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サイドステップとは、クルマのサイド部分に装着するパーツです。駐車場で隣のクルマや壁にぶつけたり、道路の凹凸や段差によって擦れてしまったりして、傷がついてしまうことがあります。 ここでは、クルマのサイドステップに傷をつけてしまったときの修理の依頼先や修理費の目安について解説します。また、傷を防ぐ方法も紹介するため、クルマのサイドステップを傷つけないように対策したい方もぜひ最後までチェックしてください。 クルマのサイドステップの破損の種類 サイドステップは、クルマの両サイド下部にあるパーツのことで、サイドシルに並行して取り付けられています。 サイドシルより外側に張り出しているパーツであるため、傷がつきやすいパーツです。 また、サイドステップはクルマのボディサイドに取り付けられるステップ(踏み段)を意味する言葉ですが、サイドスカートやサイドスポイラーなどのエアロパーツやドレスアップパーツもサイドステップと呼ばれることがあります。 また、エアロパーツやドレスアップパーツも外側に張り出しているパーツのため、傷つけてしまいやすいパーツです。 それでは、サイドステップ(エアロパーツやドレスアップパーツを含む)の破損にはどのような種類があるのか詳しくみていきましょう。 すり傷 すり傷は、走行中にサイドステップが障害物に接触することによってできる傷です。速度が速かったり、接触に気づくのが遅れたりすると、長く深いすり傷ができてしまいます。 へこみ傷 へこみ傷は、クルマの乗り降りや段差を乗り越えたときなどにできる傷です。サイドステップの形状や素材によっては割れてしまう場合もあります。 クルマのサイドステップの傷は放置してもいい? クルマのサイドステップを傷つけてしまったときは、そのまま放置しないようにしましょう。 クルマは、走行中に揺れたり振動が発生したりします。わずかな揺れや振動であってもサイドステップが外れてしまう可能性があるため、破損に気がついたときは早めに修理しましょう。 また、エアロパーツとしての機能をもつサイドステップ(サイドスカートやサイドスポイラー)は、破損すると走行が不安定になることもあります。事故につながる可能性もあるため、破損したらすぐに修理しましょう。 クルマのサイドステップの修理費用の目安 クルマのサイドステップの修理費用は、修理の依頼先によって異なります。ここからは、ディーラー、整備工場、カー用品店のそれぞれの特徴と修理費用について解説します。 ディーラー ディーラーは、取り扱いメーカーの正規販売店のため、高い専門技術によって修理してくれます。また、正規品を使用して修理や塗装を行うため、再塗装した部分の色が目立つ心配もありません。ただし、純正品を使用して優れた技術力をもって修理をする分、費用が高額になる傾向にあります。 ディーラーでの修理費用目安は2万円~(費用は修理箇所や範囲によって異なります)です。 整備工場 整備工場ではクルマの修理・整備・点検・車検を行います。車種を問わずに対応可能な点が特徴です。また、「自動車整備士」の資格をもつ整備士が所属しているため、専門資格が必須の複雑で難しい修理も実施してもらえます。 なお、整備工場によって技術力が異なるため、修理の依頼先は慎重に選ぶ必要があります。修理費用はディーラーよりも安い場合が多く、1万円~(費用は修理箇所や範囲によって異なります)が目安です。 カー用品店 車検や点検などの整備も行っているカー用品店でも、サイドステップを修理できる場合があります。ただし、必ず修理できるとは限らないため、事前にサイドステップの修理が可能か確認しておきましょう。 カー用品店での修理は、ディーラーや整備工場などよりも費用が安く、修理時間が短い場合が多いです。損傷がひどくない場合は、カー用品店に依頼するのもよいでしょう。 カー用品店での修理費用目安は5,000円〜(費用は修理箇所や範囲によって異なります)です。 クルマのサイドステップは自分で修理できる? 小さなすり傷や深さが浅い傷であれば、カー用品店で販売されている修理キットを使って自分で修理できます。ただし、損傷が広範囲に広がっていたり、傷が深かったりする場合は、整備工場やディーラーに修理を依頼しましょう。 クルマのサイドステップの傷を防ぐ方法 クルマのサイドステップが傷つかないようにするためには、サイドステップをぶつけたり擦ったりしないように気をつけましょう。特に、道路の段差はサイドステップをうっかり擦ってしまうことが多いため、より一層の注意が必要です。 また、擦ってしまったときに傷つかないようにするために、フィルムを貼り付けたり、ラバー製の小さなスポイラーを使用したりするのもよいでしょう。 まとめ クルマのサイドステップは、クルマのフレームであるサイドシルより外側に張り出しているため、傷をつけてしまう可能性が高いパーツです。サイドステップを傷つけてしまったときは、放置せずになるべく早く修理に出して損傷範囲の拡大や部品の脱落を防ぎましょう。
クルマを走行させている最中に排気音が異常に大きいと感じた場合、マフラーが損傷している可能性があります。そのままにしておくと重大な事故につながる危険があるため、速やかにクルマを止めてマフラーが壊れていないか確認しなければなりません。 今回は、マフラーが壊れている場合にどのような修理が必要なのか、修理方法や応急処置方法を紹介します。 クルマのマフラーの故障の種類 ここでは、マフラーの主な故障・損傷の原因について紹介します。 ・腐食(マフラーの内部で発生した水分や路面から跳ね上げられた水などによって腐食して穴が空く)・損傷(段差や石などにぶつけて損傷して穴が空く)・塩害(塩水や潮風によって腐食して穴が空く) この他にも、さまざまな理由で損傷しますが、主な故障原因は上記の3つです。走行中の音が大きいと感じたときは、クルマの下を覗き込んでマフラーを確認してみてください。 クルマのマフラーの応急処置 マフラーが損傷していると、排気音が大きくなり、近隣住民に迷惑がかかる可能性があります。マフラーの損傷に気がついたときは、応急処置として市販の修理キットを利用するとよいでしょう。 なお、市販の修理キットで対応できるマフラーのトラブルは、部分的に穴が空いているケースのみです。マフラー全体が錆びていたり、穴が空いている箇所が複数あったりする場合には、業者に依頼して修理や交換してもらいましょう。 クルマのマフラーの修理の依頼先 マフラーの修理は、ディーラーや整備工場など、クルマの点検・整備をしているところに依頼できます。ここでは、修理の依頼先について解説します。 ディーラー ディーラーではマフラーの修理が可能です。また、正規品への交換が可能なため、交換する場合でも安心してクルマを預けられます。ただし、ディーラーならではの高い技術で修理したり正規品へ交換したりするため、費用が高額になる傾向があります。 整備工場 整備工場でもマフラーを修理できます。整備工場では、部分的な修理や溶接など、さまざまな方法での対応が可能なため、要望にあう修理をしてもらえるでしょう。ただし、クルマからマフラーを取り外すなど、専門性の高い修理を依頼すると、費用が高額になる可能性があります。 カー用品店 カー用品店でもマフラーの修理ができる場合があります。また、修理だけでなく、アフターパーツへの付け替えも可能です。 修理と付け替えのどちらにするかは、修理費用や付け替え費用の見積もりによって決めることとなるでしょう。マフラーが損傷したタイミングでアフターパーツに交換したいと考えているときは、カー用品店への相談をおすすめします。 クルマのマフラーの修理費用 マフラーの修理内容別の費用相場は次のとおりです。 ・マフラーの穴埋め:5,000円〜・複数箇所の修理:1万円〜・マフラー交換:5万円〜 上記はあくまでも目安です。車種やマフラーのタイプによって費用が異なるため、修理の際は見積もりを出してもらってから修理するか交換するか判断しましょう。 マフラーの交換が必要なケース マフラーを交換するかどうかは、劣化や損傷具合によって異なります。修理で対応できないほど錆びていたり劣化していたりする場合は、マフラーの交換が必要です。そのため、クルマの下を覗き込んだときに明らかにマフラー全体が錆びているときは、ディーラーや整備工場に相談して、どのように対応をするか決めましょう。 まとめ クルマのマフラーは、使用環境や使用方法によって錆びたり劣化したり壊れたりします。もし、走行中の排気音が大きくなったと感じたときは、マフラーに穴が空いていないか、錆びていないかなどをチェックしてみてください。対応方法がわからない場合は、無理に自分で修理しようとせずに業者に相談しましょう。
冷却水が漏れるとクルマはオーバーヒートを起こし、エンジンがかからなくなる場合があります。エンジンが壊れる可能性もあるため、クルマの冷却水漏れの原因を突き止めて、なるべく早く対処しましょう。 この記事では、クルマの冷却水が漏れる原因や対処法、放置する問題点などを紹介します。 クルマの冷却水が漏れる原因 クルマの冷却水が漏れる主な原因は、ラジエーターの損傷と関連部品の劣化です。クルマの冷却水が漏れる原因を詳しく紹介します。 ラジエーターの損傷 ラジエーターが損傷するとクルマの冷却水が漏れます。ラジエーターとは、走行により熱くなったエンジンを冷やす部品のことです。 ナンバープレートの裏あたりに取り付けられており、車種によってはフロントグリルの隙間からラジエーターが見える場合もあります。外に剥き出しになっているため飛び石を受けやすく、衝撃により穴が開くことが冷却水漏れの主な原因です。 また、経年劣化により樹脂部分にヒビが入ったり腐食したりして、冷却水が漏れるケースもあります。 ガスケットの劣化・メカニカルシールの劣化 ガスケットやメカニカルシールの劣化も、クルマの冷却水漏れの原因です。 ガスケットは、部品と部品のつなぎ目に使用されているパッキンのようなものです。ウォーターポンプとエンジンの隙間にも取り付けられており、ここのガスケットが劣化すると気密性が保てなくなり、冷却水が漏れてしまいます。 また、ウォーターポンプの軸部には、エンジン内に冷却水の侵入を防ぐメカニカルシールが取り付けられています。長年の使用により、シール面から冷却水が漏れることも珍しくありません。メカニカルシールの劣化が原因で冷却水が漏れている場合は、ウォーターポンプ自体の交換が必要です。 ラジエーターホース・ヒーターホースの劣化 ラジエーターホースやヒーターホースの劣化でも、クルマの冷却水が漏れてしまいます。ラジエーターホースとは、冷却水の通り道となるホースのことです。一方、ヒーターホースは高温になった冷却水の通り道であり、暖房装置に熱を供給する役割があります。 ホースには耐久性が高い合成ゴムが採用されているものの、長く使用すると劣化し、本来密着している箇所に隙間が生じるため、冷却水が漏れます。10万km以上走行すると亀裂が入ったり破れたりする可能性があります。 シリンダーヘッドガスケットの劣化 シリンダーヘッドガスケットの劣化も、クルマの冷却水が漏れる原因です。シリンダーヘッドガスケットとは、エンジンの骨格部分である「シリンダーヘッド」と「シリンダーブロック」の間に挟み込まれているガスケットのことです。 気密性を維持する役割があり、冷却水の漏れや外部からの異物の混入を防ぎます。劣化すると気密性を維持できなくなり、隙間が生じて冷却水が漏れます。 クルマの冷却水漏れの対処法 クルマの冷却水漏れに対処するには、原因となる部品の交換が必要です。それぞれの部品を交換した際にかかる費用は、以下のとおりです。 ・ラジエーター:4万〜12万円・ウォーターポンプ:2万〜7万円・ラジエーターホース/ヒーターホース:5,000〜1万5,000円・シリンダーヘッドガスケット:4万5,000〜11万円 上記はあくまでも目安の費用です。エンジンが大きいほど、部品代や工賃が高くなることに留意してください。 また、ラジエーターは社外品が販売されているため、活用することにより部品代を抑えられるでしょう。ただし、極端に安い社外ラジエーターに交換した場合、短期間で冷却水漏れが起きる可能性があります。 修理工場と相談をしつつ、適切なラジエーターに交換しましょう。なお、ディーラーではなく修理工場やカー用品店に依頼すると、作業工賃を抑えられます。 クルマの冷却水が漏れたときは走行してもいい? 冷却水の漏れが少量であれば、自走で整備工場にクルマを持ち込めます。ボンネットを開けて、冷却水が入っている「リザーバータンク」を見て、量を確認しましょう。 リザーバータンクには「MAX/MIN」や「FULL/LOW」といったメモリがあり、目視で冷却水の量を確認できます。メモリの間に水面がある場合、漏れは少量と判断できるため短い距離であれば自走しても問題ありません。 ただし、大幅に冷却水が減少している場合は、走行中にオーバーヒートを起こす可能性があります。明らかに冷却水が少ないと判断した場合は無理に自走せず、JAFや自動車保険のロードサービスを利用して、クルマを修理工場に持ち込みましょう。 なお、オーバーヒートを起こしている場合、ボンネットやエンジンルーム内は高温になっています。火傷をするおそれがあるため、注意して開けましょう。 クルマの冷却水漏れを放置する問題点 クルマの冷却水漏れを放置すると、エンジンがオーバーヒートを起こし、エンジンの歪みが起こったり潤滑機能が失われたりして、最終的にはエンジンが壊れる可能性があります。 オーバーヒートでエンジンに歪みが生じると、ヘッドガスケットに大きな負荷がかかってしまい、破損につながります。ヘッドガスケットが破損することでエンジンの出力が低下し、本来の力を発揮できなくなります。すぐにエンジンが壊れるわけではありませんが、気を付けておくべき症状の1つです。 一方、潤滑機能が失われると金属同士が擦れ合うため、摩擦によって部品が焼きついてしまいます。エンジンが焼きつくと乗せ替えが必要であり、100万円程度の高額な修理費を支払わなければなりません。状態次第では廃車を余儀なくさせるでしょう。 また、エンジンが焼きついた場合、クルマが途中で止まったりエンジンルーム内から大量の煙が発生したりします。最悪の場合は車輌火災が起こるおそれもあるため、クルマの冷却水漏れに気づいたらなるべく早く専門業者に相談し、修理や交換をしましょう。 冷却水は少しずつ減少するため点検が必須 冷却水は漏れていなくても少しずつ減少するため、定期的に点検を行うことによってオーバーヒートを防げます。 まずは、車内の水温計で冷却がしっかり行われているかを確認しましょう。運転席メーター内の水温計には「H」と「C」が記載されており、針が真ん中を指していれば問題なく冷却が行われています。 ボンネットを開けてリザーブタンク内の冷却水の量も定期的に確認しましょう。リザーブタンクは、ウォッシャー液が入っているウォッシャータンクと間違われやすい傾向にあります。 リザーバータンクのキャップには「冷却水」や「COOLTANK」などの表記があるため、ウォッシャータンクと混同しないよう注意してください。 また、冷却水が漏れるとピンクや緑色の液体が下に流れます。駐車場の地面が濡れているのを発見したら、冷却水が漏れているかどうか確認しましょう。 まとめ クルマの冷却水が漏れる主な原因は、ラジエーターの損傷と部品の劣化です。冷却水漏れを修理するには、原因となる部品を交換しなければなりません。 冷却水の漏れが少量の場合は、自走で修理工場に持ち込めます。ただし、冷却水が明らかに減っていたりほとんど入っていなかったりする場合は、走行中にオーバーヒートを起こす可能性が高いため、ロードサービスを利用しましょう。 また、冷却水漏れを放置するとエンジンが壊れるため、高額な修理費用を払わなければなりません。定期的に点検を行い、冷却水漏れに気づいたらなるべく早く対処しましょう。
ブレーキは、速度を落としたり止まったりするための、クルマにとって欠かせない部品です。ブレーキの利きが悪いまま走行を続けると、停車できなくなり重大な事故に発展する可能性があります。リスクを最小限に抑えるために、ブレーキに不具合を感じたら早めに点検に出しましょう。 今回はブレーキが利きにくくなる原因や修理費用と期間、修理の依頼先について解説します。 クルマのブレーキが利きにくくなる原因 ブレーキが利きにくくなる原因はさまざまです。ここからは、ブレーキが利かなくなる原因について解説します。 ブレーキオイル(ブレーキフルード)の劣化 ブレーキオイル(ブレーキフルード)は、油圧式ブレーキの油圧を伝えるために使うオイルです。ブレーキペダルを踏んだ力を油圧に変換し、マスターシリンダーからブレーキキャリパーやホイールシリンダーに伝えることでクルマは停車しています。しかし、ブレーキオイルが劣化するとその性能が低下し、ブレーキの制動力が落ちてしまいます。そのため、ブレーキオイルは定期的に交換しておきましょう。 ブレーキキャリパーのトラブル ブレーキのディスクローターを挟み込むキャリパーに不具合が発生すると、ブレーキが利かなくなります。ブレーキキャリパーは、油圧によってシリンダーが押し出され、ブレーキパッドをブレーキローターに押し付ける重要な役割を担っている部品です。ブレーキキャリパーに接続されているホースが劣化したり、シリンダーやピストンの動きが鈍くなったりすると、ブレーキが利かなくなります。そのため、キャリパーのトラブルでブレーキが機能しなくならないよう定期的に点検や部品交換をしておきましょう。 ブレーキパッドの残量不足 ブレーキキャリパーに取り付けられているブレーキパッドの残量が極端に不足していると、ブレーキの利きが悪くなります。ブレーキパッドは、ブレーキローターを挟み込む部品です。ブレーキパッドが摩耗して残量が少なくなると、ブレーキが利きにくくなったり、ブレーキペダルを踏み込んでも速度が落ちにくくなったりします。ブレーキペダルを深く踏み込まないとブレーキが利かない場合はパッドが減っている可能性が高いです。 クルマのブレーキの修理の依頼先 ブレーキの修理・点検・整備・調整は、ディーラー、整備工場、車検・点検や整備を行なっているカー用品店などで実施できます。ブレーキの利きが悪くなってきたり、ペダルを踏み込まないと利かない状態になってきたら一度点検を依頼して必要に応じて部品交換や修理をしてもらいましょう。 クルマのブレーキの修理費用 クルマのブレーキの修理費用は、交換部品や整備・調整する箇所によって異なります。ブレーキパッドの交換だけであれば、1万〜3万円程度で交換できるでしょう。ただし、あわせてキャリパーの部品交換や調整、ディスクローターの交換などをすると5万〜10万円以上の費用がかかります。 クルマのブレーキ修理にかかる期間 ブレーキの修理や点検・整備にかかる期間は、数時間から数日です。パッド交換だけであれば1時間以内に作業が終わるでしょう。しかし、キャリパーを外して点検やトラブルシューティングをしたり、ローターを交換したりする場合は、1日から数日かかる場合があります。ブレーキの修理や点検・整備を依頼するときは、どの程度の時間がかかるか確認しておきましょう。 クルマのブレーキの修理費用を抑える方法 アフターパーツを使用したり、整備工場に依頼したりすると、ブレーキの修理費用を抑えられる可能性が高いです。純正品を使って修理や点検をするディーラーや正規販売店の場合は、部品代や工賃が高くなるため修理費用が高額になりやすいです。一方、整備工場ではOEM品や社外品を使用するため、修理費用を抑えられる場合があります。OEM品や社外品のなかでも、各車種への適合が確認されている部品であれば品質の心配はありません。 クルマのブレーキ関連は定期的なメンテナンスが必要 ブレーキは、クルマの速度を落としたり止めたりする重要な部品です。言い換えれば、命に関わる重要な部品であるため、定期的な点検と部品交換は必ず実施しておきましょう。 また、ブレーキパッドやディスクローターなどを限界ギリギリまで使いたいという人もいるかもしれませんが、走行中に速度を落とせなくなったり止まれなかったりすると、追突したり他者を巻き込む事故に発展したりするかもしれません。 そのため、ブレーキ関連のパーツはギリギリまで使うのではなく、定期点検のときに磨耗の程度を見たうえで、早めに交換しておきましょう。 まとめ 安全にクルマを走らせるためには、ブレーキが正しく機能している必要があります。ブレーキトラブルによって事故を起こさないためにも、異常や異変を感じたときは早めに点検に出しましょう。
フェンダーは、駐車するときや駐車場から出庫するときなどに傷つけやすい箇所です。修理する際にはどのくらいの費用がかかるのでしょうか。また、自分で直せるのか気になっている方も多いのではないでしょうか。今回は、フェンダーの修理について解説します。 クルマのフェンダーの損傷パターン クルマのフェンダーの損傷には、主に2種類あります。 傷 フェンダーの損傷のなかでも多いのが擦り傷です。狭い場所でクルマを動かしたときにガリッと擦ってしまうことが多く、深い傷になる場合もあります。 へこみ 隣のクルマがドアを開けたときに当たったり、飛散物がぶつかったりした際に生じるのがへこみです。狭い駐車スペースにクルマを停めたときに起こりやすいほか、走行中の飛散物によってへこむ場合もあります。 クルマのフェンダーの修理の依頼先 クルマのフェンダーは、ディーラーや整備工場などで修理が可能です。損傷具合によっては、板金塗装が必要なため、日数や費用がかかる場合があります。フェンダーを修理する際は、事前に見積もりを取って、修理内容を確認したうえで依頼しましょう。 クルマのフェンダーの修理費用 フェンダーの傷やへこみを修理する場合の費用は1,000円〜です。タッチペンやコンパウンドなどを使って自分で修理すれば1,000円程度で修理できます。ただし、業者に依頼した場合は、数万円以上の費用がかかります。傷やへこみの大きさや深さ、車種によっても費用は異なる点に留意しましょう。 クルマのフェンダーの交換費用 フェンダーの損傷がひどい場合には、修理での対応が難しいため交換する必要があります。フェンダーを交換した場合は、5万円以上の費用がかかるでしょう。また、車種やボディカラーなどによって費用が異なり、クルマによっては高額になる場合もあります。 たとえば、標準的なコンパクトカーであれば、交換費用は5万円から7万円程度で済みます。一方、高級車やスポーツカーの場合、特別な材質や複雑な塗装が施されていることがあり、交換費用が10万円以上かかるケースも珍しくありません。 さらに、ボディカラーの特殊性も費用に影響します。たとえば、特注色やパールカラーなど特殊な塗装が施されている場合、その塗装を再現するために多額の費用が発生します。 クルマのフェンダーの故障は事故車扱いになる? フェンダーを修理したり交換したりしても、基本的に事故車(修復歴あり車)扱いにはなりません。ただし、フェンダーの損傷・交換箇所によっては修復歴ありとなる場合があります。そのため、交換する際は修復歴ありになるかどうか確認しておきましょう。 まとめ クルマのフェンダーは、慎重に運転していても傷つけやすい部分です。もし、フェンダーを損傷してしまった場合には、傷やへこみの程度によって、自分で修理するか業者に依頼するか決めるとよいでしょう。
クルマのオーバーヒートは、エンジンが異常に熱くなることで発生する現象です。エンジンが故障し、クルマが動かなくなる可能性もあるため、早めに対処する必要があります。今回は、クルマがオーバーヒートする原因や修理費用の目安などについて解説します。 クルマのオーバーヒートとは オーバーヒートは、エンジンの冷却や排熱がスムーズにできなくなることで起きる異常発熱です。エンジンがオーバーヒートしないよう、日頃から冷却システムや排熱システムの手入れやメンテナンスをしておく必要があります。 クルマのオーバーヒートの原因 オーバーヒートは、エンジンの冷却システムに不具合が起きたり、エンジンで発生した熱を排出できなかったりして発生します。ここからは、オーバーヒートの原因を詳しく解説します。 冷却水の漏れ・不足 エンジンの冷却に必要な冷却水が漏れていたり不足していたりするとオーバーヒートしやすくなります。主な原因は、タンクやホースなどの損傷や劣化です。 ウォーターポンプの故障 ウォーターポンプは、冷却するための水を循環させるためのポンプです。このポンプが故障すると冷却システムが作動しなくなるため、オーバーヒートしやすくなります。 ラジエーターの故障 熱を帯びた水を冷やすラジエーターが故障すると、オーバーヒートしやすくなります。ラジエーターはクルマの前方に向けて取り付けられていることが多く、飛散物によって破損したり塞がってしまう場合があるため、定期的に状態をチェックしておくとよいでしょう。 サーモスタットの故障 サーモスタットは、冷却水の流れをコントロールするバルブです。サーモスタットが正しく作動しないと、冷却水の流れを正しく調整できないため、オーバーヒートしやすくなります。 潤滑システムの故障 エンジン内部をはじめとするオイル関係の潤滑がスムーズにされないと、オーバーヒートしやすくなります。オイルは、各部を潤滑するという役割があるだけでなく、各部を冷却するという役割も担っています。そのため、定期的なオイル交換やフィルター交換は実施しておきましょう。 オーバーヒートが起きたときの対応方法 日頃から点検や部品交換などをしていても、悪条件が重なるとオーバーヒートしてしまう場合があります。もし、クルマがオーバーヒートしたら、安全な場所に停車して、クルマを冷却しましょう。 ここからは、オーバーヒートの前兆や対応方法について詳しく紹介します。 オーバーヒートの前兆 クルマがオーバーヒートする可能性については、メーター内の表示が参考になります。メーター内の水温計が70〜90℃であれば正常です。しかし、それ以上の温度になり「H」ゲージに迫っているときは、オーバーヒートするリスクが高まっています。 メーター内に水温計がない場合は、赤の警告灯が点灯するため、すぐに異常であることがわかるでしょう。異常な高温に気がついたら、安全な場所に停車して、クルマを冷却してください。 オーバーヒートしたときの対処法 安全に停止できる場所がすぐに見つけられなかったり、メーター表示に気が付かなかったりして、走行中に異音や異臭がしてきたら、すでにオーバーヒートしている状態です。このような場合は一刻も早くクルマを止めて冷却してください。そのまま走行を続けると、エンジンが故障してしまいます。 安全な場所にクルマを止めて冷却した結果、水温が下がれば再び走行できます。ただし、オーバーヒートを引き起こす原因を突き止め、修理や部品交換をしなければ再発してしまうでしょう。そのため、走行できる状態になったら、いち早くディーラーや整備工場などにクルマを持ち込んで修理してもらいましょう。 オーバーヒートの修理費用の目安 オーバーヒートした際の修理費用は、原因・修理内容・交換部品などによって異なります。 冷却水の不足が原因だった場合は、補充だけで修理が完了するため、1,000円程度で修理できるでしょう。ただし、冷却システムや排熱システムの複数箇所に不具合がある場合は、数万円の費用がかかります。 また、オーバーヒートによってエンジンそのものが故障してしまった場合は、少なくとも10万円以上、エンジンによっては100万円以上の費用がかかります。 このような予定外の出費を強いられないようにするためにも、日常点検や法定点検などの各種点検は確実に実施しておきましょう。 まとめ クルマのオーバーヒートは、冷却システムや排熱システムの進歩によって減少傾向にありますが、冷却や排熱がうまくできない条件の下で運転していると起きてしまうことがあります。オーバーヒートを防ぐためにも、日頃から点検やメンテナンスを実施してください。また、冷却や排熱ができない条件下で長時間さらした場合は、休憩する際にクルマを冷却しましょう。
クルマの乗り心地や走行性能などに影響する足回りは、経年劣化や強い衝撃などによって壊れることがあります。故障のサインが見られた際に気になるのは、修理費用や依頼先です。今回は、クルマの足回りの故障のサイン・前兆・症状やおおよその費用の相場について解説します。 クルマの足回りの分類 「足回り」は1つのまとまった部品を指す言葉ではありません。さまざまな部品を総称して「足回り」と呼びます。ここでは、「足回り」に含まれる主な部品を紹介します。 サスペンション サスペンションは、乗り心地を安定させ、路面からの衝撃を吸収する緩衝部品です。 さまざまな部品によって構成されているだけでなく、いくつかのタイプが用意されており、クルマによってサスペンション形状や構造、構成部品などが異なります。 数多くの部品で作られているサスペンションにおいて、乗り心地や走行性能などに影響する主な部品は、コイルスプリングとショックアブソーバー(ダンパーともいわれる)です。これらの部品が壊れたり劣化したり破損したりすると、乗り心地の悪化や路面の衝撃がダイレクトに乗員に伝わるなどの問題が起こります。 ボールジョイントブーツ ボールジョイントブーツは、部品のつなぎ目であるジョイント部分に取り付けられています。ゴム製のため、時間の経過とともに劣化して割れたり切れたりすることがあり、定期的な点検や交換が必要です。 ブレーキ ブレーキは、クルマを減速させたり停止させたりする重要な部品です。ホイールとともに回転するブレーキローターにブレーキパッドを押し付けることで制動力を発揮します。摩耗する部品であるため、定期的な点検や部品交換が必要です。 タイヤ・ホイール 路面と接地している唯一の部品がタイヤです。そのタイヤを取り付ける部品をホイールといいます。 タイヤは、路面との摩擦によって、「走る」「曲がる」「止まる」というクルマの基本性能を発揮します。走行すると摩耗する部品のため、定期的な点検や交換、均等に摩耗させるためのローテーションなどが必要です。 ホイールはタイヤを取り付けている部品で、クルマの走行性能にも影響します。足元のホイールが軽いほどフットワークが軽くなるため、快適な走行を目的として交換する人も多いです。 クルマの足回りの故障のサイン 足回りが故障する前兆として、各部品から異音が発生します。ここからは、それぞれの部品が故障前にどのような異音を発するのか紹介します。 サスペンションはギシギシ・キュキュ サスペンションに不具合やトラブルが起きると、きしむような音が聞こえたり、段差を通過した際に“ガタン”という強い突き上げを感じたりします。 ボールジョイントブーツはコトコト・ゴトゴト ボールジョイントブーツが割れたり切れたりするとコトコトもしくはゴトゴトという音が聞こえます。操作を止めると音も止まるため、走行中のみ異音が聞こえる場合はボールジョイントブーツが故障している可能性が高いでしょう。 ブレーキはキー・シャリシャリ ブレーキは、ローターとパッドの取り付けパーツがダイレクトに当たると、キーという音やシャリシャリという音が聞こえます。十分に減速できなくなったり停止できなくなったりするため、定期的な点検と部品交換が必要です。 ホイールのハブベアリングはゴー 走行中にゴーという異常な音が聞こえた場合は、ホイールを車体に取り付けるハブベアリングが故障している可能性が高いです。放っておくと、乗り心地が悪化したり燃費が悪くなったりします。 さらに、ホイールが外れやすくなるため、安全運転が困難になります。このような症状が現れた場合は、安全な場所にクルマを止めてホイールをチェックしてください。 クルマの足回りの修理費用の相場 ここからは、足回りを修理する際のおおよその費用について解説します。なお、車種や使われている部品などによって費用が大きく異なるため、実際に修理に出すときは、複数の業者から見積もりを取って費用を比較するとともに修理内容を確認してから依頼先を決めましょう。 サスペンションは5万円~ サスペンションの修理費用は故障した箇所によって修理費用が異なります。コイルスプリングだけを修理・調整した場合は、5万円程度で済むでしょう。しかし、サスペンションのユニットすべて(コイルスプリングやショックアブソーバーなど)を交換すると、10万円以上かかります。 ボールジョイントブーツは1万円〜 ボールジョイントブーツは、交換する箇所によって費用が異なります。1個あたり1万円〜が相場です。 ブレーキは2万円〜 ブレーキパッドだけを交換するのであれば、〜2万円程度が相場です。ただし、ブレーキローターもあわせて交換した場合は、10万円以上かかるでしょう。 タイヤ・ホイールは5万円〜 タイヤを交換する場合は、4本5万円〜(1本あたり1万円程度)で交換が可能です。ただし、タイヤの銘柄やブランドによってタイヤ交換費用は大幅に異なります。 パンク修理で済む場合の費用は、2,000円程度です。 ホイールは、傷だけであれば修理しないという人もいます。ただし、タイヤが取り付けられないほど損傷している場合には修理や交換が必要です。費用はホイール1本あたり1万円〜かかるでしょう。 クルマの足回りの修理の依頼先 足回りの修理は、専門的な知識や技術、専用ツールなどが必要なため、業者に修理依頼をしたほうがよいでしょう。ここからは、足回りの修理依頼先について紹介します。 ディーラー ディーラーでは、高い品質や技術で修理してくれるだけでなく、ブランドごとに定められている基準に則って調整してくれます。そのため、修理の質にこだわるのであれば、ディーラーや販売店で修理するとよいでしょう。 整備工場 整備工場は、さまざまな車種に対応しているといったメリットがあります。また、整備士の技術次第では、ディーラーと同等以上のクオリティで仕上げてもらえる場合もあるでしょう。ただし、整備工場にどのような整備士が在籍しているかはわからないため、整備工場に依頼する場合は評判を調べたり、そもそも修理対応が可能か確認したりすることが重要です。 カー用品店 カー用品店に修理を依頼するメリットは、費用を抑えられることです。また、部品交換をする際にどの部品を使うか選べるのも嬉しいポイントです。取り付けたり交換したりする部品にこだわりたいときはカー用品店での修理や交換を検討するとよいでしょう。 クルマの足回りの修理にかかる期間 足回りの修理にかかる時間は、修理する箇所によって異なるため、依頼前にどのくらいの時間が必要なのか確認しましょう。 タイヤのパンク修理であれば、1時間程度で完了しますが、サスペンション交換だと数日程度かかるケースが多いです。このように修理する箇所によって期間が異なるため、修理依頼をするときは時間も確認しておくことが大切です。 まとめ クルマの足回りは、走行性能や乗り心地などに影響する重要な部分です。そのため、少しでも異常・違和感を感じたときや不具合の初期症状が現れたときは、早めに点検してもらい、故障や損傷などをしてないか確認してもらいましょう。
手動で開閉する窓ガラスを採用しているクルマもありますが、多くの乗用車には電動で開閉するパワーウィンドウが使われています。このパワーウィンドウが故障すると開閉ができなくなったり、ガラスが落ちてしまったりすることがあるため、異常にはいち早く気づくことが重要です。 今回は、パワーウィンドウが故障したときに起こる症状や故障の種類、修理を依頼先について解説します。 車のパワーウィンドウの故障の種類 ここでは、パワーウィンドウの主な故障について紹介します。 スイッチの異常 スイッチが故障すると、パワーウィンドウが作動しなくなります。指先で上げ下げするスイッチの破損や内部の回路に異常が発生すると、パワーウィンドウが動きません。スイッチを操作したときの反応が鈍くなったり、操作しても動かなかったりする症状が現れたら、スイッチが故障している可能性が高いです。 レギュレーターの異常 レギュレーターは、パワーウィンドウのモーター動力を開閉動作に変換するパーツです。レギュレーターが故障すると、モーターの動力が窓ガラスに伝わらなくなるため、開閉操作ができなくなります。モーターが動く音は聞こえるものの、開閉しないときはレギュレーターが故障している可能性が高いです。 モーターの異常 モーターに異常が発生するとパワーウィンドウの開閉ができなくなります。スイッチを操作しても何も反応がないときはモーターが故障している可能性が高いです。 ガラスランチャンネルの劣化 ガラスランチャンネルは、窓ガラスを挟むように取り付けられているゴム部品です。ガラスランチャンネルが劣化すると、パワーウィンドウ開閉に支障をきたす場合があります。パワーウィンドウが完全に閉じなかったり、開けるときに引っかかるような異音が発生したりするときは、ガラスランチャンネルが劣化している可能性が高いです。 パワーウィンドウの故障の応急処置 パワーウィンドウの応急処置は「閉めること」です。オートやマニュアル操作で閉めた後は開けないようにし、ディーラーや整備工場にクルマを持ち込みましょう。 もし、パワーウィンドウが開いたまま閉まらなくなってしまったときは、早急に修理可能な工場にクルマを持ち込んでください。開けたままにしておくと、盗難にあったり車内が雨で濡れたりする可能性があります。 ビニールやガムテープなどで塞ぐ人もいますが、窓は周囲の交通状況を把握するという重要な役割を担っているため、視界を妨げる応急処置はおすすめできません。 パワーウインドウの修理の依頼先 ここからは、修理依頼できる場所と特徴について解説します。 ディーラー ディーラーでパワーウィンドウの修理ができます。また、正規品を使って修理するため、修理後のトラブルを最小限に抑えられることが特徴です。 整備工場 整備工場でも修理可能です。整備工場では車種を選ばず、修理や点検を行っています。ただし、クルマによっては、部品の取り寄せや修理に時間がかかる場合があるため、事前に修理が可能か、修理期間がどのくらいかかるかなど確認しておくとよいでしょう。 カー用品店 点検や車検などを実施しているカー用品店でも修理できる場合があります。ただし、すべてのカー用品店で修理できるとは限りません。カー用品店に依頼する場合は、修理が可能かどうか事前に確認しましょう。 パワーウインドウの修理費用の相場 修理費用は故障箇所によって異なります。ただし、どの場所であっても、電装品の修理または交換をする必要があるため、数万円程度はかかるでしょう。 パワーウインドウは自分で修理できる? クルマの整備や電装品に関する知識や技術などがあれば、自分でパワーウインドウの修理はできます。ただし、作業に不安がある場合は、業者に修理を依頼したほうがよいでしょう。 パワーウインドウの寿命はどれぐらい? パワーウィンドウの寿命はおおよそ13〜15年前後といわれています。ただし、操作頻度やクルマの使い方、使用環境によって寿命が異なるため、異常が現れたら無理に使わずに修理を依頼しましょう。 まとめ パワーウィンドウは、電気部品を使っているため、不具合やトラブル、故障などが発生しやすい箇所です。故障する前には、動きが鈍くなったり、スイッチ操作をしても反応がなかったりするなどの前兆がみられます。そのため、少しでも違和感や異常に気がついたら、動かなくなる前に点検してもらい、必要に応じて修理や部品交換をしてもらいましょう。
走行中の飛散物や事故などによってクルマのライト類が損傷した場合、早めに修理しなければなりません。今回は、クルマのライトが損傷したときの修理の依頼先、費用の相場、交換方法に加えて、ライト類の修理をしなかったときのリスクについて解説します。ヘッドライトが傷ついてしまった方や修理を考えている方はぜひ参考にしてみてください。 ヘッドライトの修理の依頼先 クルマのライト類のなかでも損傷しやすいのは、クルマの前方に取り付けられているヘッドライトです。ここでは、ヘッドライトが損傷した場合の修理の依頼先について紹介します。 ディーラー ヘッドライトの修理の依頼先として最初に思い浮かべるのは、クルマを購入したディーラー(販売店)ではないでしょうか。 クルマの修理や点検・整備、車検などを実施しているディーラーではヘッドライトの修理も受け付けています。また、純正品を用いて修理するため、安心してクルマを預けられるでしょう。 ただし、純正品を使用する場合には費用が高額になりやすい傾向があります。そのため、ディーラーに依頼する際には、事前に見積もりを取って整備工場やカー用品店と費用を比較したほうがよいでしょう。 整備工場 整備工場は、その名前のとおりクルマの整備や修理を専門としており、ヘッドライトの修理や交換を依頼できます。また、中古品を使った修理によって費用を抑えられます。 ただし、ヘッドライトの交換や修理を依頼する場合は、法令で定められている光軸調整を実施してくれるかどうかを確認しておくことが重要です。部品交換だけで済ませる整備工場に依頼すると、整備不良で車検に通らなくなる可能性があるため、慎重に依頼する工場を選びましょう。 カー用品店 カー用品店でも、ヘッドライトの修理や交換に対応している場合があります。すべてのカー用品店で実施しているわけではありませんが、車検を実施していたり、点検・整備を行っているカー用品店であれば、ヘッドライトの修理や交換も受け付けているでしょう。 カー用品店に依頼するメリットは、好みのバルブ(電球)やライトに交換できることです。また、カー用品店に依頼するときは、整備工場と同様に光軸調整や法律に則ったバルブに交換してくれるかなどを確認してから依頼先を選びましょう。 ガソリンスタンド 車検や点検・整備を実施しているガソリンスタンドでは、ヘッドライトの修理や交換が可能です。ただし、バルブ交換のみ対応しているところもあるため、ヘッドライトそのものが損傷している場合は、受け付けてもらえない可能性があります。ガソリンスタンドに依頼する際には、どこまで対応可能なのかをあらかじめ問い合わせておきましょう。 ヘッドライトの修理費用の相場 ヘッドライトの修理費用は、バルブ交換、レンズの修理、本体交換など、場所と内容によって異なります。修理内容別の費用相場は以下のとおりです。 ・バルブ交換:1,000円〜1万円程度・レンズの修理(ヘッドライトのヒビや割れ):1万〜5万円程度・ヘッドライトユニットの交換:3万円程度〜 ヘッドライトの修理は自分でできる? ヘッドライト交換は、基本的に部品を取り外して付けるだけの作業であるため、自分でも実施できます。 ただし、ヘッドライトを交換した際には光軸調整も必要です。この光軸調整には、専門知識が必要で、なおかつ車検の合否にも影響するため、慎重に行わなければなりません。 どのように調整すればいいのかわからない場合は、ディーラーや整備工場に依頼したほうがよいでしょう。 ヘッドライトの修理・交換にかかる期間 ヘッドライトの修理や交換にかかる期間は、短くて数分、長いと数日程度です。バルブ交換だけであれば、数分で作業が完了します。しかし、ヘッドライトユニットそのものを交換する際は部品の取り寄せや脱着、光軸調整が必要なため、数日かかる場合があります。 そのため、見積もりをとったときに、修理期間も合わせて確認しておきましょう。また、ヘッドライトの修理や交換に日数がかかる場合は、代車を用意できるかも確認しておくことが大切です。 ヘッドライトの破損を放置するのは違反になる? ヘッドライトをはじめとするライト類の破損や球切れなどをそのままにしておくのは整備不良(違反行為)とみなされます。そのため、破損や球切れに気づいたら早めに修理や交換をしてください。 また、ヘッドライトやテールランプなどのライト類が故障していたり不具合が起きていたりすると、走行中に周囲の交通に危険を及ぼす可能性があります。安全にクルマを走らせるためにも、ライト類の破損は放置にしないようにしてください。 ヘッドライトの修理費用を抑える方法 ヘッドライトの修理費用を抑える方法の一例は、以下のとおりです。 ・メーカー保証を利用する・複数の業者から見積もりを取る・中古品やリビルト品を使う・保険で直すなど 上記の方法を利用すると、出費を抑えられます。ただし、それぞれにメリットやデメリットがあるため、ディーラーや整備工場の担当者と相談しながらどの方法で修理するか決めましょう。 ヘッドライトの交換が必要になるケース ヘッドライトやテールランプなどのライト類は、故障や損傷だけでなく、光量が減少してきたときにも交換が必要です。夜間の走行中に前方が見えにくいと感じたときは、一度ディーラー・販売店や整備工場などに相談するとよいでしょう。 まとめ ヘッドライトやリアコンビランプなどのライト類は、不具合やトラブルが発生すると整備不良として取り締まられたり、車検に合格できなかったりします。このようなことから、ライト類にトラブルが発生したら、早めにディーラーや整備工場などに相談して対処することが重要です。
クルマにはさまざまな部品が使われており、メンテナンスや交換を怠ってしまうと、トラブルや故障の原因となります。今回は、メンテナンス・交換部品の中でも長期的な間隔で交換が必要なタイミングベルトの交換費用について解説します。また、交換しない場合のトラブルや不具合もなどもあわせて解説するため、タイミングベルトの不調について知りたい方は参考にしてみてください。 タイミングベルトの交換費用 タイミングベルトの交換には、部品代と工賃がかかります。タイミングベルトそのものの部品代はそれほど高くありません。しかし、エンジンの一部を分解するなど手間がかかるため、工賃が高くなります。ここでは、部品代と工賃のおおよその目安を紹介します。あくまでも目安であり、車種やエンジンの型式によってタイミングベルト交換費用が異なるため参考程度に考えてください。 軽自動車 軽自動車のタイミングベルト交換費用は、次のとおりです。 ・部品代:2,000円〜5,000円程度・工賃:2万〜3万円程度合計:2万2,000円〜3万5,000円程度 また、タイミングベルトの交換と同時に取り替える部品は次のとおりです。 ・タイミングベルトテンショナー、プーリー など さらに、エンジンの一部を分解してタイミングベルトを交換する際に、あわせて交換する可能性がある部品は次のとおりです。 ・ウォーターポンプ・クランクシャフトやカムシャフトのオイルシール・プーリー類・その他ベルト類 など なお、車種や交換部品などによって費用は異なります。 普通自動車 普通自動車のタイミングベルト交換費用は、次のとおりです。 ・部品代:2,000円〜1万円程度・工賃:2万円〜4万円程度合計:2万2,000円〜5万円程度 また、タイミングベルトの交換と同時に取り替える部品は次のとおりです。 ・タイミングベルトテンショナー、プーリー など さらに、エンジンの一部を分解してタイミングベルトを交換する際に、あわせて交換する可能性がある部品は次のとおりです。 ・ウォーターポンプ・クランクシャフトやカムシャフトのオイルシール・プーリー類・その他ベルト類 など 軽自動車と同様に車種や交換部品などによって費用は異なります。構造が特殊なクルマだとエンジンの着脱に数時間を要する場合もあるため、10万円程度に工賃が膨らむことも少なくありません。詳細を知りたい場合には、ディーラーや整備工場で見積もりしてもらいましょう。 タイミングベルトの交換時期 タイミングベルトの交換時期は、一般的に10万kmといわれています。ただし、この距離はあくまでも目安のため、10万kmまで異常なく使い続けられる保証はありません。サーキット走行や長距離ドライブを頻繁に楽しんでいる場合には、目安よりも早くタイミングベルトが劣化する可能性が高いです。 また、走行距離だけでなくベルトの劣化の状態によって交換時期は変わるため、定期的な点検を欠かさず行い、劣化や不具合をいち早く見つけましょう。 タイミングベルトの消耗の確認方法 タイミングベルトは、自分で劣化や消耗をチェックするのが難しい部品です。カバーで覆われていたり、エンジンルームの奥に位置していたりするため、見つけられないことがあります。また、ベルトが見つかっても、どのような状態が正常で、どのようになっていたら劣化・消耗しているのかについては、整備のプロでなければ見抜けない可能性が高いです。 タイミングベルトの状態は定期点検のときにプロに見てもらうことをおすすめします。 タイミングベルトを交換しないとどうなる? タイミングベルトを交換しない場合、クルマに不具合が起きたり故障したりします。ここでは、タイミングベルトを交換しなかった場合に起きるトラブルや不具合の代表例を紹介します。 エンジンの出力が低下する タイミングベルトを交換しなかった場合、エンジンの出力が低下する可能性があります。タイミングベルトは、燃焼室と吸排気ポートを遮断するバルブを適切なタイミングで開閉させる役割をもつベルトです。そのため、タイミングベルトが劣化したり消耗したりすると、バルブの開閉のタイミングが狂ってしまい、エンジンの出力が低下する可能性があります。 エンジンが停止する タイミングベルトを交換せずに放置しておくと、ベルトが切れてエンジンが停止する可能性があります。タイミングベルトは、ゴム製の部品です。そのため、時間の経過とともに硬化したりひび割れたりするなどの劣化が進みます。この劣化を放置しておくと、いつかベルトが切れてエンジンが停止してしまいます。 エンジン内部にダメージが加わる タイミングベルトが劣化したり切れたりすると、エンジン内部にもダメージが加わります。 タイミングベルトは、クランクシャフトやカムシャフトなど、エンジンの作動に関わる重要な部品と連動しています。そのため、タイミングベルトにトラブルが起こるとエンジンの調子が狂い、内部に予期せぬダメージが加わります。万が一エンジン内部が故障すると、タイミングベルトの交換よりも高額な修理費用がかかる可能性が高いため、適切な時期にタイミングベルトを交換しましょう。 タイミングベルトへのダメージを最小限に抑える方法 タイミングベルトの劣化や損傷がひどい場合には、一般的な交換時期より早めに交換する必要があります。ここでは、タイミングベルトの交換頻度を最小限に抑えるための注意点を紹介します。 エンジンオイルと冷却液を定期的に点検・交換する エンジンオイルや冷却水の点検や交換を定期的に実施しましょう。タイミングベルトは、ゴム製の部品であるため、熱によって劣化が進みやすくなります。エンジンオイルや冷却水の点検や交換をしなかった場合、エンジンや各部品の冷却効率が下がり、ベルトへダメージを与えてしまうことになります。 そのため、冷却関係(エンジンオイルや冷却水など)のメンテナンス・点検・部品交換は必ず実施しましょう。 エンジンへの浸水を防ぐ エンジンが浸水すると、ベルト類をはじめ、さまざまな可動部品の劣化が進み、トラブルや不具合の原因となります。そのため、アンダーパスの通過や豪雨などによる浸水には注意しましょう。もし、クルマが浸水してしまったら、まずディーラーや整備工場などに相談し、必要に応じてレッカー移動することをおすすめします。 浸水したクルマを無理に動かそうとすると、不具合の範囲が拡大したり、クルマが故障したりするため、無理に動かさないようにしましょう。 エンジンに負荷がかからないように走行する エンジンの回転と連動しているタイミングベルトは、エンジンに負荷がかかる運転をすると、劣化したり消耗が激しくなったりします。そのため、急加速、急発進、急停止などの操作はなるべく控えましょう。丁寧に運転していると、タイミングベルトへのダメージが軽減されるだけでなく、タイヤの偏摩耗を防ぐことができ、燃費も向上します。 まとめ タイミングベルトは、クルマに必要な部品の1つで、定期的に交換しなければなりません。一般的な交換時期は、10年や10万kmといわれますが、クルマの使い方や走行距離によって適切な時期は異なります。 そのため、点検を定期的に受け、タイミングベルトの摩耗や劣化がないか合わせて確認してもらい、トラブルや不具合が起きる前にタイミングベルトを交換しましょう。