マークⅡは、スポーティな4ドアセダンとして、全世代を通して人気の高い車種です。その中でも、今後さらに評価が上がるかもしれない仕様やグレードを3つ紹介します。
GX71
GX71はマークⅡの5代目であり、セダンやハードトップモデルは販売終了からすでに30年以上経過しています。しかし、当時のハイソカーブームの立役者であり、現在でも一部の層から絶大な人気を誇ります。
直線的でエッジの効いた角ばったスタイリングが特徴で、旧車らしい佇まいと存在感があります。さらに内装はシートだけではなく、インパネやハンドルまでワインレッドで統一されており、まるでキャバレーやスナックのような雰囲気を醸し出しています。
古い車種であるがゆえに年々タマ数が減少しており、需要が供給を追い越しそうな勢いです。現状はMTのみ高い人気を誇るGX71ですが、希少性も相まって、今後はATも含む全ての仕様で買取価格の高騰が見られるかもしれません。
iR-V
iR-V、もしくはグランデiR-Vは、最終型である9代目の110系に設定されていたグレードです。先代までのツアラーVに代わるグレードであり、お馴染みの1JZ-GTEエンジンを搭載しています。
110系はデザインが不評で、当時はあまり人気が出ませんでした。しかし、年式も比較的新しいことからコンディションが良好な車輌が残っています。現状は高騰の兆しを見せていませんが、先代までのツアラーVが減少すれば、おのずとiR-Vの買取相場は上昇するはずです。
また、モデリスタとヤマハ発動機が共同開発した「フォーチュナYAMAHAパワー」という限定車も存在しており、ツアラーV以上の魅力を備えているという見方もできるのです。
MT載せ換え
世代にもよりますが、マークⅡは走行性能の高さから、MT車に人気が集中しています。しかし、すでに生産は終了しており、タマ数は年を追うごとに減少しています。
そこで注目されているのが、トランスミッションをATからMTに載せ換えた車輌です。現在の中古車市場ではAT車をMT換装目的で購入するユーザーも多いため、AT車ですら価値が高まっています。
すでにMTに載せ換えられた車輌の価値が高いことはいうまでもありませんが、今後の動向次第ではMT車並みの買取価格も期待できるかもしれません。
ツアラーS
ツアラーSは、JZX90型とJZX100型に設定されたツアラーVのNA版のグレードです。そのため、MT載せ替えやターボ化がよく行われており、それらが最も価値を上げやすい方法といわれています。しかし、スープラなどであえてNAのまま乗ってきた車輌に高値がつくケースがでてきており、チューニングすることが必ずしもよいとはいえなくなっています。
ただし、ドレスアップは必須でブランド品のエアロなどが装着されていれば、より高値で売却できる可能性が高くなります。つまり、ドレスアップ志向のユーザーが増えてきたことの証拠であり、そこにツアラーSの装備や見た目がピッタリはまったと言えます。とはいえ、エンジンは200馬力を発生しており、走りにおいても退屈することはないはずです。