旧車売買の豆知識

査定「ゼロ」の古い車を高く売る「正しい」手放し方
旧車売買の豆知識 2022.02.10

査定「ゼロ」の古い車を高く売る「正しい」手放し方

最近は、低年式でかつ過走行の中古車でも値段が付くという話をよく聞きます。しかし、ネットでよく見かける「査定0円の古い車を高く売る」というフレーズは一体どのような意味で使われているのでしょうか?この一見矛盾している2つの事柄を旧車王が紐解きます。 査定額「ゼロ」になってしまう原因 査定額が「ゼロ」になってしまうかどうかは、どの基準を用いるかによって変わってきます。もちろん、どの基準を適用しても「ゼロ」になってしまう車はあります。その理由は、「年式が古い車」「走行距離が伸びている車」「故障している車」などがありますが、基本的に当時どんなに高額な車であっても、時が過ぎれば価値は低くなります。 また、よく査定の基準に用いられるディラー下取りについても簡単にご紹介させていただきます。通常ディーラーでは、各販売会社が用意する「下取り基本価格表」というものをベースに下取価格を算出しています。つまり、買取専門店のように買取相場をもとに車の価値を判断しないため、20年以上経過した旧車・ネオクラシックカーなどは、一般的に値段を付けることが難しいと言われています。 逆に、買取専門店は、買取相場を基準にしていますので、年式が古い車でも値段が付くことがあるのです。 買取店にも「得意分野」が存在します 買取店には、実は「得意分野」というものが存在します。簡単にご説明させていただくと、 新車ディーラーは、当然ながら自社の車に強みを持っています。更にディラーは、顧客の囲い込みが生命線になりますので、常に顧客の下取り価格を把握しています。その顧客数は、優秀な営業マンで優に1000件を超えています。 次に、一括査定・大手買取店は、比較的年式が新しい国産車を得意としています。逆に、旧車・ネオクラシックカーは、相場の見極めが難しいことから、リスクを負ってまで買取しない傾向があります。 最後に、 旧車買取専門店は、1970~1990年代の旧車・ネオクラシックカー全般、スポーツカー、本格クロカン4WDを得意としています。 そして、どのジャンルにもそれぞれ違う難しさがありますので、自分の車がどこに当てはまるかを考えて、査定を依頼されることをお勧めいたします。 20年落ち以上の古い車は高く売れる可能性があります お写真の車を見てください。車検が切れた1973年式のケンメリスカイラインです。車検切れのまま数年単位で放置されていますので、車体は埃まみれですし、タイヤがパンクして走ることすらできません。 おそらく、ディラー下取りでは0円が提示されることでしょう。もしくは、古すぎて扱ってもらいないかもしれません。ところが、この車に何と400万円という破格の査定額がついたのです。 理由は、ケンメリスカイラインは、「ケンとメリーのスカイライン」というキャッチフレーズのテレビCMが大ヒットした日本を代表する名車のなかの名車だからです。しかし、この価値がわかる買取業者が少ないという現実もあり、廃車になってしまうケースも少なくありません。 この例は少し極端だったかもしれませんが、古い車は旧車買取専門店に査定を依頼することで、思いもよらない値段が付くことがあるのです。 【1円でも高く売る】高額査定のポイント ここまでの解説で、例え査定が0円になってしまいそうな古い車でも値段が付いたというケースがあることがご理解いただけたのではないでしょうか。 しかし、年式が古い旧車・ネオクラシックカーは、状態次第で値段がなくなってしまう場合があります。具体的には、エアコンの故障やオートマが滑るなどの機関系の不具合です。 そうならないためには、故障の時に親切に対応してくれる「行きつけの美容室」のような整備工場を見つけて、こまめに修理を依頼することが大切です。そして、愛車を1円でも高く売るために最も大切なことは、車を古いなりに労わりながら乗ることです。 高額査定のために出来ること 車を高く売るために出来ることはいくつもありますが、何もお金をかければいいというわけでもありません。最後に自分でも出来る車を高く売るための方法を2点ほどご紹介させていただきますので、参考にしてください。 外装編 お車の外装は、放置車や不動車でない限り、なるべく綺麗にしておきましょう。長い間動かしていない不動車などは、長年降り積もった土埃を取り払う際にボディを痛めてしまう可能性がありますので、かえってそのままの方が高価買取に繋がる場合があります。 また、高価なカスタムパーツは、しっかりと把握しておくが重要です。理由は、有名ブランドの場合は、査定に反映される可能性があるからです。 内装編 内装の掃除は旧車だからといって特別なことはありません。まずは、固くしぼったタオルとガラスクリーナーをご用意いただき、最後に掃除機があればオッケーです。 掃除機は、シートの下や座面の隙間など、細かいところも意識してかけていきます。次に固く絞ったタオルでステアリングホイールやインパネを拭き、最後にガラスクリーナーを使ってガラス全体を拭けば終了です。 一番のポイントは、固く絞ったタオルです。乾燥したタオルではホコリや汚れを吸収出来ず、かえって汚れを広げる結果になるためです。 [ライター/旧車王編集部]

日本車は海外で人気が高い!でも個人で自動車を輸出するのは大変?
旧車売買の豆知識 2022.02.10

日本車は海外で人気が高い!でも個人で自動車を輸出するのは大変?

日本車は海外での人気が高いというのは誰でも一度は聞いたことがあるでしょう。今乗っている車も日本では価値がなく、買取価格も低いという場合には「人気がある海外に輸出してみよう」と考える人がいるかもしれません。 しかし、車の輸出は簡単ではなく、個人で行うにはハードルの高いものになっています。ここでは海外で日本車人気の理由と輸出が大変な理由を解説していきます。 海外で日本車人気の理由 当たり前のように海外で日本車が人気というイメージがありますが、主な人気の理由は「壊れにくい」「安い」の2つでしょう。「なぜ日本車が人気なのか」を詳しく解説していきます。 壊れにくい 日本では2年(初回3年)に1回の車検が義務付けられています。定期的なメンテナンスを行うことで重大な故障になる前に修理されるため、各部品が大きく破損することもなく、消耗品も定期的に交換されています。 極端に破損する前にメンテナンスされるため、車が良い状態で保たれていることで「壊れにくい車」になっていると言えるでしょう。 日本の道路事情が良いから 日本の道路は世界で見てもトップクラスに整備されています。道路事情が良い分、車にかかる負担も少なく、足回りなどの重要な部品が破損なく保たれています。 足回りが破損してしまっては修理をしても多少のガタは残ってしまいます。綺麗な道路で走っている日本車だからこそ、中古車でも品質が保たれ、長く乗れる要因の1つになっていると言えるでしょう。 外装も綺麗に保たれている 日本人は世界で見ても物を大切にする人が多い国です。車も同じで、定期的に洗車をしたり、傷もつかないように気をつけています。海外では車を実用の道具と考えていて、傷や汚れを気にしていないユーザーが少なくありません。 日本車は乗っているユーザーが車を大切にしている分、古くなっても外装が綺麗に保たれ、海外でも評価される1つの要因になっています。 価格が安い 日本国内では車に対して10年10万㎞という言葉が根付いています。これは、車の寿命や価値の基本になっていますが、納車から10年か走行距離が10万㎞を超えた車は寿命で市場価値がなくなるという意味を持っています。 実際には、しっかりとメンテナンスをしていれば、まだまだ乗れる車でも、車としての価値はなくなってしまい、低い金額での買取か廃車になってしまうでしょう。 しかし、海外で見れば、まだまだ乗れる状態にあるため、日本国内では値段のつかない車にも値段が付くことになります。日本で値段がつかない分、安く仕入れることができ、海外での販売価格も安くなるため、10年10万㎞を超えた車でも重要があると言えるでしょう。 古い車種は部品取りに使うことも 例えば、エンジンや足回りなど、走行が不可能な車でも車種によっては海外で部品取りとして買い取られることがあります。 ボディパーツや内装のパーツなど、海外では新品のパーツを取り寄せるよりも使える中古部品を使うことが多いため、日本で廃車になった車にも需要があります。 個人の輸出は簡単ではない 日本車は海外で人気があるということが分かりましたが、そうなると「自分が乗っている車も海外に輸出したほうが高く売れるのでは」と考えると思います。 車種によっては日本国内よりも高く売れるでしょう。しかし、個人で輸出となれば国内で車を売るように簡単にはいきません。 主に輸出が簡単ではない理由を3つ解説していきます。 古物商許可証が必要 これは各都道府県が発行しているものになりますが、中古車を輸出する際には絶対に必要になる許可証です。古物商許可証を取得せずに輸出を行なった場合には法律に違反することになるため十分に注意が必要です。 古物商許可証自体は警察署で発行してもらえるため、難しい手続きは必要ありません。しかし、所有している中古車を販売するためだけに取得するのは少し面倒にも感じるでしょう。 必要書類が多い 次に必要書類ですが、日本からの輸出用と販売先の輸入用に分かれます。輸出ができても輸入側の国で必要になる書類は別に必要な場合もあります。 ・インボイス・パッキングリスト・船荷証券・輸出抹消登録証明書・船積前検査証明書 輸出には最低でもこの5つの書類が必要になりますが、輸出先の国によってはさらに必要な書類が増えることもありえます。あくまで輸出用は日本で定めている書類になりますが、輸入用の書類は国ごとに違う場合もあるため、輸出先のバイヤーに確認を取る必要があります。 バイヤーを見つける必要がある 国内で買取を依頼する場合には買取専門店に査定と買取をしてもらえば、全てが完了します。しかし、輸出する場合には個人でも買取店でも、車を買ってくれる人を自分で一から探す必要があるため、それなりの英語力や時間をかけることになるでしょう。 また、バイヤーを見つけた後も金額の調整や支払い時期など、バイヤーと調整すべき事は多くあります。 買取専門店を利用する 海外への輸出は「高く売れる」というイメージだけが先行していますが、個人で行うには難しい事も多く、簡単にはいきません。しかし、日本国内でも古い車の価値を分かっている買取専門店であれば、海外へ輸出するよりも高く買い取ってもらえる場合があります。 特に旧車王では旧車やクラシックカーの買取を得意としているため、値段がつかず、国内での販売を諦めていた場合でも、海外へ輸出する前に候補の1つに入れてみてください。 まとめ 日本車は海外で人気があり、輸出すれば国内よりも高く売れる可能性があります。日本には買取専門店も数多くありますが、基本的に古い車の買取価格は低かったり、値段がつかない事もあるため、人気のある海外へ輸出した方が高く売れると考えることもあると思います。 しかし、個人での海外輸出は決して簡単なものではなく、必要な許可証や書類も多く、費用対効果としては見合っていない事も多いでしょう。日本国内でも古い車の価値を分かっている買取店であれば、輸出するよりも高い査定額がついたり、同じような金額でも輸出の手間やリスクを考えれば得をする可能性もあるでしょう。 旧車王は旧車を得意としているからこそ、他の買取店とは違う査定額になる場合があります。輸出をする前に旧車王に無料査定を依頼してみてはいかがでしょうか。 [ライター/旧車王編集部]

これで解決!車の所有者が死亡した場合の名義変更
旧車売買の豆知識 2022.02.10

これで解決!車の所有者が死亡した場合の名義変更

普段何気まなく使っている車ですが、洋服や家電と違い、車は法律によって所有権が定められた財産です。そのため、所有者(持ち主)が死亡してしまった場合、そのままにしておくことはできず、所定の手続きを行わなければなりません。この記事では、そのために必要な必要書類や手続き方法についてご紹介していきます。 所有者が死亡したらその車は誰のもの? 車には必ず所有者(使用者)が決められえており、その車の持ち主(=所有者)が亡くなった時点で相続人全員の共有財産となります。しかし、何もせず自動的に持ち主が変更されるわけではなく、所定の手続きをおこなわなければなりません。 相続人とは、一般的に家族のことを指しますが、遺言書によって「○○に譲る」といった支持があれば、その指示が優先されます。対して、遺言書が無い場合や遺言書に車の記載がない場合は、法律で定められた「法定相続人」が相続することになるのです。 法定相続人とは? まず相続人となるのは、亡くなられた方の配偶者(法律婚をしている配偶者)です。配偶者以外の相続人には順序があり、第1順位は直系卑属(子や孫、ひ孫など)、第2順位は直系尊属(父母や祖父母、曾祖父母など)、そして、第3順位は兄弟姉妹(亡くなっている場合には甥姪)となります。 まずは車検証を確認 例えば、あなたのお父さんが亡くなられたと仮定しましょう。お父さんがいつも乗っていた車は、必ずしもお父さん本人が所有者であるとは限りません。車は法律によって所有権が保証されているため、名義変更は所有者でなければできないのです。そこで、まずは車にある車検証を確認し、その車の所有者と使用者が誰なのかを確認しましょう。 所有者の欄にお父さん(亡くなられた方)の氏名と住所が書かれていれば、そのまま相続の手続きが可能ですが、ローンの残債が残っている場合やリースで車を使用している場合、そのままでは名義を変更することができません。この場合、お父さんはあくまで使用者であり所有者ではないため、まずは車検証の所有者の欄に記載された業者び連絡し相談しましょう。 車の所有者が死亡した場合の名義変更に必要な書類 それではここから、車の所有者が死亡した場合の名義変更で必要な書類についてご紹介していきます。ただし、手続き内容によって必要書類の内容は変わるため、「特定の相続人に名義を変更する場合」必要な書類についてご紹介します。 1.車検証(自動車検査証)2.戸籍謄本または戸籍の全部事項証明書3.遺産分割協議書4.印鑑証明書5.実印(委任状)6.車庫証明(自動車保管場所証明書) 以上6点の書類を準備し、管轄の陸運事務所で手続きを行います。 それでは、それぞれの書類について詳しく説明していきましょう。 1.車検証(自動車検査証) 一般的には車のグローブボックスなどに、車の取扱説明書や整備記録簿と共に保管されています。名義変更とは、この車検証にかかれた所有者を書き換える手続きのため、必ず車検証は用意しなければなりません。 2.戸籍謄本または戸籍の全部事項証明書 被相続人(死亡者)の死亡の事実が確認できるもので、相続人全員が確認できるものが必要です。婚姻などによって氏名などに変更があった場合は、それを証明できる書類(原戸籍謄本、現在の戸籍謄本など)も必要になります。 3.遺産分割協議書 相続人が複数おり、その中の一人が相続する場合に必要になります。相続人全員の署名と実印の押印が必要です。ただし、査定額が100万円以下の場合は、新所有者となる相続人の戸籍謄本、遺産分割協成立申立書(相続人の実印があるもの)、査定額を証明する書類が必要です。 4.印鑑証明書 新たに所有者となる相続人の印鑑証明で、発行から3か月以内のものが必要です。 5.実印(委任状) 新たに所有者となる相続人の実印が必要です。また、相続人本人が申請しない場合には、実印を押印した委任状が必要になります。 6.車庫証明(自動車保管場所証明書) 新たに所有者となる相続人が同居しており、保管場所(車庫)の変更が無い場合は不要になる場合もあります。用意する場合は、照明から概ね1か月以内のものを用意します。 所有者が死亡し名義変更する場合の手続き方法 車の所有者が死亡した場合の名義変更と言うと、やや難しく特殊な感じがするかもしれませんが、上記の必要書類をそろえる以外、通常の名義変更とほぼ同じ手続きです。 手続きを行う場所は、登録車(普通車)ならば管轄の陸運事務所、軽自動車は軽自動車検査協会で行います。また、手続き当日にも必要書類(印紙)の購入や記入が必要です。 初めてでどうして良いかわからない方も多いと思いますが、それほど難しい手続きではないので心配はいりません。各陸運事務所や軽自動車検査協会には、必ず総合案内窓口がありますので、旧所有者が死亡して名義変更に来たことを伝えれば、手続きのために回る窓口の順番や書類の確認をしてもらうことができます。 [ライター/増田真吾]

車の買取・査定の方法はどれがいい?おすすめの方法を紹介
旧車売買の豆知識 2022.02.10

車の買取・査定の方法はどれがいい?おすすめの方法を紹介

「車を手放したい」と考えた時に「手放す方法」について悩むことは多いでしょう。 ただ手放すだけでも、次に新しい車に乗り換える場合でも、買取価格は高いほうが良いですし、面倒な作業はしたくないものです。 車自体が大きな買い物ですから、手放す時も悩んで当然。今回は、「車の買取・査定」を中心に、おすすめの方法を紹介していきます。 中古車買取にはどんなやり方があるのか? 車の買取には大きく分けて4つの方法があります。 それぞれにメリット・デメリットがあるため、「自分に合っている方法」「売りたい車に合っている方法」を選ぶことが大切です。 詳しく紹介していきます。 ディーラー下取り 車を買い替える場合に選ぶことが多いのが「ディーラー下取り」です。 ディーラーでは買取だけを行うことはなく、次に新しい車を買う場合に、今乗っている車を下取りに出す形になります。 また、新しい車の購入と今乗っている車の買取が同時にできるため、手間も少なく済むでしょう。 10年落ち以内の新しい車に向いている ディーラー下取りを利用する場合のポイントは「10年落ち以内」です。 比較的新しい車であれば、ディーラーも自社の系列で販売することが可能なため、値段がつきやすくなるでしょう。 高額買取の秘訣は、同じメーカーのディーラーで売ること 売りたい車のメーカーと違うディーラーでも下取りは可能ですが、買取価格には少なからず影響が出るでしょう。 ほとんどのディーラーは自社の中古車販売の店舗を持っているため、自社の車であれば、そのまま系列店舗で販売が可能です。 自社系列で販売するため、余分な経費がかからないため、その分を下取り価格に上乗せすることができます。 しかし、他社メーカーの車であれば、オークションなどへ売りに出すことになるため、必要経費がかかる分、下取り金額も抑えるしかありません。 次に乗りたい車が別のメーカーであれば仕方ありませんが、下取りは「同じメーカーのディーラー」にすることが、下取り価格を高くする秘訣です。 大手買取店 大手の買取店は中古車の買取を専門に行っており、自社で中古車の販売もしていることがほとんどです。 ディーラー下取りとは違い、「車の買取のみ」に対応しているため、「新しい車を買う予定はないけど、車を手放したい」という場合に有効な買取方法になります。 大手買取店も、比較的新しい車に強い 大手買取店も自社で中古車の販売やオートオークションへの出品を行うため、売りやすい車に良い値段をつけます。 中古車市場でも人気のある車であれば買い取っても、すぐに売れる可能性が高いため、古い車よりも、万人受けする新しい車のほうが査定額は高くなる傾向と言えるでしょう。 ディーラーよりも高く売れる傾向にある 一般的にディーラーの下取りよりも、買取店のほうが高く売れる傾向にあります。 大手の買取専門店は中古車市場に精通している分、販売ルートが多く査定項目も細かくなっています。 車種によっては純正オプションの金額も上乗せになることから、ディーラーよりも高い査定額になることがあります。 車の知識というより営業力で買うため、無理な営業も多い 大手買取店は自社で車種ごとの平均価格を設けています。 平均価格から車の状態次第で査定額を決めていくことがほとんどでしょう。 そのため、車の知識を持って買取金額を決めていることは少なく、その車の上限額以内で買取をすることになります。 買取店もできるだけ低い金額で買い取ったほうが利益は大きくなるため、営業力で買取を行うと思っておいたほうが良いでしょう。 一括査定 最近ではインターネットでよく見かけるようになったのが「一括査定」です。 今までのように、何社も買取店を回る必要がなくなった便利なサービスです。 様々な買取店に一括で査定申し込みができる 売りたい車の情報を記載するだけで、数十社以上に同時査定を申し込むことができるため、とても便利なサービスと言えます。 特に車を査定に持って行くような時間がない場合には簡単に自分の車の相場を知ることができるでしょう。 しつこい営業電話が鳴り止まない 一括査定で多くの人が困っているのが「営業電話」です。 一括査定に申し込んでいる以上、買取をしたい買取店から営業電話がかかってくることは当然ですが、査定を申し込んでから、しばらくは電話が鳴り続けるという覚悟は必要でしょう。 ネットオークション 今では誰でもインターネットが使える時代になったため、車をネットオークションで売る人もいます。 面倒な作業もあるため、人によって向き不向きがある方法になります。 中間マージンがないため、高い値段で売れる ディーラーや買取店であれば、当然、自社の利益や経費が必要になるため、買取価格には限界があります。 しかし、ネットオークションであれば全て自分で行うため、第三者に中間マージンを取られる必要がありません。 ただし、その分、自分で行わなければいけない作業が多いことを理解しておきましょう。 売れるまでに時間がかかることも 需要の高い車種であれば出品してから、すぐに売れることもあります。 しかし、適正な価格設定ではなかったり、同じ車種で他に程度の良い車が多ければ中々売れないという可能性もあるでしょう。 ジャンルごとの買取専門店 ディーラーや大手買取店とは違った買取専門店があります。 例えば、4WD・スポーツカー・クラシックカー・旧車といった車の中でも特殊なジャンルを取り扱っています。 旧車買取専門店 旧車は車種によっては高い金額で取引されることもありますが、有名でなければ廃車という選択を取る買取店が多いでしょう。 しかし、旧車を得意としている買取店であれば、一般的な買取店よりも知識が多く、旧車の価値を理解しているため、値段がつくことがあります。 古い車に詳しいので、他社ではタダの車も、値段がつくことがある 古い車に詳しい分、ディーラーや大手の買取店でタダだったような車でも値段がつくことがあります。 旧車の中には一般的には価値がなくても、一部のマニアからは評価を得ている車種があります。 旧車の買取専門店であれば、旧車に詳しく、一部のニーズでも把握しているため、ディーラーや買取店では値段がつかなかった車でも値段がつく場合があるでしょう。 ネットオークションに比べてスピーディでノーリスク 人気のある旧車であればネットオークションでも高額で落札される可能性があります。 しかし、旧車であれば、あとあとのクレームに繋がる可能性も高く、リスクがあるでしょう。 旧車買取専門店であれば、高い買取金額だけではなく、トラブルなどのリスクも減り、取引もスピーディに終わることになります。 大手のような強引な営業がこない 大手買取店では車の知識で買取をするのではなく、営業力で買取を行っています。 高く売れる車であれば、折り合いがつかなくても中々帰らせてもらえない強引な営業を受けることもあるでしょう。 旧車買取専門店は旧車に詳しい分、無理な金額での提示がなく、あくまで車の価値をもとにする買取になります。 営業電話がしつこくない 一括査定などであれば、営業電話に悩まされることもありますが、旧車買取専門店では、あくまで営業力ではなく、査定士の知識で査定をしています。 オーナーが納得できていないのに無理に営業電話で買い取ろうということがありません。 まとめ 今回は「車の買取・査定」について紹介していきました。 車は大きな買い物なので、売るときには納得して売りたいものです。 旧車王では、ネオクラシックカーや旧車の買取を専門としているため、一般的な買取店よりも高く、質の良い買取が可能になっています。 車の買取で悩んでいる場合は一度、旧車王も選択の1つに入れてみてください。 [ライター/旧車王編集部]

廃車?売却?損をせず相続人がいない車を処分する方法とは
旧車売買の豆知識 2022.02.10

廃車?売却?損をせず相続人がいない車を処分する方法とは

故人が所有していた車は、残された家族が相続するのが一般的です。しかし、中には故人が多額の負債を抱えているなど、相続そのものを拒否したい場合もあるでしょう。ただし、この場合その車の名義は故人のまま残ってしまい、処分方法を間違えると相続放棄できなくなってしまう可能性があります。 そこで、この記事は、相続人全員が相続を拒否し、相続人がいない車を処分する方法について解説していきます。 車は持ち主が亡くなっていても勝手に処分できない 車は衣服や電化製品などと違い、法律で所有権が保証された“財産”だということです。そのため、例えその車の持ち主が亡くなったとしても、勝手に売却したり廃車にすることはできません。 もしあなたが故人の財産を相続する権利を持っているなら、必要書類を揃えたうえで名義変更の手続きを行い、車の所有者を変更します。軽自動車、登録車(普通車)問わず、その車に関わる手続きを行う権利を持っているのは所有者だけ。そのため、名義を変更したうえで売却や廃車を行いましょう。 車の所有者が亡くなった場合の名義変更で必要になる書類について、詳しく知りたい方は「これで解決!車の所有者が死亡した場合の名義変更」をご覧ください。 相続したくない=財産放棄をする場合の対処方法 車が法律で所有権が保証された財産である以上、前提としてその車は相続の対象となります。通常は家族である相続人で話し合い、誰が相続するのか、また、相続後どう処分するのかを決めるというのが一般的です。しかし、その車のローンが残っている場合や、車以外に負債(借金)があり、相続そのものを放棄するということもあるでしょう。 以下より、車を財産として相続しない場合の対処方法について、様々なケースごとに解説していきます。 ケース1:車が古く廃車にしたい 長年故人が所有していた車であっても、もう何年も使っていない、または古すぎてまともに使えないなど、廃車にするしかない場合もあると思います。この場合、車に本当に価値がなければ処分しても問題ありません。しかし、実は値段が付く車だったということが後から発覚した場合は裁判所から指摘を受ける可能性があります。 なぜなら、財産的価値のある車を勝手に処分してしまうと、単純承認したものとみなされてしまい、財産放棄をしなかった事になってしまう可能性があるためです。そうならないようにするためには、その車が財産として価値がないことを証明しなければなりません。 車の価値を判断する方法として有効なのは、査定を受けることです。一般的に査定額が0(ゼロ)の車は財産的価値がないと判断されますので、査定額を証明できる書類はしっかり保管しておきましょう。 ケース2:財産的価値はあるが相続したくない ローンの残債もなく、その車が故人の所有物である場合、相続放棄するためには、まず、車を含めすべての財産を放棄する手続きを行う必要があります。相続放棄の手続きは、故人(被相続人)の死亡から3か月以内に、被相続人の最後の住所地を管轄する家庭裁判所へ申告します。 相続放棄とは、その名のとおり相続することを拒否することです。相続放棄が裁判所に認められた後は、相続人としての地位そのものがなくなり、法的に相続人として扱われることはなくなります。また、相続放棄によって、マイナスの財産(負債)だけでなく、プラスの財産もすべて放棄することになります。 つまり、仮に故人に負債があった場合でも、その借金を肩代わりする必要がなく、車を相続人が処分する必要もありません。 ただし、繰り返しになりますが、勝手に車を処分してしまうと、すべての財産放棄が認められなくなるため、誤って処分してしまわないよう注意しましょう。 まとめ 故人が大切にしていた車の場合、可能なら遺品として保管しておきたい気持ちになるかもしれません。しかし、車は走行していなくても税金が掛かります。また、負債などの問題で一切の財産を相続したくない場合もあるでしょう。 相続する家族が複数人いる場合は、故人の車をどう処分するのが良いのかしっかりと話し合い、ケースに応じた手続きや処分方法を選ぶことが大切です。 [ライター/増田真吾]

納屋に眠るお宝車!2億円の価値がついた事例もある納屋物とは一体?
旧車売買の豆知識 2022.02.08

納屋に眠るお宝車!2億円の価値がついた事例もある納屋物とは一体?

限定生産のクラシックカーや、今は目にすることも難しいスーパーカー。どんなに貴重な車でも、予想だにしないところからひょっこり発見され、人々を驚かせることがあります。 これらは車業界における「納屋物」と呼ばれるものですが、個体によっては保管状態が悪くとも数千万、仲には1億円を超える値がつくこともあるのです。 今回はそんな納屋物について、実際発見された車の紹介も踏まえて解説していきます。 納屋物とはどういう車? 「納屋物」とは、江戸時代に民間の商人のあいだで流通する米や産物を指すものとして使われていた言葉です。車業界においては、納屋や物置に長期間眠っていた車のことを意味します。 そもそも海外ではこういった車のことを「Barn find(バーンファインド)」と呼ばれているのですが、日本では納屋の意味をもつ「Barn」 を取り、納屋物と呼ぶようになりました。 海外の農家は車を保管できるような小屋や倉庫を所持していることが多く、納屋物の多くはそういった納屋から発見されることが大半です。 なぜ納屋物が生まれるのか? 納屋物になる原因はさまざまですが、持ち主が他界し、車は誰にも渡らず納屋に残ってしまったケース。あるいは、廃業した自動車修理業者の店内に、未登録車がそのまま放置されていたという事例もあります。そういった納屋物の発見に至るまでの経緯は、納屋の老朽化による解体工事中に発見されるというパターンがほとんどです。 数年から数十年放置されていた納屋物はだいたいが埃まみれで発見されますが、雨風を凌げるような建物内に保管されることが多いため、ボディの状態は良好なものも少なくありません。 数十年の時を経て発見された車たち 誰にも見つかることなく眠っていた車にはどんなものがあるのか。ここでは納屋物として発見された車を紹介していきます。 ダッジ チャージャー デイトナ アメリカでは、1969年式のダッジ チャージャー デイトナが納屋で発見されました。ダッジチャージャーは1966年にダッジが発売したマッスルカーであり、そのなかでもデイトナと呼ばれるモデルは、NASCARのホモロゲーションのために503台のみ生産された希少価値の高い車です。                                   この個体は1974年にオーナーのもとに渡ったのちに、いつの日からかそのまま放置されていましたが、ノーマル仕様であることから、約1000万円のプライスで売却されました。      ランボルギーニ ミウラ(P400S) 2019年には1969年式のランボルギーニ ミウラ(P400S)が、ドイツの納屋で発見。1966年にランボルギーニが発売したミッドシップスーパーカー、ミウラ(P400)の改良モデルであり、わずか140台のみが生産されました。 発見されたミウラは、2015年までは走行できる状態を維持していましたが、オーナーが亡くなったことで、そのまま2019年まで納屋に眠ることになったようです。 室内および、エンジンルームも埃で汚れ、コンディションはいまいちかと思われましたが、オークションに出品した際は約1億7396万円もの価格で落札されました。 フェラーリ 365GTB/4 デイトナ 珍しいことに、日本でも納屋物が見つかっています。それが、2017年に岐阜県の納屋からフェラーリ 365GTB/4 デイトナが発見されました。 365GTB/4 デイトナはフェラーリのスポーツクーペで、1968年から1973年まで製造。しかし、発見されたモデルは限定6台のアルミボディタイプのなかでも、たった1台だけ製作された(残り5台はレースカー仕様)公道仕様のデイトナだったのです。 高温多湿な日本で放置されながらも、劣化が少ない状態で発見されたこのデイトナは、非常に貴重なモデルということもあり、オークションでは約2億3500万円ものビッグプライスで落札されました。 納屋物のレストアはお金と時間がいくらあっても足りない 予期せぬ場所で眠る納屋物ですが、再び動くようにするには骨が折れる場合がほとんどです。 納屋物は基本的に数十年単位で放置されているので、ボディやフレーム部にはサビが発生しています。エンジン内部もオイルが潤滑しないため、各摺動部は固着したりサビ付いたりしていることも。また、納屋内部の湿気によって室内にはカビが生えたり、ネズミに配線が千切られていたりということもあります。 破格のプレミア値がつく納屋物ですが、こういった箇所をすべて修理し、元通りに復帰させるためには、途方もない時間と費用がかかるのは避けられないでしょう。 まとめ 数十年の年月を経て、再び人々の前に姿を現す納屋物はロマンの塊のような存在です。 今回紹介した車種以外にも納屋物は多数発見されており、そのどれもが車好きにはたまらない往年のスーパーカーやクラシックカーが名を連ねています。それだけに納屋物の価値は非常に高く、多少状態が悪くとも高額の取引が行われることが多いのです。 自動車として復帰させる場合は、膨大な時間と費用をかける覚悟が必要ですが、過去の名車が再び動き出す姿は、何にも変えられない感動があることでしょう。 旧車を買い続けて20年以上!目利き鑑定士の納得買取なら旧車王https://www.qsha-oh.com/ [ライター/増田真吾]

アウディの代名詞!世界初のフルタイム4WD“クワトロ”とは
旧車売買の豆知識 2022.02.02

アウディの代名詞!世界初のフルタイム4WD“クワトロ”とは

1980年、一般車ではFF、ラリーではFRが全盛の時代に、革新的な4WD車が発表されました。それが世界初のフルタイム4WD車、“Audi Quattro(アウディ クワトロ)”です。 アウディクワトロの登場は、レースシーンやその後の自動車業界に大きな影響を与えました。今回は、アウディ初の四輪駆動、しかも世界初のフルタイム4WDとなるアウディクワトロは、なぜ開発されたのか、どんな点で革新的だったのかについて、当時の自動車事情と合わせてご紹介します。 アウディ初の四輪駆動システムを搭載した “Audi Quattro”の歴史 1970年代から1980年代初頭は、自動車の性能向上において過渡期とも言える時期でした。 エンジン性能や車体の軽量化が進む一方で、タイヤ性能などまだ開発が追いつかない部分もあり、より高性能な車を開発するため、各メーカーが苦心していた時期でもあります。そんな中、革新的なフルタイム4WDとして誕生したのが、“Audi Quattro”です。 自動車性能向上の過渡期だった “Audi Quattro”の登場した1980年当時、一般車の主流はFF(前輪駆動)でした。 その理由は、車重の軽量化は進んでいたものの、タイヤのグリップ力がまだ低かった時代。エンジンパワーを逃さず路面に伝えるには、フロントヘビーにして前輪をしっかりと接地させて駆動する必要がありました。また、センタートンネルを持たないFF車派スペース効率に優れ、車内空間を広くしやすいこともFFが重宝された要因のひとつです。 しかし、FFは優れたエンジンレイアウトであるものの、コーナリング性能ではFRに及ばず、向上しつつあったエンジン性能を活かし切ることはメーカーの課題の一つ。一方エンジンパワーを的確に路面に伝える四輪駆動は、オフロード目的のパートタイム4WDが主流で、一般車に装着するには大きく重たいことがネックで敬遠されていました。 向上したエンジン性能を「技術による先進」で活かす 1970年代以降、自動車エンジンの開発は日進月歩で進み、性能は格段に向上します。 高性能化したエンジンパワーを最大限活用する方法を各メーカーが模索する中、「技術による先進」をスローガンとしていたアウディは、四輪駆動の開発しかないと結論づけ、世界初のフルタイム4WDの開発に踏み切ったのです。そうして誕生したフルタイム4WD“Audi Quattro”は、当時としては革新的な車でした。 重量、大きさがネックとなっていた4WDシステムをコンパクトなボディに収め、増加した重量を補って余りあるハイパワーエンジンを搭載したのです。 WRCでの活躍 アウディクワトロが発売された1980年当時、4WDは一般的ではなく、大型化しがちな傾向から特にスポーツカーではネガティブなイメージさえありました。 アウディが新型車クワトロのプロモーションを成功させるには、レースシーンでその速さや信頼性をアピールするしかありません。そこで、特別仕様車を開発し、ラリーカー選手権の最高峰であるWRCに参戦することになります。 アウディクワトロのWRCでの成功は、車のプロモーションとしての成功だけではなく、ラリーに4WD車を使用するという現在まで続く歴史の礎となったのです。 ネガティブなイメージの4WDで参戦 1980年当時の4WDといえば、オフロード車に搭載されたパートタイム4WDがほとんどで、大きい、重いといったネガティブなイメージが先行。一般的な駆動方式ではなく、限られた場面で使う特殊な駆動方式というのが世間の認識でした。 WRCにおいても、当時は軽量で運動性能の高いミッドシップカーやFRが席巻。車重や大きさで不利な4WDでは勝負にならないと言われていました。しかし、アウディにとって初のフルタイム4WD車であるクワトロのプロモーションには、WRCに参戦し結果を残すことは必要不可欠だったのです。 短命だったが現代も続く4WDの歴史を作った アウディ クワトロのWRCデビューは、1981年の開幕戦。新開発の直列5気筒+ターボエンジンというグループ4仕様で、デビュー戦こそ結果を残せなかったものの、2戦目で早くも初優勝を飾ります。 そして、参戦2年目となる1982年には、初期のメカニカルトラブルも解決し、念願のマニュファクチャラーズタイトルを獲得。アウディはその後も、マニュファクチャラーズタイトル1回(1984年)とドライバーズタイトル2回(1983年、1984年)を獲得するものの、1984年までのわずか3年の短命に終わります。 なぜなら、アウディ クワトロの成功によって、各メーカーがこぞって4WD車を投入してきたためです。しかも、より運動性能の高いミッドシップ4WDで武装し、グループBマシンであるランチア ラリー037が台頭してきたため、フロントエンジンのアウディクワトロでは対抗出来ませんでした。 しかし、「ラリーカーと言えば4WD」が常識となったのは、間違いなくアウディクワトロの成功によるもので、“Audi Quattro”の登場は、WRCの歴史上もっとも大きな出来事の一つです。 最新モデルにも受け継がれるクワトロシステム 1980年にアウディ初のフルタイム4WDとして登場した“Quattro”は、車種名の「クワトロ」から、アウディの4WDシステムの名称として、現在に至るまで使用されています。“Audi Quattro”は、それだけアウディにとって重要な車種だったのです。 特に、現在の上位モデルに搭載されているクワトロシステムは、車種によって前後のトルク配分を変えるなど、多少味付けに違いはありますが、当初のフルタイム4WDの設計思想を守っています。 最新モデルでは、1000分の数秒で前後のトルク配分を最適化や、横滑り防止機構との組み合わせなど、先進の技術を組み込んでさらに進化させ、「技術による先進」を掲げるアウディらしいところです。 ちなみに、ご紹介してきた1980年に登場した車種としての“Quattro”は、クワトロシステムとの違いを表現するため、現在では“Ur-Quattro”(Urはドイツ語で「オリジナル」という意味)と称されることもあります。 アウディの地位だけではなく、業界全体にも影響を与えた 現在のアウディの地位を確立したのは、間違いなく“Audi Quattro”です。 当時の常識を覆すフルタイム4WDの開発と、WRCでの成功は、「技術による先進」を掲げるアウディの技術力と信頼性を世の中に知らしめました。また、アウディクワトロの成功は、メーカーの地位確立だけではなく、WRC、自動車業界全体にも大きな影響を与える出来事となったのです。 現在WRCの主流が4WDであることはご存じの通り。高性能化するエンジンパワーを余すことなく路面に伝える駆動方式として、フルタイム4WDは多くの車種で採用され、高性能4WDスポーツカーというジャンルを生み出しました。 今やフルタイム4WDは軽自動車にも搭載されるほど一般化されています。“Audi Quattro”の登場が無ければ、ひょっとしたら4WDは特殊な駆動方式のままだったかも知れません。 [ライター/増田真吾]

故障車でも買取可能?より高く売却するためには
旧車売買の豆知識 2022.02.01

故障車でも買取可能?より高く売却するためには

故障車を売却しようとしている人は、当然のことながら自分の車が壊れていることを理解しています。しかし、事故や経年劣化により走行に支障をきたすような故障が起きてしまった場合は、売り先を見つけることが困難になります。 ここでは、故障車を売却する際の買取業者の選び方と注意点を詳しく紹介します。 故障車でも買い取りしてもらえるのか? 故障車の売却でユーザーが一番気になるのは、そもそも買い取ってもらえるのかという部分ではないでしょうか。 結論からいうと、原形をとどめていないような場合を除き、基本的には買い取りが可能です。故障車の場合は、当然のことながら通常の買取よりは価格が下がってしまうが、売り方さえ間違わなければ自分で廃車にするよりは大きな金額を受け取ることができます。しかし、売り方によって手に入る金額が異なります。 故障車買取業者の選び方 実際に故障車を売却する際の方法は大きく3つに分けることができます。ここでは、それぞれの特徴やメリット・デメリットをご紹介します。 ・中古車専門の買取業者 中古車の扱いに長けているため、故障者の扱いに関しても経験や実績がある場合がほとんどです。また、業者ごとに独自の販売ルートを持っているため、比較的高い値段をつけることができます。しかし、故障車の買取は選ぶ業者によって得意、不得意があり、見極めるのも決して簡単ではありません。したがって、業者を選びの難しさはデメリットのひとつといえるでしょう。 ・ディーラーの下取り 仕事の都合などで買い取りしてもらえる業者を探すのが難しい場合は、ディーラーで下取りをしてもらうという方法があります。しかし、仮に価値のある車だとしても査定がゼロ円になるケースや、逆に廃車費用として手数料を取られたりするケースもあるため注意が必要です。 ・廃車専門業者 廃車専門業者の依頼は、中古車買取業者で買い取りをしてもらえなかったり、ディーラーでも廃車扱いになり手数料を取られてしまったりする場合の最後の手段といえるでしょう。廃車にするしかないような車でも買い取ってもらうことができ、手数料もゼロ円で引き取ってもらうことができます。ただし例外もあるので、ホームページなどで事前確認を行い費用を把握しておく必要があります。 以上のことから、中古車専門の買取業者が最も高く買い取ってくれることがわかります。もちろん、全てのケースに当てはまるわけではありませんが、まずは中古車専門の買取業者に査定を依頼することをおすすめします。 故障車を売る際の注意点 故障車を売る際には、事前にやっておいた方がいい準備と、逆にやらない方がいい準備が存在します。 事前にやっておいた方がいい準備のわかりやすい例としては、必要書類の準備がありますが、車を売却するときには必ずいくつかの書類を用意する必要があります。紛失していた場合などは再発行に申請が必要なものもあるので、予め準備しておくことで売却がスムーズになります。 売却の際に必要な書類は以下のとおりです。 ・自動車検査証・自賠責保険証・自動車税納税証明書・実印・印鑑証明書・リサイクル券(預託済みの場合)・住民票(車検証の住所が異なる揚合、ただし2回以上転居されている場合は戸籍の附票等も必要になります。) やらない方がいい準備については、故障箇所の修理があります。仮に整備工場に修理を依頼してプラス査定が望める状態であっても、大金をつぎ込むのであればそのまま売却した方がよいでしょう。理由は、売却価格より修理費用の方が高くなる可能性があるからです。 まとめ ここまで、故障車を高く買い取ってもらう方法について、様々な角度から解説してきました。 故障車の中でも「外装に大きな傷もなく、走行に支障が出るような不具合もそれほどないが、さすがにそろそろ買い換えよう」と考えている人は比較的苦労が少ないかもしれません。一方で、「事故や経年劣化により走行に支障をきたすような故障をしてしまい、やむを得ず買い替えなければならない」という人は、この記事に書いてあることを実践する必要があります。 いずれの場合であっても、旧車王であれば親身に相談に乗ってくれるので、査定の申し込みを検討してみるのもよいかもしれません。 旧車を買い続けて20年以上!目利き鑑定士の納得買取なら旧車王https://www.qsha-oh.com/ [ライター/旧車王編集部]

旧車を高く買い取ってもらう方法。査定相場や業者選びのコツも紹介!
旧車売買の豆知識 2022.02.01

旧車を高く買い取ってもらう方法。査定相場や業者選びのコツも紹介!

旧車は憧れで買ってはみたのの、4~5年乗ると寿命を迎えるというケースも少なくありません。しかし、いざ売却するとなると、「旧車を高く買い取ってもらう方法がわからない」や、そもそも「どこに売ったらよいかわからない」など、何かと頭を悩ませることが多くあります。 ここでは、旧車王の買取事例を中心に旧車を高く売却する方法や業者選びのポイントを紹介します。 旧車でも売れるのか 旧車とは、生産終了から長い年月が経過したにもかかわらず、価値が残っている車のことをいいます。また、1980年代後半から2000年代前半にかけて生産されたモデルはネオクラシックカーと呼ばれることもあります。 どのような車に価値が残っているかといいますと、最もわかりやすい例がハコスカGT-Rなどの特別に高い性能を持ったスペシャルモデルです。このようなモデルは生産台数が少なく、当然のことながら希少価値が高くなります。もちろん、スポーツモデルの価格だけが高騰するわけではありませんが、一般的なモデルが旧車になり得るかどうかは紙一重なところがあります。 最近の傾向としては、テレビドラマや映画の影響による中古車価格の高騰が挙げられますが、劇中車に使われていた車両に関しては、ボディタイプにかかわらず軒並み高値で取り引きされています。 旧車は、海外やコレクターの間でも需要があります。特にここ数年は、アメリカ市場におけるネオクラシックカーの需要が急増しており、1990年代のスポーツモデルの海外流出が増加しています。 旧車の買取相場・事例 買取相場を知りたい場合は、専門店などが掲載している買取事例を見るのが一番の近道となります。ただし、必ずしもその金額で買い取ってもらえるとは限りません。特に旧車は、状態次第で大きく金額が変わるため、期待外れの査定額になることも珍しくありません。とはいえ、ひとつの目安になることには変わりなく、後はいかによいコンディションを保てるかが高価買取のポイントになります。 旧車王の買取事例は以下のとおりです。 ダットサンサニー 1200GL 査定時期:2021年5月 年式:1976年走行距離:77,000km買取金額:150万円 アンフィニ RX7 タイプR バサースト 査定時期:2021年5月 年式:1995年走行距離:141,700km買取金額:215万円 GX61 マークⅡ グランデ 査定時期:2021年5月 年式:1982年走行距離:105,300km買取金額:70万円 アルシオーネSVX 査定時期:2021年4月 年式:1996年走行距離:35,800km買取金額:150万円 レパード XSターボ 査定時期:2021年5月 年式:1990年走行距離:88,000km買取金額:80万円 上記のとおり、たとえ年式が古くなったとしても高額で売却できる可能性があることがわかります。因みに、最後のレパードは、人気テレビドラマの劇中車だったことが買取金額に大きく影響しています。 旧車を高く売る方法 旧車を高く売る方法、大きく分けて3つです 1つ目は、「専門業者」で、スポーツモデルや1970年代~1980年代のセダンや四駆モデルに強みを持っています。 2つ目は、「一括査定」で、比較的流通台数が多いスポーツモデルやセダン・ワゴンに強みを持っています。 3つ目は、「ネットオークション」で、基本的にどんな車種でも対応可能ですが、専門知識が必要になります。 以上のことから、希少車の買取は「専門業者」が強いことがわかります。さらに、旧車王であればメーカー・車種を問わず対応してくれます。一例としては、年代物の輸入車が挙げられますが、国産も輸入車も対応している「専門業者」はそうそうありません。 業者選びのポイント 旧車を高く売るためには、先程述べた3つの旧車を高く売る方法の特徴を理解した上で、買取業者を選定しなければなりません。特に大切なのは「一括査定業者」と「専門買取業者」の違いを理解することです。 まず「一括査定業者」は、一度の査定申し込みで何社もの見積を取ることが可能で、最も高い査定額が出たところに売却することができます。ただし、希少車に弱い傾向があり、再販の際のリスクを恐れて低く見積もるケースが多く見られます。 一方「専門買取業者」は、高い技術を持った専門の査定スタッフが査定を行い、基本的に一社のみがお客様のご自宅に伺います。したがって、「一括査定業者」に比べて丁寧な査定を受けることができ、本来高値がついたはずなのに安い価格で売ってしまったという事態を避けることができます。 まとめ ここまで、旧車を高く買い取ってもらう方法について、様々な角度から解説してきました。 旧車王は、本来の車の価値を見落とさないのはもちろんのこと、日々刻々と変わる買取相場を正確に読むことができます。さらに、スピード対応を売りにしているため、 市場価値が高い状態での再販が可能になり、買取金額という形でお客様に還元することができます。 ぜひ希望額での買取が実現した際には、比較的メンテナンス費用が​かからない2000年代のスポーツモデルやSUVなども検討してみてください。 旧車を買い続けて20年以上!目利き鑑定士の納得買取なら旧車王https://www.qsha-oh.com/ [ライター/旧車王編集部]

改造車、カスタムカーは買取時に不利になるの?売りたいときは誰に頼むべき?
旧車売買の豆知識 2022.02.01

改造車、カスタムカーは買取時に不利になるの?売りたいときは誰に頼むべき?

改造車やカスタムカーは、売却の際に不利になるという話しを良く聞きます。しかし、果たしてそれは本当なのでしょうか? ここでは、改造車やカスタムカーの売却について解説しますが、カスタマイズは今や当たり前になりつつあります。つまり、改造車やカスタムカーの売却の方法さえわかれば、カスタマイズを思う存分楽しめるということです。 改造車、カスタムカーは買取時に不利になるのか 改造車は一般的に安い値段で買い取られてしまうという印象がもたれています。実際、自分好みにカスタムしすぎてしまった結果、売却時の買取価格が大幅に下がってしまったというケースが多々あります。しかし、改造車の査定金額が大幅にアップし、オリジナルコンディションに比べて倍近い金額になったという事例もあります。 ここでは、改造車、カスタムカーの種類や査定の依頼先について紹介します。また、高く売るコツについても解説しますので、参考にしてください。 改造車、カスタムカーの種類 ひとことに改造車といっても、その改造の方法は様々です。ここでは代表的な改造車である「ドレスアップカー」と「チューニングカー」について紹介します。 ドレスアップカー ドレスアップカーは、その言葉のとおり見た目を重視した改造車のことをいいますが、カスタムカーと呼ばれることもあります。基本的に見た目を重視したカスタムを行うため、エンジンは控えめなチューニングでも問題ありませんが、外装パーツがどのブランドなのかが査定額に大きく影響します。もちろん、ドレスアップというくらいなので、外装が綺麗なことが求められます。したがって、エアロパーツの割れやホイールのガリ傷は査定額を大きく下げる要因になります。 チューニングカー チューニングの本来の目的は、車の持つ本来のスペックを引き出すことです。しかし、実際には性能を向上させるためのパーツの交換や加工をチューニングと呼んでいます。つまり、速く走るための改造で、外観は二の次になります。とはいえ、買取の際はトータルバランスも求められるので、エンジンや足回りの改造箇所に加えて、エアロパーツやアルミホイールのデザインも大切な要素になります。そして、最も大切なことは、いかに良いコンディションが保たれているかということです。 改造車、カスタムカーを売るときは誰に頼めばいい? 改造車を買取してもらう方法としては、「専門業者」「個人間での売買」「ディーラー」などが挙げられます。ここでは、これらの3つの売却方法のメリットとデメリットと、売却の際の注意点を紹介します。 専門業者 専門業者は顧客の確保や販路がしっかりとできているため、高く買い取りしてもらえる可能性があります。また、改造車の買取に対する実績やノウハウを豊富に持っているため、パーツ一つ一つに対して評価することが可能です。しかし、選ぶ業者によって得意・不得意があるため、業者選びが難しいというデメリットがあります。 個人間での売買 オークションサイトなどの個人間での売買は、手数料がかかるというデメリットがありますが、自分の売りたい金額で売ることができるというメリットがあります。自分の売りたい金額で売れる主な理由は、中間マージンを大幅に省くことができるためですが、中古車には故障がつきものですので、トラブルに対応する能力を身につけておく必要があります。 ディーラー ディーラーは、ノーマル部品があり、なおかつノーマルに戻せる状態なら買い取りが可能です。ただし、次の車をその店舗で購入することが前提となります。したがって、基本的には改造車を売る場所としては適していませんが、同じメーカーの高年式の車両に関しては、他の売却方法よりもメリットを発揮することがあります。 改造車、カスタムカーを高く売るコツ 改造車を少しでも高く売却したいと考えるのであれば、ユーザー自身の工夫も必要になります。その一例として、純正パーツの準備が挙げられますが、車検に通らない可能性がある場合などは高価買取に繋がる材料のひとつになります。また、チューニングショップなどの請求明細書も大きな武器になります。特にチューニング箇所が多岐にわたる場合は、漏れなく査定スタッフに伝えられのはもちろんのこと、改造費がいくらかかったかの証明にすることもできます。 まとめ ここまで、改造車、カスタムカーの売却について様々な角度から解説してきました。 改造車やカスタムカーの売却は、多少のデメリットがあるものの、専門業者が最も強みを持っていることは明らかです。中でも旧車買取専門店の旧車王は、豊富な改造車の買取実績があるので、高価買取が期待できます。 改造車の売却に迷ったり、悩んだりしたときには、ぜひ旧車王への査定申し込みを検討してみてください。 [ライター/旧車王編集部]

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