「車売却ってそもそもどんな流れなのか」「車の相続について相談したい」など車売却をご検討の際に出てくる悩みに無料でお答えいたします!
【相談例】
● 車売却のそもそもの流れが分からない
● どういった売り方が最適か相談したい
● 相続で車を売りたいけど売り方が分からない
● 二重査定や減額について知りたい
など
クルマには、さまざまなオイルが使われています。これらのオイルが漏れてしまうと、気密性が失われ、走行に不具合が起きるなど、さまざまなトラブルが発生します。また、オイル漏れに気づかなかったり、オイル漏れを放置したりすると、クルマを動かせなくなることもあるため、日々のメンテナンスは欠かせません。 この記事では、オイル漏れの修理費用をさまざまな事例を挙げて解説しながら、オイル漏れの種類やオイル漏れが起きたときの対処法についても解説していきます。 クルマのオイル漏れの確認方法 オイル漏れは、レベルゲージのチェックや漏れ出している液体の色・臭い・粘度などで確認できます。 ここからは、オイル漏れの確認方法について紹介します。 オイルレベルゲージを確認する オイル漏れの可能性があるときは、エンジンが冷えているときにエンジンルーム内のオイルレベルゲージを抜き出してオイルの量を確認しましょう。最低量を下回るほどオイルが減っていたときはオイルが漏れている可能性が高いです。 オイルレベルゲージの場所はクルマによって異なるため、取扱説明書でオイルレベルゲージがどこにあるか確認しましょう。 漏れている液体を確認する クルマの下に漏れ出した液体の特徴からもオイル漏れを確認できます。 次のような特徴があるときは、オイル漏れの可能性が高いです。 ・色が茶色や黒・粘度がある・触るとベタッとしたりヌルヌルしたりする クルマのオイル漏れには「内部漏れ」と「外部漏れ」の2種類がある クルマのオイル漏れには、エンジンの内部でオイルが漏れ出す「内部漏れ」と、エンジンの外側にオイルが漏れ出す「外部漏れ」があります。 ここからは、それぞれのオイル漏れの特徴や原因について解説します。 内部漏れの原因 内部漏れとは、エンジンの燃焼室の内部にオイルが漏れ出している状態です。 エンジンの燃焼室は、バルブステムシールとピストンリングによって遮断されており、オイルが侵入しないようになっています。しかし、部品の経年劣化や摩耗が進むと、燃焼室にオイルが入り込んでしまいます。その結果、爆発時にオイルと混合気(空気とガソリンとが混ざり合ったもの)が一緒に燃え、マフラーから白煙が出ます。 また、内部漏れには2種類あり、それぞれの違いは以下のとおりです。・オイル上がり:ピストンリングの摩耗によって発生するオイル漏れ・オイル下がり:バルブステムシールの劣化で発生するオイル漏れ エンジンの内部のため、外から見分けることはできませんが、加速するときに白煙が出る場合はオイル上がりの可能性があります。一方で、減速時やエンジン始動時の白煙が出るのであればオイル下がりの可能性が高いです。 外部漏れの原因 外部漏れとは、オイルがエンジンやトランスミッションの外部に漏れ出している状態です。クルマを止めてあった場所にオイル染みが残るといった症状が現れます。 オイルの出入り口であるオイルエレメントやドレンボルトや、エンジンのヘッド部分を覆うタペットカバー、オイルを溜めておくオイルパンなど、オイル漏れが懸念される箇所には、簡単に漏れ出さないようにパッキンやガスケットなどが取り付けられています。しかし、これらのパーツは経年劣化や走行距離が原因で、密閉能力が低下し、オイルが外に漏れ出してしまうことがあります。 外部漏れは、エンジンの焼き付きや車輌火災などの重大なトラブルの原因にもなりかねないため、駐車場所の地面にオイル染みを見つけた場合には早急に対処しましょう。 クルマのオイル漏れの応急処置 クルマのオイル漏れは重大な事故や故障につながる可能性があり、発見したらなるべく早く対処する必要があります。まずは、自分でできる応急処置の方法を紹介します。 オイルの補充 オイル漏れによりオイルの量が減っているときは、オイルを補充しましょう。オイル量を少ないままにしておくと、エンジンがオーバーヒートする可能性があるだけでなく、最悪の場合はエンジンの焼き付きにつながります。 ただし、あくまでも応急処置に過ぎないため、オイル補充したらなるべく早めにディーラーや修理工場などに持ち込んで修理を依頼しましょう。 オイル漏れ止め剤の使用 オイル漏れ止め剤を使用することで一時的にオイル漏れを止めることができます。ただし、オイル漏れを止める成分が入っている添加剤でなければオイル漏れを止められないため、添加剤は慎重に選びましょう。 また、オイルの補充と同様に応急処置のため、添加剤を入れたら早めにディーラーや修理工場などにクルマを持ち込んで修理してください。 クルマのオイル漏れが起きたときの相談・依頼先 クルマのオイル漏れの応急処置を紹介しましたが、最終的には専門業者に修理を依頼する必要があります。ここでは、オイル漏れが発生した際にどこに相談したらよいのか、どこに修理を依頼したらよいのかについて解説します。 ロードサービスを利用する オイル漏れがひどく、一刻も早くディーラーや修理工場で修理をしなければならないときは、ロードサービスでクルマを移動してもらいましょう。 JAFのほか、自動車保険に付帯されているロードサービス、ディーラーの積載車による移動などを利用します。 ディラー、もしくは整備工場に入庫する オイル漏れが発生してしまった場合は、ディーラーや整備工場などに依頼し、原因の特定や部品の交換を行いましょう。 先述の通り、オイル補充やオイル漏れ止め剤などは、あくまでも応急処置です。これらは修理ではないため、オイル漏れに気がついたときやオイル漏れの疑いがあるときは、なるべくはやくプロに修理を依頼するようにしてください。 クルマのオイル漏れの修理費用の目安 オイル漏れの修理費用は、その原因や修理する箇所によって大きく異なります。 ここからは、「内部漏れ」と「外部漏れ」のそれぞれ修理費用を具体的な事例を挙げて解説します。 内部漏れの修理費用 内部漏れの修理費用は、オイル上がりなのかオイル下がりなのかによって異なります。 修理部品 費用 ピストンリング(オイル上がり) 20万〜100万円以上 バルブステアシール(オイル下がり) 10万〜20万円程度 オイル上がりはピストンリングの摩耗によって発生します。交換するにはオーバーホールに近い作業が必要で、安くても20万〜30万円程度の修理費用がかかります。さらにエンジンが高性能の場合は、100万円以上の修理費用がかかることも珍しくありません。 オイル下がりはバルブステアシールの劣化によって起こるため、対象の部品の交換が必要です。タペットカバー、カムシャフト、ロッカーアームなど複数の部品を外して交換する手間があるため、10万~20万円程度の修理費用がかかります。 外部漏れの修理費用 外部漏れの修理費用は、漏れている場所によって変わってきます。 修理部品 費用 ドレンボルトパッキン 5,000〜1万5,000円程度 オイルフィルター 5,000〜1万5,000円程度 タペットカバーパッキン 1万5,000〜2万円程度 オイルパン 4万〜5万円程度 シリンダーヘッドガスケット 10万〜20万円程度 ドレンボルトパッキン、もしくはオイルフィルターからのオイル漏れによる修理費用は、5,000〜1万5,000円程度です。部品自体は高くても3,000円程度ですが、交換の作業でオイルが抜けるため、部品代にオイル代が追加されます。 タペットカバーからのオイル漏れによる修理費用は、1万5,000〜2万円程度です。ただし、輸入車は部品代が高額なため、倍近い修理費用がかかる場合があります。 オイルパンの修理には、4万〜5万円ほどかかります。こちらもタペットカバーと同様に輸入車のほうが費用が高く、10万円を優に超えるケースも珍しくありません。オイルパンは経年劣化のほかに縁石への乗り上げで損傷することもあるため、普段の取扱いに注意すると修理費用を抑えられるでしょう。 外部漏れの修理の中で最も修理費用がかかるのは、シリンダーヘッドガスケットの交換です。シリンダーヘッドガスケットは、シリンダーの内圧を外に逃がさないための部品です。さらに、シリンダー内のオイルと冷却水を分離する役割もあるため、エンジンに用いられるガスケットの中で最も高い強度が求められます。修理費用は、軽自動車で10万円程度、V型エンジン搭載車は手間も部品代も倍になるため、20万円程度を見込んでおく必要があります。 クルマのオイル漏れを防ぐ方法 オイル漏れは、部品の経年劣化や部品に衝撃・負荷がかかることで発生します。そのため、オイル漏れを完全に防ぐことはできません。 しかし、オイル交換を適切なタイミングで行うことで、オイル漏れを予防したり、遅らせたりすることができます。オイルは、走行の有無に関わらず、空気に触れると少しずつ酸化します。そして、その酸化したオイルはバルブステムシールやタペットカバーパッキンといったゴムの部品を傷め、オイル漏れにつながってしまうのです。 オイル漏れを早期発見するためにも、定期点検を欠かさずに実施し、違和感や異常を少しでも感じたときは、すぐに点検してもらうようにしましょう。 まとめ ここまで、オイル漏れの種類や対処法、さらには修理費用やオイル漏れを防ぐ方法などについて紹介してきました。 エンジン警告灯やオイルの警告灯などが点灯したときは、クルマの内部で異常が起こっているサインです。警告灯が点灯したら安全な場所にクルマを止め、その警告灯の意味やその後の対処法を確認してください。急を要する場合は、JAFやレッカーを呼んでクルマを移動させましょう。 駐車していた場所にシミができた場合は、クルマから何かが漏れている証拠です。エアコンの水や排出ガスに含まれる水分であれば問題ありませんが、シミになっている場合は、水以外の液体が漏れている可能性があります。この場合は、ディーラーや修理工場などに連絡して早めに点検してもらいましょう。 先述の通り、オイル漏れの箇所や修理費用はさまざまですが、共通していえることは早めに気づいて対処することです。また、オイル交換とオイル漏れは密接に関係しているため、日頃からこまめにメンテナンスを行いましょう。
キャブ車の点火装置のメンテナンスについてお悩みの方はいませんか?メンテナンスしないとどうなるのかも気になるところでしょう。今回は点火装置の基本構造と整備について解説します。キャブ車を所有している方や学びたい方はぜひ参考にして下さい。 点火装置とは 点火装置とは、気化し燃焼室内で混ざりあったガソリンと酸素に電気火花を付ける装置のことです。今回は高圧電気点火法の中から接点式について解説します。 キャブ車の点火装置の構成 接点式点火装置の部品構成は、バッテリー、負圧式ダイヤフラム、外付き抵抗器、イグニッション・コイル、ディストリビューター、ハイテンションコード、スパークプラグです。 知っておきたい電気の流れ スパークプラグに高電圧を生み出す電気の流れについて解説します。バッテリーから流れた電気は、外付き抵抗器を通ってイグニッション・コイル一次側コイルに流れ、電磁エネルギーを貯えます。一次側コイルの先にはブレーカーポイントと呼ばれる接点があり、マイナスアースに電気が流れます。ブレーカーポイントはエンジンの動力によって働き、電流の通電および遮断を行います。 ブレーカーポイントにて電気が遮断されると一次側コイルの電気は流れ続けようとして高電圧を生み出します。約300V~500Vの起電力を発生します。二次側のコイルは流れ続けようとする300V~500Vの起電力に誘導され、約15,000~40,000Vの高電圧を発生し、ディストリビューターへ供給されます。ディストリビューターは点火時期に応じて先ほどの高電圧をハイテンションコードを介してスパークプラグに配電し、スパークプラグ先端にて電気火花となります。 キャブ車の点火装置の整備 点火装置に必要な整備を解説します。 バッテリー 十分な供給電力があるのかテスターで確かめます。 負圧式ダイヤフラム キャブレーターからの負圧回路をバキューム・テスターで調べ、ゴムチューブに亀裂がないか確認すると共にダイヤフラムが負圧によって作動するか確認します。 イグニッション・コイル 熱を発生させる部品なので取付場所に注意する。開磁路型の場合は油漏れなどがないか点検する。 ディストリビューター ディストリビューターキャップの外側や内側に電気スパークが逃げた跡がないか目視します。ハイテンションコードへ繋がるサイド・エレクトロードとセンター・コネクター・ピースの状態を確認し、摩耗があれば交換が必要です。 点火時期に応じて電気を配電するディストリビューター・ローターのローターアームも目視点検を行い、ヒビや欠けの有無、電極部の損耗状態が悪ければ交換が必要です。これらは定期的に交換するのが理想です。 ディストリビューター内にあるブレーカーポイントは消耗品です。電気接点のポイントと駆動部分のヒールは摩耗するので調整や交換が必要になります。ブレーカーポイントを交換する時は、コンデンサーも同時に交換するのが理想です。 ブレーカーポイントを固定するプレートは負圧式ダイヤフラムによって回転するので、動きが良いか確認し、またブレーカーポイントのアースが断線していないか確認します。 ハイテンション・コード イグニッションコイルからディストリビューターに接続しているセンターコードとディストリビューターからスパークプラグに接続しているハイテンションコードの抵抗値を測定します。規定の抵抗値であれば良好と判断し、無限大であれば断線しているので交換が必要です。 スパークプラグ 取り外しを行い、絶縁碍子上に線上に高電圧が逃げた跡やヒビ、欠けなどがないか点検します。スパークプラグ先端には中心電極と接地電極があり、その間隙(ギャップ)が規定値にあるかギャップ・ゲージなどで測定します。 摩耗している場合は交換が必要です。また接地電極にプラチナやイリジウムを使用しているスパークプラグは金属ブラシなどで清掃してしまうと削れてしまうので行いません。 キャブ車の点火装置のメンテナンスを怠るとどうなるの? 接点式点火装置の点検は5,000km~10,000kmで行う必要があります。特にディストリビューター内にあるブレーカーポイントの隙間の調整とヒール部の給油です。ブレーカーポイントはベークライトと呼ばれる樹脂性のヒール部分が金属カムに接触するため摩耗します。 そのためブレーカーポイントの開き方が少なくなります。開き方が少なくなるとイグニッション・コイルにて十分な起電力が得られなくなり失火の原因となります。不具合の症状としては点火タイミングが遅れてくる、馬力が落ちるなどの症状がでてきます。 さらにブレーカーポイントの接点が長く電流を流すことになり、イグニッションコイルが熱を持つようになり内部に充填されている絶縁油が漏れだす恐れがあります。
RVブームで一世を風靡したパジェロを購入したいけど故障のリスクが心配と考える人も多いでしょう。パジェロのようなクロスカントリーSUVにありがちな過走行や経年劣化による故障は修理費用が高いため、事前に詳しく知っておくと安心です。 この記事では、パジェロのよくある故障箇所や修理費用の目安などについて解説します。パジェロを所有している人や購入を検討中の人はぜひ参考にしてください。 パジェロのよくある故障箇所 クロスカントリーSUVとして十分な実績のあるパジェロですが、走行距離が10万kmを超えるような個体では、どうしても故障や不具合が多くなります。 ここでは、パジェロのよくある故障事例と修理費用の相場を紹介します。 エアコンの効きが悪い パジェロに限らず、エアコンは経年劣化や過走行により故障や不具合が発生します。エアコンの不具合は、コンプレッサーの焼き付きやコンデンサーからのガス漏れなどがよく知られています。 また、配管の連結部に目に見えないほどの小さな穴や亀裂が発生し、ガス漏れの原因になることもあります。そのような場合はエアコンガスの補充などを行ってもすぐにエアコンが効かなくなってしまいます。 修理費用は、コンプレッサーの交換で10万円程度、コンデンサーの交換で5万円程度です。しかし、それに加えて、インストルメントパネルの裏にあるエバポレーターやその周辺の配管からガス漏れがあった場合は、ハンドル周りの部品をほとんど外すことになるため、追加で10万円〜20万円程度の費用がかかります。 オルタネーターの発電不良 オルタネーターはクルマの発電機です。パジェロに限らず、経年劣化や多走行で故障や不具合が発生するため「ヘッドライトやメーターパネルが暗くなった」「バッテリー交換をしてもエンジンかかりにくい」などの症状が出た場合は早めに点検に出しましょう。 オルタネーターの不具合を放置すると、走行中にエンジンが止まる恐れがあるため、大事故にも繋がりかねません。少しでも異常を感じたら速やかにディーラーや整備工場に持ち込んで点検しましょう。 修理費用は、古い世代のパジェロで5万円程度、2006年に登場した最終モデルで10万円程度かかります。いずれもリビルド品を使用した場合の目安の価格です。 タイミングベルトの寿命 最近はタイミングチェーンを使用したクルマが多いですが、パジェロの最終モデルのガソリン車にはタイミングベルトが採用されています。タイミングベルトは、クルマにとって非常に重要な部品です。クランクシャフトとカムシャフトのタイミングを合わせる役割を担っており、万が一切れるとピストンとバルブが正常に作動しなくなり、状況によってはエンジンが致命的なダメージを負ってしまいます。 タイミングベルトは寿命を迎えても目立った症状が出ません。一般的に10万kmが目安といわれているため、中古で購入する際には走行距離を確認し、もし10万km近い個体なのであればタイミングベルトの状態を事前に確認しておきましょう。 なお、タイミングベルトを交換する際にはウォーターポンプの交換も推奨されます。ウォーターポンプはタイミングベルトの奥に設置されており、もしタイミングベルトを交換した後にウォーターポンプが故障してしまうと、再度タイミングベルトを外して作業をする必要があり、無駄な工賃が発生するためです。タイミングベルトとウォーターポンプの同時交換には、最終モデルのパジェロで20万円程度かかります。 DPFの目詰まり DPF(Diesel Particulate Filter)は、排気ガスに含まれるPM(Particulate Matter)を捕集し、自動的にPMを燃焼(DPF再生)処理する装置で、最終型のパジェロに搭載されています。 このDPFが目詰まりを起こすと警告灯が点灯し、最悪の場合は交換が必要になります。PM、いわゆる煤を自動処理(燃焼)する機能が備わっていますが、ストップアンドゴーや渋滞が多い短時間の走行や15万kmを超えるような過走行車で発生する可能性が多い不具合です。 交換費用は、部品代だけで26万2,900円(税込/純正品)、そこにガスケットやナットなどの小さなパーツ代や工賃が入るため、あわせて30万程度かかります。 また、最近ではDPF交換と同時にエンジンクリーニングを行うのが一般的です。理由は、スロットルボディ、EGRバルブ、インテークマニホールドなどのカーボンの堆積が原因で、DPFを交換してもすぐに目詰まりを起こす場合があるからです。ただし、1回のエンジンクリーニングで30万円程度の費用がかかるため、専用オイルを使用する、1日30分以上は走行する、走行距離をしっかり管理するなど、なるべくカーボンを堆積させないための工夫が必要です。 GDIエンジンの不具合 パジェロは、1997年5月のマイナーチェンジで世界初の直噴エンジン、いわゆるGDIエンジンが搭載され、2006年9月まで継続して採用されていました。このGDIエンジンは、4万〜6万km程度の走行で、エンジンストール、黒鉛、アイドリング不調などのトラブルが頻繁に発生します。 専門店にエンジンクリーニングを依頼すると、2万~5万5,000円程度の費用で対応してもらえます。しかし、GDIエンジンの不具合は三菱のリコールが出ているため、乗り換えを考えなければならないほどの深刻な事態への発展も想定しておく必要があります。 まとめ ここまでパジェロのよくある故障箇所と修理費用の目安について解説してきました。 パジェロは多くのモデルがリリースされているため、故障について一概にいえない部分があります。たとえば、最終モデルのV93W型はGDIエンジンも搭載していないシンプルなガソリンエンジンのため、トラブルは起きづらいといえるでしょう。逆に、同じく最終モデルのV98W型は、中身が一新されているクリーンディーゼルエンジンを搭載しているため、ある程度のトラブルは覚悟しなければなりません。 パジェロの中古車は、トラブルへの対応や自分のライフスタイルを考慮した上で、正しく選びましょう。
クルマの乗り心地や走行性能に影響するサスペンションは、時間の経過とともに劣化したり性能が落ちてきたりします。それでは、クルマのサスペンションの交換時期とはいつ頃なのでしょうか。今回は、サスペンション交換の時期の目安やサスペンションを交換するメリット、サスペンションを交換しなかったときの問題点について解説します。 クルマのサスペンションの交換時期 まず、サスペンション交換の目安時期やタイミングについて解説します。 走行中に異変を感じたとき 走行中に違和感を覚えたときは、サスペンションの交換を検討する必要があります。 タイヤ、エンジン、ボディなど、サスペンション以外のパーツに問題がないにもかかわらず、乗り心地が悪化したり、異音・挙動の異変が起きたりしたときは、サスペンションが原因である可能性が高いです。異変や異常が起きたときは、走行を中断し、早めにディーラーや整備工場などにクルマを持ち込んで点検してください。 新車登録から10年もしくは走行距離5万kmを超えた時期 新車登録から10年、または、走行距離が5万km〜10万kmを超えたときは、サスペンションの交換を検討しましょう。 時間が経過したり走行距離が伸びたりすると、サスペンションに使われているゴム部品の劣化や構成部品のヘタリが発生します。走行中に突き上げるような衝撃を受けたときは、サスペンション部品の一部が劣化または破損している可能性が高いです。速やかにディーラーや整備工場などに持ち込んで点検してもらいましょう。 クルマのサスペンションの交換費用 クルマのサスペンションの交換費用は、4本一式替えた場合で10万〜20万円程度です。ただし、4本とも一気に交換するケースはあまり多くありません。また、構成部品を全て取り替えるとも限らず、たとえば、ストラットASSY交換するのであれば1箇所あたり4万〜6万程度かかります。サスペンションの状態によって費用は異なるため、ディーラーや整備工場で見積もりをしてもらいましょう。 サスペンションを交換するメリット サスペンションを交換するとどのようなメリットがあるのでしょうか。 乗り心地がよくなる サスペンションを交換すると、乗り心地が改善されます。劣化していない部品やヘタっていないサスペンションは、衝撃をうまく吸収してくれます。そのため、今まで取り付けていたサスペンションより乗り心地がよくなったと感じるでしょう。 操作性が高まる サスペンション交換は、操作性にも影響します。サスペンションは、衝撃を吸収するだけでなく、車体の傾き(ロール)を抑える役割も担っています。そのため、サスペンションを交換すると運転操作がしやすくなるのです。 クルマのサスペンションを交換しない問題点 クルマのサスペンションを交換しない場合、どのような問題が起きるのでしょうか。 不具合が起きる サスペンションを交換しないと不具合が発生します。具体的には、乗り心地の悪化、異音の発生、ショックアブソーバーのオイル漏れ、ゴムブッシュの硬化や破損などです。サスペンションを交換しないと、さまざまな不具合が起きるため、走行可能なうちにサスペンション交換をしておきましょう。 車検に通らない サスペンションに異常が起きていると車検に通らなくなります。 サスペンション部品のオイル漏れや破損が発生していると、車検不合格となります。車検整備のときにサスペンションの不具合が見つかった場合は、車検のタイミングでサスペンション交換をしましょう。 サスペンションの交換はプロに任せた方がよい サスペンション交換は、自分で行うことができます。ただし、取り付け方法や手順を守らなかった場合、走行中に部品が外れてしまったり、破損したりしてしまうため大変危険です。そのため、作業に不安がある時は、ディーラーや整備工場などプロに任せたほうがよいでしょう。 また、サスペンションの交換費用を安く抑えたい場合には、サスペンションを自分で購入し、整備工場に持ち込んで取り付けてもらうと、費用を安く抑えられる可能性があります。ただし、サスペンションを購入するときは、忘れずに適合確認してください。 サスペンションの交換の依頼先別の特徴 サスペンション交換をするときに依頼する業者の特徴を解説します。 カーディーラー ディーラーでは、純正サスペンションへの交換を実施してくれます。また、整備の信頼性が高いこともディーラーの特徴です。純正品にこだわりたい方や安心な整備を希望する方はディーラーでサスペンション交換するとよいでしょう。 整備工場 整備工場は、さまざまな車種に対応できることが特徴です。また、社外品や部品の持ち込みに対応している場所もあります。さらに、ディーラーよりも交換費用を安く抑えられる場合が多いのも整備工場の特徴です。 カー用品店・ガソリンスタンド カー用品店やガソリンスタンドでもサスペンション交換してくれる場所があります。ただし、すべてのカー用品店やガソリンスタンドでもサスペンション交換を受け付けているわけではありません。カー用品店やガソリンスタンドでサスペンション交換しようと考えている方は、事前に対応しているかどうかを確認しましょう。 まとめ サスペンションは、走行や乗り心地に影響するだけでなく、車検の合否にも関係する重要な部品です。少しでもサスペンションに違和感を覚えたときは、ディーラーや整備工場などにクルマを持ち込んで異常がないか確認しましょう。安全にクルマを走らせるためにも、サスペンションのことを日頃から気にかけておくことをおすすめします。
クルマの冷房が効かないと感じた場合、コンデンサーが故障している可能性があります。今回は、エアコンのコンデンサーが故障したときの症状や修理費用の目安、自分で修理できるのかなどについて詳しく解説します。冷房の効きが悪いと感じている方は、ぜひ最後までご覧ください。 クルマのコンデンサーが壊れたときの症状 コンデンサーは、エアコンガスを冷却する装置です。家庭用エアコンで言うところの室外機にあたります。そのため、クルマのコンデンサーが故障すると、冷房が効かなくなり、生ぬるい風が出てきます。 エアコンを作動させてからしばらく経っても冷たい風が出てこない場合は、コンデンサーが壊れているかもしれません クルマのコンデンサーの交換の費用と依頼先 クルマのコンデンサーが故障したときは、修理ではなく交換が必要になる場合が多いです。コンデンサー交換にかかる費用は、部品代(2万〜4万円)と工賃(1万〜1万5,000円程度)で、合計3万〜5万円程度です。 ただし、コンデンサートラブルの原因によっては洗浄することで問題が解決する場合があります。たとえば、冷房の効きが悪くなっている原因がコンデンサーの表面部分の目詰まりであれば、コンデンサーの洗浄によって冷房の機能が改善する場合があります。コンデンサー洗浄にかかる費用の目安は、1万〜2万円前後です。 コンデンサーの交換や洗浄は、ディーラーや整備工場などに依頼できます。具体的な費用は車種や依頼先によって異なるため、見積もりを出してもらい、対応の質や評判なども比較したうえで依頼先を決めることをおすすめします。 コンデンサー以外の故障が原因の場合もある エアコンの不調や故障などは、コンデンサー以外のコンプレッサー、エバポレーター、各配管からのガス漏れなどが原因の場合もあります。そのため、冷房が効かないからコンデンサーが原因と決めつけるのではなく、ディーラーや整備工場など整備士が在籍している業者で不調や故障の原因を探ってもらい、原因を明らかにして修理や部品交換を実施しましょう。 コンデンサーの交換は自分でできる? エアコンのコンデンサーの修理を自分で行うのは難しいでしょう。 整備士やカーエアコンメーカーのエンジニアなど専門的な知識と技術をもつ方であれば自分で修理できるかもしれませんが、専門知識や工具などがない場合、修理するのは難しいため業者に依頼したほうがよいでしょう。 なお、コンデンサーの洗浄であれば洗車のついでに行うことができます。ただし、コンデンサーを洗浄するときは、網目状の部品を傷つけたり曲げたりしないよう注意してください。 まとめ クルマの冷房が効かなくなる原因はさまざまです。今回紹介したコンデンサー以外が原因でエアコンが効かなくなっている場合もあるため、エアコンの調子が悪いときは早めにディーラーや修理工場などにクルマを持ち込み、原因を探ってもらいましょう。
ハイエースは、広い室内空間と高いリセールバリューが魅力のクルマですが、故障が多いのではないかと不安に感じる方も多いでしょう。 今回は、ハイエースのよくある故障箇所と修理費用の目安を詳しく解説します。ハイエースの購入を検討中の方はぜひ参考にしてください。 ハイエースのよくある故障箇所と修理費用の目安 耐久性が高いといわれるハイエースですが、走行距離が20万kmをはるかに超えるような個体では、どうしても故障や不具合が多くなります。 ここでは、ハイエースのよくある故障事例と修理費用の相場を紹介します。 オルタネーターの発電不良 オルタネーターは、10年もしくは10万kmごとに交換が必要な消耗品といわれています。オルタネーターが故障するとバッテリーが電力不足に陥るため、最悪の場合エンジンがかからなくなります。 交換費用の相場は、リビルト品を使用した場合で6万〜7万円程度、新品で11万円程度です。 吸排気系へのカーボンの堆積とDPFの目詰まり ハイエースをはじめとするディーゼルエンジンを搭載する商用車は、発ガン性があるといわれる有害な粒子状物質(PM)、いわゆる煤の大気中への排出量を低減するために、「DPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルター)」が装着されています。なお、トヨタでは、「DPR」と呼んでいます。「DPR」は、「Diesel Particulate Active Reduction System」の略称で、基本的な役割は「DPF」と変わりません。 ディーゼルエンジンから出る煤は、エンジンを動かしていればDPF内に蓄積されますが、一定量溜まると自動でエンジンの回転数が上がり、煤の燃焼と除去が行われます。これをDPFの「自動再生」といいます。 ところが、汚れがある一定のラインを超えると、その「自動再生」ができなくなり、最終的に「DPF」を交換するしかなくなります。交換にかかる費用は、部品代だけで37万2,900円(税込/純正品の場合)と非常に高額です。また、後方に装着されているエキゾーストガスコントロールバルブが同時に不具合を起こすことがあり、部品代だけで8万4,590円(税込/純正品の場合)かかります。「DPF」とエキゾーストガスコントロールバルブを一緒に交換・修理する場合、工賃を含めて50万円近くの修理費用がかかる可能性があります。 さらにハイエースの場合は、スロットルボディ、EGRバルブ、インテークマニホールドなどのカーボンの堆積が原因で、一度消えた警告灯が再び点灯することがあります。カーボンの堆積だけであれば、専門店などが行っているエンジン洗浄システムで対応が可能ですが、それでもプラスの費用として30万円程度を覚悟しなければなりません。 サプライポンプの不具合 現代のディーゼルエンジンはコモンレール式を採用しており、ハイエースにおいても例外ではありません。 従来のディーゼルエンジンでは、インジェクションポンプと呼ばれるいわゆる燃料噴射ポンプで高圧燃料を燃焼室に噴射していました。それに対してコモンレール式は、燃料タンクからきた燃料をサプライポンプと呼ばれるポンプで超高圧に圧縮し、コモンレールと呼ばれる蓄圧室に蓄圧します。さらにその蓄圧された燃料は、緻密な制御が可能な電子制御式のインジェクターで精密にシリンダー内に噴射されます。 サプライポンプは走行距離20万kmを超えるあたりから不具合が起こりやすいといわれています。速度が出なかったり燃料漏れが発生したりするほか、最悪の場合はエンジンが始動できなくなります。 修理する場合には、サプライポンプに加えて、インジェクター、コモンレール、インジェクターパイプ、ヘッドカバーパッキン、燃料フィルターなどの交換が必要で、サプライポンプとインジェクターにリビルト品を使用したとしても35万円程度かかります。 リアリーフスプリングの破損 ハイエースは、商用車(バン)のため、サスペンションにリーフスプリングを採用しています。リーフスプリングは高負荷に耐えられるだけでなく、コイルスプリングに比べて圧倒的に高い耐久性をもっています。 しかし、いくら頑丈なリーフスプリングでも、走行距離や使い方によっては折れることがあります。部品代は、左右あわせて10万円程度です。さらに工賃やUボルト、シャックルなどの小パーツの費用が加わるため、トータルでは14万円程度かかります。 エアコンの効きが悪い ハイエースに限ったことではありませんが、エアコンは経年劣化によるコンプレッサーの不具合が多く発生します。コンプレッサーに加えて、エバポレーター、コンデンサーなどの交換が必要な場合もあり、故障の状態に応じて修理費用は変動します。 コンプレッサーの交換は10万円程度、エバポレーターやコンデンサーからエアコンガスの漏れがあった場合は、さらに5万〜20万円程度の修理費用がかかります。 また、リアクーラーが装着されている場合は、風が出ないなどの症状で、ブロアモーターとレジスターの交換が必要になることがあります。ハイエースのリアクーラーには2個のブロアモーターが使用されており、両方とも交換するケースが一般的です。レジスターとあわせて8万〜10万円程度の交換費用がかかります。 まとめ ハイエースは、頑丈なエンジンと堅牢なシャーシにより、メンテナンスさえ怠らなければ100万km以上走ることも可能だといわれています。 しかし、メンテナンスせずに極端に長い距離を走ったり大きな荷物を載せすぎたりすると、車輌にダメージが蓄積し、ここで紹介したような故障が発生する可能性が高くなります。建築関係や配送業などで、長距離を運転したり多くの荷物を載せたりする場合には、故障に対する備えを計画的に行う必要があるでしょう。 また、ガソリン車を選択すると修理費用を抑えられる可能性があります。ディーゼルエンジンの不具合による故障が多いためです。ただし、耐久性はディーゼルエンジンのほうが高いため、ガソリン車が推奨されるのは走行距離が短い場合です。年間の走行距離が2万km程度であれば、ガソリン車を選択肢にいれてもよいでしょう。 ハイエースを購入する際には、もともとの車輌の状態をチェックしておくと同時に利用シーンにあっているかどうかもふまえて検討することをおすすめします。
ランドクルーザー70は1984年にデビューした現在でも人気の高いクロスカントリー車です。現在では「ヘビーデューティ系」に分類され、未舗装路でも難なく走行できる高い走破性や優れた耐久性が特徴のモデルです。 しかし、発売開始されたのが約40年前のクルマであるため、購入を検討しているものの、故障を心配している方、壊れた場合に高額な修理費用がかかるのではないかと不安な方は多いのではないでしょうか。 この記事では、ランクル70でよくある故障事例5つと修理費用を解説します。 ランクル70のよくある故障事例と修理費用の相場 耐久性が高いといわれるランクルですが、何十年も前に登場したモデルともなれば、やはり故障や不具合が多くなります。ランクル70が発売されたのは1984年で約40年前です。さまざまな箇所に故障や不具合がみられてもおかしくありません。 ここでは、ランクル70のよくある故障事例と修理費用の相場を紹介します。 オルタネーターの発電不良 オルタネーターはいわゆる発電器のことで、バッテリーの充電及びさまざまな電装部品への電力供給を行います。一般的に10年~15年、もしくは10万km〜15万kmが寿命といわれており、発売から40年近く経過したランクル70でも、故障に気をつけなければならない箇所です。 ランクル70のオルタネーターの修理費用の相場は、リビルト品で6万円程度、新品部品で12万円程度です。しかし、依頼する業者や使用するパーツによって金額は異なります。 なお、リビルト品とは、パーツ交換やクリーニングを実施し、完全に機能する状態に組み立てられたパーツのことを指します。廃車になったクルマなどから取り外したパーツが使われるため、新品部品ではありませんが、手頃な価格で手に入れられる高品質なパーツです。 ラジエーターからの冷却水漏れ ラジエーターの交換時期は10年または10万kmといわれています。中古のランクル70だと、走行距離が30万kmを超える個体も多いため、交換を避けて通ることはできないでしょう。 年式によっては新品、中古品ともにパーツがないため、専門業者に現物を持ち込んで修理を依頼することになります。 修理費用の相場は、新品(社外品)への交換場合で8万~10万円程度、現物修理の場合で10万円程度です。 燃料噴射ポンプからの燃料漏れ ランクル70には、ディーゼルエンジンを搭載したモデルがラインナップされています。 ディーゼルエンジンは、圧縮した空気に燃料を噴射して動作するエンジンです。ディーゼルの燃料噴射ポンプは非常に丈夫に作られていますが、長年の使用によって磨耗したり、内部のパーツが劣化したりしてパーツに隙間ができてしまい、燃料漏れを起こすことがあります。 燃料噴射ポンプの修理費用の相場は、リビルト品を使用した場合で20万円程度です。依頼する業者によって金額は異なりますが、いずれにしても高額な交換費用を覚悟しなければなりません。 エアコンの効きが悪い 一般的にエアコンの寿命は7年〜10年といわれています。使用状況によっては10年以上使える場合もありますが、ランクル70は最も年式が新しい個体でも20年近くが経過しているため、仮に今正常に作動していてもいつエアコンが効かなくなるかわかりません。 修理費用の相場は、コンプレッサーの交換の場合で10万円程度です。しかし、エバポレーターや配管からエアコンガスの漏れがあった場合は、さらに10万〜20万円程度の費用がかかります。理由は、ダッシュボードの裏側などの交換作業が難しい場所に設置されているためです。交換作業は非常に複雑なため、かかる費用の半分以上が工賃になることも珍しくありません。 フロントアクスルからのデフオイル漏れ ランクル70のフロントアクスルには、ナックルという部品が装着されています。ナックルとは、クルマのステアリングシステムを構成する部品の1つで、ランクル70の場合はそのナックルの内部がグリスで満たされています。また、ナックル内部にはグリスとデフオイルが混ざらないようにオイルシールが設けられています。 しかし、長年の走行でそのオイルシールが消耗するとグリスとデフオイルが混ざりはじめます。グリスとデフオイルが混ざるとキングピンベアリングの固着やナックルからのデフオイル漏れが起こり、最悪の場合は走行できなくなります。 修理費用の相場は、オイルシールに加えて、キングピンベアリングの交換も行った場合で、13万円程度です。 まとめ ランクル70は、30万km以上の走行にも耐える耐久性があるといわれているものの、発売からかなりの年数が経過しているために故障や不具合を避けられないクルマです。消耗品という捉え方で対処するオーナーの方もいますが、初めて古いクルマに乗る方や、クルマが故障した経験が少ない方にとっては、不安を感じるでしょう。 今回紹介した故障事例をもとに、あらかじめ壊れた際の依頼先を検討しておいたり、修理費用を見積もっておくと安心したランクル70ライフを送れるかもしれません。
サンバイザーは、運転中の眩しい日差しを遮るためのアイテムです。また、サンバイザーの内側にバニティミラーと呼ばれる鏡(車種によっては照明付き)が装備されているものは、メイク直しや髪型のチェックなどにも役立ちます。 サンバイザーが故障したときは、どうすればよいのでしょうか。今回はサンバイザーの故障のパターンや原因、修理・交換の方法について解説します。 クルマのサンバイザーの故障パターン・原因 クルマのサンバイザーの主な故障パターンとして挙げられるのは、ぐらつきや脱落です。まずは故障のパターンとそれぞれの原因について解説します。 ぐらついている サンバイザーの取り付けパーツが緩んだりヒビが入ったりするとぐらつきます。サンバイザーは頻繁に使用されるアイテムであり、開閉を繰り返すことでヒンジ部分が摩耗し、緩んだり壊れたりすることがあります。 サンバイザーがぐらついている場合、落ちる一歩手前の状態である可能性も考えられます。運転中に落下して思わぬ事故につながらないようにするためにも、ぐらつきに気付いたら早めに修理・交換しましょう。 落ちてくる サンバイザーの取付部が損傷すると、落下する可能性があります。サンバイザーが落ちてきたときは、そのままにせず早めに修理したり交換したりしましょう。 バニティミラーの故障 サンバイザーの内側に取り付けられている鏡をバニティミラーといいます。サンバイザーそのものではなく、バニティミラーが故障してしまう事例も少なくありません。付属の照明がつかなくなってしまったり、付け根が割れてしまったりすることがあります。 クルマのサンバイザーが壊れたら交換する クルマのサンバイザーが壊れた場合、部品交換または丸ごと交換する必要があります。 サンバイザーを修理して使い続けることも不可能ではありませんが、一度ガタついたりヒビが入ったりした部品を使い続けると、修理して間もないうちに再び故障する可能性があります。そのため、部品交換またはサンバイザーのユニットごと交換したほうがよいでしょう。 クルマのサンバイザーの交換の手順 クルマのサンバイザー交換は、自分でもできます。サンバイザーの交換手順は次のとおりです。 1.サンバイザーを取り外す2.サンバイザーの故障原因である部品の交換や修理を行う3.サンバイザーを取り付ける ただし、取り外す際に無理やり取り外すと天井の内張りまで剥がしてしまう可能性があるため、作業に自信がないときはディーラーや整備工場などに任せたほうがよいでしょう。 クルマのサンバイザーの交換費用 サンバイザーの交換費用は、車種や素材などによって異なります。サンバイザーそのものの金額は、国産車であれば9,000円程度、輸入車だと3万〜5万円程度です。(いずれも純正品の場合) 業者に交換を依頼した場合は工賃が発生するため、部品代に加えて5,000円程度かかるでしょう。サンバイザー交換を業者に依頼しようと考えているときは、見積もりを取ってから部品代や工賃などを確認することが大切です。 まとめ クルマのサンバイザーは、あると便利なアイテムの1つで、多くのクルマに装備されています。この便利なサンバイザーに不具合やトラブルが発生したときは、思わぬ事故になる前に修理や交換することをおすすめします。
エンジンをかけたときや走行しているときに聞こえるクルマのビビリ音は、一度気になってしまうと解消するまで快適なドライブができなくなることがあります。 そこで今回は、クルマのビビリ音の原因やビビリ音の原因の探し方、ビビリ音を抑える方法などについて解説します。クルマのビビリ音が気になっている方は参考にしてみてください。 クルマのビビリ音の原因 クルマのビビリ音は、部品同士の干渉によって発生します。ただし、発生原因はさまざまです。ここでは、クルマのビビリ音が発生する原因の詳細について解説します。 部品の劣化や変形 クルマのビビリ音は、部品の劣化や変形が原因で、部品同士が干渉して発生します。また、部品を固定していた器具の劣化・破損によって部品同士が干渉することも原因の1つです。 積載物など クルマの積載物とクルマの一部が接触してビビリ音が発生することがあります。荷物の近くや後付けしたパーツ付近から音が聞こえる場合には、荷物を降ろしたり、パーツを取り外したりしてみましょう。接触がなくなることでビビリ音が消える可能性があります。 クルマのビビリ音の原因を調べる方法 どのあたりから音が聞こえているのか耳を澄ましてみると、ビビリ音の発生原因を突き止められることがあります。 こもるような音の場合は、クルマのパネルの間や配線を通しているトンネルなど、表面上から確認できない部分に原因がある可能性が高いため、ディーラーや整備工場に持ち込んで、原因を調べてもらいましょう。 クルマの修理が必要なケース クルマの部品の一部が変形していたり、取り付けパーツが劣化・損傷していたりするときは修理が必要になることがあります。 ただし、修理や部品交換が必要かどうかは原因によって異なるため、まずはビビリ音が発生している原因を突き止め、パーツの変形や部品の劣化・損傷がビビリ音の原因かどうかを明らかにしましょう。 パーツの変形や部品の劣化・損傷によってビビリ音が発生している場合には、修理や部品交換をすることでビビリ音が解消されます。 クルマのビビリ音を抑える方法 クルマのビビリ音は、市販の消音アイテムによって抑えられる場合があります。 ダッシュボードとフロントガラスの隙間からビビリ音が聞こえたり、ドアまわりからビビリ音が発生したりするときは、モールやパッチを使用することでビビリ音を解消できるでしょう。 部品同士の干渉が原因の場合は、部品の間にスポンジやフェルトを挟み込むことでビビリ音が解消されます。 まとめ クルマのビビリ音は、さまざま原因によって発生します。また、ビビリ音は部品の劣化・損傷のサインの1つでもあります。そのため、そのまま放置せず、早めに原因を探り、対処することが重要です。 市販のビビリ音対策アイテムを使用する際には、ビビリ音が発生している原因を明らかにしてから購入しましょう。原因を明らかにしなければ、対策アイテムを使ってもビビリ音は解消されません。 クルマからビビリ音が聞こえるときは、どの付近から音が聞こえているのか、音がこもっているのかどうかなどの発生場所を明らかにして、発生原因に合った対策を行う必要があります。
クルマのスピーカーは、車内で音楽を聴いたり交通情報をラジオで収集したりするために欠かせないアイテムです。クルマのスピーカーが故障してしまったときは、どこに修理を依頼すればよいのでしょうか。 今回は、クルマのスピーカーが故障したときの症状や修理・交換の依頼先について解説します。 クルマのスピーカーの故障パターン クルマのスピーカーが故障すると、ビビリ音が発生したり音割れしたりします。また、スピーカーに接続されている配線に接触不良が起きたり断線したりすると、音が途切れたり音が出なくなったりします。 故障したときの症状が明確なため、故障に気づきやすいでしょう。 ただし、音楽やラジオ・テレビを視聴する際の音量が小さい、またはオーディオを日常的に使わない場合は、スピーカー関連の故障に気づくのが遅れる可能性があります。そのため、定期的な電装品のトラブルチェックの際に音楽やラジオを流して、正常かどうか確認しましょう。 クルマのスピーカーは修理できる? クルマのスピーカーのトラブルや不具合は修理できますが、修理が可能かどうかはスピーカートラブルの種類によって異なるため、まずはプロに相談することが大切です。また、故障の程度や故障箇所によっては多額の費用がかかります。そのままにしておくか修理するかは費用対効果を踏まえて判断しましょう。 クルマのスピーカーの修理・交換の依頼先 クルマのスピーカーの修理・交換は、ディーラー、修理工場、カー用品店に依頼できます。ここからは、それぞれの特徴を解説します。 ディーラー ディーラーでは、スピーカーをはじめとする電装品の修理が可能です。ただし、修理に伴う部品交換やスピーカー交換で使用する部品は純正品のため、部品代や工賃が整備工場やカー用品店などと比べて高額になる傾向があります。 純正品を希望しているが自分では取り寄せることが難しい場合や、整備工場やカー用品店にパーツを持ち込む選択肢がない場合は、ディーラーに修理を依頼しましょう。 整備工場 整備工場では、電装品の修理や部品交換が可能です。また、社外品やリビルト品への交換も可能なため、ディーラーよりも費用を抑えられる傾向にあります。 カー用品店 カー用品店では、スピーカーの取り付け・交換などを行っています。スピーカーが故障したタイミングでスピーカーユニットごと交換したいと考えているのであれば、種類が豊富なカー用品店に依頼するとよいでしょう。 クルマのスピーカーの修理・交換費用 クルマのスピーカーの修理・交換費用は、原因によって異なります。そのため、4,000〜5,000円程度で済む場合もあれば、1万〜2万円以上の費用がかかることもあります。 そのため、スピーカーやスピーカー関連の部品にトラブルや不具合が起きたときは、ディーラーや整備工場などにクルマを持ち込み、見積もりを出してもらいましょう。 クルマのスピーカーは自分で修理できる? スピーカーの修理は、電装品に関する知識や工具・部品があれば、自分で行うことも可能です。ただし、自分で修理した場合には、何が起きても自己責任となるため、作業に不安があるときはクルマのオーディオ関連の整備も実施している業者に依頼したほうがよいでしょう。 クルマのスピーカーの修理・交換のおおよその手順は下記のとおりです。 1.問題箇所の特定 2.必要な道具と材料の準備 3.クルマのバッテリーを切る 4.ドアパネルの取り外し 5.スピーカーの取り外し 6.配線のチェック 7.スピーカーの修理または交換 8.ドアパネルの再取り付け 9.バッテリーの復旧(バッテリーを切断したときに電装品関連がリセットされてしまった場合は再設定もする) このように単純にスピーカーだけを外せばよいというわけではありません。また、スピーカーを分解して部品を交換しなければならない場合があったり、ディスク機器やアンプなどのスピーカー以外の部分に故障の原因があったりする場合もあります。 クルマの修理や整備の経験がある方なら対応できますが、専門の知識や技術がないのであれば、やはりプロへ依頼するのがベストでしょう。 まとめ クルマのスピーカーは、経年劣化や使用環境の影響などにより、トラブル・不具合が発生したり故障したりします。スピーカーから発せられる音に違和感を感じたり、音が途切れたり、ビビリ音が聞こえたりしたときは、故障範囲が拡大する前に点検やトラブルシューティングをしてもらい、必要に応じて修理や交換を依頼しましょう。