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スピードスターは、オペル社100周年を記念し、2001年から2005年まで販売されていたスポーツカー。ロータス・エリーゼ(フェイズ1)のプラットフォームを利用し、ロータスと共同開発されたモデルです。生産はエリーゼ同様、ロータス社のへセル工場で行われました。
ボディ形状は2シーターのオープンカーで、ルーフは脱着式のハードトップとソフトトップがあります。全長 3,786mm、全幅 1,708mm、全高 1,117mmで、ホイールベースは2,330mmと、エリーゼより30mm長く設定されました。
エンジンはGM製が開発した「ECOTEC」と呼ばれる直列4気筒の2.2Lと2.0Lターボが用意されました。最高出力は147ps、最大トルクは20.7kgmです。
日本に正規輸入されたのは、2.2Lの自然吸気モデルのみでした。物足りないようにも感じますが、スピードスターの乾燥重量は870kgと非常に軽量なため、ターボなしのモデルでも十分な走行性能を発揮します。
スピードスターはロータスとの共同開発ですが、そのスタイリングはオペルそのものであり、ロータスのハンドリングを継承しつつもスポーツ走行時の挙動はエリーゼよりマイルドなため、気軽に楽しめるパッケージに仕上がっています。日本に正規輸入されたのは80台のみであったため、非常に希少で価値の高いモデルといえるでしょう。
スピードスターは20年近く前に販売されたモデルですが、市場では高い人気を誇っています。日本へ正規輸入されたのは80台のみだったため、希少価値が高く、個体を探すのも非常に困難です。こうした背景から、走行距離に買取価格が大きく左右される車種ではありません。
ただし、軽量なスポーツカーであるため、車輌の状態は重要です。特にエンジン、足回りのコンディションには注意を払う必要があります。逆にいえば、その2つの箇所さえ良好な状態に保たれていれば高い買取価格が期待できるでしょう。
スピードスターは受注生産だったため、カラーリングやシート、ソフトトップの色がさまざまですが、どの組み合わせでも買取価格にはほとんど影響を与えません。現在は極端な高騰をみせていませんが、2023年現在はスピードスターの中古車価格は新車販売価格を下回っています。
しかし、ベースであるエリーゼの市場価値は過去最大のピークを迎えており、新車販売価格より上回っている個体が大多数を占めています。これはエリーゼ自体が生産終了したためでもありますが、さまざまな規制やBEV化が進むなか、軽量かつプリミティブなガソリンエンジンのスポーツカー自体が減ってきていることも原因の1つです。
そのため、今後オペルスピードスターもエリーゼ(フェイズ1)と同等か、それ以上の価値が付いても不思議ではないでしょう。
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