旧車市場動向

マニュアルは高騰している?高く売るためのポイントも解説
旧車市場動向 2022.05.18

マニュアルは高騰している?高く売るためのポイントも解説

運転の楽しさを実感できるマニュアル車。マニュアルを設定しない車も登場しており、運転を簡単かつ楽にしたい層からはそれほど人気はありません。その一方で、一部の層から絶大な支持を得ており、中古車市場で希少価値が高まっています。今回は、マニュアル車が高騰しているのか、値上がりはいつまで続くのかについて解説します。マニュアル車を高く売るためのポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。 マニュアル車(MT車)の特徴 マニュアル車は、ギア操作を自分で行う必要があります。シフトレバーやクラッチ、アクセルを使って運転するため、オートマ車よりも複雑な操作が必要です。初心者には操作が難しいと感じるケースもあります。しかし慣れてしまえば、自分の意志で変速できるので、運転の楽しさを味わえるでしょう。また、自分の意志でギア操作を行うため、ギアの入れ間違えなどの操作ミスが起こりにくいです。 マニュアル車(MT車)のメリット マニュアル車は、手動でギア操作するため、自分好みの走りを実現できます。車を操縦している実感を得られることも、マニュアル車ならではのメリットです。また、アクセルを戻したときのレスポンスが早く、回転率が落ちやすいのでエンジンブレーキも利きやすいです。さらに、オートマ車より構造がシンプルで車両重量が軽いため、故障するリスクが低く、動作に無駄がない走りが期待できます。発進するにはクラッチ操作が必要なので、アクセルの踏み間違いによる事故も起こりにくいでしょう。 マニュアル車(MT車)のデメリット マニュアル車は片手でシフトレバー、左足でクラッチ、右足でアクセルを操作する必要があるため、運転による疲労が溜まります。また、半クラッチの状態からスムーズに発進しないと、エンジンが止まったりシフトショックが起こったりする可能性もあるでしょう。坂道での発進も難しく、マニュアル車を上手に運転するには、高い運転技術が必要です。 マニュアル車(MT車)が高騰している理由 マニュアル車は、新車で販売されることが少なくなり、流通台数が減ったため高騰しています。自分で車を操縦する楽しさを味わいたい人も多く、中古車市場で需要が上がっていることも要因です。また、海外のスポーツカーブームもマニュアル車の高騰に影響しています。 マニュアル車(MT車)の高騰はいつまで続く? マニュアル車の高騰は明言できませんが、長期にわたり高騰し続けるでしょう。今後も発売される新車にはマニュアル車の設定が少ないと予想されているため、さらに希少価値が高まり、中古車相場は上がり続けると予想できます。また海外でも人気があり、アメリカで25年ルールが解禁されたマニュアル車は、手が届きにくい価格まで高騰するでしょう。そのため、ガソリン車が廃止されるまで、マニュアル車の高騰は続くと予想されています。 マニュアル車(MT車)を高く売るためのポイント 続いて、マニュアル車を高く売るためのポイントを解説します。 こまめにメンテナンスをする こまめにメンテナンスがされているマニュアル車は、売却時に高く売れるでしょう。マニュアル車は、過激な走行により車がダメージを受けている可能性があります。ダメージを受けているマニュアル車は、本来のパフォーマンスを発揮できない可能性があるため、こまめなメンテナンスが必要です。不具合がないマニュアル車は、買取先で修理したり手を加えたりする手間が発生しないので、高額査定が期待できます。 また、マニュアル車はクラッチが傷みやすい傾向があります。査定前に交換している場合は、プラス査定になる可能性が高いため、積極的にアピールしましょう。 車の希少価値やオプションをアピールする 車の希少価値やオプションをアピールすると、より高く売れるでしょう。マニュアル車は、オプション品を付けることで、性能や見た目が良くなります。オプション品は、買取業者や車種によって査定金額が下がるケースもあります。しかし付加価値として評価してくれる業者もいるため、積極的にアピールしましょう。 また、マニュアル車は中古車市場で需要がある車なので、希少価値を存分にアピールすることも高く売るポイントです。 売りたい車種の買取に特化した業者に相談する マニュアル車の買取に特化した業者に相談すると、高額査定が期待できます。買取は業者によって、評価基準や流通ルートが異なります。マニュアル車に特化した業者なら、顧客のニーズや買取した車を高く売る方法を知っているため、高価買取に繋がりやすいのです。また、マニュアル車の希少価値も理解しているので、不当に安い価格がつく心配はほとんどありません。

現代版40系ランクル!年々価格が高騰してきているトヨタ FJクルーザーの魅力と中古車市場について解説
旧車市場動向 2022.04.12

現代版40系ランクル!年々価格が高騰してきているトヨタ FJクルーザーの魅力と中古車市場について解説

大柄なSUVありながら、愛くるしく個性的なデザインで異彩を放つトヨタ FJクルーザー。しかし、ポップな外観とは裏腹に、ランドクルーザーをベースとした設計でオフロード性能は非常に高く、中古市場の相場も上がり続けています。 今回は全世界のオフローダーに人気のFJクルーザーの魅力と、中古車市場についてご紹介していきましょう。 ランクルのデザインとフレームを合わせ持つFJクルーザー 2006年3月にアメリカで発売されたFJクルーザーは、レトロな外観と力強い走行性能が当時のユーザーに大ヒット。その流れに乗り、メキシコ、中国を経て日本でも2010年12月から販売が開始されました。 全長4,635mm×全幅1,905mm×全高1,840mmの大柄な角形ボディと、120系ランドクルーザープラドのフレームをベースにし、ホイールベースを100mm短縮したものを使用しています。 デザインは1960年発売の40系ランドクルーザーをモチーフにしており、その武骨なフォルムとキャッチーな丸目ライトは世界中のユーザーから人気を獲得しました。 見た目はポップでも中身は本気仕様 最高出力276ps、最大トルク38.8kgf・mの4リッターV6エンジンを搭載し、場所を選ばないトルクフルな運転を楽しめます。 日本仕様は駆動方式がパートタイム4WD、トランスミッションは5速ATのみですが、オフロード性能は非常に優秀。 悪路走行を前提とした最低地上高は230mmと非常に高くとられ、凹凸の激しい岩場や、多少の川ならば問題なく走行できてしまいます。 また、オフロード走行をより突き詰めたいというユーザーには「オフロードパッケージ」を用意。悪路走行向けのビルシュタイン製ダンパーや、リアデフロック機能が用意され、スタック状態から脱出するための「クロールコントロール」といった支援システムなど充実した装備内容になっています。オフロード走行中の急なトラブルでも、難なく突破できる頼もしい仕様です。 汚れも気にならないオフロード用インテリア そして、FJクルーザーは内装もオフロード使用を想定しており、シート表皮は撥水加工され、表皮の裏にも防水フィルムを設置。ラゲッジスペースやフロアマットは汚れてもすぐ掃除ができるラバー素材が使われています。 また、リアドアを観音開きとしたことで、2ドア車のような洗練されたデザインを演出。ピラーごとドアが開くので乗り込みやすく、後部座席は大人でもゆったりと座ることが可能です。 FJクルーザーは年々高騰が続いている 2018年1月に生産が終了しているFJクルーザーですが、昨今は当時の新車時価格の314万円を越える勢いで価格が高騰中です。 高騰の原因はというと、FJクルーザーのデザイン元、40系ランドクルーザーの海外人気の高さが関係しています。40系ランドクルーザーはもともと人気が高く、中古車市場では66,800ドル(約749万円)にまで価格が高騰。手がつけられなくなったユーザーたちは、40系の代わりになる車を求めました。 結果、クラシックなデザインかつ、高性能なFJクルーザーが注目を浴びることとなり、2020年のオークションでは27,500ドル(約306万円)の個体が現れています。 2021年には30,450ドル(約339万円)、同年4月のオークションではFJクルーザー史上最高額の72,916ドル(約811万円)で落札されたという報告もあるほどです。 FJクルーザーの中古車市場と買取価格 そんなFJクルーザーの国内における相場(2021年10月執筆時点)を、大手中古車サイトで調べてみました。 国内在庫は337台と豊富に用意されており、最安値の個体だと2011年式、走行距離238,000kmで159万円。最高値のものだと2016年式、走行距離48,000kmのリフトアップカスタムが施されたオフロードパッケージで527万円となっていました。 そのほかにも最終型かつ、低走行の個体ならば400万円を超えるものが数多く存在しており、国内も価格も高騰していることが伺えます。 旧車王での買取価格はベースグレード、カラーパッケージで70~350万円。最終型の特別仕様車「ファイナルエディション」では100〜430万円となっており、車の状態によっては新車価格を上回るプライスが付く可能性もあります。 まとめ キャッチーかつノスタルジックな外見でありながら、本格的なオフロード性能を持つという独自のキャラクターで多くのファンを生み出したトヨタ FJクルーザー。 40系ランドクルーザーのデザインを現代の基準にリファインさせたその姿は、昨今の自動車のなかでは唯一無二の個性といえます。国内での中古車在庫はまだ多く残っていますが、新車価格以上の高騰が始まってきているので、購入を検討している方は早めの行動が重要です。 そして、FJクルーザーの売却を考えている方は、車体のメンテナンスを怠らず、これからの価格動向をしっかり把握していくことが必要となるでしょう。 旧車を買い続けて20年以上!目利き鑑定士の納得買取なら旧車王https://www.qsha-oh.com/ [ライター/増田真吾]

新型が出る今が買い?150系ランドクルーザープラドの中古車事情
旧車市場動向 2022.04.08

新型が出る今が買い?150系ランドクルーザープラドの中古車事情

日本を代表する自動車メーカーである「トヨタ」の中で、もっとも長い歴を持ち、全世界から常に人気のランドクルーザー。そんなランドクルーザーの血統を受け継ぎ、より街中での使い勝手を優先させ、ライトデューティ用途として開発されたのがランドクルーザープラドです。 現行型である150系は、2009年の発売から10年以上が経ち、そろそそフルモデルチェンジがあるのでは?という憶測が飛び交う中、熟成しきった150系プラドの購入を考えている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、150系プラドの中古車事情と選び方について詳しくお話していきたいと思います。 兄貴分「ランドクルーザー」にも負けない悪路も行けちゃう高級SUV 2009年から販売されている現行型は、通称「150プラド」や「150系」と呼ばれ、“プラド”という名前になってから4代目に当たります。発売当初は、4.0LのV6と2.7L 直列4気筒のガソリンのみでしたが、2015年のマイナーチェンジにおいて、4.0L V6は廃止となり、その代わりとして新開発の2.8Lディーゼルエンジン(1GD-FTV)が登場。ランドクルーザーシリーズでは、約8年ぶりにディーゼルが復活することでも話題となりました。 兄貴分であるランドクルーザーに比べ小型で、ライトデューティ仕様であるとは言え、そこは天下のランクル一族。モノコックボディでは到底かなわないフレーム構造からくる堅牢性と、オンからオフまで対応する電子制御サスペンション(KDSS)、トラクションやABSの効きを最適化するマルチテレインセレクト(MTS)など、世界でも十分戦える悪路走破性能です。 加えて、木目パネルや本革シートを採用したグレードも存在し、国産SUV界の雄「ランドクルーザー」にも負けない高級感を備え、アメリカでも常に高い人気を誇っています。   性能が重要視される150プラドの中古相場は広め 2009年の発売から10年以上経過しているとは言え、その色あせることのない魅力に見せられ、これから中古車として150プラドの購入を検討している方も少なくないでしょう。そんな150プラドの中古車相場ですが、大手中古車情報サイトを見てみると、車両価格は約70万円から、ほとんど走行していない未使用車の600万円台までと幅広くなっています。 出品台数は全国で1,000台以上と比較的潤沢なため、時間に余裕をもってじっくり探すことで、予算に見合った納得の1台を見つけることができるでしょう。 デザイン重視なら前期型ガソリン、性能重視なら後期型ディーゼルがおすすめ 特徴としては、フェイスリフトされた2015年以降の後期型と前期型で価格が分かれており、デザインが気に入るのであれば前期型の2.7Lガソリンモデルがねらい目。さらに年式が2012年以前なら、車両価格200万円程度で、走行距離5万㎞程度の個体を見つけることができます。 また、もう少し予算があるなら、後期型の2.8Lディーゼルもおすすめ。ガソリンよりも燃料価格が安く燃費が良い(2.7Lガソリン:9.0km/L、2.8Lディーゼル:11.8km/L)ことに加え、最大トルク45.9kgmという大トルクは、車重が2トンを超える150プラドにとって大きな魅力です。 低年式でもご心配無用!でも下回りは要チェック 中古車を選ぶ際、やはり年式や走行距離は大切ですが、堅牢性と基本性能が売りの150プラドの場合、上記で触れた前期後期の違い以外で、あまり年式や距離を気にする必要はありません。それよりも、悪路に強いという性格上、降雪地域で好まれる傾向があり、融雪剤による下回りや足回りの錆には要注意。 また、他車種に比べて少ないものの、悪路走行を楽しむユーザーの少なからずいるため、リフトアップやオフロードタイヤを装着した個体の場合、下回りの損傷には十分注意しましょう。 また、キャンプをはじめとしたアウトドアユースはもちろん、仕事道具を積む実用車としても人気があり、内装の傷みやにおいには十分注意したいところです。 リセールバリューは国産車トップクラス ランドクルーザープラドは、どの世代であってもリセールバリューの高い車種として有名です。そのため、中古車で購入する側で考えた場合、状態のいい個体はどうしても割高に感じてしまうかもしれません。 一方、売却する側で考えれば、長年乗ってもしっかり値段が付く車種であるため、仮に中古車で購入したとしても、次の買い替え(売却)であまり心配する必要がないとも言えます。 リエール価格だけでみると、ガソリンエンジン搭載モデルのがやや有利。とは言え、もともとリセールの高いことで知られるランドクルーザープラドですから、ディーゼルエンジン搭載モデルであっても、それほど過度な心配をする必要はありません。 ランドクルーザーを買い続けて20年以上納得の高価買取ならランド王https://www.qsha-oh.com/landcruiser/ [ライター/増田真吾]

古い車ってこんなに高く売れるの?旧車の値段が高騰し続ける理由と高価買取のポイントとは
旧車市場動向 2022.02.16

古い車ってこんなに高く売れるの?旧車の値段が高騰し続ける理由と高価買取のポイントとは

ここ数年、世界中で旧車・ネオクラシックカーがブームとなっております。 その要因は魅力的なモデルが多数存在しているのはもちろんのこと、技術の進化や自動車メーカーによる供給部品の復刻・再販売などによって、旧車・ネオクラシックカーの趣味に対するハードルが低くなったことが影響していると言われています。 但し、まだまだ近年の車とは異なる点も多く、ここでは査定や売却のコツなどについて、いくつかのポイントにわけてご紹介させていただきます。 古い車が高値で取引される理由 旧車やネオクラシックカーが高値で取引される理由はいくつか考えられますが、どのようなケースであっても共通して言えることは、近年のモデルにはない魅力が備わっているということです。 今現在、二酸化炭素(CO2)の排出量削減などが急務となっており、昔のように速くて運転することが楽しい車が作れなくなっています。 もちろん、ポルシェやフェラーリのように高性能で魅力的な車を提供し続けているメーカーもありますが、そのポルシェでさえ電気自動車にシフトすることが確実と言われております。 そして、いつの時代も「速いクルマは美しい」という共通認識があり、それが旧車やネオクラシックカーの高値取引に繋がっていることは間違いありません。 そこに、通称25年ルールと言われるアメリカの「クラシックカー登録制度」により、数少なくなっている国産車がアメリカに渡ってしまうため需要が高いのにも関わらず個体数が少なくなり、更に希少価値が上がってしまっているという訳なのです。 さらに映画「ワイルドスピード」人気の影響が加わり、中古車価格の高騰に拍車をかけています。 希少車の場合、査定基準が普通の車とは異なる 一般的にクルマの査定額は、年式・グレード・走行距離・ボディカラーなどで決まります。 しかし、この数式を当てはめた場合、ほとんどの旧車・ネオクラシックカーの査定額はゼロになってしまいます。 では、旧車・ネオクラシックカーの基準とはどのようなものなのでしょうか?実は、統一された基準などは特になく、クルマの評価には査定スタッフ、もしくは買取店の経験値や力量によるところが非常に大きいと言われています。 したがって、査定の内容・形式はケースバイケースとなりますが、主なところでは希少性、ヒストリー、レストア・オーバーホールにかかった費用、時間などによって査定額が決まってきます。 そして、旧車・ネオクラシックカーの売却に悩んだら、旧車・ネオクラシックカーの買取専門店である旧車王に査定を依頼することをお勧めいたします。 高く売るにはどこで買い取ってもらえば良いのか? 大切にしてきた愛車を少しでも高く売るためには、旧車・ネオクラシックカーの知識や豊富なノウハウを持っていることはもちろんのこと、しっかりとした買取実績があり、お客様が愛車に注いできた愛情までも汲み取り、査定額に反映出来る買取店を選択することです。 そして、査定をご依頼いただいたお客様にご満足いただける買取額をご提示するために、旧車王は今後もたゆまぬ努力を積み重ねてまいります。 車が動かなくても買い取ってもらえるのか? 年数は経過していて、さらに車検切れや、事故や故障により動かなくなってしまった車は廃車と考える方は多いのではないでしょうか? しかし、車種や車の状態によっては買取可能な場合があるだけでなく、場合によっては驚くような査定額をご提示出来る可能性があるのです。また、そのような不動車は保有しているだけでも様々な費用がかかってきます。 旧車王では、動かなくなってしまった車でも積載車でお伺いすることが可能ですので、ご遠慮なくお問い合わせください。 旧車を買い続けて20年以上!目利き鑑定士の納得買取なら旧車王https://www.qsha-oh.com/ [ライター/旧車王編集部]

古い車でも買取可能なのか?意外と査定額がつくクルマ3選
旧車市場動向 2022.02.16

古い車でも買取可能なのか?意外と査定額がつくクルマ3選

ここ数年古い車の価格が高騰しておりますが、新聞や雑誌などでも取り上げられているのでご存知の方も多いのではないでしょうか?しかし、その基準や買取におけるメリットについては、まだまだ知られていないのが現状です。ここでは、意外と査定額が付くクルマや買取のメリットについてご紹介させていただきます。 一般的には知られていない旧車ブーム ここ数年は空前の旧車ブームと言われておりますが、旧車というのはクルマ好き、もしくはカーマニアが主に使う言葉と言えます。したがって、仮に旧車に興味がない普通のユーザーが、いわゆる旧車やネオクラシックカーと言われる希少車を所有していた場合は、その価値に気付かず極端な話し廃車にしてしまう場合があるのです。もしくは、お車を乗り換えの際にディーラーで値段が付きませんと言われて、そのまま査定0円で下取りに出してしまうケースもあります。 ではなぜ、そのようなことが起きるかと言いますと、ハコスカスカイラインやダルマセリカのような誰でも知っている旧車ではなく、昔はとくに人気がなく一回価値がなくなってしまったマイナーなクルマが旧車やネオクラシックカーとして取り扱われている場合があるためです。もちろん、長く乗れば例え当時400万円以上で購入した高級車でも査定は0円になるわけですから、全部が全部というわけではありません。希少車を査定0円で下取りするディラーも本来は価値がゼロなわけですから悪徳な商売をしていることにはならないのです。 一般的には、1980年代後半から2000年代前半に製造された自動車で、大事に乗られていた状態のよい個体に値段が付く傾向がみられますが、中古車市場は非常に流動的で、なおかつケースバイケースとなりますので、先ずは自分のクルマの本当の価値を知ることが大切なのではないでしょうか。 ボロボロのクルマでも買取可能なのか? 例えば、15万キロ乗って車検で30万円以上かかると言われたマイナーなクルマに値段は付くのでしょうか?その答えは概ねノーです。しかし、その時の相場や車種によっては、30~50万円程度で買取出来る場合があるのが、昨今の旧車・ネオクラシックカーブームの特徴です。そして、中古車市場は常に動いていますので、普段多くの取引きを行っている我々でもマイナーなクルマなどは見過ごしてしまう場合があるのです。とくに1990年代後半から2000年代前半のモデルにその傾向が強く、13年以上経過している場合は下取りよりも優位になる可能性が高くなります。 また、1990年代後半から2000年代前半のモデルにその傾向が強い理由も、このくらいの年代のクルマはユーザーに旧車やネオクラシックカーに乗っているという意識があまりなく、買取や下取りのことなど気にせず普段の足として使っている場合が多くあるためです。つまり、買取が難しいかもしれませんが、先ずは旧車王にお問い合わせいただき、概算のお値段を確かめていただきたいということです。 最近は、過走行でもとくにsuvのモデルに値段が付く傾向が強く、下取りが15万円程度だったのに対して、買取が30万円以上付いたというようなケースがよくあります。その他では、マニュアル車はジャンル問わず値段が付く可能性が高く、昔から商用バンは距離や年数で値段が落ちにくいと言われています。 先ずはクルマの価値を知ることが大切 クルマの価値を知ると言っても中古車は基準になるものがひとつではありませんので、非常に難しい部分があるのが実情です。一番代表的なものはディーラーが基準にしている各自動車メーカーが展開している基本価格表です。その他、車両保険に入る際に保険会社から指定される「50~70万円」のようなものもひとつの価値の基準と言えるでしょう。そして、一番問題なのは買取専門店が査定した場合にそれらと大きな乖離が生まれることがあることです。 とくに、ディーラーの基本価格表は、例えば増税対象の13年以上経過したクルマなどは一部の車種を除き0円になりますので、仮に中古車価格が高騰していたとしても殆ど考慮されないケースが多く見られます。したがって、愛車を少しでも高く売るためには、クルマ本来が持つ価値を知っている買取専門店に査定を依頼することが最も重要な要素と言えるのです。そして、旧車王には国産車を中心に世界中の旧車・ネオクラシックカーを長年に渡り取り扱ってきたノウハウの蓄積がございますので、必ずお客様のお役に立てると自負しております。 意外と査定額が付くクルマ3選 ホンダ インテグラ DC1 ホンダ・インテグラ DC1は、初代のタイプRとして有名なDC2型の標準車になります。販売されていた期間は1993年から2001年となりますので、名車であるインテグラ・タイプRのベース車と言えども、査定0円が確実です。しかし、稀にタイプRに近い金額で取引されている個体が存在します。その理由はいくつか考えられますが、ひとつは昔からUSDMと言われるアメリカ本土におけるカスタムでホンダ車が絶大な人気を誇っていることです。そして、USDMに影響を受けた日本の若者がカスタムベース車として購入したり、年式的に「アメリカ25年ルール」で輸出されている個体もあるはずです。 また、USDMのカスタムは基本的に速く走ることが目的ではありませんので、わざわざタイプRを選択する必要がないわけです。もしくは、USDMはマイナーな車種を選択するユーザーが多い傾向があり、かえって標準車に価値があるのかもしれません。この辺りは、文化の違いもありなかなか理解が難しい部分ではありますが、ひとつ言えることはホンダ車は全般的に価値が落ちにくいということです。 日産 マーチ K12 ボレロ マーチ・ボレロは、通常のマーチをベースに福祉車両などを開発・製造・販売を行っているオーテックジャパンが制作したクラシカルなデザインの特別仕様車です。そして、オーテックジャパンは日産自動車の子会社となりますので、マーチ・ボレロは自動車メーカーが販売をするカスタムカーということになります。 ベースとなるマーチは、K11系から始まり現行のK13系までありますが、すでに20年以上経過した個体がほとんどのK11系や2010年に生産終了したK12系はとっくに査定が0円になっています。しかし、ボレロはそのレトロ調な内外装と希少性の高さから値段が付く場合があるのです。とくにK11系にその傾向が強く、それでも下取りに出した場合は査定0円がほぼ確実と言えますので、買取という選択をご検討していただく価値があるかもしれません。 トヨタ 130系&185系 ハイラックスサーフ トヨタには、ランドクルーザーに影に隠れてしまったハイラックスサーフという名車が存在します。2009年には、RAV4やハリアーの台頭で生産終了となりましたが、130系と言われる2代目と185系と言われる3代目がいまだに根強い人気があり、ランドクルーザーに引けをとらない高値で取引されています。 しかし、ランドクルーザーのあまりの人気と高いブランド力の影響で、ハイラックスサーフを買う側も売る側も忘れがちな傾向が見てとれます。また、モデル自体が廃止になってしまったことも影響しているかもしれません。したがって、取り扱う買取業者がランドクルーザーほど多くなく、本来の価値よりも大幅に低い価格で下取りに出されてしまっている可能性が十分あるものと考えられます。つまり、ハイラックスサーフこそ意外と査定額が付く代表的なモデルと言えるのです。 旧車を買い続けて20年以上!目利き鑑定士の納得買取なら旧車王https://www.qsha-oh.com/ [ライター/旧車王編集部]

4ドアになってもFF最強!FD2型シビックタイプRの中古車事情とは?
旧車市場動向 2022.02.16

4ドアになってもFF最強!FD2型シビックタイプRの中古車事情とは?

現在、低燃費と維持費の安さが魅力の軽自動車やコンパクトカー、市捨てオシャレで使い勝手に優れたSUVが大人気となっています。そんな中、新車販売はほとんどされていないものの、根強い人気を誇っているのがスポーツカーです。そして、スポーツカーの中でも、とりわけ小排気量のスポーツカーは、かつて国産メーカーが得意としていたジャンル。そんな小排気量国産スポーツカーを牽引してきたのが、ホンダシビックです。 今回の記事では、小排気量国産スポーツカーで頂点に君臨していたといっても過言ではない、ホンダ FD2型シビックタイプRの中古車事情についてお話していきます。 FD2型はNAシビック最速で最後のタイプR “シビックタイプR”としては3代目であるFD2型は、それまでのコンパクトな5ナンバーハッチバックではなく、2007年まで販売されていた2代目インテグラタイプRの後を継ぐように4ドアセダンとして同ねんにデビュー。エンジンは先代と同じ2.0LのK20型ですが、吸排気系の見直しや圧縮比の向上などにより、225馬力になり、先輩であるインテグラタイプRや、上位車種であるアコードユーロRをもしのぐ最高出力になっています。 開発者の話では、もともとFD型シビックにはタイプRを設定する予定はなかったとのことですが、タイプRを望む声が多かったことから開発に着手したのだとか。先代で不評だったハッチバックや4WDを捨てFFの4ドア、そして3ナンバーとなったことで、結果的に総合的な運動性能が向上。さらに、次期4代目シビックタイプR(FK2型)が発売されるまで、約4年の空白があったことや、エンジンがVTECターボになったことから、NA VTEC最速のFF車として通好みのタイプRとして知られています。そのため、2010年の販売終了後には中古車相場が高騰し、さらに、車両盗難が大きな問題になるほどの人気を誇っていました。 中古車相場はかなり高騰!400万円を超える個体も 販売が2010年に終了から、10年以上が経過しているにも関わらず中古車相場は高めに推移。2008年以降で走行距離が5万kmを下回るような個体の場合、当時の新車価格を超える300万円以上のプライスがつけられています。 また、ホンダのタイプRと言えば、ややクリーム色がかった“チャンピオンシップホワイト”が定番で、新車販売台数を見ても約7割のユーザーがチャンピオンシップホワイトを選ぶほどです。根本的に台数が多いというのもありますが、中古車相場で見てもチャンピオンシップホワイトの人気は高く、他色に比べやや高い値付けとなっています。 価格重視なら“白”以外のライトチューンがオススメ 少しでも購入費用を抑えて、FD2型シビックタイプRを購入したいのなら、人気のチャンピオンシップではないボディカラーを探すと良いでしょう。ただし、もともと流通量が多くない(2020年7月:大手中古車サイト掲載81台)ため、根気よく探すことが大切です。 また、チューニングベースとされることが多い車種であるため、ノーマル状態かショップのコンプリートカーが高くなる傾向があります。そのため、マフラー+ホイールといった、手の入り過ぎてないライトチューンが価格的にもお買い得です。 事故車はかなりお得でも手を出してはいけない とにかく中古車相場が高値で推移している、FD2型シビックタイプRですが、修復歴車は相場よりもかなり安い価格で販売されています。ですが、いくら安いからと言って、修復歴車の購入は絶対におすすめできません。 もちろん、車に詳しい、または車業界にお勤めという方は別として、一般の方が修復歴ありの中古車を購入するのはかなりリスクを伴います。 修復歴と一口に言っても、修復歴に該当する箇所をほんの少し直しただけのものから、大きく骨格が歪むほどの損傷を負ったものまで幅広く、修復の程度を完璧に見極めることはほぼ不可能なのです。 相場より安く買えたとしても、購入した後に「まっすぐ走らない」「1輪だけタイヤが異常に減る」など、修理のしようがない不具合が出てくる可能性が十分にあります。したがって、安いというだけの理由で修復歴ありの個体を購入するのは、絶対にオススメできません。 リセールバリューはかなり高く「平成スポーツカーバブル」 FD2型シビックタイプRに限らず、今1990年代から2010年に販売されていたスポーツカーの中古車相場が驚くほど高騰しており、もしも、手元に曹宇高距離が5万km以下で、全くチューニングしていない個体を持っていたなら、間違いなく新車購入価格並みの値段で売却できるでしょう。 それほど、この年代のスポーツカー人気は凄まじく、「平成スポーツカーバブル」ともいえる状態。これまで、“資産”という見方が強かった高級輸入車のように、持っていても価値が下がらず、場合によっては港ニュ価格よりも高く売れる可能性があるのです。 とは言え、ファッションと同じように、車業界には大きな流行の波が存在するもの。現在新車販売では、軽自動車やコンパクトカー、SUVが人気となっており、新車で買えるスポーツカーはほとんど存在しません。その「買いたいのに買えない!」という不満にも似たニーズの反動として、高性能を売りにしていた2010年くらいまでのスポーツカーが見直され、中古車相場を高騰させる大きな要因の一つになっているのです。 もちろん、FD2型タイプRは車としてのバランスも良く、ノーマルでも十分い運転を楽しめる車であり、今後大きく価値が下落する可能性は低いでしょう。しかし、現在のようなバブルがいつまで続くのかは未知数であるため、もし売却を考えている方は、複数の見積もりを取ったうえで、早めの売却を考えても良いのかもしれません。 旧車を買い続けて20年以上!目利き鑑定士の納得買取なら旧車王https://www.qsha-oh.com/ [ライター/増田真吾]

乗り手を選ぶ硬派な軽量コーナリングマシン!RX-7 FD3Sの中古事情とは
旧車市場動向 2022.02.15

乗り手を選ぶ硬派な軽量コーナリングマシン!RX-7 FD3Sの中古事情とは

世界で唯一のロータリーターボエンジンを搭載し、コーナリングを極めることにこだわった軽量な車体。ハイパワーでカッコいいスポーツカーは数あれど、RX-7 FD3Sほど多くのファンを魅了し、唯一無二のポジションを築いた国産スポーツカーはないかもしれません。 今回は、日本のみならず世界中に多くのファンが存在する、マツダ RX-7 FD3Sの魅力と中古車事情についてお話していきます。 世界で唯一のロータリーターボエンジンを搭載した究極のハンドリングマシン RX-7 FD3Sは、マツダが世界で唯一市販化と量産化に成功したロータリーエンジン(13B型)を搭載し、3代目RX-7として1991年にデビュー。軽量コンパクトなエンジン特性を活かしたフロントミッドシップレイアウトにより、理想的な前後50:50の重量配分と、1.3トンにも満たない車両重量が最大の武器でした。 ライバルの当たる日産 GT-Rやトヨタ スープラなどがハイテクとエンジンパワーで速さを求める中、RX-7 FD3Sは軽量なボディを生かした究極のハンドリングマシンとして開発。その素直でシャープなハンドリングは、乗り手を選ぶと言われるほどで、まさにピュアスポーツを名乗るにふさわしい運動性能を誇ります。 まさにプレミア価格で取引されるRX-7 FD3S 現状ではロータリーエンジン搭載の最終モデルとなるRX-8をはじめ、モーターのように滑らかでリニアに反応するロータリーエンジンのファンは多くいます。また、RX-7 FD3Sだけでなく、90年代の国産スポーツカーは、アメリカのいわゆる「25年ルール」によって、ここ数年人気が上昇。その結果、日本市場から輸出される台数が増えるため、中古車価格が高騰しています。 大手中古車検索サイトで、2020年8月の掲載台数と価格を見ると全国で86台しかなく、年々その希少性が上昇していることがわかります。また、もっとも安い個体で178万円で、単純な価格だけ見ても十分高額ですが、年式は2000年で走行距離は20万km超え、しかも修復歴あり。一般的な中古車では考えられないほど高額で取引されています。 理想の中古車は1991年以降の5型と6型 RX-7 FD3Sの特徴としてあげられるのは、初期型から最終型である6型までエンジンパワーが大きく違うことです。1991年の初期型から1995年までの3型の最高出力は255馬力(MT)、1996年の4型は265馬力(MT)、そして、1991年以降の5型と6型は、自主規制の上限である280馬力となります。 また、エンジン以外のサスペンションはボディ剛性なども、年式が新しくなるほど進化しており、購入するのであれば、できるだけ新しい年式のモデルを狙いたいところです。 中古車選びのポイントは修復歴と圧縮比 RX-7 FD3Sはチューニングベースとして人気があるため、当然ノーマル状態の個体を探すのは至難の業。また、修復歴ありであることも多く、中古車選びは慎重に行いたいところです。 加えて、ロータリーエンジンは年式が古くなると、圧縮抜けによってエンジンパワーが低下しやすいという弱点があります。これはロータリーという特殊な構造による弱点であるため、どんなにメンテナンスに気をつけていても避けることはできません。 唯一の対処方法は、エンジンの分解。個体差はありますが、一般的には10万km程度を目安に分解(オーバーホール)を行うのが理想的です。そのため、RX-7 FD3Sを購入する場合には、必ず整備歴を確認し、修復歴の有無と合わせて、「オーバーホールされているか」「圧縮圧は正常か」といった内容を確認するようにしましょう。 リセールバリューは超優良!ただし維持費と売却額のバランスがポイント 価格が高騰しているRX-7 FD3Sは、今後大きく中古車相場が下がる可能性はほとんどありません。そのため、これから売却を考えている方にとっては、焦って売却先を決めず、キチンと価値を理解し、正当な価格で買い取ってくれる業者を探しましょう。 ただし、RX-7 FD3Sは先述したように走行距離が増え、年式が古くなるほど維持費が掛かかりやすい車種。維持していくための費用と売却額のバランスを考えながら、慎重に検討したいところです。 [ライター/増田真吾]

古い車の下取りはNG!?年式が経っていても愛車が高く売れる理由とは?
旧車市場動向 2022.02.15

古い車の下取りはNG!?年式が経っていても愛車が高く売れる理由とは?

車を買い替えるとき、多くの場合、それまで大切に乗ってきた愛車を下取りに出すのが一般的です。しかし、いざディーラーで下取り査定をしてもらうと、年式が古いことを理由に査定額が0円という悲しい宣告を受けることがあります。 ですが、それまで大切にしてきた愛車だからこそ、すんなり諦めてはいけません。古い車であっても、ほんの少し努力するだけで、十分納得できる値段で売ることも付加のではないのです。 そこで、なぜ古い車でも高く売れ、実際に高く売るためにはどうしたらよいのかということについて、詳しく解説していきましょう。 古い車でも新車価格よりも高く売れる理由は生産終了による希少価値 工業製品である車は、年数が経てば経つほど商品としての価値は低下していくものであり、一般的な下取りでは0円と査定されてしまうことも少なくありません。 ですが、古い車の中には、新車で販売されてから10年以上経過していても、新車価格よりも高く売れる場合があります。では、なぜ新車価格よりも高く売れるケースがあるのでしょうか? その理由は、古い車の中には、希少性と呼ばれるプレミア価格が付くことがあるからなのです。 年代や車種にもよりますが、一般的な車のモデル寿命は、近年のモデルで7年前後。80年代90年代という一昔前であれば10年前後が一般的です。いわゆるモデルチェンジは、新しい技術の誕生やニーズの変化に合わせることが目的のため、どんなに人気のある車種でも避けることができません。 車は移動手段という生活必需品という目的以外に、所有することで得られる所有欲を満たすことのできる存在です。そのため、一部の車種の中には、生産が終了してしまったことで希少性が生まれます。 また、生産が終了したということは、時間の経過に応じて現存する台数が減り続けていくため、時が経てば経つほど希少性が増し、取引価格が高くなっていくのです。 下取り0円でも諦めてはダメ!自分の車の価値を正確に把握しよう 古い車でも車種によっては高く売れる理由はお分かりいただいたと思いますが、万が一、下取りで0円と言われてしまっても諦めてはいけません。 これまで長年大切にしてきた愛車に価値が無いと決める前に、まずは、愛車の価値を正確に把握することが大切です。 そこで、これから愛車を売ろうとお考えの場合、まずは愛車の車検証を見て型式と年式を確認しましょう。型式とは、その車種を限定する上で最初に見るべき内容で、型式が書いてあるのは車検証の右側中段辺りです。 次に確認すべきは、正確な年式です。車検証にはいくつも年月日が書いてあるため、やや分かりにくいのですが、見るべきは中央上段にある「初年度登録年月日」です。この日付は、その車が新車として登録された年月日を示しており、何度中古車として売買されてきたとしても、原則変わることはありません。(抹消登録などを行った特殊なケースは除く) 古い車を高く売るためには、基礎情報として車検証に記載されている、型式と年式(初年度登録年月日)はもっとも基本的で重要な情報です。買取店やディーラーに下取り査定をお願いする前に把握しておきましょう。 下取りが0円の古い車は知識と経験豊富な専門店に任せよう! 古い車を高く売るためには、愛車の情報を把握したあと、しっかりその車の価値を評価してくれる旧車専門店や、特定の車種を扱う専門店に売るのがオススメです。 新車価格よりも高く売れる車種というのは、先述したように特定の熱狂的なファンを抱えている車種であることがほとんど。そのような熱狂的なファンは、時間を惜しまず自分が欲しい車を探しています。 本当に欲しい車を手にするためには、例え泊りがけで行かなければならないような遠方でも、買い付けに行くほどです。 古い車が高く売れるもっとも大きな要因は、そういった熱狂的なファンのニーズがあってこそ。つまり古い車を買い求めるユーザーが訪れる専門店に売ることが、古い車が高く売れる可能性を飛躍的に高くしてくれるのです。 プレミア車種じゃないから下取り0円?それなら古い車専門の旧車王へ! では、希少価値が高くプレミアが付く古い車じゃなければ高く売ることは不可能なのか?と言うと、そうではありません。 世の中には、誰もが知る名車や、アニメや漫画、ドラマに登場する人気車種のほかにも、非常にニッチでコアなファンが付いている車種が無数に存在します。そういった車種の場合、実際に長年乗ってきたオーナー自身が気づいていなことも少なくありません。 そのため、繰り返しになりますが、ただ古いだけを理由に、安い下取りで諦めるのではなく、旧車王のような古い車に深い知見を持つ専門店に相談しましょう。 例えディーラーや一般の買取店で値段が付かなかったような古い車でも、旧車王なら高く売れるチャンスが大いにあるのです。 まとめ 古い車であっても、人気と希少価値が高い車種の中には、新車価格を大きく超える価格で売買されている車種も少なくありません。また、例えあなたのクルマが、そういった人気車種じゃなくとも、古い車の知識や経験のある旧車王のような専門店であれば、十分納得できる高値で買い取ってもらうことができます。 まず、愛車の価値をしっかり把握し、諦めることなく価値を見出してもらうことが大切なのです。 [ライター/増田真吾]

古い車の買い替えのタイミングは?何故なるべく早く売却するべきなのか?
旧車市場動向 2022.02.15

古い車の買い替えのタイミングは?何故なるべく早く売却するべきなのか?

空前の旧車・ネオクラシックカーブームと言われておりますが、ソアラのライバルだったレパードの中古車価格が高騰して、時代を超えて逆転現象が起きるなど、思いもよらない車にプレミアがつくケースが多く見られます。ここでは、古い車の乗り替えのタイミングや高く売るためのポイントなどについてご紹介させていただきます。 古い車に乗っているとかかる維持費 古い車に乗っているとかかる維持費の代表的なものに自動車税・重量税といった税金があります。税金は新しい車でも当然かかってきますが、日本には環境性のよい自動車を普及させることを目的とした古い車の重課税制度があります。まず自動車税の場合は、13年を超えると15%増税されます。よって、排気量が上がるたびに増税額も高くなります。例えば、R32 GT-Rなどの2500ccから3000cc以下の車は8,000円増税されて59,000円になります。さらに、重量税も13年を経過すると増税になりますが、何とその増税幅は乗用車の場合で39%になります。ドイツでは、Hナンバーという制度があり、取得すれば自動車税が優遇されるだけでなく、排ガス等で走行が制限される「環境ゾーン」の走行も免除されます。その他にも製造から25年経過したクルマが「クラシックカー」として優遇されるアメリカの25年ルールも有名です。つまり、古ければ古くなるほど重税が課されるなど、日本は他の先進国と比べて古い車を維持し難い環境と言えるのです。 古い車を売るタイミング 古い車を売るタイミングは、ずばり「なるべく早め」です。最近は、ネオクラシックカーのブームでごくごく普通だった車の価格が高騰しているケースを多く見られます。しかし、ついこないだまでごくごく普通だった訳ですから、いつまた通常の価値に戻ってしまうかわかりません。R32 GT-Rのような価値の高い車でも、売る時期を悩んでいる間に相場が数十万単位で変動してしまうということがよくあります。つまり、ネットなどで愛車の価値が上がっていることを知ったら、その時がベストなタイミングと言えるのです。 古い車から買い替える際におすすめの新車 日産 エクストレイル T32 日産エクストレイル(T32)は、ここのところメーカーのゴタゴタで影を潜めてしまっていますが、日本を代表するクロスオーバーSUVの1台です。もともとは角ばったデザインで人気を博しておりましたが、現代的なフォルムとなった3代目もすっかり馴染んできて違和感を感じなくなりました。また、3代目エクストレイルを語る上で、高速道路(単一車線)における運転支援技術である「ProPILOT」を外すことは出来ませんが、自動運転の未来を感じられる素晴らしい技術であり、新車に乗り替えたメリットを誰しも自然に感じられる最新鋭の装備と言えるでしょう。 トヨタ 86 「頭文字D」がなければ生まれることはなかったと言われるトヨタ86ですが、誕生から8年を経て数少ないFRスポーツカーとして確固たる地位を築いたと言えるでしょう。そんなトヨタ86も販売から5年目となる2016年のマイナーチェンジを経て新型86となりました。具体的には、フロントバンパーがエアロダイナミクスを意識した形状になり、ヘッドライトとテールランプがLEDになりました。もちろん、ボディ剛性のアップやサスペンションの減衰力の見直し等も行われています。FRスポーツカーと言えば、今でもRX-7(FD3S)やシルビアS15が人気ですが、維持していくためには多大な費用がかかるのは確実で、そういった意味では新車のトヨタ86を購入することは手堅い選択と言えるのでしょう。 BMW M4 F82/F83 国産からハイパワーなFRスポーツカーが消え去り寂しさを感じているユーザーも多いはずです。そんな走り志向のユーザーを満足させてくれるのが、BMW M4 F82/F82です。BMWは、輸入車の中でも圧倒的にアフターパーツが豊富で自分の好みに仕上げることが可能です。そして、タイムアタックやストリートで国産チューンドカーと真っ向勝負を繰り広げてきた京都のBMWトップチューナーである「アシスト」の手にかかれば、パワフルなM4がさらに攻撃的で抜群のコーナリング性能を発揮する最高のマシンに仕上がります。 車を新車で買うメリットとは? 新車を購入するメリットは、昔から「誰もが憧れるピカピカの新車」と言いますが、新車を購入するとどのようなメリットがあるのでしょうか?先ず新車は、中古車よりも保証が手厚いです。新車を購入すると3年と5年のメーカー保証が付いてきます。したがって、万が一車が故障してもメーカーがその修理費用を負担してくれます。但し、事故による故障は保証の対象外になるのため、一般的に車の価値が高い5年間は車両保険の加入が必須と言えます。次に新車の特典で好みのメーカーオプションが付けられます。メーカーオプションは、車の製造工程でしか取付出来ないため、中古車では選択することが出来ません。代表的なもので言えば、サンルーフや本革シートが挙げられますが、もし取り付けするとなった場合にボディや内装に大掛かりな加工が必要になるものがメーカーオプションになります。最後に新車は手放すときに高く売れます。新車と中古車を同じ年数乗り続けた場合は、当然ながら新車で購入した車のほうが新しい年式になります。よって、プレミアがついた旧車などを除けば新車の方が高く売れます。実際、平均買い替え年数が8.5年と言われる今日においても、リセールバリューが高いモデルでは3年ごとの乗り換えが可能となっています。 今乗っている車を高く売るにはどうすれば良い? 今乗っている車を高く売るためには、旧車やネオクラシックカーに精通しているのはもちろんのこと、常に最新の買取相場やトレンドを把握している買取店に査定を依頼することです。相場の動きは非常に神経質で長年培ったノウハウがなければ読み取ることが出来ないと言っても過言ではありません。つまり、旧車に特化して20年の旧車王にお任せいただくことが、最もベストな選択だと言えるのです。 [ライター/旧車王編集部]

旧車の価格はなぜ高い?旧車の購入や維持について深堀してみた
旧車市場動向 2022.02.10

旧車の価格はなぜ高い?旧車の購入や維持について深堀してみた

旧車といえば価格が高い、所有が難しいというイメージがつきもの。なぜ旧車は高価で維持が難しいのか?この記事ではそんな疑問を深堀していきたいと思います。 旧車はどんどんその数が少なくなっていくから高い 旧車の価格が年々高等していく一番の要因は、どんなに人気のある車種でも、時が経てば経つほど台数が減少していくからです。 子供のころ、いつかは所有したいと思っていた憧れの車があるという方も少なくないでしょう。しかし、いざ購入できる経済力を持ったときには、憧れていた車を新車で購入することはできません。そう、車はどんなに人気のある車種でも、いつか必ずモデルチェンジされ、中には車種自体の製造が終了し、“絶版車”となってしまう場合もあるのです。 そして、製造されていない以上、年々現存する台数は減っていきます。そのため、古くなって価値が下がるどころか、新車時の販売価格以上で取引される旧車が存在するのです。 もはや伝説!?最も中古価格が高い国産旧車 国産車の中には、世界的にも人気で、なおかつ今や伝説的な存在の車種が存在します。そこで、ここから、目を疑うほどの価格で販売されている国産旧車をご紹介しましょう。 トヨタ 2000GT まずは、だれもが知る元祖国産スーパーカーのトヨタ 2000GT。世界的なスパイ映画「007」の主役、ジェームス・ボンドが乗るいわゆる“ボンドカー”としても有名になりました。 もともとの販売価格も、当時としては破格ともいえるほど高価(高級車の代名詞クラウンが2台買えるほどだったとか…)。2013年に行われたアメリカのオークションにおいて、1億円以上の値で落札され、世間を驚かせました。 日産フェアレディ Z432( S30型) 現在でもファンの多い日産 フェアレディZですが、特に旧車として絶大な人気を誇っているのが、S30型初代フェアレディZです。そんなS30型フェアレディZの中でも、トップグレードに位置するのが「Z432」。 当時、レースで大活躍していたスカイラインGT-R(通称:ハコスカ)に搭載されていたS20エンジンを搭載し、最高速度は210km/hに達し、日本車として初めて200km/hの壁を越えたモデルでもあります。432という名前は、4バルブ・3キャブレター・2カムシャフトに由来。 排出ガス規制対策として4年で製造が打ち切られ、販売台数はわずか419台にとどまったこともあり、現在では2000万円前後で取引されることも珍しくありません。 日産 スカイラインGT-R(C110型) どの世代も旧車として高値で取引されるGT-Rの中で、特に希少性が高いのが、2代目GT-R、通称ケンメリGT-Rです。 ハコ車ベースであった先代のハコスカGT-Rに対し、流麗なクーペスタイルのケンメリGT-R。エンジンは先代ハコスカGT-Rと同じS20エンジンを搭載し、オーバーフェンダーをはじめとしたGT-R専用の装備を備えています。 排気ガス規制により、販売期間はわずか4か月と短く、販売台数は197台と極わずか。状態の良い個体の価格は1億円近くになることもあり、日本車史上に残る名車の1台です。 旧車を所有できるのは限られた層だけ? 上記ご紹介したような、一部の特殊な車種を除けば、一般的な中古車と変わらない価格で購入できる旧車も数多く存在します。 30年以上経っていても、300万円を超える、もしくは、プライスボードに「ASK」となるような旧車は、レースで活躍した、ドラマやアニメで人気になったなどの理由があり、車種は同じでもグレードが違うだけで通常の中古車と同程度の価格で購入することができます。 旧車の購入は簡単でも維持は難しい ここまでお話した通り、選ぶ車種によっては誰でも比較的簡単に購入することができます。しかし、旧車は購入する時よりも維持していくことの方が、購入時以上にお金がかかるものです。その理由は、車は機械である以上いつかは壊れるもの。維持していくためには修理を行わなければなりません。 ところが、どのメーカーも、製造が終了した車種の部品は、生産終了から7年~10年で供給を終えてしまいます。すると、修理したくとも新品部品が手に入ら無いため、中古部品を探さなければなりません。もともと希少価値の高い旧車の場合、中古部品も高額で取引されます。また、万が一中古部品が無い場合は、特注で制作してもらわなければなりません。 このように、旧車をきちんと走れる状態で維持していくためには、購入時以上の出費を覚悟しておく必要があります。 手放すことを考えているなら早めの売却を! 中古車の価格は、年式や距離以外に、その車種の人気によって価格が大きく変動し、それは旧車であっても同じ。そのため、今は人気があり高値で取引されている車種であっても、数年後にその価値が下がってしまう可能性があります。 先述した伝説的な存在ともいえる車種を除き、一般的な中古車と同程度の価格で購入できる旧車の場合、古くなればなるほど価値が上がるという保証はありません。いま大切にしている旧車を、一生手放さないという覚悟がない限り、早めに手放すのも損をしないためには大切です。 [ライター/増田真吾]

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