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● どういった売り方が最適か相談したい
● 相続で車を売りたいけど売り方が分からない
● 二重査定や減額について知りたい
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車を売却したのに自動車税の納付書が届いて困惑している人もいるでしょう。売却後に自動車税の納付書が自宅に届くのは、業者側で名義変更手続きに時間がかかったり、元所有者に支払い義務があったりとさまざまな理由があります。本記事では、売却後の自動車税の支払いは誰が負担するかについて詳しく解説します。売却後に自動車税を支払う方法や注意点も解説するので、ぜひ参考にしてください。 売却後に自動車税の支払いが必要なケース 売買契約書に「新年度○ヶ月分の自動車税は元所有者が負担」と記載があった場合は、売却後でも納税が必要です。自動車税は4月1日時点の所有者に納税義務が課されるため、売却を検討している人は、3月中に車を手放す人が多い傾向があります。ただし、3月中に車を売却しても、新年度分の4月と5月分を前所有者に負担させる店舗も少なくありません。 自動車税の支払いに関しては、売却先とトラブルに発展する可能性があるため、「いつから売却先側の負担になるのか」を明確にするとよいでしょう。また売却時に必要な書類を期日までに提出できなかった場合、名義変更手続きが遅れてしまうため、翌月分の自動車税の支払いを求められるケースもあります。 売却後に自動車税の支払いが不要なケース 売買契約書に「売却した年度分のみを元所有者が負担」と記載されている場合は、支払う必要がありません。例えば3月中に車を売却し、新年度分の自動車税を負担する必要がなければ、5月に届く納付書の支払いは不要です。売却した年度分のみを負担するのが一般的ですが、新年度分も支払う必要があるのかを確認しておくと安心できます。 自動車税が返金されるケース 車を抹消登録すると、住んでいる地域の自治体から自動車税が返金されます。抹消登録には、車を廃車登録し公道を走れなくするための「永久抹消登録」と、一時的に車の使用を中止する「一時抹消登録」がありますがどちらも返金対象です。返金される自動車税は、抹消登録した翌月以降の税額を月割りにして算出されます。月割り納税額は、東京都主税局に記載されているので、参考にしてください。 ただし軽自動車の場合は月割りで返金する制度がなく、抹消登録しても自動車税が返金されないため注意が必要です。 売却後に自動車税を支払う方法 売却後の自動車税は下記の方法で支払えます。 ・自分で納税する・売却先に支払ってもらう 納付書が手元にあるかどうかで、支払い方法が変わる可能性があるため注意してください。続いて、売却後に自動車税を支払う方法を解説します。 自分で納税する 自動車税の全額を自分で納税して、売却先が負担する分の税額は、買取金額に上乗せしてもらう方法があります。自動車税の納付期限が迫っていたり、すでに支払っている場合は、売却先が負担する分を買取金額に上乗せしてもらう方法が一般的です。例えば5月に車を売却した場合、2ヶ月分は前所有者が負担する必要があるため、残りの10ヶ月分の自動車税を買取金額に上乗せしてもらいます。業者によって納税方法が変わる可能性もあるため、売却時に確認しましょう。 売却先に支払ってもらう 届いた納付書を売却先に渡して、自動車税を支払ってもらう方法もあります。納付書が届く前に車を手放せば、売却先に支払ってもらうことが可能です。前所有者が使用した分を月割りにして直接支払うか、買取金額から引かれるかは、売却先によって異なるので売却時に確認しましょう。 売却の際の自動車税に関する注意点 支払い義務がないのに自宅に納付書が届いてしまったり、自動車税の未納があって車を売却できなかったりと、いくつか注意点があります。続いて、自動車税に関する注意点を解説します。 納付書が届いたら売却先にに連絡する 支払い義務がないのに、納付書が届いた場合は売却先に連絡しましょう。なぜなら売却先での名義変更手続きが、4月1日以降になった可能性があるからです。例え3月中に車を売却し必要書類を期日までに提出しても、業者側のミスで手続きが遅れてしまうケースもあります。売買契約書に「新年度分の自動車税を支払う必要がない」と記載されている場合は、納税義務がないため、業者側にきちんと対処してもらいましょう。 納付書は放置しない 新年度分の納付書が届いているけど、自分に支払い義務がないからといって、放置してはいけません。なぜなら納付書の支払い期限が過ぎると、延滞金が発生するからです。また売却先に支払い義務があったとしても、納付書が届いていないと、業者側が気づかないケースもあります。納税義務がなくても、納付書が自宅に届いてしまった場合は、売却先に連絡を取り自動車税を支払ってもらいましょう。 自動車税未納だと売却できない 車を売却するには、納税義務がある全年度の自動車税を支払う必要があるため、未納分を解消しなければなりません。納付書を紛失したら、納税事務所で再発行してもらいましょう。軽自動車の納付書を再発行するには、各自治体の窓口で手続きする必要があるので注意してください。 また車の売却時は、納税証明書の提出を求められるケースが多いので、紛失しないよう管理しておきましょう。
車に備え付けておかなければならない車検証には、さまざまな情報が記載されています。今回は、車検証の情報の中の「初度登録年月」が何の年月を意味しているのか解説するとともに、初度登録の情報が必要となる場面、製造年月や登録年月日との違いについて紹介します。 初度登録年月とは 初度登録年月は、その車が日本国内で初めて登録(車検証を交付)がされた年と月のことです。軽自動車の場合は「初度検査年月」となります。普通車と軽自動車のいずれも車検証の上段中央付近に「令和4年3月」というように和暦で表記されます。 初度登録年月は、一般的に年式と言われるため、年式と表記した方がわかりやすいかもしれません。しかし、後述する製造年月を年式と呼ぶこともあります。そのため、「年式」が最初に登録された年を指しているのか、製造された年のことなのか間違えないよう注意してください。 では、製造年月や登録年月日と初度登録年月には、どのような違いがあるのでしょうか。 製造年月との違いは? 製造年月は、車が製造された時期のことです。製造年を燃焼装置と呼ぶこともあります。また、初度登録の年月は、製造年月と一致しないこともあるため、初度登録=製造年と認識しないよう注意してください。 登録年月日との違いは? 登録年月日は、車検証が交付された日です。そのため、普通車の車検証には「登録年月日/交付年月日」と表記されています。 中古車を購入したり、車検証の記載事項を変更したりすると、新しい車検証が交付され、登録年月日が新しい日付に変わります。なお、登録年月日が変わっても、初度登録は変わりません。 初度登録年月の確認方法 ここからは、初度登録の確認方法を紹介します。 車検証を見る 車検証を見ると、最初に登録された年月(初度登録年月)を知ることができます。 普通車の場合は「初度登録年月」、軽自動車の場合は「初度検査年月」が最初に登録された年月(初度登録年月)です。車検証の初度登録と車検証が交付された日を示す「登録年月日/交付年月日」と並んでいるため、確認するときに見間違えないよう注意しましょう。 売買契約書を見る 売買契約書を見ることで、登録が予定されている年月を知ることができます。 ただし、工場を出荷する日や輸送状況、納車整備や装備品の装着などが遅れると登録時期が変わります。そのため、売買契約書に記載されている年月はあくまでも目安と考えておく方がよいでしょう。 また、新車の場合、世界的な半導体不足の影響などにより、納期が未定になったり、1年以上の長期になったりすることも珍しくありません。そのため、売買契約書による初度登録の確認は目安程度に考えておくとよいでしょう。 初度登録年月の情報が必要なシーン ここからは、初度登録年月がどのようなシーンで必要になるのか紹介します。 車両保険金額の目安を知りたいとき 最初に登録された年からは、自動車保険の車両保険金額(支払限度額)の目安がわかります。車両保険の支払限度額は、車のあらゆる情報をもとに決定します。この支払限度額を算出するために必要な情報のひとつが最初に登録された年なのです。車両保険金額は、契約している保険会社や新たに契約する保険会社に確認しましょう。 税金の目安を知りたいとき 税金が重課される時期を知りたいときも、最初に登録された年がいつなのかという情報が必要です。 自動車税は、初めて登録された年月から一定の年数が経過すると重課されます。自動車税が重課されるタイミングは、ディーゼル車が11年、ガソリン車が13年経過したときです。また、自動車重量税も13年経過すると重課されます。 例えば、現時点から12年前が初度登録の中古車を購入した場合、翌年から税金が重課となります。年式が古い車を購入するときは、いつから税金が重課されるのか、税金がどのくらい高くなるのか確認しておきましょう。
中古車を選ぶときに「修復歴あり」の車を避けたほうがいいと聞くことがあるでしょう。今回は、修復歴がある中古車にどのようなリスクやメリットがあるのか解説します。修復歴がある中古車を選ぶかどうか悩んでいる方は参考にしてみてください。 修復歴がある車とは 修復歴がある車とは、交通事故や災害などにより、走行性能や安全性に影響する骨格(フレーム)部分を修復した車です。一般的に「事故車」と呼ばれる車は、自動車業界では「修復歴車」となります。 一般社団法人日本自動車査定協会によると査定において、修復歴と認められる部位は次の8つとなります。 ・フレーム(サイドメンバー)・クロスメンバー・インサイドパネル・ピラー・ダッシュパネル・ルーフパネル・フロア・トランクフロア ただし、ネジ止めの部位は骨格に含まれません。また、ラジエーターコアサポートは、コアサポートが交換され、隣接するパネルやメンバーに曲がりやへこみなどがある場合に修復歴がつきます。 つまり、乗員の保護性能や走行性能に影響するボディ骨格の一部を交換したり、修復(修正や補修)したりすると修復歴車となるのです。 修理歴がある車との違い 修理歴がある車とは、何らかの修理をした車です。そのため、擦りキズや小さなへこみを直した場合も修理歴がある車となります。修理歴がある車は、修復歴として認められる部位の損傷がないため、修復歴車にはなりません。 修復歴がある中古車を選ぶリスク 修復歴がある車を選ぶリスクとは何なのでしょうか。ここからは、どのようなリスクがあるか解説します。 安全性が低い可能性がある 車のボディ骨格の修復があるため、安全性が低いことがあります。 車のボディ骨格は、走行性能や乗員保護性能に影響する重要な部分です。修復歴があると、車体の歪みやボディ剛性が低下するため、安全性が下がってしまいます。 修復歴がある中古車を選ぶときは、どの部位を修復したのか、どの程度の被害があったのか確認しましょう。 売却時の査定で不利になる可能性がある 修復歴がある中古車は、売却するときに厳しい評価になることが多いです。一般的に、安全性やボディ剛性が下がった修復歴車を購入しようと考える人は多くいません。そのため、査定時に厳しい評価となるのです。 ランニングコストが高くなる場合がある 修復歴がある車は、購入後に追加で修復や修理などをしなければならないことがあります。そのため、購入費用は抑えられても、高額な修理代がかかることがあるのです。修復歴がある中古車を購入するときは、追加修理・修復が必要ない車を選びましょう。 修復歴がある中古車のメリット 修復歴がある中古車は、値段が安いことがメリットです。 車種・年式・走行距離など、ほぼ同条件の修復歴なしの中古車と比べた場合、修復歴ありの方が安くなります。ただし、極端に値段が安い場合は、安い理由があるため、どのような修復歴があるのか、走行に影響がないのかなど、細かく確認しましょう。 修復歴がある中古車の選び方 ここからは、修復歴がある中古車の選び方について解説します。 修復の程度や箇所に注目する どの部位を修復したのか注目しましょう。 修復歴があるといっても、1ヶ所だけとは限りません。何ヶ所の修復があったのか、どの程度の被害があった車なのかなど、修復歴について細かく担当者に聞きましょう。 また、ドアやトランク・バックドアなどを開閉して、引っかかりや閉まり具合をチェックしたり、ボディパネル同士の隙間の間隔が均等になっているかなどを見て、ボディにゆがみがないか確認したりしておきましょう。 試乗で異常がないことを確認する 試乗ができる場合は、実際に運転して走行に異常がないか確認しましょう。 試乗するときは、直進安定性、ステアリングを動かしたときの引っかかりや違和感、段差を乗り越えたときの軋みや歪み、走行中に隙間風が入ってこないかなど、走行に支障がないか確かめます。走行に異常があった場合は、購入を見送った方がよいでしょう。 信頼性が高い販売店を選ぶ 信頼性が高い販売店で購入しましょう。 修復歴がある車を購入するときは、販売店の担当者に修復前の車の状態や修復部位などについて聞きましょう。 細かく明確な回答を得られれば、隠していることがないと判断できます。明確な説明がない場合には、事故の状況や修復の状態を把握していない可能性が高いです。また、購入後のトラブルがあったとき、適切な対応をしてくれない可能性があります。そのため、別の販売店で購入することも視野に入れた方がよいでしょう。
新型コロナウイルスの国内感染の拡大をうけ、旧車王では感染予防対策をさらに徹底して行います。 常時、必ず以下の対策を徹底しております ・査定前後に手指の消毒・毎回新品の手袋を着用(査定ごとに廃棄)・うがい手洗いを徹底・マスクの完全着用・毎朝の検温、報告・ソーシャルディスタンスを保ってご案内 <非接触査定のご案内> また、ご希望のお客様には接触することのない査定方法をご提案しております。お気軽にお申し付けくださいませ。 ・自動車での個別移動(東京、千葉、埼玉、神奈川、大阪などの首都圏)・キーの受け渡しは、ポストや車に置いて5m以上離れてから受け取りを行います。・お車の状態や金額の説明は、お客様と5m以上離れた状態でお電話にてご案内します。・契約書もポストで受け渡しいただけます。 新型コロナウイルス感染拡大防止策を実施したうえで、お客様並びに買取コンシェルジュの安心と安全の確保に配慮しながら、より一層、感染拡大防止対策を徹底し、安心して査定いただける環境を整えてまります。
1980年代のクロカンブームに登場した70系ランドクルーザー。クラシカルな見た目でファンが多く、特にディーゼルエンジンモデルに人気が集中しています。しかし、ディーゼルエンジンモデルは、現代の排ガス規制により何か対策を講じないかぎり、一部の地域では登録できないばかりか、車検を通すことすらできません。今回は70系ランドクルーザーのディーゼルモデルを現代の厳しい規制の中でクリアし、登録する方法についてご紹介します。 世界中で支持される70系ランドクルーザーの歴史 70系ランドクルーザーは、40系の後継車種として1984年に誕生。1999年にマイナーチェンジを受け、2004年に日本国内での販売を終了しています。 その後多くの根強いファンの声もあり、2014年から2015年の1年間限定で再版されました。これまで世界中で販売されていたバリエーションは、ボディタイプは5種類、エンジンはガソリンエンジンが3種類、ディーゼルエンジンが7種類と豊富なバリエーションが販売されてきました。 一部国外限定ではありますが、同年代のライバルであるパジェロと比べても車体のバリエーションが多いことや、武骨でありながらどこか可愛らしさのあるスタイリングで、多くのファンを獲得。また、海外では未だに需要が多く、現在もマイナーチェンジを繰り返しながら、日本での販売期間終了後も販売が継続されています。 トルクフルなディーゼルエンジンと堅牢なラダーフレーム 70系ランドクルーザーが人気の理由は、トルクフルなディーゼルエンジンと堅牢なラダーフレーム構造を採用していることです。 ディーゼルエンジンはガソリンエンジンのスパークプラグで点火する方式とは違い、混合気を圧縮熱で着火させます。ガソリンエンジンに比べ高トルクを得ることができ、低速でのパワーに優れていることため、悪路を走る場面で有利。また、エンジンの耐久性が高いこともあり、過酷な状況で使用するユーザーの支持を集めました。 ラダーフレームは一般車のモノコックボディと違い、ボディとフレームが別々になっています。エンジンやミッション、サスペンションなどの主要な機構がフレーム部分に搭載されているため、ボディにダメージを受けてもフレームに問題がなければ走行可能です。 もちろん、フレーム自体の剛性も高く、未舗装道路や山道などの悪路ではラダーフレームが重宝されています。このエンジンとフレームがクロカンファンにはとても魅力的であり、発売から35年以上経った今でも多くのファンを魅了しています。 ディーゼルエンジンの大気汚染物質規制 70系ランドクルーザーをはじめ、多くのクロカンモデルに採用されているディーゼルエンジンからは、ガソリンエンジンと比べ、NOx(窒素酸化物)とPM(浮遊粒子状物質)が多く排出されます。 この2つはいわゆる大気汚染物質と言われるもので、人体への悪影響や環境汚染が問題視され始めたのです。 そこで、誕生したのが自動車NOx・PM法(正式名称は自動車から排出される窒素酸化物及び粒子状物質の特定地域における総量の削減に関する特別法)。それまでの自動車NOx法の改定法として2001年に成立、翌2002年の10月より適用されました。 自動車NOx・PM法にはポイントが3つあり、1つ目が「排出基準」、2つ目が「車種規制」、3つ目が「適用される地域」です。 その中でも気にするべきは適用される地域で、適用地域は「東京都」「埼玉県」「千葉県」「神奈川県」「大阪府」「兵庫県」「愛知県」「三重県」。仮に規制地域外から上記8地域に引っ越し(使用の本拠地を変更)した場合、新たなに車検を取得することができません。 規制をクリアするために必要なDPFとは 70系ランドクルーザーなど、自動車NOx・PM法に引っかかる車でも登録できるようにする方法が「後付けDPF」です。 DPFとは「ディーゼル・パティキュレート・フィルター」の略で、排気ガス中のPMを捕集し、排気ガスをクリーンにすることができます。 基本的に後付けに使用されるDPFはメンテナンスフリーの物が多く、費用としては工賃込みで大体120~140万円(型式、ミッション、ショップにより異なる)。そして作業後に日本車両検査協会で排ガス検査を行い合格すると、規制をクリアした登録可能車両となります。 中古車を購入できるくらいの金額に加え、持ち込み検査でかなりの手間がかかりますが、思い入れのある70系ランドクルーザーだからこそ、後付けDPFを選ぶオーナーは少なくありません。 まとめ エンジンやフレームの車両性能、クラシックなルックスで多くのファンがいる70系ランドクルーザー。いま首都圏で乗るためには、排気ガス規制をクリアするDPFの装着は必須です。実際に装着するとなれば相応のコストと時間がかかるため、装着を検討しているなら、実績のある専門ショップに依頼するようにしましょう。 後付けDPFは、ややハードルが高いと思われがちです。しかし、乗り越えることができれば、ディーゼルエンジンとラダーフレームの確かな走行性能と、現代の車には無い魅力を持った70系ランドクルーザーを一生の相棒にできます。 ちなみに、これから70系ランドクルーザーの購入を検討しているなら、必ず後付けDPFが装着されているか確認することをお忘れなく。
さまざまな技術により、クルマは日々進化してきました。ハイブリッドやBEV(電気自動車)といった電動化ばかりに目を奪われがちですが、ディーゼルエンジンも目覚ましい進歩を遂げています。 中でも、日本ではややダーティなディーゼルエンジンのイメージを大きく変えた技術が、「尿素SCR」。どうしても電動化ばかりが注目されている時代だからこそ、ディーゼルエンジンの環境と快適性向上に欠かせない尿素SCRについてご紹介していきます。 規制により導入した尿素SCR 尿素SCRとは「Selectiv Catalytic Reduction」の略称でディーゼル車の排気ガスをクリーンにし、大気汚染を抑制するシステムのこと。 元々は火力発電所の排気ガス処理として使用されており、自動車での実用化例はありませんでしたが、2004年に日産ディーゼル工業(現在のUDトラックス)が世界で初めて実用化に成功しました。 それでは、そんな尿素SCRを導入するきっかけとなった法律と、機能について説明していきます。 ディーゼルエンジンを対象とした排気ガス規制 ディーゼルエンジンはトルクが太く燃費が良い反面、排気ガスにNOx(窒素酸化物)やPM(粒子上物質)、HC(炭化水素)といった有害物質が多く、長年問題視されていました。そこで平成17年10月に日本国内で販売されるディーゼル自動車には、平成17年排出ガス規制(新長期規制)という規制が適用されることになります。 規制内容は従来の排気ガス規制値(新短期規制値)と比較して、乗用車ではNOxとHCを55%削減。トラック、バスではPMを85%、NOxを40%、炭化水素を80%削減することが義務付けられ、当時は世界一厳しい排気ガス規制と言われていました。 尿素SCRの仕組み 尿素SCRは排気ガス中のNOxを浄化する技術で、NH3(アンモニア)とNOxを化学反応させることにより、H2(窒素)とH2O(水)に変化させ、NOxを低減させるという原理です。 しかし、アンモニアをそのまま車両に搭載するのは危険なため、「AdBlue」という尿素SCRシステム専用の高品位尿素水を、車両の専用タンクに入れて搭載します。これを直接排気中に噴射することにより、高温な排気ガスにより尿素水が加水分解されることでアンモニアガスを得ることができ、アンモニアを使用した火力発電所等のシステムと同じ機能を得ることができるのです。 規制をクリアした国産乗用車 マツダが2012年に発売したCX-5を筆頭に、クリーンディーゼルと呼ばれるディーゼルエンジンを搭載した乗用車の普及が始まりました。世界で見ると数え切れないほどのラインナップがあるので、今回は国産車の一部を紹介します。 トヨタ ランドクルーザー 車両重量が重たい本格SUVだけに、それなりのエンジン出力も必要なため、ガソリンエンジンではどうしても燃費が悪くなってしまうことがネックだったランドクルーザー。尿素SCRによりディーゼルエンジンを搭載できるようになり、ファン待望の1台となりました。 マツダ・CX-5 クリーンディーゼルの火付け役となったCX-5。「SKYACTIVE-D」というマツダ独自のクリーンディーゼルシステムを採用しており、尿素SCRやNOx触媒といった高価なパーツは使用していません。その分車両価格を安くすることができ、低価格のクリーンディーゼル車として人気となりました。 もう一つのNOx削減システム NOxを削減する装置は、尿素SCRのほか、NOx吸蔵触媒というものもあります。これはエンジンから発生するNOxを排気中に触媒で捕捉し、排気ガスをクリーンにするシステムです。 触媒内にNOxが蓄積されたと車両が判断した場合、エンジンの燃焼行程で燃料を多く噴射。燃料を触媒まで送ることで、蓄積されたNOxを燃焼することにより浄化します。 こちらのメリットは、尿素SCRと比べると、AdBlue専用タンクや噴射システムが不要な分、大幅にコストダウンができることです。 しかし、デメリットが2つあり、1つ目はNOx浄化率が低く、尿素SCRがNOx浄化率99%に対して、NOx吸蔵触媒は80~90%とあまり高くありません。理論上は全て浄化できると言われていましたが、浄化の際に様々な条件があるため、実際にすべてというのは不可能なのです。 2つ目は低燃費車を作るのが難しいということ。NOxを浄化する際に、車両を走行させる燃料に加えNOxを浄化する為の燃料を噴射するので、その分燃費は悪くなります。 まとめ クリーンディーゼルが普及するまで、日本でのディーゼルに対するイメージは「うるさい」「汚い」「重い」というネガティブなものばかり。しかし、尿素SCRの実用化に成功したことで排気ガスがクリーンになり、ディーゼルエンジンのイメージは大きく変わりました。 このシステムを実用化したことにより、国内・国外メーカーでは多くのディーゼル車を開発し、世界中で活躍しています。世界が電動化や水素に舵を切りつつあるものの、これまでディーゼルエンジンには、ガソリンエンジン以上にその時代の最新技術が投入されてきました。 乗用車だけでなく、バスやトラック、さらには鉄道や船舶まで、ディーゼルエンジンはまさに世界の産業と人々の生活を支える縁の下の力持ち。そんなディーゼルエンジンの歴史や最新技術を改めて調べてみると、クルマに関するさらに深い知識を得ることができるのです。
カーナビゲーションは、日本全国を迷わず運転するために必須です。今回は、車を購入した後でも装着できるポータブルナビ(外付けナビ)とは、どのようなナビゲーションなのか解説します。また、ポータブルナビの選び方やおすすめ機種も紹介します。ポータブルナビ(外付けナビ)を検討中の方はナビ選びの参考にしてみてください。 そもそもポータブルナビ(外付けナビ)とは ポータブルナビとは、取り付けや取り外しが簡単で、持ち運びができるナビゲーションです。車に取り付ける場合には、ダッシュボード上に設置するのが一般的です。 ナビゲーションの性能や機能は、メーカーや機種によって異なります。モニターのサイズは、コンパクトな5インチや標準的な大きさの7インチがほとんどです。中には、大画面で視認性や操作性に優れ、テレビや映像コンテンツを楽しめる9インチもあります。 ポータブルナビ(外付けナビ)のメリット ポータブルナビのメリットは、車を購入した後でも取り付けられることです。車の内装に埋め込むタイプの一般的なナビゲーションの場合は、車の電装品を作動させる配線から電源をとります。一方、ポータブルナビの場合は、シガーソケットから電源をとるタイプがほとんどであるため、内装を剥がして配線する必要がありません。 また、簡単に持ち運びできることもメリットでしょう。さらに、車を乗り換えても、今まで使っていたナビゲーションをそのまま使用できます。加えて、メーカーナビやディーラーナビよりもポータブルナビの方が値段が安いこともユーザーにとっては嬉しいポイントといえるでしょう。 ポータブルナビ(外付けナビ)の注意点 ポータブルナビは、車のダッシュボード上に設置することがほとんどです。ただし、ポータブルナビを設置する際には、前方の視界を妨げない位置に取り付け、エアバッグの作動を妨げないようにしなければなりません。つまり、保安基準に適合する(車検に合格する)ようにしなければならないということです。ポータブルナビの取り付け方が不安な場合は、カー用品店や整備工場などでアドバイスを受けながら取り付けましょう。 また、ポータブルナビは車のバック(Rギア)と連動していないタイプがほとんどです。そのため、基本的にはポータブルナビの画面をバックモニターとして利用できません。ただし、ポータブルナビの中には、バックカメラに対応している機種もあることから、用途や目的、欲しい機能に応じて機種を選ぶことが大切と言えます。 ポータブルナビ(外付けナビ)の選び方 ポータブルナビを選ぶときは、液晶モニターのサイズやナビゲーションの精度・機能などに着目しなければなりません。ここからは、ポータブルナビを選ぶときに注目すべきポイントを6つ紹介します。 液晶サイズ ナビゲーションの視認性にも影響する液晶モニターのサイズは、ポータブルナビを選ぶときに注目すべきポイントです。 主流のサイズは、コンパクトな5インチと標準的な7インチの2サイズとなっています。機種によっては、大画面で視認性や操作性に優れる9インチを用意しているモデルもあります。 液晶モニターのサイズは、ナビゲーションの利用がメインであれば5インチ、機能が豊富で視界を妨げにくいサイズがよいのであれば7インチ、ナビゲーション以外のエンタメ(テレビや映像コンテンツなど)も楽しみたい場合には9インチがよいでしょう。 精度 自車の位置をモニターに表示するナビゲーションの精度は重要なポイントです。 衛星電波による自車位置の検出は、GPSだけでなく、「みちびき」や「グロナス」など複数の衛星電波を受信できるタイプがよいでしょう。また、ジャイロセンサーや加速度(車速)センサーなどが搭載されていると、トンネルや地下などでも自車の位置を計測することができます。 ポータブルナビを選ぶときは、自車位置を検出する衛星電波だけでなく、速度や傾斜などを検知する機能を搭載している機種がおすすめです。 表示する情報量 ポータブルナビに表示される情報量は、多いものを選ぶとよいでしょう。 ナビ画面に表示されるのは道だけではありません。駅やコンビニ、目印となる建物など、さまざまな情報が表示されます。 ナビゲーションを使って目的地へ向かうときは、駅や目印となる建物が表示されるタイプの方が道に迷う心配が少なくなります。また、コンビニやファミレス、コインパーキング(駐車場)なども表示されるポータブルナビであれば、より使い勝手がよいでしょう。 地図デザイン 地図のデザインは、交差点や分岐の拡大表示機能があるタイプがおすすめです。 交差点では、信号機の横の交差点名標識も運転する際の重要な情報となります。そのため、交差点名標識が表示されるポータブルナビの方が、運転中に道を間違うことが少なくなるでしょう。また、高速道路を走行する際には、分岐や出口の拡大表示機能があると、道間違いを減らすことができます。 ポータブルナビの地図デザインをチェックするときは、交差点名標識の表示や分岐・出口の拡大表示があるかどうか確認しておきましょう。 地図更新の可否 地図更新ができるかどうかチェックしておくのも大切なポイントです。 最新の情報をナビ画面に表示したい場合や初めての場所に行くことが多い場合には、地図更新がされるタイプがよいと言えます。一方、ナビの本体価格重視で、おおよその道が分かれば問題ないという場合には地図更新がないタイプでもよいでしょう。 ワンセグのような付加機能の有無 ポータブルナビでも、フルセグやワンセグなどのテレビ、Bluetooth対応の機種があります。車内でエンタメを楽しみながらドライブをしたい場合には、付加機能が装備されているポータブルナビがおすすめです。 また、最近はドライブレコーダー付きのポータブルナビもあります。万が一のときの記録も同時にしておきたい方は、ドラレコ付ポータブルナビがおすすめです。 ポータブルナビ(外付けナビ)が向いている人 ポータブルナビが向いているのは、レンタカーやカーシェア、社用車など車の乗り換えが頻繁にある人におすすめです。 ポータブルナビは、シガーソケットに差し込むだけで電源をとることができ、ナビ本体の脱着も容易なことが特徴となっています。また、メーカーナビやディーラーオプションのナビよりも価格が安いため、手軽にナビを手に入れたいという方にもおすすめです。 ポータブルナビ(外付けナビ)が向いていない人 ポータブルナビが向いていない人は、ダッシュボード上にモニターを置きたくない方や配線を剥き出しにしなくない方など、車のインテリアに後付けパーツを取り付けたくない方です。 また、ポータブルナビは、ステアリングスイッチやバックモニターなど、車に装備されている機能と連動しないことがあります。そのため、車に装備されている機能を利用したい場合には、埋め込みタイプとなるメーカーナビやディーラーナビの方がよいでしょう。 おすすめのポータブルナビ(外付けナビ)3選 外付けのポータブルナビは、さまざまなメーカーから複数の機種が販売されています。しかし、機種が多すぎることから、どのポータブルナビがよいのか悩んでしまうこともあるでしょう。 ここからは、おすすめのポータブルナビを3機種を簡単に紹介します。ポータブルナビを検討中の方は参考にしてみてください。 Gorilla SSDポータブルカーナビゲーションCN-G1500VD パナソニックのゴリラ(Gorilla)CN-G1500VDは、7V型ワイドVGAモニターのポータブルナビゲーションです。 ナビゲーションの主な機能には、無料の全地図更新・無料の部分地図更新(いずれも2024年7月31日まで)、Gジャイロ、グロナス・みちびき・GPSのトリプル衛星受信、ワンセグ、音楽・MP4動画再生などがあります。また、オプションでリアビューカメラ接続に対応しているのも特徴です。 ゴリラCN-G1500VDは、無料の地図更新や精度の高い自車位置検知などの機能が充実しているポータブルナビといえるでしょう。 ポータブルカーナビゲーション MOGGY YPB746 ユピテルのMOGGY YPB746は、機能が充実している7インチモニターのポータブルナビゲーションです。 ナビゲーションの主な機能には、ワンセグ、「一方通行進入禁止案内」や「交差点対向車注意案内」といった安全運転アシスト機能、観光ガイドなどがあります。 ユピテル MOGGY YPB746は、うっかりやってしまう交通違反を抑止する機能が充実していることから、初めて走る道や運転に慣れていない方でも安心なポータブルナビといえるでしょう。 Gorilla SSDポータブルカーナビゲーションCN-G540D パナソニックのゴリラ(Gorilla)CN-G540Dは、ゴリラシリーズのスタンダードモデルで、5V型モニターのポータブルナビゲーションとなっています。 ナビゲーションの主な機能には、Gジャイロ、グロナス・みちびき・GPSのトリプル衛星受信、ワンセグ、音楽・MP4動画再生などがあります。ゴリラCN-G540Dには、上級モデルと同じような機能が搭載されているのが特徴です。ただし、地図更新は有償での対応となります。また、リアビューカメラ接続に対応していません。 ナビゲーション機能をメインに利用するのであれば、ゴリラCN-G540Dで問題ないでしょう。
廃車をお得に処分したいと考えている方は多いのではないでしょうか。個人で上手に資産化する方法としてオークションで売却する方法があります。ここでは、廃車をオークションに出品する際のメリット・デメリット、流れなどについて詳しく解説します。 廃車オークションとは 廃車オークションとは、事故車、故障車、価格のつかない車などを専門で出品・落札できるオークションです。専門業者が行うオークションと個人売買で行うオークションがありますが、ここでは個人向けの廃車ネットオークションをご紹介します。個人向けの廃車オークションはフリマサイトや個人向けの専用サイトなどで売買が成立するシステムです。 廃車オークションに出すメリット 事故や故障などで廃車になった場合、年式や走行距離などで評価額は決まってしまいます。その場合、資産価値はそれ以上高くなりません。しかし、オークションに出品することで評価額以上の価値を生み出す可能性が広まります。廃車をオークションに出品するメリットを3つご紹介します。 高額落札も期待できる たとえ廃車であっても、市場で人気のある車両や流通数の少ない車両を探している方がいます。主な購入希望者はパーツ取りや廃車を復元修理する方などです。そのような人の目にとまれば、買取会社に出すよりも高額で落札される可能性があります。 離れた土地の人とも取引できる 遠隔地の購入希望者とやり取りできるのもメリットです。廃車を売却したい場合、購入希望者が近場にいるとは限りません。ネットオークションであれば、日本のみならず世界中の人も閲覧できます。 最低落札価格を設定すればリスクを抑えられる 出品する際に希望する最も安い値段を決めておけば、低すぎる値段で落札されるリスクを抑えられます。最低価格をいくらに決めて良いかわからない場合は、車種・年式・走行距離・車の状態などから算出しましょう。また、近い条件の車をオークションで探して、落札価格から最低落札価格を割り出す方法もあります。 廃車オークションに出すデメリット 廃車を個人でオークションに出品する際は、交渉や手続きをすべて自分で行わなければなりません。また必ずしも高く売れるとは限らないことを理解しておく必要があります。 廃車オークションに出すデメリットについて詳しく見ていきましょう。 手数料が必要 オークションでは出品時に出品手数料などがかかります。各オークションサイトで料金は変わるので前もって調べておく必要があります。また再出品する場合やキャンセルする場合にも料金が発生するので注意が必要です。 トラブルになるリスクがある 支払いの方法や出品時の告知不足でトラブルになるリスクがあります。また取り外してはいけない部品や装備を取り外した状態での売却もトラブルの元になります。トラブルが起きると、せっかく落札されてもキャンセルされるかもしれません。このようなリスクを回避するためにも、売却時には落札者と廃車手続きや支払いに関する確認を徹底するなど、トラブル対策をしましょう。 落札されない場合もある 入札を待っていても必ず売れるとは限りません。最低落札価格が高く設定されている、車の状態が購入希望者の求めている状態ではなかったなどの理由で、落札されない場合があります。 また、遠隔地からの運搬費用が高い場合も落札を諦めるかもしれません。 廃車オークションに出す流れ まずは、出品する車の状態や必要書類などを確認します。オークションで申告しなければならないことも調べる必要があります。続いてオークションに出品する一連の流れをご紹介します。 1.オークションサイトを選ぶ インターネット上には個人で参加できる廃車のオークションサイトがいくつかあります。その中から選んで登録します。登録する前にオークションサイトの利用規約を熟読しましょう。なお、登録には必ず本人確認が必要です。 2.所定の方法で出品する 出品する車についてオークションサイトで登録します。メーカー、年式、車種、排気量、グレード、使用燃料の種類、駆動方式(2WDまた4WD)変速装置(オートマチックまたはマニュアル)、事故歴や修復歴の有無、ハンドルの位置、車体色、主要装備、走行距離などを登録しましょう。これらは主に車検証に記載されています。 次に、出品車の写真を必要枚数登録します。写真は評価をする上で特に重要な情報ですので、落札者に判りやすい撮り方がよいでしょう。この他にも文章で車両の紹介や状態のコメントなどを入力する箇所がある場合は漏らさず記入します。 金額に関する部分は、スタート価格、最低落札価格、即決価格などの項目に、さらに支払い方法も漏れなく入力します。詳しくは各オークションサイトの利用ガイドなどを確認しましょう。 3.落札者に引き渡す 無事落札されたら手続きします。落札金額や落札者をよく確認し、落札者と連絡を取ります。確認することとしては、落札者の氏名、出品車の受け渡しに必要な書類などです。取り決めしておくことは、出品車の受け渡し日時と場所と代金の受け取り方法です。期日までに必要書類(車検証、印鑑証明書など)を揃えましょう。最後に予め約束した日時と場所で車の受け渡しを行います。その際は、申告通りか落札者側に現車をチェックしてもらい、何事も無ければ引き渡しとなります。
「クルマともっと関わって生活したいけど、時間が取れない……」「クルマに携わる仕事ができたらいいのに……」 仕事が忙しいと、なかなかクルマにかける時間を取れないですよね?今回は、そんなクルマ好きの悩みを解消するお仕事「クルマの買取営業」を紹介します。 買取営業になるためには資格が必要?業務内容は?向いている人や勤務環境まで旧車王の買取営業メンバーに詳しく話を聞いてきました。クルマ買取営業のリアルな情報をお届けします。 クルマの買取営業とは クルマ買取営業の仕事は、クルマの買取価格を適切に査定することです。 中古車の買取営業にはクルマの状態を正確にチェックするスキルが必須です。車種や年式、走行距離はもちろんのこと修復歴の痕跡がないか、人気のオプションがついていないかなど大変多くの項目を確認しなければなりません。希少車や古い年式のクルマの査定にはさらに高度な知識が必要です。多様なクルマの査定に対応するために、クルマの買取営業には幅広い知識が求められます。 クルマの買取営業に資格は必要? 結論から言うと、クルマ買取営業に従事する際、特別な資格は必要ありません。未経験かつ未資格でも就業可能です。クルマに関する知識は、実業務を通じて身に付けられるため、クルマ好きであれば異業種からの転職でも心配する必要はないでしょう。 一方、クルマ査定をよりスムーズに進めるための資格として「中古車査定士」があります。資格を保有していた方が有利に働くケースも多いことも事実です。 あると有利!中古車査定士の資格 中古車査定士には二種類の資格があります。ここからは、受験資格、試験内容と合格率を解説します。 資格は小型査定士と大型査定士の2種類 中古車査定士の資格は、小型査定士と大型査定士の2種類に分けられます。小型査定士は「乗用車、商用車および最大積載量4トン未満の貨物車」に限り査定可能で、大型査定士は「上記以外の大型貨物車やバス等」を査定できます。 注意点としては、大型査定士の資格だけ持っていても小型車を査定できないという点です。車両の種類ごとにそれぞれ資格が必要なので、受験の際には気をつけましょう。 受験資格 小型査定士と大型査定士ともに、自動車販売・整備の経験6ヶ月以上と所定の研修の修了が受験の必須条件です。加えて運転免許も必要で、小型査定士は普通運転免許で問題ありませんが、大型査定士の受験には大型第一種運転免許以上の資格を保有していなければなりません。 試験内容・合格率 中古車査定士の取得のためには、実技試験と学科試験を受験する必要があります。ここでは学科試験の内容を簡単に紹介します。以下の5つが主な項目です。 ・中古自動車査定制度・中古車査定基準、同細則及び加減点基準・自動車の構造、機能及び取扱い・保安基準、その他自動車に関する法規・その他査定に関する事項 合格率は8〜9割と、試験はそれほど難しくないようです。 クルマの買取営業に向いている人 ここからは、どのような人がクルマの買取営業に向いているのかを解説します。 まず、クルマ好きであると楽しめます。好きこそ物の上手なれ。趣味で培った知識を最大限に生かせるだけでなく、さまざまなクルマと出会えるのは大きな魅力でしょう。時には希少なクルマを査定する機会に恵まれることもあります。 また、クルマの買取営業に必要なことはお客様の夢や希望を叶えたいという強い意思です。知識はもちろん重要ですが、ただ博識なだけの人よりも「どうすれば目の前の人の希望を実現できるか?」を真剣に考えられる人が優秀な買取営業として成長していきます。「クルマの買取営業に興味はあるけれど、現在異業種なので転職が不安」という方も多いかと思います。しかし、「お客様のために頑張りたい」という気持ちが強ければ、現在の職業が何であっても問題ないでしょう。 査定時のチェックポイントとは ここからはクルマ買取の業務内容について具体的に紹介します。クルマの査定時はどのようなポイントをチェックしているのでしょうか。 クルマの価値を正しく算出するためには、最低でも以下の項目をチェックします。 クルマの基本情報 まずチェックしなければならないのはクルマの基本情報です。車種やカラー、グレードや年式、走行距離は査定額を決めるにあたって重要な情報です。加えて車検の残り期間や点検記録も確認します。 チェック項目・車検証・車検整備記録簿・コーションプレート など 外装 外装の状態は査定額に大きく影響します。事故歴、ボディの傷・凹み、塗装の剥がれやフレームの歪みが無いかどうか確認します。 チェック項目・ボディ・フロント・リア・ルーフ・ドア・ランプ・骨格(フレーム) など 内装 内装のチェックでは、シートやダッシュボードの汚れや傷に加えて、臭いまで確認します。タバコや動物の臭いが染み付いている場合は減額対象です。その他、エアコンや灯火類の動作も確かめます。 チェック項目・シート・ダッシュボード・ミッション・エアコン・灯火類・トランクルーム など 足回り・下回り 普段あまり目につかない足回り・下回りですが、走行中にぶつけて傷ついたり錆びてしまうことが少なくありません。タイヤの摩耗度やホイール、タイヤハウスの状態、マフラーの汚れやオイル漏れの有無、車高が標準かどうかを確認します。 チェック項目・タイヤ・ホイール・タイヤハウス・サスペンション・マフラー など エンジン回り クルマの安全な走行と密接に関わるため、エンジン回りは重要なチェックポイントです。エンジンから異音がしないかどうか、ぐらついていないか、オイル漏れしていないかを確認します。エンジンルームに記載された車体番号もチェック対象です。 チェック項目・エンジンオイル・バッテリー・スパークプラグ など その他 取扱説明書や純正パーツの有無も確認します。取扱説明書に目を通さないお客様もいますが、次のオーナーには必要な資料となるかもしれません。各種オプションの説明書に関してもチェックが必要です。 また、純正パーツが揃っていると査定額が上がる場合があるので、社外品パーツが装備されていても保管してあるかどうかを確認しましょう。 ここが違う!旧車王の買取コンシェルジュ(買取営業) ここまで一般的な買取営業について解説しました。ここからは「買取コンシェルジュ」と呼称される旧車王の買取営業について紹介します。 査定のことを「鑑定」と呼ぶ 旧車王では、クルマ査定を「鑑定」と言います。残念なことに、年式や走行距離、グレードだけで査定および契約し、後日査定時に見落としたクルマの不具合箇所を発見し減額交渉をする買取業者も少なくありません。しかし、旧車王は違います。機関系や塗装の状態、下回りの錆やシートのへたり、車内の臭い、タイヤの銘柄と製造年など、細かな情報までしっかりと確認します。「お客様にご納得いただける金額を提示するため、クルマの真価を見極める」という想いを込め、敢えて「鑑定」という言葉を使っています。 旧車専門20年以上の実績・ノウハウ 旧車に特化して20年以上買取サービスを展開しています。買取コンシェルジュはモデルごとの知識や見極めるべきポイントを熟知しており、積み重ねてきた実績・ノウハウを活かした高額買取が可能です。 60分のじっくり「鑑定」 通常のクルマ査定の時間は20〜30分程度です。しかし、旧車王では60分かけてお客様のクルマをじっくり鑑定します。 鑑定時間の内訳としては、機関系、整備記録、内装のチェックで20〜30分、外装に10分、査定書作成に20〜30分です。先述の通り、事故歴の有無を含め非常に多くの項目を確認しなければならないので、60分以上時間をかける場合もあります。「細かな部分は契約後に確認し、不具合を発見した場合はお客様に減額交渉したら良い」と考える業者も多い中で、旧車王は最初から責任を持ち、しっかりと時間をかけて鑑定するという姿勢を貫いています。 二重査定は一切なし 契約後に事故歴の発見などを理由に減額する行為を二重査定といいます。クルマ買取業界で深刻な問題となっており、「買取価格を下げられたくなかったら有料の保証サービスにはいってほしい」と持ちかける業者もいるほどです。しかし、旧車王では1台1台丁寧に鑑定し自信を持って価値を算出しているため、契約後に減額交渉することはありません。 お客様のお気持ちを含めた鑑定 クルマは高価な商品であり、気軽に購入できるものではありません。苦労して手に入れたクルマには多くの愛情を注ぎ込む方も多いでしょう。大切にしたクルマだからこそ安心して売りたい、本当の価値をわかってほしい、など人によって心情はさまざまです。旧車王の買取コンシェルジュは、クルマの状態だけではなくこうしたお客様のお気持ちを含めた上で鑑定します。真摯な姿勢でお客様と向き合い、どういう背景で売却に至ったのか、どんな思い出が詰まっているのかをしっかりお伺いします。その結果として「他社の方が金額は高いけど、ぜひ君にお願いしたい」とご契約いただいた例も少なくありません。 現役の買取コンシェルジュに聞く!休みや年収の実態 他社にはない旧車王の強みを紹介しましたが、ここからはその勤務環境について解説します。休みや年収の実態を、現役の買取コンシェルジュに聞いてみました! ーー買取コンシェルジュの休みはいつ? シフト制のため、人によってバラバラです。前月までに希望を提出し公休日を設定します。夏季休暇やGW休暇など、各種休暇制度も整備されています。 ーー査定の担当エリアはどう決まる? コンシェルジュの担当エリアは案件の内容によって決まります。買取コンシェルジュの特性に合わせて適材適所に派遣されるため、日本全国を飛び回ります。自分の強みを存分に発揮することが可能です。 ーー買取コンシェルジュの年収はどのくらい? 一般的な営業職と同様に固定給にインセンティブが上乗せされる仕組みで、年収は400〜800万円です。インセンティブは、個人分とチーム分の2つがあります。 こんな人が旧車王の買取コンシェルジュとして活躍できる! さらに今回は、現役の買取コンシェルジュに、どんな人が旧車王で活躍できるかを聞いてみました! 簡潔に言うと、能動的で野心家です。自分からどんどん動いて、走りながら学んでいけるタイプだと活躍できるでしょう。お客様の希望を伺うにあたっても、自分から積極的にアプローチしなければ、本音を引き出すことはできません。貪欲にチャレンジできる人は、買取コンシェルジュにぴったりです。 旧車王で買取コンシェルジュとして働きませんか? 現在、旧車王では買取コンシェルジュを積極採用中です!「カーテックで自動車再生メーカーへ」をスローガンに、チームで切磋琢磨し会社を盛り上げていただける方を募集中です。買取営業を通じて、滅多にお目にかかれない希少な旧車に出会えるチャンスもあります。あなたからのご応募をお待ちしています! まとめ 今回はクルマの買取営業について紹介しました。 日々さまざまなクルマを目の当たりにできる買取営業の仕事は、クルマ好きな方にとってワクワクの連続でしょう。もちろん知識は必要ですが「業務を通して後からついてくるもの」だと、旧車王の買取コンシェルジュも語っていました。クルマへの情熱、そしてお客様への真摯な気持ちがあれば、誰でも飛び込める業界です。熱い想いをお持ちの方、買取営業として、中古車の未来をつくってみませんか?
車の売買において必ず売買契約書を交わします。トラブルを防ぐためにも、売買契約書の内容は十分に確認が必要です。この記事では、車の売買契約書についてやチェックすべきことを解説します。よくあるトラブルや注意点も紹介するので、ぜひ参考にしてください。 車の売買契約書とは 車の売買契約書とは、取引に関する約束事項を書面にしたものです。お互いが内容に承諾し、売買契約書にサインすることで、契約事項を守ることを法的に約束します。車のような高額な取引の場合、口約束だとトラブルに発展するケースがあります。取引に関する約束事項を書面にすることで、お互い納得して契約を交わすことができ、トラブル防止に繋がるでしょう。 売買契約書のチェックポイント 売買契約書は業者によって約束事項が異なります。そのため下記の項目は最低限チェックしておきましょう。 車の基本情報(車体番号など)売買金額の合計(還付される税金などが含まれているか)売買金額の支払い期日・方法車の引き渡し日・方法・場所・費用名義変更手続きの期日・費用契約後に車を破損させてしまった場合の修理費用(どちらが負担をするか)契約後のキャンセル規定(キャンセル料の有無) 上記の内容を必ず確認してから、売買契約書にサインをしてください。 売買契約書のよくあるトラブル 国内にはさまざまな業者がおり、全てが信用できるとは限りません。よくある事例を把握しておくことで、事前にトラブルを防げるでしょう。続いて、売買契約書のよくあるトラブルの事例を紹介するので、ぜひ参考にしてください。 法外なキャンセル料を請求された 売買契約書のよくあるトラブルとして、法外なキャンセル料を請求される事例があります。一般的に、キャンセル料を支払えば契約の中止が可能です。しかし法外なキャンセル料を請求してくる業者も中にはいます。そのため契約を中止した場合のキャンセル料がいくらなのかを売買契約書に記載し、お互いが納得したうえでサインしましょう。 売却後にやはり引き取れないと言われた 売買契約書のよくあるトラブルとして、売却後にやはり引き取れないと言われる事例もあります。例えば、売却後にキズやへこみが見つかり「最初に提示した金額では引き取れない」と売買金額の減額を求められるケースが該当します。売買契約書で取り決めを交わしていないと、減額を受け入れるか、売買契約をキャンセルするかのどちらかを選択しなければなりません。売却後にキズやへこみが見つかった場合の減額は受け入れないなど、売買契約書で取り決めを交わせば、トラブルを回避できるでしょう。 車の売買契約書における注意点 売買契約書には注意点がいくつかあります。続いて、車の売買契約書における注意点を紹介します。 口約束はせずに契約書に全て記載する 口約束はせずに売買に関する決め事は、契約書に全て記載しましょう。口約束をした場合「言った・言っていない」が原因で、トラブルが起こる可能性もあります。例えば「車の引取は自宅まで無料で行います」と言われたが、当日に引取料を請求されるなどした場合は、予想外な出費が発生します。口約束はせず、きちんと売買契約書に取引の決め事が記載されていれば、このようなトラブルを防げるでしょう。 代理人によるサインの場合は契約者の委任状が必要 代理人が売買契約書にサインする場合は、契約者の委任状が必要です。委任状は契約者の代わりに、第三者が手続きを行うときに使用します。第三者が手続きを行う場合は、委任状が必要なため注意しましょう。 未成年は保護者の同意が必要 未成年が車の購入または売却をする場合、保護者の同意が必要です。業者によっては、保護者の同意書を求められるケースもあります。同意書とは、未成年が法律行為を行うことに対し、保護者が同意したことを証明する書類です。未成年が保護者の同意を得ないで行った法律行為は取り消せるため、同意書の提出を求められます。