旧車の売買と鑑定市場

車の走行距離の目安はどのくらい?車の買い替えの目安についても詳しく解説
旧車の売買と鑑定市場 2023.01.24

車の走行距離の目安はどのくらい?車の買い替えの目安についても詳しく解説

車を買い替えるための検討や、中古車選びをする際に気になる情報の一つに、走行距離があります。車の走行距離は使用期間とともに増えていくので、一概に数値の大きさだけでは比較できませんが、車の特徴や使われ方などを推定する材料になります。本記事では車の走行距離と、買い替えるタイミングや中古車を選ぶ際の目安について、詳しく解説します。 1年の走行距離の目安 日本における1年間の車の走行距離は、1万kmが目安とされています。1年間で1万kmと言われているのは、日本人の車の使い方からも容易にイメージできるでしょう。ただし、この目安には仕事で使用する車は含まれていません。主な車の3つの代表的な使い方別に、走行距離の目安について解説します。 通勤に使用する場合 通勤での往復距離は、20kmから60km程度が現実的ではないでしょうか。1年間の出勤日を240日と仮定すると、通勤による年間の走行距離は4,800kmから14,400kmになります。 通勤+週末の外出に使用する場合 普段の車を通勤+週末の外出に使用する場合の走行距離は、外出頻度と移動距離に大きく依存します。 例えば、往復100km程度の移動が月2回の場合の走行距離は、1年間で2,400kmです。これに通勤距離の4,800km~14,400kmを加えると、7,200km~16,800kmが目安になります。 仕事で使用する場合 仕事で使われる営業車やレンタカーの走行距離は、車によってかなり差があると考えられます。特にタクシーや長距離輸送で使われるトラックは、1年間の走行距離が長くなるでしょう。 中古車として流通する可能性がある車に限定し、一例として営業所近くの客先を廻る営業車で考えてみます。移動中の平均時速を30km/h、移動時間を3時間とすると1日の走行距離は90kmです。営業日が年間240日とすると、年間の走行距離は21,600kmになります。 このように、仕事で使用する車の場合、年間走行距離が1万kmを大きく超えることが多いでしょう。 売却時の走行距離別の特徴 車を売却する際には販売店やディーラー、車の買取専門業者から買取価格の査定を受けます。車の下取りとして査定を受ける際に、あなたの車はどのように見られるのか?走行距離から3つのグループに分けて解説します。 〜3万km 走行距離が3万km以内で、かつ新車登録から3年以内の車であれば、まだ新しい車として評価されるでしょう。タイヤやブレーキパッド、ベルト類などの寿命は残っており、中古車としても価値が高いと判断されます。 〜5万km 走行距離が5万km以内で、かつ新車登録から5年以内の車であれば、ある程度使用された車と見なされるでしょう。平均的に使われた車であるものの、通常の範囲内でのメンテナンスや部品交換を行えば、中古車としても十分に価値がある車であると考えられます。 〜10万km 走行距離が10万km程度の車は、新車登録からの年月にかかわらず、かなり走り込んだ車として扱われるでしょう。走行距離が10万km程度になると、交換が必要になる部品が増えてきますし、交換が求められる部品も、高額なものが多くなります。 先ほどの車の使い方の想定からも、10万kmを走行するには、毎日比較的長い距離を走っている車でも、5年程度は経過していると考えられます。中古車としての価値は、よほどの人気車種でない限り、一般的には低い評価をされると考えておきましょう。 中古車選びでも走行距離に注目しよう ここまでは走行距離を、車を売却する立場から考えてきました。逆に中古車選びをする際にも、走行距離から車の特徴を推定することができるでしょう。1年間の走行距離を1万kmを目安として、走行距離と新車登録からの年月をあわせて考えれば、その車が日々長い距離を走行した車なのか、それとも週末など限定的に使用された車なのかを推定する材料になります。 車の寿命と走行距離の関係 車の寿命と走行距離には、概ね関係があると考えてよいでしょう。車は走行することによって、さまざまな部品が摩耗します。また、エンジンからの発熱によって、劣化が進行する部品もあります。ただし走行距離が短いからといって、車の寿命が伸びるわけではありません。停車した状態が長く続くことによって、調子が悪くなる場合もあります。先に想定したとおり、年間で5,000kmから20,000km程度で使われている車が、適正に寿命を消費できている車と考えてよいでしょう。 車の状態に影響する走行距離以外のポイント 車の状態に影響する要因には、走行距離以外にも車の使用環境、保管環境も影響します。例えば以下の3つの要因が考えられます。 沿岸部 車の保管環境も車の状態に影響する因子の一つです。まず沿岸部などの潮風が吹く地域では、錆が発生しやすくなります。車のボディであれば塗装されており、鉄部品にもめっきが施されていますが、長く潮風にさらされれば、比較的早期に錆が発生してしまいます。 直射日光 直射日光に長く曝されれば、塗装やプラスチック部品の劣化が進行します。ヘッドライトが黄ばんだり曇ったりするのは、太陽光の紫外線を多く受けた結果です。タイヤなどのゴム部品も、直射日光の紫外線の影響を受けやすい部品と言えます。 カバーの着用 近年では少なくなりましたが、車全体を覆うカバーの使用も、車に悪い影響を与えてしまう可能性があります。ボディにチリやホコリが付着した状態でカバーを引きずるようにかけると、チリやホコリでボディの塗装面を擦ってしまいます。また雨天時などにはカバーによって湿気を溜め込んでしまい、錆の早期発生に繋がりかねません。

車を購入するときの流れとは?必要な書類や買うときの注意点などを解説!
旧車の売買と鑑定市場 2023.01.23

車を購入するときの流れとは?必要な書類や買うときの注意点などを解説!

車の購入先や購入時の流れ、事前準備など、気になることが多々あるのではないでしょうか。今回は、車を購入するときの流れや必要な書類、購入時の注意点などを解説します。車を購入するときの参考にしてみてください。 車の購入先の種類 車の購入先は主に4つです。ここからは、車を買える場所について紹介します。 ディーラー ディーラーは、正規販売店です。メーカーの看板を掲げている販売店がディーラーとなります。また、ディーラーでは新車だけでなく中古車を取り扱っている場合もあります。そのため、購入したいメーカーや車種が明確な場合は、ディーラーで購入するとよいでしょう。 サブディーラー サブディーラーは、メーカーから仕入れた車を販売する店舗のことです。複数のメーカーを取り扱っているケースが多いため、車を比較して購入したい場合は、サブディーラーで購入するとよいでしょう。 中古車販売店 中古車販売店は、文字通り中古車を販売している店舗のことです。複数のメーカーを取り扱っていたり、SUVやスポーツカーなどジャンルに特化したりしている場合もあります。 予算の都合により新車で購入できない車を買えることも、中古車販売店の魅力といえるでしょう。加えて、納車までの時間が早いケースが多いため、いち早く車を手にいれたい場合にもおすすめです。 オークション オークションは、業者向けオークションに参加できる業者にオークション代行を依頼して、希望する車を落札してもらう方法です。ただし、実車を確認せずに購入することになるため、希望条件をしっかりと伝える必要があります。また、悪徳業者もいるため、業者選びも慎重に行わなければなりません。そのため、初心者には向いていない購入方法といえるでしょう。 車の購入の流れ ここからは、車を購入するときの流れについて紹介します。 1.購入する車の目星をつける まず、購入する車の目星をつけましょう。目星をつけるときは、新車と中古車のどちらを購入するか、車の形や乗車定員といった車に求める条件、予算などから絞り込みます。最終的に数台になるまで絞り込んでから販売店に足を運びましょう。 2.販売店に相談する 販売店に出向き、セールス担当者に車の購入を検討していることを伝え、実際に車を見たり乗ったりします。また、不満や不足がないか確認しましょう。 3.見積もりを取る 見積もりをとって、予算オーバーしていないか確認しましょう。また、購入方法もあわせて相談し、一括で買うか分割で購入するのか決めましょう。 4.購入を確定する 候補に挙げていた車をすべて見て、見積もりを比較したうえで購入する車を確定します。購入を確定する時点で用意する書類や物などはありません。実際に注文してから、必要な書類を揃えることになります。購入を確定したときに、料金をいつまでに支払うのか確認しておきましょう。 5.料金を支払う 購入を確定した際に取り決めた期日までに料金を支払います。料金を振り込むときには、銀行の営業日に気をつけてください。支払期日を土日・祝日にした場合は、早めに振込み手続きを行い、期日に遅れないようにしましょう。 6.納車 料金の支払いが済んだら、納車されるのを待つのみとなります。納車の際に手渡す書類や車両などがある場合には、忘れないよう注意しましょう。 車を購入する際の必要書類 ここからは、車を購入するときの必要書類を説明します。 新車購入 新車を購入するときには、印鑑証明書、車庫証明書(販売店に代行してもらうことも可能)、実印、委任状(販売店が用意)などが必要となります。必要な枚数は、購入方法によって異なるため販売店に確認してください。 中古車購入 中古車を購入する際も新車と同じように、印鑑証明書、車庫証明書、実印、委任状などが必要となります。中古車は、新車より納車までの時間が短いケースが多いため、書類は早めに揃えることをおすすめします。 オークション オークションの場合も、印鑑証明書、車庫証明書、実印、委任状などが必要となります。 車を購入する際のポイント ここからは、車を購入する際のポイントについて解説します。 必要に応じて相見積もりを取る 必要に応じて相見積もりをとりましょう。 販売店は、掲げている看板が同じでも運営会社が異なることがあります。運営会社が異なれば、割引やその方針などにも違いがあるため、新車を購入する際は、販売店の運営会社を調べて、相見積もりをとるとよいでしょう。 中古車は品質を見極める 中古車を購入する際は、品質をしっかりと見極めてください。 車の外観だけでなく、内装の状態、ドアの開け閉めの具合、エンジンルームやトランクルームの汚れや臭いなど、細かくチェックして、納得できた場合にのみ購入しましょう。 ローンを組む場合は総返済額に注意する ローンを組んで車を購入するときは、総返済額に注意しましょう。 ローンの場合、予想以上に金利が高く、月々の支払額は抑えられていても総支払額が高額になるケースも珍しくありません。総支払額が高い場合には、金利が安いプランを検討したり、頭金を多く入れたりしましょう。 また、近年では数年後の残存価額を引いた金額を分割する残価設定型ローンもあります。月々の支払額を抑えたい方は、残価設定型ローンも検討してみてください。 必ず試乗する なるべく試乗してから購入を決めましょう。モデルによっては試乗できない車もありますが、多くの場合は試乗車が用意されています。そのため、一度でもいいので、実際に走行して運転感覚や乗り心地を確かめましょう。購入した後で後悔しないためにも、試乗をしてから契約することをおすすめします。

スポーツカーは廃車になることが多いって本当?高く売るポイントを解説
旧車の売買と鑑定市場 2023.01.17

スポーツカーは廃車になることが多いって本当?高く売るポイントを解説

スピードの速さ、スタイリングの良さ、エンジン音。スポーツカーには多くの魅力が詰まっています。しかし、スポーツカーは普通車よりも早く廃車になりやすいという事実をご存じですか?この記事ではスポーツカーがなぜ廃車になりやすい理由と廃車にしないで高く売るための方法を紹介します。 そもそもスポーツカーってどんなクルマ? まずはスポーツカーの特徴をつかんでおきましょう。 高性能なエンジンを搭載している スポーツカーの大きな特徴としてあげられるのは、高速走行を可能にするための高性能なエンジンが搭載されている点です。ターボをつけたり回転数を高めることで馬力を上げています。軽自動車は64馬力のものが多いですが、スポーツカーになると300馬力以上出るモデルも珍しくありません。 よく曲がり、よく止まる クルマの速度が上がると、カーブで曲がりづらくなるほか、ブレーキの制動距離も伸びてしまいます。そのため、スポーツカーはハンドリングをよくするためにハンドルの遊びを減らし、空気の力で車体を地面に押さえつけてグリップ力を稼ぐように設計されています。また、制動距離を短くするために強力なブレーキが搭載されている点もスポーツカーならではのポイントでしょう。 乗りこなすためには高度なテクニックが必要 高性能なスポーツカーは一般車と比較するとアクセル操作、ハンドル操作、ブレーキ操作が難しいです。サーキットやラリーなどのレースで勝つためのクルマであるため、日常の速度域では扱いづらくなっています。また、車高が低く運転席からの視界が悪いスポーツカーも少なくありません。 なぜスポーツカーは廃車になることが多いの? スポーツカーの特徴を紹介しましたが、なぜ廃車になることが多いのでしょうか。ここからはよくある原因を解説します。 一般車よりもエンジンに負荷がかかる スポーツカーはその力を最大限まで引き出して走行する場面も多く、エンジンにどうしても大きな負荷がかかってしまいます。エンジンはクルマのパーツの中でも特に高価で、万が一壊れてしまうと驚くべき金額を提示されるかもしれません。故障のリスクとメンテナンス費用の2つの観点から維持が難しく、廃車になってしまうケースが多いようです。 車体にも大きな負荷がかかる 高速域でクルマを意のままに操るため、空力やブレーキによる大きな力が車体にかかってしまいます。走っているだけで車体にダメージが蓄積されていきます。一般車よりもスポーツカーは強固に作られているものが多いですが、比例して負荷も大きくなりがちです。そのため、不具合や故障が発生しやすく、維持が難しいといわれています。 事故車が多い スポーツカーは任意保険が高くなるという話を聞いたことはありませんか?任意保険料は車種ごとに事故率を考慮して算出されるため、事故の多いクルマは保険料が高くなってしまいます。逆に考えると、保険料の高さは事故率の高さを表しているともいえるのです。。低速度域での事故であれば修理して引き続き乗れますが、先述の通りスポーツカーは高速度域での走りを楽しむクルマです。そのため、事故を起こしてしまうと廃車になる可能性が上がってしまいます。 スポーツカーを高く売るなら旧車王 一般車よりも負荷がかかり事故率も高いスポーツカー。もし乗る機会が少なくなったとしても、廃車以外に売却するという選択肢もあります。旧車王にお任せいただければスポーツカーの高価買取が可能です。ここからはその理由を説明します。 スポーツカー買取実績が豊富である 今、国産スポーツカーブームが起きています。人気映画ワイルド・スピードをきっかけにスープラやスカイラインGT-R、マツダRX-7など1990年代〜2000年代あたりに発売された少し年式の古いスポーツカーは需要が高いです。特にマニュアル車や限定車だと買取価格が跳ね上がる場合もあります。旧車王はスポーツカーの買取実績が豊富でクルマの評価ポイントを熟知しているため、高価買取することが可能になります。 自社でパーツ供給から修理・修復まで可能である 一般買取店だと、不具合があるスポーツカーは査定額が低く見積もられてしまうことがあります。故障した状態だと、市場で値上がりしない可能性が高いからです。しかし、旧車王のグループにはパーツ供給部門と整備部門があります。そのため、スポーツカーに不具合があっても、自社での修理・修復が可能です。ただ故障箇所を直すだけではなくより価値を高めてから市場に流通させるため、買取時にも他社より高い金額を提示できます。高。 改造車でも買い取ることが可能 スポーツカーはカスタムをしてさらに性能を上げている個体が多いです。一般的に改造車は査定額が低くなるといわれています。しかし、旧車王ならカスタムに熟知している鑑定士が在籍しているため人気メーカーのカスタムパーツが使われている場合は高額査定につながることもあります。

過走行車は壊れやすい?メリット・リスクから選び方のポイントまで解説
旧車の売買と鑑定市場 2022.12.29

過走行車は壊れやすい?メリット・リスクから選び方のポイントまで解説

過走行車とは、平均的な走行距離よりも長距離を走行している車のことです。消耗部品が激しく劣化している可能性がある一方で、エンジンのように定期的に動かした方が良いパーツは状態が良好な傾向があります。 本記事では過走行車の特徴やメリット、リスクから選び方まで詳しく解説します。 過走行車とは 過走行車に明確な定義はありませんが、「一般財団法人日本自動車査定協会」では車の標準的な走行距離の目安を1年に1万km程度としています。 中古車市場では、1年に1万km程度よりも多く走行している車のほか、年式にかかわらず10万キロを超えた車も過走行車として扱われることが一般的です。 過走行車が壊れやすいって本当? 過走行車だからといって、必ずしも壊れやすいわけではありません。走行距離が多ければ、タイヤやブレーキパッドといった消耗部品の劣化は進んでいることが考えられますが、部品を交換すれば安全に走行することができます。壊れることよりも、メンテナンス時の部品交換に費用がかかる点に注意すべきでしょう。 また、樹脂製の部品や塗装の劣化によるボディの錆などは、走行距離だけではなく車の使用環境や時間経過の影響を受けます。そのため、過走行車だから壊れやすいとは限りません。 過走行だけではなく低走行にもリスクがある 過走行とは反対に、極端に走行距離が少ない車にもリスクがあります。例えば、走行時に発生するエンジンやトランスミッションの汚れは、オイルが循環することで浄化されます。低走行車の場合、オイルの循環による浄化作用が少ないため、調子が悪くなりやすいでしょう。車には、日常的にほど良く使われていた方が良好な状態を維持しやすいという特徴があります。 過走行のメリット 全ての過走行車に当てはまるわけではありませんが、主なメリットは次のとおりです。 価格が安い 一般的に、走行距離が長くなればなるほどに価格が安くなります。これは、走行距離が延びるにつれて中古車市場における人気が低くなるためでしょう。ただし、走行距離の価格への影響度は車によって異なるため、同じ走行距離でも年式やその他のパーツの状態などが異なれば価格にも差が生じます。 エンジンなどの調子が良い 日常的に走行している車は、エンジンのオイル循環による汚れの浄化作用が高いため、銚子が良いケースが多いでしょう。ただし、オイル交換のようなメンテナンスは必須です。エンジンのメンテナンスが適切に行われていれば、10万キロ程度の走行で調子が悪くなる心配はほとんどこともありません。 過走行車を選ぶときのポイント 中古の過走行車を選ぶ際は、以下の3つのポイントに注意しましょう。 高年式の車体を選ぶ 高年式車とは、新車登録されてからの期間が短い車のことで、特に初めての車検を受ける前の車を指します。まだ一度も車検を受けていない車であれば、新車登録から3年以内の車になります。使用期間が短ければ、太陽の紫外線による樹脂部品の劣化が少ないと判断できます。 サビを確認する ボディや下回りなどの鉄部品のサビの発生に関係するのは、走行距離ではなく車の使用期間や使用環境です。例えば沿岸部であれば潮風の影響によって、比較的短期間でサビが発生します。ドアやハッチを開けたときに見える部分や、下回りなどのサビの有無を重点的にチェックしましょう。 整備記録簿からメンテナンスについて確認する 車の整備記録簿から、過去に行われたメンテナンスの内容を確認しましょう。エンジンオイルやフィルター、トランスミッションのオイルが定期的に交換されていれば、良好な状態であると考えられます。 過走行車の重点的にメンテナンスすべきところは? 過走行車で重点的にメンテナンスすべきところは、走行することで劣化が進む部品です。例えば次のようなメンテナンスを検討しましょう。 ・ラジエーターの水漏れがないか確認する・振動が気になる場合はエンジンマウントなどの交換を検討する・電気系なら補機用のバッテリー交換、場合によってはオルタネーターの交換も検討する ハイブリッド車であれば、走行用のバッテリーの劣化もチェックしましょう。この点については、カーメーカーのディーラーに相談するとよいでしょう。

クルマの売却は12月がねらい目ってホント?意外と知られていないメリットを解説
旧車の売買と鑑定市場 2022.12.06

クルマの売却は12月がねらい目ってホント?意外と知られていないメリットを解説

クルマの売却を検討する際に「最適な売却時期はいつなんだろう……」と疑問に思ったことはありませんか?一般的には企業の決算時期が集中する3月、9月と言われていますが、本当なのでしょうか。決算時期に高く買い取る業者が多いのは間違いありません。しかし、実は12月も売却に適した時期なのです。この記事ではなぜ12月の売却がオススメなのか、その理由を解説いたします。 クルマの売却は12月がオススメの理由 ここからはクルマの売却を12月にオススメする5つの理由を説明します。 12月中に売却したら年式が古くならない クルマの価値を決める重要な要素の一つが「年式」です。中古車情報サイトを見ると、多くの場合は年式が新しいクルマの値段が高くなっています。年式は年を越すと一つ古くなってしまいます。つまり、年始にクルマを売却する場合は一年古い年式として査定されてしまいます。そのため、年末に売却を検討されている方は年内に手続きを完了させるといいでしょう。 年末年始に向けてまとまったお金が手に入る 年末年始は旅行や飲み会など、何かとお金がかかりますよね。2021年までは飲食店の営業が制限されていましたが、2022年は制限がありません。(※2022年12月5日現在)人によっては、毎週何度も忘年会をする方もいるのではないでしょうか。また、年末年始は旅行に行くという方もいますよね。そうなると、どうしてもお財布事情が気になってしまうものです。一気に資産が減ってしまう可能性もゼロではありません。そのお金の補填策として、クルマの売却を検討してみてはいかがでしょうか。旧車王の場合、書類とクルマを引き渡したら最短で翌営業日に契約した金額をお支払いします。 査定スケジュールの調整をしやすい 前述の通り、一般的には3月と9月に査定申し込みが集中します。買取業者の繁忙期に査定申し込みをした場合、希望日に査定ができないケースが多いです。特に土日祝日の査定は申し込みが多く、翌月にずれ込んでしまう場合もあるでしょう。12月は一般的な繁忙期ではないため、希望日通りになることが多いです。忙しい方には買取業者のスケジュールを調整しやすい12月が最適な売却時期といえます。 閑散期こそ高額査定が狙える 12月はクルマ買取業界は閑散期です。買取業者としては売上が少なくなるため、確実に制約につなげたいと思っています。そうなると、お客様のメリットとしては金額交渉がしやすくなると考えて良いでしょう。最初に挙げた「年末に売却すると年式が古くならない」というメリットとあわせて高額査定のチャンスが増えます。 査定時期を伸ばせば伸ばすほど査定には悪影響 クルマは「売りたい!」と思った時に、すぐ売ることをオススメします。年式以外の価値を決める大きな要素として「走行距離」があるからです。売却時期を伸ばせば伸ばすほど、走行距離は増えてしまいます。月に1,000km走行する方でしたら3ヶ月後は3,000kmも増えてしまうため、査定額に大きな影響を及ぼすでしょう。年末に売りたいと思ったら、すぐに査定申し込みすることをオススメします。 クルマを高く売るためのコツ 大切にしてきたクルマを売却する際は、少しでも高く売りたいですよね。どのようなことに気を付けたら高額査定を狙えるのでしょうか。ここからはクルマを高く売るためのコツを紹介します。 クルマのグレードを正確に伝える 同じ車種でもクルマのグレードによって査定額が大きく変わるケースがあります。ベースグレードは人気がなくても、ターボ付きモデルや上級グレードに人気が集中するという車種も少なくありません。売却するクルマについては、グレードを正確に伝えましょう。車種名だけしか伝えない場合、安いグレードとして扱われ査定額が低くなってしまう場合があります。 査定前に洗車をしておく 中古車はもちろん綺麗なものが好まれます。汚れているクルマとピカピカに磨かれたクルマ、大きく印象は変わりますよね。査定前にくまなく洗車をしておくことで、クルマの印象が良くなり高額査定が狙えます。外装だけではなく車内もしっかりと清掃しておきましょう。 整備記録を用意しておく 整備記録の有無は査定額を決める大きな要素です。特に旧車の場合は整備記録が提示価格を左右する重要なアイテムといわれています。メンテナンスがされていない旧車は大抵の場合壊れやすく、維持費が高額になってしまうケースが多いです。逆に整備記録が保存されていて、しっかりとメンテナンスされているクルマは元気に動きます。信頼性が高まり、人気が高くなるのです。

中古の試乗車は買ってもよいか?中古の試乗車の特徴も詳しく解説
旧車の売買と鑑定市場 2022.11.30

中古の試乗車は買ってもよいか?中古の試乗車の特徴も詳しく解説

カーディーラーでは車選びのために来店した顧客のために、試乗車を用意しています。試乗車は一定期間を経過すると中古車として市場に流通し、誰もが購入できるようになります。本記事では試乗車だった中古車の特徴と、購入する際に気をつけたいポイントについて、詳しく解説します。 試乗車とは 試乗車とは、顧客が試乗したり実物を見て購入を検討したりできるように、自動車販売店やディーラーが用意する車です。試乗車を運転することで、検討中の車の走行性能や乗り心地を確認できます。 試乗車と展示車の違い 自動車販売店やディーラーは、試乗車以外に展示車も用意します。展示車は来店客が車の外観や内装、装備の使い勝手などを確認するための車です。一般道を走行することはないため、ほとんどの展示車は新車登録されていません。 試乗車と未使用車の違い 試乗車や展示車の他にも「未使用車」も中古車市場に流通しています。未使用車とは、販売店で新車登録されたものの、実際には使用されていない車です。使用する目的もなく販売店が新車登録をする理由の多くは、販売実績を稼ぐためです。販売店にも販売ノルマが課せられており、ノルマが達成できない場合に新車登録だけ済ませて、販売実績に代えることがあります。新車登録されている点では試乗車と同じですが、走行していない点が異なります。 中古の試乗車のメリット 中古の試乗車には5つのメリットがあります。1つずつ詳しく見ていきましょう。 新車感覚で購入できる場合もある 試乗車はおよそ半年から1年間ほどで中古車市場に流通するため、場合によっては最新モデルのものを新車よりも安く購入できます。ただし、ある程度の期間が経過すると、次のモデルの展示車も流通するため、展示車として販売されていた全ての中古車が最新モデルというわけではありません。 走行距離が短いものがほとんど 販売店は多くの場合試乗車のルートを決めており、一度の走行距離は数km程度です。多くの人が試乗しても総走行距離はあまり伸びず、中古の試乗車の走行距離は、一般的な中古車に比べて短いと考えてよいでしょう。中古の試乗車の走行距離は車種などにもよりますが、一般的には数千kmです。 ディーラー整備 試乗車は販売店がお客さんに、車の購入を決めてもらうための車です。そのために各ディーラーが整備しています。常日頃からディーラーで整備されていた車と捉えれば、安心して購入できるでしょう。 グレードが高いものが多い 試乗車には、通常グレードの高い車が選ばれます。販売店は車の走行性能や豪華な装備など、お客さんにアピールするために、試乗車として最上級グレードの車を用意します。 オプションが充実している傾向がある 試乗車はグレードだけでなく、オプションパーツも充実している傾向があります。外観であればエアロパーツが取り付けられ、値段が高くなる特別色、内装にもシートヒーターや高価なオーディオが取り付けられていることがあります。理由は試乗車は販売店が顧客に、車の購入を決断してもらうための車だからです。 中古の試乗車のデメリット 中古の試乗車には、デメリットもあります。1つずつ確認していきましょう。 台数が少なくてカラーやオプションを選べない 試乗車は各販売店で1車種につき、1台しか用意しません。販売店によっては、市場の予約を受け付けた際に、他の店舗から移動して対応することもあります。また先ほどメリットとして最上級グレードであることやオプションが充実していることをお伝えしましたが、逆に上級グレード以外の車は選びにくく、不要だと感じるオプションが付いていることもあります。 多くの人の手に触れている 試乗車にはさまざまな人が試乗しているので、多くの人の手に触れられている車でもあります。車は高額な買い物なので、特にいろんな人が触れたものに対して、抵抗を感じるかもしれません。 代車として利用された可能性がある 試乗車は代車として利用された可能性もあります。私たちが販売店に車を預けると代車を用意してくれますが代車に空きがないと、試乗車が代車として使われるケースもあります。 試乗車が中古車市場に流通する時期 試乗車はある時期に、中古車市場に流通しやすいという特徴があります。中古の試乗車に関心がある方は、試乗車が中古車市場に流通する時期を見計らうことで、希望の車を購入できる可能性が高まるでしょう。 新車登録から1年以内 販売店は試乗車として用意した車を、半年から1年以内に中古車として販売します。半年から1年以内に中古車として販売するのには、2つの理由があると考えられるでしょう。 まずは走行距離です。走行距離が短い車として魅力的に販売するためには、走行距離は数千km程度である必要があります。走行距離が1万kmを超えれば、走行距離が短い中古車としてはアピールしにくくなるでしょう。 2つ目は年式が考えられます。年式も2年経つと、新しさは感じられません。 モデルチェンジのタイミング 車がモデルチェンジすれば、試乗車も新しいモデルの車が用意されます。モデルチェンジのタイミングも、試乗車が中古車として販売されると考えてよいでしょう。 中古の試乗車の購入方法 中古の試乗車を購入する方法は、主に次の2つです。 ディーラーから買う 試乗車を用意しているのはディーラーで、中古車として販売するタイミングを決めるのもディーラーです。気になる車種があれば、ディーラーに相談してみると、よい情報が得られるでしょう。 中古車販売店から買う 中古の試乗車は、中古車販売店からも購入できます。特にディーラー系の中古車販売店なら、流通台数も多いので購入したい車が見つけやすいでしょう。 中古の試乗車を購入する際に見るべきポイント 中古の試乗車を購入する際は、価格をよく確認しましょう。あくまでも中古車なので、新車に比べれば価格自体は安くなります。しかし新車登録からは半年から1年ほど経過しているため、新車よりも早く車検費用が発生します。 次に、中古の試乗車は最上級グレードで、オプションも豊富に取り付けられている傾向があります。自分には不要だと思うオプションがついていれば、余計なものに支出することになるかもしれません。 最後に、多くの人が乗った車のため、細かい傷などがついている可能性があります。一般的に車で傷つきやすい箇所は、バンパー、ドアパネル、ドアミラー、ルーフパネルなどです。バンパーは底付きした跡や、前後左右の角部分に擦れた跡がないかチェックしてください。 ドアパネルは、狭い駐車場で壁にぶつけた跡がドアの端の部分にないか、隣の車のドアが開いた時にぶつかると生じる、縦方向の凹みがないかがポイントになります。 ドアミラーは狭い道路で樹々の枝が擦れたり、他車とのすれ違い時に接触しやすい部分です。ルーフパネルは、特に背が高い車であれば、立体駐車場で接触で凹みができているかもしれません。 中古の試乗車が向いている人 中古の試乗車は、現行モデルの車をすぐに欲しい人には向いているでしょう。実際の車が目の前にあるので、納期が長い車種であっても短期間で入手できます。中古品にも抵抗がなく、細かいキズなども気にならなければ、出費額を抑えて現行モデルを入手できる方法として、検討するとよいでしょう。 中古の試乗車が向いていない人 中古の試乗車が向いていない人は、ボディーカラーや一つ一つのオプションにもこだわりたい人、中古品に抵抗のある人、さらに最初から丁寧に扱いたいと考える方も、向いていないでしょう。試乗車を運転する方の中には、加速性能を確認するために全開発進や急加速、急ハンドルなどの操作をしていることも考えられます。このような扱いですぐに車が大きなダメージを受けることはありませんが、車を丁寧に扱いたいと考える方にとっては、気になるかもしれません。

事故車は下取りに出せるの?事故車の下取りの条件やそれ以外の処分方法についても解説
旧車の売買と鑑定市場 2022.11.29

事故車は下取りに出せるの?事故車の下取りの条件やそれ以外の処分方法についても解説

交通事故で車が損傷して自走できない場合は、事故車の処分に悩む人も多いことでしょう。修復するのに大きな費用負担が必要となると、車を買い換えて下取りに出すという選択に迫られます。今回は、事故車は下取りに出せるのか、下取りの条件やそれ以外の処分方法について解説します。事故で車が損傷して買い換えを検討中の人は参考にしてください。 事故車は下取りに出せる 事故車でも下取りに出せる可能性があります。一般的に、修理を行い走行するのに問題がない状態に戻せる車であれば、減額はされても下取りは可能でしょう。ただし、事故車でない状態でも査定額が入らない古い車や不人気車は厳しいため、まずは業者に相談しましょう。 事故車を下取りに出すときの注意点 事故車を下取りに出すときの注意点について詳しく解説します。 自走できることが条件の場合が多い 事故車でも自走できる車は下取りの対象になりやすいといえます。自走できる状態なら、修理にかかる費用が高額なエンジンや足回りが損傷していない可能性が高いためです。自走できない状態の事故車は損傷が激しく、輸送手段も限られてくるため下取りを断られる可能性があります。 レッカー代がかかる場合がある 自走できなければレッカーで依頼することになります。JAFや保険会社が無料で提供するロードサービスは、基本的に路上でのトラブル向けのサービスです。軽微な損傷や故障なら牽引することは可能でも、大きな損傷のある事故車は車両積載車で運ぶ方法になることもあるでしょう。その時の搬送代については実費負担となることも多いといえます。 下取り額が安くなる 事故車は走行や外観に問題がないように修復できても、中古車として販売する時に修復歴がつくと価値が大幅に減少します。事故車の現状渡しの場合は修理費用が査定額に見込まれ、修復した車の場合でも販売時の減額分が査定に影響して下取り額が安くなるといえるでしょう。 廃車となる場合は費用を請求されることがある 査定額が出ずに廃車となる場合は、廃車費用を請求されることがあります。廃車による自動車重量税や自賠責保険などの還付で廃車費用が不要となる場合でも、レッカー代にかかった費用は請求されるため注意が必要です。 事故車の下取り以外の処分方法 続いて、事故車の下取り以外の処分方法について解説します。 買取専門店 買取専門店の一部には、事故車の対応に強くディーラーや他の買取専門店では廃車するしかない車でも買い取ってくれることがあります。そのような買取専門店は国内外に独自の販売ルートを持っており、豊富な知識と経験で対応してくれるでしょう。電話やインターネットのレビューを活用して、事故車に強い買取専門店を探すのも手段の1つです。 廃車専門店 廃車専門店は、事故車や廃車する車を引き取って部品取りをして販売する業者です。独自にレッカー車や車両積載車を所有しているケースもあり、レッカー代や廃車費用なしで引き取ってくれる可能性があります。また、需要が高い部品を使っている車種は、数千円から数万円で買取してもらえる場合もあるため、複数の買取専門店に断られた場合に利用するとよいでしょう。

自動車譲渡証明書とは?記入の仕方や作成時の注意点についても解説
旧車の売買と鑑定市場 2022.11.29

自動車譲渡証明書とは?記入の仕方や作成時の注意点についても解説

中古車の購入や買取時に必要となる自動車譲渡証明書とは、どのような書類でしょうか。業者の担当者に説明されたがよくわからないまま記入や捺印をした人も多いと聞きます。今回Fは、自動車譲渡証明書とは何か、書き方や注意点について解説します。初めて中古車を購入する方や、個人間での名義変更を検討中の方は参考にしてください。 自動車譲渡証明書とは 自動車譲渡証明書とは、中古車の売買時や個人間での名義変更(移転登録)に必要な書類です。一般的に馴染みのない書類のため、書類の入手や記入方法がわからない方も多いでしょう。自動車譲渡証明書は、新旧の所有者間で車を譲渡した証明として移転登録に必須の書類です。様式が定められており、規定通りに記入や捺印をする必要があります。 自動車譲渡証明書の書き方 自動車譲渡証明書の書き方は、ルールに基づいて記入方法が定められています。間違った記入をすると訂正が必要となるため、記載例を参考にして正しく記入しなければなりません。記載例については国土交通省のサイトでダウンロードするか、中古車販売店から取得するようにしましょう。 1.国土交通省のサイトからひな形をダウンロード 自動車譲渡証明書は、国土交通省のサイトからひな型をダウンロードすることが可能です。F印刷時に拡大や縮小などは行わずにA4サイズで印刷すれば問題ありません。また、中古車販売店などの業者を利用する場合は用意してくれることが多いので、そちらを利用するようにしましょう。 2.必要事項を記入する 自動車譲渡証明書は、大きく分けて車両と譲渡譲受人の情報欄に分かれています。それぞれに必要事項を記入して譲渡人の捺印が必要です。各項目の詳細は下記を参照ください。 【車両情報欄】車名、型式、車台番号、原動機の型式を記載します。いずれも車検証に記載されている内容を転記しましょう。※車名は車検証記載の通りメーカー名の記入だけで問題ありません 【譲渡譲受人情報欄】・譲渡年月日........2段目に譲渡の事実があった日付を記入(1段目は譲渡人欄のため斜線)・譲渡譲受人の個人情報........1段目に譲渡人、2段目に譲受人のそれぞれの氏名と住所を記入※実印の押印が必要な書類のため、印鑑登録証明書記載の氏名住所を転記する・譲渡印........譲渡人の実印を押印(譲受人の押印は不要) 記入に関してはボールペンの使用が望ましく、文字を消すことのできるフリクションインキの使用は認められていません。 自動車譲渡証明書の誤字・脱字への対応方法 自動車譲渡証明書の誤字・脱字については、譲渡人の実印による訂正印が必要になることがあります。多くの場合はあらかじめ捨印を押しておくことで対応が可能です。しかし、捨印には法的効力はなく、軽微な記入ミスにしか対応してもらえません。車両情報欄など、重要箇所の誤字や脱字については訂正印が必要となるため注意が必要です。 ※捨印とは、軽微な誤りに備えてあらかじめ訂正印として文章の余白部分に押印するものです。 委任状が必要な場合もある 譲渡人と譲受人がそろって移転登録手続きに出向く以外では、自動車譲渡証明書と委任状はセットとして必要です。また、多くの場合は中古車販売店や行政書士などの代行業者に依頼するため、こちらも同様に委任状が必要となります。委任状も様式が定められているため国土交通省のサイトからダウンロードするか、中古車販売店や代行業者が用意したものを使いましょう。 未成年の場合は同意書も必要 車の売買や譲渡について未成年者が関わる場合は、親権者の同意書が必要です。親権者同意欄には親権者の実印を押す項目があり、印鑑登録証明書及び未成年者との関係性を証明するための戸籍謄本も必要となります。また、委任状の様式も定められているため、こちらも国土交通省のサイトからダウンロードするか、中古車販売店や代行業者が用意したものを使いましょう。 譲渡証明書以外の必要書類 中古車の名義変更(移転登録)で譲渡証明書以外に必要となる書類は、車検証や申請書などです。詳細は下記を参照ください。 ・車検証・申請書........運輸支局の窓口か国土交通省のサイトからダウンロードして入手・手数料納付書(検査登録印紙)........運輸支局で入手と印紙の購入が可能・譲渡人の印鑑登録証明書(発行から3ヶ月以内のもの)・譲渡人の実印(譲渡人が手続きする場合)・譲受人の印鑑登録証明書(発行から3ヶ月以内のもの)・譲受人の実印(譲受人が手続きする場合)・委任状(手続きする人によって記入方法が異なる)・ナンバープレート 記入の仕方や手続き方法などについては、国土交通省のホームページをご覧ください。

外車の中古車購入は正しい知識がないと難しい!デメリットを理解しよう
旧車の売買と鑑定市場 2022.11.28

外車の中古車購入は正しい知識がないと難しい!デメリットを理解しよう

「憧れの外車が欲しくても新車では高くてなかなか手が出せない……。でも中古車だと手の届きやすい価格になっており検討できそう」このような方も多いのではないでしょうか。しかし外車の中古車は国産車と比較して故障などのトラブルが多いというイメージがつきまといます。実際のところどうなのでしょうか。この記事では中古車購入のデメリットについて解説します。 外車の中古車でよくあるトラブル3選 ここからは外車の中古車を購入する際によくあるトラブル事例を3つ紹介します。 故障した際の修理費が高額になる まず、修理費が国産車と比較し高くなります。ほとんどの国産車は多くの修理・整備工場に入庫可能ですが、外車になると限られてしまいます。特に格安を売りにした整備工場の多くは外車の取り扱いをしていないことがあります。 なぜこのようなことが起こるのでしょうか。それは外車を扱うためには国産車とは別の専門知識が必要であったり、部品の調達コストがかさむなどの問題点があるからです。 一般的な1時間当たりの整備工賃(レバレート)は下記の通りです。国産車:7,000~10,000円外車:10,000~15,000円 外車を購入する場合は、故障した際にそれなりの修理費がかかることを覚悟しておきましょう。 ハイオクガソリン限定車が多く燃料代が高い 国産車では、スポーツカーや高級車など一部の車種を除けばレギュラーガソリンを入れられるクルマがほとんどです。しかし外車はガソリン車の場合、ほとんどがハイオク限定車です。ヤリスやフィットクラスのコンパクトカーでもハイオク限定車となっています。 また、低年式の外車は燃費が悪いものも多く存在します。2010年以前の欧州製コンパクトハッチバックを例にすると、リッター10km程度しか走らないこともざらにあります。当時の同クラスの国産車の場合、15~20kmぐらい走るものが多いです。 燃費を気にされる方は、外車の中古車購入は控えたほうがいいかもしれません。 リセールバリューが悪い メルセデス・ベンツやフェラーリ、ポルシェなど一部の外車はリセールバリューが高く、新車価格を上回ることもあります。そのため、外車はリセールバリューが良いと思っていませんか。実は一部の車種を除いて国産車よりリセールバリューが悪い傾向にあります。一般的な目安として同価格帯の国産車より2~3割程度安くなる場合が多いです。 なぜ外車はリセールバリューが低くなるのでしょうか。原因の一つとしてあげられるのは、前述した整備費用や燃費などの維持費の高さです。購入価格を抑えても数年間所有した場合、国産車よりトータルコストが高くなってしまうかもしれません。 外車の購入には、維持費やリセールバリューを気にしない強い意志と経済力が必要になるでしょう。 中古の外車を購入する際に気を付けるポイント では、中古の外車を購入する際、どのようなことに気を付けたら良いのでしょうか。ポイントを解説します。 外車専門店で購入する 中古車販売店には外車を専門に扱っているところもあります。さらには特定のメーカー専門店や名車専門店なども存在します。専門店は一般店よりも特定メーカーや車種に関する知識を有するスタッフが在籍しており、安心して任せることが可能です。 一方、一般店より販売価格が高額になる点がデメリットです。しかし目利きのスタッフが仕入れたクルマを、しっかりと整備して納車していただけるというメリットもあります。 長い目で見た際に、専門店で購入するメリットを感じられるでしょう。 ▼輸入車専門店ガレージカレント▼アメリカンヴィンテージカー専門店ガレージカレント U.S. アフターサービスを確認する 外車購入の際は、アフターサービスをしっかりと確認しましょう。修理費や整備費が国産車と比較すると高くなりますが、店舗によっては充実した保証サービスを提供しているところもあります。保証内容と保証期間は明確にすることが重要です。充実したアフターサービスを受けられるなら、リスクを軽減できるでしょう。 コスト重視の方は国産車購入をオススメ 外車を所有することは、特別感や充実感を得られる代わりに、高額なランニングコストを支払わなければなりません。一見、安いと思える中古外車も3年後、5年後には「国産車を選んでおけば良かった……」と後悔する可能性があります。強い思い入れがなく低コストでクルマを維持したい方には国産車購入をオススメします。 また、国産車は中古市場でも人気が高くなっています。10年落ちの国産車でもナビやコーナーセンサーなど標準装備されている車種が多く、不便に感じることは少ないでしょう。昔は10年落ち、10万kmオーバーのクルマは価値がなくなると言われてきましたが最近のクルマは充分元気に動きます。実用性重視の方には国産中古車の購入は間違いない選択であると言えます。 まとめ 販売価格の安い外車中古車は、正しい知識がないと購入後に後悔してしまうかもしれません。外車中古車の購入を検討する際は維持費の高さやリセールバリューの低さを覚悟しておきましょう。外車は国産車とは違う魅力があります。デメリットを理解し納得できた場合には、楽しい外車ライフがあなたを待っているでしょう。

S204 STIバージョンはなぜ高価買取が可能なのか?!突出した人気の理由に迫る
旧車の売買と鑑定市場 2022.11.18

S204 STIバージョンはなぜ高価買取が可能なのか?!突出した人気の理由に迫る

スバルのスポーツ部門を担うSTIが制作した600台限定の特別仕様車であるS204は、シリーズの中でも特に高い人気を誇っています。ベースモデルであるGDB型インプレッサと比較してもその差は歴然です。なぜこれほどまでにS204が人気なのか、歴史を紐解きながらその理由に迫ります。 Sシリーズはメーカーが作ったチューニングカー Sシリーズは、STIが送り出すコンプリートカーの最上位シリーズです。スバルのモータースポーツ部門として開発をおこなうSTIによって、レースで培ったノウハウをもとに特別仕様車として製造されています。 エンジンチューニングだけにとどまらず、新開発の足回りやブレーキ、専用デザインされた内外装と、細部にいたるまでSTIのこだわりがみられる特別なシリーズです。 Sシリーズの歴史 Sシリーズは、今でも名車として名高いインプレッサ22B STI バージョンの成功を受けて開発されました。 初代Sシリーズとしてリリースされたのは、GC8をベースとして開発されたS201。専用にチューニングされたエンジンは300psを発生、エアロバンパーや大型ウイングを装備するなど、まさにメーカーが作ったチューニングカーといった迫力のある仕様でした。 また、Sシリーズには2系統あり、インプレッサをベースとする20系とレガシィをベースにする40系にわかれます。Sシリーズ第2弾として登場したのは、レガシィベースのS401でした。 その後、モデルチェンジの節目ごとに発売されたSシリーズは、現在までに10モデルをリリースしました。内訳は、インプレッサベース6モデルとレガシィベース、WRXベースがそれぞれ2モデルです。 2代目インプレッサGDB型Sシリーズは3モデル 2代目インプレッサとなるGDB型をベースとしたSシリーズは、マイナーチェンジごとに製作され、合計3モデルがリリースされました。 インプレッサベースとして発表された6モデルのSシリーズ内、同型で複数のモデルがあるのはGDB型のみです。S202〜204の3モデルがGDB型インプレッサベースのSシリーズとして製作されました。 2000年に登場したGDB型インプレッサは2度のマイナーチェンジをおこなっていて、ヘッドライトの形状から、それぞれ「丸目」「涙目」「鷹目」という愛称がファンによってつけられました。 GDB型として製作された3台のSシリーズは、S202が「丸目」、S203が「涙目」、そしてS204が「鷹目」に対応しています。 S204の人気が高い3つの理由 GDB型インプレッサは中古車としてそれほど人気が高いわけではありません。しかし、S204に関しては多くのファンから熱い支持を得ています。販売台数600台限定と希少性が高いように感じますが、Sシリーズの多くのモデルは台数を限定して販売されています。 たとえば、S204の直前にリリースされたS203は555台限定でした。こうした背景から、流通量の少なさは「S204特有の人気の高さ」につながっていないと考えられるでしょう。 S204がなぜこれだけの支持を集めているのか、3つの観点から迫ります。 WRC参戦モデルとして最後のSシリーズだった スバルの“世界ラリー選手権”(WRC)参戦の歴史を締めくくるモデルだという点は、S204の人気に大きく影響しているでしょう。2005年に発表されたS204のベースであるGDB型インプレッサは、スバルがメーカーとしてWRCに参戦する最後の年となる2008年シーズン中盤まで使用されていました。 WRCでの活躍により、インプレッサはスポーツカーとして確固たる地位を築きました。しかし、2008年シーズン後半に3代目インプレッサのGRB型ハッチバックモデルが投入されたあと、世界経済の悪化と戦績の低迷を理由に同年のシーズンを最後にワークス活動を終了してしまいます。 WRC撤退後、ワークス活動の主軸はニュルブルクリンク24時間レースに移行。のちにハッチバックのGRB型ベースのR205や、セダンであるGVBベースのS206が登場していますが、開発目標はラリーでの勝利ではなくオンロードの快適性向上でした。 インプレッサを象徴するWRCでの活躍が影を潜め、オンロードに移行してしまった結果、S204が「スバル=ラリー」というキャラクター性を色濃く残した最後のSモデルとなります。 エンジンへのこだわりと新開発のボディと足回りを徹底的に強化 S204は前身となるS203を正統進化させたモデルです。前作のS203から特にボディと足回りに力を入れていて、ボディ強化パーツとしてヤマハと共同で新開発した“パフォーマンスダンパー”が投入されます。すでに完成の域にあったエンジンに足回りを徹底的に強化したことで、S204はクルマとしての完成度を極限まで高めたモデルになりました。 トランクルームにあるリアストラット上部に装着される“パフォーマンスダンパー”は、ボディへの入力を吸収するパーツです。ストラットタワーバーのようにボディに受ける力を跳ね返すのではなく、吸収するという発想でボディへの影響を抑えて、安定性を高めます。 また、車高を15mmダウンさせスプリングレートを50%向上した専用のローダウンスプリングと、大径化により強化されたリアスタビライザー、そしてリアサスペンション取り付け部のピロボール化と応答性のよい足回りを完成させました。さらに、軽量BBS製鍛造18インチアルミホイールも用意され、S203よりも大幅に運動性能が向上しています。 すべてにおいてワンランクアップ S204は、エンジンや足回り以外にも多くの点で進歩しています。細部にこだわってワンランク上の性能と上質さを身にまとったことも、S204が高い人気を誇る理由の1つです。 性能面では、エンジンへのこだわりとともに、タービンの大型化と専用チタンスポーツマフラーによって抜けの良いレスポンスを実現。減衰力が固定式に変更されたショックアブソーバーや径が拡大されたスタビライザーなど細部にもこだわり、発生するパワーを持て余すことなく自在にコントロールできる高い操縦性を発揮します。 内装面では、全体をグレーに統一し、随所に本革を使用するなどインテリア全体の質感を向上させました。ドライカーボンを使用したレカロ製シートは、基本的な設計は変わらないものの、本革とアルカンターラのコンビシートに変更されています。加えてサイドサポート部に本革を使用し、乗降性とともに高級感も向上しました。こだわり抜いたシートは1脚75万6000円と前作S203のシートよりも20万円も高額になっています。 また、ステアリングのグリップ部分には、フェラーリにも使われている最高級の本革を採用。フロアカーペットは高級感があり遮音性に優れた高い毛足の長いものに変更されています。 S204は、欧州高級スポーツカーをターゲットに開発されたS203の完成型ともいえるモデルです。 今も高値で取引されるS204 発売当時500万円近い高額な価格も話題となったS204ですが、発売から15年以上が経過した現在は、新車価格よりもさらに高い価格で取り引きされています。 買取相場からお伝えすると、旧車王では2022年10月に550万円でS204を買取しています。通常のGDB型の買取価格は100万円前後で推移しており、S203でさえ260万円ほどでの取り引きなので、いかにS204の人気が高いかお分かりいただけるのではないでしょうか。 販売価格に関しては、大手中古車販売サイトで2006年式のS204が約900万円で販売されていました。また、先述の通り販売台数が限定600台だったことから、現存する在庫数も豊富とは言えません。 価格の高騰だけではなく、在庫面からも今後さらに入手困難になることが予想されるため、S204が気になっている方はぜひ早めの入手をおすすめします。 ※価格は2022年11月執筆当時

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