「希少 ポルシェ 911 996 GT3 前期 純正 マフラー 左右セット」のご紹介です。
ポルシェ911の歴史を語る中で欠かせないモデルは、やはりレースやサーキットでの使用を前提にリリースされた車たちでしょう。
73RS、930クラブスポーツ、964RS、993RS、そして水冷時代に突入した後も996GT3、997GT3、991GT3とそのポルシェ911の歴史が途絶えることはありません。
どれも通常のモデルに比べて、エンジン出力の向上やボディの軽量化、特別なサスペンション、ボディー剛性の強化、強力なブレーキなど車好きな私たちにとっては、大変魅力的で、所有できるものならすぐにでも欲しいと思わせる車たちですね。
この度ご縁があったのは、911が水冷化されて最初の911、タイプ996のGT3の純正マフラーです。
この996のGT3には、大きく分けて前期後期が存在します。
最初に登場したのは1999年、当初は限定モデルとして1400台が生産される予定でした。
ところが非常に好調だったため、最終的には1900台程度が生産されました。
ボディーはカレラ4がベースとされ、エンジンはカレラ系とは全く異なる縦割り型のクランクケースを採用しています。
つまり空冷エンジンでお馴染みのあの形のエンジンです。
軽量のチタンコンロッドを使用したこのM96/76エンジンは、カレラの300psに比較して360psを発揮し、最高許与回転数は7800rpm!最高速度は302km/hを誇りました。
後期型ではさらに出力や性能の向上がされていますが、後期型はカタログモデルとして市販されました。
その点、前期型は限定生産であり、なおかつエアコン効かせてサーキットまで自走で快適に走行できる初めての911といえるのです。
そんな素晴らしく魅力的なエンジンから排気された燃焼ガスは、触媒と消音器を通って大気へ排出されます。
つまり、ここにあるこの消音器もといマフラーは、M96/76エンジンの内部を通過してきたガスが通っていたのです。
もしかしたら、FSWを全開で走行していたのかもしれません。
ともすると、街乗りでしか使われていない車両についていたのかもしれません。
オーナーに大切に大切にされていた車両についていたのか、ショップの商品開発用に起用されていたのか、そんなことを想像しながらこのマフラーを磨いて出品した私は、本当に車が好きなんだということを改めて認識して、この記事の締めくくりとさせていただきます