他の車種と同様に、年式やグレード、走行距離、車両の状態が買取価格に大きく影響するものの、インプレッサの一部モデルは状態問わず高価買取されています。希少性の高い特別仕様車や台数限定モデルの22B、スペックCや、STI限定シリーズのS201、S202、S203、S204、R205、S206なども該当し、海外でも非常に高い人気を誇ります。
また、基本的にATモデルよりもMTモデルの方がより高値での取引をされており、様々な排気量が選べるインプレッサですが、どの型式であっても2,000ccモデルが人気となっており、EJ20というエンジンの価値が車体に乗っていると いっても過言ではありません。
■WRX GC8
WRX GC8は20年以上前に発売されたモデルですが、いまだに高い人気を誇っています。買取相場も高い水準を維持しており、査定では車輌の状態が重視されます。内外装の傷みが少ないほど評価は高くなり、なおかつエンジンや足回りなどが正常に保たれていれば高価買取に期待できるでしょう。WRCに参戦しインプレッサの名前を広めた歴史的なモデルとしてその存在が改めて注目されている点も、評価が上がっている要因です。
■WRX GDA
インプレッサ自体が走りを楽しむクルマであるため、低走行車が好まれる傾向にあり、走行距離が短くダメージの少ない個体のほうが買取価格は高くなります。歴代モデルの中でも中期・後期は特に高い人気を誇りますが、近年では丸目の前期への支持が高まっており、機関系に問題のない低走行車であれば涙目や鷹目に負けない価格で取引されています。
■WRX STi GC8
インプレッサ WRX STi GC8には、さまざまなバージョンが存在していますが、いずれも高水準の買取相場をキープしています。特に、内外装や機関系の状態が良好で修復歴のない個体は2ドア、4ドア問わず高額買取に期待できるでしょう。22BやS201などの台数限定モデルに関しては、多少ダメージがあっても高値がつきやすいです。
■WRX STi GDB
インプレッサ WRX STi GDBは、400台限定の「S202」、555台限定の「S203」を中心に、前期「丸目」、中期「涙目」、後期「鷹目」が高値で取引されています。過走行の個体が多く見られるため、グレードや塗装の綺麗さなどが評価に大きく影響します。ボディカラーは、WRブルーマイカが圧倒的な人気を誇っていますが、ピュアホワイトが厚い支持を得ている点もインプレッサ WRX STi GDBの特徴です。
■WRX STi GRB/GRF
スバル インプレッサ WRX STi GRB/GRFの買取価格は、走行距離や修復歴の有無によって大きく異なります。年式やグレード、トランスミッションの種類によっても評価は変動しますが、さほど大きな差にはなりません。また、R205やワイドボディキットの装着車は高い評価を得る傾向があります。逆に修復歴があると買取価格が下がってしまう可能性が高いです。
■WRX STi GVB/GVF
スバル インプレッサ WRX STi GVB/GVFの買取価格は、修復歴の有無と走行距離に大きく左右されます。修復歴がなく走行距離が短い車輌に関しては、高い価格で買取されることがほとんどです。また「WRX STI A-Line tS」は、台数が限られているため、ベースの「WRX STI A-Line」よりも高価になる可能性があります。他にも、スペックCやtSタイプRAなどは高価取引されている場合が多く、どれもMTモデルが人気といえるでしょう。