納付書(自動車検査登録印紙を添付)・印鑑証明書(所有者のもので発行後3ヶ月以内のもの)・自動車検査証(車検証)・ナンバープレート・委任状(代理人による申請の場合に必要) など 解体届出 解体届出は、一時抹消登録している自動車をリサイクル法に基づき適正に解体処理した場合に必要な手続きです。 陸運支局での手続きに必要な書類は次のとおりです。・届出書(解体にかかわる移動報告番号・解体報告記録日を記載)・手数料納付書・登録識別情報等通知書(一時抹消登録証明書)・所有者の住所を証する書面(所有者の氏名・名称または住所に変更がある場合に限り必要)・所有権を証する書面(所有者の変更があった場合に必要) など 廃車で受け取れる還付金 廃車手続きをすると、払いすぎた「自動車税」「自動車重量税」「自賠責保険料」が戻ってきます。ただし、返還の条件があったり、各所への手続きが必要になったりするため、廃車手続きをする際に業者や陸運支局に確認しましょう。 廃車を選んだ方がいいケース 一時抹消登録を選んだ方がいいケースは、海外出張や車をコレクションとして保管しておくときなどです。一方、永久抹消登録を選んだ方がいいケースは、修理できないほど損傷したときや修理代の方が高額になるときなどとなります。ただし、廃車業者の多くは、無料で引き取ってくれるケースが多いため、永久抹消登録を考えているときは、まず業者に相談した方がよいでしょう。 売却を選んだ方がいいケース 売却を選んだ方がいいケースは、再利用できる部品がある場合です。例えば、後ろから追突されて車両そのものは大きく破損したものの、エンジンやトランスミッションなどの部品の損傷が最小限だった場合には、売却した方がよいでしょう。 廃車手続きの代行の依頼方法 廃車手続きを依頼する際は、業者に問い合わせて、一時抹消登録の代行や永久抹消登録を依頼したい旨を伝えましょう。ここからは、業者に依頼した際に必要となる書類や手続きの流れなどを解説します。 必要書類 廃車手続きに必要となる主な書類は次のとおりです。・自動車検査証(車検証)・自賠責保険証・リサイクル券・印鑑証明書(普通車の場合)・実印・身分証明書 これらの書類が確実にあるかチェックしてから廃車手続きの依頼をしましょう。 手続きの流れ 一般的な廃車手続きの流れは、次のようになります。 1.業者に解体の依頼2.解体報告記録日、解体報告番号、ナンバープレートを受け取る3.陸運支局で必要な廃車手続き書類を揃える4.ナンバープレートの返却と書類手続き5.税金等の還付手続き 廃車が必要になる原因 ここからは、どのようなときに廃車が必要となるのか解説します。 事故 事故によって車が大きく破損した場合は廃車となります。事故の大きさや車の損傷部位にもよりますが、大破した場合の多くは永久抹消登録になるのが一般的です。 メンテナンス不足 メンテナンスが不足していたために、不動車になった場合も廃車が必要になるケースがあります。一般的にメンテナンス不足による故障であれば、修理することで再び乗れる場合が多いです。修理代があまりにも高い場合は、高額の修理費を払ってまで乗る必要があるか考え、修理するか、廃車するかを決めましょう。 保管環境の問題 塩害や錆びなどによって廃車せざるを得ないことがあります。沿岸部や雨風に晒される環境で車を保管するときは、塩害や錆びに注意しましょう。

車のローンの種類を紹介!選び方やメリットを徹底解説
旧車売買の豆知識 2023.11.06

車のローンの種類を紹介!選び方やメリットを徹底解説

車をローンで購入する方は多いでしょう。車のローンには種類があり、それぞれ特徴が異なります。今回はカーローンの種類や選び方、それぞれのメリットについて解説します。車をローンで購入することを検討中の方は参考にしてください。 車のローンの種類 車のローンには、大きく分けて2つの方式があります。 従来のローン……全額を自己資金と分割で支払い完済すると所有権が自分に移る残価設定型ローン……ローンを一定期間支払った後に、残額を支払うか、車を返却するか、同ディーラーで別の車に乗り換えるかを選ぶ 借入先についても銀行や信販会社、ディーラーがあり、それぞれ特徴が異なります。 銀行のカーローン 銀行のカーローンは、金利の低さが魅力です。また、借入中も所有権は購入者に帰属するので、返済途中で車を買い替えたりローンを借換えたりできます。審査や契約までに比較的時間を要するので、車の購入を計画したら早めに相談しましょう。 信販会社のカーローン 信販会社のカーローンは、審査の早さと通りやすさが特徴です。銀行に比べると金利は少し高めとなり、返済中の所有権は信販会社に帰属します。多くの中古車販売店が提携しており、審査に必要な書類も年収証明などが原則不要で利用しやすいといえます。 ディーラーのカーローン ディーラーのカーローンは、メーカー直系のクレジット会社を利用します。信販会社と同様に審査の早さと通りやすさが特徴です。返済中の所有権はディーラーとなり、所有権留保という形で返済が不能となった場合は車を担保として回収します。 車のローンのそれぞれのメリット 続いて、車のローンのそれぞれのメリットについて解説します。 銀行のカーローン 銀行のカーローンは、金利の低さや優遇枠が最大のメリットといえます。信販会社やディーラーのカーローンに比べて金利が低く設定されており、銀行によってはカーローン契約者の銀行利用状況(住宅ローン契約や給与振り込み口座設定の有無など)によって別途優遇枠を設けています。 また、所有権が購入者に帰属するため、ローン返済途中での車の売却や買換えが可能です。また、購入する車が決まる前に審査申し込みが可能なうえにローンの返済期間も長く設定できるので、購入や返済の計画を立てやすいでしょう。 信販会社のカーローン 信販会社のカーローンは、審査の早さや通りやすさ以外にも手続きの簡単さがメリットです。役所や会社で取得するような書類は不要であることが多いため、車の契約と同時に審査やローン契約手続きを行うことができます。 ディーラーのカーローン ディーラーのカーローンは、メーカー直系のクレジット会社を利用するため、新車の特定車種で特別金利を利用できるのが最大のメリットです。また、ローンの窓口も車の営業担当が行うため、個別の手続きや連絡などを行う煩わしさがありません。信販会社同様に審査の早さや通りやすさも魅力のひとつといえます。 車のローンの選び方 車のローンの選び方について解説します。カーローンの利用をご検討中の方は参考にしてください。 金利を確認する ローンを利用する際にはまず金利を確認しましょう。金利が高ければ総支払額が高くなります。金利には変動金利と固定金利があり、固定金利はローン契約時の金利が返済終了まで変わりません。変動金利は一定期間毎に金利が見直されるので、将来的に返済額が上がる可能性があります。 信販会社やディーラーのカーローンは概ね固定金利を採用しています。変動金利は、銀行のカーローンで通常よりも安い利率を設定するために適用されるケースが一般的です。支払計画が立てやすい固定金利を選ぶ方が安全ですが、数年先に景気が大幅に上昇する気配がなければ利率の低い変動金利を選ぶメリットも大きいといえます。 与信情報から審査に通りそうなローンを選ぶ 与信情報で審査に落ちることや借入額が制限されることもあります。事前に与信情報を照会し、審査に通りそうなローンに申し込むのも1つの方法です。また、金融機関のWebサイトで仮審査を受けることで信用状況をチェックすることもできます。ただし、仮審査に通っても本審査で通るとは限りません。 他のローンやキャッシングでの借入で延滞履歴が気になる人は、個人信用情報機関に情報開示を請求して信用情報を確認しましょう。個人信用情報機関は本人を識別するための情報や利用記録、クレジット情報などを管理している機関です。 主な機関はクレジット会社の加盟がメインの株式会社シー・アイ・シー(CIC)、貸金業者の加盟が多い指定信用情報機関 株式会社日本信用情報機構(JICC)、多くの銀行が加盟する一般社団法人 全国銀行個人信用情報センター(KSC)の3つで、それぞれに開示請求手続きと手数料(500~1,000円)が必要です。 残価設定にするべきかどうか考える 残価設定とは、下取り価格(残価)を予め設定して車両本体価格からその分を据え置いた金額を分割支払いで組むローンです。最終返済時には3つの方法があり、「車を返却する」「残価を一括支払いして買い取る」「再び残価分でローンを組み直して返済する」の中から選ぶことができます。 メリットは次のとおりです。 ・金利も安く毎月の返済額を抑えることができる・下取り価格が保証(走行距離や車の状態に条件有り)される・短い期間で新車の乗換えがしやすい 一方、デメリットは最終的に買取りを選択する場合は総支払額が高くなることです。 月々の返済負担が少なくなるローンを選ぶ カーローンは同じ返済回数でも金利によって総支払額や毎月の返済額は大きく変わります。特別金利やキャンペーンの活用を考慮しながら、可能な限り低金利で利用するのがおすすめです。金融機関のWebサイトや販売店での返済シミュレーションを参考にしながら条件の良いカーローンを選びましょう。

中古車の車検はいつ?車検&整備あり・なしの違いも詳しく解説
旧車売買の豆知識 2023.11.06

中古車の車検はいつ?車検&整備あり・なしの違いも詳しく解説

中古車を購入するときに、「車検あり」や「車検なし」という表記を目にすることがあるのではないでしょうか。中古車を購入するときは、この車検の有無に関する表記にも注目しておきましょう。今回は、車検を受ける頻度や車検表示の見方、車検にかかる費用や検査を受ける場所などを解説します。中古車の車検について気になることがある方は、この記事の内容を参考にしてみてください。 中古車の車検を受ける頻度 中古の乗用車の車検頻度は、初回の登録から1年以上経過している場合、2年ごとに受けなければなりません。 ただし、バスやタクシーなど車の種類によっては、1年ごとに車検になることもあります。乗用車以外の車の購入を検討している方は、中古車販売店やディーラーなどで何年車検なのか確認しておきましょう。 一般的な車(乗用車)や軽自動車(乗用車)の多くは、初回(新車)3年、以降2年ごとです。そのため、乗用車の中古車を検討している方は、2年ごとと覚えておけばよいでしょう。 中古車購入時に車検が残っているか確認する方法 中古車を購入するときは、車検が残っているか確認しておきましょう。 車検残は、主にフロントガラスの中央上部に貼ってある車検のステッカーで確認できます。大きな数字で「月」、小さい数字で「年」が表記されています。「年月」だけを確認したいのであれば、車両の外側からフロントガラスの中央上部を見ましょう。また、年の表示は、令和や平成などの「和暦」で表記されているため、西暦と間違えないよう注意してください。 車検期限を詳しく知りたい場合は、車検ステッカーの裏面を見ましょう。ステッカーの裏面には「年月日」が記載されています。車検証にも車検期限が記載されていますが、盗難防止の観点から展示されている中古車に車検証が備え付けられていないことがあります。そのため、展示車の車検期限を知りたいときは、車検ステッカーの裏面を見るとよいでしょう。 ただし、中古車の中には、車検ステッカーが貼られていない車もあります。車検ステッカーが貼られていない車は車検が切れている車です。ただし、車検切れの車であっても、車検ステッカーを剥がさずに放置している場合があるため、ステッカーがあるからといって油断せず、期限を確実に確認しましょう。 中古車の車検が切れている場合どうなる? 中古車の車検が切れている場合、公道を走行することができません。 車検を通さずに公道を走行すると罰則が課せられます。そのため、車検を通してから公道を走るようにしてください。また、車検が切れていると、自賠責保険の期限も切れていることが多いです。加入が義務付けられている自賠責保険の期限が切れている状態で車を走らせると、罰則が課せられるため、自賠責保険の加入も忘れずにしておきましょう。 車検が切れている中古車の購入を検討するときは、車検も同時に通せるか、費用がどのくらいかかるのかなどを確認しましょう。 中古車購入時に確認したい車検表示 中古車の車検に関する表示は、主に「車検あり」、「車検整備付き・車検整備2年付き」、「車検整備なし・車検なし」の3つです。それぞれどのような違いがあるのか解説します。 車検あり 「車検あり」は、車検の有効期限がある中古車となります。つまり、いつでも公道を走行できる状態にあるということです。そのため、車検ありの中古車を購入するときの手続きは名義変更のみとなります。 名義変更は後でも良いと考える方もいますが、名義変更をせずに販売店の名義や前オーナーの名義のまま走行すると、事故のときにトラブルになったり、リコールなどの重要な通知が届かなかったりします。 そのため、名義変更は確実に行わなければならないのです。 名義変更にかかる費用は、すべて自分で行う場合は5,000円ほど、販売店やディーラーに委託した場合は1万円〜3万円ほどです。名義変更の手続き費用は、販売店やディーラーなどによって異なるため、詳しい費用は購入する店舗に確認しましょう。 車検整備付き・車検整備2年付き 「車検整備付き・車検整備2年付き」の中古車は、車検が切れた車両であるものの、購入するときに車検を通してから納車されます。そのため、納車から2年間の車検有効期限があります。 ただし、表示価格に車検整備以外の諸費用が含まれていないことがあるため、総支払額の見積もりを出してもらうことを忘れないようにしましょう。 また、「車検あり」と「車検整備付き・車検整備2年付き」のどちらの中古車にしようか悩んでいるときは、最終的な支払い金額を比べて、どちらの方がお得に買えるのか検討することをおすすめします。 車検整備なし・車検なし 「車検整備なし・車検なし」の中古車は、車検に関する整備や検査がされません。そのため、中古車購入後に自分自身で車検を通したり、業者に車検を依頼したりする必要があります。 「車検整備なし・車検なし」の中古車は、「車検あり」の車と比べると車両本体を安く購入できることから魅力的に感じるでしょう。しかし、車検を販売店やディーラー、車検を専門とする業者などに依頼すると、最終的な支払額が「車検あり」の車より高くなることもあります。車検の費用は、業者や車の状態によって異なるため、車検がいくらかかるのか確認しましょう。 「車検整備なし・車検なし」の中古車を検討しているときは、公道を走れるようになるまでの総支払額がいくらになるのか見積もりを出してから購入することをおすすめします。 中古車の車検にかかる費用 中古車の車検にかかる費用は、おおよそ10万円以上かかるでしょう。ここからは、車検にかかる費用を詳しく解説します。 法定費用 車検の法定費用とは、自動車重量税、自賠責保険料、検査手数料の3つの費用のことです。この法定費用は、法律により金額が決まっているため、どの業者で車検を受けても金額に違いはなく、必ずかかる費用となります。 自動車重量税は、車両重量に応じて課税される税金です。自家用車で2年(継続検査)の場合、0.5tあたり8,400円の税金がかかります。一般的な乗用車は、1.0t〜2.5t程度が多いため、自動車重量税は24,600円〜41,000円となります。軽自動車は、一律6,600円です。 自賠責保険料(令和3年4月1日時点)は、自家用乗用車が20,010円(24ヶ月)、軽自動車が19,730円(24ヶ月)となります。 検査手数料は、印紙で支払う手数料です。1,700円程度が相場となっています。 車検の法定費用の合計は、軽自動車が28,030円、普通車が46,310円〜62,710円です。 車検基本費用 車検基本費用は、24ヶ月定期検査料、測定検査料、車検代行手数料などを合計した金額となります。ただし、車検を受ける場所によって、車検基本費用が異なるため、車検の見積もりを出したときには、基本料金がいくらなのか、内訳がどのようになっているのか確認しましょう。 一般的には、ディーラーや販売店などの車検基本費用が5万円程度です。格安で車検を通すことができる業者では、車検基本費用を2万円程度に抑えることもできます。 部品交換費用 保安基準に適合しない場合、部品交換をして基準を満たします。この部品交換にかかったパーツ代と工賃の合計が部品交換費用です。 部品交換費用は、車の状態やパーツの劣化具合などによって、大きく異なります。 古い車の場合、部品の生産が終了していたり、部品が見つからなかったりするため、部品代が高額になることがあるでしょう。また、数年間動かしていない車の場合、部品はあるものの、交換しなければならない部位が多くなる可能性が高いです。そのため、部品点数が多くなったり、分解が必要になると工賃も高額になったりする傾向があります。 中古車を買うときは、部品交換費用のことまで考えてから購入しましょう。 中古車の車検を受ける場所 中古車の車検は、ディーラーや販売店、整備工場、ガソリンスタンドなどで受けられます。どこで車検を受ける方が良いのでしょうか。ここからは、車検を受ける場所について解説します。 ディーラー ディーラーでは、質が高く、専門的な整備を受けられることが特徴です。中古車であっても、正規ディーラーで車検を受けることができます。ディーラーで中古車の車検を受けようとするときは、事前に受け付けてくれるか確認しておきましょう。ただし、ディーラーでの車検は、費用が高くなることが多いです。部品交換が少なく、必要最低限の整備のみにした場合であっても、15万円ほどになるでしょう。 整備工場 整備工場は、自動車整備を専門とする業者です。 整備工場には、検査まで実施できる「指定工場」と、整備のみを行い陸運支局など検査ラインがある場所に持ち込んで車検を通す「認証工場」があります。いずれも自動車整備を専門としているため、メーカー・車種問わず車検を受け付けてくれることがほとんどです。 費用は、ディーラーよりも安く済むことが多いでしょう。また、中古部品やリビルト部品などを使うことで部品交換費用を抑えることもできます。 ガソリンスタンド ガソリンスタンドは、併設の整備工場で車検を行うケースと車検を他の業者に委託するケースがあります。いずれも、費用を安く抑えられることがメリットです。 ただし、ガソリンスタンドは自動車整備が専門ではないため、整備に時間がかかることがあります。また、車検を他の業者に委託するガソリンスタンドの場合、委託先の業者がわからないことから、整備の質が不明瞭です。質の高い整備を求めるのであれば、整備工場やディーラー・販売店で車検を通したほうが良いでしょう。

【初心者向け】中古車の買い方ガイド!失敗しないためのポイントを徹底解説
旧車売買の豆知識 2023.11.06

【初心者向け】中古車の買い方ガイド!失敗しないためのポイントを徹底解説

中古車を購入するとき、購入方法や購入の流れ、注意点など、さまざまなことがわからないものです。今回は、初めて中古車を購入する初心者の方に向けて、中古車の購入方法や気をつけるべきこと、購入の流れなどを解説します。 中古車の購入方法 中古車は、どのような方法で購入すればよいのでしょうか。まず、中古車の購入方法について解説します。 中古車販売店に直接行く 中古車を購入するときには、中古車販売店に直接行くという方法があります。 中古車販売店には、大手の業者や小さな販売店など、規模や実績がさまざまです。中古車の購入が初めての場合、大手の中古車業者や販売店の方が購入時のサポートやアフターケアが充実しているため安心感があるでしょう。 一方、小規模で個人経営のような中古車販売店では、相場以上の価格で販売していたり、アフターケアが充実していなかったりするため、初心者にはおすすめできません。 中古車販売店に直接行って車を購入するときには、在庫数が多い、大手業者を選ぶとよいでしょう。 中古車検索サイトを利用する 中古車検索サイトとは、カーセンサーやグーネットなど、インターネットで中古車情報や販売店案内をしているウェブサイトのことです。 中古車検索サイトでは、日本全国の中古車情報を参照できるため、探している車の相場や希望する車を効率よく探せます。 ディーラーの認定中古車を購入する 新車を販売しているディーラーでも中古車の取り扱いをしている場合があります。ディーラーの認定中古車であれば、専門性の高いディーラーの整備やチェックを受けた車は手に入ります。 初心者が避けるべき中古車の購入方法 初心者が中古車を購入するときは、個人売買やオークションを避けたほうが良いでしょう。ここからは、初心者が避けるべき中古車の購入方法について解説します。 個人売買 個人売買は、売り手と買い手が直接売買する方法です。 ただし、何らかのトラブルがあったときは自分ですべての責任を取らなければなりません。そのため、初心者が車の個人売買をするのを避けたほうがよいのです。 個人売買は、業者を通して購入するより、安く買うことができる場合が多いです。しかし、購入後にトラブルがあった場合、予想以上の出費を強いられることがあるため、初めて中古車を購入する初心者は個人売買を避けたほうがよいでしょう。 カーオークション カーオークションは、オークション代行業者に依頼して、オークションで車を購入してもらう方法です。 購入までは業者が行ってくれますが、その後の整備やメンテナンスなどの対応は、代行を依頼した購入者が行わなければなりません。そのため、初心者には向いていないのです。 また、カーオークションの場合、実際に車を見ることができない状態で購入することになります。そのため、実車を見て購入したい場合には、カーオークションは避けたほうがよいでしょう。 中古車購入の流れ 中古車購入の流れは、予算決めから納車まで6つのステップとなります。ここからは、中古車購入の流れを解説します。 1.予算を決める 中古車に限らず、車を購入するときは予算を決めましょう。予算を決めずに購入してしまうと支払いに苦労することがあります。車を購入するときは、生活を圧迫しない程度の予算を計算して購入しましょう。 2.購入する車を決める 購入する車種を決めましょう。車種を選ぶときは、目的や用途に合った車を選ぶことをおすすめします。金額だけで車を選んでしまうと購入後に後悔してしまう可能性があるため、車種は慎重に選びましょう。 3.必要書類を用意する 車種が決まったら必要書類を準備しましょう。車の購入には、「車庫証明書」や「印鑑証明書」などの書類が必要です。特に、車庫証明書は、取得までに時間がかかるため早めに準備しましょう。また、駐車場を借りる場合には、空き駐車場があるか確認が必要です。駐車場に空きがないのに車を購入してしまうと、納車までに保管場所が見つからず困る事になるかもしれません。 4.契約する 車種が決まり、駐車場の確保ができたら、売買契約を取り交わしましょう。購入の契約は署名や押印するだけのため、さほど大変ではありません。契約の際には印鑑や実印を持参していくとよいでしょう。 5.代金を支払う 代金を支払います。一括で購入する場合には、振り込みで購入代金全額を振り込むケースがほとんどです。ローンで購入する場合には、頭金や初回代金を支払います。詳しい代金の支払方法は、購入店舗の担当者と相談しましょう。 6.納車 代金の支払いが終わったら、いよいよ納車です。納車のときには、車が契約したときと変わりない状態か確認することがポイントとなります。いち早く乗り出したい気持ちはわかりますが、購入した車にトラブルや不具合がないか確認してから受け取りましょう。 中古車購入に失敗しないためのポイント 中古車を購入するときに失敗しないようにするためには、主に3つのポイントがあります。ここからは、中古車購入で失敗しないためのポイントを解説します。 可能な限り車を直接確認する できるだけ実車を確認しましょう。外装や内装は写真や動画などで確認できますが、車内の臭いや小さなキズ・汚れなどは実際に車を見なければわかりません。そのため、中古車を購入するときは、できる限り実車を確認するようにしましょう。 保証を確認する 中古車は、新車よりも故障や不具合などが発生するリスクが高いです。そのため、中古車を購入するときは、販売店の保証を確認しましょう。また、補償内容が充実しているか、保証期間が長いかも確認しておくこともポイントです。 業者の信頼性をチェックする 業者の信頼性をチェックしましょう。信頼性を確かめるのは難しいことです。業者の信頼性は、中古車販売店としての経歴、実績、規模などをもとに確かめるとよいでしょう。

認定中古車とは?普通の中古車との違いは何?メリット・デメリットも紹介
旧車売買の豆知識 2023.11.06

認定中古車とは?普通の中古車との違いは何?メリット・デメリットも紹介

中古車の購入を検討する際は、認定中古車を選ぶべきかどうか迷う方もいるでしょう。認定中古車には通常の中古車とは違った特徴があります。この記事では、認定中古車とは何かを詳しく解説します。認定中古車のメリットやデメリット、向き不向きも解説するので、ぜひ参考にしてください。 正規ディーラーの認定中古車とは 正規ディーラーの認定中古車とは、各メーカーが規定している条件をクリアし、品質が保証された車です。高品質な車の提供を目的に厳しい検査を実施しており、さらに修理保証がついているため安心して購入できます。名称は各メーカーで異なり、トヨタは「U-car」フォルクスワーゲンなら「Das WeltAuto」などと差別化されていることが特徴です。 また認定中古車は、顧客から下取りした低年式で走行距離が少ない車の中から厳選されています。ナンバー登録が行われただけの届出済未使用車や、試乗車も認定中古車として販売されているケースも多いです。 中古車販売店の認定中古車とは 中古車販売店の認定中古車は、正規ディーラーと同様、各販売店が規定している条件をクリアした高品質な車が多いです。主に顧客から買取した車の中から、認定中古車を厳選し、販売店独自の修理保証を付与します。正規ディーラーで付帯された保証が残っていれば、継承手続きも行われます。 認定中古車のメリット 認定中古車は品質がよく、手厚いアフターサービスを受けられるので、安心して購入できます。続いて、認定中古車のメリットをそれぞれ詳しく解説します。 品質が良い 認定中古車は、品質がよいため優良車を購入できます。なぜなら認定中古車として販売されているのは、低年式で走行距離が少ない車がほとんどで、各メーカーが定めた厳しい条件をクリアしているからです。また修復歴がない車が多く、コンディションがよいので、購入してすぐに不具合が発生するケースは少ないでしょう。 安心感がある 認定中古車は、販売される前に厳しい検査を行っているため安心感があります。正規ディーラーの認定中古車であれば、各メーカーに精通した整備士が検査を行うため、故障する確率が高い箇所を入念に点検してくれます。またメーカーによっては、エンジンオイルやワイパーなどの消耗品を新品に交換してくれるので、購入してすぐにメンテナンスを行う必要がありません。 長期保証がついているものが多い 認定中古車は、長期保証がついているものが多いです。ほとんどの正規ディーラーや販売店では、購入してから1年間無料で保証が付き、追加料金を支払えば延長もできます。保証期間内であれば、エンジンやトランスミッションなどが故障しても、無料で修理してくれるため、高額な費用が発生しません。またロードサービスが付帯されるケースもあるので、トラブルが起きても安心です。 認定中古車のデメリット 認定中古車は、状態のよい車を安心して購入できますが、デメリットもあります。続いて、認定中古車のデメリットを詳しく解説します。 価格が高い 認定中古車は、通常の中古車より価格が高いことがデメリットです。入念な検査や点検が行われ、修理保証も付帯されるため、通常の中古車より割高になってしまいます。また新車の状態に近い届出済未使用車を購入しても、サンルーフや本革シートなどのメーカーオプションが付けられないので、実費で後付けする必要があります。 故障のリスクはゼロではない 認定中古車は、品質がよく入念に検査や点検が行われているとはいえ、故障のリスクがゼロではありません。車は機械のため、今日調子がよくても明日には故障する可能性もあります。また検査や点検は人間が行うので、整備ミスも起こるでしょう。認定中古車は通常の車より安心して購入できますが、完璧で故障しない車ではないため、注意が必要です。 認定中古車が向いている人 認定中古車は、状態がよい車を求めている人に向いています。また修理保証やロードサービスといった手厚いサービスを、購入した店舗で受けたい人にもおすすめです。さらに正規ディーラーであれば、購入した車に精通した整備士やスタッフが対応してくれるため、安心できるでしょう。 認定中古車が向いていない人 認定中古車は、費用を抑えて中古車を購入したい人には向いていません。また認定中古車は、厳選された車しか販売されていないため、種類に限りがあります。年式や走行距離など、さまざまな車を比較したい人は、通常の中古車を販売している店舗で購入するとよいでしょう。

ホイールのインセットとは?基本情報や注意点を解説
旧車売買の豆知識 2023.11.06

ホイールのインセットとは?基本情報や注意点を解説

ホイールの「インセット」という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。ホイールのインセットは、ホイール交換の際に必要な情報です。 今回は、ホイールのインセットの概要、どのような時にインセットの情報が必要になるのか、インセットに関する注意点などを解説します。ホイールの交換やホイール付きタイヤを購入する際の参考にしてみてください。 ホイールのインセットとは ホイールのインセットとは、ホイールの幅(リム幅)の中心線から取付面までの距離のことです。インセットには、「インセット」「アウトセット」「ゼロセット」の3つのパターンがあります。 インセット(表記例:+45) インセットの数値が+(プラス)になると、取付面が中心線より外側になるため、ホイールを取り付けた時にホイール全体が車体に(イン側)寄ります。これを「インセット」と呼びます。 アウトセット(表記例:-45) インセットの数値が-(マイナス)になると、取付面が中心線より内側になるため、ホイールを取り付けた時にホイール全体が車体から離れ(アウト側)ます。これを「アウトセット」と呼びます。 ゼロセット(表記例:0) 取付面が中心線とイコール(プラスマイナスゼロの状態)の場合は、インセットの数値はゼロとなります。これをゼロセットと呼びます。 同じサイズのホイールでもインセットの数値が異なると、ホイールが車体からはみ出たり車体側に引っ込んだりするため、ホイール交換をする時はインセットの数値にも注目しなければなりません。 オフセットとの違い オフセットとは、現在のインセットと同じ意味の言葉です。 馴染みのあった言葉から名称が変更されたのは2008年で、JATMA(日本自動車タイヤ協会)が名称を国際基準に合わせることを提唱し、「オフセット」が「インセット」になりました。 ホイールのインセットの情報が必要なケース ホイールのインセットの情報は、ホイールの交換をするときや同一サイズのホイールを購入するとき(ホイール付きスタッドレスタイヤなど)に必要です。 正しいインセットのホイールを選ばなければ、走行できなくなる可能性もあるため、ホイール購入の際はインセットも確認しましょう。 インセットを変更するときの注意点 インセットは、ホイールがフェンダーやキャリパーに干渉しないために必要な間隔(クリアランス)です。 そのため、適切なインセットのホイールを選ばなければ、ホイールとタイヤが車体や部品に干渉してしまいます。ホイールとタイヤが車体や部品に干渉すると、走行できなくなるため、ホイールを選ぶときはインセットにも注目しなければなりません。 インセット以外に知っておきたい情報 ここまでホイールのインセットについて解説してきました。しかし、ホイールを交換するときには、インセット以外にも知っておくべき情報があります。ここからは、インセットと合わせて必要な情報の概要を紹介します。 リム径 リム径とは、ホイールの直径のことです。単位はインチとなっています。たとえば「17×7.5 J 5-112 45」というホイールの場合、最初の17がリム径です。17インチをセンチに換算すると43.18cm(413.8mm)となります(参考:1インチ=2.54cm)。 リム幅 リム幅は、タイヤがはめ込まれる部分のサイズです。リム幅の単位もインチで表記されます。たとえば「17×7.5 J 5-112 45」というホイールの場合、7.5がリム幅です。7.5インチをセンチに換算すると19.5cm(195mm)となります(参考:1インチ=2.54cm)。 ボルト穴数 ボルト穴数は、ホイールを固定するボルトの本数を表しています。一般的な乗用車は4穴〜5穴がほとんどです。 P.C.D P.C.Dは、Pitch Circle Diameterの略で、ボルト穴のピッチ円直径を意味しています。単位はmmです。 まとめ ホイールのインセットは、ホイールの交換やホイール付きタイヤを購入する時に必要となる重要な情報です。インセット(+)・ゼロセット(±0)・アウトセット(-)を理解しておくと、ホイール選びで失敗することが減るため、ぜひ覚えておきましょう。

ブラックアイスバーンとは?事故を起こさないための対策方法も紹介
旧車売買の豆知識 2023.10.27

ブラックアイスバーンとは?事故を起こさないための対策方法も紹介

路面が凍結しているアイスバーンにはいくつか種類があり、発生する場所や滑りやすさがそれぞれ異なります。なかでも「ブラックアイスバーン」はとても滑りやすく、見落としてしまう可能性が高いため、特に注意が必要です。この記事では、ブラックアイスバーンについて解説するとともに、事故を起こさないための対策方法を紹介します。 ブラックアイスバーンとは ブラックアイスバーンとは、寒冷地域や寒冷時期に路面が凍結する現象のことです。外気温の低さにより路面の水が薄い氷の膜となってしまい、スリップを起こしやすく、事故につながる恐れがあります。道路上の雪が溶けたときや、寒冷時季の雨が降った後の夜間から明け方にかけては、特に発生しやすいため注意して運転しましょう。 特徴 ブラックアイスバーンは雪が降り積もった道路に比べて滑りやすく、スタッドレスタイヤでもスリップするケースもあるため大変危険です。 また、路面が濡れているだけのように見えるものの、実は凍結しているためアイスバーンよりも見落としやすい傾向があります。道路や歩道上の氷は、基本的に白いため路面が凍結していることを把握できるでしょう。 一方、ブラックアイスバーンは透明であるため、アスファルトが濡れているだけと誤認識してしまう恐れがあります。特に夜間は視界が悪く、見落とす確率が高まるため、日中よりも注意して運転しましょう。 なお、アイスバーンには「圧雪アイスバーン」や「ミラーバーン」もあります。圧雪アイスバーンとは、行き交う車のタイヤで雪が踏み固められ、硬く圧縮された状態のことです。アイスバーンの種類のなかで最も滑りにくいものの、雨が降ったり表面の雪が溶けてしまうとスリップしやすくなるため注意しましょう。 ミラーバーンとは、行き交う車のタイヤで雪が磨かれ、鏡のように路面が凍結している状態のことです。ヘッドライトや太陽光に反射しやすいため、ブラックアイスバーンより認識しやすい特徴があります。 発生しやすい場所 ブラックアイスバーンが発生しやすい場所は、以下のとおりです。 ・日陰・トンネルの出入り口・橋の上 日陰は太陽光が当たりにくいため、ブラックアイスバーンが発生しやすい場所です。たとえば、建物の陰になるエリアや森林内などに発生しやすく、1日中晴れていても氷が溶けないケースもあります。冷え込んだ天気のよい朝や気温が低い日は、なるべく日陰を避けて運転しましょう。 また、トンネルの出入り口は日陰になっている時間が長く、冷たい風が強く吹くためブラックアイスバーンが発生しやすい場所です。橋の上も冷たい風が吹くほか、地熱が橋上まで届かないため、ブラックアイスバーンが発生しやすい傾向にあります。周辺の道路は凍結していなくても、橋の上だけに発生しているケースもあるため、十分に速度を落として走行しましょう。 なお、圧雪アイスバーンやミラーバーンは、行き交う車のタイヤが路面を圧雪したり磨いたりする交差点付近に発生する傾向があります。スリップすると交差点を飛び出す危険性があるため、十分に減速しましょう。 ブラックアイスバーンでの制動距離 ブラックアイスバーンの制動距離は、ウェット路面よりも長いため、注意して運転する必要があります。JAF(日本自動車連盟)で実施された測定テストでは、以下の制動距離が立証されています。 ・ウエット路面 11m・圧雪アイスバーン 20.2m・ブラックアイスバーン 69.5m・アイスバーン 84.1m ※スタッドレスタイヤを装着して40km/hでABSが作動するほどの急ブレーキをかけた場合 参考:JAF公式サイト『路面は黒いけど止まれない「ブラックアイスバーン」とは・・・?』 制動距離とは、ブレーキをかけてから実際に車が停止するまでの距離です。ブラックアイスバーンは通常のアイスバーンより短いものの、ウェット路面より6倍以上の制動距離がかかります。ただのウェット路面だと誤認識し、11m手前でブレーキをかけると、事故を起こす可能性が高いため注意が必要です。 また、実際にブレーキが効き始めるまでの「空走距離」も考慮したうえで、早めに減速しましょう。 ブラックアイスバーンの対策 ブラックアイスバーンを走行する際は、スピードを落としたりポンピングブレーキしたりしてスリップ事故を防ぎましょう。続いて、ブラックアイスバーンの対策を紹介します。 スピードを落とす ブラックアイスバーンでは、走行速度が速いとさらに制動距離が伸びるため、スピードを落として走行しましょう。普段より早めにブレーキを踏んで減速することを意識してみてください。 また、前方車や後方車と十分な車間距離を保つことも重要です。仮に前方車がスリップした場合でも、十分な車間距離が保たれていれば事故を防げる可能性があります。誰がスリップしても、事故を最小限に抑えられるよう十分な車間距離を確保して運転しましょう。 ポンピングブレーキする ブラックアイスバーンで通常どおりのブレーキをかけると、急な制動力が加わることにより車がスリップする可能性があるため、ポンピングブレーキを活用しましょう。ポンピングブレーキとは、停止したい地点よりも前に、何回かに分けて浅めのブレーキを踏むことです。 特に、タイヤのロックや制御不能を防止する「ABS」が搭載されていない車は、スリップする可能性が高いため、急ブレーキをかけないよう注意してください。また、ポンピングブレーキは余裕を持って減速できるほか、後方車にブレーキを促すメリットもあります。 ブレーキを踏む&ハンドルは動かさない ブレーキを踏む際には、ハンドルの動作にも気をつけましょう。車がスリップする原因のほとんどは、ハンドルを動かしてしまうことです。ハンドルを動かすほど車体が不安定になるため、なるべく余計な操作は行わず、真っ直ぐ走行できるよう心がけてください。なお、ハンドルを動かさなければならない状況では、緩やかなハンドル操作を意識して運転しましょう。 まとめ ブラックアイスバーンとは、寒冷地域や寒冷時期に路面が凍結する現象です。雪が積もった路面より滑りやすい特徴があり、ブラックアイスバーンで急ブレーキをかけると、スリップしてしまうため大変危険です。色が透明で路面が濡れているだけのように見えるため、ブラックアイスバーンだと気づかずに走行してしまう危険性もあります。 また、ブラックアイスバーンはウェット路面よりも6倍以上の制動距離がかかるため、注意して運転しましょう。万が一ブラックバーンを走行する場合は、スピードを落としたりポンピングブレーキを活用したりして、なるべくハンドルを動かさないように運転してみてください。

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