顔面スワップ車の代表的存在であるシルエイティの紹介です。
シルエイティーとは、日産が1999年まで販売していた180SXの車体に、S13シルビアのフロント部分をスワップした車のことをいいます。
シルエイティと言えば、イニシャルDの佐藤真子の愛車として有名ですが、この顔面スワップにはどのようなメリットがあるのでしょうか?
フロントはこんな感じです。全然違和感ないですね!
リアから見た感じはこんな感じです。前期テールの方が似合う気がするのはきのせいでしょうか?
シルエイティにするメリットについては様々な意見があります。
その中で最も多い意見が、修理費の節約です。
具体的には、180SXのフロント周りをぶつけてしまったときに、シルビアのフロント周りが安く手に入るので、修理費を抑えることができるというものです。しかし、板金修理を営んでいる方ならまだしも、加工のことを考えたら決してそうはならないだろうというのが、容易に想像できます。
次に多いのがフロント周りの軽量化という意見です。
180SXは、リトラクタブルヘッドライトを採用しているので、シルビアよりもフロントヘビーになります。したがって、顔面スワップすることで、フロント周りの軽量化が図られ、高い運動性能が手に入ります。これは確かにそうなのかもしれませんが、ワンピアも存在しますので、取ってつけたような理屈と言わざるを得ません。
では、シルエイティにするメリットは何でしょうか。それはズバリ「見た目」です!
人と違うシルビア、180SXに乗りたいという欲望が形になったのが、シルエイティです。
先に挙げた意見については、結果として安く作れて、なおかつ走りもよかったと考えるのが自然でしょう。
最近のカスタマイズは、見た目を度外視して、走りのみを重視する傾向がありますが、シルエイティのようなかっこいいカスタマイズが、シルビア、180SXの原点といえるのではないでしょうか。
[ライター/旧車王編集部]