R35 GT-Rは、2007年に誕生した第3世代のGT-Rです。15年以上にわたって販売されており、日本が世界に誇るスーパースポーツカーとして高く評価されています。
駆動方式はR32以降のスカイラインGT-Rと同様にアテーサE-TS搭載の四輪駆動で、シャシーも完全な専用設計です。前後の重量バランスを考慮し、独立型トランスアクスルが採用されています。また、新開発の「VR38DETT型」3.8リッターV型6気筒ツインターボエンジンを搭載しており、初期モデルでも480馬力を発揮。最新モデルは標準でも570馬力を発生します。
現行のR35 GT-Rでは、イヤーモデルによってエンジン出力や制御性能が引き上げられました。初期モデルでは若干違和感があったDCT(デュアルクラッチトランスミッション)の変速も、ECU制御やセッティングの見直しによりスムーズかつ直感的に操作できるように進化しています。
リアデフは1.5WAYメカニカルLSD(機械式)、ブレーキはブレンボ製6ポッドキャリパーを標準装備していることも35GT-Rのスペシャルティカーたる所以です。R35 GT-Rの頂点に君臨する「GT-R NISMO」は600馬力を発生します。カーボンセラミックブレーキや専用エアロ、専用サスペンションの搭載により、筑波サーキットにおけるタイムアタックでは、市販車初の1分切りを果たしました。
■標準モデルのスペック遍歴
2007年12月〜2008年12月 480馬力/6,400rpm、60kg-m/3,200-5,200rpm
2008年12月〜2010年11月 485馬力/6.400rpm、60kg-m/3,200-5,200rpm
2010年11月〜2011年11月 530馬力/6,400rpm、62.5kg-m/3,200-6,000rpm
2011年11月〜2016年11月 550馬力/6,400rpm、64.5kg-m/3,200-5,800rpm
2016年11月〜現在 570馬力/6,800rpm、64.5kg-m/3,300-5,800rpm