ここ10年くらいで「終活」という語句の響きや意味合いが、比較的ポジティブに捉えられるようになった印象がある。 いまや、銀行口座の暗証番号や、生命保険の連絡先、ネット関連のパスワードなど、基本的に本人しか知り得ない情報をまとめて書き記すことができる「エンディングノート」が100円ショップでも売られているほどだ。 それだけ「終活」という行為が市民権を得られるようになったのかもしれない。 しかし、お膳立ては整っていても、当の本人が行動を起こさなければ何もはじまらない。そして「そのとき」に周囲を巻き込んだ大騒動にもなりかねないことも事実だ。 ■愛車の終活。不意に「そのとき」が訪れてからでは遅すぎる 「そのとき」。 それはつまり、クルマを所有するオーナー(この記事を読んでいるあなた)が、すぐにでも入院したり、施設に入居しなければならないなど……。オーナーの体調が思わしくない"のっぴきならない状況"を意味する。 そんな急を要する状況で、「クルマの終活云々」だなんていってられないことは容易に想像ができるだろう。 とはいえ、オーナーとしては自分の家族はもちろん、大切な愛車のことも気になって仕方がないはず。ただ、当の本人はそれどころでなくて、どうにもできない状況であることもまた事実なわけで……。 こうなってしまっては残された家族も大変だし、「大事なクルマなのは分かるけれど、処分に困る」というのが本音だろう。 早すぎるということはない。とにかく早めに動いておくことが重要だ。自分自身への戒めを込めて。 ■「早く処分したい」のか「大切に乗り継いで欲しい」のか? 前者であれば話が早い。買取り業者に依頼して買い取ってもらう方法がもっとも手っ取り早く、しかも手間いらずだ。 ただし、買取り業者が査定に来たその日に大切な愛車が引き取られていく可能性が高いので「最後にドライブをしてからお別れをしたい」といった時間的猶予がないことを知っておいたほうがいいだろう。 そのため、ひととおり別れの儀式を済ませてから買取り業者に依頼することを強くおすすめしたい。 反面、後者の場合はどうだろうか。 身内をはじめ、信頼できそうな友人・知人に声を掛けてみるといいだろう。「俺(私)がいざというとき、このクルマに乗って欲しい」と。 悲しいかな、前述の人たちから色好い返事がもらえなかったら、SNSを活用するか、ネットが苦手であれば、信頼できる身近な人に代行してもらえれれば、誰かしら名乗り出てくれる。 あまり興味がない身近な人より、オーナーと熱量が近い(あるいはそれ以上の)次期オーナー候補に託した方が、クルマとしても長生きできる可能性が高まるはずだ。 ■購入希望者と面談するという手もある 「かといって、手塩に掛けた大事な愛車を"どこのウマの骨とも分からんヤツ"にだまって譲るわけにはいかん!」 その気持ちも痛いほど分かる。 日々、取材を通じてオーナーインタビューをしていると「前オーナーさんと面談をして、お眼鏡にかなったから譲ってもらえた」というエピソードを伺うことがある。 不思議なもので、相対したときの第一印象というのは総じて当たることが多い。 いわゆる「直感」というやつだ。 電話やメール、LINEなどでどれほど美辞麗句を並べても、実際に会ってみないとその人の"人となり"は分からないものだ。 ひまひとつ信用できない、目が笑っていない……などなど、ふとしたときに感じた違和感(直感)は信じた方がいいと個人的に思う。 たとえ口下手であっても、本気度って伝わるもの。むろん、その逆も然りだ。 ■手放して別の誰かのものになった瞬間、決定的に何かが変わる 仮に長年の付き合いの親友が大事な愛車を引き取ってくれたとしよう。 いつでも会える間柄だし、気心知れた相手に譲ることができてホッとしているかもしれない。 しかし、手塩に掛けた愛車はもう他人のものだ。たとえそれが小学生の頃から付き合いがある親友であったとしても。 マフラーを交換しようと、オールペンしようと現オーナーの自由だ。 仮に、親友が前オーナーであるあなたに敬意を表して「現状のまま」乗ってくれたとしよう。 それでもやっぱりもはや別のクルマだと悟るべきだ。 手放して別の誰かのものになった瞬間、決定的に何かが変わる。 その揺るぎない事実はいまから覚悟しておいた方がいいかもしれない。 ■まとめ:誰にでもクルマの終活の時期は訪れる。そのためにも・・・ どれほど手塩に掛けた愛車であろうとも、悲しいかないつかは別れのときが必ずやってくる。何人たりとも「必ず」だ。 それが1年後なのか、30年後なのか誰にも分からない、というだけのことだ。 その「いつか」に大して備えることはできる。 エンディングノートや遺言書に明記する方法もそのひとつだろう。 次期オーナー候補に(口約束でもいいから)話をつけておいてもいいかもしれない。 筆者の知り合いには「家族は乗らないことが分かっているから、自分が何かあったときに困らないよう、いまから奧さんの名義にして有事の際にはいつでもクルマを売却できるように」と、明確に方針を示している人もいる。 無事に次期オーナーが決まり、大切な愛車を引き継げたら……。 それはもはや、最愛の娘を嫁に送り出したようなものだ。 それこそ新たな生活に口出しするのは野暮というもの。 あとは何も「見ざる聞かざる言わざる」を貫き、少しずつさまざまな思い出を美化していくことで、自身のカーライフも無事「大団円」を迎えることができると信じたい。 余談:クルマ好きによるクルマ好きのための・・・ この記事の初稿ができあがったあと、旧車王ヒストリアの運営母体である「旧車王」の担当者の方にもチェックしていただいた。 すると「編集長、これだけは念を押して読者の方に伝えてほしい」と、普段ではあまりないトーンで返信があった。 『旧車王としては、お客様の気持ちも踏まえて買取りをしているし"最後にドライブしたい"というお気持ちにも寄り添っています!』としっかり書いておいてください、とのことだった。 「旧車王」を立ち上げたカレント自動車の人たちとは長年、お仕事をさせていただいているが、クルマ好きの人たちの集まりだということは筆者もよく知っている。 クルマ談義になると仕事そっちのけで脱線することもしばしばだ。 オーナーにとってまたとない愛車を手放すときの心境、そして行く末も案じたうえで買い取るように心掛けているというのは、同じクルマ好きとして本心だということが伝わってきた。 もし、ゆくゆくは愛車の終活を考えているとしたら、一考の余地はあると思う。 [画像/Adobe Stock ライター・撮影/松村透]
製作の初期段階から進化の過程を追い続けて早4年。スチール製角材とアルミ板を文字どおり切り貼りして造り上げた手作りのF1マシン、タイレルP34。 今回、久しぶりに茨城県水戸市にある「カスタムビルド&レストア WATAHIKI」にお邪魔して、このマシンの製作者であり、ドライバーでもある綿引雄司氏にインタビューを敢行。 率直な想いを語っていただいた。 ■手作りの6輪F1タイレルP34とは? 茨城県水戸市にある「カスタムビルド&レストア WATAHIKI(以下、CBR WATAHIKI)」代表の綿引雄司氏が、仕事の合間を縫って手作りで製作している、6輪が特徴的なF1マシン「タイレルP34」。 その完成度の高さから、ネット上ではタイレルP34のコンプリートマシンを綿引氏が所有していると誤解されることも少なくない。 むしろ、イベントやCBR WATAHIKI(事前にアポイントを取れば実物を見せてくれる)に赴けばホンモノさながらのタイレルP34が間近で観られるのだ。 この事実に素直に感激し、喜ぶべきなのかもしれない。 製作者である綿引氏によると、このF1マシンが存在することは、タイレルのルーツでもあるケン・ティレル氏のご子息、ボブ・ティレル氏も把握しているという。 しかも、ボブ・ティレル氏は好意的に受け止めてくれているとのことだ。 また「タイレルP34のレプリカ」と評されることもあるが、綿引氏独自の解釈で製作された箇所も少なからずある。 そのため、忠実なレプリカというわけではない。 つまり、この「レプリカ」という表現がこのマシンに当てはまるかどうかは人それぞれの解釈に委ねたい。 ■YouTubeでも公開されているエビス西サーキットを走った率直な感想を聞かせてください 初めての本格的なサーキットコースだったので、果たして自作タイレルはまともに走るのか、最初は不安がありました。 しかし、思った以上にフロント4輪は素直なハンドリングでコーナーを曲がりますし、直線でブレることもなく、フレームが捩れてるような不安感もなく、普通のクルマとまったく変わりなく走りました。 やはり重量が軽く、サスペンションもマッチしているせいか、ロールせず姿勢の変化があまりなく走ることができましたね。製作した部品と使った部品のバランスが上手くマッチしていて、車体周りは100点満点の仕上がりと思いました。 唯一、デフからのオイル吹き出しが少しあったことと、水温の管理、燃調のセッティングなどが次回の課題ですかね。 ●タイレルでエビスサーキット西コース激走!ドローン!オンボード!ハンドメイドF1 [4K画質]https://www.youtube.com/watch?v=eGVxCCliLYA ■昨年10月に初試走したときから変更点を聞かせてください ・リアウイングの補強・リアジャッキがきちんと装着できるようにステーを製作・テールランプの取り付け・リヤタイヤ内側のクリアランスが狭く、タイヤが擦れてしまっていたため、トラス構造のハブサポートを加工し直しクリアランスを広くした・リアスタビライザーの追加(スズキ アルトラパン用) アルトラパン用のスタビライザーにしたのは、タイレルP34の車重を考えたとき、軽自動車用が合うなと閃いたんです。それぞれのモデルのスタビライザーを調べていくうちに、アルトラパン用がよさそうだなと、画像を見て判断したんです。自作することもできたんですが、材料費よりもネットオークションで買った方が安いし、仮に合わなかったとしてもノウハウの蓄積になるかなと思って手に入れました。現物が届いていたら、ちょっと加工するだけで装着できたのでバッチリでしたね。 ■現時点での課題や、今後のアップグデートするご予定はありますか? 5月3日〜4日にかけて長野県で開催された「ながのノスタルジックカーフェスティバル2023」にタイレルP34を展示したんですが、このとき、以前ドラッグレース用のマシンを製作していたことがあるアートレーシングさんとお会いしたんです。ハイパワーエンジンを載せたドラッグレース用のマシンである以上、ボディにものすごく負荷が掛かりますよね。そんなマシンを作る方から見てもこのタイレルP34は強度があり、むしろオーバースペックだとおっしゃっていただきました。 自分自身でも、現在の隼のエンジンではパワー不足かなと思うところがあったんです。それと、現状のテンショナーのベアリングに対する懸念もありますね。かなり負荷が掛かるみたいで、頻繁にビアリングを交換する必要がありますし。そんなこともあり、ゆくゆくは200〜250馬力くらいのエンジンに換装したいなと考えていたので、これはチャレンジしてみたいですね。 あとはトランスミッションですね。いま考えているのは、ポルシェ914用のミッションをベースに加工して載せられないかなと考えています。何しろ、ウチにはポルシェ用のトランスミッションが何個もありますから、それを利用しない手はないんです(笑)。 ■いま、世界に何台のタイレルP34が存在しているのですか? 私が知る限りでは元F1ドライバーのピエルルイジ・マルティニ氏が2台所有していて、ジョディー・シェクター氏が1台。それと、タイレルP34を「全バラ」してイチから造り上げたマシンがたしか2台あったはずです。あとは、タミヤさんのところにあるタイレルP34と、レプリカですがウチにあるマシンですね。 ■お一人でここまでできる方は少ないと思うのですが・・・ たまたまウチがクルマの車検整備やレストアもやっていて、こういった商売をやっていたからできた、という点は大きいと思います。やってみたらできた!そしてノウハウを蓄積していく……その繰り返しで今日にいたったようなものですね。若い方で自分も同じようなことにチャレンジしてみたいとお考えでしたら、「自分は○○○○しかできない」と決めつけず、どんどんチャレンジしていってほしいです。 ■YouTubeの視聴者の方、そして海外の方の反応はいかがですか? 視聴者の方の多くが日本人の方なんです。あとはアメリカ、イタリア、スウェーデン、韓国の方たちですね。動画を公開すると、毎回コメントを書きこんでくださる方もいらっしゃって、とても感謝しています。YouTubeがなかったらここまでできなかったと思います。 ■MT車が運転できれば一般のドライバーでも走らせることはできますか? クラッチも軽いですし、アクセルやブレーキも市販車の感覚とそれほど違いはありません。MT車の運転免許を取得していてサーキットの経験があればどなたでも乗れると思いますよ!シートサイズが私の体型に合わせてあるので、そこは調整が必要かも知れません。 ■綿引さんがイメージする、タイレルにもっとも近い市販車を教えてください もっとも近い乗りもので例えるなら、エンジンがシャーシにリジットマウントされているレーシングカートでしょうか。レーシングカートの方が小型な分、挙動が敏感ですけれど、タイレルP34の方がリアの滑り出しもゆっくりしている印象があります。以前、公開した動画で、エビス西サーキットでスピンしている映像がありましたが、タイヤが温まってグリップする前に少し強引にコーナリングしたらスピンしてしまったんです。 ■これまででもっとも大変だったこと、苦労したことを聞かせてください 何しろ自作ですから、トライアンドエラーの繰り返しです。レストアが完了したクルマをテスト走行するときの怖さと不安にちょっと似ていますね。オートランドテクノで初めて走らせたときも、低速コーナーでさえもステアリングやタイヤが外れたり、ヘンな方向に向いてしまったらどうしようという恐怖は正直いってありました。 今回、15分・15分・10分と合計で40分走ってみて、デフのオイル漏れがあったり、あとはチェーン駆動を支えているテンショナーのベアリングがガタガタなんです。現在の仕様では40分くらい走ったらベアリングを交換する必要がありそうです。あとは、テンショナーの仕組みを変えるか、エンジンとミッションを別のものに載せ換えるか……です。 ■これまででもっとも嬉しかったこと、思い出のできごとを聞かせてください やはり「自分が作ったものがサーキットをきちんと走れるようになってきた」ことが一番の喜びですよね。 もともと、クルマでもバイクでも、サーキットを走ることがとても好きなんです。それも、今回は市販車ではなく、自らゼロベースで造り上げたマシンです。それがサーキットをそれなりのスピード域で攻めて、しかも連続して走れるようになった。自身の技術に対する自信にもつながりますよね。 ■綿引さんにとって、このタイレルプロジェクトの目指す夢やゴールは? 富士スピードウェイでF1が開催されたのは1976年と77年の2年だけ。そのいずれの年もタイレルP34がエントリーしているんです。このマシンで、いつか富士スピードウェイを走ってみたいと考えています。今回、エビス西サーキットを走ったことも、その過程のひとつだと思っているんです。 ■もしタイレル以外で新たなプロジェクトが決まっていたら聞かせてください 先日、K4-GPのパドック内にタイレルP34を展示させていただいたのですが、このときに思ったのは、新たに軽自動車ベースでK4-GP用のマシンを作ってみたいなと思いましたね。 ■タイレルが見られるイベントが決まっていたら教えてください 6月25日(日)に、群馬県太田市にある道の駅おおたで開催される「サンブレフェスタ 2023」に展示予定です。昨年の同イベントでは、追加で製作したアルミ地むき出しの1976年仕様でしたが、今年は1976年富士スピードウェイに参戦した「シェクター仕様」となります。また、フロントホイールはオリジナルを忠実に再現したアルミ製のものを履いて展示します。 ■ぜひYouTubeの視聴者の方、読者の方にメッセージを! FIAのレギュレーション改定で6輪F1マシンで参戦することができなくなってしまったけれど、個人的にはもっと6輪F1マシンの魅力や面白さをYouTubeで発信していきたいです。 他のYouTuberさんのように頻繁には更新できていませんが、その分、スペシャルな映像をちょこちょこ出して行きますので、これからも応援してくださいね!それと、各地のイベントに展示させていただいたり、実際に走らせたりしているので、ぜひ実車をご覧になってください。 ■巴自動車商会/カスタムビルド&レストア WATAHIKI 店舗情報 住所:〒310-0912 茨城県水戸市見川3-528-2TEL:TEL/FAX 029-243-0133URL:http://cbr-watahiki.comお問い合わせ:http://www.cbr-watahiki.com/mail.html ●綿引氏のYouTubeチャンネル"cbrwatahiki" ※「アルミのイオタ」および「タイレル P34」の製作風景も紹介されています https://www.youtube.com/@cbrwatahiki ※YouTubeで動画を配信している「ぺーさんxyz」さんがイオタの製作過程を詳細にまとめた動画。手作業で造られていったことが分かる構成となっています。 ●板金職人の技炸裂!アルミ板叩き出しでランボルギーニ・イオタを製作するまで【前編】 https://www.youtube.com/watch?v=hvAf5PfcSJg&t=8s ●アルミ板叩き出しでランボルギーニ・イオタを製作するまで【後編】 https://www.youtube.com/watch?v=WidFHqbp4QA ■「サンブレフェスタ 2023」イベント概要 ・日時:2023年6月25日(日)9:00〜15:00・場所 道の駅おおた駐車場 ●「道の駅おおた」について ・所在地:〒370-0421 群馬県太田市粕川町701-1https://goo.gl/maps/E3vus5Vmbpjn8mz68・電話:0276-56-9350・FAX:0276-56-9351・駐車場;普通車:126台、大型車:40台、身体障害専用:4台・URL:http://michinoeki-ota.com ●道の駅 おおた <公式> Facebookページhttps://www.facebook.com/michinoeki.ota/ ●道の駅おおた広報「おっくん」 Facebookページhttps://www.facebook.com/ekicho.ota/ ●道の駅 おおた <公式> Twitterhttps://twitter.com/michinoekiota [ライター・カメラ/松村 透]
去る4月14日〜16日にかけて、幕張メッセで開催された「オートモビルカウンシル2023」を取材した。 早いもので、今回が8回目の開催となるオートモビルカウンシル。 今回より「Classic Meets Modern」から「Classic Meets Modern and Future」にテーマが改められ、新たなステージを目指したという。 日本車メーカー、インポーター、新世代の自動車メーカーが9社、ヘリテージカー販売店は過去最高となる41社が出展。 トータル166台もの名車が一堂に会することとなった。 ■クルマを「観る」というより「鑑賞」する感覚に近い モータショーでもなければチューニング系のイベントでもない。 国内外の名車が一堂に会するクルマのイベントは意外と少ない。 そしてこれが重要なのだが、オートモビルカウンシルの魅力のひとつに「じっくりと観られる」ことが挙げられる。 「鑑賞」という表現が適切かもしれない。 気になるクルマ、普段なかなか目にする機会がないクルマを心ゆくまで「鑑賞」できるのだ。 もし、目に留まったクルマが販売車輌であれば購入することもできる。 ……かといって「早い者勝ちのバーゲンセール」というわけではない(実際には早い者勝ちなんだけれど)。 また、クルマにまつわるアート作品が数多く展示されており、ギャラリーで美術品を鑑賞している感覚に近いかもしれない。 それだけに、会場内の空気感は独得だ。 また、来場者の年齢層が比較的高めなので、会場内の雰囲気もどこか落ち着いている。 会場内の時間がゆっくりと流れているのが取材をしていても分かる。 もちろん、それなりに来場者がいる……ことはいるのだが、東京モーターショーのようにお目当てのクルマに近づけないということは稀だ。 気になるクルマを撮影したければ、少し待てば「オールクリア」のチャンスがめぐってくる。 撮影したい人がいることを他の来場者も気がついて、自然と「間」を作ってくれるからだ。 そしてある種の慎みというか、マナーの良い方が多い印象だ。 この空気感がしっかりと醸成できている時点で、このイベントは大成功だと思う。 先述のように「ギャラリーで鑑賞している」雰囲気に近いので、この空気感を好む人たちにとっては非常に居心地がいいだと断言できる。 ■国内外の名車を間近で観られる幸せ 最新のモデルであれば、メーカーの広報車を集めて並べばいい(それはそれで大変だけれど)。 メーカーとしても秘蔵コレクションを出品するまたとない機会でもある。 マツダブースに展示されていた「マツダMX-81アリア(レストア済み)」が間近で観られるだけでも、このイベントに足を運んで良かったと思えたほどだ。 しかし、メーカーが保有しているケースは日本車が主で、輸入車ともなればは基本的にはオーナーカー。 つまり、オーナーに声を掛け、車輌を貸し出してもらえないか交渉する必要がある。 喜んで貸してくれるオーナーがいる一方で、難色を示す方も少なからずいる。 それが希少車であればあるほど大変だ。 筆者自身もさまざまなオーナーを取材させていただく機会に恵まれたが「人目に触れず、ひっそりとクルマ趣味を楽しみたい」という方も少なからずいらっしゃることは承知しているつもりだ。 正面突破ではまず断られるけれど「○○さんの紹介なら断れない」と、人のつながりで大切な愛車を貸してくれることも多い。 実際に裏でどのようなやりとりがあったのかは分からないが、テーマ展示でズラリと並べられた 〜ポルシェ 911 60 周年記念企画〜 「初期ナローからカレラ GTまで」および〜エンツォ・フェラーリ生誕125周年企画〜「フェラーリ・スペチャーレ」の展示車をそろえるのはそれなりのご苦労があったのではないかと推察する(まさに眼福でした。関係者の皆さま、ありがとうございました)。 ■日産ブース、攻める 今回、個人的に驚いたのが日産自動車のブースだった。現行モデルはSAKURAのみ。 このクルマを取り囲むようにして、日産シーマ(Y31)、フェアレディZ(Z32)、PAO、そしてハコスカが展示されていたのだ。 日産シーマのオーナーは女優の伊藤かずえさん。 新車ワンオーナーで乗りつづけ、昨年、フルレストアされた個体そのものが展示されていた。 レストア完了後、銀座の日産ギャラリーに展示され、その後は以前と同じように乗りつづけているという。 メーカーに手によってフルレストアされたのだから、そのままガレージにしまいこむこともできたはずだが、これまでと変わらず乗りつづけている姿勢は本当に素敵だと思う。 フェアレディZ(Z32)とPAOのオーナーは日産の若き社員の方の愛車で、伊藤かずえさんとともにトークショーを繰り広げていた。 何を隠そう、純白のZ32は、旧車王ヒストリアの執筆陣のひとりである、Z32専門店「Z-one」代表小村氏のショップ出身の個体だ。 キュートな女性オーナー、丹呉いづみさんを別媒体で取材させていただいたことがあるのだが、この方のZ32愛は半端ではない。 ■国産ネオクラシックカーが近くて遠い存在になったことを実感 かつて、東京モーターショーの会場でお立ち台に載っていたクルマがやがて路上で見掛けるようになり、そしてひっそりと姿を消していく……。 そしてこのように旧車、ヴィンテージカーとしてふたたびスポットライトを浴び、表舞台に姿を見せてくれる。 1980年代、そして1990年代の現代では「ネオクラシックカー」といわれている時代のクルマも、ハコスカやホンダSシリーズのような旧車と呼ばれるカテゴリーに近づきつつあることを実感した。 それはつまり、チューニングやドレスアップのベース車輌ではなく、オリジナルの状態に戻すレストアベースの立ち位置に変わってきていることを意味する。 廃車寸前の個体をタダ同然で引き取ってきて、自宅の駐車場でウマを掛けて空き時間に修理する……なんて存在ではなくなりつつあるのかもしれない。 ■会場内を何周もすることで気づくこともきっとある 昨年「追いトップガン」というキーワードが話題になった。 映画トップガンの続編である「トップガンマーヴェリック」を観るために何度も何度も映画館に足を運ぶ熱心なファンのことを指す表現だ。 ちなみに、筆者も地元の映画館まで3回足を運んだ。 1回目、2回目、3回目……と、何度も繰り返して観るうちに新しい発見があるのだ。 「オートモビルカウンシル」は、東京モーターショーや東京オートサロンなどの大型イベントと比較したら会場はグッとコンパクトだ。 それでいて、入場料は先述のイベントよりも高価……ではある。 フロアマップを見る限りでは「すぐに見終わってしまうのではないか?」と懸念しても仕方がない。 しかし、会場全体が見渡せる分、東京モーターショーや東京オートサロンのように駆け足で観る必要もないし、見逃す可能性も低い。 そして「追いトップガン」のごとく、会場内を何周もすることで全体を把握でき、細部にいたるまでじっくり観られるようになる。 これこそが「オートモビルカウンシル」の醍醐味のひとつであるような気がした。 気の合う友人とクルマ談義しながら会場を練り歩けば充実した1日を過ごせるだろう。 もちろん1人でも楽しめる。 自分のペースで、誰に気兼ねすることもなく、文字通り「鑑賞したい」のならおひとりさまの方がいいかもしれない。 すでに来年の開催が決定しているので(2024年4月12日〜4月14日開催)、迷っているうちに行きそびれてしまった方はぜひ会場に足を運んでみてほしい。 そうそう。ひとつ、気をつけた方がいいことがある。 自動車関連グッズの販売が充実しているので、散財する可能性が高い方はクレジットカードを自宅に置いて、財布の中身は現金のみにした方がいいかもしれない。 [ライター・撮影/松村透]
筆者の友人・知人の何人かが自動車関連業や不動産業に従事している。 そこで話題になるのが「ローンに関すること」だ。 個人情報があるので親しい間柄であっても詳しくは教えてくれないが、最近多いのが「クルマのローンを先に組んでいて、そのあとに家を買おうとして住宅ローンの審査で引っかかるケース」だという。 クルマのセールスの友人曰く、旦那さんの方が独身時代に「今のうちに買っておかないと後で買えなくなる」と、勢いで趣味車や自分好みのクルマをローンを組んで契約、その残債がネックとなってすんなり住宅ローンの審査が通らなかった……というケースがしばしばあるとか。 家を買うとなると、結婚して子どもが産まれて・・・といった具合に、比較的若い、いわゆる「子育て世代」が多い。 友人であるクルマのセールスも、「正直1台でも多く売りたいのはヤマヤマだが、子育て家族と商談する場合『すでに持ち家か、あるいは近々購入予定があるか』を聞くようにしている」という。 理由は前述のとおりだ。 筆者自身も、取材を通じ、結婚して子どもが産まれて、せっかく家を建てるならいっそビルトインガレージ付き…といった未来予想図を描いている20代〜30代のクルマ好きの方と知り合う機会が多い。 たしかに、結婚して子どもが産まれたら、家のクルマはミニバンかSUVなど、実用的な選択肢のなかで選ばざるを得ない。 ましてや趣味車を増車するなど論外だ(よほど稼いでいれば別だが)。 筆者はファイナルプランナーのような専門知識を有する立場ではないが、自身の体験と、現場からの声を備忘録的にまとめておこうと思う。 今回は特にそんな方たちに向けた予備知識として、記憶の片隅に留めてもらえたら幸いだ。 ■かつて「月賦払い」なんていわれていた時代もあった 会話のなかで「月賦(げっぷ)」というキーワードが出てきてといってピンとくるのは昭和世代だろうか……。 現代ではローンという言葉の方が一般的だと思う。 職業や年収、クレヒス(クレジットヒストリー)に代表される信用情報……などなど。 ありとあらゆる要素が加味されたうえでの「最大公約数=審査結果または融資額」ということを意味する。 つまり、ローンが組めたということは「一定の社会的な信用があると認められた」わけだ。 いっぱしとして認められた、ということかもしれない。 ■ローンの審査基準は謎。そして一律ではない ローンの審査基準は会社によってまちまちで、A社では断られたけれど、B社ではクリアできたというケースも少なからずあるようだ。 これはクルマおよび住宅ローンいずれも共通していて、いろいろな攻め方があるように思う。 ただ、最初にNGが出たあとすぐに別のローン会社に審査を依頼すると不利という話も耳にした。 イチかバチか的なローン申請をできるだけ避けることはもちろん、普段から支払い関係をクリーンにしておくのが懸命だろう。 また、すでに住宅ローンを組んでいて、ローンや残価設定ローンなどでクルマを購入する場合「高額な住宅ローンを組めるほど支払い能力がある」と評価するか「すでに高額なローンを組んでいる」と判断するケースもあるという。 ■クルマを買う前に押さえておきたい、住宅ローンを組む際にチェックすべきポイント 筆者は、フリーランス時代に2度住宅ローンを組んだことがあるが、その際、別々のメガバンクを利用した。 面談の際に、ここぞとばかりに担当者さんを質問攻めにして教えてもらったことをまとめておきたい。 家を建てる前にクルマが欲しいといって譲らない旦那に頭を抱えているそこの奧さん、これを見せてあげてください。良識ある旦那さんなら、ヘタに統計論とか理詰めで攻めるよりも冷静に現実を受け止めてくれるはずなので。 ●どれくらい頭金を用意できるか 住宅ローンであれば購入金額の20%までが目安とされる。これはクルマも同様だが、決して安くはない金額といえる ●他のローンの残債 特に響いてくるのがクルマのローン。まずこれを完済しないと住宅ローンを組ませてもらえないケースもあるので要注意 ●過去のローン実績(組んだ回数) いわゆる現金派の人がいるが、たとえ高収入であってもローンを組んだ実績がないと未知数と見なされる可能性大 ●過去のローンの完済実績(繰り上げ返済を含む) ここはかなり重視されるようだ。繰り上げ返済も加点ポイントとなる ●職業(正規/非正規/自営業を含む) 会社員だけでなく、公務員や士業、看護師など、安定性や誰もが知るまたは資格を活かして生計が立てられると見なされるようだ。その点、非正規およびフリーランスは不利(過去3期分が判断基準) ●勤続年数 勤続3年以上が望ましいが、最低1年以上であれば可能性はゼロではなさそう。転職直後であっても前職の勤続年数が長いと加点となるようだ ●年収 当然ながら多ければ多いほど有利。年齢が低ければ、年収が低くても将来性(若い)ということで加点となるケースも ●過去のローンのお手つき(滞納)の有無 1ヶ月以上の滞納、3ヶ月以上、複数の滞納でそれぞれ減点(あるいはローン不可)と見なされるようだ 心配であれば、CICに問い合わせて自身の信用情報をチェックしてみるといいかもしれない。 CIChttps://www.cic.co.jp/ CICについて(YouTube動画)https://www.youtube.com/watch?v=wuFubU09uJg ●保証人のおてつきの有無 これ、意外と盲点だという。本人はまっさらでも、保証人になった当人がブラックだったりするとアウト。ローン審査時に初めて知ったというケースもあるので事前に要確認 ●各種税金や保険料の納付状況 会社員であれば強制的なので問題なさそうだが、フリーランスだと忙しさにかまけてつい滞納していた…となりがち。要注意ポイント ■【超重要】携帯電話やスマートフォンの料金滞納は絶対にNG いっぱしの社会人であれば「言わずもがな」かもしれないが、この記事を未成年の方が読んでくれている可能性もある。 これは他のメディアに寄稿している記事で何度も記しているが、携帯電話(現在はスマホだろうか)の料金滞納はぜったいにNGということだ。 「1度くらい滞納しても問題ないでしょ」と思うなかれ。 こういってはナンだが「日常的に使うモノの支払いが滞るようなら、はるかに高額なクルマや住宅のローンの毎月の支払いもきちんとできるか怪しい」と判断されてしまうわけだ。 これは故意に支払いを忘れたケースはいうに及ばず、当然ながら「うっかり忘れていた」も含まれる。 故意だろうがうっかりだろうが、自宅に督促状が届いたら即対応。 もし、手元に現金がなければ、すぐに親族や友人知人に借りてでも(ここでノンバンクに手を出すのは本末転倒だが)対応すべき最優先事項だと断言しておきたい。 ■結論:近々持ち家を検討している人が先にクルマを買うのはアリorナシ? 筆者なりの経験ならびに、セールスの友人・知人たちの見解は「ナシ」だ。 ローンはもちろんのこと、現金一括であったとしても、持ち家を購入するための頭金を削っていることは事実だからだ。 FIREできるほどの資産があったり、年収が何千万もあって、大して気にしなくていいというのであれば話は別だが、少数派だろう。 将来、結婚を約束している相手がいない場合はやむを得ないとしても、数年以内に結婚して持ち家の購入を考えているとしたら……。 ローン(サブスクや残価設定も含む)を組んでクルマを買うのは待った方がいい。 頭金ゼロ、60回払いでミニバンを買ったとして、その残債が住宅ローンの審査のときに引っかかってくる。 かなりの確率で住宅ローンの融資額が減るだけでなく、融資そのものが通らない可能性もある。 または「クルマのローンを完済すれば住宅ローンの審査を通すか、●●●万円まで増やせる」といった条件が課せられたりする。 どうしても欲しいクルマがある、必要に迫られているとしたら、クルマは現金や親ローン(オススメしていいものか………)で対応し、少しでも住宅ローンの融資が通りやすいまたは融資額が増えるようにしたい。 最近はクルマのサブスクも一般化しつつあるとはいえ、借金であることに変わりはない。 解決策として「おまとめローン」のように、家とクルマ、同じタイミングでローンを組んでしまうという手もある。 実際問題、毎月の返済額に驚いて、クルマどころではなくなってしまう可能性大だが……。 ■余談:フリーランスは不利? それほど高額なクルマを購入したことがなかったかもしれないが、筆者がフリーランス時代にもローンは組めた。 しかし、住宅ローンとなるとかなり苦労したことも事実だ。 情けない話ではあるが、何しろ融資額が低すぎた。 審査のとき、売上の金額には目もくれず、年収の数字しか見てくれない。 仮に年間の売上が1000万円だとして、年収を250万円で申告していたら、後者の基準で判定される。 銀行の方に聞いたところだと、3期連続で300万円くらいの年収がないと話にならないらしい。 とにかくフリーランスは社会的な信用が低いということを身に染みて味わった。 テレビで「芸人、家を買う」という企画を観たことがあったが、まさにあれだ。 いまは売れっ子芸人でも、来年、5年後、10年後はどうなっているか未知数だ。 いま以上に売れっ子になって世田谷に豪邸が建てられるレベルに到達しているかもしれないし、「あの芸人はいま?」の特集で紹介されるほど過去の存在になっているかもしれない。 はたまた、体調を崩して療養しているかもしれない。 不確定要素が多く、長期に渡って支払い能力があるかどうかは分からないと判定するようだ。 将来、独立を考えているとしたら、クルマはともかく家は先に手に入れておいた方がいいかもしれない。 はたまた、キャッシュで買えるくらいゴリゴリに稼いでしまえば何の問題もないのだか……健闘を祈る! [画像/Adobe Stock ライター/松村透]
昨日、今日と成人式を開催した自治体も多いと思う(現在は「二十歳のつどい」など名称が異なるケースもあるようだ)。 成人式といえば・・・少なくとも自分の頃は自慢の愛車で"乗りつける"一大イベントだった。 かつてのクラスメートや同級生と数年ぶりに再会するにあたり、先輩や身内などからタダ同然で譲ってもらったクルマでは意味がない。 やはりそれなりのクルマでないとカッコがつかない。 要するに見栄ってやつだ。 ウン十年前、R32GT-RやZ32フェアレディZで成人式に乗りつけたら、それはもう羨望と嫉妬の視線を集めることになっただろう。 二十歳そこそこでこれらのクルマに乗って成人式に現れるとしたら、高校を卒業して、就職して、必死に頭金を貯めて鬼ローンを組んでも手が届かない。 例え中古であってもだ。 両車ともに人気があったので、中古車といえども300万円を優に超える価格で売られていたからだ。 残る手段は親に買ってもらうか、親ローンか、これまでお金をすべてつぎ込み、現金一括しかない。 そこで、実際にはどんなに背伸びしても中古のRX-7(FC3S)や、スカイラインGTS-TタイプMあたりが双璧となるのだが、それでもインパクトは充分だったように思う。 ハチロクで乗りつけるような同級生がいたかもしれないが、現代のように崇められる存在ではなく、どちらかというと地味で、マニア寄りな印象だった気がする。 1月5日に、ソニー損保から年明け恒例の「20歳のカーライフ意識調査」が発表された。 1,000名の有効回答のうち 「自分のクルマを持っている」19.6%「クルマを購入するつもりはない」23.6%「若者のクルマ離れとは自分自身のことだと思う」32.4%「クルマに乗る必要性を感じない」25.3%「クルマを所有する経済的な余裕がない」57.9%「クルマを購入する際の予算の上限額は平均201.3万円 ・・・などなど、興味深いデータがいくつも掲載されている。 リンクを張っておくので、ぜひ目を通してみてほしい。 ●ソニー損保「2023年 20歳のカーライフ意識調査」https://from.sonysonpo.co.jp/topics/pr/2023/01/20230105_01.html 今回、旧車王ヒストリア的にも特に興味深かったのが 「最新装備を搭載した車に乗りたい」79.8%「ネオクラシックカーに乗りたい」33.7%、「クラシックカー、ビンテージカーに乗りたい」30.2% という項目だ。 ソニー損保の記事をそのまま引用すると 男女別にみると、男性では『乗りたいと思う』は≪ネオクラシックカー≫では38.8%、≪クラシックカー、ビンテージカー≫では36.4%と、女性(順に28.6%、24.0%)と比べて10ポイント以上高くなりました。男性には、“旧車ブーム”を背景に、ネオクラシックカーやクラシックカーに対し最新モデルにはない魅力を感じる方が多いのではないでしょうか。 とのことだ。この結果にはかなり驚いた。 今年、二十歳を迎えた多くの人たちが産まれたのは平成14年(2002年)4月2日から平成15年(2003年)4月1日までの期間だ。 それはつまり、日韓ワールドカップが開催された年(!)に産まれたことを意味する。 国産スポーツカーでいうなら、初代NSXやR34GT-R、RX-7がギリギリ発売されていた頃だ。 確かに、取材していて20代のクルマ好きの方はとにかく熱い。 これにはいくつかの要因があるだろうが、ひとつはご両親がバブル期にクルマでデートを楽しみ、チューニングに勤しんだ世代なのではないかという気がしている。 成長過程で親御さんからクルマの楽しさを教わり、幼少期にはグランツーリスモや頭文字D、ワイルドスピードなどの作品に恵まれた結果、次の世代を担うクルマ好きが増えてきたような気がしてならない。 いずれにせよ、20代のときだから楽しめる、乗っておくと幸せになるクルマがあることを知っていただけたらいいなぁと願うばかりだ。 翻って自分は成人式の頃はというと、学生だったということもあり、とても自分のクルマを買える状態ではなかった。 ・・・で、どうしたかというと、親父のクルマを借りて成人式に行ったのだ。 クルマは確かチェイサーツアラーS(JZX90)だったように思う。 それなりにインパクトはあったように思えるが、それでも親父のクルマ(借り物)だけに、今の表現でいうならあまりドヤれなかったあたり、我ながら情けない。 成人式といえば・・・夜の部も忘れてはならない。 今ごろは同窓会も兼ね、居酒屋で飲んだくれている新成人も多いだろう。 自分はというと・・・なぜかその日の夜に高熱を出し、震えながら眠りについた記憶しかない。 それはさておき、今年、めでたく二十歳を迎えた皆さま、本当におめでとうございます。 これからは思う存分、堂々と(?)飲んだくれてください。 [画像/Adobe Stock ライター/松村透]
趣味車を走らせるとき、トイレなどの緊急事態でもないかぎり、1度エンジンを掛けたら帰宅するまでクルマから降りないというタイプの人がときどきいる。 かくいう、自分もそのタイプだ。 自宅から1時間以内で、気兼ねなく趣味車を駐車できて、美味しいコーヒーが飲めて(さらには食事もできて)、お店の方や常連さんと他愛ないクルマ談義で盛り上がり、リフレッシュして帰宅する・・・みたいな飲食店があればなぁ、とは常々思っていた。 しかし、そんなに都合よくいくわけがない。 1度、エンジンを始動したら、あとは帰宅するまで走り回ればいいのだ。そう考えていた。 そんなある日、取材を通じて懇意にしていただいているオーナーさんから「クルマ好きの人が楽しめる飲食店があるよ」というメッセージが届いた。 Google Mapで検索してみると、自宅から40分くらいのところにあり、ちょっとしたドライブの目的地としては行きやすい場所にあるではないか! Instagramのアカウントがあるとのことで、さっそくフォローしてみたところ、フォローバックしていただけた。 御礼方々メッセージを送ってみると、きちんとした内容の返信がかえってきた。 その後、オーナーインタビューをする機会があり、インタビュー場所に件の飲食店がいいかもしれないということで、ご相談のメッセージをお送りしたところ、快くokしてくださったのだ。 この時期、屋外でインタビューするには寒すぎて風邪を引いてしまう。 かといってファミレスでは不安だ。 スターバックスのようなカフェでもいいのだが、店内から愛車の様子が見られないケースが多く、オーナーさんも気が気でないのだ。 取材日が近づいてきたある日、オーナーさんの事情で取材日変更の連絡が入った。 しかし、件の飲食店は予約済み、しかも貸切にしてくださったという。 そのままキャンセルではあまりにも申し訳ないし、事情を伝え、ご挨拶方々、趣味車でお邪魔することにした。 そこはまさに「クルマ好きによる、クルマ好きのための」飲食店、カフェ&バーであった。 愛車を眺めながらお店の方や他のお客さんとのんびり話してもいいし、仕事で近くに来たときに立ち寄ってもいい。 マスターによると「かなりのシャコタンでもスムーズに入れる」ように配慮されているから、段差を気にする必要もない。 もちろん料理も絶品だ。 ここまで書くと掲載料でももらっているじゃないかと思われそうだが、個人的な雑記なのでもちろんノーギャラだ(笑)。 さらに、嬉しいことに今日(29日)から、年末年始は休まず1/4までお店が開いている(AM11:00〜PM11:00)という。 年末年始休暇で暇をもてあましているお父さんたちにも朗報だろう。 私も、年内にもう1度お邪魔する予定だ。 ●Garage, Café and BAR monocoque(ガレージ・カフェ&バー モノコック) Instagram:https://www.instagram.com/monocoque.cafebar/営業時間:11:00〜23:00定休日:不定休(Instagramに情報あり)住所:東京都青梅市畑中1-126-1電話:0428-84-0644 [ライター・撮影/松村透&Tさん]
去る11月26日、晴天に恵まれ、小春日和となった道の駅おおた(群馬県太田市)にて、乗り物系YouTuber/クリエイターとの交流イベント「YouTube Craftsman‘s Meeting」が初開催された。 旧車王ヒストリアで追跡中のF1タイレルP34も展示されると聞き、取材に向かった。 バイク&クルマ、カスタム&スーパーカー、そしてF1と多彩なイベントだった! いまや、全国津々浦々で開催されているクルマ系のイベント。 当然といえばそれまでだが、参加者が楽しめるためのプログラムが組まれていることが多い。 そのため、たまたま居合わせたギャラリーや、なかば強制的に連れてこられた人は蚊帳の外になりがち。 しかし、今回取材した「YouTube Craftsman‘s Meeting」は、他のクルマ系イベントとは少し趣向が異なる。 今回参加した各YouTuber/クリエーターと直接会える貴重な機会でもあるし、普段は動画でしか観られない実車をくまなくチェックすることができる。 会場は道の駅だから、駐車スペースには困らない(今回は開始早々から大盛況であったため、近隣の臨時駐車場に置いた人も多数いたようだ)。 さらには飲食も道の駅で売られているものや、ケータリングを利用すれば事足りてしまう。 お土産に野菜や果物などの地元の特産品を買って帰れば、奧さんのご機嫌も少しはよくなるかもしれない(笑)。 「YouTube Craftsman‘s Meeting」に展示された6輪F1タイレルP34 CBR WATAHIKIが手掛ける手作りの6輪F1タイレルP34は、このイベントにおいて主役の1台であったことは間違いない(タイレルの横には綿引氏が手作りしたディーノも展示され、注目を集めていた)。 綿引氏のFacebookやYouTubeチャンネルなどで事前告知したこともあり、多くのギャラリーが朝早くから会場に駆けつけた。 今回、会場に持ち込まれた仕様は1976年F1の最終戦となった日本GPに参戦したときのものだ(ドライバーはJ.シェクター仕様)。 雨の富士スピードウェイを掛け抜け、日本人に6輪のF1を強烈に印象づけたレースといえる。 50代以上の方であれば、往年のF1ファンであれば6輪マシンに貼られた「たいれる」の文字を強烈に覚えていることだろう。 そして、もう少し若い世代であれば、フジテレビ時代のF1中継の際、T-SQUARE「TRUTH」とともに美しいCGで歴代のF1マシンが紹介されるタイトルバックにタイレルP34が映っていたことを記憶しているかもしれない。 少しずつ進化を重ねている「手作りの6輪F1タイレルP34」だが、今回はリアウィングの形状が変わり(・・・と記すのは簡単だが、新造したことを意味する!)複雑なリアウイングのステー、いわゆる鉄橋などにも用いられるトラス構造も手作りで再現されている。 10月にオートランドテクノでの走行テストからわずか1ヶ月たらずだが、このときとはまた違う雰囲気を醸し出していた。 CBR WATAHIKIのYouTubeチャンネルの熱心な視聴者なら、その違いを目のあたりにできて、テンションが爆上がりだったに違いない。 間近で観てみたところ、文字どおり「切った貼った」の行程を繰り返しで、実車を再現したことが分かる。 これはたまらないだろう。 デカール類も76年日本GP仕様に・・・。 これまでのR.ピーターソン仕様から、76年日本GPで予選5位を獲得したJ.シェクターが参戦したときのものに変更されている点も注目だ。 ギャラリーはマニアだけではないので、本物の6輪F1タイレルP34が展示されていると勘違いしていた人も多かった模様。 余計なお世話だと知りつつ「実は手作りなんですよ」と伝えると、皆さん目を丸くしていたのが印象的。 塗装前ならともかく、確かに、実車さながらにカラーリングされ、デカールも再現されているわけで・・・。 タイレル、そしてディーノが手作りだとはにわかに信じられないのも無理はない。 CBR WATAHIKIのブースではステッカーやオリジナルカレンダーなどが販売され、ファンの方たちが買い求めていた(筆者も、コレクション用にステッカーを購入)。 手作りの6輪F1タイレルP34:2022年10月時点と今回(11月)の仕様の違い 現地に行けなかったファンの方もいるはず。そこで、それぞれの仕様の違いが分かるようにしてみた。 正面(上:2022年10月/下:同11月) 斜め前(上:2022年10月/下:同11月) 背面(上:2022年10月/下:同11月) 斜め後ろ(上:2022年10月/下:同11月) リアウイング形状(真横・上:2022年10月/下:同11月) リアウイング形状(斜め前・(上:2022年10月/下:同11月) マニアはもちろん、老若男女が楽しめるイベントとして来年も期待! 冒頭でも記したとおり、このイベントの最大の魅力は「ファンであるYouTuberに会えること(その愛車が観られること)」「マニアから一般ユーザーまで幅広い層が楽しめること」「道の駅でお土産を買えば家族にも喜ばれること」だろう。 開催時間は9時〜15時だったので、ドライブがてら朝イチで観に来てもいいし、ゆっくり寝坊して午後から行ってもいい。 もちろん1日中いてもいい。 とにかく間口が広いイベントだ。 クルマ系では類似のイベントがないだけに、主催者の方は試行錯誤の連続だろうが、ぜひ定期イベントとして定着することを願うばかりだ。 今回参加した乗り物系YouTuber/クリエイターの皆さん 【オジサンの休日】 YouTube:https://youtube.com/@OJ3 【水戸道楽TV】 YouTube:https://youtube.com/@user-kg7vo3gs6q 【ダースちゃんねる】 YouTube:https://youtube.com/channel/UCx3LKgU243gC-kKhhFD4NWQメール:dasuchannel-job@ymail.ne.jpInstagram:https://www.instagram.com/dasuchannel/ 【GARAGE 521】 YouTube:https://youtube.com/channel/UCvEo1P2WxY_ys8vZ-bINI3gURL:https://www.garage521.comメール:garage521@gmail.comInstagram:https://www.instagram.com/garage.521/住所:〒370-0426 群馬県太田市世良田町1130-2 【オフロードファクトリー軽トラ牧場】 YouTube:https://youtube.com/@offroad-factoryURL:https://www.offroad-factory.jp住所:〒370-0303 群馬県太田市新田小金井町1640-1 マクラーレン570GTレンタル料 ・コース指定15分:約13km/7,500円(ガソリン代込)・3時間:48,000円(120kmまで)・8時間:114,000円(320kmまで)・24時間:204,000円(600kmまで)※制限距離に満たない場合、10km単位で3000円キャッシュバック(各コースご利用料金の50%まで) ロータス エヴォーラ レンタル料 ・コース指定15分:約13km/3,000円(ガソリン代込)・3時間:10,000円(120kmまで)・8時間:20,000円(320kmまで)・24時間:33,000円(600kmまで)※制限距離に満たない場合、10km単位で450円キャッシュバック(各コースご利用料金の50%まで) お問い合わせ:FFレンタカー ・URL:https://ffrentacar.wixsite.com/website・メール:ffrentacar@ymail.ne.jp・Twitter:https://twitter.com/ffrentacar・住所:茨城県小美玉市外之内269-20 ・Tel:090-7716-6834(担当:藤田さん) ※茨城県小美玉市のふるさと納税返礼品として採用されているとか。これはユニーク!https://www.furusato-tax.jp/product/detail/08236/5486176https://item.rakuten.co.jp/f082368-omitama/5486176/ パフォーマー Duo AB 真志(まさし)さん ・URL:http://duoab.com/index.html・メール:info@duoab.com・Twitter:https://twitter.com/abimanola・YouTube:https://www.youtube.com/watch?v=6feku-T1p5c 手作りの6輪F1タイレルP34とは? 茨城県水戸市にある「カスタムビルド&レストア WATAHIKI(以下、CBR WATAHIKI)」代表の綿引雄司氏が、仕事の合間を縫って手作りで製作している、6輪が特徴的なF1マシン「タイレルP34」。 その完成度の高さから、ネット上ではタイレルP34のコンプリートマシンを綿引氏が所有していると誤解されることもしばしばだ。 また「タイレルP34のレプリカ」と評されることもあるが、綿引氏独自の解釈で製作された箇所も少なからずある。 そのため、忠実なレプリカというわけではない。 つまり、この「レプリカ」という表現がこのマシンに当てはまるかどうかは人それぞれの解釈に委ねたい。 むしろ、イベントやCBR WATAHIKI(事前にアポイントを取れば実物を見せてくれる)に赴けばホンモノさながらのタイレルP34が間近で観られるのだ。 この事実に素直に感激し、喜ぶべきなのかもしれない。 製作者である綿引氏によると、このF1マシンが存在することは、タイレルのルーツでもあるケン・ティレル氏のご子息、ボブ・ティレル氏も把握しているという。 しかも、ボブ・ティレル氏は好意的に受け止めてくれているとのことだ。 巴自動車商会/カスタムビルド&レストア WATAHIKI 店舗情報 住所:〒310-0912 茨城県水戸市見川3-528-2TEL:TEL/FAX 029-243-0133URL:http://cbr-watahiki.comお問い合わせ:http://www.cbr-watahiki.com/mail.html 綿引氏のYouTubeチャンネル"cbrwatahiki" ※「アルミのイオタ」および「タイレル P34」の製作風景も紹介されていますhttps://www.youtube.com/user/cbrwatahiki/featured 板金職人の技炸裂!アルミ板叩き出しでランボルギーニ・イオタを製作するまで【前編】https://www.youtube.com/watch?v=hvAf5PfcSJg&t=8s アルミ板叩き出しでランボルギーニ・イオタを製作するまで【後編】https://www.youtube.com/watch?v=WidFHqbp4QA 会場となった「道の駅おおた」について ・所在地:〒370-0421 群馬県太田市粕川町701-1・電話:0276-56-9350・FAX:0276-56-9351・駐車場;普通車:126台、大型車:40台、身体障害専用:4台・URL:http://michinoeki-ota.com 道の駅 おおた <公式> Facebookページhttps://www.facebook.com/michinoeki.ota/ 道の駅おおた広報「おっくん」 Facebookページhttps://www.facebook.com/ekicho.ota/ 道の駅 おおた <公式> Twitterhttps://twitter.com/michinoekiota [ライター・カメラ/松村 透・画像提供I氏、FFレンタカー]
最近、TwitterやAmazonの社員に対して人員削減の報道を目にした人も多いだろう。 Twitterにいたっては、新たに同社のオーナーとなったイーロン・マスク氏が社員に向けて「激務か退職か」の選択を迫るメールを送信したとして話題となった。 額面通りに受け取れば、会社に残れば激務が待っているし、退職をすれば(3ヶ月分の給与を受け取れるとはいえ無職だ。 企業のトップとしてはしごく真っ当な判断なんだろう・・・ということは、頭では理解できる。 しかし、これぞまさに現代における踏み絵に思えてならないのだ。 解雇された人の苦悩や不安は解雇された人にしか分からない。 解雇された本人はもちろんのこと、その家族も路頭に迷うことになりかねない。 恥を忍んで告白すると、何を隠そう、私自身、リストラされた経験がある。 だから「身に染みて分かる」のだ。この辛さや絶望が。 それは忘れもしないリーマンショックが日本経済を直撃し、その余波が色濃く残る2009年の春だった。 当時、勤めていた会社にいつものように出社した。 その日は4月下旬に差し掛かった、ゴールデンウィークも間近の金曜日だった。 社内でとくに親しく、そしていまでも付き合いのある上司が昼食に誘ってくれた。 これまで何度も一緒にランチに出掛けたし、それは日常の一コマにすぎないと思っていた。 少なくともこのときまでは・・・。 上司オススメの日替わりランチを食べ終えたころ、不意に「このあと、おそらくリストラされるから」といわれた。 この日の朝、社長を含めた上長会議の際に伝えられたのだという。 いきなりではしんどいだろうから、いまのうちに心の準備だけはしておいてねという、上司なりの配慮だったんだと思う(実際、心の準備ができて良かった)。 事実、前日の木曜日にも解雇予告をされ、この会社を去って行った同僚が数人いた。 それから一日経ち、まさか自分もターゲットになろうとは・・・。 この日も自分を含め、中途採用組の何人かがリストラされるという。 そしてランチから自席に戻り、ほどなくして社長室に呼ばれた。 案の定、解雇予告の通知が差し出され、いますぐサインしろというのだ。 いまとなれば、(ストレートにいうと)刺し違えるだけの度胸も、徹底抗戦する悪知恵も働くのだが、覚悟していたとはいえ、やはり動揺した。 まぁ、もともとこの会社には長くいるつもりはなかったし、遅かれ早かれかなと思い、あっさりとサインをした。 いきなり退職が決まったこともあり、また新規プロジェクトだったため、会社も後任あてがう時間がなかったのだろう。 大した仕事の引き継ぎもできないまま、デスクまわりの片付けをはじめた。 すると件の上司が話し掛けてきて、階段の踊り場で少し雑談をした。 上司のいうとおりにリストラされたこと、新規プロジェクトはいったん凍結されたことを知った。 退職しても付き合いが続くことを約束し、ふたたび自席に戻った(この上司とはいまでも付き合いがあり、数年前にNDロードスターを手に入れたのも完全に自分のせいだといわれた)。 そして定時になり、もうここへも来ることもないだろうし、「短い間でしたがお世話になりました」と挨拶するまでもなく(そこまでお人好しになる必要はもはやないだろうということで)、静かに退社した。 なにしろいきなりのリストラだったこともあり、無理やり押し込められた荷物で、通勤用の鞄はまるで腹を膨らませたフグのようにパンパンに膨らんでいた。 会社都合で退職したのですぐに失業手当が出るとはいえ、30才をすぎていきなりの無職。 しかも、奇しくもこの日は他界した母親の誕生日だった。 そんなわけで、母親の誕生日=リストラ記念日(?)となってしまったのだ。 あー、また転職活動しなきゃだなぁ(このときはまだ独立しようなんて考えはまったくなかった)、リーマンショックで仕事が見つかるかなぁ。 世間は花金で、さらにゴールデンウィーク間近で浮き足立っているなか、不安と絶望に苛まれつつ、電車に揺られて帰宅した。 この年のゴールデンウィークをどう過ごしたのかはまったく覚えていない。 ひとつ、強烈な印象として残っているのは、失業手当を申請するべく、ハローワークに向かったときのことだ。 自分のように失業者が殺到するかもしれない・・・。 そう考えて、早めに自宅を出た。 そしてハローワークに到着すると、失業手当申請待ちの行列ができていた。 すでに15人くらいは並んでいたように思う。 自分が列に並んだあとも続々と失業者が集まりはじめ、最終的には50人を超えたんじゃないかと思う。 無事、失業手当の申請は受理されたのだが、手続きを終えてふとあたりを見回してみると、自分を含めたその場にいる誰もが俯き、そして苛立っていた。 好んでこの場にいる人は誰ひとりとしていない。 誰もが早くこの場から立ち去りたいと思っていることは明白だった。 後にも先にもこれほど負のオーラが蔓延した場に遭遇したことはない。 自分も、早くこの場から逃げだしたかった。 と同時に、このときの光景を目に焼き付けておこうと努めた。 この先、どれほど仕事で嫌なことがあっても、これほどしんどい経験はそうはないだろうと感じたからだ。 リストラされてからわずか半月後、父が病で体調を崩し、入院することとなった。 結果論ではあるが、失業中ということもあって、頻繁に見舞うことができた。 就職活動も並行して行っていたが、思うような結果が出ず、悶々とする日々を過ごしたことを覚えている。 しかし、同じ年の秋に、父が退院して自宅に戻ることはぼほ不可能だと担当医師から告げられた。 その宣告を受けているとき、たまたま電話してきたのが、かつてお世話になった会社の社長だった。 久しぶりの会話だったが、こちらの事情を伝えるとかなり驚いていた。 「とにかく1度会おう」。 こうして久しぶりに社長と再会することとなった。 リストラされ、失業中であることを伝えると、別会社を立ち上げたからそっちを手伝ってくれないかという。 こうしてあれよあれよという間に仕事が決まり、そして父は天国へと旅立っていった。 奇しくも、明日が父の命日だ。 ここから数年間、ラジオ番組制作という、未知の世界に足を踏み入れることとなる。 そして、この数年後に別会社を閉じることになり、勢いだけで独立することになるのだから、人生何が起こるか分からない。 今年の秋、フリーランスから法人成りし、一企業の代表となった(一人親方だけど)。 日本の制度では社員のクビを簡単に切れないことになっているが、仮に切れるようになったとしても、従業員をリストラできるだけの冷酷さが自分にはないような気がする。 繰り返そう。 解雇された人の苦悩や不安は解雇された人にしか分からない・・・。 [余談] 後で知ったのだが、自分がリストラされ、ハローワークで絶望の淵をさまよっていたそのとき、通りを隔てたわずか数百メートル先の建物で妻は仕事をしていたのだという(ハローワークとはまったく別の仕事だ)。 知り合う10年近く前のことだから、お互いの存在など知るよしもない頃だ。 美空ひばりの愛燦燦の歌詞を引用するならば、人生って不思議なものですね。 [画像/Adobe Stock ライター/松村透]
思うところがあったので前回のつづきを。 取材時や原稿を書く際に気をつけていることといえば・・・そう「コメント対策」だ。 メディアのFacebookページやヤ○コメなど、想定外な書き込みは日常茶飯事。 こればっかりはメディアの記事として世に配信する以上、洗礼というか、避けてとおれない道だと思う。 コラム記事ならフルボッコにされるのは自分だけで済むことが多いのでまだいいのだが、これがオーナーインタビューやイベント、ショップなどの取材記事だと本当に気を遣う。 取材を受けてようやく記事となり、世に出たことが逆効果になってしまってはあまりにも申し訳ないからだ。 ある日気づいたのだが、好意的なコメントが多いときはネガティブなものは書き込まれにくい。 不思議なもので、仮に書き込まれたとしても見知らぬ誰かがフォローしてくれたり・・・と、大事にならず沈静化する。 やっかいなのはネガティブコメントが蔓延したときだ。 これまた不思議なもので、後から後からネガティブなコメントが書き込まれていく。 好意的なコメントはかき消され、罵詈雑言の嵐と化す。 まさに負の連鎖だ。 これを世の中では「炎上」というのかもしれない。 こうなると、経験上はスルーに徹し、沈静化するのを待つのが得策だと思う。 仮に執筆者が出て行って申し開きをしたとしても、対応を誤ると火に油を注ぎかねない。 この記事はコメント欄が荒れるだろうなということは、記事のタイトルなどで概ね察しがつく(当然ながら、自分の意に反して依頼された原稿を書かなければならないこともあるわけで)。 最近公開されたある記事も、オーナーがやむを得ない事情で愛車を手放さなければならないというケースを取材した内容だった。 「結局、そこまで愛情がなかったんでしょ」といった類いのコメントが書き込まれることを予想して、文中に迎撃態勢をとっておいた。 それでもというか、やはりというか、予想していたネガティブコメントが書き込まれた。 この種の書き込みをする人は「オーナーがこのコメントを読むかもしれない」ということが慮れないのだろうか・・・。 なかには「よく読めば分かるだろうよ・・・」とツッコミたくなるようなコメントも少なくないのだが、もちろん静観する。 ライターによって考え方はさまざまだろうが、個人的には自分が書いた記事のコメントは読まない方が精神衛生上は健全でいられるような気がしている。 たしかに、コメントを読むことで思わぬ発見や気づきがあることも事実だが、それ以上の返り血を浴びることもしばしばだ。 ヤ○コメなんてこの世から消えてしまえ!といいたいところだけど、これがガス抜きになっている人もいるだろうし・・・。 なくてはならない、文字どおりの必要悪(あ、いっちゃった)なのかもしれない。 [画像/Adobe Stock ライター/松村透]
多少前後するが、月に20本前後の原稿を書いている。 多いのか少ないのかは正直いって分からない。 メディアに載せるための原稿なので、いろいろと気をつけなければならないことが多い。 自身のブログ(やってないけど)やnoteなどに公開するのとはワケが違う。 このご時世、ちょっと油断すると「車検非対応のクルマの記事をメーカーが載せるんですね」というコメントやダイレクトメッセージが届きかねない。 ホンの些細なところを突いてくる人がゴマンといるからだ。 例えば、メーカー系の案件であれば取材対象車が「車検対応であるかどうか」が非常に重要視される。 実は取材当日になって「ここ、アウト(車検非対応)じゃん」なんてことはしょっちゅうではないけれど、それなりの頻度で起こっていることも事実だ。 ステアリングにホーンボタンがないとか、MT車であればシフトパターン示す情報が見当たらないとか・・・。 実は挙げたらキリがない。 もちろん、その状態では車検には通らないことは事実だが、オーナーもそこまでは知らないということも少なくないのだ。 ・・・車検非対応となると、掲載不可なのでその場でお帰りいただく・・・なんてことはありえないので、こちらでどうにか知恵を絞ってリカバリーするしかない。 苦労した甲斐あって、このあたりの経験値はこの5,6年でかなり鍛えられたと思う。 これもノウハウのひとつ・・・なのかもしれない。 そして、原稿を書く際にも気をつけることがいろいろとある。 そのポイントは誰も教えてくれないし、自分で勘所を押さえるしかない。 ひとつ、例を挙げると、タイトルに「女性オーナーであること」を強調しないようにしている。 事実「女性オーナー」の文言が入るだけで、より多くのPVが獲得できる。 20代前半の女性オーナーなんて入れたら(PV獲得には)さらに効果的だ。 「ジェンダーフリー」というキーワードを目にしてからずいぶんと時間が経ったように思うが、たとえば「女性がMT車のスポーツカーに乗る」ことを強調するのは現代の風潮にはあわないかな・・・という気がしているだからだ。 車検対応、ジェンダーフリー、ちょっとした言い回し・・・などなど。 1つの記事の裏にはさまざまな配慮や自主規制など、読者の方のほとんどが気がつかない、目に見えない微調整が密かに行われている。 そういった視点で公開されている記事を読んでみると新たな発見があるかもしれない。 [ライター・撮影/松村透]
■手作りの6輪F1タイレルP34とは? 茨城県水戸市にある「カスタムビルド&レストア WATAHIKI(以下、CBR WATAHIKI)」代表の綿引雄司氏が、仕事の合間を縫って手作りで製作している、6輪が特徴的なF1マシン「タイレルP34」。 その完成度の高さから、ネット上ではタイレルP34のコンプリートマシンを綿引氏が所有していると誤解されることもしばしばだ。 また「タイレルP34のレプリカ」と評されることもあるが、綿引氏独自の解釈で製作された箇所も少なからずある。 そのため、忠実なレプリカというわけではない。 つまり、この「レプリカ」という表現がこのマシンに当てはまるかどうかは人それぞれの解釈に委ねたい。 むしろ、イベントやCBR WATAHIKI(事前にアポイントを取れば実物を見せてくれる)に赴けばホンモノさながらのタイレルP34が間近で観られるのだ。 この事実に素直に感激し、喜ぶべきなのかもしれない。 製作者である綿引氏によると、このF1マシンが存在することは、タイレルのルーツでもあるケン・ティレル氏のご子息、ボブ・ティレル氏も把握しているという。 しかも、ボブ・ティレル氏は好意的に受け止めてくれているとのことだ。 ■前回の取材後「全バラ」となったタイレルP34 8月にオートランドテクノ(茨城県石岡市)でお披露目したあと、カスタムビルド&レストア WATAHIKIにて隼用エンジンのドライサンプキットの取り付けおよびフレームの塗装を行ったタイレルP34。 ただ単に「走る」ことから少しずつ「攻める」マシンへと、つまりフォーミュラ本来の姿へと、進化の歩みを進めている最中だ。 …といっても、筑波サーキット2000を●●秒台といったような限界までタイムアタックをするようなマシンではないことを明記しておきたい。 ■1976年仕様のカウルを纏ったタイレルP34がサーキットを駆ける! 10月某日、綿引氏よりオートランドテクノにてタイレルP34を走らせるとの連絡をいただき、現地へ。 試走当日は前日まで雨の予報。 事実、カスタムビルド&レストア WATAHIKIからオートランドテクノまで移動するあいだに雨が降ったようで、タイレルP34のボディにも雨粒がついていた。 しかし、現地は曇り。 ときどき薄日が差すような奇跡(綿引氏曰く、晴れ男らしい)が起こったのだ。 こうしてタイレルP34をピットロードへと移動させ、エンジン始動! 製作者である綿引氏自ら、オートランドテクノのコースを走らせることとなった。 しかし、どこかエンジンの吹き上がりが今ひとつ。 様子を観つつ、周回を重ねて行くタイレルP34。 エンジンの駆動力を各部へ伝達するチェーンの緩みや、バキュームホース(負圧ホース)の配線の接続がうまくいっていない可能性あるようだ。 動力系はあらゆる流用部品の集合体だ。 本来の設計とは異なる使われ方をしている部位もある。 ■課題点を改善し、妙高ヒルクライムに参戦 去る10月15日・16日に新潟県妙高市で開催された「妙高ヒルクライム」にタイレルP34を持ち込み、コースとなった一般道へ放たれたマシン。 しかし、エンジンが吹き上がらない…。 1気筒火花が出ていない(つまり3気筒で)走っていたのだ。 点火コイルのひとつに不具合が見つかったようだ。 このイベントにエントリーしていた(有)上条自動車商会のスタッフの方たちも、隼のエンジンを積んだフォーミュラーカーを持ち込んでいたのだ。 点火コイルの予備部品を譲ってくださったり、タイレルP34のトラブルシューティングをサポートしてくれたのだ! 自作の燃料タンクに網状のフィルターを装着していなかったため、インジェクターに金属粉が混入していたことが判明。 除去することでエンジンが復活したのだ。 無事フリー走行に間に合ったタイレルP34。 そして2日目のタイムアタック。 あわせて6つのレグ(A地点からB地点までの区切られたタイムを競う競技)でタイムアタックを行い、それぞれのタイムの合計で順位を争うことになる。 綿引氏のタイレルP34は「クラスC」にエントリー。 ちなみに、エントリー台数は全12台。 前日のトラブル解決でエントリーできたものの、先日のテストランよりも高負荷の走行を行ったことでマシントラブルが発生。 果たして無事に完走できたのか…。 タイレルP34の圧巻の走り、そしてトラブルシューティング、クラスCにおける順位は…? ぜひこちらのYouTubeにアップロードされた動画で堪能してみてほしい。 ●フリー走行(妙高ヒルクライム1日目)[Chapter-1] Tyrrell P34 FLAT-OUT on Japanese Public Road | TOUGE BATTLEhttps://www.youtube.com/watch?v=4RRZZfAQ7qA ●タイムアタック(妙高ヒルクライム2日目)Over 200km/h On Public Road in Japan | F1 Tyrrell P34https://www.youtube.com/watch?v=V1blVF4SKIY [10月27日追記]●妙高ヒルクライムフロントサス動き確認動画!https://www.youtube.com/watch?v=4oYrq-ubobE ●妙高ヒルクライムLeg1~2~3~4チェーンテンショナーの動き!https://www.youtube.com/watch?v=SIRFCIVBusk [10月28日追記]●妙高ヒルクライム2022タイレル≪Leg5.Leg6≫4K画質!https://www.youtube.com/watch?v=zzAKL9zzkpU ■さらなる飛躍へと・・・ 部品の集合体がクルマであり、フォーミュラーマシンだ。 綿引氏はアルミ板や角材を切り貼りし、たたき出すことでタイレルP34のシルエットを創り上げた。 そして隼のエンジンを載せ、命を吹き込んだ。 走り込むことで美しくペイントされたアルミボディにも傷がつく。 しかし、そこには確実に魂が宿っているように思えてならない。 繰り返すが、このタイレルP34は手作りのフォーミュラカーだ。 ゼロからイチを創り出せる人こそクリエーターだと思う。 現代の名工、この言葉こそ綿引氏に相応しいように思えてならないのだ。 ※前回の記事はこちら。 ●手作りの6輪F1タイレルP34を追え!Vol.1https://www.qsha-oh.com/historia/article/tyrell-p34-vol1/ ■巴自動車商会/カスタムビルド&レストア WATAHIKI 店舗情報 住所:〒310-0912 茨城県水戸市見川3-528-2TEL:TEL/FAX 029-243-0133URL:http://cbr-watahiki.comお問い合わせ:http://www.cbr-watahiki.com/mail.html ●綿引氏のYouTubeチャンネル"cbrwatahiki" ※「アルミのイオタ」および「タイレル P34」の製作風景も紹介されていますhttps://www.youtube.com/user/cbrwatahiki/featured ※YouTubeで動画を配信している「ぺーさんxyz」さんがイオタの製作過程を詳細にまとめた動画。手作業で造られていったことが分かる構成となっています。 [10月30日追記]●板金職人の技炸裂!アルミ板叩き出しでランボルギーニ・イオタを製作するまで【前編】https://www.youtube.com/watch?v=hvAf5PfcSJg&t=8s アルミ板叩き出しでランボルギーニ・イオタを製作するまで【後編】https://www.youtube.com/watch?v=WidFHqbp4QA ■Special Thanks! オートランドテクノ ●営業時間9:00~18:00(12時〜13時はお昼休み)*ナイター営業は貸切のみとなります。 ●住所:〒315-0028 茨城県石岡市半の木11210-1●TEL/FAX:0299-23-4548●E-Mail:autoland81@techno-as.com●URL:http://www.techno-as.com●Twitter:https://twitter.com/autolandtechno●Facebookページ:https://www.facebook.com/autolandtechno/*レンタルカートあり!http://www.techno-as.com/charge.html 有限会社 上條自動車商会 ●住所:〒390-1131 長野県松本市大字今井松本道7010●TEL:0263-58-0026●FAX:0263-86-6393●E-Mail:kgs-sp@sea.plala.or.jp●事業内容:廃車手続き、自動車解体、中古パーツ・中古タイヤ・バッテリー等の販売●営業時間:8:30〜18:00●定休日:日曜・祝日●URL:https://www.kamijyou-jidousha.com [ライター・カメラ/松村 透・画像提供 綿引雄司氏&I氏]
去る2022年9月18日(日)、群馬県邑楽郡邑楽町おうら中央多目的広場にて開催されたイベント「OURA 86 meets 2022(邑楽町商工会青年部主催)」の模様を取材してきた。 イベント名にもあるとおり、主役はAE86型のカローラレビン&スプリンタートレノだ。 イベント開催日当日は、台風14号が日本列島に接近しており、開催地である群馬県も朝から雨の予報だった。 ホームページでは「雨天決行」と表記されていたし、公式SNSでもイベント当日の案内が投稿されていたので、ひとまず現地に向かった。 午前10時開場の30分ほど前、9時半に現地に到着してみると・・・なんと曇り! これはチャンスとばかりに、すでに会場内に整然と並べられた約200台ものAE86型カローラレビン&スプリンタートレノを撮りまくった。 しかし、10時半を過ぎたあたりから雲が厚みを増し、10時45分頃には雨が降り始めた。 それでも次々と多くのギャラリーが集まってきた。 今回の「OURA 86 meets 2022」は実に3年振りの開催だという。 雨の予報であることを承知のうえで会場に足を運んだ人もいたはずだ。 それだけこのイベントの開催を待ち望んでいた人が多かったということなのだろう。 ■OURA 86 meets 2022:カローラレビン編 総生産台数でいうなら、カローラレビンが約6万6000台、スプリンタートレノが約3万6000台と、圧倒的にカローラレビンの方が多い。今回、2ケタナンバーやフルオリジナルに近い状態の個体を何台も見掛けた。いずれもオーナーの愛情を感じずにはいられない素晴らしいコンディションをキープしたハチロクが多かったように思う。 ■OURA 86 meets 2022:スプリンタートレノ編 リトラクタブルヘッドライトが特徴的なスプリンタートレノ。展示中は敢えて「ヘッドライトぱっちり」にしている個体も多かった。限定モデルである「BLACK LIMITED」が少なくとも3台はエントリーしていたようで、それぞれの個体のオーナーのこだわりを垣間見ることができた。 ■OURA 86 meets 2022:ショップ編 ハチロク関連のショップもブースを構え、デモカーを展示していた。会場限定アイテムや掘り出しモノの販売もあり、ハチロクオーナーが熱心に見てまわっていた。途中から本降りの雨となってしまい、せっかくのデモカーのエンジンルームが観られなかったのが残念でならない。来年に期待したい! ■OURA 86 meets 2022:ステッカー編 オーナーや有志のクラブなど、個性豊かなステッカーを貼ったハチロクが多かったこともこのイベントの特徴かもしれない。(なかには記事にアップできないものもあったので割愛しつつ)、ユニークなものから定番まで、趣向を凝らしたオーナーの個性が垣間見えるショットをお届けしたい。 ■OURA 86 meets 2022:複数台まとめて・・・編 仲間同士で同じ仕様、カラーリング、イタ車仕様のラッピングなどなど・・・。並べることでぞれぞれの魅力が引き立つ展示をしていたことも印象的。そのなかから気になったハチロクをピックアップしてみた。今回、ラリー仕様にしているハチロクがあることを初めて知った。 ■OURA 86 meets 2022:まとめ 当日は生憎の雨模様となり、台風14号の接近に伴い、午後には雨足が強くなっていった。 それでも、参加者や主催者の方たちの熱量は変わらなかったように思う。 なぜなら・・・新型コロナウイルス感染症の影響で「OURA 86 meets 2022」は2020年、2021年の開催を断念。 今回は実に3年振りの開催となったのだ。 イベントは立ち上げること自体が容易ではないが、継続させるのはさらに大変だとしばしば耳にする。 一部の心ない参加者が原因で開催中止に追い込まれてしまったイベントも実在する。 主催者と参加者が力を合わせることでイベントが成立し、長きにわたり継続していくのだと思う。 今回、全国各地から多くのハチロクが集結した。 雨で濡れたボディがきれいに水を弾き、その多くの個体にはワックスがビシッと効いていることが分かる。 このイベントの魅力を再認識したオーナーも少なからずいることだろう。 今回は生憎の雨模様となってしまったが、来年も開催されるのであればぜひ天候に恵まれることを祈るばかりだ。 ●OURA 86 meets:Facebookページhttps://www.facebook.com/OURA86meets/ ●OURA 86 meets:Twitterhttps://twitter.com/oura86meets ●OURA 86 meets:YouTubehttps://www.youtube.com/channel/UCTaaeWzoOUJFdLXutXjU_pw ●邑楽町商工会ホームページhttps://osk.or.jp [ライター・カメラ/松村 透]