昭和61年 GX71 クレスタ スーパルーセント シート半カバーの紹介です。
シート半カバーは、ひと昔前の車ではよく目にしたアイテムです。セダンやタクシーなどでは当たり前のように付いていたので、知っている方も多いのではないでしょうか。
もともとは手軽に高級感が演出できるアクセサリーパーツとして高い人気を誇っていましたが、いつの間にかレースのシート半カバーは「ダサい」という価値観が広がり、絶滅危惧種になっています。
フロントシートはこんな感じです。
リアシートはこんな感じです。
しかし、クレスタにはシート半カバーがよく似合いますし、全体的な雰囲気から昭和を感じることができます。
また、この時代のマークⅡ三兄弟はワインレッドの内装が大きなセールスポイントでした。
当時は、その特徴的な内装色やシートのゴージャスさから、キャバレーシートと言われていました。ボタン留めのソファのようなシートや、ワインレッドの内装色がそう言わせたのかもしれません。
さらにGX71のマークⅡ三兄弟には、青色の内装色が存在します。
私はこの記事を書くまでは知りませんでしたが、GX71に接してきた数には自信があるので、青内装の個体は相当なレア車と言えます。同時に、青内装を知っているユーザーはかなりのマニアです。
それとクレスタは、このGX71が一番輝いて見えます。角ばったデザインと大きくて長いトランクが特徴で、見る角度によってはアメ車っぽく見えたりもします。
また、このクレスタは普通のスーパールーセントにもかかわらず、マニュアルミッションです。
そんなところからも、オーナーのこだわりを感じずにはいられません。
[ライター/旧車王編集部]