旧車売買の豆知識

廃車・解体はどうやって手続きする?必要書類についても解説!
旧車売買の豆知識 2022.09.22

廃車・解体はどうやって手続きする?必要書類についても解説!

車を所有していても、あまり馴染みのない手続きとして廃車と解体があります。多くの場合は下取りや買取に出し、価格のつかない車なら廃車扱いで引き取ってもらうことになるでしょう。その後は業者任せとなり、どのような手続きや処理がされるのかは一般的にあまり知られていません。しかし廃車や解体手続きがしっかりと行われないと、後に大きなデメリットや手間が残ります。そのようなトラブルが発生しないように、今回は廃車と解体について解説していきます。 廃車と解体の違い 廃車と解体はよく混同されがちです。それぞれに内容が異なり、手続きにおいても受付や依頼先が異なります。廃車と解体についての詳しい内容を解説します。 廃車とは 廃車とは、車の登録を抹消してナンバープレートを返納することです。廃車には「永久抹消登録」と「一時抹消登録」の2種類があり、目的に応じて選択します。廃車をしたつもりでも、抹消登録手続きが滞っていると自動車税が課せられてしまうので注意が必要です。管轄の陸運支局での手続きとなり、個人でも所定の書類と費用を準備することで行えます。 解体とは 解体とは、文字通り自動車を解体することです。自動車としての価値がなくなり買取や下取りに出せない場合や、事故等で修理が困難になったときに行われます。自動車解体業の許可を受けた業者だけが実施できるため、個人では行えません。自動車リサイクル法に基づいているため、解体された部品の多くは再販や再利用されます。 廃車手続きの種類 廃車手続きには種類があり、それぞれに内容が異なるため注意が必要です。廃車手続きの種類について詳しく解説します。 永久抹消登録 永久抹消登録は、公道を永久に走れなくする手続きです。修理が困難な場合や事故などで解体するしかなくなった時に選択します。手続きにはナンバープレート以外にも「使用済自動車引取証明書(リサイクル券)」が必要となるため、業者に先行して解体を行ってもらうか同時に解体と永久抹消登録を依頼しなければなりません。 一時抹消登録 一時抹消登録は、一時的に公道を走れなくする手続きです。一定期間中に自動車を使用しない場合に自動車税や自賠責保険の支払義務がなくなり還付金を受けることもでき、再登録すれば公道を走れる状態に戻せます。しかし、保管場所や放置しておくと不動車となる問題もあるため注意が必要です。 解体届 解体届は、一時抹消登録された自動車を解体した場合に必要となる手続きです。陸運支局で手続きが可能で、一時抹消登録では対象外の重量税の還付申請も同時に行えます。手続きには解体業者が発行した使用済自動車引取証明書(リサイクル券)が必要です。手間や料金を考えると、一時抹消登録する時に解体や永久抹消登録の可能性を十分に考慮しておくとよいでしょう。 廃車解体手続きの必要書類 廃車解体手続きの必要書類は次のものとなります。廃車解体業者が廃車登録も同時に行う場合は自動車検査証(車検証)、ナンバープレート、所有者の印鑑登録証明書(3ヶ月以内発行のもの)を準備する必要があります。自分で廃車登録をする場合は使用済自動車引取証明書(リサイクル券)、永久抹消登録申請書(OCR第3号様式の3)、手数料納付書、自動車税申告書が別途必要です。 廃車解体を業者に依頼する流れ 廃車解体は自動車ディーラーや各販売店、修理工場などで依頼できます。しかしその多くは廃車解体業者に仲介するため費用が高くなる傾向にあり、専門の解体屋に直接持ち込みを行う方が費用負担が抑えられるといえます。解体業車は「自社解体工場がある」「引取りが可能な地域にある」「リサイクルを適切に行っている」ことをポイントとして選びましょう。 解体屋に直接廃車依頼をする場合は、まず車検証を提示して見積りを依頼します。その時に廃車登録手続きの有無や重量税と自賠責保険の還付についても確認しておきましょう。自走しない場合は引取り可否や手数料の確認も必要です。また、廃車登録後に「登録識別情報等通知書」か「登録事項等証明書」をもらえるかも確認しておくと安心です。 廃車解体業者 自動車の解体は、自動車リサイクル法に基づいて実施されます。廃車解体業者は都道府県知事の許可が必要で、解体過程で発生する廃油やバッテリー等は処理した個別の状況を公益財団法人自動車リサイクル促進センターに報告する義務があります。ただ自動車を解体するのではなく部品ごとに分けてリサイクルするのが主な業務です。 解体工場 解体工場では、まず廃油や廃液の処理を行いフロンガス類やエアバックの回収が行われ、その後に再利用やリサイクルできる部品を取り外して残った車体を最終的に破砕します。廃車の解体はリサイクル資源に再利用するため「3R(Reduce・Reuse・Recycle)」の下に実施され、行程ごとに完了報告の義務を担い、状況によっては行政の監査を受けなければなりません。

乗用車の名義変更の方法は?必要書類やかかる費用なども紹介
旧車売買の豆知識 2022.09.21

乗用車の名義変更の方法は?必要書類やかかる費用なども紹介

乗用車を購入または譲渡してもらった場合は、名義変更が必要です。しかし乗用車の名義変更は、一般の人には馴染みがないため、手続きが難しいと感じる人もいるでしょう。この記事では、乗用車の名義変更の必要性や方法を解説するとともに、必要書類やかかる費用なども紹介します。 乗用車の名義変更とは 名義変更(移転登録)とは、乗用車の売買または譲渡が行われ、車の所有者が変わった際に行う手続きです。名義変更は新所有者が住んでいる管轄の陸運局で行います。販売店で車を購入した場合は、店舗で手続きを代行してくれますが、個人間で売買または譲渡を行った場合は自分で必要書類を準備して手続きする必要があります。 乗用車の名義変更を行うケース 乗用車の名義変更が必要なケースは下記のとおりです。 ・車を購入・車を譲渡してもらった・苗字が変わった 名義変更は、所有者の苗字や名前が変わった際も手続きが必要です。また住所が変わった場合も、自動車税の納付書やリコールの案内が前の自宅に届いてしまうため、必ず手続きを行いましょう。 乗用車の名義変更の必要性 乗用車の所有者が変わった場合、名義変更は必須です。 名義変更を行わずに、事故や違反を起こした場合、前所有者に通知が届き迷惑をかけてしまいます。また4月1日時点の所有者に支払い義務がある、自動車税の納税証明書が前所有者の自宅に届き、トラブルに発展する可能性もあるので注意してください。 乗用車の名義変更をしなかったときの罰則 乗用車の名義変更をしないと、前所有者に迷惑がかかる他に、最大50万円の罰則を課せられる可能性があります。下記に変更が合った場合、15日以内に変更手続きをしなければならないと「道路運送車両法 第12条第1項」で定められているため、注意してください。 ・型式・車体番号・原動機の型式・所有者の氏名・所有者の住所または使用の本拠地 引用元:とある法律判例の全文検索「道路運送車両法 第12条第1項」 所有者が変わった場合は、速やかに名義変更を行いましょう。 乗用車の名義変更の流れ 乗用車の名義変更の流れは下記のとおりです。 1.必要書類を持って新所有者が住んでいる管轄の陸運局に行く2.申請用紙を記入3.窓口で印紙を購入4.記入漏れなどがないかを確認し窓口に全書類を提出5.新車検証が発行されたら手続きが完了 前所有者と新所有者で管轄の陸運局が異なる場合は、ナンバーを取り外して返却する必要があります。また陸運局は平日しか営業しておらず、土日しか出向けない場合は、販売店や行政書士が手続きを代行してくれます。 乗用車の名義変更の必要書類 乗用車の名義変更の必要書類は下記のとおりです。 <普通車> ・譲渡証明書※前所有者の実印の押印が必須・前・新所有者の印鑑証明書2通・前・新所有者の委任状2通・新所有者の車庫証明・車検証・ナンバープレート※管轄の陸運局が変わる場合のみ・手数料納付書・自動車税申告書・申請書(第1号様式) <軽自動車> ・申請依頼書※前・新所有者の認印を押印・新所有者の住民票・新所有者の車庫証明※地域によっては不要・車検証・ナンバープレート※管轄の陸運局が変わる場合のみ 譲渡証明書や委任状、申請書類などは上記からダウンロードできるため、事前に記入して準備しておくとスムーズに手続きが行えます。 また車庫証明を発行してもらうには、警察署で手続きする必要があり、陸運局と同様に平日しか対応してもらえません。販売店や行政書士は、車庫証明の発行の代行も実施しているので、平日に手続きを行えない場合は依頼するとよいでしょう。 乗用車の名義変更にかかる費用 乗用車の名義変更にかかる費用は下記のとおりです。 ・移転登録手数料 500円程度・車庫証明発行費用 2,500〜3,000円程度※軽自動車は地域によって不要・ナンバープレート代 1,500円程度※管轄が変わる場合・環境性能割(自動車取得税) 車によって税額が変動※高年式の場合など 自分で手続きする場合、5,000円程度で名義変更ができます。また軽自動車の場合は、移転登録手数料が必要なく、車庫証明が不要な地域ならナンバープレート代だけで済みます。しかし販売店や行政書士に依頼すると、代行費用として数万円の手数料が発生するので注意してください。 乗用車の名義変更の注意点 乗用車の名義変更にはいくつか注意点があるので、手続きする前に気になるポイントを把握しておきましょう。続いて、乗用車の名義変更の注意点を解説します。 車庫証明を再取得する場合は余裕を持って準備する 車庫証明を取得する場合は、余裕を持って準備しておくとよいでしょう。なぜなら車庫証明は、申請してから発行されるまで3〜4日程度かかり、土日を挟むとさらに時間がかかるからです。例えば木曜日に申請した場合、車庫証明が発行されるのは、次週の月曜日か火曜日になるので注意してください。 また賃貸に住んでいる場合は、不動産会社から駐車場の使用承諾書がもらえないと車庫証明の申請ができないので、事前に準備しておくとスムーズに手続きを行えます。車庫証明は、申請した当日に発行されないことを把握しておきましょう。 自賠責保険の名義変更も行う 乗用車を購入または譲渡されたら、自賠責保険の名義変更も行いましょう。販売店で乗用車を購入した場合は、店舗側で手続きしてくれるので、手間なく名義変更できます。しかし個人間で乗用車を購入または譲渡されている場合だと、自分で手続きをしなければなりません。 また自賠責保険の名義変更を行わずに事故を起こすと、保険が使えない可能性があります。さらに名義変更を行わずに自賠責保険証明書を紛失すると、再発行するのに前所有者に迷惑もかかるでしょう。自賠責保険の名義変更は費用が発生しないため、個人間で乗用車を購入または譲渡されたら、速やかに手続きしてください。 等級を引く継ぐべきかどうか確認しておく 同居の家族から車を譲渡してもらう場合は、自動車保険の等級も引き継げるか確認しておきましょう。譲渡してもらえる自動車保険が自分の等級より高いと、支払う保険料が安くなるのでお得です。しかし自動車保険の等級を引き継ぐには、家族であっても「同居」していることが条件なので注意してください。

旧車にドリンクホルダーを設置する方法は?設置する際の注意点も解説
旧車売買の豆知識 2022.09.13

旧車にドリンクホルダーを設置する方法は?設置する際の注意点も解説

ドリンクホルダーは、今や車に標準装備されている便利なツールです。そんなドリンクホルダーは社外パーツとして1980年頃から世に出始め、標準装備されたのは1990年代になってからでした。そんなドリンクホルダーは旧車でも設置できるのでしょうか。今回は旧車にドリンクホルダーを設置する方法と注意点について解説していきます。 旧車にドリンクホルダーを設置する方法 ドリンクホルダーの種類は様々です。エアコンダクトやシフトレバーなどに取り付けるタイプがありますが、旧車には年代によって取付けが困難な車も存在します。具体的な取り付け方法について解説します。 DIYで設置する DIYとは、日曜大工のように自分自身で作ったり修繕することを意味します。ドリンクホルダーは市販のものを流用して、所有している旧車の任意の箇所に取付けすることです。ネオクラシックカーと呼ばれる年代の車であれば、エアコンダクトやダッシュボード上に市販の社外品を設置するのは比較的容易といえるでしょう。 それ以前の年代に生産された旧車は設置箇所に乏しくDIYでの設置が必須となります。観光バス用のドリンクホルダーを内装にビス止めするか、ドアガラスの隙間にステーを差し入れて固定することが多いです。 カスタムショップに依頼する 大切にしている愛車に穴を空けたくないという方は、カスタムショップに依頼すると良いでしょう。世界的に旧車フリークの中では「レストモッド」と呼ばれる手法がトレンド化しています。レストモッドとは「レストア」と「モディファイ」を掛け合わせた造語で、性能や使い勝手が良くなるように現代的な仕様に変えることです。 内装の一部もしくは全部をカスタムして、ドリンクホルダーを追加設置することで内装の刷新と利便性の向上やオリジナリティの付与ができます。レストモッドを手がけるファクトリーも数多く誕生していますので検討してみてはいかがでしょうか。 旧車にドリンクホルダーを設置する際の注意点 続いて、旧車にドリンクホルダーを設置する際の注意点について解説します。 手足の動きの邪魔にならない箇所に設置する 旧車にドリンクホルダーを設置できる箇所はそれほど多くありません。ドアの内側やセンターコンソールボックス横などに設置するのが主流です。ただし、運転中のクラッチやステアリング操作の妨げにならない場所を選ばなければなりません。また、運転中に邪魔にならないよう、仮止めなどを行い手足の動きに支障が出ないようにしましょう。 必要な容量を確保する ドリンクホルダーは、対応する容量によってサイズが異なります。どのサイズのドリンクを入れるかを想定して必要な容量を選びましょう。また、ペットボトルを入れる時は高さも必要なため、内装や手足に干渉したり隙間が足りずに入らないということのないように位置を決めてください。 自家用車に取り付け可能なドリンクホルダーか確認する 自家用車のどの位置に取り付けるかを考えたうえで、対応できるドリンクホルダーであるのか確認しましょう。ダッシュボード上やコンソールボックスに両面テープで貼り付けるのか、穴を空けてビス止めをするかによっても対応するドリンクホルダーは異なります。 ネオクラシックカーなどのエアコンダクトに取付けが可能な車種でも、ルーバーの形状によって対応の可否はあるので注意が必要です。また、車種専用のドリンクホルダーは、対応車種の内装形状に合わせたものとなるのでそれ以外の車には使用できません。

代車に保険はついている?保険なしの代車で事故を起こすとどうなるかも解説
旧車売買の豆知識 2022.09.13

代車に保険はついている?保険なしの代車で事故を起こすとどうなるかも解説

代車を使用しているときに事故を起こしたら、保険が適用されるのか気になる人もいるでしょう。代車には保険がついていないこともあるので注意が必要です。この記事では、代車に保険がついているのかについて解説するとともに、代車費用特約のメリットやデメリット、代車で事故を起こした場合の対応方法なども紹介します。 代車に保険はついている? 代車に保険がついているかどうかは、借りる場所によって異なります。代車を借りる場所ごとに保険がついているのかどうか詳しく解説します。 レンタカー会社の場合は加入している レンタカー会社の代車は、全て自動車保険に加入しています。レンタカー会社は、取り扱う全ての車を保険に加入することが法律で義務付けられており、万が一事故を起こしても損害を補償してくれるため安心して利用できます。 補償内容はレンタカー会社によって異なり、最低限の内容でしか契約されていないケースもあるので、配車時に必ず確認しましょう。オプション料金を支払えば、補償内容を手厚くできたり、免責額(自己負担額)を免除できたりするので、自分に合った内容を契約してください。 車検専門店やガソリンスタンドなどが用意した代車は要確認 車検専門店やガソリンスタンドなどの代車は、自動車保険に加入することが法律で義務付けられていないため、店舗によっては保険に加入していません。また、保険がついていても、最低限の補償内容の場合もあります。そのため車検専門店やガソリンスタンドなどの代車を利用する場合は「加入の有無」と「補償内容」を必ず担当スタッフに確認しましょう。 知っておきたい自動車保険の代車費用特約(レンタカー費用特約)とは 代車費用特約は、事故や故障で車が走行不能になったときに、代車費用が補償される特約です。保険会社によっては、自走できても補償してもらえるケースがあるため、内容を確認しましょう。 続いて、代車費用特約のメリットとデメリットを紹介します。 メリット 代車費用特約のメリットは下記のとおりです。 ・空き状況を気にせず車を借りられる・車種を指定できる 車の預け先に無料で貸せる車がない場合、代車費用特約を付帯していれば、代車費用が補償されます。そのため事故を起こし急に車が走行不能になっても、代車の空き状況を気にせず使用できます。 また無料で貸し出されている車は、車種が指定されているケースが多く、軽自動車または5人乗りがほとんどです。日額を「7,000〜10,000円」程度に設定すれば、ファミリーカーなどの大きな車も借りられるため、大家族や小さなお子さまがいても安心できます。 デメリット 代車費用特約のデメリットは下記のとおりです。 ・保険料が上がる・事故や故障以外では使えない 代車費用特約を付帯すると、年間の保険料が5,000〜15,000円程度上がるため、車がなくとも生活に支障が出ない人にはおすすめできません。万一、事故を起こして特約を使用したとしても、1等級~3等級ダウンするため、次年度の保険料が上がり支払う金額が増えます。 また代車費用特約は、事故や故障によって車が走行不能になったときに補償される保険です。車検などで車を預けて代車を借りた際に、代車費用特約は利用できない点に注意が必要です。 保険がついていない代車で事故を起こすとどうなる? 保険がついていない代車で事故を起こした場合、自賠責保険で賄えない分の損害は全額自己負担となります。ただし、自分が契約している自動車保険に「他車運転特約」が付帯されている場合は、事故による損害を補償してもらえます。 例えば下記のような費用です。 ・相手の車の修理費・借りている代車の修理費・事故によって怪我を負った人の治療費や通院費・ぶつけた建物などの修理費 しかし事故の状況や契約内容によっては特約を使えないケースもあるので、保険会社に確認しましょう。またコンビニなどで手軽に入れる1day保険は「わナンバー」や「法人名義」は対象外になる可能性があるので、注意してください。 保険つきの代車で事故を起こしたときの対応方法 保険がついている代車で事故を起こした場合は、安全確保や人命救助などに努めましょう。事故の対応が終了次第、代車を所有している会社に連絡してください。また補償内容の相違などで、代車を所有している会社とトラブルに発展する可能性があるため、担当者と事前に打ち合わせしておくとよいでしょう。

車の予算はどのようにして決めればいい?年収別の車の予算も紹介
旧車売買の豆知識 2022.09.06

車の予算はどのようにして決めればいい?年収別の車の予算も紹介

車を購入するときは、予算に応じた車を選ぶことがポイントとなります。しかし、予算の決め方を誤ると、月々の支払いが厳しくなったり上のグレードの車を選べば良かったと後悔したりする恐れがあります。今回は、車の予算の決め方や年収別の予算について解説します。車を購入するときの参考にしてみてください。 車の予算の決め方 車の予算は、一括で購入する場合と分割(ローン)で購入する場合で、金額の設定方法が異なることがあります。ここからは、予算の決め方について紹介します。 月々の収支を参考にする 車をローンで購入する場合は、月々の返済額が予算となる場合がほとんどです。返済額を決めるときは、毎月の収入に対して無理のない支出となるようバランスをとりましょう。 月々の返済額をなるべく少なくしたい場合には、頭金を用意するという方法もあります。ただし、まとまったお金が必要となるため、生活に影響のない範囲で頭金を用意しましょう。 月々の返済額を決めるときは、収支のバランス、頭金の有無を参考にすることとなりますが、いずれの場合も生活が厳しくならない金額に設定することが重要です。 貯蓄額を参考にする 車を一括で購入する場合は、貯蓄額を参考に予算を決めましょう。ただし、貯蓄の全額を車の購入費に充ててしまうと、生活に必要な支払いができなくなることがあります。そのため、生活に必要な分の貯蓄を残した金額を車の購入費に充てるとよいでしょう。 また、貯蓄があればローンで車を購入した際にも返済に苦労することがありません。そのため、一定の貯蓄をキープしておくことをおすすめします。 車種で決める 車種から予算を決める場合は、どの車が欲しいのか明確にすることがポイントとなります。欲しい車がわかれば金額や見積もりを出すことができるため、購入できるかどうかが明確となります。新車での購入を検討していたものの、欲しい車が予想以上に高額だった場合は、中古車も視野に入れるとよいでしょう。 購入後の維持費を計算に含める 車は購入後に「維持費」がかかります。維持費には、自動車税やメンテナンス費、車検や点検費用、ガソリン代や駐車場代など多岐にわたります。 車を購入するときは、購入費だけでなく、購入後にどのくらいの費用がかかるのかということも計算しておきましょう。また、車によっては、購入費を抑えられても、維持費が高額になることもあります。維持費が高くなる場合は、購入費を抑えて貯蓄を残し、貯蓄額を車の維持に充てるという方法も手段のひとつです。 年収別の車予算の目安 ここからは、年収別の車の予算について紹介します。ただし、ここで紹介しているのは、頭金なしとした場合の一般的な予算となります。また、支払い方法や購入プランなどによって予算が異なるため、あくまでも目安としてお考えください。 年収300万円台 年収300万円台の場合は、150万円程度が予算となります。150万円で購入できる新車は、軽自動車、コンパクトカー(ハッチバックやSUV)などです。中古車であれば、ひとクラス上のモデルを購入することもできます。中古車の場合は、輸入車のハッチバックやSUV、日本車のセダンやミドルサイズSUV、ハイブリッドカーなども購入できるでしょう。 年収400万円台 年収400万円台の場合は、200万円程度が予算となります。200万円で購入できる新車は、ハッチバック、SUV、セダン、ワゴンなどです。中古車であれば、輸入車、ハイブリッドカー、ミニバンなども購入できます。 年収600万円台 年収600万円台の場合は、300万円程度が予算となります。300万円で購入できる新車は、ミニバン、セダン、SUV、スポーツカーなどです。中古車であれば、ラグジュアリーセダン、輸入車、スポーツモデル、セダンやワゴン、ミニバン、SUVなど、さまざまな車種の中から自由に選ぶことができます。 年収800万円台 年収800万円台の場合は、400万円程度が予算となります。400万円で購入できる新車は、ラグジュアリーモデル、スポーツカー、ミニバン、輸入車などです。中古車であれば、高級車や輸入車など、さまざまなモデルを購入することができます。 年収1,000万円台 年収1,000万円台の場合は、500万円程度が予算となります。500万円で購入できる新車は、高級セダンやスポーツモデル、輸入車のセダン・ワゴンやSUVなどです。中古車であれば、スポーツカーやラグジュアリーカーなど、あらゆるモデルの中から選ぶことができます。

車のローンの頭金で返済額はどのくらい変わる?シミュレーションを含めて解説
旧車売買の豆知識 2022.09.06

車のローンの頭金で返済額はどのくらい変わる?シミュレーションを含めて解説

車をローンで購入しようとしたとき、頭金を用意するかどうか、支払うならどのくらいの金額にすればよいのか悩むことがあるでしょう。今回は、頭金の金額別に返済シミュレーションをします。頭金の違いが返済額にどのくらい影響するのか知りたい方は参考にしてみてください。 車のローンにおける頭金とは 頭金は、車をローンで購入したときに、最初に支払うまとまったお金のことです。 頭金を用意すると借入金額が減るため、ローンの審査に通りやすくなったり、月々の返済額の負担を減らすことができたりします。また、フル(全額)ローンよりも利息を含めた支払総額を抑えることができます。 ただし、頭金は必ずしも用意しなければならないお金ではありません。頭金を用意せずに全額をローンにすることもできます。頭金を用意するかどうかは、収入と支出のバランス、ローンの審査に通るかどうかなどを考慮して決めるとよいでしょう。 頭金の金額別の返済シミュレーション 頭金を用意すると、月々の返済額や総支払額などがいくらになるのでしょうか。ここからは、頭金の金額別返済シミュレーションを紹介します。シミュレーションの条件は次のとおりです。 【シミュレーション条件】・購入車両の支払い総額:300万円・返済期間:5年・年率:3%・元利均等返済・ボーナス払いなし まず、300万円を全額ローンにした場合をシミュレーションします。 【300万円をフル(全額)ローンにした場合】・月々の返済額:53,906円・年間支払額:64万6,872円・総返済額:323万4,360円・月々の利子:3,906円・利息総額:23万4,360円 ここからは、頭金を用意するとどのくらいの返済額になるのか、利子がどのくらいになるのかシミュレーションしてみましょう。 頭金50万円の場合 頭金を50万円用意して、借入金額が250万円とした場合のシミュレーションは次のとおりです。 ・月々の返済額:44,921円・年間支払額:53万9,060円・総返済額:269万5,300円・月々の利子:3,255円・利息総額:19万5,300円 頭金100万円の場合 頭金を100万円用意して、借入金額を200万円とした場合のシミュレーションは次のとおりです。 ・月々の返済額:35,937円・年間支払額:43万1,248円・総返済額:215万6,240円・月々の利子:2,604円・利息総額:15万6,240円 頭金150万円の場合 頭金を150万円用意して、借入金額を150万円とした場合のシミュレーションは次のとおりです。 ・月々の返済額:26,953円・年間支払額:32万3,436円・総返済額:161万7,180円・月々の利子:1,953円・利息総額:11万7,180円 頭金200万円の場合 頭金を200万円用意して、借入金額を100万円とした場合のシミュレーションは次のとおりです。 ・月々の返済額:11,729円・年間支払額:14万754円・総返済額:112万6,032円・月々の利子:2,100円・利息総額:12万6,032円 このように、頭金を増やして借入金額を少なくすると、返済額や利子も少なくなっていくことがわかります。 車のローンの頭金を決める際のポイント 車の頭金は、収支のバランスだけでなく、ライフイベントの有無も含めて決めましょう。ここからは、頭金を決めるときのポイントを紹介します。 ライフイベントに合わせて頭金を決める 引っ越しや入学・卒業などライフイベントがあるときは、まとまったお金が必要となります。頭金は、ライフイベントの出費に影響がない範囲で設定しましょう。 月々の収支を踏まえて頭金を決める 月々の支払額は、返済額を含めた支出より収入の方が多くなるよう設定しましょう。生活に支障がない返済額にするためには、頭金を用意したり、返済期間を延したりするといった方法があります。月々の収入と支出のバランスを考えて、返済額を設定したり、頭金を用意したりしましょう。  

車庫法とは?罰則の流れや取り締まりの実情についても解説
旧車売買の豆知識 2022.08.24

車庫法とは?罰則の流れや取り締まりの実情についても解説

車を所有する際は、車庫法について知っておくことをおすすめします。車を登録するときに必要な車庫証明も車庫法で定められた取り決めの1つです。実は、車庫法違反となる事例は身近に潜んでおり、知らないうちに違反していたというケースもあります。今回は車庫法とは何か、罰則や取り締まりの実情についても解説していきます。 車庫法とは 車庫法とは、無秩序に車が駐車されて道路交通法に則った運転や道路の安全を妨げられることがないように定められた法律です。正式名称は「自動車の保管場所の確保等に関する法律」といい、車の所有者(厳密には車検証に記載された使用者)は自動車の使用の本拠の位置を管轄する警察署で車庫証明手続きをする必要があります。 車庫法違反とその例 車庫法違反とその例について詳しく解説していきます。 道路を保管場所にする 車庫法では、保管場所としての道路の使用禁止が定められています。具体的には「道路上の同一場所に引き続き駐車(昼間12時間以上、夜間8時間以上)をする行為」が禁止されており、違反すると罰則及び違反点数(3ヶ月以下の懲役または20万円以下の罰金と違反点数3点)が科せられます。 車庫飛ばし 車庫飛ばしとは、車庫証明の記載とは違う場所で車を保管することです。駐車場代の節約で自宅から2km以上離れた実家に車を保管することや、転居後に車庫証明の住所変更を忘れた場合も該当します。(いずれも車庫飛ばしとして検挙されると罰金の対象) ・虚偽の保管場所証明申請…………20万円以下の罰金・保管場所の不届け、虚偽届出.......10万円以下の罰金 車庫法違反の罰則 車庫法違反の罰則は、他の交通違反の内容とは大きく異なります。多くの道路交通法違反は、反則金を支払えば刑事責任は問われません。しかし、車庫法違反は反則金の導入がなく、罰金または懲役(状況によっては前科が付く)刑が科されます。なお、警察内での確認や手続きが複雑なため、最終的な処罰が決定されるまでには時間を要します。 車庫法違反の罰則の流れ ①出頭通知車に違反票が貼られ警察署への出頭が通知される ②出頭警察署に出頭し調書 ③裁判日程の通知警察から簡易裁判の日程が通知される(約1ヶ月後) ④書類送検警察から検察へ書類送検 ⑤起訴検察から起訴される ⑥裁判所からの呼び出し裁判所から呼び出し通知が届く ⑦略式裁判簡易裁判所で判決が出て罰則が決定 ⑧罰金の支払い決定された額の罰金を支払う 車庫法違反の取り締まりの実情 警察は駐車違反への取り締まりを積極的に行っています。これは渋滞を緩和するだけでなく、駐車車両が原因による死角からの歩行者の飛び出しや、他車両の進路変更による交通事故の発生を防ぐためです。また、緊急車両の通行を妨げないようにする目的もあります。 しかし、車庫法違反への取り締まりはそれほど厳しく行われていません。違反車両の通報への対応も車の所有者に注意を促して終わることがほとんどだといえるでしょう。車庫法違反は人命に関わる可能性が低いことや検挙後の手続きの煩雑さもあり、警察内では重要視されていないことが理由です。 車庫法違反の車を見つけたらどうすればいい? 車庫法違反の車を見つけたら警察に通報しましょう。注意を促す程度の動きしかなくても一時的な対処はしてもらえます。取り締まりをしてもらえないようなら、状況を画像や動画で残して悪質性や危険性がわかる証拠を集め「繰り返し通報する」「地域住民で声をあげる」「SNSなどを利用して実態を広める」といった手段を取るとよいでしょう。

車のローンの支払いが遅れるとどうなる? 遅れた時の対処法や事前の対策も解説
旧車売買の豆知識 2022.08.18

車のローンの支払いが遅れるとどうなる? 遅れた時の対処法や事前の対策も解説

車のローンは、まとまったお金がなくても手軽に車を購入できる便利な仕組みです。しかし、車のローンの支払いが遅れてしまうと、大きなトラブルに繋がる恐れがあります。今回は車のローンの支払いが遅れるとどうなるのか、遅れた時の対処法や事前の対策について解説します。カーローンで車の購入を検討中の方や返済中の方は参考にしてください。 車のローンの支払いが遅れたらどうなる? 車のローンは便利な反面、支払いが遅れると様々な悪影響が出てしまうので正しい知識と強い返済の意思が必要です。車のローンの支払いが遅れたらどうなるのか、詳しく解説していきます。 信用情報に記録される 車のローンの支払いが遅れると個人信用情報機関に延滞情報が記録されます。個人信用情報機関は住宅ローンやクレジットカードの与信の照会先となり、1日でも延滞してしまうとすぐに支払っても記録は5年間も残るので注意が必要です。将来的な住宅ローンやクレジットカードの申し込みに支障が出てしまうので、支払いは遅れないようにしましょう。 放置すると財産が差し押さえられる 車のローンの支払いが遅れた場合、すぐに財産が差し押さえられるわけではありません。差し押さえられるまでの流れは次のとおりです。 ①遅延損害金の発生         ②電話による支払の催促③督促状が送付される      ④再引き落とし⑤翌日引き落とし          ⑥保証会社による代位弁済(一括返済請求)⑦車の引き上げ           ⑧財産の差し押さえ 支払いを滞らせたままでいると、最終的に裁判所からの支払い督促が送達されて強制執行による財産の差し押さえとなります。 遅延損害金が発生する 車のローンの支払いが返済期日から1日でも遅れると遅延損害金が発生します。遅延損害金とは、支払期限日を守れなかったときに発生する損害賠償金です。利率はローンの契約先によって異なり、信販会社系で年率20.0%程度、銀行などの金融機関は年率15.0%程度となっています。遅延損害金の利率はローン契約時の約款に記載されているので確認しておきましょう。 金利が引き上げられる場合がある 車のローンは一定の条件で金利優遇が適用されていることもあります。支払いが遅れることで優遇が解除され、金利が引き上げられる場合もあるので注意しましょう。ローン契約時の約款などに記載がありますが、担当者に確認して優遇の条件を詳しく聞いておくことが重要です。 一括返済を求められる 車のローンの支払いが遅れて保証会社の代位弁済まで進むと一括請求を求められます。代位弁済とは、ローンの返済を滞らせた契約者に代わって保証会社が肩代わりして返済することです。ほとんどの車のローンは保証会社を通してローン契約を行うため、この流れが一般的といえます。 代位弁済されたからといって支払いがなくなるわけではありません。車のローン会社に代わって保証会社から一括返済の請求をされます。返済できない場合は車の回収売却という手続きに移行します。車の売却金額がローン残金に満たないと不足分を一括返済するかローンの組み直しとなり、それでも対応できない場合は強制執行による財産の差し押さえを受けなければなりません。 車のローンの支払いが遅れそうなときはどうする? 車のローンの支払いが遅れそうなときはどうすればよいのでしょうか。詳しく解説していきます。 まずは業者に連絡する 車のローンの支払いが遅れそうなときは早めに業者に連絡しましょう。業者によっては対処法を提案してくれます。車の販売店では対応が難しいときは返済期日が来る前にローン会社に相談することも重要です。ローン会社は支払いが遅れることを回避するために、返済プランの見直しや返済期日の延長を考慮してくれる可能性があります。 他のローンに借り換える 毎月のローン支払いを厳しく感じるようであれば、金利が低く支払い月数の長いローンに借り換えることも検討すべきです。金利が高いディーラーや信販会社の車のローンから、低金利の銀行ローンに借り換えることも可能ですのでまずは相談しましょう。 車のローンの支払い遅れの原因 車のローンの支払い遅れの原因には、ある一定の傾向があります。詳しく解説します。 収入に対してローンの返済額が高すぎる 車のローンは借入可能額が年収の30〜40%程度、年間返済額が年収の25〜35%程度が目安です。しかし、他のローンや生活のための支出額を踏まえて考えなければ、収入に対してローンの返済額が高すぎて支払いができなくなる可能性があります。返済期間中の家族や生活環境の変化も想定しながら、ローンの返済額は無理のないように設定しましょう。 ボーナス払いに頼りすぎている 給与とは異なり、ボーナス額は大きく変動します。就労先企業の業績によっては賞与の支給がゼロの年もあるでしょう。これまではもらえていたからとボーナス払いに頼りすぎると、賞与の支給状況によっては支払いができなくなるリスクが大きいと考えるべきです。 車のローンの支払い遅れを防ぐための対策 続いて、車のローンの支払い遅れを防ぐための対策について解説します。 無理のない返済計画を立てる 車のローンの審査に通るからといって、必ずしも返済できるわけではありません。住宅ローンや他の借入れへの支払い額も考慮して、無理のない返済計画を立てることが重要です。完済までの数年間で家庭環境が変化する可能性も予測したうえで、綿密な返済シミュレーションを立てることをおすすめします。 固定費としてローン支払いを何よりも優先する ローンの返済が遅れると信用情報に傷がつきます。記録が消えるまではクレジットカードの作成や新たなローンの審査に通過しにくくなります。固定費として毎月のローン支払いを何よりも優先するようにしましょう。 車のローンを支払えなくなったときの対処法 どうしても車のローンを支払えなくなったときの対処法として債務整理があります。債務整理にも様々な種類があり、個人で行うことは難しいのでまずは弁護士に相談しましょう。債務整理を行うのであれば、以下の順で検討することができます。 ・任意整理……利息制限法の上限金利を上回っている分を返済額から差し引き、将来利息をカットして元金を原則3~5年で返済する。・個人再生……全債権者への返済総額を大幅に減額し、原則3年で分割して返済すること。裁判所の認可が必要。・自己破産……裁判所に破産申立書を提出して免責許可決定をもらうことで一部の非免責債権(養育費や税金など)を除いて借金の返済が免除される。

失敗しない旧車選びはショップ選びにあり!状態のいい旧車を見つける方法
旧車売買の豆知識 2022.08.17

失敗しない旧車選びはショップ選びにあり!状態のいい旧車を見つける方法

価格の高騰もあり、いま旧車に注目が集まっています。しかし、あまり知識のないかたが、経年劣化のすすんだ旧車を、他の中古車と同じ感覚で購入するのは危険です。今回は、旧車購入の要となる信頼のおけるショップの見つけ方から、状態のいい旧車の見極め方まで詳しくご紹介します。 妥協はNG!ショップ選びが初めの一歩 どれだけ万全に整備されていても、発売から数十年が経過する旧車にはトラブルがつきものです。目に見える場所の劣化だけでなく、エンジン内部やメーターなどの電気系までトラブルの原因となる箇所は多岐に渡ります。 購入時の整備はもちろん、購入後のアフターサービスまで信頼のおけるショップを選ぶことが、長く乗れる旧車を手に入れる重要なポイントです。 ショップの経験と整備体制を事前に確認 旧車を購入する際は、購入先となる中古車ショップの経験や整備体制を事前に確認しておきましょう。とくに旧車に対する知識や経験は重要で、購入時に問題がなくても、乗り始めたらすぐに故障することもありえます。 ただし、購入する側は素人なのでショップの実力を判断するのは至難の業。最低限、誠実で信頼のおけるショップを選びましょう。数十年前のクルマなのに、とくにマイナスポイントを挙げることなく「すべて問題ありません」と言い切ってしまうショップは避けたほうが無難です。 また、整備に必要な部品の供給体制も事前に確認しておきたいポイント。旧車の部品はすでに絶版となっていることもあるので、現状の在庫保有や供給体制について話しておくことも大切です。 ショップの扱っている中古車ラインナップから判断 信頼のおけるショップかどうかは、営業年数と取り扱っている中古車ラインナップである程度判断できます。営業年数がそれなりにあり、購入予定の中古車と同年代のクルマを多く取り扱っているショップがベストです。 また、ファンの多い旧車であればその車種を専門に扱っているショップもあります。そのようなショップは、取り扱い台数が多く、当然のことながら経験が豊富です。加えて、特定車種に特化したショップであれば、整備用の部品も多く確保していることも多いので、アフターフォローにも期待できます。 旧車だからこそ可能な限り細かくチェックする 中古車、しかも旧車となると各部が新車同様に万全の状態ということはまずありません。しかし、しっかりと整備されていて良好な状態を保っているクルマであれば長く乗り続けることができます。旧車購入前には、エンジンや足回りなど可能な限り細かくチェックし、正確に状態を把握することが大切です。 必ず購入前にエンジンを始動する 旧車を購入する際は、必ず事前にエンジンをかけて状態を確認しましょう。エンジンはごまかしがきかないパーツのひとつで、クルマの状態を判断する大きな材料になります。 まずは、始動性。スムーズに始動するか、可能ならエンジンがかかった後1度切って再度確認しましょう。状態が良ければ何度始動してもスムーズに始動します。次に確認するのがアイドリングの状態です。旧車のエンジンは、暖気が完了しないと安定しないものもあるのである程度時間をかけて確認しましょう。 最後に確認するのが吹け上がりと異音です。軽くアクセルを吹かしてスムーズに吹け上がるか、異音はないかを確認します。また、マフラーからの排気も同時に確認しましょう。白煙や黒煙があがっている場合は、納得いくまで説明を求めましょう。 万が一エンジンがかけられない場合は理由を説明してもらい、納得がいかなければ避けた方が無難です。どちらにしても、購入前までにはエンジンの動作確認を必ずおこないましょう。 試乗をさせてもらえればベスト 購入を最終決定する前に、可能なら試乗をすることをおすすめします。シフトの入り具合、足回りのガタつき、ステアリングラックの不具合などは試乗をしないとわかりません。 とくに長い間動かしていなかったクルマの場合は、動かすことで不具合が出てくることもあります。試乗をする際は、段差を乗り越えた際の音やボディのきしみ、ステアリングを切った際の抵抗感など神経を研ぎ澄ませて細かくチェックすることが大切です。 「古いクルマなのでこんなものです」と言われても、気になる部分は納得いくまで説明をしてもらいましょう。また、できるだけ多く試乗をすればクルマの違和感に気がつきやすくなります。 部位によっては修復不可!?内外装のチェックポイント どれだけ高い技術力をもったショップでも、修復が難しいのがボディの腐食と内装パーツの経年劣化です。場所や程度によっては、修復費用が高額になるばかりか、そもそも修復不能な場合もあるのでしっかりと目視で確認しておきましょう。 腐食箇所をくまなくチェック 旧車を購入する際にもっとも懸念されるのが、ボディやシャシーの腐食です。ボディの外観だけではなく、エンジンルームの細部や車内、トランクルームのカーペットの下など可能な限り目視で確認しましょう。 万が一大幅な腐食の修復箇所を見つけた場合は、他の箇所にも腐食がある場合もあるので、経緯や修復方法などを細かく販売店に確認しましょう。 内装はオリジナル部品がないこともある 内装を見る際に、最低限確認しておきたいのがメーターパネルや各種スイッチです。とくにメーターや各種警告灯の動作はしっかりと確認しておかないと車検に通りません。車種によっては、すでに交換部品を製造していない場合もあるので修復が困難な場合もあります。 また、そのほかの内装は走行性能に直接影響がないので軽視されがちですが、旧車を購入する場合は注意が必要です。内装に使われているプラスチックや布は経年劣化しやすいので、ちょっとした塗装のはがれやシートの破れでも、使いはじめると劣化が一気にすすむこともあります。 少しでも気になる部分は、修復の可否や金額を購入前に必ず確認しておきましょう。 まとめ いかに精巧で頑丈に作られていても、クルマが工業製品である以上経年劣化には抗えません。しかし、劣化していることを前提に万全な整備をすることで、旧車でも安心して乗ることはできます。 アクセルを踏み込んだときの吹け上がりや心地よい振動やキビキビとしたハンドリング、個性的なボディスタイル。多くの旧車はクルマ本来の魅力を追求した設計思想のものが多く、現代のクルマにはない魅力あふれる車種がたくさんあります。 ぜひ信頼のおけるショップを見つけて、旧車ライフを楽しんでください。

車を売却したら消費税を払うの?使用目的による違い、リサイクル料についても解説
旧車売買の豆知識 2022.08.17

車を売却したら消費税を払うの?使用目的による違い、リサイクル料についても解説

車を売却した際の消費税を支払うのか否かは、売却した車の使用目的によって異なります。この記事では、車を売却する際に消費税を支払う理由、支払わなくていい理由について解説します。あわせてリサイクル料に対する消費税の扱いについても詳しく説明するのでぜひチェックしてください。 車を売却したときの消費税の扱い 車を売却したときの消費税の扱いは、車の使用目的によって異なります。車の使用目的の種類は、通勤用、レジャー用、業務用の3つです。 通勤用の車 通勤用の車は、年間に平均で月15日以上、通勤や通学に使う車です。通勤用の車に対して国税庁は、消費税の課税対象外としており、通勤用の車を売却しても消費税を支払う必要がありません。 レジャー用の車 レジャー用の車は、通勤、通学、業務以外の日常生活で使用する車です。レジャー用の車を売却しても、消費税は発生しません。消費税は事業によって物品を販売したり、サービスを提供した際に課せられる税金です。事業ではないレジャー用の車を売却しても、消費税の課税対象にはなりません。 業務用の車 業務用の車とは、年間に平均して月15日以上業務に使用する車です。業務に使う車を売却した際には、消費税の支払いが必要です。これは次に説明する、消費税の国内取引の4要件に該当するためです。 消費税の納税が必要になる4つの要件 消費税は国内取引であり、以下の4つの条件を全て満たす場合に課税されます。 1.国内において行うもの(国内取引)であること。2.事業者が事業として行うものであること。3.対価を得て行うものであること。4.資産の譲渡、資産の貸付、役務の提供であること。 車のリサイクル料に対する消費税の扱い 車のリサイクル料は、車を廃棄処分する費用です。具体的には車の購入時に、リサイクル券を受け取ることによって支払います。実際に車を廃棄する前に支払う費用なので、リサイクル預託金とも呼ばれます。リサイクル料への消費税については、車を売却するのか、それとも廃車にするのかによって課税の有無が決まります。 売却時 車を中古車買取業者に売却した場合、リサイクル料に消費税は課税されません。リサイクル券は金券債権として扱われ、非課税売上になります。 廃車時 下取りに出した車が廃車になる場合は、消費税が課税されます。支払ったリサイクル料に対して、廃車処分というサービスが発生するからです。消費税率については、車の購入時ではなく、廃車にするときの税率が適用されます。

旧車王ヒストリアは
旧車買取20年以上の旧車王
が運営しています

旧車王は、「自動車文化遺産を次世代へ」という信念のもと、旧車・クラシックカーに特化して24年、年間11,000台以上の査定申込をいただいております。改造車から希少車まで、適正価格を見極めて買取させていただきます。弊社所属の鑑定士が最短当日で全国無料出張査定いたします。ご契約後の買取額の減額や不当なキャンセル料を請求する二重査定は一切ありません。特別なそして価値ある希少車の買取こそ、確かなノウハウと実績を持つ旧車王にお任せください!

すぐ査定依頼が可能!

Web査定申込はこちら

まずは車について気軽に相談したい

LINEで売却相談する

カテゴリ一覧

# 旧車コラム # 旧車の魅力 # 旧車売買の豆知識 # 旧車市場動向 # 旧車メンテナンス # エディターズノート # ライタープロフィール # イベントレポート # ライフスタイル # 加藤久美子&博人の見識 # ドイツ現地レポ # ライター愛車レポート # タイレルP34を追え! # オーナーインタビュー # 名車&迷車烈伝 # マツド・デラックスの世界 # 海外現地レポ