2013-2016 アウディAudi Q5 8R S-LINE 純正 フロントグリル 8R0853651のご紹介です。
アウディが2005年頃から、「シングルフレームグリル」と呼ばれる大きなラジエターグリルを採用して以降、車の顔でもあるフロントグリルの大型化が、世界中で一大トレンドとなっています。
正直、ここまで流行るのは驚きでしたが、アウディのデザインはいつの時代も世界の最先端をいっておりますので、当然のことかもしれません。しかも、14年前に採用していることを考えると、最先端だけでは語れない凄さがあります。
日本でも、通称「ガンダム顔」などと言われる、メッキやクロームの大型フロントグリルが、軽自動車から大型ミニバンまで広く人気を呼んでいますが、とくにトヨタ、ホンダの新型車や軽自動車のハイトワゴンで採用される割合が高くなっています。
もともとフロントグリルは、エンジンやラジエーターに空気を送り込み冷却を図るという機能が主体でしたが、ここまで大型化するメリットは果たしてどこにあるのでしょう?ここで、興味深いエピソードがありますので、ご紹介させていただきます。
日本でキングオブミニバンの名を欲しいままにするアルファード、ヴェルファイアですが、現行型は2015年1月に登場し、2017年12月に初のマイナーチェンジを行いました。アルファード、ヴェルファイアともに、ヘッドライト、フロントグリルなどのフロント周りのデザインを大幅に変更、豪華仕様のエグゼクティブラウンジをエアロ系モデルにも追加、さらに、第2世代へ進化した「Toyota Safety Sense」の全モデル採用など、トヨタの本気度がうかがえる内容です。
しかし、このマイナーチェンジによって大きな変化が起きました。20系時代から現行型まで一貫してヴェルファイアの人気がアルファードを上回っていたのですが、何とマイナーチェンジをきっかけに販売台数が逆転してしまったのです。今回のマイナーチェンジでは、とくにフロント周りのデザインが、ヴェルファイアは押し出し感が強くなり、逆にアルファードが丁度いい派手さになりましたが、ヴェルファイアは少しやり過ぎてしまったというのが、その理由と言われています。
この出来事は、フロントグリルの大型化には、メリット、デメリットが有り、デザインがいかに重要かということを証明しておりますが、フロントグリルはエンジンやラジエーターを冷却するという役目を果たしつつ、そのデザインで見る者の心を魅了しているのです。
[ライター/旧車王編集部]