ランドクルーザーは日本のみならず、世界中から支持されるトヨタを代表する人気車種です。そんなランドクルーザーの中でも特にファンの多いモデルが、1984年から2004年まで製造された通称70系ランドクルーザー。そして、70系誕生30周年を記念して期間限定で再販され話題となりました。 今回は、そんな大人気モデルであるランドクルーザー70の魅力と特徴、そして、注意点についてご紹介していきたいと思います。 歴代ランクルの中でもファンの多い70系 ランドクルーザーがプロアマ問わず幅広いユーザーから支持されている理由は、信頼性、走破性、耐久性に優れているからにほかなりません。もちろん、高級感を加えた80系からの系譜であるワゴン系も魅力的ですが、本来のラフロード性能を求めるという場合は、やはり通称ランドクルーザー70と呼ばれる“70系”への支持が根強い傾向にあります。 本格的な四駆だからこそのメリットとデメリット ランドクルーザー70が人気を集める理由はいくつかありますが、やはり直線基調の角ばったエクステリアデザインという方がもっとも多いと思います。ラフロードでの走破性や信頼性に重きを置くランドクルーザー70は、現代の車のように空気抵抗や燃費性能やオンロードの走行性能を求めていません。 そのため、目線の高い乗車位置や角度の立ったフロントウインドウといった、ややレトロにも感じるデザインになっています。 よじ登る車高には要注意 ほぼ丸みのない形や高い車高によって見切りも良く運転がしやすく、さらに見晴らしが良く運転していても気持ち良いという特徴があり、この特徴はランドクルーザー70だからこそ味わえる大きな利点です。 しかし、ノーマルでも高い車高は利点がある一方、乗り降りし難いという欠点にもなります。背の低い方やお子さんはもちろん、高齢のご両親を乗せる方も、その高い車高は考え物。乗降性の良し悪しは、車にとって重要な要素であることを考慮すると、ランクル70はメインの車として使いづらいという方も居るでしょう。 ゆったり走れる優雅さの反面取り回しには要注意 ランドクルーザー70の魅力2点目は、優雅な運転フィールです。優雅と言っても高級セダンの柔らかいゆったりした乗り心地ではありません。やや高い視界とやや鈍感なステアリングによって、自然と飛ばしたいという気持ちが抑えられるのです。もちろん、もともとローギヤード設定ということもあり、速度を上げた分だけエンジン音もにぎやかになるということもあります。 俊敏な身のこなしと小回りは苦手 そんな四駆らしく、やや鈍感なステアリングフィールの要因は、ボールナット式ステアリングを採用しているため。近年のモデルではラック&ピニオン式を採用しているのに対して、ラフロードを走行することを想定して開発されたランクル70の場合、堅牢性を重視したボールナット式を採用しているのです。 このボールナット式ステアリングは、堅牢で構造がシンプルである一方、反応が鈍く、またハンドルの戻り(セルフステア)も良くありません。また、最小回転半径も大きく、道幅の狭い状況では取り回し性が良いとは言えないのです。 大排気量がもたらす余裕の走行性能とイマイチな燃費 車重があり、低回転の動力性能が求められるランクル70では、オリジナル、復刻モデル、どちらのモデルでも3.4L以上の大排気量エンジンを搭載しています。大排気量がもたらす豊かなトルクによって、さらに余裕を持った力強くたくましい走行性能を実現しているのです。 大排気量四駆は大食い まさに、レトロでやや大柄に見える出で立ちのランドクルーザー70には、ぴったりの大排気量エンジンですが、燃費が良くないという大きなデメリットがあります。もともと車重があり、大型タイヤを履いていることに加え、大排気量のエンジンを搭載するランドクルーザー70の燃費はお世辞にも良いとは言えません。 もちろん個体によってある程度ばらつきはありますが、街中での平均燃費は6~8km程度。さらに、復刻版ランドクルーザー70の使用推奨燃料はハイオクガソリンであるため、燃料代は大きな負担になるでしょう。 ランクル70の魅力は唯一無二!ただし無理は禁物 直線で四角いスタイリングはレトロな雰囲気、ランドクルーザー70には唯一無二の魅力があります。その魅力はほかの車種で補うことは難しいかもしれません。 ですが、現代社会に生きる私たちにとって、車は無くてはならない存在です。今回ご紹介した魅力や特徴と、デメリットを比較し、もしもあなたの生活にランドクルーザー70が合わない、もしくはかなり無理をしなければいけないのであれば、最新のSUVに乗り換えるのも決して間違った選択ではありません。 もちろん、それまで大切に乗ってきたランドクルーザー70を手放すのであれば、価値をしっかり評価してもらい、納得できる価格で買い取ってもらうこともお忘れなく! ランドクルーザーを買い続けて20年以上納得の高価買取ならランド王https://www.qsha-oh.com/landcruiser/ [ライター/増田真吾]
時に1980年後半から1990年代前半。当時の日本はいわゆるバブル経済のど真ん中の時代に、一大ムーブメントを巻き起こしたのが“パイクカー”です。そして近年、このパイクカーが注目を集めているのだとか。そこで今回は、現代の車には無い魅力を持ったパイクーカーについて振り返ってみましょう。 パイクカーは自動車メーカーが個性を尖らせたカスタムカー パイクカーのパイク(pike)とは“槍”や“尖った”という意味。つまりパイクカーとは“尖った車”となりますが、もちろん物理的に何かが尖っているわけではなく、コンセプトそのものが尖っていたという方が正しいでしょう。 詳しくは後半でご紹介しますが、当時人気とあったパイクカーは、安全性や走行性能、燃費という今では当たり前の性能よりも、とにかく個性的でポップなデザインを最優先して開発されました。そして、もともと販売されている既存車種をベースに、ボディ形状や内装を大幅にモディファイし、ベース車種が何なのかわからないほど。言い換えれば、パイクカーとは自動車メーカーが本気で開発したカスタムカーと言える存在です。 最新車種には無い魅力を持ったパイクカー パイクカーではありませんが、JB64型の新型ジムニーが販売されたことで、2世代前のJA11型ジムニーの人気が再燃し、中古車相場が上昇しています。そんなことからもわかるように、現在、最新車種には無いレトロな雰囲気を持った車種が見直されているのです。 また、パイクカーが注目されている理由は、現代では実現が難しい“デザインと発想の自由さ”にあります。例えば、現在の車種では必須な装備であるエアバックをはじめ、求められる衝突安全性能も現代の基準から見ればはるかに低く、その分自由なデザインを行うことができました。 さらに、姿勢制御装置やトラクションコントロールといった電子制御も義務では無かったため、手足を使って車を操る感覚が、最新の車には無い大きな魅力なのです。 とにかく話題になった代表的なパイクカー では、そんな今注目されている、代表的なパイクカーをご紹介しましょう。 日産 Be-1 パイクカーの最も代表的な車種と言っていい、日産 Be-1は、当時大衆車として大ヒットしていたK10マーチをベースに制作され、日本にパイクカーブームを巻き起こしたパイオニア的存在です。その人気は単なる車という枠を超え、東京青山にBe-1をテーマにしたアンテナショップが出現するほど。日産はBe-1のヒットを受け、同じK10マーチをベースにしたレトロなSUVのパオや、2ドアクーペのフィガロをデビューさせ、パイクカー3兄弟として人気を博しました。 日産 エスカルゴ 乗車として人気となったパイクカー3兄弟に続き、1989年から1991年の2年間だけ販売されたのが、パイクカー唯一のパイクカーである日産 エスカルゴです。VNパルサーバン尾プラットフォームを使用し、エスカルゴ=カタツムリという名前の通り、丸いキャビンや飛び出したヘッドライトが大きな特徴。見た目以上に広い室内を持ち、その姿が街中で注目を集めることでの宣伝効果も高く、受注生産であったにもかかわらず、2年間で約1万600台が販売されました。 トヨタ WiLL Vi バブル期のパイクカーブームには乗れなかったものの、トヨタにもかなり尖ったコンセプトのパイクカーが存在します。2000年にデビューしたトヨタ WiLL Viは、トヨタのほか、松下電器(現パナソニック)、花王、アサヒビール、近畿日本ツーリストの5社が立ち上げたWiLLプロジェクトのもとで誕生。初代ヴィッツをベースに、居住性や機能よりもデザイン最優先で設計され、その奇抜なデザインは大きな話題となりました。 スバル ヴィヴィオ ビストロ 1995年に登場したヴィヴィオ ビストロは、ヨーロッパの大衆車をイメージさせるレトロなデザインを採用。それまで、オーソドックスでやや地味なハッチバックの軽自動車に、お洒落なデザインを取り入れ大ヒット車種となります。ヴィヴィオ ビストロのヒット以降、ダイハツ ミラジーノをはじめとした「レトロテイストの軽自動車」の先駆け的な存在です。 まとめ 電動化やコネクテッド、そして自動運転など、今自動車業界は100年に一度の破棄的イノベーションの渦中にあると言われています。車が命を乗せ人々の生活を支える存在である以上、燃費や安全性は最も大切な性能です。 ところが、今回ご紹介したパイクカーには、突出した大パワーもなければ、優れた安全装備もありません。ですが、パイクカーには「楽しい」「カワイイ」「オシャレ」といったユーザーの感性に直接訴えかけることのできる魅力が詰まっています。だからこそ、あらゆる情報やサービスで満たされたこの時代に、パイクカーの魅力が再認識されているのかもしれません。 [ライター/増田真吾]
昨今、自動車業界は、100年に一度の破壊的イノベーションの渦中にあると言われています。そんな大変革期の中にあって、“ハイソカー”が再び脚光を浴びつつあるのをご存じでしょうか?今回の記事では、単なる旧車とはひと味違うハイソカーについてお話していきます。 ハイソカーとは“上流階級の車” ハイソカーとはもはや死語になりつつある言葉ですが、ハイソとはhigh society(ハイソサエティー)略で、直訳すると“上流階級や上流社会”。つまりハイソカーとは、上流階級の車ということになります。このように聞くとなんだか成金感というか、銭ゲバ感がありますが、実際はあくまで「高級な雰囲気を持った車」を指した和製英語で、きっかけは車雑誌の「ホリデーオート」だと言われています。 バブル絶頂期に起きたハイソカーブーム そんなハイソカーがブームになったのは、1980年代後半からで、時は経済成長絶頂期の、バブル経済ど真ん中の時代です。それまで多くの庶民にとって、車はあくまで移動の道具でしかなかったところから、ステータスの象徴へと変化。いつかはマイホームを持つことが人生最大の目標であるように、高級車を購入することへの憧れが一層強くなっていきました。 戦後最大の好景気に後押しされ、自動車メーカー各社も開発に時間と金をたっぷり掛けることができた時代。このころに誕生し、ハイソカーブームを牽引した車種は、日本の自動車史に残る名車ばかりです。 自動車史に残るハイソカー 自動ブレーキや高性能なカーナビゲーションなどない時代でも、メーカーの粋を集めて開発されたハイソカーと呼ばれる車種は、若年層のユーザーだけでなく、当時のいわゆるお父さん世代の40代や50代の人気も獲得。また、各メーカーの個性やこだわりが色濃かったこともあり、令和になってもその人気は衰えず、車種や状態によっては新車当時の価格以上で取引されることも珍しくありません。 GX71系 トヨタ マークⅡ3兄弟 まず最初にご紹介するのは、ハイソカーの代名詞と言っても過言ではない「GX71系 トヨタ マークⅡ3兄弟」です。GX71系 トヨタ マークⅡ3兄弟が販売されていたのは、「いつかはクラウン」と言われた7代目クランと同時期で、クラウンは会社で出世し成功した大人だけが乗ることを許された高嶺の花でした。 そんな中、2リッターエンジンに5ナンバーボディで維持費を低く抑え、高級志向のツインカム直列6気筒(1G系)エンジンを搭載。デジタルメーターや減衰力を変化させるTEMS(トヨタ・エレクトロニック・モデュレーテッド・サスペンション)、4輪ディスクブレーキなど、数多くの最新装備を採用していました。さらに、高級クラブのようにたっぷりとした厚みがあり、光沢のあるモケット素材を用いた内装やフルオートエアコンなど、とにかく至れり尽くせりの豪華さを誇ります。また、直線を上手に使いながら、各部にメッキパーツで加飾された外装もエレガントそのもの。上級車であるクラウンと共に、スーパーホワイトというボディカラーが大人気となり、スーパーの駐車場で自分の車がわからなくなるほど、街中にはスーパーホワイトのマークⅡ3兄弟が溢れていました。 Z10系 トヨタ ソアラ ハイソカーを一大ブームに押し上げたのがマークⅡ3兄弟なら、ハイソカーブームのきっかけを作ったのは、同じトヨタのソアラ(Z10系)です。3ナンバーの大柄ボディーに、大排気量の直列6気筒エンジンを搭載しているにも関わらず、2ドアのノッチバッククーペで、お世辞にも車内が広々というわけではありません。 令和の現代から考えればあまりにも非現実的なパッケージであったにも関わらず、10系ソアラは大ヒット。トヨタが手掛けた高級パーソナルカーとして、ライバルであった日産レパードを大きくリードしました。また、先述したGX71系のデジタルメーターやTEMSと言ったハイテク装備は、Z10系ソアラが最初に装備してり、高級&ハイテクが代名詞のハイソカーのご先祖様といったところです。 F31型 日産 レパード 多くのメディアで、上記トヨタ ソアラのライバルとして取り上げられる日産レパードですが、初代F30型の登場は10系ソアラよりも1年早い1980年。直線基調の2ドアノッチバッククーペ(4ドアハードトップもある)というスタイルはソアラと同じであるものの、搭載されるエンジンは旧式のL型で、全くソアラには歯が立ちませんでした。 そこで、1986年登場した2代目のF31型レパードは、全グレードでV6エンジンを採用。さらにライバルソアラが2代目(Z20系)に進化すると、1988年には内外装のデザインを大幅に変更。最上級グレードである「アルティマ」には、3リッターV6ターボエンジン(VG30DET型)は、最高出力255馬力を発生し、ライバルであるソアラが搭載する直列6気筒7M型エンジンの230馬力を越えます。また、大人気刑事ドラマ「あぶない刑事」では、主人公のタカとユウジが乗る覆面パトカーに起用。ドラマに登場した、ゴールドツートンの前期型「アルティマ」や、ダークブルーツートンの後期型「V30アルティマ ツインカムターボ」は、中古車として新車以上の価格で取引されています。 ハイソカーは今につながる技術の礎 令和の世では、燃費や安全性が車を選ぶ基準として当たり前となっています。ですが、ハイソカーが一大ブームとなっていた頃は、車は豪華でハイパワーであることが正義とされていました。今となってみれば、大排気量のエンジンや当時のハイテク装備の数々は、一見すると無駄に思えるものばかりです。しかし、景気が良かった“アノ”時代に各メーカーが湯水のように開発費を使ったからこそ、日本車は世界に誇れる性能と品質を手に入れられたのかもしれません。 [ライター/増田真吾]
マツダ車は高く買って安く売る”マツダ地獄”という言葉を聞いたことがあるでしょうか?この言葉は、マツダ車は手放すときに高く売れないことを揶揄した表現です。しかし、マツダ車であっても旧車であれば、十分高く売ることができます。そこで今回の記事では、“マツダ地獄”とは無縁な、高く売れるマツダの旧車についてご紹介していきましょう。 色褪せることのないマツダの旧車 歴史的価値も高く、新車当時よりも高値で取引されているのは、主に1960年代後半から1980年代にかけてのモデルです。 コスモスポーツ マツダを語る上で絶対に外すことのできないのが、ロータリーエンジンの存在。そのロータリーエンジンを市販車として初めて搭載したのがコスモスポーツなのです。まるで宇宙船のようなデザインは未来的で、今見ても素直にカッコいいと思えるスタイリングになっています。 搭載される10A型ロータリーエンジンは、最高出力110psを発揮。最高速度185km/h、0-400m加速16.3秒という、当時としては脅威的な動力性能を誇っていました。また、その動力性能のみならず、一般的なレシプロエンジンには無いスムーズな回転フィールが特徴で、未来的なスタイリングと相まって「夢の車」と形容されるほどです。 ルーチェ ルーチェは、1966年から1995年までの、およそ29年間販売されたマツダの主力セダンで、2代目のみ2ドアハードトップやワゴンが存在。日本国内だけでなく、常に国外での販売を意識し、どの世代も日本車離れしたエクステリアデザインで、トヨタや日産には無い魅力が人気のモデルです。 2代目から5代目まで、ロータリーエンジンを搭載したモデルをラインナップしていることも大きな特徴で、特に大柄な高級サルーンであった5代目では、大きなエンジンルームにコンパクトな13B型ロータリーエンジンが搭載された様子は、独特の雰囲気を醸し出していました。 カペラ 1970年にデビューした初代カペラは、最高出カ120ps、最大トルク16.0kgmを発生する12A型ロータリーエンジンと、1.6Lのレシプロエンジン、2ドアクーペと4ドアセダンを設定。ロータリーエンジンを搭載した2ドアクーペのカペラは、最高速度190km/h、0-400m加速15.7秒という性能を誇り、「風のカペラ」とも呼ばれていました。マツダの世界戦略車として、2002年まで製造。また、2ドアクーペからステーションワゴン、5ドアハッチバックまで多彩なボディバリエーションをそろえています。 サバンナ(RX-3) 後述するRX-7の前身にあたる、ロータリーエンジン専用車であるサバンナ(RX-3)。1971年の発売当初に搭載されていた10A型のロータリーエンジンから、翌年1972年に12A型ロータリーエンジン搭載したサバンナGTが登場します。日本車離れした大胆なスタイリングもさることながら、当時のツーリングカーレースでは、当時無敵を誇っていた日産GT-Rの50連勝を阻止したことでも知られています。 RX-7(SA22C) 先述したサバンナから、マツダのスポーツカー部門を受け継ぐのが初代SA22C型サバンナ RX-7です。ロータリーエンジンを搭載していることがわかる低いボンネットに、今では衝突安全上の問題で採用できないリトラクタブル式ヘッドライトなど、一目でスポーツカーであることがわかるスタイリングになっています。当然走りも軽快そのもので、軽量小型のロータリーエンジンを主眼に置いて開発。その設計思想は後に販売される、FC型(2代目)やFD型(3代目)にも受け継がれ、日本を代表するピュアスポーツカーです。 ロータリーエンジンや独自のデザインが中古車市場でも人気 ロータリーエンジンという、市販車としては世界に類を見ない独自の技術を持ち、マツダは技術屋集団として世界から評価され続けてきたメーカーです。それ故、旧車になっても評価の高いのは、マツダとして独自性の強い技術やデザインが採用された車種であることが多く見受けられます。 現在でも、スカイアクティブや魂動(こどう)デザインといった、他のメーカーとは一線を画す高い技術力を用いた車種を多くラインナップ。2020年で創立100周年を迎え、今現行車として販売されているモデルの中から、将来歴史的な価値を持った車種が生まれてくるかもしれません。 マツダの旧車相場は高騰している理由は“希少性” マツダには、販売台数の低迷から経営不振に陥り、そのたびに倒産の危機を乗り越えてきた歴史があります。そんなマツダの旧車の中で、高値で取引される傾向にあるのは、やはり1980年代前半までのモデルが中心です。 また、ロータリーエンジンをはじめとして、他メーカーには無いマツダ独自のデザインやメカニズムが色濃く反映された車種に人気が集中する傾向にあります。つまり、今後市販される可能性が低いこれら、マツダの独自性自体が希少価値を生み、当時の新車価格以上の価格で取引されているのです。 希少性にかかわらず高く売るなら専門店がオススメ ここまでお話してきたように、マツダの旧車は希少性という点で、中古車として高い価値を生み出してきました。とは言え、今回ご紹介していない、NA型NB型ロードスターやランティス、日本のコンパクトカー市場で中核を担ってきたファミリアなど、今後その価値が見直される可能性を秘めた車種がまだまだ存在します。今回ご紹介した車種はもちろん、そうではない車種の場合でも、しっかりとその価値を理解し、中古車市場の動向や人気を深く理解した、旧車王のような専門店に売ることが大切です。 [ライター/増田真吾]
いま、国を問わず人気となっているSUV。SUVの魅力はアクティブでカッコいいデザインはもとより、乗用車よりも広く実用性の高いし室内空間と、ミニバンには無い高い走行性能が大きな魅力です。そんなSUVの中でも、特に中古車相場が下がらず人気となっているのが、旧車の国産SUVであることをご存じでしょうか?今回は、人気の衰えを知らない旧車の国産SUVについてお話していきます。 世界のSUVを牽引してきた国産SUV もともと、軍用車やトラックをベースに開発されてきた車種が多く、一般的な乗用車に比べ耐久性に優れています。特に年式の古い旧車と呼ばれるSUVの中には、30万km50万kmい所現役で走っている個体も珍しくありません。ではそんな、今での人気の衰えを知らない、旧車の国産SUVの一部をご紹介していきましょう。 トヨタ ランドクルーザー 言わずと知れたトヨタを、いや、日本を代表する存在のトヨタ ランドクルーザー。その歴史は古く、1950年代にまでさかのぼります。つまり、誕生からおよそ70年経過しており、それほど長いあいだ日本のみならず世界中から支持されている車種です。 ランドクルーザーの大きな特徴として上げられるのが、そのモデルごとのファンがいるということです。角ばったスタイリングで、これぞクロカン!といった男らしい60や70系。バルブ期に発売され高級SUV路線で大成功した80系など、ランドクルーザーを買い求めるユーザーは、みな型式を指定して探すほどです。 三菱 パジェロ 30代半ばから40代後半の世代の方は、パジェロと言えば人気バラエティ番組の商品、はたまた、世界一過酷と言われる「パリ・ダカールラリー」で活躍した姿を思い浮かべるのではないでしょうか。もともと本格クロカンとしてデビューしたパジェロですが、1987年に本革シートを装備し、高級志向になった“エクシード”が登場。世の中のスキーブームを手伝って、普段悪路を走ることのない層からも人気となりました。 スズキ ジムニー 初代スズキ ジムニーがデビューしたのは1970年と、およそ50年の長い歴史を持つジムニーの魅力は、軽自動車でありながら、どんな悪路でもそうはできる本格的な走行性能です。耐久性が高いことはもちろんですが、ラダーフレームに前後車軸懸架というシンプルな構造で整備性にも優れ、何台もジムニーを乗り継ぐ熱狂的なファンも存在します。 旧車の国産SUVは魅力的!でも古いが故の注意点も かく言う筆者も、25年前のJA11型ジムニーを所有している身。旧車のSUVは最新の車には無いアナログな魅力があり、車を操る感覚は何事にも代えがたいものがあります。がしかし、古いが故、下記のような弊害が無いわけではありません。 自動車税が高い! 日本の法律では、年式が古くなると自動車税(軽自動車税)が高くなる仕組みになっています。軽自動車であるジムニーは数千円ですが、排気量の大きな車種になればその差額は決して無視できるものではありません。 燃費が悪い! もともと車重が重く4輪駆動、そして太いタイヤを履くSUVは、燃費という点ではほかのジャンルよりかなり不利。さらに、2010年以前のモデルは、最新のモデルのように燃費性能を第一に考えられていない場合が多く、車種によっては、街乗りでリッターあたり5kmを下回ることも珍しくありません。 安全装備が乏しい 最新の車種では、キャビンをぐるっと取り囲むように配置されたエアバックや、いわゆる自動ブレーキがほぼ標準装備となっています。しかし、国産車でエアバックが普及したのは1990年代後半(登場は1987年)、自動ブレーキに至っては、一般化したのは2010年以降です。(登場は2003年) 家族使う車なら今まさに買い替えのチャンス 本当にその車種が好きで、なにがあっても乗り続けたいという強い希望がある場合は別として、家族全員で使う、もしくは生活の足として乗るのであれば、最新のモデルをオススメします。税金や燃料代も長い目で見れば決して小さくありませんし、何より、安全はお金で買うことができません。 この記事をお読みになっている方のなかで、まさに旧車のSUVを大切に乗っているのなら、そのまま大切に乗り続けるか買い替えるのかを決断するのはイマがオススメ。なぜなら、SUVは車をただの道具ではなく、所有すること、運転することそのものを魅力として訴求できる唯一無二の存在だからです。 大切に乗って来たからこそ、買い替えを検討するなら高く売れるこのタイミングは絶好のチャンス。さらに、多くの取り扱い実績があるが旧車王のような専門店にお願いすれば、満足のいく結果が得られやすくなります。 [ライター/増田真吾]
旧車といえば価格が高い、所有が難しいというイメージがつきもの。なぜ旧車は高価で維持が難しいのか?この記事ではそんな疑問を深堀していきたいと思います。 旧車はどんどんその数が少なくなっていくから高い 旧車の価格が年々高等していく一番の要因は、どんなに人気のある車種でも、時が経てば経つほど台数が減少していくからです。 子供のころ、いつかは所有したいと思っていた憧れの車があるという方も少なくないでしょう。しかし、いざ購入できる経済力を持ったときには、憧れていた車を新車で購入することはできません。そう、車はどんなに人気のある車種でも、いつか必ずモデルチェンジされ、中には車種自体の製造が終了し、“絶版車”となってしまう場合もあるのです。 そして、製造されていない以上、年々現存する台数は減っていきます。そのため、古くなって価値が下がるどころか、新車時の販売価格以上で取引される旧車が存在するのです。 もはや伝説!?最も中古価格が高い国産旧車 国産車の中には、世界的にも人気で、なおかつ今や伝説的な存在の車種が存在します。そこで、ここから、目を疑うほどの価格で販売されている国産旧車をご紹介しましょう。 トヨタ 2000GT まずは、だれもが知る元祖国産スーパーカーのトヨタ 2000GT。世界的なスパイ映画「007」の主役、ジェームス・ボンドが乗るいわゆる“ボンドカー”としても有名になりました。 もともとの販売価格も、当時としては破格ともいえるほど高価(高級車の代名詞クラウンが2台買えるほどだったとか…)。2013年に行われたアメリカのオークションにおいて、1億円以上の値で落札され、世間を驚かせました。 日産フェアレディ Z432( S30型) 現在でもファンの多い日産 フェアレディZですが、特に旧車として絶大な人気を誇っているのが、S30型初代フェアレディZです。そんなS30型フェアレディZの中でも、トップグレードに位置するのが「Z432」。 当時、レースで大活躍していたスカイラインGT-R(通称:ハコスカ)に搭載されていたS20エンジンを搭載し、最高速度は210km/hに達し、日本車として初めて200km/hの壁を越えたモデルでもあります。432という名前は、4バルブ・3キャブレター・2カムシャフトに由来。 排出ガス規制対策として4年で製造が打ち切られ、販売台数はわずか419台にとどまったこともあり、現在では2000万円前後で取引されることも珍しくありません。 日産 スカイラインGT-R(C110型) どの世代も旧車として高値で取引されるGT-Rの中で、特に希少性が高いのが、2代目GT-R、通称ケンメリGT-Rです。 ハコ車ベースであった先代のハコスカGT-Rに対し、流麗なクーペスタイルのケンメリGT-R。エンジンは先代ハコスカGT-Rと同じS20エンジンを搭載し、オーバーフェンダーをはじめとしたGT-R専用の装備を備えています。 排気ガス規制により、販売期間はわずか4か月と短く、販売台数は197台と極わずか。状態の良い個体の価格は1億円近くになることもあり、日本車史上に残る名車の1台です。 旧車を所有できるのは限られた層だけ? 上記ご紹介したような、一部の特殊な車種を除けば、一般的な中古車と変わらない価格で購入できる旧車も数多く存在します。 30年以上経っていても、300万円を超える、もしくは、プライスボードに「ASK」となるような旧車は、レースで活躍した、ドラマやアニメで人気になったなどの理由があり、車種は同じでもグレードが違うだけで通常の中古車と同程度の価格で購入することができます。 旧車の購入は簡単でも維持は難しい ここまでお話した通り、選ぶ車種によっては誰でも比較的簡単に購入することができます。しかし、旧車は購入する時よりも維持していくことの方が、購入時以上にお金がかかるものです。その理由は、車は機械である以上いつかは壊れるもの。維持していくためには修理を行わなければなりません。 ところが、どのメーカーも、製造が終了した車種の部品は、生産終了から7年~10年で供給を終えてしまいます。すると、修理したくとも新品部品が手に入ら無いため、中古部品を探さなければなりません。もともと希少価値の高い旧車の場合、中古部品も高額で取引されます。また、万が一中古部品が無い場合は、特注で制作してもらわなければなりません。 このように、旧車をきちんと走れる状態で維持していくためには、購入時以上の出費を覚悟しておく必要があります。 手放すことを考えているなら早めの売却を! 中古車の価格は、年式や距離以外に、その車種の人気によって価格が大きく変動し、それは旧車であっても同じ。そのため、今は人気があり高値で取引されている車種であっても、数年後にその価値が下がってしまう可能性があります。 先述した伝説的な存在ともいえる車種を除き、一般的な中古車と同程度の価格で購入できる旧車の場合、古くなればなるほど価値が上がるという保証はありません。いま大切にしている旧車を、一生手放さないという覚悟がない限り、早めに手放すのも損をしないためには大切です。 [ライター/増田真吾]
古い車を維持していく上で、大きな悩みの1つが、故障したときの修理や維持に掛かる費用です。これまで大切にしてきた愛車、やっとの思いで手に入れた愛車でもいつ起こるか分からない故障を避けることはできません。 そこで、古い車はどんなところが故障しやすいのかを知り、万が一直せない場合はどうすれば良いのかを事前に把握しておくことが大切です。 旧車にありがちな3つの故障箇所 車が古くなるとなぜ故障するのか?という疑問にひと言でお答えするなら、それはすべて経年劣化が原因です。 そして、経年劣化による古い車の故障は、大きく3つに分類することができます。・オイル漏れ/水漏れ ・錆びや腐食によるトラブル ・電気系のトラブル それでは、上記代表的な3つのトラブルについて、解説していきましょう。 オイル漏れ/水漏れ エンジンオイルや冷却水(LLC)など、いわゆる油脂類の漏れや雨漏れは、車が古くなると起こる代表的なトラブルです。 事故車など車体に大きなダメージを受けたケースを除き、これらの"漏れ"が起こる要因のほとんどは、経年劣化によるパッキンやシール類の硬化が原因。 パッキンやシール類のほとんどは、ゴムやプラスチックなどの樹脂系の素材でできています。 樹脂系の素材は、エンジンルーム内の熱や紫外線、乾燥などによって時間の経過とともに固くなり、回転や変形という動きについていけ無くなり漏れを止めることができなくなってしまうのです。 錆びや腐食によるトラブル ボディや下回り、さらにエンジン本体や車内の電装品にも発生する錆びや腐食も、車が古くなると避けて通れない代表的な故障です。 ボディの錆は見た目に影響を与えますが、本当に怖いのは下回りやエンジン本体、電装品に発生する錆び。 これら目に見えないところに発生する錆びや腐食は、先述した油脂類の漏れや雨漏れ、さらに後述する電気系トラブルの元凶にもなります。 電気系のトラブル 現代の車にとって、ガソリンだけでなく電気も欠かせい存在です。ヘッドライトをはじめとした灯火類はもちろん、走行に欠かせないエンジンやミッション、さらにエアコンやパワーウインドウなどの快適装備にも電気は欠かせません。 しかし、湿気や空気中の塩分などによって、金属の接点や回路の錆びや腐食が発生。その結果、エンジン警告灯が点灯したり、エアコンやパワーウインドウが正常に作動しなくなったりするのです。 ・故障にかかるコスト上記のように、古い車の故障の原因は経年劣化です。そして、それらの故障の中には車検に通らない故障はもちろん、安全に乗ることができなくなってしまう故障もあります。 古い車を所有していくためには、それらの故障やトラブルを修理していかなくてはなりません。 古い車の修理に掛かる費用(コスト)は、1万円以内で修理できるものから数十万円もの修理費が掛かるものまでさまざまです。 代表的な修理をご紹介すると、エンジンオイル漏れの定番であるタペットカバーのオイル漏れの場合の費用は1万円~数万円。ですが、クランクシャフトのオイル漏れの場合、車種によっては10万円以上のコストが掛かることもあります。 さらに、電気系のトラブルで言えば、エアコンやパワーウインドウが代表的な故障です。例えば、エアコンの故障で多いコンプレッサーを交換する場合、新品部品を使用すると10万円以上、中古品やリビルト品と呼ばれる再生部品を使用した場合は5万円~10万円程度です。 古い車の部品供給期間は平均7年~10年 古い車を修理する場合、費用が掛かるのはもちろんのこと、交換するための部品が存在しているかということが重要なポイントとなります。 メーカーにもよりますが、一般的なモデルの場合、純正部品の供給期間は、当該モデルの生産終了から7年~10年。つまり、車種によってはフルモデルチェンジ後10年経つと、純正部品が手に入らなくなってしまうのです。 もちろん、すべての純正部品が手に入らなくなるわけではありませんし、中古部品やリビルト部品で補うこともできます。しかし、車が工業製品である以上、時の流れに逆らうことはできません。古くなれば古くなるほど、部品は手に入れにくくなってしまうのです。また運良く手に入れられたとしても、通常より割高になってしまう可能性も否定できません。 直したいのに直せない場合は売却を最優先に考える 部品が無い、もしくは、直すために通常よりも費用が掛かるとなれば、車を乗り換えることを検討することになります。 その際、廃車にするか売却するかという2択になりますが、古いからどうせ値が付かないだろうと諦めず、売却する方法を考えましょう。 工業製品である車は、古くなれば商品価値を失うと考えられがちです。しかし、どんな車種であっても、一定のコアなファンが存在し、きちんとした販路を持った業者であれば古い車であってもシッカリした値を付けることができます。 まとめ 車に限らず、どんなものでもいつかは故障します。そして、故障内容によっては買い替えざるを得ないケースもあるでしょう。しかし、車は工業製品の中でも製品寿命が長く、古い車であっても一定の価値を持つ車種も少なくありません。 古いからと諦める前に、旧車王のような専門店に相談し、これまで大切にしてきた愛車をきちんと評価してもらうことが大切です。 [ライター/増田真吾]