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1993年 ランチア デルタ HF インテグラーレ エボルツィオーネⅡ 純正 ドア 内張り アルカンターラ ベージュ 1台分

1993年 ランチア デルタ インテグラーレ エボルツィオーネⅡ 純正 ドア 内張り アルカンターラ ベージュ 1台分のご紹介です。

今回のお品物は、1993年 ランチア デルタ EVOⅡパーツの第2弾となる純正 ドア 内張り アルカンターラ ベージュ 1台分です。前回は、純正触媒、純正16インチタイヤホイール、純正インタークーラーをご紹介させていただきましたが、今回の内張りと内装パーツも同時に買取らせていただきました。ここで、1993年とアルカンターラというキーワードに疑問を持つ方は多いのではないでしょうか?

今でこそ、高級車やスポーツカーの内装で当たり前となったアルカンターラですが、おそらく国産車ではじめて採用されたのは、2004年発売の日産キューブコンランです。キューブコンランは、イギリスのコンラングループとのコラボで茶色のボディ色とアルカンターラの赤いシートが特徴の限定台数1000台の特別仕様車でした。アルカンターラは、その後、とくに高額車を中心にシート、内張り、ステアリングなどに使われるようになりましたが、今回のお品物は1993年のランチア デルタ EVOⅡから取り外しておりますので、イタリアでは日本で採用される10年も前から存在していたことになります。もちろん、それにははっきりとした理由があって、アルカンターラを製造しているアルカンターラ社は同じイタリアに本拠地を置きますので、当然ながら他の国よりも早く採用することが出来たのです。それでも、この10年の差は流石ファッションの国イタリアと言わざるを得ません。しかし、このエピソードを聞いて驚くのはまだはやいかもしれません。

実は、アルカンターラが自動車用の内装材として本格的に採用されたのは、さらに10年遡って1980年代初頭のことなのです。そして、ランチアが全車種に採用したことで、その知名度を高めることが出来ました。ランチアデルタは、WRCラリーのベース車両のイメージが非常に強いですが、もともとはアルカンターラを多用した「小さな高級車」だったのです。そして、1980年には、当時からクラスナンバーワンと言われていたゴルフを押しのけて、ランチア初のヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーを獲得したのです。アルカンターラは、非常に手の込んだ天然の革以上と言われるスエード調の人工素材です。もし、アルカンターラに触れていただく機会がありましたら、ランチアデルタからはじまった40年の歴史を感じていただければ幸いです。

[ライター/旧車王編集部]

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