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旧車の再生と維持

クルマのスピーカーが故障したときの修理依頼先はどこがいい?
旧車の再生と維持 2024.06.24

クルマのスピーカーが故障したときの修理依頼先はどこがいい?

クルマのスピーカーは、車内で音楽を聴いたり交通情報をラジオで収集したりするために欠かせないアイテムです。クルマのスピーカーが故障してしまったときは、どこに修理を依頼すればよいのでしょうか。 今回は、クルマのスピーカーが故障したときの症状や修理・交換の依頼先について解説します。 クルマのスピーカーの故障パターン クルマのスピーカーが故障すると、ビビリ音が発生したり音割れしたりします。また、スピーカーに接続されている配線に接触不良が起きたり断線したりすると、音が途切れたり音が出なくなったりします。 故障したときの症状が明確なため、故障に気づきやすいでしょう。 ただし、音楽やラジオ・テレビを視聴する際の音量が小さい、またはオーディオを日常的に使わない場合は、スピーカー関連の故障に気づくのが遅れる可能性があります。そのため、定期的な電装品のトラブルチェックの際に音楽やラジオを流して、正常かどうか確認しましょう。 クルマのスピーカーは修理できる? クルマのスピーカーのトラブルや不具合は修理できますが、修理が可能かどうかはスピーカートラブルの種類によって異なるため、まずはプロに相談することが大切です。また、故障の程度や故障箇所によっては多額の費用がかかります。そのままにしておくか修理するかは費用対効果を踏まえて判断しましょう。 クルマのスピーカーの修理・交換の依頼先 クルマのスピーカーの修理・交換は、ディーラー、修理工場、カー用品店に依頼できます。ここからは、それぞれの特徴を解説します。 ディーラー ディーラーでは、スピーカーをはじめとする電装品の修理が可能です。ただし、修理に伴う部品交換やスピーカー交換で使用する部品は純正品のため、部品代や工賃が整備工場やカー用品店などと比べて高額になる傾向があります。 純正品を希望しているが自分では取り寄せることが難しい場合や、整備工場やカー用品店にパーツを持ち込む選択肢がない場合は、ディーラーに修理を依頼しましょう。 整備工場 整備工場では、電装品の修理や部品交換が可能です。また、社外品やリビルト品への交換も可能なため、ディーラーよりも費用を抑えられる傾向にあります。 カー用品店 カー用品店では、スピーカーの取り付け・交換などを行っています。スピーカーが故障したタイミングでスピーカーユニットごと交換したいと考えているのであれば、種類が豊富なカー用品店に依頼するとよいでしょう。 クルマのスピーカーの修理・交換費用 クルマのスピーカーの修理・交換費用は、原因によって異なります。そのため、4,000〜5,000円程度で済む場合もあれば、1万〜2万円以上の費用がかかることもあります。 そのため、スピーカーやスピーカー関連の部品にトラブルや不具合が起きたときは、ディーラーや整備工場などにクルマを持ち込み、見積もりを出してもらいましょう。 クルマのスピーカーは自分で修理できる? スピーカーの修理は、電装品に関する知識や工具・部品があれば、自分で行うことも可能です。ただし、自分で修理した場合には、何が起きても自己責任となるため、作業に不安があるときはクルマのオーディオ関連の整備も実施している業者に依頼したほうがよいでしょう。 クルマのスピーカーの修理・交換のおおよその手順は下記のとおりです。 1.問題箇所の特定 2.必要な道具と材料の準備 3.クルマのバッテリーを切る 4.ドアパネルの取り外し 5.スピーカーの取り外し 6.配線のチェック 7.スピーカーの修理または交換 8.ドアパネルの再取り付け 9.バッテリーの復旧(バッテリーを切断したときに電装品関連がリセットされてしまった場合は再設定もする) このように単純にスピーカーだけを外せばよいというわけではありません。また、スピーカーを分解して部品を交換しなければならない場合があったり、ディスク機器やアンプなどのスピーカー以外の部分に故障の原因があったりする場合もあります。 クルマの修理や整備の経験がある方なら対応できますが、専門の知識や技術がないのであれば、やはりプロへ依頼するのがベストでしょう。 まとめ クルマのスピーカーは、経年劣化や使用環境の影響などにより、トラブル・不具合が発生したり故障したりします。スピーカーから発せられる音に違和感を感じたり、音が途切れたり、ビビリ音が聞こえたりしたときは、故障範囲が拡大する前に点検やトラブルシューティングをしてもらい、必要に応じて修理や交換を依頼しましょう。

クルマのサイドステップの修理はどこに依頼すればいい?傷を防ぐ方法を合わせて解説!
旧車の再生と維持 2024.06.24

クルマのサイドステップの修理はどこに依頼すればいい?傷を防ぐ方法を合わせて解説!

サイドステップとは、クルマのサイド部分に装着するパーツです。駐車場で隣のクルマや壁にぶつけたり、道路の凹凸や段差によって擦れてしまったりして、傷がついてしまうことがあります。 ここでは、クルマのサイドステップに傷をつけてしまったときの修理の依頼先や修理費の目安について解説します。また、傷を防ぐ方法も紹介するため、クルマのサイドステップを傷つけないように対策したい方もぜひ最後までチェックしてください。 クルマのサイドステップの破損の種類 サイドステップは、クルマの両サイド下部にあるパーツのことで、サイドシルに並行して取り付けられています。 サイドシルより外側に張り出しているパーツであるため、傷がつきやすいパーツです。 また、サイドステップはクルマのボディサイドに取り付けられるステップ(踏み段)を意味する言葉ですが、サイドスカートやサイドスポイラーなどのエアロパーツやドレスアップパーツもサイドステップと呼ばれることがあります。 また、エアロパーツやドレスアップパーツも外側に張り出しているパーツのため、傷つけてしまいやすいパーツです。 それでは、サイドステップ(エアロパーツやドレスアップパーツを含む)の破損にはどのような種類があるのか詳しくみていきましょう。 すり傷 すり傷は、走行中にサイドステップが障害物に接触することによってできる傷です。速度が速かったり、接触に気づくのが遅れたりすると、長く深いすり傷ができてしまいます。 へこみ傷 へこみ傷は、クルマの乗り降りや段差を乗り越えたときなどにできる傷です。サイドステップの形状や素材によっては割れてしまう場合もあります。 クルマのサイドステップの傷は放置してもいい? クルマのサイドステップを傷つけてしまったときは、そのまま放置しないようにしましょう。 クルマは、走行中に揺れたり振動が発生したりします。わずかな揺れや振動であってもサイドステップが外れてしまう可能性があるため、破損に気がついたときは早めに修理しましょう。 また、エアロパーツとしての機能をもつサイドステップ(サイドスカートやサイドスポイラー)は、破損すると走行が不安定になることもあります。事故につながる可能性もあるため、破損したらすぐに修理しましょう。 クルマのサイドステップの修理費用の目安 クルマのサイドステップの修理費用は、修理の依頼先によって異なります。ここからは、ディーラー、整備工場、カー用品店のそれぞれの特徴と修理費用について解説します。 ディーラー ディーラーは、取り扱いメーカーの正規販売店のため、高い専門技術によって修理してくれます。また、正規品を使用して修理や塗装を行うため、再塗装した部分の色が目立つ心配もありません。ただし、純正品を使用して優れた技術力をもって修理をする分、費用が高額になる傾向にあります。 ディーラーでの修理費用目安は2万円~(費用は修理箇所や範囲によって異なります)です。 整備工場 整備工場ではクルマの修理・整備・点検・車検を行います。車種を問わずに対応可能な点が特徴です。また、「自動車整備士」の資格をもつ整備士が所属しているため、専門資格が必須の複雑で難しい修理も実施してもらえます。 なお、整備工場によって技術力が異なるため、修理の依頼先は慎重に選ぶ必要があります。修理費用はディーラーよりも安い場合が多く、1万円~(費用は修理箇所や範囲によって異なります)が目安です。 カー用品店 車検や点検などの整備も行っているカー用品店でも、サイドステップを修理できる場合があります。ただし、必ず修理できるとは限らないため、事前にサイドステップの修理が可能か確認しておきましょう。 カー用品店での修理は、ディーラーや整備工場などよりも費用が安く、修理時間が短い場合が多いです。損傷がひどくない場合は、カー用品店に依頼するのもよいでしょう。 カー用品店での修理費用目安は5,000円〜(費用は修理箇所や範囲によって異なります)です。 クルマのサイドステップは自分で修理できる? 小さなすり傷や深さが浅い傷であれば、カー用品店で販売されている修理キットを使って自分で修理できます。ただし、損傷が広範囲に広がっていたり、傷が深かったりする場合は、整備工場やディーラーに修理を依頼しましょう。 クルマのサイドステップの傷を防ぐ方法 クルマのサイドステップが傷つかないようにするためには、サイドステップをぶつけたり擦ったりしないように気をつけましょう。特に、道路の段差はサイドステップをうっかり擦ってしまうことが多いため、より一層の注意が必要です。 また、擦ってしまったときに傷つかないようにするために、フィルムを貼り付けたり、ラバー製の小さなスポイラーを使用したりするのもよいでしょう。 まとめ クルマのサイドステップは、クルマのフレームであるサイドシルより外側に張り出しているため、傷をつけてしまう可能性が高いパーツです。サイドステップを傷つけてしまったときは、放置せずになるべく早く修理に出して損傷範囲の拡大や部品の脱落を防ぎましょう。

タンドラの維持費は国産車並み?負担になった場合の対処方法も解説します
旧車の再生と維持 2024.06.18

タンドラの維持費は国産車並み?負担になった場合の対処方法も解説します

タンドラはUSトヨタが製造する国内外問わず人気のピックアップトラックです。大きなボディサイズのため、維持費が気になっている方も多いのではないでしょうか。 この記事では、タンドラの維持費を5つの項目で解説します。1ナンバー登録車ならではのメリットと注意点が把握できる内容となっているため、ぜひ最後までご覧ください。 タンドラの特徴 タンドラは、USトヨタ生産のピックアップトラックです。日本国内では製造されておらず、並行輸入車として市場に流通しています。 1999年、前身となるT100のサイズアップ版として初代タンドラが登場しました。トヨタ初の本格的なピックアップトラックであり、当時の全米史上最高品質と評価されたほどです。 2007年に2代目にモデルチェンジした際、アメリカのビッグスリー(ゼネラルモーターズ・フォード・クライスラー)に挑戦すべく、フルサイズピックアップトラックへとサイズアップしました。結果として、品質の高さと価格面で評価され、2008年にトラック・オブ・ザ・イヤーを受賞し、今でも市場から支持されています。 その特徴は、圧倒的な存在感と信頼感、大排気量のエンジンです。日本国内でハイラックストラックや、日産のダットサントラックが販売されなくなり、アウトドア人気の高まりとともに希少性が増しています。 国内では普通貨物の1ナンバー登録のため、税金が安く維持費がおさえられる点も、人気を後押しする要因といえます。 グレード設定は以下のとおりです。※発売〜2014年まで ・ベース・SR5・プラチナム・Limited さらに、車輌のキャビン部分(キャブバリエーション)と荷台部分(ベッドバリエーション)でそれぞれ異なるサイズが用意されています。※発売〜2014年まで 【キャブバリエーション】・レギュラーキャブ:前席3人乗り・ダブルキャブ:前席2〜3人・後席3人の合計5〜6人乗り・クルーマックス:前席2人・後席3人の合計5人乗り 【ベッドバリエーション】・レギュラーベッド・ロングベッド タンドラの維持費の内訳 タンドラの維持費を5つの項目に分けて解説します。なお、タンドラは年式によって排気量が異なります。そこで、最大でどの程度の維持費かを確認するため、もっとも大きな5.7Lエンジン搭載車の4X4 クルーマックス Limited(2010年式)でシミュレーションしました。 燃料代 タンドラは、輸入車ですがレギュラーガソリン仕様です。カタログ燃費として公表されている数字はありませんが、実燃費は6.3km/L程度といわれています。 1ヶ月通勤で1,000km走行したと仮定した場合、消費ガソリン量は158.7L(*1)、燃料代は2万7,137円、年間で32万5,652円(*2)となります。 *1 実燃費6.3km/L程度で計算*2 2024年6月9日のレギュラーガソリン1Lあたりの全国平均価格171円で算出 自動車税 タンドラの自動車税は1万6,000円です。1ナンバーに該当するため、3ナンバーや5ナンバー車よりも割安です。 仮に3ナンバーの場合、総排気量5.7Lのため、4,500cc〜6,000cc以下のクラスに該当します。税額は8万8,000円(2019年9月30日以前に新規登録された場合)、新車登録から13年以上経過すると15%重課されて10万1,200円と負担は決して軽くはありません。 任意保険 タンドラは並行輸入車のため、加入できる保険会社が限られます。加入する方法としては、ピックアップトラック専門店への相談が有効です。最寄りにあると安心して乗り続けられるため、生活圏内での店舗検索をおすすめします。 保険料の目安として、同じクラスのジープラングラー グラディエーターでシュミレーションすると、約6万3,000円でした。あくまで目安のため、詳細な保険料は専門店に問い合わせてください。 車検 タンドラの車検費用は、8万5,600円です。必要な金額は以下のとおりです。 自賠責保険:1万6,900円自動車重量税:1万6,400円印紙代:2,300円車検代:5万円合計:8万5,600円※車検料は、内容や工場により変動します。 1ナンバーのため、頻度が1年ごと(2回目以降)と、3ナンバーや5ナンバーとは異なる点に注意しましょう。 ▼登録ナンバーごとの車検頻度は以下の記事でまとめているため、ぜひ参考にしてください。車検は何年ごとに受ける?軽自動車や中古車の車検サイクルも紹介 メンテナンス費用 タンドラに必要なメンテナンス費用は、年間でおおよそ10万円です。具体的な項目は、以下のとおりです。 ・洗車代・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液補充代・冷却水補充代・エアコンフィルター交換代・ヘッドライトバルブ交換代・エンジンオイル交換代・オイルエレメント交換代・ブレーキオイル交換代・エアクリーナー交換代 信頼性が高いトヨタ車のため、定期的なメンテナンスがされていれば、長く乗り続けられるでしょう。ただし、車齢が高い場合、不具合が生じる可能性も比例して高くなるため、将来必要になり得るパーツ交換とその費用を店舗へ確認しておくとよいでしょう。 タンドラの年間維持費はいくら? タンドラの年間維持費は約59万円です。内訳別の金額は以下のとおりです。 燃料代:32万5,652円自動車税:1万6,000円任意保険:約6万3,000円(目安)車検:8万5,600円メンテナンス費用:約10万円合計:59万252円 自動車税や自動車重量税などの税金面で負担が少ないのは、1ナンバー登録車のメリットといえます。ただし、高速道路料金は高くなるため、頻繁に利用する方は注意が必要です。車両区分が中型車のため、3ナンバー車と比較して2割増の通行料金となります。 例)首都高速基本料金普通車:300円〜1,320円中型車:310円〜1,410円 タンドラの維持費が高いと思った時の対処法 タンドラは、アメリカのビッグスリーメーカーを凌いで評価されるほど、完成されたピックアップトラックです。国産車とは一線を画す存在感を操る喜びは、所有してこそ得られる特別なものといえるでしょう。 一方で、1ナンバー登録車のため、車検が毎年必要です。3ナンバーや5ナンバーのように2年ごとではない部分で負担に感じる方もいるかもしれません。もし、所有年数に比例して維持費が高いと思った時は、思い切って売却を検討するのも1つの選択肢です。 タンドラは、アウトドアドライブを楽しみたい方に人気があり、高額査定が見込まれます。その反面、状態やタイミングによって相場が変動しやすい点には注意が必要です。 査定に不安や面倒な部分を感じているなら、旧車王にご相談ください。最短当日から、費用の負担なく査定いたします。

セレナの維持費は年間でどれくらい?高いと思ったときの対処法も紹介
旧車の再生と維持 2024.05.31

セレナの維持費は年間でどれくらい?高いと思ったときの対処法も紹介

セレナの購入を検討しているものの、維持費がどれくらいかかるのか気になる方も多いでしょう。維持費を把握せずに購入すると、家計を圧迫するおそれがあるため、事前にチェックしておくことが大切です。 この記事では、セレナにかかる維持費の内訳や、高いと思ったときの対処法を紹介します。 セレナの特徴 セレナは、1991年から日産が販売しているミニバンです。2018年と2019年に、2年連続で「ミニバン販売台数No.1」を獲得(※1)しているほど人気があります。 セレナには、5ナンバーサイズの標準仕様に加え、3ナンバーサイズでエアロ仕様の「ハイウェイスター」がラインナップされています。それぞれのグレードに「e-POWER」という日産独自の技術を駆使したモデルが用意されていることも特徴です。 e-POWERとは、ガソリンとモーターを融合したパワートレインのことです。エンジンは発電用で使い、100%モーター走行するため低燃費を実現しています。また、ハイウェイスターには専用エアロが装備されているため、スポーティーさを楽しみたい方も十分に満足できるでしょう。 ミニバンクラスNo.1(※2)を誇る広々とした室内空間も、セレナの特徴の1つです。シートアレンジも多彩で、乗員数や荷物の量に応じて柔軟に対応できるため、ファミリー層から特に人気があります。 なお、セレナの標準モデルは5ナンバーです。ただし、ハイウェイスターは専用エアロにより車幅が広くなるため3ナンバーとなります。 ※1 定員6名以上の国産車。 ミニバン順位は、2019年1月~2019年12月自動車登録情報(新車新規登録情報)に基づく日産調べ。引用:日産自動車、2019年暦年の国内販売で「ノート」が3年連続コンパクトカーNo.1、「セレナ」が2年連続ミニバンNo.1を獲得※2 全高1.8m以上の1.2~2.0Lクラス 7/8人乗りミニバン(2021年11月現在 日産調べ引用:日産:セレナ [ SERENA ] ミニバン/ワゴン | 室内空間 セレナの維持費の内訳 セレナを所有した際にかかる維持費を具体的に紹介します。なお、今回は2010年式ハイウェイスター(型式:DBA-FC26)をもとに、維持費を算出しています。 燃料代 2010年式のハイウェイスターの燃費は、JC08モードで14.6km/Lです。JC08モードとは、2011年4月から用いられている測定方法のことです。セレナは車体が大きいものの、ミニバンにしては燃費がよいといえます。 仮に15km先の職場まで1ヶ月通勤した場合、燃料代は月7,716円(年間9万2,598円)です。 ※170.7/L(ガソリン価格)× 往復30km×22日(1ヶ月)÷ 14.6km/L(燃費)※2024年5月20日のガソリン平均価格をもとに算出 自動車税 自動車税は、クルマの排気量に応じて税額が変わります。セレナの排気量は1,997ccであり、1.5L超〜2L以下クラスに該当するため、本来であれば税額は3万9,500円(2019年9月30日以前に初度登録した場合)です。 ただし、2010年式では初度登録から13年以上経過している可能性が高いため、重税措置が適用されて4万5,400円になります。 ▼自動車税の一覧はこちらの記事に掲載しています。車の維持費はどのくらいかかる?車を保有する際にかかる費用の一覧を解説 任意保険 ネット型保険でセレナのシミュレーションをしたところ、任意保険料は年間7万874円でした。 任意保険の条件と補償内容は以下のとおりです。 【条件】・等級:6E・年齢:30歳・使用目的:通勤・通学・免許:ブルー・補償範囲:本人限定 【補償内容】・対人賠償保険:無制限・対物賠償保険:無制限・人身傷害保険:1人につき上限3,000万円 ※車内のみ・免責金額:1回目5万円、2回目10万円・車両保険:あり・弁護士特約:なし・個人賠償責任保険:なし 車両保険金額は50〜70万円の間で設定できます。ただし、大きな事故を起こしたりエンジンが故障したりした場合、修理費や買い替え費用を保険金で賄えないでしょう。 十分な補償が受けられない可能性があるため、車両保険に加入しない方もいます。 また、車両保険に加入しなければ任意保険料を抑えられます。車両保険に加入しなかった場合、任意保険料は年間4万9,941円です。 車検 ディーラーで車検を受けた場合にかかる料金の目安は、以下のとおりです。 ・重量税:4万5,600円・自賠責保険料:1万7,650円・印紙代:1,800円・車検基本料金:4万2,790円合計:10万7,840円 2010年式のハイウェイスターの車輌重量は1,630kgであり、2t以下に該当するため、本来の税額は3万2,800円です。ただし、2010年式の場合は初度登録から13年以上経過しており、重税措置が適用されるため、税額は4万5,600円と高くなります。 ▼重量税の計算方法については以下の記事で解説しています。自動車重量税とは?計算方法や納付のタイミングをわかりやすく紹介 また、車検基本料金は依頼先によって異なります。維持費を抑えたい場合は、車検基本料金を低く設定している業者に依頼しましょう。 メンテナンス費用 セレナのメンテナンス費用は、以下のとおりです。 ・法定1年点検:1万〜2万円・エンジンオイル交換:5,000〜1万円程度・ワイパーゴム交換:2,000〜3,000円程度・冷却液補充:1,000円程度・エアコンフィルター交換:3,000〜8,000円程度・ブレーキオイル交換:5,000〜1万円程度合計:2万6,000〜5万2,000円 セレナのメンテナンス費用は、年間約5万円程度と予想しておくとよいでしょう。ただし、状態次第では以下の交換が必要なケースもあります。 ・タイヤ:2万5,000〜12万円程度 ※タイヤの種類やインチ数によって異なる・バッテリー:3万円程度・ラジエーター:3万〜8万円程度・ウォーターポンプ:2万〜5万程度・サーモスタット:1万〜3万円程度 状態次第では、5万円以上のメンテナンス費用がかかることに留意してください。 セレナの年間維持費はいくら? セレナの年間維持費は以下のとおりです。 ・燃料代:9万2,598円・自動車税:4万5,400円・任意保険料:7万874円・車検代:5万3,920円 ※1年分・メンテナンス費用:5万円合計:31万2,792円 ただし、ローンで購入している場合は返済費用もかかります。また、駐車場を契約している場合は駐車場代もかかることに留意してください。 セレナの維持費が高いと思った時の対処法 セレナの維持費が高いと思ったときは、車両保険を外したりメンテナンス費用を抑えたりしましょう。車両保険を付帯しなければ、年間で3万円抑えられます。 また、依頼先によって工賃が異なるため、相見積もりを取って、料金が安い業者に交換してもらうとメンテナンスコストを抑えることが可能です。さらに費用を抑えたい場合は、純正品ではなく社外品やリビルト品を使う方法もあります。 このような対策を講じてもセレナの維持費が高いと感じる場合は、手放すことも検討しましょう。セレナは低燃費で使い勝手がよいため、ファミリー層に人気があるクルマです。初度登録から10年以上経過していたり、走行距離が10万kmを超えていたりしても、高く売却できる可能性があります。 まとめ セレナの年間維持費は、31万2,792円です。ただし、状態次第ではメンテナンス費用が5万円以上かかるでしょう。 また、セレナをローンで購入していたり、駐車場を契約していたりする場合はさらに維持費がかかります。年間維持費を参考に、購入するかどうか検討してみてください。 メンテナンス費用や任意保険料を抑えても、維持費が高いと感じたときは、手放すことも視野に入れるとよいでしょう。セレナは年式が低くてもファミリー層に人気があるため、高く売却できるケースもあります。手放す際は、セレナを高く評価してくれる買取店に売却しましょう。

プリウスの年間維持費は安い?税金から保険料、車検代まで解説
旧車の再生と維持 2024.05.30

プリウスの年間維持費は安い?税金から保険料、車検代まで解説

発売から20年以上もの間、高い人気を保ち続けるプリウス。購入を検討しているものの維持費が高いかどうか気になる方も多いでしょう。 プリウスは低燃費なため、他の車種より維持費が安いといわれています。しかし、購入する際には十分に検討しなければなりません。この記事では、プリウスにかかる維持費について詳しく解説します。 プリウスの特徴 プリウスはトヨタが販売しているハイブリッドカーです。カローラの世界累計販売台数223万台(ハイブリッドのみ)に対し、プリウスは577万台と世界中で大ヒットしています。(※2022年3月時点)1997年に初代モデルが販売され、現在ではエコカーの代名詞的存在として知られています。 プリウスの大きな特徴は、燃費がよく経済的負担を軽減できる点です。負担が大きい発進時や低速時はモーターのみを使用し、通常走行時にはエンジンと併用させて効率よく駆動するため、低燃費を実現しています。エンジンへの負担が少なく、故障が少ないこともプリウスの特徴の1つです。 また、プリウスのボディデザインには「トライアングルシルエット」が採用されています。トライアングルシルエットとは、三角形型のボディデザインのことで、運転席の頭上を頂点として前後に向かってなだらかに下降しています。空気抵抗を減らしつつ先進性を感じさせる、プリウスの象徴ともいえるボディスタイルです。 プリウスの維持費の内訳 2014年式プリウス L(型式:DAA-ZVW30)をもとに、維持費を算出しました。燃料代、自動車税、車検費用、メンテナンス費用の具体的な金額を算出しているため、ぜひ参考にしてください。 燃料代 まずは、燃料代を走行距離別にシミュレーションします。プリウスの一般的な実燃費を参考に燃費は20km/Lとして、ガソリン単価は180円とします。 年間走行距離 燃料代 3,000km 2万7,000円 5,000km 4万5,000円 8,000km 7万2,000円 走行距離3,000kmの場合 年間走行距離が3,000kmの場合の燃料代は2万7,000円です。年間3,000kmとは、月間に換算すると250km。一般社団法人日本自動車工業会の「2023年度乗用車市場動向調査」によると、月間走行距離の平均は362kmのため、日常的な買い物のための移動などでの使用がメインの方が該当するでしょう。計算式は下記のとおりです。 走行距離3,000km÷20km/L=150L150L×180円=2万7,000円 走行距離5,000kmの場合 年間走行距離5,000kmの場合の燃料代は、4万5,000円です。月間に換算すると416kmであり、平均走行距離362kmより少し長い距離になります。通勤で平日毎日往復20kmほど使用する方が該当するでしょう。計算式は下記のとおりです。 走行距離5,000km÷20km/L=250L250L×180円=4万5,000円 走行距離8,000kmの場合 年間走行距離8,000kmの場合の燃料代は、7万2,000円です。月間にすると666km走行と、平均走行距離362kmを大きく上回ります。毎日通勤や通学で使用するほか、休日にレジャーなどで遠出する機会の多い、いわゆる「趣味がドライブ」の方が該当するでしょう。計算式は下記のとおりです。 走行距離8,000km÷20km/L=400L400L×180円=7万2,000円 自動車税(種別割) 自動車税(種別割)は、クルマの排気量に応じて税額が定められています。今回例に挙げたモデルの排気量は1,797ccであり、1,500cc超〜2,000cc以下に該当するため税額は3万9,500円です。(2019年9月30日以前に初度登録した場合) ▼関連記事はこちらクルマの維持費はどのくらいかかる?クルマを保有する際にかかる費用の一覧を解説 任意保険料 任意保険料について、大手ネット型保険でシミュレーションしてみました。年齢と等級で金額が大きく異なるため、20歳6A等級と35歳12等級でそれぞれ算出しています。 20歳 6A等級 【条件】・年齢:20歳・等級:6A・免許:ブルー・年式:2014年・使用目的:日常・レジャー・運転者:本人限定 【補償内容】・対人賠償保険:無制限・対物賠償保険:無制限・対物超過特約:あり・人身傷害保険:3,000万円/1名 ※車内のみ・入院時諸費用特約:なし・車両保険:あり(車両保険金額:75万円)・弁護士特約:なし・免責金額(1回目-2回目):5万円-10万円 上記の内容でシミュレーションすると、プリウスの任意保険料は年間36万3,368円です。無事故で乗り続ければ、保険料は下がっていきます。 車両保険を付帯しなければもう少し安くなりますが、万が一事故に遭った際の修理費用が補償されなくなります。 35歳 12等級 【条件】・年齢:35歳・等級:12・免許:ブルー・年式:2014年・使用目的:日常・レジャー・運転者:本人限定 【補償内容】・対人賠償保険:無制限・対物賠償保険:無制限・対物超過特約:あり・人身傷害保険:3,000万円/1名 ※車内のみ・入院時諸費用特約:なし・車両保険:あり(車両保険金額:75万円)・弁護士特約:なし・免責金額(1回目-2回目):5万円-10万円 上記の内容でシミュレーションした結果、任意保険料は年間4万7,809円でした。等級が上がるとここまで保険料が安くなります。 車検代 ディーラーで車検を受けた場合のプリウスの車検代は以下のとおりです。 ・自動車重量税:2万4,600円・自賠責保険料:1万7,650円・印紙代:1,800円・車検費用:6万6,000円合計:11万50円 自動車重量税は、車輌の重量によって税額が決まります。今回例に挙げている2014年式のLは1,310kgで1.5t以下の区分に該当するため、税額は2万4,600円です。 上記の車検代はあくまでも目安であり、車輌の状態次第では車検代がさらにかかるケースもあります。 ▼関連記事はこちら自動車重量税とは?計算方法や納付のタイミングをわかりやすく紹介 メンテナンス費用 プリウスのメンテナンス費用の目安は、以下のとおりです。 ・法定1年点検:1〜2万円・エンジンオイル交換:5,000円〜1万円程度 / 3,000〜5,000kmに1回・ワイパーゴム交換:1,000〜3,000円程度 / 6ヶ月に1回・冷却水補充:1,000円程度・エアコンフィルター交換:5,000円程度 / 年1回・ブレーキオイル交換:5,000円〜1万円程度 / 年1回合計:2万7,000円〜4万9,000円程度 年間のメンテナンス費用は、多く見積もっても5万円程度と見込んでおけばよいでしょう。 ただし、タイヤやバッテリーなどの交換が必要な場合は、さらにメンテナンス費用がかかります。タイヤは「走行距離3万km程度」または「3〜5年に1回」が交換目安で、費用は以下のとおりです。 ・15インチ  2万5,000円〜 8万2,000円程度・17インチ 3万6,000〜14万5,000程度・18インチ 4万〜20万円程度※いずれも4本での金額です。※タイヤメーカーによって金額が異なります タイヤの料金に加えて、1万円程度の工賃も発生します。 また、プリウスのバッテリーには「駆動用」と「補機」の2種類があります。駆動用バッテリーとは、クルマのモーターを動かすメインバッテリーのことです。走行距離15万〜20万kmを目安に交換し、費用は18万円程度です。 一方、補機バッテリーはハイブリッドシステムを起動させるほか、電装品を稼働させる役割があります。寿命は通常のバッテリーと同様に2〜3年程度で、3万円程度の交換費用が発生します。 なお、洗車もクルマの維持に欠かせません。コイン洗車場を利用する場合、1回につき500〜1,000円程度の費用がかかります。 プリウスの年間維持費はいくら? 2014年式プリウス Lの年間維持費の目安は以下のとおりです。 ・燃料代:2万7,000円  ※走行距離年間3,000kmの場合・自動車税(種別割):3万9,500円・任意保険料:4万7,809円 ※35歳 12等級の場合・車検代:5万5,025円 ※2年ごとにかかる費用の半分・メンテナンス費用:5万円合計:21万9,334円 月々1万8,000円ほどかかる計算です。ローンでプリウスを購入している場合、月々の返済額もかかります。また、駐車場を契約している場合は、毎月駐車場代が加わることに留意してください。 他のクルマと比較してプリウスの維持費は安い? プリウスの年間維持費は21万円程度ろわかりましたが、同年式の他のクルマと比べてやすい方なのでしょうか。ホンダのフィット、トヨタのアクアとの比較表を作成しました。 車種 燃料代※年間走行距離3,000kmの場合 自動車税(種別割) 任意保険料 ※35歳 12等級の場合 車検代 メンテナンス費用 合計 プリウス 2万7,000円 3万9,500円 4万7,809円 5万5,025円 5万円 21万9,334円 フィット 2万700円 3万4,500円 3万5,940円 4万8,175円 5万円 18万9.315円 アクア 1万4,580円 3万4,500円 4万2,277円 5万2,825円 5万円 19万4,182円 任意保険料の差が大きく、3車種のなかではフィットが最も維持費が安いという結果が出ました。ただし、燃費はプリウスやアクアのほうが優勢なため、自身の状況にあわせて車種を選びましょう。 まとめ プリウスは、年間で約21万円の維持費がかかります。任意保険料が高い傾向にある車種のため、いくつかの保険会社から見積もりをとって比較してみてもよいでしょう。 また、メンテナンス費用は車輌の状態により大きく上下します。中古で購入する場合には、あらかじめ深刻なダメージがないかどうかを確認しておくことをおすすめします。

フェアレディZ Z32を維持するのは意外と簡単!?シミュレーション結果を大公開
旧車の再生と維持 2024.05.29

フェアレディZ Z32を維持するのは意外と簡単!?シミュレーション結果を大公開

フェアレディZ Z32は時代を反映したモデルとして、今もなお多くのファンを抱えるモデルです。走りの楽しさがある反面、維持費を計画的に準備する必要のあるクルマでもあります。 この記事では、Z32の維持費について5つの項目でシミュレーションします。項目ごとの金額目安が理解できるようになるため、ぜひ最後までご覧ください。 フェアレディZ Z32の特徴 フェアレディZ Z32は、1989年のバブル経済絶頂期に「スポーツカーに乗ろうと思う」のキャッチコピーで登場しました。従来の伝統を超えるべく、新開発のツインターボエンジンや4輪スタビライザー、可変吸気系統、スーパーHICAS(ハイキャス)という電子制御4WSなどの先進技術が投入され、フェアレディZの新たな時代を築いたモデルです。 初代S30型から踏襲されてきたロングノーズ・ショートデッキのスタイルを廃し、ワイド&ローなスタイルへと大胆に変更されました。また、2シーターに加え、前席に2人・後席に2人の合計4人が乗車できる「2by2」のラインナップもZ32ならではの特徴です。 エンジンは、伝統的な直列6気筒から、V型6気筒 3リッターDOHCエンジン「VG30DE」と新開発の3.0L V型6気筒 DOHCツインターボエンジン「VG30DETT」の2種類に変更されました。VG30DETTは300ZXツインターボグレードに搭載され、高出力と高回転性能を実現します。 当初は300ps超えを目指して開発されていましたが、国の指導により280psにデチューンされたニュースは大きな注目を浴びました。 フェアレディZ Z32の維持費の内訳 ここからは、Z32の維持費を5項目でシミュレーションします。対象モデルのスペックは以下のとおりです。 <スペック>300ZX 2シーター・標準ルーフ型式:E-Z32車輌重量:1,430kg総排気量:2,960cc使用燃料:ハイオクガソリン10モード/10・15モード燃費:7.6km/L 燃料代 Z32の燃費は、10モード/10・15モードで7.6km/L、実燃費7.4kml/Lといわれています。乗り方によりますが、カタログ値との乖離が少ないのは嬉しいポイントです。 上記を踏まえた燃料代のシミュレーション結果は、以下のとおりです。 通勤で1ヶ月1,000kmを走行すると仮定した場合、消費するガソリンは135.1L、ハイオクガソリンの料金は2万4,945円(*1)、年間で29万9,340円(*2)でした。 *1 実燃費7.4km/Lで算出*2 2024年5月21日時点のハイオクガソリン全国平均価格184.6円/Lで算出 自動車税 Z32の総排気量は2,960ccのため、2,500cc〜3,000cc以下クラスの5万1,000円に該当します。(2019年9月30日以前に登録された場合)しかし、新車登録から18年経過している可能性が高いため、15%重課の5万8,600円が税額となります。 任意保険 シミュレーションした結果、任意保険料は約6万9,000円でした。条件と補償内容は以下のとおりです。 <条件>年齢:30歳等級:6等級使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身障害:あり(車内のみ補償)人身障害:(保険金額/ 1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:あり 30代のネット型保険の相場は約6万7,000円といわれており、Z32の保険料は相場の範囲内です。車両保険を付帯できているのは、現在もクルマとしての価値が維持されている証拠といえます。 車検 Z32の車検費用は約10万円です。内訳は以下のとおりです。 自賠責保険:1万7,650円自動車重量税:3万7,800円印紙代:2,300円車検料:5万円合計:10万7,750円※車検料は、内容や工場により変動します なお、自動車重量税は年式が古くなるほど高額になります。 ▼詳しい理由や仕組みについては以下の記事で解説しているため、あわせてご覧ください。自動車重量税とは?計算方法や納付のタイミングをわかりやすく紹介 メンテナンス費用 Z32のメンテナンス費用は、少なくとも年間10万円です。最低限以下の項目は見積もる必要があるでしょう。 ・洗車代・ワイパーゴム交換・ウォッシャー液交換・冷却水補充・エアコンフィルター交換・ヘッドライトバルブ交換・エンジンオイル交換・オイルフィルター交換・ブレーキオイル交換・エアクリーナー交換 Z32は、高出力エンジンの特性により、エンジン周りのパーツで不具合が起きる可能性が高いといわれています。さらに、車齢の高いクルマでもあるため、よい状態を長く維持するには、丁寧なメンテナンスが欠かせません。 ▼以下のページでは、旧車のメンテナンスに関する記事をご確認いただけます。症状への対処法も掲載してますので、ぜひご覧ください。旧車メンテナンス フェアレディZ(Z32)の年間維持費はいくら? Z32の年間維持費は、約58万円〜です。内訳は以下のとおりです。 燃料代:29万9,340円自動車税:5万8,600円任意保険:約6万9,000円車検:5万3,875円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費用:10万円(必要最低限の項目のみ)合計:58万815円 1ヶ月あたりに換算すると、約4万8,000円です。 また、車輌本体をローンで購入していたり、月極駐車場を利用していたりする場合は、それぞれの費用を上乗せして正確な年間維持費を計算してください。 フェアレディZ Z32の維持費が高いと思った時の対処法 Z32は、今では希少になったツインターボ搭載モデルで、多くのファンを抱えています。一度ハンドルを握れば、長く乗りたくなる楽しさを備えたクルマといえるでしょう。しかし、発売から30年以上経過した古いクルマであるため、税金が重課されてしまいます。そのため、費用の負担が大きいと感じる方も多いでしょう もし、維持費が高いと思った時は、思い切って手放すのも1つの方法です。車両保険が付帯できたように、クルマとしての価値は高い状態を維持しています。走行距離や車輌の状態によっては、高く評価される可能性があります。 旧車を専門に取り扱っている「旧車王」では、Z32の鑑定を全国どこでも無料で対応しています。申し込みフォームや専用LINEからお気軽にご相談ください。 まとめ Z32は、フェアレディの新しい時代を築いたモデルです。その証拠に、新型となる7代目フェアレディのテールランプ形状は、Z32そのものといえるほどに形状が似ており、その影響力の強さがうかがえます。 現代にも通じる魅力的なモデルではありますが、維持費はやや高額です。特に車齢の高さから税金面で不利な点は否めません。もし、維持費の負担が大きい場合は、売却を検討するタイミングといえるでしょう。 中古車市場では高値で取引されているケースもみられます。具体的な金額が知りたい場合は、旧車王までぜひご相談ください。

ランボルギーニディアブロの維持は覚悟が必要!5つの項目でシミュレーションします
旧車の再生と維持 2024.05.29

ランボルギーニディアブロの維持は覚悟が必要!5つの項目でシミュレーションします

ランボルギーニ ディアブロは、まさしくスポーツカーを体現したモデルです。魅力的なスタイリングと引き換えに維持費は相当額を見込んでおく必要があります。 この記事では、ディアブロの維持費を5つの項目でシミュレーションします。維持費が高いと感じた場合の対処法も紹介しますので、参考にしてみてください。 ランボルギーニ ディアブロの特徴 1990年から2001年まで製造されたランボルギーニ ディアブロは、伝説の闘牛「悪魔」の名を冠する2人乗りのスーパーカーです。 カウンタックの後継車として登場し、ミッドシップに搭載されたV12エンジン、低いボディ、シザーズドアを備えたその姿は、まさにスーパーカーの象徴的存在です。 5.7L V12エンジンで530psを発揮し、1993年にリリースされたディアブロVTでは、ランボルギーニ車として初めて4WDが採用され、最高速度は335km/hに達し、当時の市販車における世界最速の座に輝きました。 1998年に日本市場に導入され、1999年にはリトラクタブル・ヘッドライトから、日産 フェアレディZ Z32と同じ形式の部品を使用した固定式ヘッドライトへと変更され、大きな話題を呼びました。 2000年にはディアブロGT(6月)とディアブロ6.0(7月)を追加し、最終的に2,903台が生産された後、2001年にムルシエラゴが後継車として登場したことで、ディアブロの生産は終了しました。 ランボルギーニ ディアブロの維持費の内訳 ディアブロを所有した場合の維持費の内訳について、5つの項目で解説します。今回は、4つのグレード(SV・GT・VT・6.0)のうち、SV(1998年式)でシミュレーションします。 <該当モデルスペック>車輌重量:1,530kg総排気量:5,707cc使用燃料:ハイオクガソリン 燃料代 ディアブロの燃費は、カタログ燃費として公表されている数字はありません。実燃費は3.7km/L程度といわれており、1990年代に登場したスーパースポーツカーならではの数字といえます。 燃料代のシミュレーション結果は、以下のとおりです。 1ヶ月、レジャーで100kmを走行したと仮定した場合、消費するガソリン量は27L、ハイオクガソリン代は4,989円(*1)、年間で5万9,870円(*2)かかります。 *1 実燃費:3.7km/Lで算出*2 2024年5月15日時点のハイオクガソリン全国平均184.6円/Lで算出 自動車税 今回例に挙げたモデルの自動車税は、10万1,200円です。総排気量5,707ccのため、4,500ccから6,000cc以下のクラスに該当します。さらに、初度登録から13年経過したクルマに適用されるグリーン化税制により、15%重課された税額が支払い対象です。 ▼グリーン化税制については、以下の記事で詳しく解説しているため、あわせてご覧ください。【旧車いじめ?】13年以上経過車の自動車税はいくらかかる? 任意保険 ディアブロの保険料を大手ネット型保険で見積もりをとったところ、任意保険料は約4万8,000円でした。条件と補償内容は以下のとおりです。 <条件>年齢:30歳等級:6等級使用目的: レジャー・日常運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身障害:あり(車内のみ補償)人身障害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:なし なお、今回の見積もりでは車両保険が付帯できませんでした。スポーツカーは、事故や盗難率の高さなどを理由に車両保険が付帯できない場合があります。心配な場合は、加入予定の保険会社へ確認しましょう。 車検 ディアブロを2年ごとの継続検査に出した場合の車検料は、12万350円です。内訳は以下のとおりです。 自動車重量税:5万400円(24ヶ月)※初度登録から18年経過で算出自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)印紙代:2,300円車検料:5万円合計:12万350円※車検料は内容、整備工場などにより変動します 最終モデルが2000年製造であることを考えると、18年以上の重課対象となる可能性が高いでしょう。1年で約6万円の積み立てが必要なため、計画的な準備が欠かせません。 メンテナンス費用 メンテナンス費用は、年間約30万~50万円です。基本的な項目は以下のとおりです。 ・洗車代・ワイパーゴム交換・冷却水補充・エアコンフィルター交換・ヘッドライトバルブ交換・エアクリーナー交換・ブレーキフルード交換・クラッチフルード交換・エンジンオイル交換・オイルフィルター交換・ミッションオイル交換・デフオイル交換 ディアブロは、クラッチ機構の部品の1つ「レリーズシリンダー」からのオイル漏れによるクラッチの不具合が起きる可能性があります。予防保全の意味も含めて、約3万円が定期的に必要になることを念頭に置いておきましょう。 ランボルギーニ ディアブロの年間維持費はいくら? ディアブロの年間維持費は、約58万円〜です。内訳は以下のとおりです。 燃料代:5万9,870円自動車税:10万1,200円任意保険:4万8,000円車検:6万175円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費用:30万円(必要最低限の項目のみ)合計:56万9,245円 燃料代が高く、レジャーに行くだけでも1ヶ月あたり約6万円です。一般的なスポーツカーよりも多額の燃料代がかかることに留意しましょう。 ランボルギーニディアブロの維持費が高いと思った時の対処法 ランボルギーニディアブロのスタイリングと走りのよさは魅力的です。しかし、維持するためには年間約57万円が必要なため、所有者を選ぶ1台ともいえます。 維持費の負担が大きくなった場合は、売却が選択肢の1つです。 ディアブロは、販売期間の短さも手伝ってクルマ自体が価値の高いものとして評価されています。車輌の状態が特に重要な中古車市場では、早めの行動が功を奏す可能性が高いでしょう。 旧車専門の「旧車王」は、ディアブロの買取実績を複数有しており、正しい評価が可能です。全国無料で出張鑑定に対応しているため、お気軽にご相談ください。 まとめ ディアブロは、販売が終了して20年以上経過した今でも古さを感じないスタイリングが魅力の1台です。シザーズドアを開けて車体へ乗り込み、ハンドルを握るだけで所有欲は満たされるでしょう。 しかし、年間維持費は約57万円とハードルが高いのも事実です。車齢の高さから、思わぬ追加出費も考えられます。 維持費が高いと感じた場合は、手放して乗り換えるのも1つの方法です。高く評価してもらうには知識や実績が豊富な専門店への依頼がポイントです。 旧車王なら、ディアブロの買取実績と旧車専門店のノウハウで正しく価値を見極めます。無料で鑑定いたしますので、売却を検討する際には、ぜひご相談ください。

クルマの冷却水漏れの原因は?対処法や放置する問題点などを紹介
旧車の再生と維持 2024.05.29

クルマの冷却水漏れの原因は?対処法や放置する問題点などを紹介

冷却水が漏れるとクルマはオーバーヒートを起こし、エンジンがかからなくなる場合があります。エンジンが壊れる可能性もあるため、クルマの冷却水漏れの原因を突き止めて、なるべく早く対処しましょう。 この記事では、クルマの冷却水が漏れる原因や対処法、放置する問題点などを紹介します。 クルマの冷却水が漏れる原因 クルマの冷却水が漏れる主な原因は、ラジエーターの損傷と関連部品の劣化です。クルマの冷却水が漏れる原因を詳しく紹介します。 ラジエーターの損傷 ラジエーターが損傷するとクルマの冷却水が漏れます。ラジエーターとは、走行により熱くなったエンジンを冷やす部品のことです。 ナンバープレートの裏あたりに取り付けられており、車種によってはフロントグリルの隙間からラジエーターが見える場合もあります。外に剥き出しになっているため飛び石を受けやすく、衝撃により穴が開くことが冷却水漏れの主な原因です。 また、経年劣化により樹脂部分にヒビが入ったり腐食したりして、冷却水が漏れるケースもあります。 ガスケットの劣化・メカニカルシールの劣化 ガスケットやメカニカルシールの劣化も、クルマの冷却水漏れの原因です。 ガスケットは、部品と部品のつなぎ目に使用されているパッキンのようなものです。ウォーターポンプとエンジンの隙間にも取り付けられており、ここのガスケットが劣化すると気密性が保てなくなり、冷却水が漏れてしまいます。 また、ウォーターポンプの軸部には、エンジン内に冷却水の侵入を防ぐメカニカルシールが取り付けられています。長年の使用により、シール面から冷却水が漏れることも珍しくありません。メカニカルシールの劣化が原因で冷却水が漏れている場合は、ウォーターポンプ自体の交換が必要です。 ラジエーターホース・ヒーターホースの劣化 ラジエーターホースやヒーターホースの劣化でも、クルマの冷却水が漏れてしまいます。ラジエーターホースとは、冷却水の通り道となるホースのことです。一方、ヒーターホースは高温になった冷却水の通り道であり、暖房装置に熱を供給する役割があります。 ホースには耐久性が高い合成ゴムが採用されているものの、長く使用すると劣化し、本来密着している箇所に隙間が生じるため、冷却水が漏れます。10万km以上走行すると亀裂が入ったり破れたりする可能性があります。 シリンダーヘッドガスケットの劣化 シリンダーヘッドガスケットの劣化も、クルマの冷却水が漏れる原因です。シリンダーヘッドガスケットとは、エンジンの骨格部分である「シリンダーヘッド」と「シリンダーブロック」の間に挟み込まれているガスケットのことです。 気密性を維持する役割があり、冷却水の漏れや外部からの異物の混入を防ぎます。劣化すると気密性を維持できなくなり、隙間が生じて冷却水が漏れます。 クルマの冷却水漏れの対処法 クルマの冷却水漏れに対処するには、原因となる部品の交換が必要です。それぞれの部品を交換した際にかかる費用は、以下のとおりです。 ・ラジエーター:4万〜12万円・ウォーターポンプ:2万〜7万円・ラジエーターホース/ヒーターホース:5,000〜1万5,000円・シリンダーヘッドガスケット:4万5,000〜11万円 上記はあくまでも目安の費用です。エンジンが大きいほど、部品代や工賃が高くなることに留意してください。 また、ラジエーターは社外品が販売されているため、活用することにより部品代を抑えられるでしょう。ただし、極端に安い社外ラジエーターに交換した場合、短期間で冷却水漏れが起きる可能性があります。 修理工場と相談をしつつ、適切なラジエーターに交換しましょう。なお、ディーラーではなく修理工場やカー用品店に依頼すると、作業工賃を抑えられます。 クルマの冷却水が漏れたときは走行してもいい? 冷却水の漏れが少量であれば、自走で整備工場にクルマを持ち込めます。ボンネットを開けて、冷却水が入っている「リザーバータンク」を見て、量を確認しましょう。 リザーバータンクには「MAX/MIN」や「FULL/LOW」といったメモリがあり、目視で冷却水の量を確認できます。メモリの間に水面がある場合、漏れは少量と判断できるため短い距離であれば自走しても問題ありません。 ただし、大幅に冷却水が減少している場合は、走行中にオーバーヒートを起こす可能性があります。明らかに冷却水が少ないと判断した場合は無理に自走せず、JAFや自動車保険のロードサービスを利用して、クルマを修理工場に持ち込みましょう。 なお、オーバーヒートを起こしている場合、ボンネットやエンジンルーム内は高温になっています。火傷をするおそれがあるため、注意して開けましょう。 クルマの冷却水漏れを放置する問題点 クルマの冷却水漏れを放置すると、エンジンがオーバーヒートを起こし、エンジンの歪みが起こったり潤滑機能が失われたりして、最終的にはエンジンが壊れる可能性があります。 オーバーヒートでエンジンに歪みが生じると、ヘッドガスケットに大きな負荷がかかってしまい、破損につながります。ヘッドガスケットが破損することでエンジンの出力が低下し、本来の力を発揮できなくなります。すぐにエンジンが壊れるわけではありませんが、気を付けておくべき症状の1つです。 一方、潤滑機能が失われると金属同士が擦れ合うため、摩擦によって部品が焼きついてしまいます。エンジンが焼きつくと乗せ替えが必要であり、100万円程度の高額な修理費を支払わなければなりません。状態次第では廃車を余儀なくさせるでしょう。 また、エンジンが焼きついた場合、クルマが途中で止まったりエンジンルーム内から大量の煙が発生したりします。最悪の場合は車輌火災が起こるおそれもあるため、クルマの冷却水漏れに気づいたらなるべく早く専門業者に相談し、修理や交換をしましょう。 冷却水は少しずつ減少するため点検が必須 冷却水は漏れていなくても少しずつ減少するため、定期的に点検を行うことによってオーバーヒートを防げます。 まずは、車内の水温計で冷却がしっかり行われているかを確認しましょう。運転席メーター内の水温計には「H」と「C」が記載されており、針が真ん中を指していれば問題なく冷却が行われています。 ボンネットを開けてリザーブタンク内の冷却水の量も定期的に確認しましょう。リザーブタンクは、ウォッシャー液が入っているウォッシャータンクと間違われやすい傾向にあります。 リザーバータンクのキャップには「冷却水」や「COOLTANK」などの表記があるため、ウォッシャータンクと混同しないよう注意してください。 また、冷却水が漏れるとピンクや緑色の液体が下に流れます。駐車場の地面が濡れているのを発見したら、冷却水が漏れているかどうか確認しましょう。 まとめ クルマの冷却水が漏れる主な原因は、ラジエーターの損傷と部品の劣化です。冷却水漏れを修理するには、原因となる部品を交換しなければなりません。 冷却水の漏れが少量の場合は、自走で修理工場に持ち込めます。ただし、冷却水が明らかに減っていたりほとんど入っていなかったりする場合は、走行中にオーバーヒートを起こす可能性が高いため、ロードサービスを利用しましょう。 また、冷却水漏れを放置するとエンジンが壊れるため、高額な修理費用を払わなければなりません。定期的に点検を行い、冷却水漏れに気づいたらなるべく早く対処しましょう。

ハイラックスサーフ215の維持費を5つの項目でシミュレーション!高いと感じた時の対処法も解説します
旧車の再生と維持 2024.05.24

ハイラックスサーフ215の維持費を5つの項目でシミュレーション!高いと感じた時の対処法も解説します

トヨタの本格的なオフロードSUVハイラックスサーフ215は、ハイラックスシリーズのなかでも特に人気の高いモデルです。乗り心地や積載性などに優れたクルマですが、維持費が高いと感じている方も多いのではないでしょうか。 今回は、ハイラックスサーフ215の維持費について、実際にシミュレーションして具体的な金額を算出します。5つの項目ごとに維持費の内訳を紹介するので、参考にしてみてください。 ハイラックスサーフ215の特徴 ハイラックスサーフ215は「スタイリッシュSUV」をテーマに、2002年11月に4代目モデルとして登場しました。ランドクルーザープラドの姉妹車としても知られており、シーンを問わない走行性能、力強さを象徴するデザイン性が特徴です。215は大きく5つの型式に分類されており、搭載されているエンジンが以下のように異なります。 ・CBA-TRN215W:2.7L水冷直列4気筒DOHCガソリンエンジン・CBA-GRN215W:4L水冷V型6気筒DOHCガソリンエンジン・TA-VZN215W:3.4L水冷V型6気筒DOHCガソリンエンジン・KN-KDN215W:3L水冷直列4気筒DOHCICディーゼルターボ・LA-RZN215W:2.7L水冷直列4気筒DOHCガソリンエンジン 装備面では、パーキングブレーキが足踏み式となり、リヤのブレーキが従来のドラムからベンチレーテッドディスクに変更されています。 さらに、2005年8月のマイナーチェンジでフロントのグリルとバンパー、ヘッドランプ、リヤのコンビネーションランプなどをデザイン変更し、ヘッドランプのロービームにプロジェクター式、リヤコンビネーションランプのストップランプにLEDを採用したことで、よりクルマとしての魅力が増しました。 なお、215を最後にハイラックスサーフは2009年をもって日本国内での販売が終了しました。希少性が高まっていることから、特別なクルマとして現在でも人気の1台です。なかでも、廉価グレードのアメリカンバージョンは、樹脂パーツの採用によるカスタムのしやすさが注目されており、高値がつく可能性があります。 ハイラックスサーフ215の維持費の内訳 ハイラックスサーフ215の維持に必要な費用を5つに分けて解説します。今回は、ハイラックスサーフ215の歴代モデルのうち、SSR-X 型式:LA-RZN215W(2002年式)を例にして維持費をシミュレーションしました。 <該当モデルスペック>車輌重量:1,830kg総排気量:2,693cc使用燃料:レギュラーガソリン10モード/10・15モード燃費:8.7km/L 燃料代 ハイラックスサーフ215の燃費は、10モード/10・15モード燃費で8.7km/L、実燃費7km/L程度といわれています。カタログ値と実燃費との乖離がそれほど大きくないのが特徴です。 1ヶ月に1,000kmを走行したと仮定した場合、142.8L(*1)のガソリンを消費することになり、燃料代は2万4,242円(*2)かかります。1年に換算すると約29万円必要です。 *1 実燃費7km/Lで算出*2 2024年5月7日レギュラーガソリン:169.7円/L 自動車税 ハイラックスサーフ215は総排気量2,693ccのため、2.5L〜3L以下クラスに該当し、税額は5万1,000円です(2019年9月30日以前に新車登録した場合)。 しかし、今回試算した2002年式モデルは、新車登録から13年以上経過している可能性が高く、その場合は重課されて5万8,600円となります。 任意保険 大手ネット型保険で見積もりをとったところ、任意保険料は約7万8,000円でした。条件と補償内容は以下のとおりです。 <条件>年齢:30歳等級:6等級使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身障害:あり(車内のみ補償)人身障害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:あり なお、市場販売価格相当額が10万円未満のクルマでは、車両保険は付帯できない可能性があります。ハイラックスサーフ215は20年を経過した今でも人気があり、その裏付けとして車両保険が付帯できたと考えられます。 今回の見積もり額は、相場の4万円〜6万円よりも割高です。1年ごとに必要なため、予算の確保は必至といえます。 車検 車検費用は約11万円必要です。内訳は以下のとおりです。 自動車重量税:5万400円(24ヶ月)※初年度登録から18年経過で算出自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)印紙代:2,300円車検料:5万円合計:12万350円 ※車検料は内容や整備工場によって増減します ハイラックスサーフ215は車輌重量が1,830kgのため、2t未満クラスに該当します。しかし、新車登録から18年以上経過した重課対象の可能性が高いため、費用負担も多くなる点に注意が必要です。 メンテナンス費用 メンテナンス費用は、年間10万円程度が見込まれます。項目は以下のとおりです。 ・洗車・ワイパーゴム交換・ウォッシャー液補充・冷却水補充・エアコンフィルター交換・ヘッドライトバルブ交換・エンジンオイル交換・オイルエレメント交換・ブレーキオイル交換・エアクリーナー交換 ハイラックスサーフ215は堅牢な作りが特徴なため、適切なメンテナンスで長く乗れるクルマです。手をかければ、その分評価される可能性も高まるでしょう。 ハイラックスサーフ215の年間維持費はいくら? ハイラックスサーフ215の年間維持費は、これまでの5項目を合計すると約60万円です。項目ごとの金額は以下のとおりです。 燃料代:約29万円自動車税:5万8,600円任意保険:約7万8,000円車検:6万175円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費用:10万円合計:約58万6,775円 なお、今回算出した金額は、維持するために最低限必要なものだけです。車輌本体のローンや駐車場代など、維持に必要な費用は別途上乗せされます。 ハイラックスサーフ215の維持費が高いと思った時の対処法 ハイラックスサーフ215は、年間60万円近くの維持費が必要なため、気軽に乗り続けるのは難しいと感じる方もいるかもしれません。燃料代を抑える方法もありますが、劇的に維持費を抑えることはできないでしょう。そのため、維持が難しい場合には売却するのも1つの方法です。 ハイラックスサーフ215は都会的な印象とアウトドアの雰囲気を兼ね備えたSUVとして、中古車市場で高い人気を誇ります。特に新車登録から時間が経過したクルマは、走行距離やパーツの経年劣化などが買取価格に大きな影響を及ぼすため、高額で売却するには時期を見極めることが大切です。 まとめ ハイラックスサーフ215は、登場から20年以上が経った今でも色褪せない存在感を放つモデルです。力強い走行性能はもちろん、古さを感じないデザインに加え、7km/Lという実燃費は排気量を考えると納得できる数値でしょう。その証拠として、中古車市場では大きな金額がつくケースも見受けられます。 一方で、年間約60万円の維持費は決して安いとはいえません。維持が難しいと感じた場合は売却も方法の1つです。評価されているクルマだからこそ、走行距離や車輌の状態がポイントになります。 旧車を専門とする旧車王でも、ハイラックスサーフ215の鑑定を実施しています。全国どこでも出張で鑑定いたしますので、お気軽にご相談ください。

クルマのブレーキの利きが悪くなってきたら点検必須!ブレーキの修理や点検の必要性を解説
旧車の再生と維持 2024.05.24

クルマのブレーキの利きが悪くなってきたら点検必須!ブレーキの修理や点検の必要性を解説

ブレーキは、速度を落としたり止まったりするための、クルマにとって欠かせない部品です。ブレーキの利きが悪いまま走行を続けると、停車できなくなり重大な事故に発展する可能性があります。リスクを最小限に抑えるために、ブレーキに不具合を感じたら早めに点検に出しましょう。 今回はブレーキが利きにくくなる原因や修理費用と期間、修理の依頼先について解説します。 クルマのブレーキが利きにくくなる原因 ブレーキが利きにくくなる原因はさまざまです。ここからは、ブレーキが利かなくなる原因について解説します。 ブレーキオイル(ブレーキフルード)の劣化 ブレーキオイル(ブレーキフルード)は、油圧式ブレーキの油圧を伝えるために使うオイルです。ブレーキペダルを踏んだ力を油圧に変換し、マスターシリンダーからブレーキキャリパーやホイールシリンダーに伝えることでクルマは停車しています。しかし、ブレーキオイルが劣化するとその性能が低下し、ブレーキの制動力が落ちてしまいます。そのため、ブレーキオイルは定期的に交換しておきましょう。 ブレーキキャリパーのトラブル ブレーキのディスクローターを挟み込むキャリパーに不具合が発生すると、ブレーキが利かなくなります。ブレーキキャリパーは、油圧によってシリンダーが押し出され、ブレーキパッドをブレーキローターに押し付ける重要な役割を担っている部品です。ブレーキキャリパーに接続されているホースが劣化したり、シリンダーやピストンの動きが鈍くなったりすると、ブレーキが利かなくなります。そのため、キャリパーのトラブルでブレーキが機能しなくならないよう定期的に点検や部品交換をしておきましょう。 ブレーキパッドの残量不足 ブレーキキャリパーに取り付けられているブレーキパッドの残量が極端に不足していると、ブレーキの利きが悪くなります。ブレーキパッドは、ブレーキローターを挟み込む部品です。ブレーキパッドが摩耗して残量が少なくなると、ブレーキが利きにくくなったり、ブレーキペダルを踏み込んでも速度が落ちにくくなったりします。ブレーキペダルを深く踏み込まないとブレーキが利かない場合はパッドが減っている可能性が高いです。 クルマのブレーキの修理の依頼先 ブレーキの修理・点検・整備・調整は、ディーラー、整備工場、車検・点検や整備を行なっているカー用品店などで実施できます。ブレーキの利きが悪くなってきたり、ペダルを踏み込まないと利かない状態になってきたら一度点検を依頼して必要に応じて部品交換や修理をしてもらいましょう。 クルマのブレーキの修理費用 クルマのブレーキの修理費用は、交換部品や整備・調整する箇所によって異なります。ブレーキパッドの交換だけであれば、1万〜3万円程度で交換できるでしょう。ただし、あわせてキャリパーの部品交換や調整、ディスクローターの交換などをすると5万〜10万円以上の費用がかかります。 クルマのブレーキ修理にかかる期間 ブレーキの修理や点検・整備にかかる期間は、数時間から数日です。パッド交換だけであれば1時間以内に作業が終わるでしょう。しかし、キャリパーを外して点検やトラブルシューティングをしたり、ローターを交換したりする場合は、1日から数日かかる場合があります。ブレーキの修理や点検・整備を依頼するときは、どの程度の時間がかかるか確認しておきましょう。 クルマのブレーキの修理費用を抑える方法 アフターパーツを使用したり、整備工場に依頼したりすると、ブレーキの修理費用を抑えられる可能性が高いです。純正品を使って修理や点検をするディーラーや正規販売店の場合は、部品代や工賃が高くなるため修理費用が高額になりやすいです。一方、整備工場ではOEM品や社外品を使用するため、修理費用を抑えられる場合があります。OEM品や社外品のなかでも、各車種への適合が確認されている部品であれば品質の心配はありません。 クルマのブレーキ関連は定期的なメンテナンスが必要 ブレーキは、クルマの速度を落としたり止めたりする重要な部品です。言い換えれば、命に関わる重要な部品であるため、定期的な点検と部品交換は必ず実施しておきましょう。 また、ブレーキパッドやディスクローターなどを限界ギリギリまで使いたいという人もいるかもしれませんが、走行中に速度を落とせなくなったり止まれなかったりすると、追突したり他者を巻き込む事故に発展したりするかもしれません。 そのため、ブレーキ関連のパーツはギリギリまで使うのではなく、定期点検のときに磨耗の程度を見たうえで、早めに交換しておきましょう。 まとめ 安全にクルマを走らせるためには、ブレーキが正しく機能している必要があります。ブレーキトラブルによって事故を起こさないためにも、異常や異変を感じたときは早めに点検に出しましょう。

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