日産 スカイライン ハコスカ 純正 ウッドステアリングの紹介です。
ハコスカと言えば、GT-Rが当時のツーリングカーレースで50連勝という金字塔を打ち立てたことが、あまりにも有名です。
しかし、実は49連勝だったという話もあり、マニアの間でも意見が分かれています。
ステアリングには、通称Nマークと呼ばれるホーンが付属されています。このNは日産を現しますが、そこに重ねられている文字があることにお気づきでしょうか。
その文字は、少しわかりづらいのですが、実はプリンスの「P」をモチーフにしています。スカイラインと言えば、プリンスが開発した名車として有名ですが、今日の日産と合併した際にその社名はなくなってしまいました。ハコスカは合併後に発売された最初のスカイラインとなりますが、プリンスのDNAはしっかりと受け継がれており、そのホーンに隠された文字には開発陣の拘りを感じます。
しかし、プリンスはついこないだまで日本に2台だけ存在していました。その車は、40年もの長きに渡って昭和天皇、平成天皇の旧御料車として活躍した「プリンスロイヤル」です。
当時、何故トヨタではなくプリンスが御料車を開発をすることになったのか、実は明確な答えはありません。したがって、仮説の域を脱することはできませんが、青年時代の平成天皇が自ら複数のプリンスの乗用車を運転されていたことが、御料車として選ばれた理由ではないかと言われています。
[ライター/旧車王編集部]